JPH0539141Y2 - - Google Patents

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JPH0539141Y2
JPH0539141Y2 JP10496087U JP10496087U JPH0539141Y2 JP H0539141 Y2 JPH0539141 Y2 JP H0539141Y2 JP 10496087 U JP10496087 U JP 10496087U JP 10496087 U JP10496087 U JP 10496087U JP H0539141 Y2 JPH0539141 Y2 JP H0539141Y2
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steel plate
floor panel
panel
reinforcing
concrete
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Description

【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、OA機器類を設置するオフイスビル
等に二重床を構成するための床パネルに関する。
(従来の技術) OA機器類を設置するオフイスビル等では、床
パネルを使用して床を二重構造とし、機器類の配
線を床下に納めることによつて、室内の機能性、
安全性の向上が図られている。
従来、床パネルは、金属製及び木質製のものが
あるが、耐久性・耐火性に優れ、かつ軽量性を考
慮したものとして、平坦な裏面全面に同形の鋼板
を裏打ち形成した平板状のコンクリート製パネル
が用いられている。
(考案が解決しようとする問題点) しかし、上記コンクリート製パネルは、成型
後、開放した上面側のコンクリート部分が硬化・
乾燥によつて収縮する一方、閉塞状態にある裏側
の鋼板接合部分の硬化、乾燥時間が遅れるため、
周囲が上面方向に反る等して全体に歪みが生じ易
かつた。また、軽量化を図るために、肉厚を薄く
したり、軽量コンクリート等を用いて製造すれ
ば、より変形し易くなるという難点があつた。
そこで本考案は、成型後の歪みや反り等の変形
を防止することができ、軽量でかつ十分な強度を
有した二重床用のパネルを提供することを目的と
する。
(問題を解決するための手段) 上記目的を達成するため本考案は、板体の裏面
周縁部に周縁に沿つて突出した補強突枠を一体形
成したコンクリート製パネル本体の裏面に、多数
の爪を起立形成した鋼板を該爪がコンクリート中
に埋設されるようにすると共に、該鋼板の周縁部
を補強突枠内中間部へ延長埋設せしめるようにし
て一体に裏打ち形成して床パネルとしたことを特
徴とする。
なお、上記床パネルの各隅部に、床パネル支持
用の脚ボルトを螺着させるナツトを埋込み形成し
た場合は、鋼板の隅部は上記ナツトの埋込部を含
むように補強突出内に延設されていることが好ま
しく、また、鋼板の周端と、その外側方の補強突
枠外周端縁との間の間隙は補強突枠を除くパネル
本体の肉厚前後の寸法となるように設定されてい
ることが好ましい。
(実施例) 次に、本考案の一実施例を図面に基づいて説明
する。
床パネル1は、第1〜5図に示すように、コン
クリート製パネル本体2を正方形で肉厚の比較的
薄い平板状とすると共にその裏面周縁部に補強突
枠4を突設し、同時に該裏面に補強突枠4の中間
部にまで渡つて鉄板等の鋼板9を裏打ち形成した
ものである。パネル本体2は、その対向する二辺
にそれぞれ半円形の配線取出部3が切欠き形成さ
れ、裏面周縁部には周縁に沿つて周設された断面
逆台形の適宜厚みを有する補強突枠4が一体成型
されている。また、四隅部には、床パネル支持用
の脚ボルト5を螺着するナツト6がパネル本体2
の肉厚内にパネル面に平行状に埋設される適宜長
さの補強筋を溶接した上で埋込まれており、パネ
ル本体1上面の上記ナツト6外側には、一段低い
段部7が形成され、また、四隅部の角には縦の面
取り部8が形成されている。なお、上記パネル本
体2は、成型時に、ガラス繊維や炭素繊維製のメ
ツシユ材によつて強化されており、さらにコンク
リート内に合成樹脂製の発泡ビーズ等を混入し
て、軽量化することも可能である。
鋼板9は、上記パネル本体2の平面形よりも一
回り小さい同形の平面形とし、多数のフツク状の
爪10が鋼板面を上に切起すことによつて全面に
渡つて形成され、これにより切起した部分には孔
12が形成されている。上記爪10は、先端部1
1が水平方向からやや上方に傾いた形状となつて
いることが好ましい。鋼板の周端13は、補強突
枠4内部に水平に延長する大きさに設定されてお
り、この周端13と補強突枠4の上部外周端との
間隔d(第3図)は、パネル本体2の肉厚Dと略
合致するか若しくはその前後の寸法となるように
設定されている。例えば、床パネル1の一辺を
500mm、パネル本体2の肉厚を17mm、補強突枠4
の上縁巾を35mmとした場合の間隔dは略12mm乃至
19mmの範囲内に設定されるものとする。四隅部は
上記ナツト6の挿通孔を形成してあつて、該ナツ
ト埋込部を含むように補強突枠4内に埋設されて
いる。なお、鋼板3は補強突枠4内部にある鋼板
部分にも上記同様の爪10a及び孔12aが形成
されていることが好ましい。また、鋼板9の周端
13部分は、上記爪10aを中央部分の爪10と
異なる方向と大きさとなるように、例えば床パネ
ル周端13に平行に爪10aを切起形成してもよ
い。鋼板9の孔12,12aの数は、全体の鋼板
の面積比で30〜35%程度とするのが適当である。
コンクリートに対する鋼板9の付着力は、孔1
2,12aの数に比例するが、前記比率が60%を
超えると、鋼板9自体の引張強度に対する耐抗力
を弱めることになる。
床パネル1の成型は、床パネル1と同形のキヤ
ビテイを形成してある成形型(図示せず)の下型
に、先ず鋼板9をその爪10を上向きにして設置
すると共に、下型の四隅部に予め形成されている
ナツト支持突起にナツト6を嵌着した上で、鋼板
中央部上にパネル本体2の体積分と同量のコンク
リートを盛りつけた後、上型をプレスすることに
より、コンクリートをキヤビテイ一杯に充満させ
てパネル本体2を鋼板9及びナツト6と一体化さ
せつつ型出させる。こうして成型される床パネル
1の前記間隙dが、これよりも明らかに狭いとコ
ンクリートが補強突枠4を形成する成形型のキヤ
ビテイ内の隅々まで充填され難くなり、逆に広す
ぎると床パネル周縁部の強度を十分に維持し得な
くなる。
第5図において、15は、上記の床パネル1を
配置した時に、隣接する4枚の床パネルの隅部を
上下から挟持する上板16及び下板20と、両板
16,20を中心部で締付けるネジ22とからな
る挟持具であり、上板16は段部7に嵌合する形
状となつていると共に中心のネジ孔17から周端
へ向つてネジ22を移動可能な一本の溝孔18を
形成し、該溝孔18の先端部にネジ22の抜外れ
防止用のストツパ19を突起させてなつており、
下板20は床パネル間に挿入される突起21が複
数個立設されている。上記溝孔18が形成されて
いることにより、ネジ22を緩めて上板16をず
らすだけで、隣接4枚の床パネル1の1枚乃至2
枚をそのまま簡便に取り外し、或いは設置するこ
とができ、さらに上板16を回転させるようにし
てずらせば、どの床パネルをもそのまま簡便に取
り外し、或いは設置することができる。
床パネル1を組立てる場合は、第4図に示すよ
うに、四隅のナツト6に脚ボルト5を螺着し、高
さを調整して、床上に設置した上で、隣接する4
枚の床パネルの隅部を第5図のように挟持具15
の上板16と下板20とで挟持し、ネジ23で締
付け固定する。これにより、床パネル同志の上下
の移動を防止することができ、耐震性が得られ
る。床パネル1の四隅部の面取り部8はネジ23
の挿通間隙を形成している。
上記床パネル1は、パネル本体2の周縁部に補
強突枠4が一体成型されているので、パネル全体
の強度を高めることができると同時に、パネル本
体2のコンクリートの収縮変化による上反りや上
下方向への捩じれ等の変形応力に対する強度が著
しく増大し、床パネル1全体としての変形を生じ
難くしている。
また、パネル本体2に鋼板が裏打ち形成されて
おり、その鋼板9の爪10がパネル本体2に埋設
されており、かつその周縁部13が補強突枠4内
中間部に延長埋設されているため、鋼板9のパネ
ル本体2に対する付着力が大きく、パネル本体2
特にその周端13部分の引張り強度が増強され、
パネル本体2の肉厚を薄くし、床パネル1の軽量
化及び耐久性の向上を図ることができ、床パネル
1の中央部のみならず縁辺部及び隅部の亀裂、破
損を防止することができる。鋼板9は、爪10を
切起す以外に特殊な加工を必要としないため、安
価に製造される。なお、孔12は、成型時にコン
クリートの水抜き用の孔ともなる。
床パネル成型において、下型の上に鋼板9を載
置した上でコンクリートを盛込み、上型でプレス
して床パネル1を成型する際に、パネル本体2の
補強突枠4との間に上記間隔dの巾の開口部があ
るため、コンクリートは容易にかつ十分に補強突
枠4に対応するキヤビテイ内一杯に充填され、さ
らに、鋼板9の爪10aの先端部11aが水平方
向からやや上方に傾斜して形成されていれば、コ
ンクリートが孔12aからも補強突枠4に対応す
るキヤビテイ内へ充填されるので、パネル本体2
と補強突枠4とは連続一体に成型され、補強突枠
4の分離乃至欠落を生じさせない。
なお、床パネル1の形状は、第1,2図のよう
な正方形に限らず、長方形、六角形等の種々の形
状とすることができる。床パネル1の対向する二
辺に切欠き形成した配線取出部3は、その一方ま
たは双方を省略することもでき、或いは、床パネ
ル中央部に孔として形成することもできる。補強
突枠4の断面形状は、成型時の型抜き勾配を得る
ため、第3図のように台形としたり、或いは半円
形等とすることができる。また、第6図のよう
に、鋼板9の四隅をより大きく張出して補強部1
4とすることもできる。
なお、本考案においてコンクリートとは当然に
モルタルを含むものである。
(試験例) 第1〜5図において、鋼板9として470mm角、
厚さ0.6mmの鉄板に、10mm角の孔12,12aに
よる爪10,10aを300個程度設けたものを使
用して、500mm角の床パネルをプレス成型した。
コンクリートの配合比は次のとおりである。
コンクリート1m3当たり セメント 800Kg フライアツシユ 400〃 砂(5mm以下) 800〃 混和剤 4〃 水 389〃 ガラス繊維 12〃 プレス機は常法に従い、100〜200トンプレス
で、作動圧は20〜30Kg/cm2で、加圧時間15〜20秒
で行い、脱水効果はスランプ18cmで3%であつ
た。また、床パネルは1m2当り、ボルト、ナツ
ト、絨毯等の表装材等の部材を含め通常50Kgを要
求されるので、床パネル自体は1枚11Kg以内で製
作する必要がある。なお、ナツト6として、長さ
28mmのM12を使用し、その上端から8〜10mm下に
補強筋(3.2〜4.0mmφ、長さ90mm)を溶接すると
共に、亜鉛(またはクロム)メツキを施したもの
を使用した。
その結果、次の形状及び性能をもつ床パネルが
得られた。
床パネル外形: 500mm角、中央部の厚さ17mm、補強突枠の高
さ13mm、同枠の上縁巾35mmである。なお、鋼板
の周端と補強突枠上縁外周部との間隙dは12mm
程度とした。
床パネル重量: 1枚当たり10.5Kg〜11Kg 床パネルの外圧荷重: 中央載荷(50mmφポイント)で900〜1100Kg
(平均1000Kg) 乾燥収縮による変形: 周囲の長さ方向で1.5mm以下、「ねじれる変化」
は対角線方向0.5mm以下。
以上の結果においては、補強突枠4部分にコン
クリートが確実に充填された状態となつていると
ともに、床パネルに要求される一般の基準、重量
50Kg/m2以下、中央載荷荷重500Kg以上、乾燥収
縮による長さ方向の変形2mm以下の条件を満足
し、本考案品は軽量で、十分な強度を有し、かつ
反りや捩等の変形を起こし難く従来品よりも優れ
ていた。
(考案の効果) 以上のように、本考案の床パネルは、パネル本
体の周縁部に補強突枠が一体成型されていると共
に、この中間部に渡つて鋼板が裏打ちあれている
ので、パネル全体の強度を高めることができ、パ
ネル本体のコンクリートの収縮変化による反りや
捩等の変形は一体に形成されたコンクリート製の
補強突枠によつて抑止されるので、床パネル全体
としての変形を生じ難くしている。
また、パネル本体に鋼板が裏打ち形成されてお
り、その鋼板の爪がパネル本体に埋設されてお
り、かつ鋼板周端が補強突枠内中間部に延長埋設
されているため、パネル本体に対する鋼板の付着
力が大きく、パネル本体特にその周縁部の引針強
度が増強され、パネル本体の肉厚を薄くし、床パ
ネルの軽量化及び耐久性の向上を図ることができ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係る床パネルの平面図、第2
図は第1図の床パネルの底面図、第3図は第1図
の−線拡大断面図、第4図は第1図の−
線拡大断面図、第5図は床パネルの組立状態を示
す斜視図、第6図は床パネルの別例を示す隅部の
拡大平面図である。 1……床パネル、2……パネル本体、3……配
線取出部、4……補強突枠、5……脚ボルト、6
……ナツト、7……段部、8……面取り部、9…
…鋼板、10,10a……爪、11,11a……
先端部、12,12a……孔、13……周端、1
4……補強部、15……挟持具。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 (1) 板体の裏面周縁部に周縁に沿つて突出した補
    強突枠を一体形成したコンクリート製パネル本
    体の裏面に、多数の爪を起立形成した鋼板を該
    爪がコンクリート中に埋設されるようにすると
    共に、該鋼板の周縁部を補強突枠内中間部へ延
    長埋設せしめるようにして一体に裏打ち形成し
    たことを特徴とする床パネル。 (2) 床パネルの各隅部に、床パネル支持用の脚ボ
    ルトを螺着させるナツトが埋込み形成され、鋼
    板の隅部は上記ナツトの埋込部を含むように補
    強突枠内に延設されている第1項記載の床パネ
    ル。 (3) 鋼板の周端と、その外側方の補強突枠外周端
    縁との間の間隙が補強突枠を除くパネル本体の
    肉厚前後の寸法となるように設定されている第
    1項または第2項記載の床パネル。
JP10496087U 1987-07-08 1987-07-08 Expired - Lifetime JPH0539141Y2 (ja)

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JPS6410143U JPS6410143U (ja) 1989-01-19
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