JP4094243B2 - 受信機 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、受信機に関し、特に、複数の固定送信機から送信される無線信号を受信する受信機に関する。
【0002】
【従来の技術】
店舗、集合ビル及び倉庫などにおける監視装置としては、例えば次のようなものがある。店舗、集合ビル及び倉庫に複数の監視領域が設けられている。これら監視領域内に、音声集音用のマイクロホンやセンサが設けられている。これらマイクロホンまたはセンサからの信号が、各監視領域に設けられた送信機に入力される。これら入力信号で搬送波を変調した無線信号を、各送信機は送信する。この無線信号が、監視領域から離れた位置に設けた監視室で受信され、各監視領域に異常が発生していないか監視が行われる。この場合、各送信機からの無線信号を受信するための各送信機専用のアンテナを監視室に設けることが行われる。或いは、店舗、集合ビル及び倉庫を複数のエリアに分け、各エリア毎にアンテナを設け、これらアンテナでの受信信号を、監視室まで同軸ケーブル等で伝送することが行われていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、このような監視装置では、受信機において、いずれかの送信機からの無線信号を受信するためには、受信の度に、アンテナを選択し、かつその送信機からの無線信号の周波数を受信機に設定しなければならず、速やかに所望の送信機からの無線信号を受信することができなかった。また、監視室に各送信機用のアンテナを設置する場合には、混信を防止するために、各送信機は異なる周波数の無線通信信号を使用しなければならず、周波数の有効利用を図ることができない。また、各エリア毎にアンテナを設置する場合には、各エリアごとに受信機を設置しなければならず、構成が複雑になる。
【0004】
本発明は、簡単な操作で所望の送信機からの無線信号を受信することができる受信機を提供することを目的とする。本発明は、さらに周波数の有効利用が図れる受信機を提供することを目的とする。また、本発明は、さらに構成が簡単な受信機を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明の一態様による受信機は、複数のアンテナを有している。これらアンテナは、異なる位置に配置された複数の固定送信機からの無線信号を受信するためのもので、各アンテナは、対応する固定送信機からの無線信号をそれぞれが受信するように異なる位置に配置されている。なお、各アンテナは、固定送信機に1対1に対応する場合もあるし、1台の固定送信機に対して、複数のアンテナが対応する場合もある。これら各アンテナのうち1つをアンテナ選択手段が選択する。アンテナ選択手段は、後述する制御手段からの例えばアンテナ選択信号に基づいて1つのアンテナを選択する。このアンテナ選択手段によって選択されたアンテナの受信信号が同調手段に供給されている。この同調手段は、例えばスーパーヘテロダインに構成され、例えば後述する制御手段からの同調指示信号に基づいて、供給された受信信号に同調して復調する。本発明による受信機は、更に記憶手段も有している。この記憶手段には、各固定送信機に対応させて複数の受信用データが記憶されている。各受信用データは、対応する固定送信機からの無線信号を受信するために必要なアンテナと、対応する固定送信機の前記無線信号の周波数とから構成されている。制御手段が、この記憶手段から読み出された受信用データに基づいて、上述したアンテナ選択信号及び同調指示信号を生成して、前記アンテナ選択手段と同調手段とを制御する。
【0006】
この受信機によれば、所望の送信機に対応する受信データを記憶手段から読み出すと、この受信データに基づいて、所望の送信機からの無線信号を受信しているアンテナをアンテナ選択手段が選択し、この選択されたアンテナの受信信号が同調手段に供給される。さらに、受信データに基づいて、同調手段は、所望の送信機からの無線信号の周波数に同調する。従って、記憶手段からの受信データの選択という簡単な操作だけで、所望の送信機からの無線信号を受信することができる。しかも、複数の送信機からの無線信号を受信するのに使用されている受信機は、1台だけである。
【0009】
前記送信機は、前記無線信号が所定の信号によって変調されることがある。所定の信号としては、例えば音声信号、物体等の検出信号が使用できる。前記アンテナ選択手段及び前記同調手段は、少なくともそれぞれ2台ずつ設けられる。前記制御手段は、一方の同調手段と一方のアンテナ選択手段とを、前記記憶手段から順に読み出した前記受信用データに基づいて制御する。制御手段は、前記一方の同調手段の復調信号に前記所定の信号が含まれていると、そのときの前記受信用同調手段に基づいて継続して、他方の同調手段とアンテナ切換手段を制御する。
【0010】
このように構成した場合、一方の同調手段及びアンテナ選択手段によって、受信される無線通信信号が各受信用データに基づいて順に変更される。そして、所定の信号によって変調された無線信号が受信されると、その受信データに基づいて他方の同調手段及びアンテナ選択手段が、所定の信号によって変調された無線信号を継続して受信し、復調する。従って、一方の同調手段及び一方のアンテナ選択手段は、他の無線信号を順に受信し、他にも所定の信号で変調された無線信号が受信されていないかチェックを行える。
【0015】
また、本発明の別の態様の受信機は、上記の態様の受信機と同様に、複数のアンテナと、アンテナ選択手段と、同調手段と、記憶手段と、制御手段とを有している。更に、上記の態様と同様に、送信機は、無線信号が所定の信号によって変調されることがある。アンテナ選択手段及び同調手段は、少なくともそれぞれ2台ずつ設けられている。前記各受信データには、対応する送信機に対して複数のアンテナが含まれている。前記制御手段は、前記受信データを順に読み出して、前記各同調手段及び各アンテナ選択手段を制御し、前記同調手段の復調信号に前記所定の信号が含まれていると、一方の同調手段には、そのとき接続されていたアンテナを継続して接続し、他方の同調手段には、そのときの受信データに含まれている複数のアンテナを切り換えて接続し、この切換接続毎に受信レベルを比較し、受信レベルの大きいアンテナを決定し、この決定されたアンテナが前記一方の同調手段に接続されるように前記一方のアンテナ選択手段を切り換える。
【0016】
このように構成した場合、一方の同調手段によって所定の信号をとにかく復調することができる。同時に所定の信号によって変調された通信信号を最良の状態で受信することができるアンテナのチェックが行われ、そのアンテナが決定されると、一方の同調手段に接続されるアンテナも最良に受信できるアンテナに切り換えられる。従って、まず所定の信号を復調することができる上に、その後に最良の状態で所定の信号を復調できるようになる。
【0019】
各アンテナの受信信号は、各アンテナの近傍に配置された撮像装置からのベースバンド撮像信号の伝送路に重畳されて伝送することができる。
【0020】
各アンテナから受信機まで受信信号を伝送するため、伝送路が必要である。これら伝送路を新たに布設するためには、布設工事を行わねばならない。このような監視を行う場合、撮像装置を用いた視覚による監視も行われることがある。この場合、各撮像装置から監視室まで撮像信号の伝送路が設けられている。この伝送路を無線信号の伝送に共用することによって新たな布設工事が不要となる。
【0021】
【発明の実施の形態】
本発明の1実施形態の受信機は、監視装置の一部として使用されている。この監視装置は、店舗や集合ビル等の建物内の様々な位置に設定された複数の監視領域をそれぞれ監視するためのものである。この実施形態では、図2に示す4階建ての建物の各階ごとに複数の監視領域が設けられている。これら監視領域に、送信機2a乃至2lが設置されている。この実施形態では、各階ごとに離れて3つの監視領域が設けられている。
【0022】
これら送信機2a乃至2lは、いずれも同一の構成であって、図1(a)に示すように監視領域内で発生している可聴周波数音をマイクロホン4で集音し、その音声信号を開閉スイッチ6を介してマイク増幅器8に供給し、ここで増幅した後に、変調発振部10に供給する。変調発振部10は、所定の周波数の搬送波、例えば数百MHz帯の搬送波を発生しており、この搬送波が増幅された音声信号によって変調されて、無線信号を生成する。この無線信号が、高周波増幅器12によって増幅され、送信アンテナ14から送信される。この変調発振部10は常に搬送波を発生しており、開閉スイッチ6が開放されているときには、搬送波のみを送信している。開閉スイッチ6は、例えば監視領域内にいる従業員が例えば緊急事態が生じたときに操作する。従って、緊急事態のときのみに、音声信号によって変調された無線信号が送信される。音声信号が緊急事態の発生を知らせる警報信号として機能する。なお、常時、マイクロホン4からの音声信号で搬送波を変調して送信し、緊急事態の発生時に、別に設けた警報信号発生器からの警報信号を変調発振部10に供給して、緊急事態の発生を報知しても良い。或いは、監視領域にセンサを設け、火災の発生や盗難の発生をセンサが検出したときに、センサの検出信号で搬送波を変調しても良い。センサとしては、この他に公知の種々のものを使用することができる。
【0023】
図2に示すように、各階ごとに複数、例えば2本の受信アンテナが設置されている。従って、合計8本の受信アンテナ16a乃至16hが配置されている。これら受信アンテナ16a乃至16hは、いずれも送信機2a乃至2lが使用している周波数の無線信号を受信可能に構成されている。同一階の受信アンテナは、その階に配置されている送信機からの無線信号を受信することができるように、間隔をあけて配置されている。
【0024】
各階ごとに受信アンテナを設けているので、即ち、各送信機2a乃至2lの近傍に受信アンテナがそれぞれ設けられているので、各送信機2a乃至2lの送信電力は小さくても良い。従って、例えば1階で送信された無線信号が、離れた階、例えば3階以上の階で受信されることは少ない。そこで、各送信機2a乃至2lが使用する搬送波の周波数は、離れた場所で重複させて、周波数の有効利用を図っている。例えば、1階の送信機2aの搬送波の周波数と、3階の送信機2gの搬送波の周波数とは、同一の周波数(以下CH1)を使用している。同様に、送信機2bと2hとは同一の周波数(以下CH2)を使用し、送信機2cと2iは同一の周波数(以下CH3)を使用し、送信機2dと2jは同一の周波数(以下CH4)を使用し、送信機2eと2kは同一の周波数(以下CH5)を使用し、送信機2fと2lは同一の周波数(以下CH6)を使用している。これら各送信機2a乃至2lにおいて使用する搬送波の周波数は、図1(a)に示す設定部18によって制御部20に設定することによって、制御部20が変調発振部10に設定する。
【0025】
各アンテナ16a乃至16hでの受信信号は、伝送路、例えば同軸ケーブル22a乃至22hを介して各階から離れた位置にある監視室の受信機24に伝送されている。
【0026】
受信機24は、図1(b)に示すように、アンテナ選択手段、例えばアンテナ切換部26を有し、これには各アンテナ16a乃至16hの受信信号が供給されている。アンテナ切換部26は、制御部28からの制御信号、例えばアンテナ切換信号によって指定されたアンテナの受信信号を同調手段、例えば同調部29に供給する。同調部29は、例えばスーパーへテロダイン方式で構成されている。
【0027】
アンテナ切換部26からの受信信号を増幅する高周波増幅器30を有している。高周波増幅器30は、この同調部29の感度を変化させられるように、その利得を可変できる可変利得の高周波増幅器である。感度は、制御部28の制御信号、例えば感度選択信号に基づいて、変化させられる。各送信機からの無線信号は、同一階にある複数のアンテナによって受信できるように配置されているが、或るアンテナによって受信したときと、他のアンテナで受信したときとでは、アンテナの受信レベルに相違が生じることがある。この場合、受信レベルが低いアンテナによる受信のときには、受信レベルの低下を補償するために受信感度の調整を行っている。
【0028】
高周波増幅器30の出力信号は、周波数変換器32に供給される。周波数変換器32は、局部発振器34からの局部発振信号に基づいてアンテナからの受信信号を所定周波数の中間周波信号に変換する。局部発振信号の周波数は、受信しようとする無線信号によって異なるので、制御部28からの制御信号、例えば周波数選択信号に基づいて局部発振周波数が変化させられる。即ち、この同調部29は、受信しようとする周波数を可変できるものである。
【0029】
周波数変換器32からの中間周波信号は、中間周波増幅器36によって増幅され、復調器38によって復調される。受信された無線信号が音声信号によって変調されていると、その音声信号が復調される。高周波増幅器30から復調器38までが同調部29を構成している。
【0030】
この復調器38の出力信号が、利得調整手段、例えば可変減衰器40を介して低周波増幅器41に供給され、ここで増幅され、図3に示す操作表示部42に備えられているスピーカ44に供給される。可変減衰器40の減衰量は、制御部28からの制御信号、例えば減衰量選択信号に基づいて制御される。例えば、受信レベルの低いアンテナからの無線信号を使用する場合、高周波増幅器30で感度を上げても、復調される音声信号のレベルが小さい場合がある。このような場合、可変減衰器40の減衰量を少なくし、充分な音声信号のレベルとする必要があるので、可変減衰器40が設けられている。
【0031】
ところで、1つの送信機から無線信号は、複数のアンテナで受信されているので、中間周波信号のレベルの大きい方のアンテナからの無線信号を受信する方が良好に受信することができる。この中間周波信号のレベルは、状況の変化によって変わることがある。そのため、同一の無線信号を受信している複数のアンテナを順次に切り換えて、中間周波信号のレベルが大きい方のアンテナを高周波増幅器30に継続的に接続することが望ましい。そこで、この受信機では、いわゆるダイバシティ受信を行っている。そのため、検出器44が設けられ、同一の送信機からの無線信号を受信しているアンテナを切り換えるごとに、中間周波信号のレベルを検出し、その検出レベルが制御部28に供給される。制御部28は、これらレベルを比較し、そのレベルが大きい方のアンテナを継続的に使用するように、アンテナ切換部26にアンテナ選択信号を供給している。なお、中間周波信号のレベルの検出に代えて、復調器38からの音声信号のレベルを検出し、これらレベルを比較して、そのレベルの大きい方のアンテナを継続的に使用することもできる。また、検出部38は、復調部38によって音声信号が復調されると、これを検出し、制御部28に供給する。この検出信号が発生すると、緊急事態が生じていることになるので、制御部28が後述するような処理を行う。
【0032】
なんら障害がなければ、同一送信機からの無線信号を同一階にある複数のアンテナで受信した場合、いずれのアンテナの受信レベルが大きいかは一律に定まるが、アンテナの近傍に一時的に無線信号に対する障害物が存在するような場合、本来受信レベルが大きいはずのアンテナの受信レベルが小さくなるようなことがある。この場合、通常には受信レベルが小さいアンテナを使用しなければならない。このような場合でも、良好に受信できるようにするために、高周波増幅器30の感度や可変減衰器40の減衰量を調整している。
【0033】
このように特定の送信機からの無線信号を受信するためには、制御部28によってアンテナの切換、感度の調整、発信周波数の調整、減衰量の調整が必要である。これらの調整を使用者が一々手動で行うと非常に面倒であり、特に監視装置として使用する場合には、円滑に各送信機からの無線信号を受信する必要があるので、より速やかに各種設定を行う必要がある。
【0034】
そこで、この受信機には、記憶手段、例えば記憶部46が設けられている。この記憶部46は、図4に示すように、受信用データが記憶されている。この受信用データは、送信機名と、その送信機からの無線信号を受信するために必要なアンテナ名と、その送信機からの無線信号を受信するために必要な搬送波の周波数(CH)と、その送信機からの無線信号を受信するために使用する各アンテナに対応した受信感度と、減衰量とを1組としたもので、テーブル形式で各送信機ごとに記憶されている。この記憶部46への記憶は、例えば制御部28に接続されている設定部48を使用者が操作することによって、制御部28が行う。
【0035】
そして、制御部28に接続されている操作表示部42に含まれている選択部50の操作によって、特定の送信機からの無線信号を受信するのに最良の状態となる。即ち、選択部50は、図3に示すように、各送信機2a乃至2lに対応する選択スイッチ50a乃至50lを有し、監視員が監視をしたいと思う送信機に対応する選択スイッチを操作すると、制御部が、その選択スイッチに対応する受信用データを記憶部46から読み出す。そして、制御部は、この読み出した受信用データに基づいてアンテナ切換信号、感度選択信号、周波数選択信号、減衰量選択信号を生成し、アンテナ、感度、周波数、減衰量を調整する。なお、1つの送信機からの無線信号を受信する際に、アンテナを切り換えるダイバシティ方式を採用しているので、アンテナが切り換えられるごとに、そのアンテナに対応して感度、減衰量の調整が行われている。
【0036】
操作表示部42には、この他に表示部52も設けられている。この表示部52は、図3に示すように、各送信機に対応した正常表示器54a乃至54lと異常表示器56a乃至56lとを有している。正常表示器54aは、選択スイッチ50a乃至50lのうちいずれかによって選択された送信機から無線信号を検出部44が検出したときに、制御部28が点灯させ、選択された送信機が正常に動作していることを表す。このとき、検出部44が音声信号を検出していないと、この送信機が担当する監視領域では異常が発生していないと判断されるので、対応する異常表示器は点灯しない。しかし、検出部44が音声信号を検出していると、この送信機が担当する監視領域では異常が発生していると判断されるので、対応する異常表示器が点灯し、異常が発生していることが監視員に理解できる。
【0037】
なお、上記の説明は、1台の送信機からの無線信号を複数のアンテナで受信する場合であるので、ダイバシティ方式によってアンテナを切り換えたが、1台の送信機からの無線信号を1台のアンテナでしか受信しない場合には、アンテナの切換は行わない。但し、この場合でも、アンテナの設置場所によっては、受信レベルが低下する場合があるので、感度及び減衰量の設定は行う。
【0038】
上記の説明は、監視員が個別に各送信機を選択して監視する場合であるが、操作表示部42に設けられているスキャンスイッチ(図示せず)を操作すると、制御部28は、スキャンモードで動作する。即ち、制御部28は、記憶部48から各送信機に対応する受信用データを順に読み出して、受信する送信機からの無線信号を順に変更していくことを繰り返す。この間、上述したのと同様に、正常表示灯の点灯、非点灯によって送信機のいずれかに故障が生じているか否かが判明する。この間に、検出部44が音声信号を検出すると、そのとき受信している無線信号を送信している送信機の監視領域に異常があると判明するので、制御部28は、その送信機に対応する異常表示灯を点灯すると共に、その送信機からの無線信号を継続して受信する。即ち、スキャンが停止される。これによって、音声信号によって、どのような状況にあるのかを監視員が認識することができる。
【0039】
本発明の第2の実施の形態の受信機241は、図5に示すように、複数系統、例えば2系統のアンテナ切換部26a、26bと2系統の同調部29a、29bとを有している。この受信機241と共に使用される送信機やアンテナは第1の実施の形態の送信機2a乃至2l、アンテナ16a乃至16lと同一であるので、詳細な説明は省略する。また、同調部29a、29bも、第1の実施の形態と同様な構成であるので、第1の実施の形態の同調部の構成要素を示す符号の末尾に符号a、bを付して、詳細な説明は省略する。
【0040】
アンテナ切換部26a、26bには、並列に各アンテナ16a乃至16lからの受信信号が供給されている。制御部28は、第1の実施の形態と同様に、スキャンモードにおいて、アンテナ切換部26a、26b、高周波増幅器30a、30bの感度、局部発振器34a、34bの発振周波数を、記憶部46からの受信用データに基づいて順に、2つの系統を切り換えていく。但し、同調部が2つあり、1つの送信機から送信される無線信号は、2つのアンテナで受信されるので、一方のアンテナの出力を同調部29aに、他方のアンテナ出力を同調部29bに同時に供給する。これによって、検出に要する時間を短縮することができるし、最良の受信レベルを発生しているアンテナの検出に要する時間を短縮することができる。
【0041】
この間に、いずれかの送信機から音声信号が出力されていることが、検出部44a、44bの検出信号によって判明すると、制御部28は、復調出力が低周波増幅器42に供給できる同調部29aにおいて、その時点で受信信号のレベルが最も大きくなるアンテナと感度との組合せとして、継続して受信を行わせる。一方、他方の系統では、そのときの受信用データに基づいて、アンテナと受信感度との切換を行い、受信レベルが大きくなるアンテナと感度との組合せを選択し、この組合せを同調部29a側において使用させるように同調部29aに指示を与える。これを以下、繰り返す。
【0042】
特定の送信機からの電波を継続して受信するように、特定のアンテナを接続した状態を維持すると、状況の変化によって受信レベルが低下して行き、良好に音声信号を聞き取ることができなくなる可能性がある。そこで、この実施の形態では、一方の系統で受信を継続しながら、他方の系統では常に最良の受信ができるアンテナと感度との組合せを調査し、その調査結果に従って、一方の系統で使用するアンテナと感度との組合せを変更し、常に最良の受信が一方の系統で行えるようにしている。
【0043】
或いは、特定の送信機からの電波を継続して受信するように、アンテナ切換部26aを介して特定のアンテナを同調部29aに接続した状態を維持した後、アンテナ切換部26bを介して同調部29bに他のアンテナを接続し、検出部44a、44bからの検出信号を制御部28に供給し、どちらの検出信号のレベルが大きいか比較し、その大きいレベルを発生しているアンテナを同調部29aに接続するようにアンテナ切換部26aを制御することを繰り返しても良い。これによって、受信レベルの大きいアンテナを選択するのに要する時間を短縮することができる。
【0044】
なお、受信レベルの変化があまり大きくなることがないと予想される場合には、音声信号が検出されると、同調部29aで現在送信されている音声信号を継続して受信しておきながら、同調部29bをスキャンモードで動作させ、他の送信機からも音声信号が送信されているかチェックを行い、他の送信機からも音声信号が送信されてくると、その送信機からの音声信号を同調部29aで受信するように同調部29aを変更するか、或いは新たに音声信号を送信してきた送信機に対応する異常表示灯を点灯させて、他の箇所でも異常が発生していることを監視員に報知するように構成することもできる。
【0045】
第3の実施の形態の受信機を図6に示す。この受信機242は、第1の実施の形態または第2の実施の形態の受信機24、241と同様に構成されている。但し、各アンテナ16a乃至16hからの受信信号を伝送する同軸ケーブルが、各アンテナ16a乃至16hの近傍に設けられた撮像装置100a乃至100hからのベースバンド撮像信号の伝送用と共用の同軸ケーブル102a乃至102hとされている。なお、図6では、送信機2a、2e、アンテナ16a、16b、16c、16d、撮像装置100a、100b、100c、100dのみを示し、他の送信機、アンテナ、撮像装置は省略してある。
【0046】
撮像装置100a乃至100hは、それぞれに割り当てられた監視領域を撮像し、その撮像結果に基づくベースバンド撮像信号を生成するもので、これらベースバンド撮像信号は、同軸ケーブル102a乃至100hを介して監視室にあるスイッチャー104に供給され、このスイッチャー104の操作によって選択されたものがモニタ106に供給される。
【0047】
これら同軸ケーブルに各アンテナ16a乃至16hの受信信号を重畳するために、各撮像装置100a乃至100hの近傍には合成手段、例えば分波器108a乃至108hが配置され、これらによって、各アンテナの受信信号と各撮像信号とが合成されている。なお、各送信機2a乃至2lの搬送波の周波数は、例えば数百MHz帯であり、ベースバンド撮像信号の周波数帯とは重複しないように選択されている。また、監視室には、分離手段、例えば分波器110a乃至110hが設けられ、これらは、対応する同軸ケーブル102a乃至102hに接続されて、これら同軸ケーブル102a乃至102hを伝送された合成信号をベースバンド撮像信号と各アンテナの受信信号とに分離し、スイッチャー104と受信機242とに供給している。
【0048】
このように同軸ケーブル102a乃至102hをベースバンド撮像信号との共用としているので、既に撮像装置用に同軸ケーブル102a乃至102hが布設されている場合には、アンテナの受信信号伝送用の同軸ケーブルを新たに敷設する必要がなく、既存の設備を有効利用することができる。
【0049】
【発明の効果】
以上のように、本発明による受信機では、記憶手段に受信用データが記憶されているので、簡単な操作で所望の送信機からの無線信号を受信することができる。本発明は、さらに各アンテナには、離れた位置にある同一周波数を使用している送信機からの無線信号は受信されることがないので、同一周波数を重複して使用することができ、周波数の有効利用が図れる。本発明は、更に、1台の受信でき有りながら、複数の無線信号を受信することができ、多くの受信機を設置する必要がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の1実施の形態の受信機と送信機とのブロック図である。
【図2】図1の受信機と送信機とを使用した監視装置を示す図である。
【図3】図1の受信機の操作表示部を示す図である。
【図4】図1の受信機で使用されている記憶部の構成を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態の受信機のブロック図である。
【図6】本発明の第3の実施形態の受信機を使用した監視装置を示す図である。
【符号の説明】
2a乃至2l 送信機
16a乃至16h アンテナ
24 受信機
26 アンテナ切換部(アンテナ選択手段)
29 同調部(同調手段)
28 制御部(制御手段)
46 記憶部(記憶手段)

Claims (3)

  1. 無線信号を出力している異なる位置に配置された複数の固定送信機のうち予め定められたものからの前記無線信号をそれぞれが受信するように異なる位置に配置された複数のアンテナと、
    これら各アンテナのうち1つを選択するアンテナ選択手段と、
    このアンテナ選択手段によって選択されたアンテナの受信信号が供給され、この受信信号に同調して復調する同調周波数可変の同調手段と、
    前記各固定送信機に対応させて複数の受信用データを記憶しており、各受信用データが、対応する固定送信機からの前記無線信号を受信するために必要なアンテナと、対応する固定送信機からの前記無線信号の周波数とからなる記憶手段と、
    この記憶手段から読み出された前記受信用データに基づいて、前記アンテナ選択手段と同調手段とを制御する制御手段とを、
    具備し、
    前記送信機は、前記無線信号が所定の信号によって変調されることがあり、
    前記アンテナ選択手段及び前記同調手段は、少なくともそれぞれ2台ずつ設けられ、
    前記制御手段は、一方の同調手段と一方のアンテナ選択手段とを、前記記憶手段から順に読み出した前記受信用データに基づいて制御し、前記一方の同調手段の復調信号に前記所定の信号が含まれていると、そのときの前記受信用データに基づいて、継続して他方の同調手段とアンテナ切換手段を制御する受信機。
  2. 無線信号を出力している異なる位置に配置された複数の固定送信機のうち予め定められたものからの前記無線信号をそれぞれが受信するように異なる位置に配置された複数のアンテナと、
    これら各アンテナのうち1つを選択するアンテナ選択手段と、
    このアンテナ選択手段によって選択されたアンテナの受信信号が供給され、この受信信号に同調して復調する同調周波数可変の同調手段と、
    前記各固定送信機に対応させて複数の受信用データを記憶しており、各受信用データが、対応する固定送信機からの前記無線信号を受信するために必要なアンテナと、対応する固定送信機からの前記無線信号の周波数とからなる記憶手段と、
    この記憶手段から読み出された前記受信用データに基づいて、前記アンテナ選択手段と同調手段とを制御する制御手段とを、
    具備し、
    前記送信機は、前記無線信号が所定の信号によって変調されることがあり、
    前記アンテナ選択手段及び前記同調手段は、少なくともそれぞれ2台ずつ設けられ、
    前記各受信データには、対応する送信機に対して複数のアンテナが含まれ、
    前記制御手段は、前記受信データを順に読み出して、前記各同調手段及び各アンテナ選択手段を制御し、前記同調手段の復調信号に前記所定の信号が含まれているとき、一方の同調手段には、そのとき接続されていたアンテナを継続して接続し、他方の同調手段には、そのときの受信データに含まれているアンテナを切り換えて接続し、この切換接続毎に受信レベルを比較し、受信レベルの大きいアンテナを決定し、この決定されたアンテナが前記一方の同調手段に接続されるように前記一方のアンテナ選択手段を切り換える受信機。
  3. 請求項1または2記載の受信機において、前記各アンテナの受信信号は、各アンテナの近傍に配置された撮像装置からのベースバンド撮像信号の伝送路に重畳されて伝送される受信機。
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