JP3236881B2 - 鋼製サイロの脚部構造 - Google Patents
鋼製サイロの脚部構造Info
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Description
で構築される鋼製サイロの脚部構造に関する。
等の鋼板製のサイロ壁1を持ち,下方部分に穀物等の収
容物を排出するホッパ2が設けられ,このホッパ2の下
方は人が出入りできる室となっている。この鋼製サイロ
3におけるおける従来の脚部構造を図4,図5に示す。
両図において,符合4は基礎コンクリート,5はアンカ
ーボルト,6はベースプレート,7は後打ちの土間コン
クリートであり,鋼製サイロの脚部は,前記ベースプレ
ート6の上面にサイロ壁1の下端を隅肉溶接で固定する
とともに,サイロ壁1とベースプレート6とがなすコー
ナー部に補強用のリブプレート8を溶接固定した構造で
ある。このリブプレート8はアンカーボルト5の両側に
配置されるが,例えば直径7.5メートル程度の鋼製サ
イロの場合,通常40本近く用いられるので,1基の鋼
製サイロにつき80枚近くときわめて多数になる。な
お,図3ではサイロを1基のみ示したが,通常,下部の
室が通路で連通する形で多数基が並列して構築される。
また,図示は省略したが,通常,サイロ壁1の外側にも
リブプレートを設ける。
における脚部の近傍,特にアンカーボルト5の近傍は,
左右のリブプレート8で仕切られて凹所となっており,
かつ,ベースプレート6上にアンカーボルト5の頭部が
突出しているので,掃除がしにくく,また,埃溜りとな
り易く,美観上好ましくない。また,収容物が穀物であ
ることもあって,埃溜りとなり易いこの脚部近傍に害虫
が生息し易い。また,ベースプレート6やサイロ壁1の
脚部等の腐食を促進するという欠点もある。
00〜150mm程度を,すなわち図6に示すようにリ
ブプレート8の部分を,土間コンクリート7ないしコン
クリート基礎内に埋め込むとよいが,この方法は施工が
著しく繁雑であり,かつ施工コストが高くなるという問
題がある。
なされたもので,鋼製サイロの脚部回りの掃除が容易で
あり,害虫の生息場所とならず,またベースプレート等
の腐食防止を図ることのできる鋼製サイロの脚部構造を
提供することを目的とする。
明は,鋼板製のサイロ壁の下端を基礎コンクリート上の
ベースプレートに溶接固定するとともに,前記サイロ壁
とベースプレートとがなすコーナー部にサイロ周方向に
間隔をあけて複数の補強用のリブプレートを溶接固定し
た鋼製サイロの脚部構造において,前記の各リブプレー
トの側端に前記サイロ壁に沿って配置される幅木部形成
用型枠板を固定し,前記サイロ壁と幅木部形成用型枠板
との間に前記リブプレートが埋まるようにコンクリート
またはモルタルを打設したことを特徴とする。
て薄鋼板を用い,この薄鋼板をリブプレートの側端およ
びベースプレートの上面にタップ溶接して固定したこと
を特徴とする。
トやアンカーボルト頭部等が突出することがなく,凹凸
のない平坦な外面のコンクリート幅木部が形成されるの
で,この脚部回りの掃除がきわめて容易になる。
して薄鋼板を用いるので,鋼製のリブプレートおよびベ
ースプレートにタップ溶接により固定することができ,
幅木部形成用型枠板の取り付けがきわめて簡単である。
して説明する。実施例の鋼製サイロの本体は従来と同じ
であり,図3について説明したように鋼板製の円筒状を
なすサイロ壁1を持つ。また,この鋼製サイロ3の脚部
は,ベースプレート6の上面にサイロ壁1の下端を隅肉
溶接で固定するとともに,サイロ壁1とベースプレート
6とがなすコーナー部にサイロ周方向に間隔をあけて複
数の補強用のリブプレート8を溶接固定した構造であ
る。なお,前記ベースプレート6は通常,基礎コンクリ
ート4に埋め込んだアンカーボルト5の上部にレベル出
しした状態でナット10,11により固定し,その後,
土間コンクリート7をベースプレート6と面一または若
干低い床面となるように打設する。以上は従来と同様で
ある。
寸法程度の幅を持つ帯状の薄鋼板12を幅木部形成用型
枠板として用い,この薄鋼板12をリブプレート8の側
端に当ててベースプレート6上に乗せ,リブプレート8
およびベースプレート6にタップ溶接(断続溶接)す
る。薄鋼板12はサイロの出入れ口等の開口部を除き全
周に配置するとよいが,リブプレート8の側端に溶接固
定する上で都合のよい適宜の長さのものを用いるとよ
い。次いで,サイロ壁2と薄鋼板12との間にコンクリ
ート13または硬練りのモルタルを打設して,厚肉で外
面が平滑なコンクリート幅木部14を形成する。なお,
コンクリート幅木部14の天端は埃溜りとならないよう
に勾配を付け,かつ埃等の清掃が容易になるようにコテ
仕上げで平滑に仕上げる。また,モルタルやコンクリー
トが乾燥後に収縮亀裂が発生した場合は,コーキング等
を充填する。なお,薄鋼板12は捨て型枠として用いて
そのまま残し,塗装を施すとよい。
鋼板を用いているので,鋼製のリブプレート8およびベ
ースプレート6にタップ溶接により固定することがで
き,木製の型枠を用いる場合と比較して,幅木部形成用
型枠板の取り付けがきわめて簡単に済む。また,サイロ
本体の溶接作業を行う溶接工がサイロ本体の工事と併行
して行うことができる。例えば,溶接工がサイロ本体工
事中の雨天時等の屋外作業を休止する場合に,当該薄鋼
板溶接作業を行うことができ,効率的である。
して用いたが,回収して繰り返し使用することは当然可
能である。また,上述の実施例ではサイロ壁の内部につ
いて説明したが,サイロ壁の外側に設ける補強用のリブ
プレートの部分に本発明を適用することは当然可能であ
る。また,実施例は円筒状の鋼製サイロについて説明し
たが,矩形筒状の鋼製サイロにも当然適用できる。ま
た,幅木部形成用型枠板として薄鋼板を用いることが施
工性,経済性の点で適切であるが,ベニヤ板等を用いる
ことを除外するものではない。また,本発明によるコン
クリート幅木部はサイロ出入口等の開口部を除く全周に
設けることが適切であるが,部分的に省略することを除
外するものではないし,アンカーボルト5を挾む両側の
リブプレート8間にのみコンクリート幅木部を形成する
ことを除外するものでもない。
傍に,リブプレートやアンカーボルト頭部等が突出する
ことがなく,コンクリートによる平坦な外面の幅木部が
形成されるので,鋼製サイロの脚部回りの掃除がきわめ
て容易になる。また,凹所が存在しないので,埃溜りと
ならず,害虫の生息場所となることを防止できる。ま
た,アンカーボルトの頭部に螺合するナット部分がコン
クリート中に埋め込まれるので,アンカーボルトのナッ
ト緩み防止が図られる。また,ベースプレートやサイロ
壁下端部がコンクリート中に埋め込まれるので,それら
の部分の腐食防止が図られる。
と,鋼製のリブプレートおよびベースプレートにタップ
溶接により固定することができ,木製の型枠を用いる場
合と比較して,幅木部形成用型枠板の取り付けがきわめ
て簡単に済む。また,サイロ本体の溶接作業を行う溶接
工がサイロ本体の工事と併行して行うことができるの
で,別途型枠大工を手配することが不要で効率的であ
る。したがって,工期の短縮,施工コストの低減が図ら
れる。
す要部断面図である。
断面図である。
部断面図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 鋼板製のサイロ壁の下端を基礎コンクリ
ート上のベースプレートに溶接固定するとともに,前記
サイロ壁とベースプレートとがなすコーナー部にサイロ
周方向に間隔をあけて複数の補強用のリブプレートを溶
接固定した鋼製サイロの脚部構造において,前記の各リ
ブプレートの側端に前記サイロ壁に沿って配置される幅
木部形成用型枠板を固定し,前記サイロ壁と幅木部形成
用型枠板との間に前記リブプレートが埋まるようにコン
クリートまたはモルタルを打設したことを特徴とする鋼
製サイロの脚部構造。 - 【請求項2】 前記幅木部形成用型枠板として帯状の薄
鋼板を用い,この薄鋼板をリブプレートの側端およびベ
ースプレートの上面にタップ溶接して固定したことを特
徴とする請求項1記載の鋼製サイロの脚部構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29052494A JP3236881B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 鋼製サイロの脚部構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP29052494A JP3236881B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 鋼製サイロの脚部構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08133390A JPH08133390A (ja) | 1996-05-28 |
JP3236881B2 true JP3236881B2 (ja) | 2001-12-10 |
Family
ID=17757147
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP29052494A Expired - Fee Related JP3236881B2 (ja) | 1994-10-31 | 1994-10-31 | 鋼製サイロの脚部構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3236881B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN104763165B (zh) * | 2015-04-21 | 2016-11-16 | 安徽建工集团有限公司 | 一种水泥库库顶钢网架支撑结构 |
CN113022387B (zh) * | 2021-04-22 | 2023-03-21 | 中铁建电气化局集团西安电气化制品有限公司 | 一种用于接触网腕臂安装的可调式固定装置 |
-
1994
- 1994-10-31 JP JP29052494A patent/JP3236881B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH08133390A (ja) | 1996-05-28 |
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