JP3237537B2 - 棒材送給装置 - Google Patents

棒材送給装置

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JP3237537B2
JP3237537B2 JP22761696A JP22761696A JP3237537B2 JP 3237537 B2 JP3237537 B2 JP 3237537B2 JP 22761696 A JP22761696 A JP 22761696A JP 22761696 A JP22761696 A JP 22761696A JP 3237537 B2 JP3237537 B2 JP 3237537B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、多くの短い丸棒材
等をその軸方向に整列させて、順次送給するための装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】短く切断された多くの丸棒材をその軸方
向に整列させて、順次ビレットヒータへ送給する従来の
装置においては、図6に例示されているように、上記丸
棒材がばらばらに投入されたパレット1をリフタ2のケ
ージ3内に載置すると、ケージ3が上昇して図6の2点
鎖線で示されているように反転することにより、ケージ
3と共に反転したパレット1内の丸棒材がホッパー4内
に落下し、その後、順次パーツフィーダ5へ供給され
て、パーツフィーダ5の上下振動により各丸棒材がその
軸方向を一致させるように整列させられ、次に、シュー
タ6によりスラットコンベア7上へ順次送給されて、矢
印で示すスラットコンベア7及びピンチローラ8の駆動
により、図7によく示されているように、各丸棒材9が
スラットコンベア7に接続されたレール10上をビレッ
トヒータ11内へ連続的に押し込まれるようになってい
る。
【0003】しかしながら、上記装置にあっては、パレ
ット1の反転により多数の丸棒材がホッパー4内に落下
した時に大きな騒音が生じ、また、パーツフィーダ5の
上下振動に伴う丸棒材のおどりによっても大きな騒音が
生じる不具合は避けられず、さらには、シュータ6によ
りスラットコンベア7上へ順次送給された丸棒材の姿勢
は必ず一定になるとは限らず、例えば、何かの拍子によ
り一部の丸棒材がスラットコンベア7上で立ったりする
と、丸棒材がピンチローラ8に引っ掛かりやすくなる等
の理由により、ピンチローラ8による丸棒材の搬送がス
ムースに行われず、その後工程である加工ラインの停止
等を招くおそれがあった。
【0004】また、丸棒材9の加熱ロットの終了等によ
って、ピンチローラ8より上流側に丸棒材9が存在しな
くなると、ビレットヒータ11内に対する丸棒材9の押
し込み力、従って、ビレットヒータ11内に存在する丸
棒材9の押し出し力もなくなるため、ビレットヒータ1
1内に滞留した丸棒材9は作業者がかき棒等で一々排出
する必要があり、実際上は非常に面倒であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、多数の棒材
をその軸方向に整列させて、順次送給する際に生じる騒
音を低減させると共に、その棒材を常にスムースに送給
でき、あるいはまた、コンベアの下流側に滞留する棒材
を自動的に押し出すことのできる装置を提供しようとす
るものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】このため、本発明にかか
る請求項1所載の棒材送給装置は、多数の棒材が搬入さ
れ下方から斜め上方にかけて開口が形成されたホッパ
ー、上記開口の下面に沿ってほぼ水平に移動し、次いで
上記開口に沿って斜め上方へ移動した後、上記開口から
離れてさらに斜め上方へ移動するコンベア、上記コンベ
アに設置されて上記コンベアの移動方向とほぼ直角でほ
ぼ水平に延び上記ホッパー内から上記棒材が横置きに嵌
入する凹部が形成されたカップ、及び、上記コンベアの
移動により上方に搬送された上記カップ内の上記棒材を
押し出す押出し機構を有している。
【0007】従って、ホッパー内に搬入された多数の棒
材は、ホッパーにおける開口の下面に沿ってほぼ水平に
移動し、次いで開口に沿って斜め上方へ移動するコンベ
アにより、そのコンベアに設置されてコンベアの移動方
向とほぼ直角でほぼ水平に延びるカップの凹部へ自動的
に横置きに嵌入することができると共に、その後、ホッ
パーの開口から離れてさらに斜め上方へ移動するコンベ
アにより上方に搬送されたカップ内の棒材が押出し機構
により押し出されるので、上記棒材は例えばその軸方向
に整列した状態でその軸方向へ送り出されることとな
る。
【0008】また、本発明にかかる請求項3所載の棒材
送給装置は、多数の棒材がその軸方向に整列した状態で
載置されたストレージコンベアと、同ストレージコンベ
アに接続して配置され内部で上記軸方向へ搬送される上
記棒材を加熱するヒータと、同ヒータをほぼ挿通する長
さをそなえた押出し棒と、同押出し棒の移送機構とを有
し、上記ストレージコンベア上における上記棒材が一定
限度以下に減少、もしくは、上記ヒータへすべて送り込
まれたとき、上記移送機構が上記押出し棒を上記ストレ
ージコンベア上に搬入して、上記押出し棒が上記ヒータ
内の上記棒材を上記ヒータから押し出すように構成され
ている。
【0009】従って、棒材の加熱ロット終了時等でスト
レージコンベア上における棒材の個数が一定限度以下に
減少、もしくは、ストレージコンベアに接続して配置さ
れたヒータへすべて送り込まれた場合には、移送機構に
よりストレージコンベア上へ搬入された押出し棒が、ス
トレージコンベア等の駆動によりヒータ内へ送り込まれ
る結果、ヒータ内に残留していた棒材をヒータから自動
的に押し出すことができるので、ヒータ内に残存する棒
材をなくし、もしくは、非常に少なくすることができ
る。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例につい
て説明する。図1〜図5において、リフティングマグネ
ット20は天井走行ホイスト21により吊り下げられ
て、水平面内で自由に走行できると共に昇降自在である
一方、床上に置かれたパレット22の各区画内に多数の
短い丸棒材23がばらばらに投入されているので、リフ
ティングマグネット20をパレット22の各区画内へ適
宜降下させて励磁することにより、リフティングマグネ
ット20が何本かの丸棒材23を適宜吸着し、その後、
リフティングマグネット20の上昇及び水平面内での移
動により、丸棒材23をパレット22内から適宜搬出す
ることができる。
【0011】この場合、リミットスイッチA1はリフテ
ィングマグネット20の上昇端を検出し、リミットスイ
ッチA2はリフティングマグネット20の下降端、すな
わち、リフティングマグネット20がパレット22のあ
る区画内へ降下したとき、その区画内に丸棒材23が残
っていないことを検出し、リミットスイッチA3はリフ
ティングマグネット20の上下中間位置を検出し、リミ
ットスイッチA4はリフティングマグネット20がパレ
ット22のある区画内へ降下したとき、その区画内に投
入されている丸棒材23に到達したことを検出するもの
である。
【0012】ホッパー30は隔壁31により小径丸棒材
23用のホッパー室32と、大径丸棒材23用のホッパ
ー室33とに区画されて、それぞれ上方及び下方から斜
め上方にかけて大きく開口しており、リフティングマグ
ネット20により上方からホッパー室32及びホッパー
室33のいずれかへのみ、それぞれ小径丸棒材23また
は大径丸棒材23が搬入され、他方のホッパー室32ま
たはホッパー室33は使用されない(図2は、ホッパー
室32が使用されている場合を示している)。
【0013】この場合、リフティングマグネット20が
ホッパー室32内またはホッパー室33内に十分降下し
たとき、光電スイッチB1がこれを検出してリフティン
グマグネット20を消磁させるので、小径丸棒材23ま
たは大径丸棒材23がリフティングマグネット20から
離脱して、それぞれホッパー室32内またはホッパー室
33内へばらばらに投入され、また、リフティングマグ
ネット20による上記搬送作業の繰り返しによって、ホ
ッパー室32内またはホッパー室33内がそれぞれ小径
丸棒材23または大径丸棒材23で満たされたときに
は、光電スイッチB2がこれを検出して、リフティング
マグネット20によるホッパー室32またはホッパー室
33に対する小径丸棒材23または大径丸棒材23の搬
入が停止させられる。
【0014】また、図2によく示されているように、各
ホッパー室32、33内には支持軸34により遮蔽板3
5が枢支され、ばね材で図2の時計方向に付勢されなが
ら、図示しないストッパにより図2の傾斜状態に保持さ
れて、遮蔽板35の先端が各ホッパー室32、33の斜
め上方に延びる開口部分の上端に近接しており、かつ、
遮蔽板35には丸棒材23が通過できる程度の大きさの
窓36が適宜形成されている。
【0015】整列チェインコンベア40には、移動方向
と垂直な水平方向に延びる複数列のカップ41がそれぞ
れ一定間隔をおいて取り付けられ、図2及び図3によく
示されているように、各カップ41は水平に延びて丸棒
材23が横置きに嵌入できる凹部42が形成され、ま
た、各カップ41間にはそれぞれ複数のスペーサ治具4
3が設けられていて、各スペーサ治具43の頂部は縦断
面が弧状となっていると共に、一定のスペーサ治具43
における水平方向のほぼ中央付近にドグ44が取り付け
られている。
【0016】なお、各カップ41の凹部42は、ホッパ
ー室32の領域では比較的小さく、ホッパー室33の領
域では比較的大きく形成されて、小径丸棒材23または
大径丸棒材23がそれぞれ凹部42内へスムースに横置
き嵌入できるようになっている。
【0017】整列チェインコンベア40は、モータ45
の駆動により図2及び図3の矢印で示されているよう
に、ホッパー室32及びホッパー室33の開口下面に沿
って各カップ41を水平に移動させた後、上記開口に沿
って斜め上方へと移動させ、さらに、上記開口から離れ
て斜め上方へと移動させていて、リミットスイッチC1
がドグ44を検知することにより、その先のカップ41
が整列チェインコンベア40の頂上に達したことを検出
したとき、その位置で上記カップ41を一時停止させる
ように間欠運転され、これらの運転が順次繰り返される
ようになっている。
【0018】押出しチェインコンベア50は整列コンベ
ア40の頂上付近でそれと平行に設置され、押出し治具
51が支持軸52に枢支されて垂下しており、整列チェ
インコンベア40と同期した押出しチェインコンベア5
0の運転により、押出し治具51の下端が整列チェイン
コンベア40の頂上に位置するカップ41の水平凹部4
2内に沿って図1の略右方へ前進し、同凹部42の右端
に達すると押出し治具51が図示しないストッパに押さ
れて、その下端が支持軸52を中心とし図1の反時計方
向にはね上げられ、次に、その状態のまま押出し治具5
1が図1の略左方へ逆に後退して、図1の元の位置に達
すると、やはり図示しないストッパに押されてその下端
が支持軸52を中心とし図1の時計方向にはね下ろさ
れ、図1の状態に戻るようになっている。
【0019】この場合、リミットスイッチD1は押出し
治具51の後退端を検出して、押出しチェインコンベア
50の運転を一時停止させ、リミットスイッチD2は押
出し治具51の後退時における減速点を検出し、リミッ
トスイッチD3は押出し治具51の前進時における減速
点を検出し、リミットスイッチD4は押出し治具51の
前進端を検出して、押出しチェインコンベア50を逆方
向へ駆動させる。
【0020】ストレージチェインコンベア60は通常図
1の矢印方向へ正転して、図4によく示されているよう
にチェイン61上に載置された丸棒材23をガイド板6
2間に挟みながら、図1の略右方へ搬送し、これらの丸
棒材23は図1の矢印方向へ正転する一対のピンチロー
ラ63により連続的に挟み込まれて、ストレージチェイ
ンコンベア60と直線的に接続して配置されたビレット
ヒータ64内へ強制的に送り込まれ、その後、ビレット
ヒータ64内で適宜加熱される。また、ストレージチェ
インコンベア60には補助ローラ65が付設されてお
り、各補助ローラ65は通常上昇位置で停止している。
【0021】この場合、ストレージチェインコンベア6
0による丸棒材23の搬送能力は、整列チェインコンベ
ア40及び押出しチェインコンベア50によるストレー
ジチェインコンベア60への丸棒材23の搬送能力より
も小さく、光電スイッチE1は、ストレージチェインコ
ンベア60上の一定位置で丸棒材23が一定時間以上継
続して載置され、従って、ストレージチェインコンベア
60に十分の数の丸棒材23が載置されていることを検
出したとき、整列チェインコンベア40及び押出しチェ
インコンベア50の運転を停止させ、また、ストレージ
チェインコンベア60上の一定位置で丸棒材23が一定
時間以上継続して存在せず、従って、ストレージチェイ
ンコンベア60上の丸棒材23が少なくなっていること
を検出したとき、整列チェインコンベア40及び押出し
チェインコンベア50の運転を再開させるものである。
【0022】また、光電スイッチE2は、丸棒材23の
加熱ロットの終了等によって整列チェインコンベア40
及び押出しチェインコンベア50の運転が中止され、ス
トレージチェインコンベア60上に載置された丸棒材2
3が一定数量以下になって、丸棒材23の供給が途切れ
ていることを検出し、光電スイッチE3及び光電スイッ
チE4は、それぞれ後記する押出し棒の後端位置を検知
して、それぞれ押出し棒の前進端及び後退端を検出す
る。
【0023】さらに、丸棒材23とほぼ同径の長い押出
し棒70が、通常図1及び図5に示されているように、
軸71により枢支されたアーム72の先端に保持され、
アーム72の他端に駆動シリンダ73が連結されてい
て、光電スイッチE3の前記検出時には、駆動シリンダ
73の作動によりアーム72が軸71を中心として図5
の反時計方向へ回動し、整列コンベア40の頂上に配置
されたカップ41上へ、図5の2点鎖線で示されている
ように押出し棒70を載置させることができ、また、押
出し棒70が不要となれば、駆動シリンダ73の逆作動
によりアーム72が軸71を中心として図5の時計方向
へ回動し、アーム72の先端が整列コンベア40頂上の
カップ41上から押出し棒70を持ち上げ、元の状態に
戻すことができる。
【0024】次に、上記装置の作用効果について説明す
る。リフティングマグネット20により、床上のパレッ
ト22内から丸棒材23が吊り上げられて、ホッパー3
0における小径丸棒材23用のホッパー室32、及び、
大径丸棒材23用のホッパー室33のいずれかへのみ、
それぞれ小径丸棒材23または大径丸棒材23が上方か
ら搬入され、ホッパー室32またはホッパー室33に多
数の丸棒材23が適宜貯留される。
【0025】このとき、パレット22内の丸棒材23は
リフティングマグネット20の吸着力により搬出される
ため、騒音の発生はつよく抑制されると共に、リフティ
ングマグネット20がホッパー室32内またはホッパー
室33内に十分降下したとき、光電スイッチB1がこれ
を検出してリフティングマグネット20を消磁させ、丸
棒材23がリフティングマグネット20から離脱して、
ホッパー室32内またはホッパー室33内へ投入される
ので、この投入に際して生じる騒音を容易に低く抑制す
ることができる。
【0026】また、整列チェインコンベア40の運転に
より、各カップ41がホッパー室32及びホッパー室3
3の開口下面に沿って水平に移動すると、ホッパー室3
2またはホッパー室33に貯留された丸棒材23がカッ
プ41の凹部42内へ上方から適宜横置きに嵌入し、あ
るいは、各スペーサ治具43上の丸棒材23がスペーサ
治具43の弧状頂部により水平面内で適宜回動して、次
に続くカップ41の凹部42内へ横置きに嵌入しやすく
なり、かつ、カップ41の凹部42内へ横置きに嵌入し
た丸棒材23はその凹部42から外れにくくなる。
【0027】このように、各カップ41をホッパー室3
2及びホッパー室33の下方開口に接して水平に移動さ
せれば、ホッパー室32及びホッパー室33に貯留され
た丸棒材23の数量が少なくなっても、丸棒材23が適
宜転動することによりカップ41の凹部42内へ丸棒材
23が横置きに嵌入しやすい特色がある。
【0028】従って、各カップ41の凹部42内には丸
棒材23がその軸方向に整列した状態で適宜載置され、
さらに、各カップ41がホッパー室32またはホッパー
室33の開口下面に沿った後、さらに斜め上方へと開口
に沿って移動するとき、凹部42に入らなかった丸棒材
23は適宜ホッパー室32内またはホッパー室33内へ
戻され、また、各カップ41がホッパー室32またはホ
ッパー室33の開口下面から斜め上方へと開口に沿って
移動したとき、各カップ41間のスペーサ治具43上に
残存していた丸棒材23や、各カップ41の凹部42内
へ正しく横置きに嵌入していない丸棒材23は、遮蔽板
35の先端へ弾力的に突き当たって、それぞれホッパー
室32内またはホッパー室33内へ戻され、さらに、各
カップ41の凹部42内へ正しく横置きに嵌入していな
いまま上方へ移送された丸棒材23は遮蔽板35上に落
下して、遮蔽板35に形成された窓36を通過し、それ
ぞれ自重でホッパー室32内またはホッパー室33内へ
戻されるので、リミットスイッチC1がドグ44を検知
することにより、カップ41が整列チェインコンベア4
0の頂上において一時停止させられたとき、カップ41
の凹部42内には丸棒材23がその軸方向に整列した状
態で適宜載置されている。
【0029】すなわち、整列チェインコンベア40の運
転により、各カップ41が凹部42内へ丸棒材23を横
置きに嵌入させて、ホッパー室32またはホッパー室3
3から取り出しているため、丸棒材23の軸方向整列に
際してとくに騒音が発生することがない。
【0030】また、カップ41が整列チェインコンベア
40の頂上で停止したとき、それと同期して押出しチェ
インコンベア50が運転され、押出し治具51が上記カ
ップ41の凹部42に沿って図1の略右方へ前進するこ
とにより、凹部42内へ横置きに嵌入されていたすべて
の丸棒材23を、そのカップ41からストレージチェイ
ンコンベア60上へ直線的に押し出す。
【0031】押出し治具51は上記カップ41の凹部4
2の右端に達すると、その下端が支持軸52を中心とし
図1の反時計方向にはね上げられ、その状態のまま図1
の略左方へ逆に後退して元の位置に戻り、その下端が支
持軸52を中心とし図1の時計方向にはね下ろされて図
1の状態に戻るので、この後退中に整列チェインコンベ
ア40が再度運転されて、次の列のカップ41が整列チ
ェインコンベア40の頂上で一時停止させられ、以後上
記と同様に作動して、これらが反覆されることにより、
丸棒材23がその軸方向に整列した状態でストレージチ
ェインコンベア60上へ順次押し出されることとなる。
【0032】この場合、押出しチェインコンベア50の
押出し治具51が後退している間に整列チェインコンベ
ア40が再度運転されるため、整列チェインコンベア4
0の稼動効率を上げることが可能となって、押出しチェ
インコンベア50によるストレージチェインコンベア6
0への丸棒材23の供給数量を容易に増加させることが
できる。
【0033】押出しチェインコンベア50によりストレ
ージチェインコンベア60のチェイン61上に押し出さ
れた丸棒材23は、ストレージチェインコンベア60の
正転により順次図1の略右方へ搬送され、その前方の丸
棒材23に突き当たって、ストレージチェインコンベア
60上で連続的に載置されることとなり、さらに、これ
らの丸棒材23は図1の矢印方向へ正転する一対のピン
チローラ63により強制的かつ連続的にビレットヒータ
64内へと送り込まれて、適宜加熱される。
【0034】ストレージチェインコンベア60上には、
光電スイッチE1による整列チェインコンベア40及び
押出しチェインコンベア50の運転制御によって、常時
一定数量幅の丸棒材23が連続的に載置されているよう
に調整されているが、丸棒材23の加熱ロットの終了等
によって、整列チェインコンベア40及び押出しチェイ
ンコンベア50の運転が中止され、ストレージチェイン
コンベア60上に載置された丸棒材23が一定数量以下
になったことを光電スイッチE2が検出すると、駆動シ
リンダ73の作動によりアーム72が軸71を中心とし
て図5の反時計方向へ回動し、アーム72の先端に保持
された押出し棒70が整列コンベア40の頂上に配置さ
れたカップ41上へ載置させられる。
【0035】このとき、押出しチェインコンベア50の
運転により押出し治具51が図1の略右方へ前進し、押
出し棒70をそのカップ41からストレージチェインコ
ンベア60上へ押し出してから、元の位置へ後退する一
方、各補助ローラ65が下降してストレージチェインコ
ンベア60上の押出し棒70に当接し、押出し棒70を
図1の略右方へ前進させるように駆動するので、押出し
棒70は正転するストレージチェインコンベア60の駆
動力及び各補助ローラ65の支持力により図1の略右方
へ前進させられ、さらに、正転する一対のピンチローラ
63により強制的にビレットヒータ64内へと送り込ま
れる。
【0036】押出し棒70はビレットヒータ64内を挿
通する程度に十分に長いため、押出し棒70が前進端に
まで進んで、その後端位置を光電スイッチE3が検知し
たときには、ビレットヒータ64内の丸棒材23は押出
し棒70によりすべてビレットヒータ64内から前方へ
押し出されることとなり、その後、ストレージチェイン
コンベア60及びピンチローラ63の各逆転作動と、補
助ローラ65の支持力とにより、押出し棒70は図1の
略左方へ後退し、押出し棒70が整列コンベア40の頂
上に配置されたカップ41上を通って後退端にまで達
し、その後端位置を光電スイッチE4が検知したとき、
上記各逆転作動が停止すると共に、駆動シリンダ73の
作動によりアーム72が軸71を中心として図5の時計
方向へ回動し、アーム72の先端が整列コンベア40頂
上のカップ41上から押出し棒70を持ち上げ、元の状
態に戻す。
【0037】すなわち、ストレージチェインコンベア6
0上に載置された丸棒材23が一定数量以下になったと
きには、押出し棒70により残余の丸棒材23がすべて
自動的にビレットヒータ64内から前方へ押し出される
ので、従来装置のように、ビレットヒータ64内に残存
した丸棒材をかき棒等により作業者が一々かき出す操作
は全く不要となって、非常に便利となる。
【0038】なお、上記実施形態例は多数の丸棒材を送
給するものであるが、この丸棒材に替えて多数の多角状
棒材をも同様に送給することができ、また、それらの棒
材として中実のものやパイプ状のもの、あるいは、比較
的長い棒材でもよいことはいうまでもなく、さらに、上
記各実施形態例における整列コンベアのカップが頂上以
外の比較的上方に設定された押し出し位置で停止させ、
そのカップ内の棒材を押出し機構によりほぼ水平の側方
へ押し出すことにより、上記棒材をストレージコンベア
上へ搬送するようにしても、上記各実施形態例と同等の
作用効果を奏することができる。
【0039】また、上記各実施形態例において、押出し
棒を押出しコンベア上へ搬入してからストレージコンベ
ア上へ移送する代わりに、移送機構により押出し棒を直
接ストレージコンベア上へ搬入するようにしても、やは
り上記各実施形態例と同等の作用効果を奏することがで
きるものである。
【0040】
【発明の効果】本発明にかかる請求項1所載の棒材送給
装置にあっては、ホッパー内に搬入された多数の棒材
は、ホッパーにおける開口の下面に沿ってほぼ水平に移
動し、次いで開口に沿って斜め上方へ移動するコンベア
により、そのコンベアに設置されたカップのほぼ水平に
延びる凹部へ自動的に横置きに嵌入することができると
共に、その後、ホッパーの開口から離れてさらに斜め上
方へ移動するコンベアにより上方へ搬送されたカップ内
の棒材が押出し機構により押し出され、上記棒材は例え
ばその軸方向に整列した状態でカップ凹部の側方へ送り
出されることとなるので、従来装置と比較して、棒材の
整列及び搬送に際して騒音の発生を大幅に抑制すること
ができる。
【0041】また、本発明にかかる請求項3所載の棒材
送給装置にあっては、ストレージコンベア上における棒
材が一定限度以下に減少、もしくは、ストレージコンベ
アに接続して配置されたヒータへすべて送り込まれた場
合には、移送機構によりストレージコンベア上へ搬入さ
れた押出し棒が、ヒータ内の棒材をヒータから自動的に
押し出すことができて、ヒータ内に残存する棒材をなく
し、もしくは、非常に少なくすることができるので、従
来装置のように、ヒータ内の棒材をかき棒等により作業
者が一々かき出す面倒な操作は不要となって、実用上非
常に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態例における概略斜視図。
【図2】上記実施形態例の要部を一部破断して示す側面
図。
【図3】図2の一部側面拡大図。
【図4】図1のIV−IV断面拡大図。
【図5】図1のV矢視拡大図。
【図6】従来装置の概略側面図。
【図7】上記従来装置の要部側面拡大図。
【符号の説明】
20 リフティングマグネット 22 パレット 23 丸棒材 30 ホッパー 32 ホッパー室 33 ホッパー室 35 遮蔽板 40 整列チェインコンベア 41 カップ 43 スペーサ治具 50 押出しチェインコンベア 51 押出し治具 60 ストレージチェインコンベア 63 ピンチローラ 64 ビレットヒータ 70 押出し棒 72 アーム 73 駆動シリンダ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 多数の棒材が搬入され下方から斜め上方
    にかけて開口が形成されたホッパー、上記開口の下面に
    沿ってほぼ水平に移動し、次いで上記開口に沿って斜め
    上方へ移動した後、上記開口から離れてさらに斜め上方
    へ移動するコンベア、上記コンベアに設置されて上記コ
    ンベアの移動方向とほぼ直角でほぼ水平に延び上記ホッ
    パー内から上記棒材が横置きに嵌入する凹部が形成され
    たカップ、及び、上記コンベアの移動により上方に搬送
    された上記カップ内の上記棒材を押し出す押出し機構を
    有する棒材送給装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において、斜め上方へ延びる上
    記開口に近接して設置され、上記カップの凹部へ横置き
    に嵌入していない上記コンベア上の上記棒材を、上記ホ
    ッパー内へ導く遮蔽部材をそなえた棒材送給装置。
  3. 【請求項3】 多数の棒材がその軸方向に整列した状態
    で載置されたストレージコンベアと、同ストレージコン
    ベアに接続して配置され内部で上記軸方向へ搬送される
    上記棒材を加熱するヒータと、同ヒータをほぼ挿通する
    長さをそなえた押出し棒と、同押出し棒の移送機構とを
    有し、上記ストレージコンベア上における上記棒材が一
    定限度以下に減少、もしくは、上記ヒータへすべて送り
    込まれたとき、上記移送機構が上記押出し棒を上記スト
    レージコンベア上に搬入して、上記押出し棒が上記ヒー
    タ内の上記棒材を上記ヒータから押し出すように構成さ
    れた棒材送給装置。
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