JP7030598B2 - 積層発泡シート及び成形体 - Google Patents

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Description

本発明は、積層発泡シート及び成形体に関する。
積層発泡シートは、例えば、食品用容器、包装用容器等の材料として用いることができる。これまでにも、積層発泡シート及びその成形体の特性向上を目的とした種々の提案がなされている。例えば、特許文献1には、発泡層と発泡層の片面又は両面にスキン層を積層し、各スキン層の厚みが1μm以上で、且つスキン層の合計厚みがシート全体の厚みの50%以下であるポリオレフィン系の積層発泡シートであって、発泡層にβ晶核剤を含有することを特徴とする積層発泡シートが開示されている。
特開2017-105171号公報
積層発泡シートには、特許文献1に記載されているような種々の特性が求められる。例えば、積層発泡シートが食品用容器又は包装用容器に用いられる場合、それらの容器がしばしば電子レンジで加熱されることも考慮すると、積層発泡シートは、断熱性、剛性、及び容器成形性のすべての点で優れていることが望ましい。
本発明は、断熱性、剛性及び容器成形性のすべてに優れる積層発泡シートを提供することを目的とする。
本発明は、以下に示す積層発泡シート及び成形体を提供する。
(1)ポリオレフィンを含有する発泡層と、発泡層上に積層され、ポリオレフィンを含有する非発泡層と、を備える積層発泡シートであって、積層発泡シートの23℃での引張弾性率が460MPa~1200MPaであり、積層発泡シートの100℃での引張弾性率が100MPa~300MPaであり、発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比が0.025~0.25であり、積層発泡シートの厚みが0.4~1.5mmである、積層発泡シート。
(2)非発泡層の23℃での曲げ弾性率が1000MPa~2000MPaである、(1)に記載の積層発泡シート。
(3)発泡層の密度が0.5g/cm~0.8g/cmである、(1)又は(2)に記載の積層発泡シート。
(4)(1)~(3)のいずれかに記載の積層発泡シートの成形体。
(5)成形体が食品用容器である、(5)に記載の成形体。
(6)成形体が包装用容器である、(5)に記載の成形体。
(7)電子レンジで加熱して用いられる、(5)~(6)のいずれかに記載の成形体。
本発明によれば、断熱性、剛性及び容器成形性のすべてに優れる積層発泡シートを提供することができる。
図1(A)は、一実施形態に係る積層発泡シートの断面図であり、図1(B)は、他の一実施形態に係る積層発泡シートの断面図である。 図2は、一実施形態に係る成形体の斜視図である。
以下、本発明の実施形態について詳細に説明する。しかし、本発明がこれらの実施形態に限定されないことは自明である。
[積層発泡シート]
図1は、一実施形態に係る積層発泡シートを示す断面図である。図1(A)に示すように、一実施形態に係る積層発泡シート1Aは、発泡層2と、発泡層2の一方の面上に積層された非発泡層3とを備えている。図1(B)に示すように、他の一実施形態に係る積層発泡シート1Bは、発泡層2と、発泡層2の両方の面上に積層された非発泡層3とを備えている。すなわち、他の一実施形態に係る積層発泡シート1Bでは、非発泡層3と、発泡層2と、非発泡層3とがこの順に積層されている。
積層発泡シートの23℃での引張弾性率は、460MPa以上であってよく、食品容器としての使用時に内容物の荷重で容器が撓み、使用に影響する可能性があることから、好ましくは470MPa以上であり、より好ましくは480MPa以上である。積層発泡シートの23℃での引張弾性率は、1200MPa以下であってよく、容器成形時に表面荒れや割れが発生する可能性があることから、好ましくは1000MPa以下であり、より好ましくは800MPa以下である。積層発泡シートの23℃での引張弾性率は、460MPa~1200MPaであり、460MPa~1000MPa、460MPa~800MPa、470MPa~1200MPa、470MPa~1000MPa、470MPa~800MPa、480MPa~1200MPa、480MPa~1000MPa、又は480MPa~800MPaであってもよい。
積層発泡シートの100℃での引張弾性率は、100MPa以上であってよく、食品容器としての使用時に内容物の荷重で容器が撓み使用に影響する可能性があることから、好ましくは110MPa以上である。積層発泡シートの100℃での引張弾性率は、300MPa以下であってよく、容器成形時に表面荒れや割れが発生する可能性があることから、好ましくは280MPa以下であり、より好ましくは250MPa以下である。積層発泡シートの100℃での引張弾性率は100MPa~300MPaであり、100MPa~280MPa、100MPa~250MPa、110MPa~300MPa、110MPa~280MPa、又は110MPa~250MPaであってもよい。
積層発泡シートの23℃及び100℃での引張弾性率は、JIS K6767:1999「発泡プラスチック-ポリエチレン-試験方法」に記載の方法より測定された23℃及び100℃での引張弾性率をそれぞれ意味する。積層発泡シートの100℃での引張弾性率は、高温槽付きオートグラフ(例えば、島津製作所、AGS-X)により測定することができる。
積層発泡シートの23℃及び100℃での引張弾性率は、発泡層及び非発泡層に含まれるポリオレフィンの種類、無機フィラーの種類及び含有量、発泡層の発泡倍率(密度)、発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比など(いずれも詳細は後述する)を調整することにより、上記範囲内に調整することができる。
(発泡層)
発泡層は、ポリオレフィン(以下、「第1のポリオレフィン」ともいう)を含有する。ポリオレフィンは、モノマー単位としてオレフィンを含むポリマーである。ポリオレフィンは、モノマー単位として、例えば、エチレン及びプロピレンの少なくとも一方を含んでいる。ポリオレフィンは、モノマー単位としてエチレンを含みプロピレンを含まないポリマー(以下「ポリエチレン」という)であってよく、モノマー単位としてプロピレンを含みエチレンを含まないポリマー(以下「ポリプロピレン」という)であってよく、モノマー単位としてエチレン及びプロピレンを含むポリマー(以下「エチレン-プロピレン共重合体」という)であってよい。
ポリエチレンとしては、低密度ポリエチレン(LDPE)、線状低密度ポリエチレン(LLDPE)、高密度ポリエチレン(HDPE)、エチレン-酢酸ビニル共重合体、エチレン-アクリル酸共重合体、エチレン-アクリル酸エステル共重合体が挙げられる。ポリプロピレンとしては、ホモポリプロピレンが挙げられる。エチレン-プロピレン共重合体は、ランダム共重合体であってもよく、ブロック共重合体であってもよい。ポリオレフィンは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
発泡層は、無機フィラーを更に含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。発泡層が無機フィラーを含む場合、無機フィラーの含有量は、第1のポリオレフィン及び無機フィラーの合計含有量に対して、好ましくは0.1~30質量%である。
無機フィラーとしては、シリカ、アルミナ、炭酸カルシウム、タルク、クレー、マイカ、ガラスバルーン、ガラスビーズ、ケイ酸カルシウム、ガラス繊維及び炭素繊維等が挙げられる。無機フィラーは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
発泡層は、必要に応じて、可塑剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤、酸化防止剤等を更に含んでいてもよい。
発泡層の密度は、容器成形性に更に優れる観点から、好ましくは0.5g/cm以上、より好ましくは0.55g/cm以上である。発泡層の密度は、断熱性に更に優れる観点から、好ましくは0.8g/cm以下、より好ましくは0.75g/cm以下、更に好ましくは0.7g/cm以下である。発泡層の密度は、0.5g/cm~0.8g/cm、0.5g/cm~0.75g/cm、0.5g/cm~0.7g/cm、0.55g/cm~0.8g/cm、0.55g/cm~0.75g/cm、又は0.55g/cm~0.7g/cmであってもよい。
発泡層の密度は、電子比重計(例えば、アルファーミラージュ社、MDS-300)により得られる積層発泡シートの密度と、発泡層及び非発泡層の厚み比とから算出することができる。より具体的には、積層発泡シートの密度をd(g/cm)、非発泡層の密度をd1(g/cm)、発泡層の密度をd2(g/cm)、発泡層の厚みをt1(cm)、非発泡層の厚みをt2(cm)としたときに、発泡層の密度d2(g/cm)は以下の式(1)から算出される。非発泡層の密度d2(g/cm)は、単層製膜により得られる非発泡層から、電子比重計(例えば、アルファーミラージュ社、MDS-300)により得ることができる。なお、発泡層の密度d2(g/cm)は、以下の方法により求めることもできる。積層発泡シートの非発泡層(表層)を取り除き、得られた発泡層単層の密度を電子比重計により得ることができる。
Figure 0007030598000001
発泡層の密度は、発泡層中の無機フィラーの含有量、発泡層の発泡倍率を調整することにより、上記範囲内に調整することができる。
(非発泡層)
非発泡層は、発泡層上に積層されていればよく、発泡層の片方又は両方の面上に積層されていてよい。非発泡層が発泡層の両方の面上に積層されている場合、一方の層(第1の非発泡層)及び第1の非発泡層とは反対側に積層された非発泡層(第2の非発泡層)は、互いに同種であっても、異種であってもよい。
非発泡層は、ポリオレフィン(以下、「第2のポリオレフィン」ともいう)を含有する。第2のポリオレフィンの例としては、第1のポリオレフィンとして例示したポリオレフィンを挙げることができる。ポリオレフィンは、1種単独で用いてもよく、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
非発泡層は、無機フィラーを更に含んでいてもよく、含んでいなくてもよい。非発泡層が無機フィラーを含む場合、無機フィラーの含有量は、第2のポリオレフィン及び無機フィラーの合計含有量に対して、好ましくは0.1~30質量%である。無機フィラーとしては、発泡層に含まれる無機フィラーとして例示した無機フィラーを挙げることができる。
非発泡層の23℃での曲げ弾性率は、剛性に更に優れる観点から、好ましくは1000MPa以上、より好ましくは1100MPa以上、更に好ましくは1200MPa以上である。非発泡層の23℃での曲げ弾性率は、容器成形性に更に優れる観点から、好ましくは2000MPa以下、より好ましくは1900MPa以下、更に好ましくは1800MPa以下である。非発泡層の23℃での曲げ弾性率は、1000MPa~2000MPa、1000MPa~1900MPa、1000MPa~1800MPa、1100MPa~2000MPa、1100MPa~1900MPa、1100MPa~1800MPa、1200MPa~2000MPa、1200MPa~1900MPa、又は1200MPa~1800MPaであってもよい。非発泡層の23℃での曲げ弾性率は、JIS K 6921-2に記載の方法により測定された23℃での曲げ弾性率を意味する。
非発泡層の23℃での曲げ弾性率は、非発泡層に含まれるポリオレフィンの種類、無機フィラーの種類及び含有量等を調整することにより、上記範囲内に調整することができる。
非発泡層は、必要に応じて、可塑剤、着色剤、滑剤、帯電防止剤及び酸化防止剤等を更に含んでいてもよい。
積層発泡シートの厚みは、シート製膜性及び容器として使用時の断熱性に更に優れる観点から、好ましくは0.4mm以上、より好ましくは0.6mm以上である。積層発泡シートの厚みは、容器成形性に更に優れる観点及び容器としての材料費の観点から、好ましくは1.5mm以下、より好ましくは1.0mm以下である。積層発泡シートの厚みは、発泡層と非発泡層とを備える積層発泡シート全体での厚みである。積層発泡シートの厚みは、0.4~1.5mmであり、積層発泡シートの製膜性、積層発泡シートの成形体の断熱性、剛性及び容器成形性のバランスがより一層良好になる観点から、0.4~1.0mm、0.6mm~1.5mm、0.4~1.0mm又は0.6~1.0mmであってよい。
積層発泡シートにおいて、発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比(非発泡層の厚み/発泡層の厚み)は、容器成形性に優れる観点から、0.025以上であり、好ましくは0.05以上であり、より好ましくは0.1以上である。発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比は、断熱性に優れる観点から、0.25以下であり、好ましくは0.2以下であり、より好ましくは0.17以下である。発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比は、0.025~0.25であり、0.025~0.2、0.025~0.17、0.5~0.25、0.5~0.2、0.5~0.17、0.1~0.25、0.1~0.2、又は0.1~0.17であってもよい。なお、非発泡層が発泡層の両方の面上に積層されている場合、非発泡層の厚みは、いずれか一方の非発泡層の厚みである。すなわち、それぞれの非発泡層が上記の発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比を満たす。
図1(A)に示した積層発泡シート1Aでは、発泡層2の非発泡層3と反対側の面上、及び/又は、非発泡層3の発泡層2と反対側の面上に、他の層が更に積層されていてもよい。図1(B)に示した積層発泡シート1Bでは、一方又は両方の非発泡層3の発泡層2と反対側の面上に、他の層が更に積層されていてもよい。他の層としては、例えば、印刷層(意匠層)、補強層(耐衝撃性及び強靭性を付与可能な層)、ガスバリア層が挙げられる。
(積層発泡シートの製造方法)
発泡層と非発泡層とを積層する方法としては、共押出成形法、熱ラミネート法、押出ラミネート法等が挙げられる。積層発泡シートは、発泡層を形成した後、発泡層と非発泡層とを積層させることにより製造してもよく、発泡層を形成しながら、非発泡層と積層させることにより製造してもよい。発泡剤として化学発泡剤を用いる場合、例えば、ポリマー及び化学発泡剤を溶融及び混練して得た原料を金型(Tダイ)から吐出すると共に、ポリマーに溶存していたガスが気泡化して、発泡層が形成される。
発泡層を形成するために発泡剤を用いることができる。発泡剤としては、揮発性発泡剤及び化学発泡剤等が挙げられる。揮発性発泡剤としては、二酸化炭素、窒素及び空気等のガス;プロパン、ブタン及びペンタン等の揮発性炭化水素;塩化メチル等のハロゲン化炭化水素、水等が挙げられる。化学発泡剤としては、炭酸水素ナトリウム、無水クエン酸モノナトリウム、炭酸アンモニウム、アゾジカルボンアミド、4,4’-オキシビスベンゼンスルホニルヒドラジド、p-トルエンスルホニルヒドラジド、及びN,N’-ジニトロソペンタメチレンテトラミン、トリヒドラジノトリアジン、ベンゼンスルホニルセミカルバジド等が挙げられる。発泡剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
発泡剤の配合量は、ポリオレフィン100質量部に対して、発泡層の発泡状態をより良好にする観点及びシート製膜性の観点から、好ましくは0.1質量部以上、好ましくは6質量部以下である。
発泡層の発泡状態をより一層良好にするために、気泡調整剤を用いてもよい。気泡調整剤としては、炭酸水素ナトリウム-クエン酸系化合物等の無機有機複合系気泡調整剤等が挙げられる。
[成形体]
積層発泡シートは、例えば、熱成形によって所望の形状の成形体に加工することができる。すなわち、積層発泡シートは、例えば、熱成形用積層発泡シートとして用いることができる。積層発泡シートの成形体は、断熱性、剛性及び容器成形性を高水準で達成可能であるため、食品用又は包装用容器として好適に用いることができる。積層発泡シートの成形体は、電子レンジで加熱して用いられる容器(電子レンジ加熱用容器)であってよい。
積層発泡シートの成形体の形状及び大きさは特に限定されない。成形体の平面形状は、四辺形、円形、楕円形、多角形などの種々の形状であることが可能である。成形体の立体形状は、箱形(特に弁当箱状)、トレー状及び丼状等の種々の形状であることが可能である。成形体は、蓋と容器本体とを別々に備える容器の一部又は全部、蓋と容器本体とがヒンジ部となる側壁の一部を介して連結された蓋付き容器の一部又は全部であってもよい。
図2は、一実施形態に係る積層発泡シートの成形体を示す斜視図である。図2に示す成形体10は、積層発泡シート1で構成されている。図2に示すように、成形体10は、一面側が開口した中空箱状に成形されており、内部に食品等の収容物を収容可能になっている。成形体10は、容器本体と蓋とを別々に備える容器における容器本体として好適に用いることができる。
以下、実施例を挙げて本発明についてさらに具体的に説明する。ただし、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
発泡層及び非発泡層を形成するために、以下のポリマーA-1~A-10を準備した。
A-1:ホモポリプロピレン(曲げ弾性率(23℃):1300MPa、メルトマスフローレイト(MFR)(230℃、2.16kg):2g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):97℃)
A-2:エチレン-ポリプロピレンブロック共重合体(曲げ弾性率(23℃):1270MPa、MFR(230℃、2.16kg):0.5g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):97℃)
A-3:エチレン-ポリプロピレンランダム共重合体(曲げ弾性率(23℃):1200MPa、MFR(230℃、2.16kg):1g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):91℃)
A-4:高密度ポリエチレン(曲げ弾性率(23℃):1450MPa、MFR(190℃、2.16kg):0.2g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):77℃)
A-5:ホモポリプロピレン(曲げ弾性率(23℃):1820MPa、MFR(230℃、2.16kg):3g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):96℃)
A-6:エチレン-ポリプロピレンブロック共重合体(曲げ弾性率(23℃):1190MPa、MFR(230℃、2.16kg):1g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):95℃)
A-7:ホモポリプロピレン(曲げ弾性率(23℃):1820MPa、MFR(230℃、2.16kg):0.5g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):123℃)
A-8:エチレン-ポリプロピレンランダム共重合体(曲げ弾性率(23℃):970MPa、MFR(230℃、2.16kg):9.5g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):88℃)
A-9:ホモポリプロピレン(曲げ弾性率(23℃):1530MPa、MFR(230℃、2.16kg):2g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):106℃)
A-10:エチレン-ポリプロピレンブロック共重合体(曲げ弾性率(23℃):1050MPa、MFR(230℃、2.16kg):2g/10分、荷重たわみ温度(0.45MPa):83℃)
曲げ弾性率は、23℃(室温)の条件下、JIS K 6921-2に準拠し、測定した値である。MFRは、ISO 1133:2005に従って、230℃、2.16kgの条件で測定した値である。荷重たわみ温度はISO 75-2に従って、0.45MPaの条件で、測定した値である。
(実施例1)
以下の方法により、発泡層と、発泡層の両方の面上に積層された非発泡層とを備える、実施例1の積水発泡シートを得た。
発泡層を製造する40mmφ単軸押出機、非発泡層を製造する40mmφ単軸押出機、及び2種3層用フィードブロックを用いて、溶融した各原料を積層させ、コートハンガーダイにより、3層共押出成形を行った。発泡層は、押出機から溶融した発泡層の原料が吐出すると共に、発泡層の原料に溶け込んでいた発泡ガスが解放されることにより、形成される。
発泡層の原料として、ポリマーA-1を98.5質量%、重曹系化学発泡剤マスターバッチを1.5質量%使用した。非発泡層の原料として、ポリマーA-1を100質量%使用した。上記方法にて、実施例1の積層発泡シートを得た。実施例1の積層発泡シートの厚みは0.70mmであった。
(実施例2~12)
表1に示すポリマーを用いたこと、及び、表1に示す量の無機フィラー(タルク)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順で、実施例2~12の積層発泡シートを得た。
(実施例13~15)
発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比が表1又は2に示す値となるように調整したこと以外は、実施例1と同様の手順で、実施例13~15の積層発泡シートを得た。発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比の調整は、発泡層を製造する押出機と非発泡層を製造する押出機のスクリュー回転数を調整することにより行った。
(実施例16)
発泡層及び非発泡層の原料として、以下のポリマーを用いたこと以外は、実施例1と同様の手順で、実施例16の積層発泡シートを得た。発泡層の原料として、ポリマーA-8を98.5質量%、重曹系化学発泡剤マスターバッチを1.5質量%使用した。非発泡層の原料として、ポリマーA-8を100質量%使用した。
(実施例17)
発泡層及び非発泡層の原料として、以下のポリマーを用いたこと以外は、実施例1と同様の手順で実施例17の積層発泡シートを得た。発泡層の原料として、ポリマーA-9を98.5質量%、重曹系化学発泡剤マスターバッチを1.5質量%使用した。非発泡層の原料として、ポリマーA-9を80質量%、無機フィラーであるタルクを20質量%使用した。
(実施例18~21)
化学発泡剤マスターバッチの添加量を以下の量に変更したこと以外は、実施例1と同様の手順で、実施例18~21の積層発泡シートを得た。
化学発泡剤マスターバッチの添加量(配合量)
実施例18・・・3質量%
実施例19・・・2.5質量%
実施例20・・・0.3質量%
実施例21・・・0.1質量%
(実施例22~23)
シート製造時のシート引取ロールの回転速度を調整し、厚みが異なる積層発泡シートを製造したこと以外は、実施例1と同様の手順で、実施例22~23の積層発泡シートを得た。
(比較例1~2)
表3に示すポリマー及び表3に示す量の無機フィラー(タルク)を用いたこと以外は、実施例1と同様の手順で、比較例1及び2の積層発泡シートを得た。
(比較例3~4)
発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比が表3に示す値となるように調整したこと以外は、実施例1と同様の手順で、比較例3~4の積層発泡シートを得た。発泡層の厚みに対する非発泡層の厚みの比の調整は、発泡層を製造する押出機と非発泡層を製造する押出機のスクリュー回転数を調整することにより行った。
(比較例5~6)
シート製造時のシート引取ロールの回転速度を調整し、厚みが異なる積層発泡シートを製造したこと以外は、実施例1と同様の手順で、比較例5~6の積層発泡シートを得た。
実施例及び比較例の積層発泡シートの23℃及び100℃での引張弾性率の測定結果を表1~3に示す。
積層発泡シートの23℃での引張弾性率は、JIS K6767:1999「発泡プラスチック-ポリエチレン-試験方法」に記載の方法より測定した。具体的には、積層発泡シートを引張試験用1号形ダンベル状に打ち抜き、高温槽付きオートグラフ(島津製作所、AGS-X)により測定した。積層発泡シートの100℃での引張弾性率は、高温槽付きオートグラフ(島津製作所、AGS-X)により測定した。具体的には、積層発泡シートを引張試験用1号形ダンベル状に打ち抜き、高温槽に入れて10分間静置し、引張速度500mm/minで測定した。
非発泡層の曲げ弾性率は、23℃(室温)の条件下、JIS K 6921-2に従って測定した。
発泡層の密度は、電子比重計(アルファーミラージュ社、MDS-300)により得られる積層発泡シートの密度及び非発泡層の密度、並びに、発泡層及び非発泡層の厚みから算出した。
(評価方法)
(1)断熱性
製造した積層発泡シートを内径90mm×深さ30mmの形状の容器に真空圧空単発成形機(脇坂エンジニアリング社、FVS-500)を使って成形し、95℃、120mlのお湯を成形した容器に入れて、下記の基準で判定した。
A:お湯を入れた直後に、素手で容器の底を掴んで持ち上げて、熱いと感じるまでの時間が7秒以上
B:お湯を入れた直後に、素手で容器の底を掴んで持ち上げて、熱いと感じるまでの時間が5秒以上
C:お湯を入れた直後に、素手で容器の底を掴んで持ち上げて、熱いと感じるまでの時間が2秒以上
D:お湯を入れた直後に、素手で容器の底を掴んで持ち上げて、熱いと感じるまでの時間が2秒未満
(2)剛性
製造した積層発泡シートを弁当容器(デンカポリマー株式会社、AB-200本体、容器サイズ長手240mm、短手190mm、高さ30mm)に真空圧空成形機(脇坂エンジニアリング社、FVS-500)を使って成形し、500gの錘を入れ、蓋をした弁当容器を3段重ね、24時間静置後の本体容器の変形量を測定し、下記の基準で判定した。
A:深さ方向の変形量が5%未満
B:深さ方向の変形量が10%未満
C:深さ方向の変形量が20%未満
D:深さ方向の変形量が20%以上、又は割れが生じる
(3)容器成形性
製造した積層発泡シートを弁当容器(デンカポリマー株式会社、AB-200本体、容器サイズ長手240mm、短手190mm、高さ30mm)に真空圧空成形機(脇坂エンジニアリング社、FVS-500)を使って成形し、外観を下記の基準で判定した。
A:良好
B:コーナー部に僅かな形状不良
C:コーナー部に僅かな表面荒れ
D:寸法と異なる形状又はコーナー部に著しい表面荒れ
断熱性、剛性及び容器成形性のすべての評価において、「A」、「B」又は「C」であれば、断熱性、剛性及び容器成形性のすべてに優れていると判断される。
Figure 0007030598000002
Figure 0007030598000003
Figure 0007030598000004
1,1A,1B…積層発泡シート、2…発泡層、3…非発泡層、10…成形体。

Claims (7)

  1. ポリオレフィンを含有する発泡層と、前記発泡層上に積層され、ポリオレフィンを含有する非発泡層と、を備える積層発泡シートであって、
    前記積層発泡シートの23℃での引張弾性率が460MPa~1200MPaであり、
    前記積層発泡シートの100℃での引張弾性率が100MPa~300MPaであり、
    前記発泡層の厚みに対する前記非発泡層の厚みの比が0.025~0.25であり、前記積層発泡シートの厚みが0.4~1.5mmである、積層発泡シート。
  2. 前記非発泡層の23℃での曲げ弾性率が1000MPa~2000MPaである、請求項1に記載の積層発泡シート。
  3. 前記発泡層の密度が0.5g/cm~0.8g/cmである、請求項1又は2に記載の積層発泡シート。
  4. 請求項1~3のいずれか1項に記載の積層発泡シートの成形体。
  5. 前記成形体が食品用容器である、請求項4に記載の成形体。
  6. 前記成形体が包装用容器である、請求項4に記載の成形体。
  7. 電子レンジで加熱して用いられる、請求項4~6のいずれか1項に記載の成形体。
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