JP3236317B2 - 非水系電池 - Google Patents

非水系電池

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  • Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な二次電池に関し、
特にサイクル特性に優れた二次電池に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来より非水系二次電池は水溶液系二次
電池に比べ高電圧、高エネルギ−密度であり、自己放電
に優れるなど大いに期待されている。すなわち、従来の
鉛電池、ニッケルーカドミ電池などに代わり、層状化合
物のインターカレーションを利用する新しい型の二次電
池が注目を集めている。
【0003】例えば、層状化合物のインターカレーショ
ンを利用した例として、カルコゲナイト系化合物が挙げ
られる。例えばLixTiS2 、LixMoS3 等のカ
ルコゲナイト系化合物正極は比較的優れたサイクル性を
有しているものの、卑な電位を有する金属リチウムを負
極に用いた場合でも、実用的な放電電圧はせいぜい2V
前後であり、非水系電池の特徴の一つである高起電力と
いう点で必ずしも満足のいくものではなかった。
【0004】また、リチウム複合酸化物にとらわれず、
ナトリウム、カリウムといったアルカリ金属元素を含有
する複合酸化物については、EP−B1−001740
0、US−4497726等で報告されている。一方、
バナジウム、マンガン、コバルト、ニッケル等を中心金
属とするリチウム複合酸化物を正極活物質として用いた
場合には高起電力が得られる点で注目されている。特に
特開昭55−136131号公報、特開昭62−908
63号公報、特開昭63−121258号公報等で開示
されているリチウムと遷移金属、更に要すれば非遷移金
属等からなる複合酸化物を正極活物質とする非水系二次
電池は3V以上の高起電力が得られ極めてエネルギ−密
度が高く、次世代の高性能二次電池として大いに期待さ
れている。更にかかる複合酸化物を正極として用いた場
合の特徴としてリチウム複合酸化物そのものが既にリチ
ウムをイオンとして含有しており、負極活物質として必
ずしも金属リチウムを用いなくても電池系を形成し得る
という特徴をも有しており、安全性の面でも優れた電池
として期待されている。
【0005】特開昭55ー136131号公報で開示さ
れているLiCoO2 は層状化合物で、コバルト酸化物
の層間にリチウムがインターカレートした構造をとって
いる。これを用いた非水系二次電池の充電反応は、正極
の複合酸化物のリチウムイオンがデインタ−カレ−ショ
ンして負極に移動し、逆に放電する場合には負極活物質
からリチウムイオンが正極活物質の層間へインタ−カレ
−ションすることによって進行する。すなわち正極の複
合酸化物のリチウムイオンが出入りする反応を繰り返す
ことによって、充放電を繰り返すことができる。
【0006】しかしながら、上述のように正極活物質と
して複合酸化物、負極活物質として金属リチウム等を用
いた電池を作成すると、これらは充放電の進行と共にリ
チウム等が劣化しパウダ−状になって、長期にわたって
使用することが困難である課題を有している。そこで、
このような課題を解決するために炭素質材料を負極電極
材料として、また正極活物質としては高い放電電位を有
することから、リチウムを含む化合物であるLixCo
2 (x=0.05〜1.10)を用いることが提案さ
れている。しかしながら、このような炭素質材料を負極
に用いても、LixCoO2 (x=0.05〜1.1
0)を正極材料に用いると、充放電の繰り返しによって
LixCoO2 の結晶構造が徐々に壊れ、複合酸化物に
可逆的に出入り可能なリチウム量(ド−プ量)が減少し
て、サイクル劣化の一因となる。
【0007】一方、特開平2−278657号公報では
負極に金属リチウムを用い、正極にナトリウム・コバル
ト酸化物を用いることを提案している。特開昭55ー1
3631号公報で得られるLiCoO2 はα型構造であ
るのに対し、ここで得られるのはγ型のNaCoO2
ある。NaCoO2 からNaを約半分抜いたNa0.5
oO2 を作成し、これを正極に用いるとサイクル性が大
幅に改善されることが開示されている。しかし、γ型の
NaCoO2 の合成には、急速昇温、急速降温を避けて
焼成する必要があるために合成時間が長くかかり、また
電極として使用する場合、予め過剰のNaを抜くという
煩雑な操作が必要となる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上述のような
問題を解決し、非水系二次電池の充放電の繰り返しによ
る正極活物質の劣化を防止し,長期間充放電を繰り返す
ことのできる信頼性の高い非水系二次電池を提供するこ
とを目的として、提案されたものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明者は鋭意検討した結果、リチウム−コバルト
酸化物のリチウムの一部をナトリウムで置換した複合酸
化物が充放電を繰り返しても構造変化が少なく、サイク
ル性に優れていることを見い出し、本発明を完成するに
至った。すなわち本発明は、炭素質材料またはポリアセ
チレンを負極活物質とし、LixNayMOz(Mはコバ
ルト、或いはコバルトを主体としニッケル、マンガンの
少なくとも一種を少量含む混合金属を表す。xは0.2
0≦x≦1.10、yは0.01≦y≦0.30、zは
1.95≦z≦2.45の各数である)を正極活物質と
する非水系二次電池を提供せんとするものである。
【0010】以下本発明を詳細に説明する。上記Lix
NayMOzはLi、Na、M各々の金属の酸化物、水
酸化物、炭酸塩、硝酸塩、有機酸塩等を混合せしめた
後、空気中または酸素雰囲気下において600〜100
0℃、好ましくは800〜960℃の温度範囲で焼成す
ることにより得られる。ここで、ナトリウムの置換比率
は特に制限されないが、放電容量、自己放電率を考慮す
れば、コバルトに対して1%以上、30%以下であるこ
とが好ましい。より好ましくは2%以上、20%以下で
ある。
【0011】ナトリウムの置換の効果については未だ明
確ではないが、リチウムとはイオン半径の異なるナトリ
ウムで置換することにより、結晶構造が適度に歪み、リ
チウムのインターカレーション、デインターカレーショ
ンが容易になり、さらにリチウムがデインターカレーシ
ョンした際の結晶構造の崩壊を防ぎ、電池のサイクル性
を向上させることが考えられる。
【0012】本発明で正極活物質として用いる一般式L
ixNayMOzで示されるリチウム複合酸化物におい
て、Mはコバルト、あるいはコバルトを主体としニッケ
ル、マンガンの少なくとも一種を少量含む混合金属を表
す。ここで、少量とはコバルトに対し、30%以下程度
をいう。またxの値は、充電状態、放電状態により変動
し、その範囲は0.20≦x≦1.10である。
【0013】またyの値は0.01≦y≦0.30であ
り、基本的には充電、放電により変動しないが、複合酸
化物の焼成条件によっては、充電時に若干のナトリウム
イオンがデインターカレーションすることもある。yの
値が0.01未満、0.30を超える場合には、放電容
量、サイクル性の低下、自己放電率の増加などの現象が
発生し、二次電池用活物質として充分な性能が得られず
好ましくない。
【0014】またzの値は1.95≦z≦2.45の範
囲であり、焼成時の雰囲気およびアルカリ金属の組成比
によって変動する。本発明でいうドープ量とは、充放電
時に可逆的に移動するリチウム量をいい、実施例中で用
いられるドープ量は、コバルトを基準として複合酸化物
中のリチウムの何パーセントが可逆的に移動するかを表
す。
【0015】本発明の複合酸化物を用いて正極を作成す
るときには、有機重合体をバインダーとして用いること
ができる。その際には、該有機重合体を溶媒に溶解せし
めたバインダー溶液に電極活物質を分散せしめたものを
塗工液として用いる方法、また、該有機重合体の水乳化
分散液に電極活物質を分散せしめたものを塗工液として
用いる方法、予め予備成形された電極活物質に該有機重
合体の溶液及び/または分散液を塗布する方法等が一例
として挙げられる。用いるバインダー量は特に限定され
るものではないが、通常、電極活物質100重量部に対
し0.1〜20重量部、好ましくは0.5〜10重量部
の範囲である。
【0016】ここで用いられる有機重合体は特に限定さ
れるものではないが、該有機重合体が25℃、周波数1
kHzにおける比誘電率が4.5以上の値を有する場
合、特に好ましい結果をもたらし、特に電池性能とし
て、サイクル性、過電圧等の面で優れた特性を有する。
かかる条件を満たす有機重合体の一例を示せば、アクリ
ロニトリル、メタクリニトリル、フッ化ビニル、フッ化
ビニリデン、クロロプレン、塩化ビニリデン等の重合体
もしくは共重合体、ニトロセルロース、シアノエチルセ
ルロース、多硫化ゴム等が挙げられる。
【0017】かかる方法により電極を製造するに際し、
前記塗工液を基材上に塗布乾燥することにより成形され
る。この時要すれば、集電体材料と共に成形しても良い
し、また別法としてアルミ箔、ニッケル箔、チタン箔、
銅箔、SUS箔、モリブデン箔等の集電体を基材として
用いることもできる。本発明の活物質を用いて製造され
る電池電極には、前記バインダー、導電補助剤、その他
添加剤、例えば増粘剤、分散剤、増量剤、粘着補助剤等
が添加されても良いが、少なくとも本発明の活物質が2
5重量%以上含まれているものをいう。 導電補助剤と
しては、金属粉、導電金属酸化物粉、カーボン等が挙げ
られる。特にかかる導電補助剤の添加は本発明の活物質
を用いる場合に顕著な効果が見い出せる。
【0018】中でも、好ましい結果を与えるのはカーボ
ンであり、通常活物質100重量部に対して1〜30重
量部の添加により著しい過電圧の低下効果が発現し、優
れたサイクル性を発揮する。ここでいうカーボンとは、
負極炭素質材料とは異なる特性が要求されるものであ
り、必ずしも特定されたカーボンを意味するものではな
いが、一例としてグラファイト、カーボンブラック等が
挙げられる。特に好ましい組合せとして、平均粒径0.
1〜10ミクロンのカーボンと平均粒径0.01〜0.
08ミクロンのカーボンを混合して用いた場合、特に優
れた効果を与える。
【0019】本発明で用いられる負極活物質は特に限定
されるものではないが、金属リチウム、リチウム合金、
LixFe2 3 、LixWO2 等の金属酸化物負極、
ポリアセチレン、ポリーp−フェニレン等の導電性高分
子負極、ピッチ系カーボン、気相成長法炭素繊維等の炭
素質系材料等が挙げられる。特に、炭素質材料等のリチ
ウムイオンをインターカレートし得る物質を負極に用い
た場合に優れた効果が発揮される。
【0020】本発明の非水系二次電池を組み立てる場合
の基本構成要素として、前記本発明の活物質を用いた電
極、更にはセパレーター、非水電解液が挙げられる。セ
パレーターとしては特に限定されないが、織布、不織
布、ガラス織布、合成樹脂微多孔膜等が挙げられるが、
薄膜、大面積電極を用いる場合には、例えば特開昭58
−59072号に開示される合成樹脂微多孔膜、特にポ
リオレフィン系微多孔膜が、厚み、強度、膜抵抗の面で
好ましい。
【0021】非水電解液の電解質としては特に限定され
ないが、一例を示せば、LiClO 4 、LiBF4 、L
iAsF6 、CF3 SO3 Li、LiPF6 、LiI、
LiAlCl4 、NaClO4 、NaBF4 、NaI、
(n−Bu)4 + ClO4 、(n−Bu)4 + BF
4 、KPF6 等が挙げられる。また、用いられる電解液
の有機溶媒としては、例えばエーテル類、ケトン類、ラ
クトン類、ニトリル類、アミン類、アミド類、硫黄化合
物、塩素化炭化水素類、エステル類、カーボネート類、
ニトロ化合物、リン酸エステル系化合物、スルホラン系
化合物などを用いることができるが、これらのうちでも
エーテル類、ケトン類、ラクトン類、ニトリル類、エス
テル類、塩素化炭化水素類、カーボネート類、スルホラ
ン系化合物が好ましい。更に好ましくは環状ラクトン
類、あるいは環状ラクトンと環状カーボネート類との混
合物である。
【0022】これらの代表例としては、テトラヒドロフ
ラン、2−メチルテトラヒドロフラン、1,4−ジオキ
サン、アニソール、モノグライム、アセトニトリル、プ
ロピオニトリル、4−メチル−2−ペンタノン、ブチロ
ニトリル、バレロニトリル、ベンゾニトリル、1,2−
ジクロロエタン、γ−ブチロラクトン、ジメトキシエタ
ン、メチルフォルメイト、プロピレンカーボネート、エ
チレンカーボネート、ビニレンカーボネート、ジメチル
ホルムアミド、ジメチルスルホキシド、ジメチルチオホ
ルムアミド、スルホラン、3−メチル−スルホラン、リ
ン酸トリメチル、リン酸トリエチルおよびこれらの混合
溶媒等を挙げることができるが、必ずしもこれらに限定
されるものではない。
【0023】更に要すれば、集電体、端子、絶縁板等の
部品を用いて電池が構成される。また、電池の構造とし
ては、特に限定されるものではないが、正極、負極、更
に要すればセパレーターを単層または複層としたペーパ
ー型電池、積層型電池、または正極、負極、更に要すれ
ばセパレーターをロール状に巻いた円筒状電池等の形態
が一例として挙げられる。
【0024】
【実施例】以下、実施例、比較例により本発明を更に詳
しく説明するが、これらの実施例に限定されるものでは
ない。
【0025】
【実施例1】炭酸リチウムと炭酸ナトリウム、酸化コバ
ルトを所定のモル比で混合した後、空気中で930℃に
て3時間焼成することによって複合酸化物LixNay
MOzを得た。この複合酸化物をボールミルで粉砕後、
水洗、乾燥し、平均粒径15ミクロン以下のLi0.9
0.1 CoO2 を正極活物質とし、グラファイトおよび
アセチレングラファイトを導電剤とし、フッ素ゴムを結
着剤とし、各々Li0. 9 Na0.1 CoO2 :グラファイ
ト:アセチレンブラック:フッ素ゴム=100:7.
5:2.5:2の重量比で混合したものを、ポリアクリ
ロニトリルのジメチルホルムアミド溶液に混合してペー
スト状としてAl箔に塗布乾燥したシートを正電極とし
た。又、ニードルコークス粉末を負極活物質とし、フッ
素ゴムを結着剤とし、ニードルコークス:フッ素ゴム=
95:5の重量比で混合したものをポリアクリロニトリ
ルのジメチルホルムアミド溶液に混合してペースト状と
してNi箔に塗布乾燥したシートを負電極とし、Li金
属を参照極とし、図1に示す電池を製造した。なおセパ
レーター7としてポリプロピレン不織布を使用し、電解
液としてプロピレンカーボネートとγ−ブチロラクトン
の混合溶媒(体積比=1:1)にホウフッ化リチウムを
1.0Mの濃度に調整した液を用いた。
【0026】この電池を定電圧4.2Vで7時間充電し
た後、1.0mA/cm2 の定電流で終止電圧2.7V
まで放電した。この充放電サイクルを繰り返した際の放
電容量の変化を図2に示す。また、表1には1サイクル
目の放電容量(重量基準)、コバルト基準のドープ量、
および100サイクル目の1サイクル目に対する放電容
量の割合(%)をサイクル性として表す。
【0027】
【比較例1】LiCoO2 を正極活物質とし、グラファ
イトおよびアセチレンブラックを導電剤とし、フッ素ゴ
ムを結着剤とし、各々LiCoO2 :グラファイト:ア
セチレンブラック:フッ素ゴム=100:7.5:2.
5:2の重量比で混合したものをポリアクリロニトリル
のジメチルホルムアミド溶液に混合してペースト状とし
てAl箔に塗布乾燥したシートを正電極とした他は実施
例1と同じ電池を製造し、同様の評価を行った。結果を
図3に示す。
【0028】比較例1に例示したようにLiCoO2
は100サイクルで放電容量が53.7%にまで低下す
るのに対して、実施例1に例示したナトリウム含有複合
酸化物の場合には87.6%と良好なサイクル性を示し
た。また、LiCoO2 の場合サイクルに伴って過電圧
が増大し、100サイクルで0.4Vに達するのに対し
て、Li0.9 Na0.1 CoO2 の場合では0.05Vと
ほとんど増加がみられなかった。
【0029】
【実施例2〜4】実施例1においてNa含有量を表1に
示す通りに変えた以外は全く実施例1と同様に実施し
た。結果を表1に示す。
【0030】
【実施例5】実施例1において、Li0.9 Na0.1 Co
2 の代わりにLiNa0.1 CoNi0.1 2 を用いた
以外は全く実施例1と同様に実施例した。結果を表2に
示す。
【0031】
【実施例6】実施例1において、Li0.9 Na0.1 Co
2 の代わりにLiNa0.1 CoMn0.1 2 を用いた
以外は、全く実施例1と同様に実施例した。結果を表2
に示す。
【0032】
【実施例7】負極として、ポリアセチレン負極を用いた
他は、実施例1と全く同様に実施した。結果を表3に示
す。ポリアセチレン負極の調製法は以下の通りである。
2 雰囲気下、内容積800mlのガラス容器にトルエ
ン50mlをとり、テトラブトキシチタン6ml、トリ
エチルアルミニウム10mlを加えて触媒を調製した。
容器を−78℃に冷却後、系内を排気し、容器壁面に触
媒液を塗布し、アセチレンガスを導入した。直ちに壁面
に膜状ポリアセチレンが生成し、15分放置後系内を排
気した。トルエンで洗浄後0.5N−HCl−MeOH
で5回洗浄した後、乾燥し取り出した。
【0033】この膜状ポリアセチレンを250℃で5秒
間熱処理した後用いた。
【0034】
【比較例2】負極として、ポリアセチレン負極を用いた
他は、比較例1と全く同様に実施した。結果を表3に示
す。
【0035】
【表1】
【0036】
【表2】
【0037】
【表3】
【0038】
【発明の効果】本発明の電池は従来の非水系二次電池の
欠点であったサイクル特性が飛躍的に改良され、小形電
池機器用、電気自動車用等民生用、産業用の電源として
広く有用である。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明の実施例、比較例で用いた電池の
構造図。
【図2】図2は本発明電池の1サイクル目の放電容量を
100としたとき、各充電サイクル毎の放電容量(%)
を示す。
【図3】図3は比較例1・電池の1サイクル目の放電容
量を100としたとき、各充電サイクル毎の放電容量
(%)を示す。
【符号の説明】
1 正極 2 負極 3 集電棒 4 SUSネット 5 外部電極端子 6 電池ケース 7 セパレーター 8 電解液

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 炭素質材料またはポリアセチレンを負極
    活物質とし、LixNayMOz(Mはコバルト、或いは
    コバルトを主体としニッケル、マンガンの少なくとも一
    種を少量含む混合金属を表す。xは0.20≦x≦1.
    10、yは0.01≦y≦0.30、zは1.95≦z
    ≦2.45の各数である)を正極活物質とする非水系二
    次電池。
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