JP3235896U - 保冷保温袋 - Google Patents
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Abstract
Description
本考案は保冷保温袋に関し、詳しくは、断熱性及び緩衝性に優れ、収納物を保冷又は保温可能な保冷保温袋に関する。
従来、保冷保温袋としては、例えば、多数の空気抜き穴が設けられた断熱シートと外装シートとを積層して複合シートを形成し、次いで複合シートを、断熱シート同士が接するように重ね合わせ、次いで袋の開口部を残して他の周囲開口部を、前記空気抜き穴から断熱シートに含まれる空気を逃がしながらヒートシールして保冷保温袋を製造する方法により製造されたものが知られている(特許文献1参照)。
しかし、特許文献1の保冷保温袋の場合、発泡シートを二つ折りにして重ね合わせようとすると、反発力が強すぎて、ヒートシール時に十分に融着させることができず、開いてしまい、元の発泡シートに戻ってしまうので、袋形状にできないことがあった。特に、より緩衝性、保冷保温性を高めるために、4mmを超えるような厚い発泡シートを用いて保冷保温袋を製袋した場合にその傾向が顕著であった。
本考案は、緩衝性に優れ、保冷保温性に優れる保冷保温袋を提供することを課題とするものである。
本考案によれば、以下に示す保冷保温袋が提供される。
[1]表面から厚み方向に向かって形成された非貫通孔及び/又は貫通孔を複数有する熱可塑性樹脂発泡シートから構成された、平面視矩形状の保冷保温袋であり、
該保冷保温袋は、平面視矩形状の該熱可塑性樹脂発泡シートが二つ折りに重ね合わされ、折り曲げられた部分が折り曲げ部を構成し、折り曲げ部以外の3辺の内、2辺がヒートシールされ、且つ1辺を開口させることにより形成されており、
該熱可塑性樹脂発泡シートの平均厚みが3mm以上20mm以下であり、
該孔の平均径が0.1mm以上0.5mm以下であり、該孔の数が該発泡シート表面1cm2あたり30個以上300個以下であることを特徴とする保冷保温袋。
[2]前記保冷保温袋は、前記折り曲げ部に隣接する2辺がヒートシールされることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の保冷保温袋。
[3]前記熱可塑性樹脂発泡シートの平均厚みが4mmを超え10mm以下であることを特徴とする前記1または2に記載の保冷保温袋。
[4]前記熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向1mm当りの平均気泡数が1個/mm以上3個/mm以下であることを特徴とする前記1~3のいずれか一項に記載の保冷保温袋。
[5]前記保冷保温袋の縦方向及び横方向の辺の長さが、それぞれ10cm以上100cm以下であることを特徴とする前記1~4のいずれか一に記載の保冷保温袋。
[6]前記熱可塑性樹脂発泡シートを構成する基材樹脂が、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂であることを特徴とする前記1~5のいずれか一に記載の保冷保温袋。
[7]前記可塑性樹脂発泡シートの見掛け密度が15kg/m3以上50kg/m3以下であることを特徴とする前記1~6のいずれか一に記載の保冷保温袋。
[1]表面から厚み方向に向かって形成された非貫通孔及び/又は貫通孔を複数有する熱可塑性樹脂発泡シートから構成された、平面視矩形状の保冷保温袋であり、
該保冷保温袋は、平面視矩形状の該熱可塑性樹脂発泡シートが二つ折りに重ね合わされ、折り曲げられた部分が折り曲げ部を構成し、折り曲げ部以外の3辺の内、2辺がヒートシールされ、且つ1辺を開口させることにより形成されており、
該熱可塑性樹脂発泡シートの平均厚みが3mm以上20mm以下であり、
該孔の平均径が0.1mm以上0.5mm以下であり、該孔の数が該発泡シート表面1cm2あたり30個以上300個以下であることを特徴とする保冷保温袋。
[2]前記保冷保温袋は、前記折り曲げ部に隣接する2辺がヒートシールされることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の保冷保温袋。
[3]前記熱可塑性樹脂発泡シートの平均厚みが4mmを超え10mm以下であることを特徴とする前記1または2に記載の保冷保温袋。
[4]前記熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向1mm当りの平均気泡数が1個/mm以上3個/mm以下であることを特徴とする前記1~3のいずれか一項に記載の保冷保温袋。
[5]前記保冷保温袋の縦方向及び横方向の辺の長さが、それぞれ10cm以上100cm以下であることを特徴とする前記1~4のいずれか一に記載の保冷保温袋。
[6]前記熱可塑性樹脂発泡シートを構成する基材樹脂が、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂であることを特徴とする前記1~5のいずれか一に記載の保冷保温袋。
[7]前記可塑性樹脂発泡シートの見掛け密度が15kg/m3以上50kg/m3以下であることを特徴とする前記1~6のいずれか一に記載の保冷保温袋。
本考案によれば、緩衝性に優れ、保冷保温性に優れる保冷保温袋を得ることができる。また、厚い熱可塑性樹脂発泡シートを用いた場合であっても、発泡シートの反発力を抑制し、所望される保冷保温袋を得ることができる。
以下、本考案の保冷保温袋について詳細に説明する。
該保冷保温袋は、平面視矩形状の熱可塑性樹脂発泡シート(以下、単に発泡シートともいう。)が二つ折りに重ね合わされて形成されたものであり、平面視矩形状の袋である。さらに、該保冷保温袋は、平面視矩形状の該熱可塑性樹脂発泡シートが二つ折りに重ね合わされ、折り曲げられた部分が折り曲げ部を構成し、折り曲げ部以外の3辺の内、2辺がヒートシールされ、且つ1辺を開口させることにより、袋体が形成されている。該袋体が、本考案の保冷保温袋である。以下、ヒートシールされた個所をヒートシール部ともいい、開口した個所を開口部ともいう。
該保冷保温袋はこのような形状を有するので、被包装物を該開口部から袋体内部に収納し、取出すことができ、収納された被包装物を衝撃から守り、保冷、保温することができる。
該保冷保温袋は、平面視矩形状の熱可塑性樹脂発泡シート(以下、単に発泡シートともいう。)が二つ折りに重ね合わされて形成されたものであり、平面視矩形状の袋である。さらに、該保冷保温袋は、平面視矩形状の該熱可塑性樹脂発泡シートが二つ折りに重ね合わされ、折り曲げられた部分が折り曲げ部を構成し、折り曲げ部以外の3辺の内、2辺がヒートシールされ、且つ1辺を開口させることにより、袋体が形成されている。該袋体が、本考案の保冷保温袋である。以下、ヒートシールされた個所をヒートシール部ともいい、開口した個所を開口部ともいう。
該保冷保温袋はこのような形状を有するので、被包装物を該開口部から袋体内部に収納し、取出すことができ、収納された被包装物を衝撃から守り、保冷、保温することができる。
図1に、本考案の保冷保温袋の好ましい一例を示す。
図1に示す保冷保温袋においては、熱可塑性樹脂発泡シートが二つ折りに重ね合わされて形成された折り曲げ部が底部3を構成し、底部3(折り曲げ部)に隣接する2辺がヒートシールされてヒートシール部4(4a、4b)を構成し、底部3と対向する1辺が開口部4を構成している。以下、図1に基づいて、本考案の保冷保温袋について説明する。
折り曲げ部(底部)3の方がヒートシール部4よりも耐荷重性能に優れる傾向にあることから、図1に示す態様の保冷保温袋は耐荷重性能に優れるので好ましい。さらに、図1に示す態様の保冷保温袋の場合、後述するように、ヒートシール部を連続して形成できるので、好ましい形態である。
図1に示す保冷保温袋においては、熱可塑性樹脂発泡シートが二つ折りに重ね合わされて形成された折り曲げ部が底部3を構成し、底部3(折り曲げ部)に隣接する2辺がヒートシールされてヒートシール部4(4a、4b)を構成し、底部3と対向する1辺が開口部4を構成している。以下、図1に基づいて、本考案の保冷保温袋について説明する。
折り曲げ部(底部)3の方がヒートシール部4よりも耐荷重性能に優れる傾向にあることから、図1に示す態様の保冷保温袋は耐荷重性能に優れるので好ましい。さらに、図1に示す態様の保冷保温袋の場合、後述するように、ヒートシール部を連続して形成できるので、好ましい形態である。
図1は、本考案の保冷保温袋の一例を示す模式図であり、図1において、1は保冷保温袋を、2は熱可塑性樹脂発泡シートを、3は底部(折り曲げ部)を、4a、4bは折り曲げ部に隣接する2辺に形成された各々のヒートシール部を、4はヒートシール部の総称を、5は開口部をそれぞれ示す。他の図においても、同じ番号は同じ内容を表す。
該保冷保温袋は、熱可塑性樹脂発泡シートからなるものである。該熱可塑性樹脂発泡シート(以下、単に発泡シートともいう。)の製造方法に制限はないが、良質の発泡シートを効率よく生産できることから、押出発泡方法によるものが好ましい。
本考案においては、該熱可塑性樹脂発泡シートにフィルムを積層し、多層発泡シートとすることができる。該フィルムを積層する方法としては、押出ラミネーション、熱ラミネーションが挙げられる。該フィルムとしては、ポリエチレンフィルム、ポリプロピレンフィルム、PETフィルム、アルミ蒸着フィルムあるいはこれらの複合フィルムが挙げられる。
該発泡シートを構成する熱可塑性樹脂に制限はないが、引張強度等の物性と柔軟性とのバランスに優れ、緩衝性に優れ、保冷保温性に優れる保冷保温袋を得ることができることから、ポリオレフィン系樹脂が好ましい。該ポリオレフィン系樹脂とは、オレフィン系モノマーに由来する成分単位の割合を50モル%以上とする樹脂である。該ポリオレフィン系樹脂としては、ポリエチレン系樹脂、ポリプロピレン系樹脂、ポリブテン系樹脂等が挙げられる。ポリオレフィン系樹脂の中でも、ポリエチレン系樹脂またはポリプロピレン系樹脂が好ましく、特にポリエチレン系樹脂が、柔軟性、緩衝性等に優れ、保冷保温袋に要求される強度を有することから好ましい。
該ポリエチレン系樹脂としては、例えば、高密度ポリエチレン、低密度ポリエチレン、直鎖状低密度ポリエチレン、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-プロピレン共重合体、エチレン-プロピレン-1-ブテン共重合体、エチレン-ブテン-1共重合体、エチレン-1-ヘキセン共重合体、エチレン-4-メチル-1-ペンテン共重合体、エチレン-1-オクテン共重合体、さらにそれらの2種以上の混合物等が挙げられる。
該ポリプロピレン系樹脂としては、プロピレン単独重合体、またはプロピレンと他のオレフィン等との共重合体が挙げられる。プロピレンと共重合可能な他のオレフィンとしては、例えば、エチレンや、1-ブテン、イソブチレン、1-ペンテン、3-メチル-1-ブテン、1-ヘキセン、3,4-ジメチル-1-ブテン、1-ヘプテン、3-メチル-1-ヘキセンなどの炭素数4から10のα-オレフィンが例示される。
該ポリオレフィン系樹脂は、本考案の目的、効果を阻害しない範囲において、他の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーを含むことができる。その場合、他の熱可塑性樹脂や熱可塑性エラストマーの含有量は、ポリオレフィン系樹脂中に30重量%以下であることが好ましく、10重量%以下であることがより好ましく、5重量%以下であることがさらに好ましい。
該熱可塑性樹脂発泡シートの平均厚みは3mm以上20mm以下である。該平均厚みが小さすぎると緩衝性が低下するおそれがあり、該平均厚みが大きすぎると、保冷保温袋の製造が困難になるおそれがある。かかる理由により、該平均厚みは4mm以上10mm以下であることが好ましく、4mm超10mm以下であることがより好ましく、5mm以上8mm以下であることが更に好ましい。
該発泡シートの平均厚みが大きい場合、1枚の厚物の発泡シートを用いることもできるが、2枚以上の発泡シートを貼り合わせて厚物の発泡シートとすることもできる。発泡シートを貼り合わせる方法としては、例えば発泡シートを圧潰するとともに熱融着させる方法や発泡シートどうしを接着剤で接着させる方法等が挙げられる。なお、該発泡シートの平均厚みは、発泡シートの幅方向全体にわたって等間隔に厚みを測定し、各厚みの算術平均値から求めることができる。
発泡シートの見掛け密度は、特に限定されないが、軽量性と機械的強度のバランスを考慮すると、15kg/m3以上50kg/m3以下であることが好ましく、20kg/m3以上40kg/m3以下であることがより好ましい。
該発泡シートの見掛け密度とは、発泡シートの単位体積当たりの重量を意味し、例えば、発泡シートの坪量を発泡シートの平均厚みで割算し、kg/m3に単位換算することにより求めることができる。
該発泡シートの坪量は、特に限定されないが、軽量性に優れることから、50g/m2以上500g/m2以下であることが好ましく、80g/m2以上400g/m2以下であることがより好ましく、100g/m2以上350g/m2以下であることがさらに好ましい。
該発泡シートの坪量は、発泡シート単位面積当たりの重量を意味し、例えば、発泡シートからその幅方向全体にわたって10cmの長さに試験片を切り出し、試験片の重量を試験片の面積(この場合、発泡シートの幅×10cm)で割算し、g/m2に単位換算することにより求めることができる。
該発泡シートにおいては、厚み方向1mm当りの平均気泡数が1個/mm以上3個/mm以下であることが好ましい。該平均気泡数が前記範囲であると、柔軟性、緩衝性に優れる発泡シートとなるため好ましい。かかる観点から、該平均気泡数は、1.1個/mm以上2個/mm以下であることが好ましく、より好ましくは1.2個/mm以上1.8個/mm以下である。厚み方向1mm当りの平均気泡数は、後述する気泡調整剤の添加量により調整することができる。
厚み方向1mm当りの平均気泡数は次のようにして測定される。まず、発泡シートの全幅に亘って幅方向に1cm間隔で測定箇所を定め、定められた測定箇所の厚み(mm)および該測定箇所の厚み方向の気泡数(個)を計測する。そして、各測定箇所の厚み方向の気泡数(個)をその測定箇所の厚み(mm)にて割算し、求められた各測定箇所の厚み方向の気泡数(個/mm)を算術平均して、発泡シートの厚み方向1mm当りの平均気泡数(個/mm)とする。なお、前記各測定箇所の厚み方向の気泡数は、測定箇所の厚み方向に直線を引き、該直線と交わる気泡の数をカウントすることにより求められる値である。
本考案で用いられる熱可塑性樹脂発泡シートには、表面から厚み方向に向かって形成された非貫通孔及び/又は貫通孔(以下、両者をあわせて貫通孔等ともいう。)が複数形成されている。本考案においては、該貫通孔の平均径、数を特定範囲内に調整することにより、折り曲げた際に元のシート形状に戻ろうとする反発力を調整することができる。さらに厚み方向の気泡数を特定範囲内に調整することによっても、反発力を調整することができる。
なお、本明細書において、貫通孔とは発泡シートの一方の表面から他方の表面に向って、発泡シートを貫いている孔をいい、非貫通孔とは、発泡シートの一方の表面から厚み方向に向かう孔は形成されているが、他方の表面には達していない孔をいう。
該非貫通孔が形成される態様としては、後述する、針ロールと受ロールとを有する装置を用いて、貫通孔形成用針の長さを短くすることや、発泡シートに貫通孔を形成した後に前記したフィルムを積層することや、貫通孔を形成した発泡シートに貫通孔が形成されていない発泡シートを積層することが挙げられる。
該非貫通孔が形成される態様としては、後述する、針ロールと受ロールとを有する装置を用いて、貫通孔形成用針の長さを短くすることや、発泡シートに貫通孔を形成した後に前記したフィルムを積層することや、貫通孔を形成した発泡シートに貫通孔が形成されていない発泡シートを積層することが挙げられる。
該貫通孔等の平均径は0.1mm以上0.5mm以下である。貫通孔等の平均径が小さすぎると、発泡シートの反発力を所望される程度にまで抑えることができないおそれがある。貫通孔等の平均径が大きすぎると、発泡シートの機械的強度が損なわれるおそれや袋の保冷保温性能が低下するおそれがある。かかる観点から、貫通孔等の平均径は0.2mm以上0.4mm以下であることが好ましい。
該貫通孔等の数は、発泡シートの表面1cm2あたり30個以上300個以下である。貫通孔の数が少なすぎると発泡シートの反発力を所望される程度にまで抑えることができないおそれがある。貫通孔等の数が多すぎると、発泡シートの機械的強度が損なわれるおそれがある。かかる観点から、貫通孔等の数は、発泡シートの表面1cm2あたり40個以上250個以下であることが好ましく、50個以上200個以下であることがより好ましい。
本明細書において、貫通孔等の径とは、貫通孔の開口部の面積と同じ面積を有する仮想真円の直径を意味する。貫通孔等の開口部の面積は、発泡シートの表面の拡大写真をもとに、画像解析ソフトなどにより計測することができ、貫通孔等の平均径は、得られた個々の径を算術平均することにより求めることができる。また、貫通孔等の数は、発泡シートの表面の拡大写真をもとに拡大写真上にて、拡大前の面積が1cm2(1cm×1cmの正方形)に相当するエリア内に存在する貫通孔の数をカウントすることにより求められる。
本考案の保冷保温袋においては、縦方向及び横方向の辺の長さが、それぞれ10cm以上100cm以下であることが好ましい。該辺の長さが前記範囲であると、被包装物の収納性に優れると共に持ち運び易さにも優れる袋となる。かかる理由により、それぞれの辺の長さは15cm以上70cm以下であることが好ましく、更に好ましくは20cm以上50cm以下である。
次に、本考案で用いる貫通孔等を有する発泡シートの製造方法の一例について説明する。該発泡シートは、熱可塑性樹脂発泡シートに、貫通孔及び/又は非貫通孔(以下、貫通孔等ともいう。)を複数形成することにより得られる。該発泡シートは、ポリエチレン系樹脂などを押出機内で加熱溶融、混練し、更に発泡剤を注入、混練して発泡性溶融樹脂組成物とした後、押出機先端に設けられたダイを通して大気圧下にシート状に押出して発泡させること等によって製造される。
発泡シートの製造に使用される発泡剤としては、物理発泡剤、化学発泡剤が用いられる。物理発泡剤の中で、無機系のものとしては二酸化炭素、空気、窒素等が挙げられる。物理発泡剤の中で、有機系のものとしては、プロパン、ブタン、ペンタン等の炭化水素、1-クロロ-3,3,3-トリフルオロプロペン、1,3,3,3-テトラフルオロプロペン、1-クロロ-2,3,3,3-テロラフルオロプロペン、1,1,1,4,4,4-ヘキサフルオロ-2-ブテン等のハイドロフルオロオレフィン、エチルアルコール等の炭素数1~5の脂肪族アルコール、水、アルキル鎖の炭素数が1~3のジアルキルエーテル等を用いることができる。また、化学発泡剤としては、アゾジカルボンアミド、重炭酸ナトリウム等を用いることができる。
発泡シートの製造においては、熱可塑性樹脂に必要に応じて気泡調整剤が添加される。気泡調整剤としては、タルク、シリカ等の無機粉末や多価カルボン酸の酸性塩、多価カルボン酸と炭酸ナトリウム或いは重炭酸ナトリウムとの反応混合物等が挙げられる。
また、必要に応じて熱可塑性樹脂に、酸化防止剤、熱安定剤、耐候剤、紫外線吸収剤、難燃剤、抗菌剤、帯電防止剤、流動性向上剤等や、所期の目的を妨げない範囲の量の着色剤等の各種添加剤を配合することもできる。更に、タルク、シリカ、炭酸カルシウム等を無機充填剤として添加することもできる。
該貫通孔等は、例えば、加温された貫通孔形成用針が設けられている針ロールと受ロールとを用い、該針ロールと受ロールとを回転させながら、針ロールと受ロールとの間隙に発泡シートを通過させることにより形成される。
具体的には、例えば図2に示すような貫通孔形成装置11を用いて貫通孔等が形成される。図2における針ロール12の周面には略全面にわたって貫通孔等形成用の針14が設けられている。又、受ロール13の周面は、ラバー、ブラシ等を用いて針14を傷つけないように構成されている。
具体的には、例えば図2に示すような貫通孔形成装置11を用いて貫通孔等が形成される。図2における針ロール12の周面には略全面にわたって貫通孔等形成用の針14が設けられている。又、受ロール13の周面は、ラバー、ブラシ等を用いて針14を傷つけないように構成されている。
針ロール12と受ロール13との間隙は、貫通孔を形成する場合、針14が発泡シート15を貫通するように針14と同じ長さか若干狭く設定することが好ましい。一方、非貫通孔を形成する場合には、針ロール12と受ロール13との間隙は、針14が発泡シート15を貫通しないように針14よりも若干広く設定することが好ましい。
針ロール2の周面の針14は、発泡シートを構成している熱可塑性樹脂の融点(mp)(℃)を基準に、(mp-40)℃~(mp+10)℃に加温されていることが好ましく、(mp-30)℃~(mp+5)℃に加温されていることがより好ましい。針14が前記範囲に加温されていると、針14が発泡シート15に刺し込まれて貫通孔等が形成された後、貫通孔等周辺の発泡シート16が軟化されているので、発泡シート16から容易に引き抜くことができる。
針ロール2の周面の針14は、発泡シートを構成している熱可塑性樹脂の融点(mp)(℃)を基準に、(mp-40)℃~(mp+10)℃に加温されていることが好ましく、(mp-30)℃~(mp+5)℃に加温されていることがより好ましい。針14が前記範囲に加温されていると、針14が発泡シート15に刺し込まれて貫通孔等が形成された後、貫通孔等周辺の発泡シート16が軟化されているので、発泡シート16から容易に引き抜くことができる。
なお、融点は、JIS K7121-1987に基づき、試験片の状態調節として(2)一定の熱処理を行なった後、融解温度を測定する場合を採用し(加熱温度及び冷却温度は共に10℃/分)、熱流束DSCにより加熱速度10℃/分にて得られる融解ピーク(二つ以上の融解ピークが現れる場合は、より広い面積を有する融解ピーク)の頂点温度とする。
針ロール、受ロールの回転の周速度は、発泡シートの見掛け密度、厚みに対応して適宜変更されるが、通常は5~100m/minである。針により形成される貫通孔等の加工精度を向上させるためには、5~45m/minとすることが好ましい。
次に、前記した発泡シートを用いて、本考案の保冷保温袋を製造する方法の一例について説明する。
保冷保温袋のヒートシールは、図4に示すようなニクロム線22が取付けられている上押圧具23aと下押圧具23bとを備え、上押圧具23aを下降させ、同時に下押圧具23bを上昇させ、ニクロム線22で押圧することによりヒートシールと切断が可能な装置を用いて行うことができる。
保冷保温袋のヒートシールは、図4に示すようなニクロム線22が取付けられている上押圧具23aと下押圧具23bとを備え、上押圧具23aを下降させ、同時に下押圧具23bを上昇させ、ニクロム線22で押圧することによりヒートシールと切断が可能な装置を用いて行うことができる。
該保冷保温袋を連続して製造するには、例えば次のようにすればよい。
発泡シートを二つ折りにして、折り目を底部とし、該ニクロム線22の長さ方向に対して、該底部の長手方向が略直角方向を向くようにして、二つ折りにした発泡シート2を該押圧具23間に挿入し、上押圧具23aを下降させるとともに下押圧具23bを上昇させて発泡シート2を押圧し、通電状態の帯熱ニクロム線22を下降させ、発泡シートを該ニクロム線22で押圧することによりヒートシール部を形成しつつ切断する。次に、ニクロム線22を上昇させ、押圧具23a、23bを開き、発泡シートを、所望される保冷保温袋の横方向寸法に相当する距離前進させた後、再度、上押圧具23aを下降させるとともに下押圧具23bを上昇させて発泡シートを押圧しつつ、通電状態の帯熱ニクロム線22を下降させることによりヒートシール部を形成しつつ切断し、保冷保温袋を得ることができる。
なお、発泡シートが前記非貫通孔を形成した態様の場合、該非貫通孔の面を袋の内面側として保冷保温袋を形成してもよく、袋の外面側として保冷保温袋を形成してもよい。
発泡シートを二つ折りにして、折り目を底部とし、該ニクロム線22の長さ方向に対して、該底部の長手方向が略直角方向を向くようにして、二つ折りにした発泡シート2を該押圧具23間に挿入し、上押圧具23aを下降させるとともに下押圧具23bを上昇させて発泡シート2を押圧し、通電状態の帯熱ニクロム線22を下降させ、発泡シートを該ニクロム線22で押圧することによりヒートシール部を形成しつつ切断する。次に、ニクロム線22を上昇させ、押圧具23a、23bを開き、発泡シートを、所望される保冷保温袋の横方向寸法に相当する距離前進させた後、再度、上押圧具23aを下降させるとともに下押圧具23bを上昇させて発泡シートを押圧しつつ、通電状態の帯熱ニクロム線22を下降させることによりヒートシール部を形成しつつ切断し、保冷保温袋を得ることができる。
なお、発泡シートが前記非貫通孔を形成した態様の場合、該非貫通孔の面を袋の内面側として保冷保温袋を形成してもよく、袋の外面側として保冷保温袋を形成してもよい。
以上、底部(折り曲げ部)に隣接する2辺にヒートシール部が形成された保冷保温袋をについて説明したが、折り曲げ部以外の3辺の内、底部(折り曲げ部)に隣接する1辺と、折り曲げ部に対向する1辺にヒートシール部を形成し、底部(折り曲げ部)に隣接する1辺を開口部とすることもできる。このような態様の保冷保温袋を連続して製造する場合には、例えばニクロム線がL字型に設けられたヒートシール装置を用いればよい。
実施例1~5、比較例1~5
(発泡シートの製造)
発泡シートとして(株)ジェイエスピー製のポリエチレン樹脂発泡シート「商品名: ミラマット」(シート平均厚み5mm 、見掛け密度30kg/m3) を使用し、該発泡シートに、図2に示す貫通孔形成装置を使用して、貫通孔を形成した。貫通孔形成装置における針ロールの径は150mm 、幅は1400mm 、受ロールの径は130mm、幅は1400mmとした。貫通孔形成用針14は、長さ6mm、太さ0.62mmのものを用いた。
貫通孔形成用針の針ロールの周面における配置を図3に示す。図3において、aは針と針の針ロール幅方向の間隔を、bは針と針の針ロール円周方向の間隔をそれぞれ示す。a=2mm、b=2.6mmとした。針の温度は90℃に調整した。
(発泡シートの製造)
発泡シートとして(株)ジェイエスピー製のポリエチレン樹脂発泡シート「商品名: ミラマット」(シート平均厚み5mm 、見掛け密度30kg/m3) を使用し、該発泡シートに、図2に示す貫通孔形成装置を使用して、貫通孔を形成した。貫通孔形成装置における針ロールの径は150mm 、幅は1400mm 、受ロールの径は130mm、幅は1400mmとした。貫通孔形成用針14は、長さ6mm、太さ0.62mmのものを用いた。
貫通孔形成用針の針ロールの周面における配置を図3に示す。図3において、aは針と針の針ロール幅方向の間隔を、bは針と針の針ロール円周方向の間隔をそれぞれ示す。a=2mm、b=2.6mmとした。針の温度は90℃に調整した。
実施例1、2及び5では、発泡シートを貫通孔形成装置に4回通して貫通孔を形成し、実施例3では、発泡シートを貫通孔形成装置に2回通して貫通孔を形成し、比較例5では、発泡シートを貫通孔形成装置に8回通して貫通孔を形成した。比較例4では、貫通孔形成用の針ロール(a=8mm、b=12mm)を用いて、発泡シートを貫通孔形成装置に2回通して貫通孔を形成した。
比較例3では、発泡シートに、アルミ蒸着フィルムを含む合成樹脂積層シート(外層:PETフィルム層/中間層:アルミ蒸着層/内層:低密度ポリエチレンフィルム層を積層したシート)を発泡シートの一方の面に積層した多層発泡シートを用いた。
比較例3では、発泡シートに、アルミ蒸着フィルムを含む合成樹脂積層シート(外層:PETフィルム層/中間層:アルミ蒸着層/内層:低密度ポリエチレンフィルム層を積層したシート)を発泡シートの一方の面に積層した多層発泡シートを用いた。
(保冷保温袋の製造)
発泡シートの幅方向中央を長手方向に伸びる仮想線に沿って二つ折りし、前記したヒートシール装置を用いて、前記したように、底部に対して直角方向に伸びるヒートシール部を熱融着により、保冷保温袋の横方向寸法を隔てて二本形成し、該ヒートシール部の中央を裁断することにより縦方向30cm、横方向30cmの辺の長さを有する保冷保温袋を製造した。なお、比較例3は、合成樹脂積層シートが外層となるように保冷保温袋を製造した。
得られた保冷保温袋の物性を測定、評価した。結果を表1に示す。
発泡シートの幅方向中央を長手方向に伸びる仮想線に沿って二つ折りし、前記したヒートシール装置を用いて、前記したように、底部に対して直角方向に伸びるヒートシール部を熱融着により、保冷保温袋の横方向寸法を隔てて二本形成し、該ヒートシール部の中央を裁断することにより縦方向30cm、横方向30cmの辺の長さを有する保冷保温袋を製造した。なお、比較例3は、合成樹脂積層シートが外層となるように保冷保温袋を製造した。
得られた保冷保温袋の物性を測定、評価した。結果を表1に示す。
表1中、各項目の測定は次のように行った。
(平均厚み)
発泡シートの幅方向全体にわたって1cmごとに厚みを測定し、各厚みの算術平均値を発泡シートの平気厚みとした。
(平均厚み)
発泡シートの幅方向全体にわたって1cmごとに厚みを測定し、各厚みの算術平均値を発泡シートの平気厚みとした。
(坪量)
発泡シートからその幅方向全体にわたって10cmの長さに試験を切り出し、試験片の重量を試験片の面積で割算し、g/m2に単位換算することにより、発泡シートの坪量を測定した(n=5)。
発泡シートからその幅方向全体にわたって10cmの長さに試験を切り出し、試験片の重量を試験片の面積で割算し、g/m2に単位換算することにより、発泡シートの坪量を測定した(n=5)。
(見掛け密度)
発泡シートの坪量をその平均厚みで割算し、kg/m3に単位換算することにより求めた。
発泡シートの坪量をその平均厚みで割算し、kg/m3に単位換算することにより求めた。
(厚み方向1mm当りの平均気泡数)
発泡シートの全幅に亘って幅方向に1cm間隔で測定箇所を定め、定められた測定箇所の厚み(mm)および該測定箇所の厚み方向の気泡数(個)を計測した。前記各測定箇所の厚み方向の気泡数は、測定箇所の厚み方向に直線を引き、該直線と交わる気泡の数をカウントすることにより求めた。そして、各測定箇所の厚み方向の気泡数(個)をその測定箇所の厚み(mm)にて割算し、求められた各測定箇所の厚み方向の気泡数(個/mm)を算術平均して、発泡シートの厚み方向1mm当りの平均気泡数(個/mm)とした。
発泡シートの全幅に亘って幅方向に1cm間隔で測定箇所を定め、定められた測定箇所の厚み(mm)および該測定箇所の厚み方向の気泡数(個)を計測した。前記各測定箇所の厚み方向の気泡数は、測定箇所の厚み方向に直線を引き、該直線と交わる気泡の数をカウントすることにより求めた。そして、各測定箇所の厚み方向の気泡数(個)をその測定箇所の厚み(mm)にて割算し、求められた各測定箇所の厚み方向の気泡数(個/mm)を算術平均して、発泡シートの厚み方向1mm当りの平均気泡数(個/mm)とした。
(貫通孔の平均径、数)
まず、発泡シートの表面(針刺面)において無作為に5箇所選択し、それらの拡大写真(50倍)を撮影した。各々の拡大写真上において、ナノシステム株式会社製の画像処理ソフトNS2K-proを用いて、各貫通孔の開口面積を算出し、該面積から円相当直径を算出した。そして、それらの値を算術平均することにより貫通孔の平均径を求めた。
各拡大写真上にて、拡大前の面積が1cm2(1cm×1cmの正方形)に相当するエリア内に存在する貫通孔の数をカウントした。ただし、該エリアの囲み位置によって貫通孔の数が違う場合には、貫通孔の数が最大となるエリアにおける貫通孔の数を採用した。
まず、発泡シートの表面(針刺面)において無作為に5箇所選択し、それらの拡大写真(50倍)を撮影した。各々の拡大写真上において、ナノシステム株式会社製の画像処理ソフトNS2K-proを用いて、各貫通孔の開口面積を算出し、該面積から円相当直径を算出した。そして、それらの値を算術平均することにより貫通孔の平均径を求めた。
各拡大写真上にて、拡大前の面積が1cm2(1cm×1cmの正方形)に相当するエリア内に存在する貫通孔の数をカウントした。ただし、該エリアの囲み位置によって貫通孔の数が違う場合には、貫通孔の数が最大となるエリアにおける貫通孔の数を採用した。
(緩衝性)
○: 内容物を保護するためのクッション性を十分有する。
×: 内容物を保護するためのクッション性が不足している。
○: 内容物を保護するためのクッション性を十分有する。
×: 内容物を保護するためのクッション性が不足している。
実施例1、比較例2、3で得られた保冷保温袋につき、保冷試験を行った。
保冷試験は、温度30℃の環境にて、保冷保温袋に重量40gの保冷剤6個を袋内に入れ、温度センサーを用いて1時間経過する度に袋内の温度を測定し、時間経過ごとの袋内の温度を測定した。
保冷試験の結果を表2、図5に示す。
保冷試験は、温度30℃の環境にて、保冷保温袋に重量40gの保冷剤6個を袋内に入れ、温度センサーを用いて1時間経過する度に袋内の温度を測定し、時間経過ごとの袋内の温度を測定した。
保冷試験の結果を表2、図5に示す。
実施例、比較例の内容について
実施例2は、実施例1に対し、平均厚み、坪量、厚み方向気泡数を増やした発泡シートを用いて、実施例1と同様の貫通孔を形成した例である。製袋が可能であり、得られた保冷保温袋は、優れた緩衝性を有していた。
実施例3は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、実施例1より貫通孔の数を減らした例である。製袋が可能であり、得られた保冷保温袋は、優れた緩衝性を有していた。
実施例4は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、実施例1より貫通孔の数を増やした例である。製袋が可能であり、得られた保冷保温袋は、優れた緩衝性を有していた。
実施例5は、実施例1に対し、平均厚み、坪量、厚み方向気泡数を、実施例2におけるよりも更に増やした発泡シートを用いて、実施例1と同様の貫通孔を形成した例である。製袋が可能であり、得られた保冷保温袋は、特に優れた緩衝性を有していた。
実施例2は、実施例1に対し、平均厚み、坪量、厚み方向気泡数を増やした発泡シートを用いて、実施例1と同様の貫通孔を形成した例である。製袋が可能であり、得られた保冷保温袋は、優れた緩衝性を有していた。
実施例3は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、実施例1より貫通孔の数を減らした例である。製袋が可能であり、得られた保冷保温袋は、優れた緩衝性を有していた。
実施例4は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、実施例1より貫通孔の数を増やした例である。製袋が可能であり、得られた保冷保温袋は、優れた緩衝性を有していた。
実施例5は、実施例1に対し、平均厚み、坪量、厚み方向気泡数を、実施例2におけるよりも更に増やした発泡シートを用いて、実施例1と同様の貫通孔を形成した例である。製袋が可能であり、得られた保冷保温袋は、特に優れた緩衝性を有していた。
比較例1は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、貫通孔を形成しなかった例である。反発力が強すぎて保冷保温袋を製袋することができなかった。
比較例2は、実施例1に対し、平均厚み、坪量、厚み方向気泡数を大きく減らした発泡シートを用いて、貫通孔を形成しなかった例である。製袋は可能であったが、発泡シートの厚みが薄く、得られた保冷保温袋は、緩衝性に劣るものであった。
比較例3は、比較例2より、平均厚み、坪量、厚み方向気泡数をさらに大きく減らし、
アルミ蒸着フィルムを積層した発泡シートを用いて、貫通孔を形成しなかった例である。製袋は可能であったが、発泡シートの厚みが薄く、得られた保冷保温袋は、緩衝性に劣るものであった。
比較例4は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、実施例1より貫通孔の数を極端に減らした例である。反発力が強すぎて保冷保温袋を製袋することができなかった。
比較例5は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、実施例1より貫通孔の数を極端に増やした例である。製袋は可能であったが、貫通孔の数が多すぎたため得られた保冷保温袋は、緩衝性に劣るものであった。
比較例2は、実施例1に対し、平均厚み、坪量、厚み方向気泡数を大きく減らした発泡シートを用いて、貫通孔を形成しなかった例である。製袋は可能であったが、発泡シートの厚みが薄く、得られた保冷保温袋は、緩衝性に劣るものであった。
比較例3は、比較例2より、平均厚み、坪量、厚み方向気泡数をさらに大きく減らし、
アルミ蒸着フィルムを積層した発泡シートを用いて、貫通孔を形成しなかった例である。製袋は可能であったが、発泡シートの厚みが薄く、得られた保冷保温袋は、緩衝性に劣るものであった。
比較例4は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、実施例1より貫通孔の数を極端に減らした例である。反発力が強すぎて保冷保温袋を製袋することができなかった。
比較例5は、実施例1と同じ発泡シートを用いて、実施例1より貫通孔の数を極端に増やした例である。製袋は可能であったが、貫通孔の数が多すぎたため得られた保冷保温袋は、緩衝性に劣るものであった。
1 保冷保温袋
2 熱可塑性樹脂発泡シート
3 底部(折り曲げ部)
4 ヒートシール部の総称
4a、4b ヒートシール部
5 開口部
11 貫通孔形成装置
12 針ロール
13 受ロール
14 貫通孔形成用針
15 発泡シート
16 貫通孔が形成された発泡シート
a 針と針の針ロール幅方向の間隔
b 針と針の針ロール円周方向の間隔
17 貫通孔
22 ニクロム線
23 押圧具
23a 上押圧具
23b 下押圧具
2 熱可塑性樹脂発泡シート
3 底部(折り曲げ部)
4 ヒートシール部の総称
4a、4b ヒートシール部
5 開口部
11 貫通孔形成装置
12 針ロール
13 受ロール
14 貫通孔形成用針
15 発泡シート
16 貫通孔が形成された発泡シート
a 針と針の針ロール幅方向の間隔
b 針と針の針ロール円周方向の間隔
17 貫通孔
22 ニクロム線
23 押圧具
23a 上押圧具
23b 下押圧具
Claims (7)
- 表面から厚み方向に向かって形成された非貫通孔及び/又は貫通孔を複数有する熱可塑性樹脂発泡シートから構成された、平面視矩形状の保冷保温袋であり、
該保冷保温袋は、平面視矩形状の該熱可塑性樹脂発泡シートが二つ折りに重ね合わされ、折り曲げられた部分が折り曲げ部を構成し、折り曲げ部以外の3辺の内、2辺がヒートシールされ、且つ1辺を開口させることにより形成されており、
該熱可塑性樹脂発泡シートの平均厚みが3mm以上20mm以下であり、
該孔の平均径が0.1mm以上0.5mm以下であり、該孔の数が該発泡シート表面1cm2あたり30個以上300個以下であることを特徴とする保冷保温袋。
- 前記保冷保温袋は、前記折り曲げ部に隣接する2辺がヒートシールされることにより形成されていることを特徴とする請求項1に記載の保冷保温袋。
- 前記熱可塑性樹脂発泡シートの平均厚みが4mmを超え10mm以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の保冷保温袋。
- 前記熱可塑性樹脂発泡シートの厚み方向1mm当りの平均気泡数が1個/mm以上3個/mm以下であることを特徴とする請求項1~3のいずれか一項に記載の保冷保温袋。
- 前記保冷保温袋の縦方向及び横方向の辺の長さが、それぞれ10cm以上100cm以下であることを特徴とする請求項1~4のいずれか一項に記載の保冷保温袋。
- 前記熱可塑性樹脂発泡シートを構成する基材樹脂が、ポリエチレン系樹脂又はポリプロピレン系樹脂であることを特徴とする請求項1~5のいずれか一項に記載の保冷保温袋。
- 前記可塑性樹脂発泡シートの見掛け密度が15kg/m3以上50kg/m3以下であることを特徴とする請求項1~6のいずれか一項に記載の保冷保温袋。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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- 2021-11-09 JP JP2021004328U patent/JP3235896U/ja active Active
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