JP3236851U - 黒糖 - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は、口溶けが良く老人や子供でも容易に食することができる嗜好品として好適な黒糖に関するものである。
黒糖は、サトウキビを細断した後、圧搾機で汁を搾り出し、濃縮後、冷却して形成することから、完全に固まると硬度が高くなる性質がある。そのため、一般の黒糖は、製造時に大きな板状に固められた状態から小さなブロック状に砕いた黒糖が販売されている。
また、黒糖を料理で使用し易くするために、顆粒状にする技術も提案されている。例えば、特許文献1には顆粒状黒砂糖の製造方法が記載されている。
この製法は、含蜜糖である黒砂糖を粗粉砕し、粗篩によって粒径を一定の大きさ以下に揃えた後、水を噴霧して初期水分を一定に保つよう調整しながら粉状黒砂糖を浮遊させて加熱乾燥し、顆粒化する方法である。
このように、黒糖を顆粒状にすることで、食品素材としての使い易さが向上し、食品工業原料としての自動化に適した状態になることが知られている。
ところが、顆粒状の黒糖は、食品素材として使い易くなるが、その一方で、従来のブロック状の黒糖の如く、菓子のように嗜好品として食するには適さない。すなわち黒糖を顆粒状にすると、ブロック状に砕いた従来の黒糖特有の食感や風味が失われてしまうものである。
嗜好品としての黒糖は、老人や子供にも多く好まれている。ところが、従来のブロック状の黒糖は製造工程上とても硬くなるので、老人や子供にとって食べにくいものであった。このように、従来のブロック状の黒糖は、黒糖の硬さが嗜好品としての課題になっている。
そこで、本考案の目的は、黒糖の触感や風味を残しながら口溶けが良好になり、嗜好品として食するのに最適な黒糖の提供を目的とするものである。
上述の目的を達成すべく本考案における第1の手段は、固形化された黒糖から顆粒状の粒状物1を形成し、粒状物1の形状を残したまま粒状物1が集合して立体形状の形状物2に固められたことにある。
第2の手段の前記形状物2は、前記粒状物1が、角形状、丸形状、球形状、擬似的形状等の立体形状に成型されている。
第3の手段の前記形状物2は、個々に包装されたものである。
第4の手段の前記形状物2は、天然黒糖又は加工黒糖のいずれか一方又は両方を含む前記粒状物1にて形成されている。
第5の手段は、前記粒状物1は湿式造粒にて形成され、前記形状物2は所定形状を成す型内の前記粒状物1を圧縮成型して形成されたものである。
本考案によると、粒状物1の形状を残したまま立体形状の形状物2に固められた黒糖により、口どけが良くなり、黒糖の触感や風味を残しながら、老人や子供にも食べやすい嗜好品として最適な黒糖を提供することに成功した。
以下、本考案の実施例を説明する。本考案黒糖は、固形化された黒糖から顆粒状の粒状物1を形成し、集合した粒状物1が粒状物1の形状を残したまま立体形状の形状物2に固められたものである(図1参照)。
この粒状物1は、サトウキビを細断した後、圧搾機で汁を搾り出し、濃縮後、冷却して形成された固形状の黒糖を顆粒化したものである。
すなわち、顆粒化した粒状物1を形成するには、固形化した黒糖を粉末粒子状に加工した後、水等の造粒液を混合して湿った塊を形成する。この黒糖は、天然100%とする他、加工黒糖を適宜使用してもよい。
次に、この塊をふるいにかけて顆粒を製造し乾燥されたものである。造粒液は、水の他、エタノール、およびイソプロパノールを含むことも可能である。尚、黒糖を顆粒化する工程は、例えば押出し造粒機などを使用することができる。
形状物2は、所定形状を成す型内の粒状物1を適度な圧力で圧縮成型し、乾燥させて形成する。このとき、粒状物1が完全に乾燥する前に圧縮成型することで、粒状物1の形状を残したままの形状物2を形成することができる。
また、形状物2を圧縮成型後に乾燥させることで、水分調整ができ長期の保存が可能になる。尚、粒状物1を適度な圧力で圧縮成型するには、例えば、所定の型の中に造粒した原料を詰め、その上から粒状物1の形状が壊れない程度にピストンで圧力を加える圧力成型機などの使用が可能である。
形状物2は立体的な形状に形成される。図示の形状物2は立方体である(図1参照)。形状物2の形状は、立方体や直方体等の角形状の他、円板形や円筒形等の丸形状や球形状、あるいは擬似的形状を成す様々な立体形状に成型することができる。
形状物2を構成するいずれの立体形状も、菓子等の嗜好品として食べやすい大きさに固められる。また、形状物2の擬似的形状とは、動物や花などの具象物や、キャラクター、図形などを模した立体形状を言う。
個々の形状物2は、それぞれ包装して提供することができる(図2参照)。このように黒糖を個包装することで、従来のブロック状の黒糖と比べて扱いやすく、衛生的である。しかも、菓子等の嗜好品と同様に黒糖を提供できるので、黒糖の販路がより広くなるといった経済的な効果も奏する。
尚、本考案の形状やサイズ、成分等は実施例に限定されるものではなく、本考案の要旨を変更しない範囲において自由に変更できるものである。
P 包装
1 粒状物
2 形状物
1 粒状物
2 形状物
Claims (5)
- 固形化された黒糖から顆粒状の粒状物を形成し、粒状物の形状を残したまま粒状物が集合して立体形状の形状物に固められたことを特徴とする黒糖。
- 前記形状物は、前記粒状物が、角形状、丸形状、球形状、擬似的形状の立体形状に成型された請求項1記載の黒糖。
- 前記形状物は、個々に包装された請求項1又は2記載の黒糖。
- 前記形状物は、天然黒糖又は加工黒糖のいずれか一方又は両方を含む前記粒状物にて形成された請求項1又は2記載の黒糖。
- 前記粒状物は湿式造粒にて形成され、前記形状物は所定形状を成す型内の前記粒状物を圧縮成型して形成された請求項1又は2記載の黒糖。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000188U JP3236851U (ja) | 2022-01-25 | 2022-01-25 | 黒糖 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2022000188U JP3236851U (ja) | 2022-01-25 | 2022-01-25 | 黒糖 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP3236851U true JP3236851U (ja) | 2022-03-23 |
Family
ID=80774165
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2022000188U Active JP3236851U (ja) | 2022-01-25 | 2022-01-25 | 黒糖 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3236851U (ja) |
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2022
- 2022-01-25 JP JP2022000188U patent/JP3236851U/ja active Active
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