JP3236760B2 - 中継増幅システム - Google Patents

中継増幅システム

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JP3236760B2 JP20776995A JP20776995A JP3236760B2 JP 3236760 B2 JP3236760 B2 JP 3236760B2 JP 20776995 A JP20776995 A JP 20776995A JP 20776995 A JP20776995 A JP 20776995A JP 3236760 B2 JP3236760 B2 JP 3236760B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、中継増幅システ
ム、特に双方向高周波信号伝送路上で単信通信するのに
適した中継増幅システムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の中継増幅システムとして、特開
平6−104798号公報に記載されたものがある。こ
の従来の中継増幅システムでは、上り回線信号を増幅す
る上り回線用増幅器と、下り回線信号を増幅する下り回
線用増幅器とを信号回線中に配設し、両増幅器の選択制
御用の信号ラインを介してプレス信号を出力することに
よっていずれか一方の増幅器を選択作動させている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、この従来の
中継増幅システムには以下の問題点がある。つまり、単
信通信用の信号を伝送するための通信路以外に選択制御
用の信号ラインを併設しなければならないため、選択制
御信号用の信号ラインの配線材料費やその信号ラインを
配設するための人件費によるコストアップを生じてしま
う。また、各増幅器の利得調整などをする場合には、増
幅器の設置先で行わなければならず、このため、煩雑で
あるばかりか、その間中継増幅システムの動作を休止し
なければならないという問題点もある。
【0004】本発明は、かかる問題点に鑑みてなされた
ものであり、増幅器の選択接続のための制御ラインを併
設することなく双方向高周波信号伝送路上において単信
通信することができる中継増幅システムを提供すること
を主目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成すべく請
求項1記載の中継増幅装置は、双方向高周波信号伝送路
中に配設され上り方向および下り方向の高周波信号をそ
れぞれ増幅する上り方向増幅器および下り方向増幅器
と、接続切替信号に基づいて上り方向増幅器および下り
方向増幅器のいずれか一方を選択的に双方向高周波信号
伝送路に接続する接続切替手段と、接続切替手段の非作
動状態において両方向の高周波信号の信号レベルを検出
する信号レベル検出手段と、検出された両信号レベルに
基づいて接続切替信号を接続切替手段に出力する接続切
替信号出力手段とを備える中継増幅装置を含む中継増幅
システムにおいて、双方向高周波信号伝送路の一端に配
設された基地局無線機と、中継増幅装置の動作仕様を設
定するための制御信号を出力する制御信号出力手段と、
双方向高周波信号伝送路中に配設され基地局無線機の高
周波信号を制御信号出力手段の制御信号に基づいて振幅
変調し振幅変調した高周波信号を双方向高周波信号伝送
路に出力する振幅変調手段と、双方向高周波信号伝送路
中に配設され振幅変調された高周波信号から制御信号を
復調する復調手段とを備え、中継増幅装置は、復調され
た制御信号に基づいて動作仕様を設定可能に構成されて
いることを特徴とする。
【0006】この中継増幅システムでは、上り方向およ
び下り方向のいずれか一方から高周波信号が中継増幅装
置に入力されると、信号レベル検出手段が両方向の高周
波信号の信号レベルを検出する。そして、接続切替信号
出力手段が、検出された両信号レベルに基づいて接続切
替信号を接続切替手段に出力する。次いで、接続切替手
段が、接続切替信号に基づいて、上り方向増幅器および
下り方向増幅器のいずれか一方を選択的に双方向高周波
信号伝送路に接続する。これにより、双方向高周波信号
伝送路上で単信通信を行うことができる。このように、
この中継増幅システムでは、信号レベル検出手段が自動
的に両信号レベルを検出していずれか一方の増幅器を双
方向高周波信号伝送路に接続するため、プレス信号など
の増幅器を切り替えるための制御信号ラインを併設する
必要がなくなる。
【0007】また、この中継増幅システムでは、中継増
幅装置の動作仕様を設定または変更する場合には、振幅
変調手段が、制御信号出力手段の制御信号によって基地
局無線機の高周波信号を振幅変調すれば、復調手段が、
高周波信号から制御信号を復調し、復調された制御信号
に基づいて中継増幅装置の動作仕様が設定される。この
ため、何等中継増幅システムの動作を休止させることな
く、中継増幅装置の動作仕様を設定することができる。
また、基地局側は、基地局に居ながらにして動作仕様を
簡易に設定することができる。なお、この場合の振幅変
調とは、通常のアナログ的な振幅変調に加えて高周波信
号のオン/オフによるデジタル的な振幅変調やデジタル
直交変調なども含まれる。
【0008】請求項2記載の中継増幅システムは、請求
項1記載の中継増幅システムにおいて、中継増幅装置
は、両増幅器の消費電流を監視する電流監視手段と、電
流監視手段によって消費電流が所定範囲外であると判別
されたときに中継増幅装置を介在させずに双方向高周波
信号伝送路を迂回接続する迂回接続手段とを備えている
ことを特徴とする。
【0009】この中継増幅システムでは、電流監視手段
が、両増幅器の消費電流を監視し、電源装置および増幅
器の故障や停電などにより、消費電流に異常が発生した
と判別したときは、迂回接続手段が、中継増幅装置を介
在させずに双方向高周波信号伝送路を迂回接続、つま
り、中継増幅装置側の双方向高周波信号伝送路の両端を
直接接続する。この結果、増幅器の動作停止によって高
周波信号が遮断されてしまうことが防止される。
【0010】請求項3記載の中継増幅システムは、請求
項1または2記載の中継増幅システムにおいて、接続切
替信号出力手段は、検出された両信号レベルのいずれか
一方が予め設定したしきい値を超え、かつ、検出された
両信号レベルのいずれか他方よりも大きいときに、接続
切替信号を出力することにより、接続切替手段に対し
て、いずれか一方に対応する方向の増幅器を双方向高周
波信号伝送路に接続させることを特徴とする。つまり、
接続切替信号出力手段は、例えば、しきい値を雑音レベ
ルよりもやや大きい値にすることにより、中継増幅装置
が雑音を増幅することを防止すると共にその消費電流を
削減する。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面を参照して、本発
明に係る中継増幅システムの好適な実施の形態について
説明する。
【0012】図1は、中継増幅システム1のブロック図
を示している。中継増幅システム1は、地下街や地下鉄
のような電波が遮蔽される環境下で通信設備の通信エリ
アの拡大を図ることにより、火災や警備などの業務用設
備の運用を充実させるものである。
【0013】同図に示すように、ビルの1階には基地局
2が配設され、基地局2には、基地局無線機11と、基
地局無線機11に同軸ケーブル(双方向高周波信号伝送
路)3を介して振幅変調部(振幅変調手段)12が接続
されている。また、振幅変調部12には、制御信号出力
部(制御信号出力手段)13が接続されている。基地局
無線機11は、VHF帯およびUHF帯の送受信が可能
で送信出力が1WのFM送受信機で構成されている。振
幅変調部12は、ピンダイオードによるアッテネータで
構成され、制御信号出力部13から出力される制御信号
の振幅に高周波信号の振幅が比例するように、基地局無
線機11から出力される送信出力を振幅変調する。制御
信号出力部13は、後述する中継増幅装置5の動作仕様
を設定するための複数のスイッチ(図示せず)を有して
おり、各スイッチをオンすることにより、そのスイッチ
に対応した数種類の正弦波トーン信号の組み合わせから
なる制御信号を出力する。なお、中継増幅装置5の動作
仕様としては、例えば、中継増幅装置5内の後述する増
幅器43,43の利得や、信号レベル検出部45,45
のしきい値などが挙げられる。また、制御信号として
は、例えば、増幅器43の利得を2dB増加させる場合
には、1000Hz、1500Hzおよび2000Hz
の3種類のトーン周波数の組み合わせによって構成され
ている。
【0014】地下1階には、振幅変調部12に同軸ケー
ブル3を介して接続された分配器4aが配設されてお
り、分配器4aには同軸ケーブル3を介して漏洩同軸ケ
ーブル6,6が接続されている。漏洩同軸ケーブル6
は、アンテナの代わりに地下1階に高周波信号を輻射す
る。
【0015】地下2階には、分配器4aに同軸ケーブル
3を介して接続された分配器4bが配設されており、分
配器4bには同軸ケーブル3を介してアンテナ7aが接
続されている。なお、アンテナ7aは、広帯域のアンテ
ナであって、VHF帯とUHF帯をカバーする。
【0016】地下3階には、分配器4bに同軸ケーブル
3を介して接続された、中継増幅装置5および分配器4
c(以下、分配器4a〜4cを区別しないときは、総称
して「分配器4」という)がそれぞれ配設されており、
分配器4cには、同軸ケーブル3,3を介して2つのア
ンテナ7b,7cがそれぞれ接続されている。なお、符
号8は、アンテナ9を備える移動局を示している。移動
局8は、携帯用のFM無線機であって、VHF帯または
UHF帯用のいずれであってもよい。
【0017】次に、中継増幅装置5について、図2を参
照して説明する。
【0018】同図に示すように、中継増幅装置5は、並
列接続されたUHF帯用増幅ユニット21およびVHF
帯用増幅ユニット22と、各ユニット21,22の分配
器4b側および分配器4c側にそれぞれ接続されている
ハイパスフィルタ24a,24bおよびローパスフィル
タ25a,25bとを備えている。両フィルタ24a,
25aおよび両フィルタ24b,25bは、同軸リレー
(迂回接続手段)26,27のブレーク切片26aおよ
び27aにそれぞれ接続されており、同軸リレー26,
27のメーク切片26b,27bは同軸ケーブル28に
よって互いに接続されている。さらに、同軸リレー2
6,27の可動切片26c,27cは、同軸ケーブル
3,3にそれぞれ接続されている。また、中継増幅装置
5は、各部の動作仕様の設定制御や同軸リレー26,2
7の駆動制御などを実行する制御部(電流監視手段)2
9と、AC電源から直流電源を生成すると共に各増幅部
43,43・・の消費電流を検出する電流検出回路(図
示せず)を備える電源部31と、内部タイマを有し電源
部31からの電源をUHF帯用増幅ユニット21および
VHF帯用増幅ユニット22に間欠的に供給する電源制
御部(間欠作動制御手段)32と、停電検出機能を有し
停電のときに作動する予備電源(電流監視手段)33と
を備えている。
【0019】次に、UHF帯用増幅ユニット21につい
て説明する。なお、VHF帯用増幅ユニット22は、各
構成要素の使用周波数帯域が異なるだけで、特に説明の
ない部分を除きその機能はUHF帯用増幅ユニット21
と同一のため、その説明を省略する。UHF帯用増幅ユ
ニット21は、下り回線用増幅系列41と上り回線用増
幅系列42とを備え、各系列41,42は、それぞれ増
幅部43,43、バンドパスフィルタ44および信号レ
ベル検出部(信号レベル検出手段、接続切替信号出力手
段、復調手段)45を備えている。なお、下り回線用増
幅系列41および上り回線用増幅系列42の各増幅部4
3が、本発明における下り方向増幅器および上り方向増
幅器をそれぞれ構成する。また、UHF帯用増幅ユニッ
ト21は、下り回線信号および上り回線信号のいずれか
一方を増幅して出力するための高周波スイッチ(接続切
替手段)46,47を備えている。高周波スイッチ4
6,47は、上り回線用増幅系列42の信号レベル検出
部45および下り回線用増幅系列41の信号レベル検出
部45によって、それぞれ切替制御されている。さら
に、UHF帯用増幅ユニット21は、高周波スイッチ4
6,47とハイパスフィルタ24a,24bとの間にバ
ンドパスフィルタ48,49をそれぞれ備えている。
【0020】次に、中継増幅装置5の主たる動作につい
て説明する。
【0021】中継増幅装置5では、下りおよび上り回線
用増幅系列41,42の各信号レベル検出部45,45
が、それぞれ、下り回線信号および上り回線信号を検波
することにより、その信号レベルが雑音レベルよりも大
きいレベルであるしきい値を超えているかを判別する。
いずれか一方の信号レベル検出部45が超えていると判
別したときは、その信号レベル検出部45は、他方の信
号レベル検出部45によって検出された信号レベルと比
較する。そして、他方の信号レベル検出部45によって
検出された信号レベルよりも大きいと判別したときは、
一方の信号レベル検出部45は、回線信号を増幅するた
めに、高周波スイッチ46,47のうちの対応するいず
れか一方を作動させる。例えば、下り回線信号がしきい
値よりも大きく、かつ上り回線信号よりも大きい場合に
は、高周波スイッチ47が作動させられ、この結果、同
軸リレー26を介して入力された下り回線信号は、ハイ
パスフィルタ24a、バンドパスフィルタ48、高周波
スイッチ46、増幅部43、バンドパスフィルタ44、
増幅部43、高周波スイッチ47、バンドパスフィルタ
49、ハイパスフィルタ24bおよび同軸リレー27を
介して、分配器4c側の同軸ケーブル3に出力される。
なお、例えば、上り回線信号が高周波スイッチ46の接
点間などを介して下り回線用増幅系列41に回り込むよ
うな場合であっても、両信号レベル検出部45,45に
よって検出された信号レベルを互いに比較して大きいレ
ベルの方に対応する高周波スイッチ46または47を作
動させることにより、上り回線信号が入力されたものと
誤って判別して高周波スイッチ46を作動することを防
止することができる。
【0022】また、基地局2の基地局無線機11の高周
波信号が振幅変調部12によって振幅変調されている場
合には、信号レベル検出部45が制御信号を復調し、復
調した制御信号を制御部29に出力する。制御部29
は、制御信号をデジタルの制御信号にデコードし、増幅
部43,43の利得や信号レベル検出部45,45のし
きい値をデジタル制御信号に基づいて所定値に設定す
る。
【0023】さらに、電源制御部32が、内部タイマの
タイマ動作により電源部31からの電源をUHF帯用増
幅ユニット21およびVHF帯用増幅ユニット22に間
欠的に供給し、消費電流を低減させている。なお、電源
制御部32は、信号レベル検出部45,45によって所
定レベル以上の信号が検出されたときは、回線信号が入
力したものと判別し、両ユニット21,22に電源を連
続的に供給する。この場合、所定レベル以上の回線信号
が検出された側の下りまたは上り回線用増幅系列41,
42のみを作動させるようにしてもよい。この場合に
は、消費電流を削減することができる。一方、予備電源
33は、電源部31が故障したときや、停電により電源
が供給できない状態になったときには、それを検出する
と共に作動し、同軸リレー26,27を駆動する。この
結果、可動切片26c,27cがメーク切片26b,2
7bにそれぞれメークし、これにより、分配器4bと分
配器4cとは中継増幅装置5を介在させずに直接接続さ
れ、UHF帯用増幅ユニット21およびVHF帯用増幅
ユニット22の作動停止による高周波信号の遮断を防止
する。
【0024】また、制御部29は、電源部31の電流検
出回路の検出電流を監視することにより増幅部43,4
3・・の消費電流を検出し、消費電流が所定範囲内の電
流値(例えば、2A〜3A)以外の電流値になったか否
かを判別する。そして、所定範囲外の電流値になったと
判別したときに、制御部29が、同軸リレー26,27
を駆動し、分配器4b側と分配器4c側の同軸ケーブル
3,3を同軸ケーブル28を介して迂回接続すると共
に、電源制御部32に電源供給停止信号を出力すること
によって、UHF帯用増幅ユニット21およびVHF帯
用増幅ユニット22への電源供給を停止させる。
【0025】次に、中継増幅システム1の全体的な動作
について説明する。基地局2から高周波信号が出力され
ると、中継増幅装置5の下り回線用増幅系列41の信号
レベル検出部45が信号レベルを検出し、その信号レベ
ルが、しきい値よりも大きく、かつ上り回線用増幅系列
42の信号レベル検出部45によって検出された信号レ
ベルよりも大きいときは、その信号レベル検出部45
は、高周波スイッチ47を作動させ、下り回線信号を分
配器4c側に出力する。一方、移動局8から高周波信号
が出力されると、上り回線用増幅系列42の信号レベル
検出部45が信号レベルを検出し、しきい値よりも大き
く、かつ下り回線用増幅系列41の信号レベル検出部4
5が検出した信号レベルよりも大きいときは、その信号
レベル検出部45は、高周波スイッチ46を作動させ、
上り回線信号を分配器4bに出力する。
【0026】また、中継増幅装置5内の各増幅ユニット
21,22の利得が大きく、相互変調などが生じる場合
には、基地局2から制御信号によって変調された高周波
信号を出力することにより、各増幅ユニット21,22
の利得を遠隔制御することができる。この結果、中継増
幅装置5の設置先において利得調整するのと比較して、
中継増幅システム1の動作を休止させることなく迅速か
つ容易に設定することができる。
【0027】このように、本実施の形態によれば、両信
号レベル検出部45,45が下りおよび上り回線信号の
信号レベルを検出して互いに比較し、しきい値よりも大
きく、かつ信号レベルが大きい方の回線の高周波信号を
増幅して自動的に出力するため、地下街などのように電
波が遮蔽される場合であっても、基地局2と移動局8と
の間で良好な通信が可能になる。
【0028】また、本実施の形態では、中継増幅装置5
内に入力する高周波信号をハイパスフィルタ24a,2
4bとローパスフィルタ25a,25bによってUHF
帯域とVHF帯域の高周波信号に分離することができる
ため、UHF帯用増幅ユニット21とVHF帯用増幅ユ
ニット22の両者を同時に作動させることができる。こ
の結果、2つの異なる周波数帯域における同時単信通信
や、2つの周波数帯域を用いることによる双方向通信を
保証することができる。また、同じ周波数帯域の増幅ユ
ニットを2つ併設すると共に、両増幅ユニットの各入出
力にシャープな特性のハイパスフィルタ24およびロー
パスフィルタ25(バンドパスフィルタであってもよ
い)をそれぞれ用いることにより、わずかに周波数が離
れた同一周波数帯域内の2つの高周波信号を用いること
による双方向通信を行うこともできる。
【0029】なお、この実施の形態では、FM送受信機
による単信通信の例を説明したが、これに限らず、振幅
変調無線機にも適用が可能であり、この場合には、制御
信号を音声信号帯域よりも高い周波数にすることにより
構成することができる。また、使用周波数帯域も本形態
に限られず、それ以上またはそれよりも低い周波数帯域
であってもよい。また、単信通信における周波数は同一
周波数でも異なる周波数であってもよい。
【0030】また、この実施の形態では、振幅変調部1
2はピンダイオードによる振幅変調の例について説明し
たが、これに限定されず、BCDコードなどによって減
衰量を設定できる高周波プログラマブルアッテネータを
用いることもできるし、コレクタ変調による振幅変調回
路を設けて構成してもよい。さらに、APC(Automati
c Pawer Control )ループ内に制御信号を重畳される振
幅変調方式を採用することもできるし、基地局無線機1
1と振幅変調部12とを一体に構成してFM変調と振幅
変調を同時に行うこともできる。また、制御信号には、
DTMF(DualTone Multi-Freqency)信号を用いるこ
ともできる。
【0031】さらに、迂回接続手段は、本実施の形態で
は同軸リレー26,27を用いているが、ピンダイオー
ドなど能動素子による切替で構成することができるのは
勿論である。
【0032】また、信号レベル検出部45は、下り回線
信号と上り回線信号の両信号レベルを比較して接続切替
信号を出力する際に、信号レベルの低い方の回線信号を
優先するように高周波スイッチ46または47を作動さ
せることもできる。この場合、どちらを優先させるかに
ついては、制御信号出力部13から制御信号を出力する
ことにより決定することができる。また、制御部29が
本発明における接続切替信号出力手段を構成してもよ
い。この場合には、制御部29は、両信号レベル検出部
45,45によって検出された信号レベルがしきい値を
超えているか否かを判別すると共に、いずれか大きい信
号レベルに対応する高周波スイッチ46または47を駆
動する。
【0033】なお、予備電源33によって停電時などに
中継増幅装置5を作動させる場合には、同軸リレー2
6,27のそれぞれのメーク切片26b,27bとブレ
ーク切片26a,27bを本実施の形態とは逆に用いる
ことが好ましい。この場合、予備電源33は、停電など
による電源遮断時には、同軸リレー26,27を作動さ
せずに、中継増幅装置5の作動を維持し、バッテリーの
容量が残り少なくなったときに、同軸リレー26,27
の駆動を停止することにより、分配器4b側と分配器4
c側の同軸ケーブル3,3を同軸ケーブル28を介して
迂回接続する。この結果、停電時の中継増幅装置5の動
作保証がなされると共に、予備電源33の容量がなくな
ったときや予備電源33が故障したときは、同軸ケーブ
ル3,3同士が中継増幅装置5を介さないで直接接続さ
れることにより、UHF帯用増幅ユニット21およびV
HF帯用増幅ユニット22の動作停止による高周波信号
の遮断が防止される。
【0034】
【発明の効果】以上のように本発明に係る中継増幅シス
テムによれば、信号レベル検出手段によって検出された
信号レベルに基づいて上り方向および下り方向の増幅器
のいずれか一方を選択的に双方向高周波伝送路に接続す
ることにより、増幅器の選択接続のための制御ラインを
併設することなく双方向高周波信号伝送路上において単
信通信することができる。また、振幅変調手段により、
何等中継増幅システムの動作を休止させることなく、中
継増幅装置の動作仕様を設定することができる。さら
に、迂回接続手段が、中継増幅装置を介在させずに双方
向高周波信号伝送路を迂回接続、つまり、中継増幅装置
側の双方向高周波信号伝送路の両端を直接接続する結
果、増幅器の動作停止によって高周波信号が遮断されて
しまうことが防止される。さらに、接続切替手段が、検
出された信号レベルが予め設定したしきい値を超え、か
つ、検出された両信号レベルのいずれか他方よりも大き
いときに、接続切替信号を出力することにより、接続切
替手段に対して、いずれか一方に対応する方向の増幅器
を双方向高周波信号伝送路に接続させるため、中継増幅
装置が雑音を増幅することを防止すると共にその消費電
流を削減する。
【図面の簡単な説明】
【図1】中継増幅システムのブロック図である。
【図2】中継増幅装置のブロック図である。
【符号の説明】
1 中継増幅システム 3 同軸ケーブル 5 中継増幅装置 11 基地局無線機 12 振幅変調部 13 制御信号出力部 26 同軸リレー 27 同軸リレー 32 電源制御部 33 予備電源 43 増幅部 45 信号レベル検出部 46 高周波スイッチ 47 高周波スイッチ

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 双方向高周波信号伝送路中に配設され上
    り方向および下り方向の高周波信号をそれぞれ増幅する
    上り方向増幅器および下り方向増幅器と、接続切替信号
    に基づいて前記上り方向増幅器および下り方向増幅器の
    いずれか一方を選択的に前記双方向高周波信号伝送路に
    接続する接続切替手段と、当該接続切替手段の非作動状
    態において前記両方向の高周波信号の信号レベルを検出
    する信号レベル検出手段と、当該検出された両信号レベ
    ルに基づいて前記接続切替信号を前記接続切替手段に出
    力する接続切替信号出力手段とを備える中継増幅装置を
    含む中継増幅システムにおいて、 前記双方向高周波信号伝送路の一端に配設された基地局
    無線機と、前記中継増幅装置の動作仕様を設定するため
    の制御信号を出力する制御信号出力手段と、前記双方向
    高周波信号伝送路中に配設され前記基地局無線機の高周
    波信号を前記制御信号出力手段の制御信号に基づいて振
    幅変調し当該振幅変調した高周波信号を当該双方向高周
    波信号伝送路に出力する振幅変調手段と、前記双方向高
    周波信号伝送路中に配設され前記振幅変調された高周波
    信号から前記制御信号を復調する復調手段とを備え、前
    記中継増幅装置は、前記復調された制御信号に基づいて
    動作仕様を設定可能に構成されていることを特徴とする
    中継増幅システム。
  2. 【請求項2】 前記中継増幅装置は、前記両増幅器の消
    費電流を監視する電流監視手段と、当該電流監視手段に
    よって前記消費電流が所定範囲外であると判別されたと
    きに前記中継増幅装置を介在させずに前記双方向高周波
    信号伝送路を迂回接続する迂回接続手段とを備えている
    ことを特徴とする請求項1記載の中継増幅システム。
  3. 【請求項3】 前記接続切替信号出力手段は、前記検出
    された両信号レベルのいずれか一方が予め設定したしき
    い値を超え、かつ、当該検出された両信号レベルのいず
    れか他方よりも大きいときに、前記接続切替信号を出力
    することにより、前記接続切替手段に対して、当該いず
    れか一方に対応する前記方向の前記増幅器を前記双方向
    高周波信号伝送路に接続させることを特徴とする請求項
    1または2記載の中継増幅システム。
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