JP3237253U - 箱型擁壁 - Google Patents

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淨 大熊
幸典 長尾
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株式会社箱型擁壁研究所
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Abstract

【課題】箱型擁壁の天端において背面埋め戻し土を土留めする必要がある場合に、最上段の擁壁用ブロックで土留めすることができ、重力式擁壁を追加構築せずに済み、手間の削減と、施工期間の短縮を図る箱型擁壁を提供する。【解決手段】箱型擁壁は、階段状に積み上げられた複数の段を含み、各段は、起立した表面板2と、表面板の後方に離間して起立した控板3と、表面板及び控板の左右方向中間部どうしを繋ぐ2つの繋ぎ板4とを含み構成された擁壁用ブロック1が、横方向に複数並べられるとともに、表面板2の後方の空所に粒状充填材6が充填されて構築されている。所定の縦列における最上段の擁壁用ブロック1は、他段の擁壁用ブロックと比べて、表面板2の高さが上方延長分2aだけ高く、該上方延長分2aが背面埋め戻し土7の土留め版として機能する。【選択図】図1

Description

本考案は、箱型擁壁に関するものである。
特許文献1等で知られる箱型擁壁は、図6に示すように、表面板52と控板53とこれらを連結する2つの繋ぎ板54とを含むコンクリート製の擁壁用ブロック51を横方向に複数並べ、その表面板52と控板53との間の空所に単粒度砕石等の粒状充填材56を充填して一つの段を構成し、この段を下から上へ複数段にかつ階段状に積み上げて構築される。
標準の擁壁用ブロック51は、表面板52の高さが約1000mmであり、控板53及び繋ぎ板54の後半部の高さが約500mmである。表面板52、控板53及び繋ぎ板54の下端面は面一である。
箱型擁壁の天端において、背面埋め戻し土57の上面高さが、最上段の擁壁用ブロック51の表面板52を1~1000mm越える場合がある。この背面埋め戻し土57の上面高さは、ほぼ一定の箇所もあれば、横方向に変化する--すなわち勾配のある箇所もある。このような場合には、最上段の擁壁用ブロック51の上方に、重力式擁壁60を現場打ちコンクリートにより追加構築して、表面板52を越える背面埋め戻し土57を土留めしている。
特開2004-76343号公報
上記のように、重力式擁壁60を現場打ちコンクリートにより追加構築するには、多くの手間がかかり、施工期間が長くなるという問題があった。
そこで、本考案の目的は、箱型擁壁の天端において背面埋め戻し土を土留めする必要がある場合に、最上段の擁壁用ブロックで土留めすることができるようにして、重力式擁壁を追加構築せずに済むようにし、手間の削減と、施工期間の短縮を図ることにある。
本考案は、階段状に積み上げられた複数の段を含み、各段は、起立した表面板と、表面板の後方に離間して起立した控板と、表面板及び控板の左右方向中間部どうしを繋ぐ2つの繋ぎ板とを含み構成された擁壁用ブロックが、横方向に複数並べられるとともに、表面板の後方の空所に粒状充填材が充填されて構築された箱型擁壁において、
所定の縦列における最上段の擁壁用ブロックは、他段の擁壁用ブロックと比べて、表面板の高さが上方延長分だけ高く、該上方延長分が背面埋め戻し土の土留め版として機能するものであることを特徴とする。
ここで、前記最上段の擁壁用ブロックの表面板の上縁が、背面埋め戻し土の勾配に合わせて傾斜していてもよい。背面埋め戻し土に対して、表面板の角部が出っ張らなくなる利点がある。
本考案によれば、箱型擁壁の天端において背面埋め戻し土を土留めする必要がある場合に、最上段の擁壁用ブロックで土留めすることができ、重力式擁壁を追加構築しないですむため、手間の削減と、施工期間の短縮を図ることができる。
図1は実施例1の箱型擁壁を示す斜視図である。 図2は図1のII-II断面図である。 図3は実施例1,2に用いる4種類の擁壁用ブロックを正面側から見た斜視図である。 図4は実施例1,2に用いる4種類の擁壁用ブロックを背面側から見た斜視図である。 図5は実施例2の箱型擁壁を示す斜視図である。 図6は従来例の箱型擁壁を示す斜視図である。
1.他段の擁壁用ブロック
他段の擁壁用ブロックには、上記の標準の擁壁用ブロック(表面板の高さが1000mm、控板及び繋ぎ板の後半部の高さが500mm)を用いることができる他、標準の寸法を変更した(例えば前記各高さを50~200%の範囲で変更した)擁壁用ブロックを用いることもできる。但し、表面板の高さは、控板及び繋ぎ板の後半部の高さよりも大きいことが好ましい。
2.最上段の擁壁用ブロック
ここで、「最上段」は、所定の縦列における最上段であって、箱型擁壁全体での最上段に限らない。最上段の擁壁用ブロックには、(他段に上記の標準の擁壁用ブロックを用いる場合)標準の擁壁用ブロックの表面板の高さを上方へ延長して上方延長分を設けたものを用いることができる他、(他段に上記の寸法を変更した擁壁用ブロックを用いる場合)当該変更した擁壁用ブロックの高さを上方へ延長して上方延長分を設けたものを用いることができる。上方延長分の縦寸法(表面板の上縁が傾斜している場合は最高部の上方延長分の縦寸法)は、特に限定されないが、1~1000mmが好ましく、50~1000mmがより好ましい。
3.粒状充填材
粒状充填材としては、特に限定されないが、砕石、栗石等を例示でき、単粒度砕石が好ましい。より具体的には次のものを例示できる。
・道路用砕石:JIS A5001-2008、S-30(4号)30~20mm、S-40(3号)40~30mm、S-60(2号)60~40mm
・コンクリート用砕石:JIS A5005-2009、砕石4020
・割ぐり石:JIS A5006-1995、粒径50~150mm
本考案の実施例について図面を参照して説明する。なお、実施例で記す構造、材料、数値、形状及び寸法は例示であって、考案の要旨から逸脱しない範囲で適宜変更できる。
[実施例1]
図1及び図2に示す実施例1の箱型擁壁は、階段状に積み上げられた複数の段(図示例では5つの段)からなる。各段は、横方向に複数並べられた図3及び図4に示す擁壁用ブロック1と、全擁壁用ブロック1の空所に充填された粒状充填材6(例えば単粒度砕石S-40)により構築されている。
擁壁用ブロック1は、起立した表面板2と、表面板2の後方に離間して起立した控板3と、表面板2の左右方向中間部と控板3の左右方向中間部とを連結する2つの繋ぎ板4とが、コンクリートで一体的にプレキャストされてなるものである。
本実施例の施工現場は、仮に全段を後述の標準品の擁壁用ブロックで構築すると、箱型擁壁の天端において、背面埋め戻し土7の上面高さが、その一部に勾配を伴いながら、最上段の擁壁用ブロックの表面板を1~1000mm越えるような施工現場である。
そこで、所定の縦列における最上段の擁壁用ブロック1は、他段の擁壁用ブロック1と比べて、表面板2の高さが上方延長分2aだけ高く、該上方延長分2aが背面埋め戻し土7の土留め版として機能するものとしている。詳しくは以下のとおりである。
<他段の擁壁用ブロック>
図3及び図4の各(a)は他段(及び前記所定の縦列以外の最上段)の擁壁用ブロック1を示しており、次の寸法の標準品である。
・表面板2は、左右長約2000mm、上下長約1000mm、厚さ約120mmの長方形板であり、その表面には例えば石垣模様、溝模様等の模様が設けられ、左右の側端面の下部には水抜き用凹部5が形成されている。
・控板3は、左右長約1865mm、上下長約500mm、厚さ約120~140mmの長方形板である。
・繋ぎ板4は、前後長約1000mm、少なくとも後半を含む後部(前後長約660mmの範囲)で上下長約500mm、後部の前に続く前部(前後長約240mmの範囲)で上方へ増長して上下長約900mm、前部の前に続く前端部(前後長100mmの範囲)で上方へ斜めに増長して表面板2の上端に繋がる、厚さ約100mmの板である。
よって、控板3の上端面及び繋ぎ板4の少なくとも後半の上端面が、表面板2の高さの1/2のレベルにあり、控板3の下端面及び繋ぎ板4の下端面が、表面板2の下端面と同じ高さレベルにある。各繋ぎ板4の外側面は表面板2の各側端面から約390mm内側にあり、両繋ぎ板4の内側面は約1010mmの相互間隔をおいて平行に対峙する。よって、表面板2と控板3との間には、中央空所と左右の側部凹所とがある。また、控板3の背方(法面9との間)には背方空所ができる。
<所定の縦列における最上段の擁壁用ブロック>
図3及び図4の各(b)~(d)は所定の縦列における最上段に用いる3種類の擁壁用ブロック1を示しており、上記標準品の擁壁用ブロック1の表面板2の高さを上方へ延長して上方延長分2aを設けたものであり、その他は上記標準品と同じである。上方延長分2aは表面板2の延長部として一体的にプレキャストされている。また、上方延長分2aの表面にも、石垣模様、溝模様等の模様が設けられており、箱型擁壁の天端までデザインの連続性が図られている。
・両図の各(b)に示す第1種は、上方延長分2aの縦寸法が左右の一方端で100mmから他方端で500mmに漸増し、よって表面板2の高さは1100mmから1500mmに漸増して、表面板の上縁が背面埋め戻し土7の勾配に合うように傾斜している。
・両図の各(c)に示す第2種は、上方延長分2aの縦寸法が左右の一方端で600mmから他端で900mmに漸増し、よって表面板の高さは1600mmから1900mmに漸増して、表面板の上縁が背面埋め戻し土7の勾配に合うように傾斜している。
・両図の各(d)に示す第3種は、上方延長分2aの縦寸法が1000mmで一定であり、よって表面板の高さは2000mm一定である。
本実施例の箱型擁壁では、図1に表れた7つの縦列のうち、右から
・1~3番目の縦列の5段目(最上段)に上記(a)の標準品
・4番目の縦列の5段目(最上段)に上記(b)の第1種
・5番目の縦列の5段目(最上段)に上記(c)の第2種
・6~7番目の縦列の5段目(最上段)に上記(d)の第3種
の擁壁用ブロック1がそれぞれ用いられており、4~6番目では上方延長分2aが背面埋め戻し土7の勾配に合った土留め版として機能するようになっている。
本実施例の箱型擁壁を構築するには、まず、標準品の擁壁用ブロック1を横方向に並べ、表面板2の後方の空所(前記中央空所、側部凹所及び背方空所)に粒状充填材6を充填して1段目を形成する。次に、1段目の上に1段目よりも100mm以上後退させた2段目を、1段目と同様に形成する。さらに、3~4段目以降を2段目と同様に形成する。そして、上記のとおり標準品又は3種類の擁壁用ブロック1を使い分けて5段目(図示例の最上段)を2~4段目と同様に形成し、上方延長分2aで背面埋め戻し土7を土留めすれば完成する。
[実施例2]
図5に示す実施例2の箱型擁壁では、同図に表れた7つの縦列のうち、右から
・1番目の縦列の4段目(最上段)に上記(a)の標準品
・2番目の縦列の4段目(最上段)に上記(b)の第1種
・3番目の縦列の4段目(最上段)に上記(c)の第2種
・4番目の縦列の5段目(最上段)に上記(b)の第1種
・5番目の縦列の5段目(最上段)に上記(c)の第2種
・6~7番目の縦列の5段目(最上段)に上記(d)の第3種
の擁壁用ブロック1がそれぞれ用いられており、2~6番目では上方延長分2aが背面埋め戻し土7の勾配に合った土留め版として機能するようになっている。
また、3番目の縦列の最上段の擁壁用ブロック1の上方延長分2aと、4番目の縦列の最上段の擁壁用ブロック1の表面板2との前後間には、小口が空くため、その小口を塞ぐ小口止めコンクリート8が現場打ちされている。実施例2のその他は、実施例1と同様である。実施例2は、背面埋め戻し土7の勾配が長く続く場合に適している。
以上のように構築された実施例1,2によれば、背面埋め戻し土7を最上段の擁壁用ブロック1で土留めすることができ、重力式擁壁を追加構築しないですむため、手間の削減と、施工期間の短縮を図ることができる。
なお、本考案は前記実施例に限定されるものではなく、考案の要旨から逸脱しない範囲で適宜変更して具体化することができる。
1 擁壁用ブロック
2 表面板
2a 上方延長分
3 控板
4 繋ぎ板
5 水抜き用凹部
6 粒状充填材
7 背面埋め戻し土
8 小口止めコンクリート
9 法面

Claims (2)

  1. 階段状に積み上げられた複数の段を含み、各段は、起立した表面板(2)と、表面板の後方に離間して起立した控板(3)と、表面板及び控板の左右方向中間部どうしを繋ぐ2つの繋ぎ板(4)とを含み構成された擁壁用ブロック(1)が、横方向に複数並べられるとともに、表面板(2)の後方の空所に粒状充填材(6)が充填されて構築された箱型擁壁において、
    所定の縦列における最上段の擁壁用ブロック(1)は、他段の擁壁用ブロックと比べて、表面板(2)の高さが上方延長分(2a)だけ高く、該上方延長分(2a)が背面埋め戻し土(7)の土留め版として機能するものであることを特徴とする箱型擁壁。
  2. 前記最上段の擁壁用ブロック(1)の表面板(2)の上縁が、背面埋め戻し土(7)の勾配に合わせて傾斜している請求項1記載の箱型擁壁。
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