JP3235809B2 - 光学機器の立体リンク機構 - Google Patents

光学機器の立体リンク機構

Info

Publication number
JP3235809B2
JP3235809B2 JP01696594A JP1696594A JP3235809B2 JP 3235809 B2 JP3235809 B2 JP 3235809B2 JP 01696594 A JP01696594 A JP 01696594A JP 1696594 A JP1696594 A JP 1696594A JP 3235809 B2 JP3235809 B2 JP 3235809B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
index image
camera
index
image position
signal output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP01696594A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH07209700A (ja
Inventor
靖宏 豊田
禎正 兵藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Canon Inc
Original Assignee
Canon Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Canon Inc filed Critical Canon Inc
Priority to JP01696594A priority Critical patent/JP3235809B2/ja
Publication of JPH07209700A publication Critical patent/JPH07209700A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3235809B2 publication Critical patent/JP3235809B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Viewfinders (AREA)
  • Accessories Of Cameras (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ファィンダをカメラと
独立させカメラを構えて撮影する必要のない独立ファィ
ンダ方式のカメラシステムに関し、特に独立ファィンダ
の視野とカメラとの撮影視野を確実に一致させる立体リ
ンク機構に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のカメラはカメラ本体とファィンダ
とが一体構造をなし、撮影者はカメラを構えファィンダ
を覗いて撮影を行うというのが一般的な形態であった。
【0003】この形態から用途による改良型としては、
特開平3−289893号公報に開示されているよう
に、カメラが撮影者の頭部の頭線に向くよう、左右に回
転するカメラ回転駆動部に支持されてメガネのつるや帽
子などに取り付け、一定頭角検出スィッチ機構からの出
力によりカメラ回転駆動部を駆動して、所定角度(頭線
と視線の差角度)回転するように駆動する方式がある。
【0004】また、特開昭61−24386号公報に開
示されているように、操作員が被るヘルメットに装着し
た発振器の上方に、ヘルメットの動きに応じて電波の受
信出力が変化する平面状のアンテナを設ける。そして、
このアンテナの受信出力から操作員の頭の動きを検知し
て視覚センサの向きを制御する制御指令信号を送信する
方式のものがある。
【0005】また、特開昭和62−271691号公報
のように、オペレ−タの装着するヘルメット上のジャイ
ロにより、ヘルメットが運動する際の角速度を検出し角
速度信号を用いてヘルメットの姿勢を計算する。これら
計算した時事刻々変化するヘルメットの姿勢信号から、
TVカメラ制御装置によりTVカメラの姿勢を制御し
て、オペレ−タの頭部の動きに伴いモニタTVの画面を
変化させる方式がある。
【0006】また、特開平4−86906号公報のよう
に、眼球運動検出器の上下、左右方向の眼球運動の出力
信号がコントロ−ル装置内に導かれ、TVカメラに対す
る制御量を演算して演算結果より無線信号を発し、無人
車両側で受信して装備されたTVカメラの向きをコント
ロ−ルする方式などがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
ファィンダ一体構造のカメラでは、撮りたいシ−ンに出
会った時にカメラを構える時間が掛かりシャッタチャン
スを逃がしてしまう。ビデオカメラ等撮影に長時間要す
るものは、その間ずっと構えた撮影姿勢を維持しなけれ
ばならないので疲れる。スチルカメラでは被写体となる
人物に「さあ、撮りますよ」といった緊張感を与えて自
然な表情の良い写真が撮れない。スポ−ツや荷物を持っ
ている場合など両手が塞がっていれば、カメラを構える
ことができないので撮影不可能である。また、スポ−ツ
等でカメラをヘルメットに固定する場合、概略顔の向い
ている方向に撮影レンズの光軸を合わせるが、ファィン
ダが覗けないので正確な撮影範囲が分からず、狙った被
写体を捕らえられない失敗確率が高い等の問題点があっ
た。
【0008】さらに改良型の場合、頭部にカメラを取り
付ける方式では、カメラが撮影者の頭部の頭線に向くよ
うに取り付けなければならないので、装着場所の自由度
が少なくシステムのかなりの部分を頭に取り付けるた
め、疲労が大きく長時間の撮影には不向きである。
【0009】ヘルメットに発振器を装着するものでは、
頭上に平面状のアンテナを設置するので、装置が大型に
なり携帯性が悪く屋外での撮影には不向きである。
【0010】オペレ−タが装着するヘルメットの運動角
速度を検出する方式では、ジャイロを設けたヘルメット
を装着しなければならず、さらにモニタTVでカメラの
撮影視野を確認する必要があるので、装置が大型、複雑
になり消費電力が大きくなりスチルカメラなどには適さ
ない。
【0011】眼球運動検出器によるものも、装置が大
型、複雑になり一般的ではない等の問題点があった。
【0012】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、カメラを顔の近くに構えてカメラと一体的に
設けられたファィンダを覗く撮影動作から撮影者を解放
し、簡単な構成で太陽等の高輝度被写体による影響も阻
止してカメラと独立したファィンダの視野とカメラの撮
影視野とを追従可能に一致させ、撮影上の即応性、確実
性を高める光学機器の立体リンク機構を提供することを
目的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明の光学機器の立体リンク機構は、光センサ部
を有する独立ファィンダと、前記光センサが睨む指標を
有するカメラと、前記カメラを支持しカメラの向きを変
化させる電動雲台と、前記光センサ受光面上の指標像位
置を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した指標
像位置に対し所定時間後の指標像位置を比較する比較手
段と、比較による指標像位置の変化量に基づき前記カメ
ラの変向量を演算する演算手段を有し、前記演算手段の
演算結果によって前記カメラの向きを前記独立ファィン
ダの向きに追従させることを特徴としている。
【0014】前記記憶手段は視野キャリブレ−ション時
の指標像位置を記憶するとともに順次所定時間間隔を置
いた指標像位置を入れ替え記憶し、前記比較手段は視野
キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置と所定時間
間隔を置いた指標像位置を比較するとともにある時点で
記憶した指標像位置と次の所定時間間隔を置いた指標像
位置を比較し、前記演算手段は視野移動時に前記光セン
サの指標像位置出力より左右首振角度を演算することを
特徴としている。
【0015】また、光センサ部を有する独立ファィンダ
と、前記光センサが睨む指標を有するカメラと、前記カ
メラを支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前
記光センサ受光面上の指標像信号出力を記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶した指標像信号出力に対し所
定時間後の指標像信号出力を比較する比較手段と、比較
による指標像信号出力の変化量に基づき前記カメラの移
動方向および移動量を決定する手段を有し、前記決定す
る手段の決定結果によって前記カメラの向きを前記電動
雲台により前記独立ファィンダノ向きに追従させること
を特徴としている。
【0016】前記光センサ受光面上の指標像信号出力は
指標の複数箇所よりの出力とし、前記記憶手段は視野キ
ャリブレ−ション時の指標像信号出力を記憶するととも
に順次所定時間間隔を置いた指標像信号出力を入れ替え
記憶し、前記比較手段は視野キャリブレ−ション時に記
憶した指標像信号出力と所定時間間隔を置いた指標像信
号出力を比較するとともにある時点で記憶した指標像信
号出力と次の所定時間間隔を置いた指標像信号出力を比
較し適宜指標の複数箇所よりの指標像信号出力同志の比
較も行い、前記カメラの移動方向および移動量を決定す
る手段は視野移動時に前記指標の複数箇所よりの指標像
信号出力より上下首振方向および上下首振量を演算決定
することを特徴としている。
【0017】また、光センサ部を有する独立ファィンダ
と、前記光センサが睨む指標を有するカメラと、前記カ
メラを支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前
記光センサ受光面上の指標像位置および指標像信号出力
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した指標像
位置および指標像信号出力に対し所定時間後の指標像位
置および指標像信号出力を比較する比較手段と、比較に
よる指標像位置および指標像信号出力の変化量に基づき
前記カメラの移動方向および移動量を演算決定する手段
を有し、前記演算決定する手段の演算結果によって前記
カメラの向きを前記電動雲台により前記独立ファィンダ
の向きに追従させることを特徴としている。
【0018】前記光センサ受光面上の指標像信号出力は
複数箇所よりの出力とし、前記記憶手段は視野キャリブ
レ−ション時の指標像位置および指標像信号出力を記憶
するとともに順次所定時間間隔を置いた指標像位置およ
び指標像信号出力を入れ替え記憶し、前記比較手段は視
野キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置および指
標像信号出力と所定時間間隔を置いた指標像位置および
指標像信号出力を比較するとともにある時点で記憶した
指標像位置および指標像信号出力と次の所定時間間隔を
置いた指標像位置および指標像信号出力を比較し適宜指
標の複数箇所よりの指標像信号出力同志の比較も行い、
前記カメラの移動方向および移動量を演算決定する手段
は視野移動時に前記指標像位置および複数の指標像信号
出力より左右首振角度と上下首振方向および上下首振量
を演算決定することを特徴としている。
【0019】また、LED等による前記指標は視野キャ
リブレ−ション終了後に点灯から光センサのサンプリン
グ周波数に同期した点滅に切り替わるものである。
【0020】また、光センサ部を有するカメラと、前記
光センサが睨む指標を有する独立ファィンダと、前記カ
メラを支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前
記光センサ受光面上の指標像位置を記憶する記憶手段
と、前記記憶手段に記憶した指標像位置に対し所定時間
後の指標像位置を比較する比較手段と、比較による指標
像位置の変化量に基づき前記カメラの変向量を演算する
演算手段を有し、前記演算手段の演算結果によって前記
カメラの向きを前記電動雲台により前記独立ファインダ
の向きに追従させることを特徴としている。
【0021】前記記憶手段は視野キャリブレ−ション時
の指標像位置を記憶するとともに順次所定時間間隔を置
いた指標像位置を入れ替え記憶し、前記比較手段は視野
キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置と所定時間
間隔を置いた指標像位置を比較するとともにある時点で
記憶した指標像位置と次の所定時間間隔を置いた指標像
位置を比較し、前記演算手段は前記光センサの指標像位
置出力より左右首振角度を演算することを特徴としてい
る。
【0022】また、光センサ部を有するカメラと、前記
光センサが睨む指標を有する独立ファィンダと、前記カ
メラを支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前
記光センサ受光面上の指標像信号出力を記憶する記憶手
段と、前記記憶手段に記憶した指標像信号出力に対し所
定時間後の指標像信号出力を比較する比較手段と、比較
による指標像信号出力の変化量に基づき前記カメラの移
動方向および移動量を決定する手段を有し、前記決定す
る手段の決定結果によって前記カメラの向きを前記電動
雲台により前記独立ファィンダの向きに追従させること
を特徴としている。
【0023】前記光センサ受光面上の指標像信号出力は
指標の複数箇所よりの出力とし、前記記憶手段は視野キ
ャリブレ−ション時の指標像信号出力を記憶するととも
に順次所定時間間隔を置いた指標像信号出力を入れ替え
記憶し、前記比較手段は視野キャリブレ−ション時に記
憶した指標像信号出力と所定時間間隔を置いた指標像信
号出力を比較するとともにある時点で記憶した指標像信
号出力と次の所定時間間隔を置いた指標像信号出力を比
較し適宜指標の複数箇所の指標像信号出力同志の比較も
行い、前記カメラの移動方向および移動量を決定する手
段は視野移動時に前記指標の複数箇所よりの指標像信号
出力より上下首振方向および上下首振量を演算決定する
ことを特徴としている。
【0024】また、光センサ部を有するカメラと、前記
光センサが睨む指標を有する独立ファィンダと、前記カ
メラを支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前
記光センサ受光面上の指標像位置および指標像信号出力
を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した指標像
位置および指標像信号出力に対し所定時間後の指標像位
置および指標像信号出力を比較する比較手段と、比較に
よる指標像位置および指標像信号出力の変化量に基づき
前記カメラの移動量を演算決定する手段を有し、前記決
定する手段の決定結果によって前記カメラの向きを前記
電動雲台により前記独立ファィンダの向きに追従させる
ことを特徴としている。
【0025】前記光センサ受光面上の指標像信号出力は
指標の複数箇所よりの出力とし、前記記憶手段は視野キ
ャリブレ−ション時の指標像位置および指標像信号出力
を記憶するとともに順次所定時間間隔を置いた指標像位
置および指標像信号出力を入れ替え記憶し、前記比較手
段は視野キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置お
よび指標像信号出力と所定時間間隔を置いた指標像位置
および指標像信号出力を比較するとともにある時点で記
憶した指標像位置および指標像信号出力と次の所定時間
間隔を置いた指標像位置および指標像信号出力比較し適
宜指標の複数箇所よりの指標像信号出力同志の比較も行
い、前記カメラの移動方向および移動量を演算決定する
手段は視野移動時に前記指標像位置および複数の指標像
信号出力より左右首振角度と上下首振方向および上下首
振量を演算決定することを特徴としている。
【0026】また、前記指標の照明は黒色の反射防止加
工を施した庇を上部に設けた赤外発光素子より照明を行
い、前記光センサは赤外光センサにより指標像を検出す
るものである。
【0027】また、光センサ部および指標を有するカメ
ラと、前記指標の入射光を反射する反射素子コ−ナキュ
−ブを有する独立ファィンダと、前記カメラを支持しカ
メラの向きを変化させる電動雲台と、前記光センサ受光
面上の指標像位置を記憶する記憶手段と、前記記憶手段
に記憶した指標像位置に対し所定時間後の指標像位置を
比較する比較手段と、比較による指標像位置の変化量に
基づき前記カメラの変向量を演算する演算手段を有し、
前記演算手段の演算結果によって前記カメラの向きを前
記電動雲台により前記独立ファィンダの向きに追従させ
ることを特徴としている。
【0028】前記記憶手段は視野キャリブレ−ション時
の指標像位置を記憶するとともに順次所定時間間隔を置
いた指標像位置を入れ替え記憶し、前記比較手段は視野
キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置と所定時間
間隔を置いた指標像位置を比較するとともにある時点で
記憶した指標像位置と次の所定時間間隔を置いた指標像
位置を比較し、前記演算手段は前記光センサの指標像位
置出力より上下左右首振角度を演算するすることを特徴
としている。
【0029】また、光センサ部および指標を有するカメ
ラと、前記指標の入射光を反射する反射素子キャッツア
イを有する独立ファィンダと、前記カメラを支持しカメ
ラの向きを変化させる電動雲台と、前記光センサ受光面
上の指標像位置を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に
記憶した指標像位置に対し所定時間後の指標像位置を比
較する比較手段と、比較による指標像位置の変化量に基
づき前記カメラの変向量を演算する演算手段を有し、前
記演算手段の演算結果によって前記カメラの向きを前記
電動雲台により前記独立ファィンダの向きに追従させる
ことを特徴としている。
【0030】前記記憶手段は視野キャリブレ−ション時
の指標像位置を記憶するとともに順次所定時間間隔を置
いた指標像位置を入れ替え記憶し、前記比較手段は視野
キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置と所定時間
間隔を置いた指標像位置を比較するとともにある時点で
記憶した指標像位置と次の所定時間間隔を置いた指標像
位置を比較し、前記演算手段は前記光センサの指標像位
置出力より上下左右首振角度を演算することを特徴とし
ている。
【0031】
【作用】上記構成によれば、視野キャリブレ−ションが
終了してカメラの撮影視野と独立ファィンダの視野が一
致した状態での光センサ受光面上の指標像位置と、複数
の指標からの各指標像出力信号とを記憶手段に記憶して
置く、この状態から撮影者の視野が移動した場合、記憶
手段に記憶する指標像位置に対し、その後の指標像位置
を比較手段により比較し、カメラの変向量の演算手段に
より左右首振角度を演算する。さらに、記憶手段に記憶
する複数の各指標像信号出力に対し、その後の指標像信
号出力を比較手段によって比較し、比較した指標像信号
出力の変化量よりカメラの移動方向および移動量を演算
決定する手段により上下首振方向、上下首振量を演算決
定して、カメラの向きを電動雲台により独立ファィンダ
の向きに追従させるので、カメラと独立ファィンダの撮
影視野が追従一致し独立ファインダの視野による撮影が
可能になる。
【0032】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図に基づいて説明
する。
【0033】図1は本発明の一実施例による光学機器の
立体リンク機構により構成するカメラシステムの斜視図
である。図2は図1に示すカメラシステムを人に装着し
た三面図である。
【0034】図において、カメラ1は、カメラ1に装着
される撮影レンズ2と、カメラ1に内蔵する自動焦点調
節装置の投光系3と、自動焦点調節装置の受光系4と、
リモコン受信部5と、撮影レンズ2の光軸に垂直な面に
カメラの撮影視野に対応した4隅の位置を投射する、撮
影レンズ2の周辺に均等に4個配置したカメラ視野指標
照明6と、カメラ1の上面に設置して後述する光センサ
によって検知され、カメラの向きを知るための指標とな
るLED等による指標照明7、8を有し、カメラ1とは
独立した眼鏡の形態の独立ファィンダ9は、光学構成に
より外界像に重ねて視野フレ−ムと、AF測距フレ−ム
の虚像11、12をス−パ−インポ−ズとして撮影者に
見せる独立ファィンダ9の左目側のメニスカスハ−フミ
ラ−レンズ10と、左目側のメニスカスハ−フミラ−レ
ンズ10との透過光量の差がないように、NDフィルタ
のような減光加工が施された右目側メニスカスレンズ1
3と、内部にセンサ受光面を下に向けたCCD等2次元
撮像素子である光センサ(以後エリアセンサと称す)1
5と、エリアセンサ15の受光面に物空間側の所定距離
の被写体像を結像させる光学系16(該光学系には焦点
調節機構が設けられ、ある距離範囲の被写体に対してエ
リアセンサ15受光面に被写体像を結像させることがで
きる)を有して、独立ファィンダ9の左側つるの前方に
設けられるエリアセンサブロック14を備えている。
【0035】そして、図2にも示すようにカメラ1と、
独立ファィンダ9を人が装着した際に、先述の光学系1
6における所定距離は光学系16とカメラ1上面の指標
照明7、8との平均的な距離に設定されているため、エ
リアセンサ15の受光面で適切に指標照明7、8を捕捉
できる。図2に示す範囲24はこの時エリアセンサ15
の受光面上に焦点が合った物空間側範囲でエリアセンサ
15が捕捉できる範囲である。
【0036】さらに、カメラ1と独立ファィンダ9は、
相互の信号ラインを含むカメラ1側の電源(図示してい
ない)から独立ファィンダ9への電源供給ライン17で
接続されている。
【0037】18はリモコンであり、カメラ1の撮影視
野と独立ファィンダ9の視野とを一致させてカメラ1に
記憶させる処理(以後この処理を視野キャリブレ−ショ
ンと称す)のためのセット信号と、カメラ1に測距・測
光を行わせるSW1信号と、露光動作を行わせるSW2
信号をカメラに送信する機能を持っている。
【0038】19はレリ−ズボタンであり第1ストロ−
クでSW1信号を、第2ストロ−クでSW2信号を発生
させる。20は視野キャリブレ−ションSWであり、O
Nすることで視野キャリブレ−ションのセット信号を発
生する。21は信号送信用iRED(赤外光発光素子)
である。
【0039】その他、雲台駆動電源、モ−タ、ギヤ列
(図示していない)等とカメラ1の上下、左右首振用メ
カを構成する電動雲台22と、電動雲台22に接続され
上下、左右の2自由度を持つジョイント部23、ジョイ
ント部23は三脚オスネジ(不図示)により、カメラ1
の背面の三脚メスネジ(不図示)とら合しカメラ1を固
定している。カメラ1とジョイント部23を三脚ネジで
固定することにより、カメラ1と電動雲台22との間の
信号ライン(不図示)が接続される。電動雲台22はベ
ルト等(不図示)により図2に示すように人の左胸近辺
に装着固定して構成されている。
【0040】図3は図1に示すカメラシステムのブロッ
ク図である。
【0041】図3中、カメラ1のマイクロコンピュ−タ
(以下カメラμ−COMと称す)31は、エリアセンサ
出力記憶手段32とエリアセンサ出力比較手段33と首
振角度演算手段34を有している。
【0042】4つある視野指標照明6を駆動する視野指
標照明駆動回路35へは、カメラμ−COM31のPb
ポ−トから駆動信号が伝達される。5aと6a〜6d、
7a、8aは抵抗、Pcはリモコン受信部5がリモコン
18より受信した信号を入力するカメラμ−COM31
の入力ポ−トである。
【0043】公知のアクティブオ−トフォ−カスの投受
光部3、4と焦点検出回路を含む測距手段36は、カメ
ラμ−COM31とPdポ−トを介し交信する。カメラ
1の上面指標照明7、8を駆動するカメラ上面指標照明
駆動回路37へは、カメラμ−COM31のPeポ−ト
から駆動信号が伝達される。エリアセンサ15を駆動し
受光出力を得るためのエリアセンサ駆動回路38へは、
カメラμ−COM31のPfポ−トから駆動信号が伝達
される。エリアセンサ15からは出力信号がカメラμ−
COM31のPgポ−トに伝えられる。以上がカメラ1
の回路構成である。
【0044】独立ファィンダ9は、エリアセンサ15の
他に、先述のメニスカスハ−フミラ−レンズ10の内側
に視野枠像等を投影し、撮影者の目にその反射像を見せ
るためのLED等によるファィンダ照明40と、カメラ
μ−COM31のPaポ−トからの駆動信号によりファ
ィンダ照明40を駆動するファィンダ照明駆動回路39
と、抵抗40a等で構成されている。
【0045】リモコン18の回路ブロックは、各スイッ
チに応じたパタ−ンのiRED駆動信号を発生し、信号
送信用iRED21を発光させるリモコン駆動回路41
と、抵抗21aと、各スイッチSW1 42、SW2
43と、プルアップ抵抗19a、42a、43aと、視
野キャリブレ−ションSW、SW1、SW2の各スイッ
チがONすることにより、各々ハイレベルの信号を出力
する各インバ−タ19b、42b、43bで構成されて
いる。
【0046】電動雲台22の回路ブロックは、電動雲台
22のマイクロコンピュ−タ(以下雲台μ−COMと称
す)44と、カメラ1を左右方向に首振動作(パンニン
グ)させる雲台左右首振モ−タ46と、雲台μ−COM
44のPjポ−トからの駆動信号により雲台左右首振モ
−タ46を駆動する左右首振モ−タ駆動回路45と、カ
メラ1を上下方向に首振動作(ティルティング)させる
雲台上下首振モ−タ48と、雲台μ−COM44のPk
ポ−トからの駆動信号により雲台上下首振モ−タ48を
駆動する上下首振モ−タ駆動回路47と、電動雲台22
のジョイント部23の左右方向の回動軸(図示していな
いが左右首振時に回動する)、に連動する接片である左
右首振用エンコ−ダ可動端子49と、カメラ1が正面を
向く中立位置で可動端子49と接触状態になる端子49
bと、左を向く位置で接触状態となる端子49aと、右
を向く位置で接触状態となる端子49cと、電動雲台2
2のジョイント部23の上下方向の回動軸(図示してい
ないが上下首振時に回動する)に連動する接片の上下首
振用エンコ−ダ可動端子50と、カメラ1が正面を向く
中立位置で可動端子50と接触状態となる端子50b
と、上を向く位置で可動端子50と接触状態となる端子
50aと、下を向く位置で接触状態になる端子50c
と、プルアップ抵抗51a、b、c、52a、b、c
と、首振用エンコ−ダ各端子がONすることによりハイ
レベルの信号を出力する各インバ−タ53a、b、cと
54a、b、cとで構成され、左右首振用エンコ−ダ信
号は雲台μ−COM44のPlポ−トへ、上下首振用エ
ンコ−ダ信号は雲台μ−COM44のPmポ−トへ入力
する。
【0047】一方、カメラ1と電動雲台22の間では、
エリアセンサ15で受けた信号を基にカメラμ−COM
31で演算処理した結果をPhポ−トから雲台μ−CO
M44のPiポ−トへ伝えて、独立ファィンダ視野とカ
メラの撮影視野とを一致させるように、電動雲台22の
各モ−タ46、48を駆動制御する構成である。
【0048】つぎに動作について説明する。
【0049】図4は図1に示す実施例のメインのプログ
ラムチャ−トである。図5、図6、図7は図4のプログ
ムムチャ−トのサブル−チンである。
【0050】図4、図5、図6、図7のプログラムはカ
メラμ−COM31、雲台μ−COM44にそれぞれ内
蔵されたROM内に記載されている。
【0051】図4を参照すると、先ず電源SW(図示し
ていない)がONになって、カメラμ−COM31と、
雲台μ−COM44へ電源が投入されパワ−アップクリ
ア−が行われる(S1)。
【0052】カメラμ−COM31のPaポ−トから独
立ファィンダ9のファィンダ照明駆動回路39へ、ファ
ィンダ照明40を点滅させる信号が送出されファィンダ
照明40が点滅する(S2)。
【0053】この時点で、撮影者はファインダ視野の中
の視野フレ−ム11の点滅を確認して、未だ視野キャリ
ブレ−ションが行われていないことを認識する。
【0054】視野キャリブレ−ションの準備段階とし
て、撮影者が胸に装着したカメラ1が正しく正面を向い
ているかを判断するために、S2aでカメラμ−COM
31のPhポ−トから雲台μ−COM44のPiポ−ト
へ、左右首振用エンコ−ダ49と上下首振用エンコ−ダ
50の状態を確認する指令信号が送出される。ここで、
雲台μ−COM44による処理について、図4のプログ
ラムチャートのサブルーチンである図5(a)のプログ
ラムチャートを参照して説明する。S101、S102
で指令信号を受けた雲台μ−COM44はエンコ−ダ4
9と50の信号をPl、Pmポ−トを介して入力し(S
103)、端子49bと端子50bが共にエンコ−ダ可
動端子と導通(ON)していればカメラ1は左右首振方
向、上下首振方向共に中立位置にあり(S104)、正
面を向いていると判断してカメラμ−COM31へ通知
する(S105)。
【0055】S104でNOと判断されれば、カメラ1
が正面を向いていない旨の信号をカメラμ−COM31
へ通知する(S106)。カメラμ−COM31は送ら
れてくるカメラ1の姿勢信号より、カメラ1が正面を向
いているか否かの判別を行い、若し正面を向いていない
場合はS4の処理へ、正面を向いている場合はS5へ移
行する(S3)。カメラ1が正面を向いていない場合
は、カメラμ−COM31のPhポ−トから雲台μ−C
OM44へカメラ1を正面に向ける指令信号を送出し、
その後、雲台μ−COM44からの信号を受信する(S
4)。
【0056】ここで、雲台μ−COM44による処理に
ついて、図4のプログラムチャートのサブルーチンであ
る図5(b)のプログラムチャートを参照して説明す
る。
【0057】まず、カメラからの指令信号を受信し(S
111)、カメラが正面を向くべく指令である通信内容
を確認する(S112)。指令を受けた雲台μ−COM
44はエンコーダ49の信号をPlポートを介して入力
し、左右首振エンコーダ49の端子49aが可動端子と
ON状態であるかを判断する(S113)。ONであれ
ば、カメラ1は左を向いており、雲台μ−COM44は
Pjポートより左右首振モータ駆動回路45へ右首振方
向に所定単位量だけモータ46を駆動させるよう信号を
送出し、モータ46が右首振方向へ所定単位量駆動する
(S114)。OFFであればカメラ1は左を向いてお
らず、雲台μ−COM44はPjポートより左右首振モ
ータ駆動回路45へ左首振方向に所定単位量だけモータ
46を駆動させるよう信号を送出し、モータ46が左首
振方向へ所定単位量駆動する(S115)。そして、再
び雲台μ−COM44はエンコーダ49の信号をPlポ
ートを介して入力し、左右首振エンコーダ49の端子4
9bが可動端子とON状態であるかを判断する(S11
6)。ONであればカメラ1は左右首振方向に関して中
立位置であり、左右首振モータ46をそのままの停止状
態とする(S117)。一方、OFFであれば、再度、
S113以降のステップを繰り返す。
【0058】S117を経た後、雲台μ−COM44は
エンコーダ50の信号をPmポートを介して入力し、上
下首振エンコーダ50の端子50aが可動端子とON状
態であるかを判断する(S118)。ONであれば、カ
メラ1は上を向いており、雲台μ−COM44はPkポ
ートより上下首振モータ駆動回路47へ下首振方向に所
定単位量だけモータ48を駆動させるよう信号を送出
し、モータ48が下首振方向へ所定単位量駆動する(S
119)。OFFであれば、カメラ1は上を向いておら
ず、雲台μ−COM44はPkポートより上下首振モー
タ駆動回路47へ上首振方向に所定単位量だけモータ4
8を駆動させるよう信号を送出し、モータ48が上首振
り方向へ所定単位量駆動する(S120)。そして、再
び雲台μ−COM44はエンコーダ50の信号をPmポ
ートを介して入力し、上下首振エンコーダ50の端子5
0bが可動端子とON状態であるかを判断する(S12
1)。ONであれば、カメラ1は上下首振方向に関して
中立位置であり、上下首振モータ48をそのままの停止
状態とする(S122)。一方OFFであれば、再度S
118以降のステップを繰り返す。
【0059】S122を経た後、雲台μ−COM44は
Piポートからカメラμ−COM31のPhポートへカ
メラ1が正面を向いているという信号を送信する(S1
23)。カメラμ−COM31は再度S3の判別を行い
カメラ1が正面を向いていることを確認する。
【0060】カメラμ−COM31のPbポ−トから視
野指標照明駆動回路35へ視野指標照明点灯信号が送出
され、4つのカメラ視野指標照明6が点灯する(S
5)。
【0061】この時に撮影者は垂直な白壁等に所定距離
(例えば2m前後)離れて対峙し、カメラ視野指標照明
6を白壁に投影する。独立ファィンダ9のメニスカスハ
−フミラ−レンズ10を通して投影されたカメラ視野指
標照明像を見て、ス−パ−インポ−ズの視野フレ−ム1
1の像の四隅をカメラ視野指標照明像に一致させる。一
致しない場合は、白壁までの距離が予め決められている
距離(所定距離)と異なっているので、立つ位置を変え
て照明像と視野フレ−ム像11の四隅に一致させる操作
を行う。
【0062】視野指標照明点灯信号が出された時点か
ら、カメラμ−COM31のタイマ−(図示していな
い)がカウントを開始し、タイマ−アップまでに照明像
と視野フレ−ム像11の四隅を一致させ、リモコン18
の視野キャリブレ−ションSW19をONすれば、リモ
コン駆動回路41によりSW19のON信号に対応する
パタ−ンの投光信号が、信号送信用iRED21からカ
メラ1のリモコン受信部5へ送られ、カメラμ−COM
31のPcポ−トへ伝達される(S6)。
【0063】カメラμ−COM31のPdポ−トから測
距手段36に測距開始信号が送られて、アクティティブ
オ−トフォ−カスの測距による測距結果がPdポ−トよ
り入力し、カメラ1と白壁との視野キャリブレ−ション
時の距離(以後基準距離と称す)D0 が演算される
(S7)。
【0064】この時点で、必要なくなったカメラの視野
指標照明6を省電力のため、カメラμ−COM31のP
bポ−トより視野指標照明駆動回路35へ消灯信号を送
出して、4つのカメラ視野指標照明6を消灯する(S
8)。
【0065】カメラμ−COM31のPeポ−トよりカ
メラ上面指標照明駆動回路37へカメラ上面指標照明点
灯信号を送出して、駆動回路37からの電流供給によっ
てカメラ上面指標照明7、8が点灯する(S9)。
【0066】続いて、カメラμ−COM31のPfポ−
トからエリアセンサ駆動回路38へエリアセンサ駆動制
御信号が伝えられ、エリアセンサ駆動回路38からの電
流供給制御信号等により、エリアセンサ15はカメラの
上面指標照明7、8の像を図2のように、エリアセンサ
15の受光面のほぼ中央で捕らえ、指標照明7、8の像
のセンサ受光面上での位置を特定する画像出力信号を作
成する(S10)。
【0067】エリアセンサ15で得られた指標照明7、
8の画像出力信号がカメラμ−COM31のPgポ−ト
へ伝えられる(S11)。
【0068】カメラ1の撮影視野と独立ファィンダ9の
視野を一致させた状態での情報として、S7で求めたカ
メラ1と白壁との距離D0をカメラμ−COM31内に
記憶し、S10で検出したエリアセンサ15の受光面上
での指標照明7、8の像位置を、カメラμ−COM31
のエリアセンサ出力記憶手段32により記憶する(S1
2)。
【0069】これで視野キャリブレ−ションが終了した
ことを撮影者に知らせるために、カメラμ−COM31
のPaポ−トから独立ファィンダ9のファィンダ照明駆
動回路39へ、点滅していたファィンダ照明40を点灯
にする信号が送られ、ファィンダ照明40は点灯する
(S13)。
【0070】一方、S6においてタイマ−のカウント開
始からタイマ−アップするまでに、リモコン18の視野
キャリブレ−ションSW19がONしなければ、撮影者
に視野キャリブレ−ションする意志がないものと判断し
てS14へ進む。ここで、必要なくなったカメラ視野指
標照明6を省電力のため、カメラμ−COM31のPb
ポ−トより視野指標照明駆動回路35へ、視野指標照明
消灯信号を送出して消灯する(S14)。その後再度S
2へ進む。
【0071】また、視野キャリブレ−ションが終了した
ら省電力のため、カメラ上面指標照明7、8も常時点灯
させておかずに、エリアセンサ15でのサンプリング周
波数に必要なだけ同期させて、指標照明7、8を点滅さ
せる(S15)。
【0072】撮影動作に入り、今の状態の指標照明7、
8のエリアセンサ15の受光面上での像位置を求める
(S15a)。視野キャリブレ−ションで記憶したエリ
アセンサ15の受光面上での指標照明7、8の像位置に
対して、いま検出している指標照明7、8の像位置が変
化しているかを、エリアセンサ出力比較手段33により
比較し、所定時間内に変化している場合は視野移動があ
ると判断してS17へ進む。視野移動がない場合はS2
6へ進む。いま検出している指標照明7、8の像のエリ
アセンサ出力を記憶手段32に記憶する(S16)。
【0073】次に、撮影者の左右方向の視野移動の際の
処理について詳しく説明する。
【0074】図8は左右首振方向の動きを説明するため
のカメラ装着者(撮影者)を上から見た平面図である。
図8(a)は撮影者が正面向きから右を向いた直後の状
態を表す。(b)は(a)の後、撮影者の頭の動き(独
立ファィンダ9の動き)に追従してカメラ1が独立ファ
ィンダ9と同じ方向を向いた状態を表す。(c)は撮影
者が正面向きから左を向いた直後の状態を表す。(d)
は(c)の後撮影者の頭の動きに追従してカメラ1が独
立ファィンダ9と同じ方向を向いた状態を表す。
【0075】図8において、(a)のように撮影者が右
を向くとエリアセンサ15が捕捉している範囲24が同
時に右(時計方向)へ回転し、視野キャリブレ−ション
で記憶したエリアセンサ15の受光面上での指標像位置
7、8は、それぞれ7′、と8′の位置に移動し、右向
き直後の指標像7、8の実際の位置は捕捉範囲24の左
端寄りへ移動することになる。実際の指標像7、8の位
置を検出し指標像位置7、8が形成するベクトルBと、
あるべき位置7′、8′が形成するベクトルAとのなす
角θを、首振角度演算手段34により演算する(S1
7)。
【0076】同様に、撮影者が左を向くと、エリアセン
サ15が捕捉している範囲24が同時に左(反時計方
向)に回転し、視野キャリブレ−ションで記憶したエリ
アセンサ15の受光面上での指標像位置は、7′、8′
の位置へ移動し左向き直後の実際の指標像位置は捕捉範
囲の右端寄りに移動することになる。実際の指標像位置
7、8によるベクトルCと、あるべき指標像位置7′、
8′によるベクトルAとのなす角θを、首振角度演算手
段34により演算する(S17)。
【0077】S17で求めたθの値がカメラμ−COM
31のPhポ−トから雲台μ−COM44のPiポ−ト
へ伝達される。雲台μ−COM44は、Pjポ−トより
左右首振モ−タ駆動回路45へ駆動信号を送出しモ−タ
46を適切に駆動する(S18)。
【0078】ここで、雲台μ−COM44による処理に
ついて、図4のプログラムチャ−トのサブル−チンであ
る、図6(a)の左右首振時のプログラムチャ−トを参
照して説明する。
【0079】雲台μ−COM44はPiポ−トよりカメ
ラμ−COM31の信号を受信する(S51)。受信内
容を確認する。ここでは角度θの値まで雲台左右首振モ
−タ46を駆動すべき、駆動方向、駆動量が入力してい
る(S52)。雲台左右首振モ−タ46の駆動方向、駆
動量を駆動回路45へ通知してモ−タ46を駆動する
(S53)。ここで、左右方向の独立ファィンダ9の視
野とカメラ1の撮影視野が一致する。所定量モ−タ46
を駆動し終わったことを、カメラμ−COM31へ通信
する(S54)。モ−タ46の駆動終了をカメラμ−C
OMは受信してS19へ移る(S18a)。
【0080】次に、撮影者の上下方向の視野移動時の処
理について説明する。
【0081】図9は上下首振方向の動きを説明するため
のカメラ装着者(撮影者)を右横から見た右側面図であ
る。図9(e)は撮影者が正面向きから上を向いた直後
の状態を表す。(f)は(e)の後、撮影者の頭の動き
(独立ファィンダの動き)に追従してカメラ1が独立フ
ァィンダ9と同じ方向に修正された状態を表す。(g)
は撮影者が正面向きから下を向いた直後の状態を表す。
(h)は(g)の後、撮影者の頭の動きに追従してカメ
ラ1が独立ファィンダ9と同じ方向に修正された状態を
表す。
【0082】図9において、(e)のように撮影者が上
を向くとエリアセンサ15が捕捉している物空間側合焦
面24が同時に時計方向に回転し、いままで合焦面24
上に位置していた指標位置7、8が各々合焦面24から
の距離を異にした(指標7の方が8より遠距離側に遠く
なる)位置関係になる。一方、(g)のように撮影者が
下を向くと、エリアセンサ15が捕捉している物空間側
合焦面24が同時に反時計方向に回転し、いままで面2
4上に位置していた指標位置7、8が各々面24からの
距離を異にした(指標7の方が8より近距離側に遠くな
る)位置関係になる。
【0083】雲台μ−COM44からモ−タ46の駆動
終了信号を受けて、カメラμ−COM31のPhポ−ト
から雲台μ−COM44のPiポ−トへ、雲台上下首振
駆動開始信号が伝達される。雲台μ−COM44のPk
ポ−トより上下首振モ−タ駆動回路47へ駆動信号を送
りモ−タ48を上首振方向へ比較的少ない所定量駆動す
る(S19)。
【0084】S19のサブル−チンとして雲台μ−CO
M44の処理を説明する。
【0085】図6(b)は上下動のサブ・フロ−チャ−
トである。
【0086】雲台μ−COM44は、Piポ−トを介し
てカメラμ−COM31の信号を受信する(S61)。
受信の内容を確認する。ここでは上首振方向へ比較的少
ない所定量まで、モ−タ48を駆動すべく駆動方向、駆
動量が入力する(S62)。モ−タ48の駆動方向、駆
動量の信号をPkポ−トより駆動回路47へ送出してモ
−タ48を駆動する(S63)。所定量のモ−タ48の
駆動が終了したことをカメラμ−COM31へ送信する
(S64)。
【0087】モ−タ48の所定量駆動終了の通知を受信
したらS20へ進む(S19a)。この時に、カメラμ
−COM31のPgポ−トに入るエリアセンサ15から
の信号出力Snと、S16で撮影者の頭が動いた直後に
エリアセンサ出力記憶手段32に記憶した出力Smを、
エリアセンサ出力比較手段33により比較する。
【0088】図10に示すようにSnの方がSmより像
信号出力のピ−クが鋭い(コントラストの大きい)場合
は、S19においてモ−タ48を上首振方向へ少ない所
定量動かした方向が、カメラ上面の指標像のコントラス
トが大きくなる正しい方向(撮影者が図9(e)のよう
に上方向へ頭を動かした)と判断し、S21へ進む。一
方、そうでない場合はモ−タ48を動かした方向が、指
標のコントラストが小さくなる間違った方向(撮影者が
下方向に頭を動かした、或いは上下方向には頭を動かさ
なかった)と判断してS23へ進む(S20)。
【0089】S19でモ−タ48を駆動した方向が正し
い方向であるとして、同じ方向へさらにモ−タ48を駆
動するよう、カメラμ−COM31から雲台μ−COM
44へ信号が伝達される(S21)。
【0090】ここでの雲台μ−COM44の処理につい
てサブル−チンの図7(c)を参照すると、雲台μ−C
OM44はPiポ−トよりカメラμ−COM31の信号
を受信する(S71)。受信内容を確認する。ここでは
上下首振でS19において駆動した方向へ少ない所定量
だけ、モ−タ48を駆動すべく駆動方向、駆動量が入力
する(S72)。モ−タ48の駆動方向、駆動量の信号
をPkポ−トから駆動回路47へ送出して、モ−タ48
を駆動する(S73)。所定量、モ−タ48の駆動が終
了したことの信号をカメラμ−COM31へ送信する
(S74)。
【0091】カメラμ−COM31は、所定量、モ−タ
48の駆動が終了した信号を受信したらS22へ進む
(S21a)。
【0092】適宜、エリアセンサ15からの信号出力を
チェックして、指標7と8の像信号出力(コントラス
ト)が等しいかどうかを比較手段33により比較する。
もし等しい場合は、図9(f)のようにエリアセンサ1
5が捕捉している合焦面24と指標7、8が形成する線
分Pとが平行となり、上下首振方向に関し撮影者の見て
いる向きと、カメラ1の撮影レンズの向きが一致する。
そしてS25へ進む。一方、等しくない場合は、S21
へ戻り動作を繰り返す(S22)。
【0093】S20で間違った方向へモ−タ48を動か
したと判断した場合は、S19においてモ−タ48を駆
動した方向と逆方向へ、モ−タ48を駆動するようカメ
ラμ−COM31のPhポ−トから、雲台μ−COM4
4のPiポ−トへ信号が伝えられる(S23)。
【0094】ここでの雲台μ−COM44の処理につい
て、図7(d)のサブチャ−トを参照すると、雲台μ−
COM44はPiポ−トよりカメラμ−COM31の信
号を受信する(S81)。受信内容を確認する。ここで
は上下首振でS19において駆動した方向と逆方向へ、
少ない所定量だけモ−タ48を駆動すべき駆動方向、駆
動量が入力される(S82)。モ−タ48の駆動方向、
駆動量の信号をPkポ−トより駆動回路47へ送出し
て、モ−タ48を駆動する(S83)。所定量、モ−タ
48の駆動が終了したことの信号をカメラμ−COM3
1へ送信する(S84)。
【0095】カメラμ−COM31は所定量、モ−タ4
8の駆動が終了した信号を受信したら、S24へ進む
(S23a)。
【0096】適宜、エリアセンサ15からの信号出力を
チェックし、指標7と8の像信号出力(コントラスト)
同志が等しいか否かを比較手段33により比較する。も
し等しい場合は、図9(h)のようにエリアセンサ15
が捕捉している合焦面24と指標7、8が形成する線分
Pとが平行になり、上下首振方向に関し撮影者の見てい
る向きと、カメラ1の撮影レンズの向きが一致する。そ
してS25へ進む。
【0097】一方、等しくない場合はS23へ戻り動作
を繰り返す(S24)。
【0098】指標7、8のコントラスト同志が等しけれ
ば、モ−タ48を停止するようカメラμ−COM31の
Phポ−トより、雲台μ−COM44のPiポ−トへ信
号が伝達される(S25)。
【0099】ここでの、雲台μ−COM44の処理につ
いて、サブル−チンチャ−トの図7(e)を参照する
と、雲台μ−COM44はPiポ−トよりカメラμ−C
OM31の信号を受信する(S91)。受信内容を確認
する。ここでは、上下首振を停止するためモ−タ48の
停止すべく停止信号が入力される(S92)。モ−タ4
8の駆動停止信号をPkポ−トより駆動回路47へ送出
してモ−タ48を停止する(S93)。モ−タ48の駆
動停止処理が終了したことの信号をカメラμ−COM3
1へ送信する(S94)。
【0100】カメラμ−COM31はモ−タ48の駆動
停止処理終了の信号を受信して、再度S15aへ進む
(S25a)。
【0101】ところで、左右首振確度θを求める際に、
撮影者の頭が同時に上下首振方向に振られて、エリアセ
ンサ15受光面上に指標7、8の像が完全に焦点の合っ
た状態にならなくても、実用上ほぼ適切なθの値が得ら
れるものである。なお更に正確さを求めるなら、S25
aの上下首振調節後に再度S17へ戻り、S25aまで
の処理を繰り返しS15aへ移行することも可能であ
る。
【0102】このようにして、カメラ1と独立ファィン
ダ9の間にあたかも立体的なリンク機構が存在するかの
ようにして、撮影者が装着する独立ファィンダ9の視野
と、カメラ1の撮影視野とを常に一致させるようにカメ
ラ1を追従駆動させるものである。
【0103】図4のチャ−トの処理に戻り、カメラμ−
COM31のPcポ−トにて、リモコン18からのSW
1、SW2信号の入力状態検知が所定時間行われ、その
間にリモコン18のSW1 42、SW2 43をON
すれば、リモコン駆動回路41によってSW1、SW2
のON信号に対応したパタ−ンの投光信号が、信号送信
用iRED21からカメラ1のリモコン受信部5へ送ら
れ、カメラμ−COM31のPcポ−トへ入力して検知
され、S27へ進む。SW1、SW2がOFFの時には
再度S15aへ移行する(S26)。
【0104】省電力のためカメラμ−COM31のPf
ポ−トからエリアセンサ駆動回路38へ、駆動停止信号
が送出されエリアセンサ15は駆動停止する(S2
7)。
【0105】やはり、省電力のため、カメラμ−COM
31のPeポ−トからカメラ上面指標照明駆動回路37
へ、駆動停止信号が送出されて指標の照明7、8が消灯
になる(S28)。
【0106】カメラμ−COM31のPdポ−トより、
測距手段36へ測距開始信号が送出されて、公知のアク
ティブオ−トフォ−カスの測距動作を経て、測距結果が
Pdポ−トよりカメラμ−COM31のPdポ−トへ入
力し、カメラ1と被写体の距離Dが演算される(S2
9)。
【0107】S29で得られた距離DがS7で得られた
視野キャリブレ−ション時の基準距離D0と比較し、D
=D0と等しければ、カメラ1の撮影視野と独立ファィ
ンダ9の視野とのパララックスが殆どなく、補正の必要
がないと判断してS32へ進む。一方、D≠D0の場合
は、パララックスが生じているため視野の補正が必要と
判断してS31へ進む(S30)。
【0108】視野キャリブレ−ション時の基準距離D0
と、カメラ装着状態での標準寸法から得られるカメラの
撮影レンズ光軸と、ファインダ光軸とのなす角をβ0と
し、カメラとファィンダ位置における撮影レンズ光軸
と、ファィンダ光軸との距離をLcとして、これらを基
にして、各被写体距離Dに応じたファィンダパララック
スの補正を、幾何学的関係によりカメラμ−COM31
が演算し、演算結果に基づいてPhポ−トから雲台μ−
COM44のPi、Pj、Pkポ−トを介して、左右首
振モ−タ駆動回路45へモ−タ46の駆動信号と、上下
首振モ−タ駆動回路47へモ−タ48の駆動信号を送出
して、両方のモ−タ46と48をファィンダパララック
スが補正できるよう適切に駆動する。そして、S32へ
進む(S31)。
【0109】カメラμ−COM31のPcポ−トにて、
リモコン18からのSW2信号の入力状態検知が所定時
間行われ、その間にリモコン18のSW2 43をON
すれば、リモコン駆動回路41によってSW2のON信
号に対応したパタ−ンの投光信号が、信号送信用iRE
D21からカメラ1のリモコン受信部5へ送られ、カメ
ラμ−COM31のPcポ−トへ入力して検知され、S
33へ進む。SW2がOFFの時はS34へ移行する
(S32)。
【0110】先に求めた測距演算結果に基づき、撮影レ
ンズ2のフォ−カス駆動を行い、測光手段(不図示)に
より得られる測光結果に基づき絞り値と、シャッタ秒時
により絞りとシャッタ(不図示)を駆動し、フィルムに
露光する。シャッタ走行後はチャ−ジモ−タ(不図示)
によりフィルムを巻き上げ、絞りとシャッタを初期セッ
ト状態にする(S33)。
【0111】S34の処理はS15と同じ。S35はS
10と同じ。その後S15aへ移行する。
【0112】S33における露光後、撮影が継続される
か、電源がOFFになり撮影終了になるかを判断する。
電源がOFFされず撮影が継続の場合はS34へ移行す
る。電源OFFの場合はS37へ進む(S36)。
【0113】撮影動作が終了する(S37)。
【0114】このような、本実施例では、エリアセンサ
15を独立ファィンダ9側に設け、下方にあるカメラ1
の上面指標照明7、8を睨むようにすることにより、屋
外撮影での空や太陽、あるいは屋内での照明等の上方に
ある高輝度被写体をエリアセンサ15が不用意に睨んで
誤信号を出さないようにしている。
【0115】従って、そのような強い外光を考慮しなく
て済むので、指標等の信号光自体は微弱で済むので省エ
ネが可能になり、使いやすいシステムを提供できる。
【0116】図11は本発明の第2の実施例の立体リン
ク機構を有するカメラシステムの斜視図である。
【0117】図11に示す第2の実施例では、第1実施
例の配置とは逆にカメラ1側にエリアセンサ15を設
け、独立ファィンダ9にエリアセンサ15が睨む指標照
明7、8を設けている。なお、第1実施例と同一構成に
は同一符号を付している。
【0118】第2の実施例では、カメラ1に設けたエリ
アセンサ15が上方を向いているため、屋外の撮影では
空や太陽などの、屋内では部屋の照明などの高輝度被写
体をエリアセンサ15が見てしまうため、誤信号を出す
恐れがある。そのために、エリアセンサ15から見て独
立ファィンダ9の指標照明7、8の背後に庇55を特別
に設けている。庇55はファインダ9のつるに沿って折
り畳み可能であり、裏面(エリアセンサ15から見える
面)に黒色の反射防止加工が施してある。
【0119】庇55を設けたため、指標照明7、8が黒
バックの中に浮き立つような方法で指標からの信号を検
出しやすくしている。また、光学系16の前(指標照明
側)に画角を蹴らないように筒状のフ−ドを設けるよう
にしてもよい。
【0120】さらに、太陽や室内照明等からの可視光成
分の影響を除いて、指標7、8からの信号をより検出し
やすくするため、指標7、8をiREDに、エリアセン
サ15を赤外光検出用とし、光学系16に可視光カット
(フィルタ)成分を加える。その他の構成、動作は第1
実施例と同じであり説明は省略する。
【0121】図12は本発明の第3の実施例の立体リン
ク機構を有するカメラシステムの斜視図である。
【0122】図12に示す第3実施例では、第1実施例
と同一構成には第1実施例の符号数字に100を加えた
符号数字(例、カメラ1:カメラ101の如し)を付し
て表示する。
【0123】図12において、107は第1実施例の指
標7、8の代わりに設けた指標ラインである。指標ライ
ン107は、十分なコントラストを有した白黒ライン・
パタ−ンから成っている。エリアセンサ115はカメラ
上面指標ライン107を捕捉する。カメラシステムは第
1実施例と同様に、視野キャリブレ−ションで記憶した
エリアセンサ受光面上での指標ライン像位置との比較処
理によって、検出角から左右首振角度θを求め、雲台左
右首振モ−タを駆動し、左右首振方向を一致させる。
【0124】また、指標ライン107の両端の像信号の
コントラストから、第1実施例と同様に雲台上下首振モ
−タを駆動し、上下首振方向を一致させる。この第3実
施例では、白黒パタ−ンの指標ライン107により第1
実施例での指標照明7、8に費やすエネルギ−を省くこ
とができる。
【0125】また、第3実施例の配置とは逆に第2実施
例のように、カメラ101にエリアセンサ115を設
け、独立ファィンダ109側に指標を設けてもよい。
【0126】図13は本発明の第4の実施例による立体
リンク機構を有するカメラシステムの斜視図である。図
14は図13に示すシステムの位置検出原理の説明図で
ある。図15は図13に示すシステムのブロック図であ
る。図13、図14、図15において、第1実施例と同
一構成には第1実施例の符号数字に200を加えて
(例、カメラ1:カメラ201の如し)符号表示する。
【0127】電動雲台222の上部には、位置検出手段
の投受光部を有する突出部222aがある。207はL
ED等の投光素子、216は投光素子207の光をある
範囲内の光束に集める集光レンズ、225は225a面
に蒸着によりハ−フミラ−を形成した透過ミラ−であ
る。226は透明な投受光窓、215は図14のように
左側面を受光面とするエリアセンサである。
【0128】227と228は独立ファィンダ209の
左側つる部に並べて設けたコ−ナキュ−ブで、おのおの
開口部を下側に向け、投光素子207からの光(入射光
R1、R2)を受け、入射光と正反対方向に反射光R
1′、R2′を送り返す。窓226を通過した反射光R
1′、R2′は透過ミラ−のハ−フミラ−面225aに
て反射され、エリアセンサ215の受光面に到達する。
【0129】図16は図13に示すシステムの処理のプ
ログラムチャ−トである。図17、図18、図19は図
16のプログラムのサブル−チンであり、首振動作のプ
ログラムチャ−トである。
【0130】これらプログラムはカメラμ−COM23
1、雲台μ−COM244のROMに記載されているも
のである。
【0131】先ず図16を参照してカメラμ−COM2
31の処理について説明する。
【0132】電源SWがONして、カメラμ−COM2
31と雲台μ−COM244への電源が投入になり、パ
ワ−アップクリアが行われる(S201)。
【0133】カメラμ−COM231のPaポ−トか
ら、独立ファィンダ209のファィンダ照明駆動回路2
39へ、ファィンダ照明240を点滅させる信号が送ら
れ、ファィンダ照明240が点滅し、撮影者は視野フレ
−ム211の点滅により、視野キャリブレ−ションが終
了していないことを認識する(S202)。
【0134】視野キャリブレ−ションの準備段階とし
て、撮影者が胸に装着したカメラ201が正面を向いて
いるか判断するため、S202aでカメラμ−COM2
31のPhポ−トから雲台μ−0COM244のPiポ
−トへ、左右首振エンコ−ダ249と、上下首振エンコ
−ダ250の状態チェックの指令信号を送る。
【0135】ここで、雲台μ−COM244による処理
について、図16のプログラムチャートのサブルーチン
である図17のプログラムチャートを参照して説明す
る。雲台μ−COM244はPiポートよりカメラμ−
COM231の信号を受信する(S261)。受信内容
を確認する。ここでは、エンコーダ249と250の状
態を見に行くよう指令が入力している(S262)。指
令信号を受けた雲台μ−COM244はエンコーダ24
9と250の信号をPl,Pmポートを介して入力し
(S263)、端子249b、250bが共に可動端子
と導通していれば、カメラ201は左右、上下方向とも
中立位置にあり(S264)、正面を向いていると判断
してカメラμ−COM231へ通知する(S265)。
S264でNOと判断されれば、カメラμ−COM23
1へカメラ201が正面を向いていない旨の信号を送信
する(S266)。
【0136】これらの信号を受信してカメラμ−COM
231は、カメラ201が正面を向いているか否かの判
別を行い、正面を向いている場合はS205へ進む。正
面を向いていない場合はS204へ移行する(S20
3)。
【0137】カメラμ−COM231は、Phポ−トか
らカメラ201を正面に向ける指令信号を送り、その
後、雲台μ−COM244からの信号を受信する(S2
04)。
【0138】ここで、雲台μ−COM244による処理
について、図16のプログラムチャートのサブルーチン
である図18のプログラムチャートを参照して説明す
る。
【0139】まず、カメラからの指令信号を受信し(S
271)、カメラが正面を向くべく指令である通信内容
を確認する(S272)。指令を受けた雲台μ−COM
244はエンコーダ249の信号をPlポートを介して
入力し、左右首振エンコーダ249の端子249aが可
動端子とON状態であるかを判断する(S273)。O
Nであれば、カメラ201は左を向いており、雲台μ−
COM244はPjポートより左右首振りモータ駆動回
路245へ右首振方向に所定単位量だけモータ246を
駆動させるよう信号を送出し、モータ246が右首振方
向へ所定単位量駆動する(S274)。OFFであれ
ば、カメラ201は左を向いておらず、雲台μ−COM
244はPjポートより左右首振モータ駆動回路245
へ左首振方向に所定単位量だけ、モータ246を駆動さ
せるよう信号を送出し、モータ246が左首振方向へ所
定単位量駆動する(S275)。そして、再び雲台μ−
COM244はエンコーダ249の信号をPlポートを
介して入力し、左右首振エンコーダ249の端子249
bが可動端子とON状態であるかを判断する(S27
6)。ONであれば、カメラ201は左右首振方向に関
して中立位置であり、左右首振モータ246をそのまま
の停止状態とする(S277)。一方、OFFであれ
ば、再度S273以降のステップを繰り返す。
【0140】S277を経た後、雲台μ−COM244
はエンコーダ250の信号をPmポートを介して入力
し、上下首振エンコーダ250の端子250aが可動端
子とON状態であるかを判断する(S278)。ONで
あれば、カメラ201は上を向いており、雲台μ−CO
M244はPkポートより上下首振モータ駆動回路24
7へ下首振方向に所定単位量だけ、モータ248を駆動
させるよう信号を送出し、モータ248が下首振方向へ
所定単位量駆動する(S279)。OFFであれば、カ
メラ201は上を向いておらず、雲台μ−COM244
はPkポートより上下首振モータ駆動回路247へ上首
振方向に所定単位量だけモータ248を駆動させるよう
信号を送出し、モータ248が上首振り方向へ所定単位
量駆動する(S280)。そして、再び雲台μ−COM
244はエンコーダ250の信号をPmポートを介して
入力し、上下首振エンコーダ250の端子250bが可
動端子とON状態であるかを判断する(S281)。O
Nであれば、カメラ201は上下首振方向に関して中立
位置であり、上下首振モータ248をそのままの停止状
態とする(S282)。一方OFFであれば、再度S2
78以降のステップを繰り返す。
【0141】S282を経た後、雲台μ−COM244
は、Piポートからカメラμ−COM231のPhポー
トへ、カメラ201が正面を向いているという信号を送
信する(S283)。カメラμ−COM231はS20
3、S204の処理により、カメラ201が正面を向い
たことを確認してS205へ進む(S204)。
【0142】カメラμ−COM231のPbポ−トよ
り、視野指標照明駆動回路235へ視野指標照明点灯信
号を送出して、4つのカメラ視野指標照明206を点灯
する。この時、第1実施例の場合と同様な手順で、独立
ファィンダ209のカメラ視野指標照明像と、視野フレ
−ム211の像の四隅とを一致させる操作を行う(S2
05)。
【0143】S205でカメラ視野指標206の点灯時
点からタイマ−カウントし、タイマ−アップまでに照明
像と視野フレ−ムを一致させ、リモコン218の視野キ
ャリブレ−ションSW219をONすれば、リモコン駆
動回路241によってSW219ONの投光信号が、信
号送信用iRED221からカメラ201のリモコン受
信部205へ送出され、カメラμ−C0M231へ伝達
されて、S207へ進む(S206)。
【0144】カメラμ−COM231のPdポ−トから
測距手段236へ測距開始信号が送られ、その測距結果
がPdポ−トよりカメラμ−COM231へ入力し、S
205での視野キャリブレ−ション時の距離D0 (基
準距離)が演算される(S207)。
【0145】この時点で必要なくなったカメラ視野指標
照明206を、省電力のため消灯させる(S208)。
【0146】カメラμ−COM231のPeポ−トより
カメラ上面投光素子駆動回路237へ投光素子点灯信号
を送出して、カメラ上面投光素子207を点灯する。
(209)。
【0147】続いて、カメラμ−COM231のPfポ
−トよりエリアセンサ駆動回路238へ、エリアセンサ
駆動制御信号を送出しエリアセンサ215がONして、
投光素子207のコ−ナキュ−ブ227、228からの
反射像を2つ、センサ受光面のほぼ中央で捕らえて、反
射像位置を特定する画像出力信号を作成する(S21
0)。
【0148】エリアセンサ215で得られた投光素子2
07のコ−ナキュ−ブ227、228からの反射像の画
像信号は、カメラμ−COM231のPgポ−トへ伝え
られる(S211)。
【0149】カメラ201の撮影視野と独立ファィンダ
209の視野を一致させた状態での情報として、S20
7で検出した基準距離D0 をカメラμ−COM231
に記憶し、S210でのエリアセンサ215の受光面上
の、コ−ナキュ−ブ227、228からの反射像位置
を、カメラμ−COM231のエリアセンサ出力記憶手
段232により記憶する(S212)。
【0150】視野キャリブレ−ションが終了したことを
撮影者に知らせるために、カメラμ−COM231のP
aポ−トから、独立ファィンダ209のファィンダ照明
駆動回路239へ点灯信号を送り、点滅していたファィ
ンダ照明240を点灯する(S213)。
【0151】一方、S206において、タイマ−アップ
までにリモコン218のSW219がONしなければ、
撮影者に視野キャリブレ−ションの意志がないものとし
て、S214へ進む。S214では、視野指標照明駆動
回路235へ消灯信号を送出して、4つのカメラ視野指
標照明206を消灯し、その後又S202へ進む。
【0152】省電力のために、投光素子207を、エリ
アセンサ215のサンプリング周波数に必要なだけ同期
させて点滅に切り替える(S215)。
【0153】撮影動作に入り、今の状態のエリアセンサ
215の受光面上でのコーナキューブ227、228か
らの反射像位置を求める(S215a)。視野キャリブ
レ−ションで記憶したエリアセンサ215の、コ−ナキ
ュ−ブ227、228からの反射像の位置に対し、今検
出しているコ−ナキュ−ブ227、228の反射像の位
置が変化しているか、エリアセンサ出力比較手段233
により比較し、所定時間内に変化している場合は、視野
移動ありと判断して、S217へ進む。そうでなければ
S219へ進む。また、いま検出している反射像のエリ
アセンサ出力を記憶手段232に記憶する(S21
6)。
【0154】視野キャリブレ−ションで記憶したエリア
センサ215の、コ−ナキュ−ブ227、228からの
反射像位置に対して視野移動後の、コ−ナキュ−ブ22
7、228からの反射像位置を、エリアセンサ出力比較
手段233で比較し、左右首振方向、上下首振方向の変
化量を検出した後、首振角度演算手段234により所定
の演算を経て、左右首振角度θ、上下首振角度ψを求め
る(S217)。
【0155】求めた、θ、ψの値がカメラμ−COM2
31のPhポ−トから、雲台μ−COM244へ送られ
る。雲台μ−COM244は左右首振モ−タ駆動回路2
45と、上下首振モ−タ駆動回路247を介し、モ−タ
246、248を適切に駆動する(S218)。
【0156】ここで、図19の首振方向のサブル−チン
を参照して、雲台μ−COM244は、Piポ−トより
カメラμ−COM231の信号を受信する(S25
1)。受信内容を確認する。ここでは角度θの値までモ
−タ246を、角度ψの値までモ−タ248を駆動すべ
き、駆動方向、駆動量が入力する(S252)。受信内
容によりモ−タ246を駆動して、左右方向の独立ファ
ィンダ209の視野とカメラ201の撮影視野を一致さ
せる(S253)。受信内容によりモ−タ248を駆動
し、上下方向の独立ファィンダ209の視野と、カメラ
201の撮影視野を一致させる(S256)。所定量、
モ−タ246、248の駆動を終了したことを、カメラ
μ−COM231へ送信する(S255)。
【0157】モ−タ駆動終了の信号を受信したら、再度
S215aへ進む(S218a)。このようにして、カ
メラ201の撮影視野と独立ファィンダ209の視野を
常に一致させる。
【0158】つぎに、リモコン218からのSW1、S
W2信号の入力状態を所定時間チェックし、その間にS
W1またはSW2をONすれば、iRED221よりリ
モコン受信部205へ投光信号が送られ、カメラμ−C
OM231が検知して、S220へ進む。また、SW
1、SW2がOFFの時は再度S215aへ移行する
(S219)。
【0159】省電力のためエリアセンサ駆動回路238
を介しエリアセンサ215を駆動停止する(S22
0)。
【0160】同じく、カメラ上面投光素子駆動回路を介
し、投光素子207を消灯する(S221)。
【0161】測距手段236へ測距開始信号を送り、測
距結果を測距手段236より得て、カメラと被写体の距
離Dが演算される(S222)。
【0162】得た距離Dと視野キャリブレ−ション時の
基準距離D0を比較し、D=D0と等しければ、補正の
必要なしとしてS225へ進む。また、D≠D0の場合
はパララックスが生じているため、視野の補正が必要と
判断してS224へ進む(S223)。
【0163】先の第1実施例の場合と同様に、視野キャ
リブレ−ション時のD0と、撮影レンズ光軸とファィン
ダ光軸の角β0、距離Lcを基にしたファインダパララ
ックスの補正を演算し、演算結果より雲台μ−C0M2
44へ補正信号を送り、両方のモ−タ246、248を
ファィンダパララックスが補正できるよう適切に駆動す
る。そのあとS225へ進む(S224)。
【0164】SW2信号の入力状態検知を所定時間行
い、その間にSW2をONすればiRED221の投光
信号が、リモコン受信部205に伝えられカメラμ−C
OM231が検知して、S226へ進む。SW2がOF
FならS227へ進む(S225)。
【0165】測距結果によりフオ−カス駆動を行い、絞
り値とシャッタ秒時により絞り、シャッタを駆動し露光
する。フィルムを巻き上げシャッタをセット状態にする
(S226)。
【0166】S227はS215と同じ。S228はS
210と同じ。その後S215aへ移行する。
【0167】S226での露光後撮影が継続か、電源O
FFで撮影終了かを判断して、継続ならS227へ移行
し、電源OFFならS230へ進む(S229)。
【0168】撮影終了(S230)。
【0169】このように、エリアセンサ215を有する
位置検出部分の投受光部を電動雲台222の、上部突出
部222aに設けたが、第2実施例のようにカメラ20
1の上部に設けてもかまわない。また、第2実施例のよ
うにコ−ナキュ−ブ227、228の背後に庇を設け、
投光素子207をiREDに代え、窓226を可視光カ
ットフィルタにすることも可能である。あるいは、第1
実施例のように、エリアセンサ215をファインダ側
に、コ−ナキュ−ブをカメラ側にすることも可能であ
る。
【0170】図20は本発明の第5の実施例の立体リン
ク機構を有するカメラシステムの斜視図である。図21
は図20に示すシステムの位置検出原理の説明図であ
る。
【0171】第5の実施例は、第4実施例と異なる点は
コ−ナキュ−ブの代わりに、キャッツアイ(レンズ部3
27、328と反射ミラ−部327a、328a)を設
けた点である。また、同一構成には頭に300を付し
(例カメラ201:カメラ301のように)て表示して
いる。キャッツアイの役目は図21に示すように、コ−
ナキュ−ブと同様、投光素子307からの入射光R1、
R2を受け、正反対方向に反射光R1′、R2′を送り
返すことである。その他の構成、動作は第4実施例と同
じなので説明は省略する。
【0172】なお、以上の第1〜第5実施例において、
カメラを撮影者から離して三脚やテ−ブルなどの上にセ
ットするようにすることも可能である。
【0173】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
カメラと独立ファィンダ間の視野キャリブレ−ションが
終了して、カメラの撮影視野と独立ファィンダの視野が
一致した状態のエリアセンサ受光面上の指標像位置と、
複数の指標照明の各指標像信号出力を記憶手段に記憶
し、撮影者の視野移動に伴い記憶手段に記憶する指標像
位置に対し、その後の指標像位置を比較手段により比較
し、カメラ変向量の演算手段により左右首振角度を演算
する。さらに記憶手段に記憶する複数の各指標像信号出
力に対し、その後の指標像信号出力を比較し、比較した
指標像信号出力の変化量よりカメラの移動方向と移動量
を演算決定する手段によって上下首振方向、首振量を決
定して、カメラの向きを電動雲台により独立ファィンダ
の向きに追従させ、視野を一致させるように構成したの
で、撮影者は従来のカメラを構える撮影動作から解放さ
れ長時間撮影にも撮影姿勢が楽になり疲れない。カメラ
を構える時間が省けシャッタチャンスに強くなる。スポ
−ツ等で両手が塞がっていても正確なフレ−ミングで被
写体を撮影できる。被写体人物に緊張感を与えずに良い
写真が撮れる。視野追従機構が簡単な構成のため小型で
携帯性が良くなり、カメラ装着の自由度が増し、独立フ
ァィンダを簡単な光学式構成としたことを含め装置の省
電力化が計れ、太陽光などの高輝度被写体による妨害に
対しても強いなどの効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による光学機器の立体リンク
機構により構成するカメラシステムの斜視図である。
【図2】図1に示すカメラシステムを人に装着した三面
図である。
【図3】図1に示すカメラシステムのブロック図であ
る。
【図4】図1に示すカメラシステムのメインプログラム
チャ−トである。
【図5】図4に示すプログラムの首振動作のサブチャ−
トである。
【図6】図4に示すプログラムの首振動作のサブチャ−
トである。
【図7】図4に示すプログラムの首振動作のサブチャ−
トである。
【図8】本発明の視野左右移動時の処理説明図である。
【図9】本発明の視野上下移動時の処理説明図である。
【図10】本発明のコントラスト信号の特性図である。
【図11】本発明の第2の実施例による立体リンク機構
を有するカメラシステムの斜視図である。
【図12】本発明の第3の実施例による立体リンク機構
を有するカメラシステムの斜視図である。
【図13】本発明の第4の実施例による立体リンク機構
を有するカメラシステムの斜視図である。
【図14】図12に示すカメラシステムの指標位置検出
原理を示す図である。
【図15】図12に示すカメラシステムのブロック図で
ある。
【図16】図12に示すカメラシステムのメインプログ
ラムチャ−トである。
【図17】図16に示すプログラムの首振動作のサブチ
ャ−トである。
【図18】図16に示すプログラムの首振動作のサブチ
ャ−トである。
【図19】図16に示すプログラムの首振動作のサブチ
ャ−トである。
【図20】本発明の第5の実施例による立体リンク機構
を有するカメラシステムの斜視図である。
【図21】図17に示すカメラシステムの指標位置検出
原理を示す図である。
【符号の説明】
1,101,201,301 カメラ 2,102,202,302 撮影レンズ 3,103,203,303 自動焦点装置の投光系 4,104,204,304 自動焦点装置の受光系 5,105,205,305 リモコン受信部 6,106,206,306 カメラ視野指標照明 7,8 指標照明 9,109,209,309 独立ファィンダ 10,110,210,310 メニスカスハ−フミラ
−レンズ 11,12,111,112,211,212,31
1,312 ス−パ−インポ−ズフレ−ム 13,113,213,313 右目用メニスカスレン
ズ 14,114 エリアセンサブロック 15,115,215,315 エリアセンサ 16,116,216,316 光学系 17,117,217,317 接続ライン 18,118,,218,318 リモコン 19,119,219,319 レリ−ズボタン 20,120,220,320 視野キャリブレ−ショ
ンSW 21,121,221,321 送信用iRED 22,122,222,322 電動雲台 23,123,223,323 ジョイント部 32 エリアセンサ出力記憶手段 33 エリアセンサ出力比較手段 34 首振角度演算手段 55 庇 107 白黒指標ライン 207,307 投光素子 225,325 透過ミラ− 226,326 投受光窓 227,228 コ−ナキュ−ブ 327,328 キャッツアイレンズ 327a,328a 反射ミラ−部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI H04N 5/225 H04N 5/225 F 5/232 5/232 C (56)参考文献 特開 昭62−271691(JP,A) 特開 昭61−24386(JP,A) 特開 平3−289893(JP,A) 特開 平4−86906(JP,A)

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光センサ部を有する独立ファィンダと、
    前記光センサが睨む指標を有するカメラと、前記カメラ
    を支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前記光
    センサ受光面上の指標像位置を記憶する記憶手段と、前
    記記憶手段に記憶した指標像位置に対し所定時間後の指
    標像位置を比較する比較手段と、比較による指標像位置
    の変化量に基づき前記カメラの変向量を演算する演算手
    段を有し、前記演算手段の演算結果によって前記カメラ
    の向きを前記電動雲台により前記独立ファィンダの向き
    に追従させることを特徴とする光学機器の立体リンク機
    構。
  2. 【請求項2】 前記記憶手段は視野キャリブレ−ション
    時の指標像位置を記憶するとともに順次所定時間間隔を
    置いた指標像位置を入れ替え記憶し、前記比較手段は視
    野キャリブレ−ション時に記憶した前記指標像位置と所
    定時間間隔を置いた指標像位置とを比較するととともに
    ある時点で記憶した指標像位置と次の所定時間間隔を置
    いた指標像位置とを比較し、前記演算手段は視野移動時
    に前記光センサの指標像位置出力より左右首振角度を演
    算することを特徴とする請求項1に記載の光学機器の立
    体リンク機構。
  3. 【請求項3】 光センサ部を有する独立ファィンダと、
    前記光センサが睨む指標を有するカメラと、前記カメラ
    を支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前記光
    センサ受光面上の指標像信号出力を記憶する記憶手段
    と、前記記憶手段に記憶した指標像信号出力に対し所定
    時間後の指標像信号出力を比較する比較手段と、比較に
    よる指標像信号出力の変化量に基づき前記カメラの移動
    方向および移動量を決定する手段を有し、前記決定する
    手段の決定結果によって前記カメラの向きを前記電動雲
    台により前記独立ファィンダの向きに追従させることを
    特徴とする光学機器の立体リンク機構。
  4. 【請求項4】 前記光センサ受光面上の指標像信号出力
    は指標の複数箇所よりの出力とし、前記記憶手段は視野
    キャリブレ−ション時の指標像信号出力を記憶するとと
    もに順次所定時間間隔を置いた指標像信号出力を入れ替
    え記憶し、前記比較手段は視野キャリブレ−ション時に
    記憶した指標像信号出力と所定時間間隔を置いた指標像
    信号出力を比較するとともにある時点で記憶した指標像
    信号出力と次の所定時間間隔を置いた指標像信号出力を
    比較し適宜指標の複数箇所よりの指標像信号出力同志の
    比較も行い、前記カメラの移動方向および移動量を決定
    する手段は視野移動時に前記指標の複数箇所よりの指標
    像信号出力より上下首振方向および上下首振量を演算決
    定することを特徴とする請求項3に記載の光学機器の立
    体リンク機構。
  5. 【請求項5】 光センサ部を有する独立ファィンダと、
    前記光センサが睨む指標を有するカメラと、前記カメラ
    を支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前記光
    センサ受光面上の指標像位置および指標像信号出力を記
    憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した指標像位置
    および指標像信号出力に対し所定時間後の指標像位置お
    よび指標像信号出力を比較する比較手段と、比較した指
    標像位置および指標像信号出力の変化量に基づき前記カ
    メラの移動方向および移動量を演算決定する手段を有
    し、前記演算決定する手段の演算結果によって前記カメ
    ラの向きを前記電動雲台により前記独立ファィンダの向
    きに追従させることを特徴とする光学機器の立体リンク
    機構。
  6. 【請求項6】 前記光センサ受光面上の指標像信号出力
    は指標の複数箇所よりの出力とし、前記記憶手段は視野
    キャリブレ−ション時の指標像位置および指標像信号出
    力を記憶するとともに順次所定時間間隔を置いた指標像
    位置および指標像信号出力を入れ替え記憶し、前記比較
    手段は視野キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置
    および指標像信号出力と所定時間間隔を置いた指標像位
    置および指標像信号出力を比較するとともにある時点で
    記憶した指標像位置および指標像信号出力と次の所定時
    間間隔を置いた指標像位置および指標像信号出力を比較
    し適宜指標の複数箇所よりの指標像信号出力同志の比較
    も行い、前記カメラの移動方向および移動量を演算決定
    する手段は視野移動時に前記指標像位置および複数の指
    標像信号出力より左右首振角度と上下首振方向および上
    下首振量を演算決定することを特徴とする請求項5に記
    載の光学機器の立体リンク機構。
  7. 【請求項7】 LED等による前記指標は視野キャリブ
    レ−ション終了後に点灯から前記光センサのサンプリン
    グ周波数に必要なだけ同期した点滅に切り替わることを
    特徴とする請求項1乃至6に記載の光学機器の立体リン
    ク機構。
  8. 【請求項8】 光センサ部を有するカメラと、前記光セ
    ンサが睨む指標を有する独立ファィンダと、前記カメラ
    を支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前記光
    センサ受光面上の指標像位置を記憶する記憶手段と、前
    記記憶手段に記憶した指標像位置に対し所定時間後の指
    標像位置を比較する比較手段と、比較による指標像位置
    の変化量に基づき前記カメラの変向量を演算する演算手
    段を有し、前記演算手段の演算結果によって前記カメラ
    の向きを前記電動雲台により前記独立ファィンダの向き
    に追従させることを特徴とする光学機器の立体リンク機
    構。
  9. 【請求項9】 前記記憶手段は視野キャリブレ−ション
    時の指標像位置を記憶するとともに順次所定時間間隔を
    置いた指標像位置を入れ替え記憶し、前記比較手段は視
    野キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置と所定時
    間間隔を置いた指標像位置を比較するとともにある時点
    で記憶した指標像位置と次の所定時間間隔を置いた指標
    像位置を比較し、前記演算手段は前記光センサの指標像
    位置出力より左右首振角度を演算することを特徴とする
    請求項8に記載の光学機器の立体リンク機構。
  10. 【請求項10】 光センサ部を有するカメラと、前記光
    センサが睨む指標を有する独立ファィンダと、前記カメ
    ラを支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前記
    光センサ受光面上の指標像信号出力を記憶する記憶手段
    と、前記記憶手段に記憶した指標像信号出力に対し所定
    時間後の指標像信号出力を比較する比較手段と、比較に
    よる指標像信号出力の変化量に基づき前記カメラの移動
    方向および移動量を決定する手段を有し、前記決定する
    手段の決定結果によって前記カメラの向きを前記電動雲
    台により前記独立ファィンダの向きに追従させることを
    特徴とする光学機器の立体リンク機構。
  11. 【請求項11】 前記光センサ受光面上の指標像信号出
    力は指標の複数箇所よりの出力とし、前記記憶手段は視
    野キャリブレ−ション時の指標像信号出力を記憶すると
    ともに順次所定時間間隔を置いた指標像信号出力を入れ
    替え記憶し、前記比較手段は視野キャリブレ−ション時
    に記憶した指標像信号出力と所定時間間隔を置いた指標
    像信号出力を比較するとともにある時点で記憶した指標
    像信号出力と次の所定時間間隔を置いた指標像信号出力
    を比較し適宜指標の複数箇所の指標像信号出力同志の比
    較も行い、前記カメラの移動方向および移動量を決定す
    る手段は視野移動時に前記指標の複数箇所よりの指標像
    信号出力より上下首振方向および上下首振量を演算決定
    することを特徴とする請求項10に記載の光学機器の立
    体リンク機構。
  12. 【請求項12】 光センサ部を有するカメラと、前記光
    センサが睨む指標を有する独立ファィンダと、前記カメ
    ラを支持しカメラの向きを変化させる電動雲台と、前記
    光センサ受光面上の指標像位置および指標像信号出力を
    記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶した指標像位
    置および指標像信号出力に対し所定時間後の指標像位置
    および指標像信号出力を比較する比較手段と、比較によ
    る指標像位置および指標像信号出力の変化量に基づき前
    記カメラの移動方向および移動量を演算決定する手段を
    有し、前記決定する手段の決定結果によって前記カメラ
    の向きを前記電動雲台により前記独立ファィンダの向き
    に追従させることを特徴とする光学機器の立体リンク機
    構。
  13. 【請求項13】 前記光センサ受光面上の指標像信号出
    力は指標の複数箇所よりの出力とし、前記記憶手段は視
    野キャリブレ−ション時の指標像位置および指標像信号
    出力を記憶するととともに順次所定時間間隔を置いた指
    標像位置および指標像信号出力を入れ替え記憶し、前記
    比較手段は視野キャリブレ−ション時に記憶した指標像
    位置および指標像信号出力と所定時間間隔を置いた指標
    像位置および指標像信号出力を比較するとともにある時
    点で記憶した指標像位置および指標像信号出力と次の所
    定時間間隔を置いた指標像位置および指標像信号出力を
    比較し適宜指標の複数箇所よりの指標像信号出力同志の
    比較も行い、前記カメラの移動方向および移動量を演算
    決定する手段は視野移動時に前記指標像位置および複数
    の指標像信号出力より左右首振角度と上下首振方向およ
    び上下首振量を演算決定することを特徴とする請求項1
    2に記載の光学機器の立体リンク機構。
  14. 【請求項14】 前記指標の照明は黒色の反射防止加工
    を施した庇を上部に設けた赤外発光素子より照明を行
    い、前記光センサは赤外光センサにより指標像を検出す
    ることを特徴とする請求項8乃至13に記載の光学機器
    の立体リンク機構。
  15. 【請求項15】 光センサ部および指標を有するカメラ
    と、前記指標の入射光を反射する反射素子コ−ナキュ−
    ブを有する独立ファィンダと、前記カメラを支持しカメ
    ラの向きを変化させる電動雲台と、前記光センサ受光面
    上の指標像位置を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に
    記憶した指標像位置に対し所定時間後の指標像位置を比
    較する比較手段と、比較による指標像位置の変化量に基
    づき前記カメラの変向量を演算する演算手段を有し、前
    記演算手段の演算結果によって前記カメラの向きを前記
    電動雲台により前記独立ファィンダの向きに追従させる
    ことを特徴とする光学機器の立体リンク機構。
  16. 【請求項16】 前記記憶手段は視野キャリブレ−ショ
    ン時の指標像位置を記憶するとともに順次所定時間間隔
    を置いた指標像位置を入れ替え記憶し、前記比較手段は
    視野キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置と所定
    時間間隔を置いた指標像位置を比較するとともにある時
    点で記憶した指標像位置と次の所定時間間隔を置いた指
    標像位置を比較し、前記演算手段は前記光センサの指標
    像位置出力より上下左右首振角度を演算することを特徴
    とする請求項15に記載の光学機器の立体リンク機構。
  17. 【請求項17】 光センサ部および指標を有するカメラ
    と、前記指標の入射光を反射する反射素子キャッツアイ
    を有する独立ファィンダと、前記カメラを支持しカメラ
    の向きを変化させる電動雲台と、前記光センサ受光面上
    の指標像位置を記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記
    憶した指標像位置に対し所定時間後の指標像位置を比較
    する比較手段と、比較した指標像位置の変化量に基づき
    前記カメラの変向量を演算する演算手段を有し、前記演
    算手段の演算結果によって前記カメラの向きを前記電動
    雲台により前記独立ファィンダの向きに追従させること
    を特徴とする光学機器の立体リンク機構。
  18. 【請求項18】 前記記憶手段は視野キャリブレ−ショ
    ン時の指標像位置を記憶するとともに順次所定時間間隔
    を置いた指標像位置を入れ替え記憶し、前記比較手段は
    視野キャリブレ−ション時に記憶した指標像位置と所定
    時間間隔を置いた指標像位置を比較するとともにある時
    点で記憶した指標像位置と次の所定時間間隔を置いた指
    標像位置を比較し、前記演算手段は前記光センサの指標
    像位置出力より上下左右首振角度を演算することを特徴
    とする請求項17に記載の光学機器の立体リンク機構。
JP01696594A 1994-01-18 1994-01-18 光学機器の立体リンク機構 Expired - Fee Related JP3235809B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01696594A JP3235809B2 (ja) 1994-01-18 1994-01-18 光学機器の立体リンク機構

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP01696594A JP3235809B2 (ja) 1994-01-18 1994-01-18 光学機器の立体リンク機構

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH07209700A JPH07209700A (ja) 1995-08-11
JP3235809B2 true JP3235809B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=11930819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP01696594A Expired - Fee Related JP3235809B2 (ja) 1994-01-18 1994-01-18 光学機器の立体リンク機構

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3235809B2 (ja)

Families Citing this family (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2947726B2 (ja) * 1995-03-01 1999-09-13 鹿島建設株式会社 遠隔操作支援用画像システム
JP2962295B2 (ja) * 1997-11-14 1999-10-12 日本電気株式会社 自動情報処理装置の内蔵カメラの自動姿勢制御方法および自動姿勢制御システム
KR20010028076A (ko) * 1999-09-17 2001-04-06 조경용 카메라 이동제어 장치
JP4329300B2 (ja) * 2002-03-26 2009-09-09 住友電気工業株式会社 マルチウィンドウ表示方法
JP4547547B2 (ja) * 2004-05-10 2010-09-22 株式会社国際電気通信基礎技術研究所 頭部姿勢推定装置、頭部姿勢推定方法及び頭部姿勢推定処理プログラム
US7616232B2 (en) 2005-12-02 2009-11-10 Fujifilm Corporation Remote shooting system and camera system
WO2011058707A1 (ja) * 2009-11-11 2011-05-19 コニカミノルタオプト株式会社 撮影装置および遠隔作業支援システム
JP2013219541A (ja) 2012-04-09 2013-10-24 Seiko Epson Corp 撮影システムおよび撮影方法
JP6380787B2 (ja) 2014-04-16 2018-08-29 カシオ計算機株式会社 撮像装置、カメラ、表示装置、撮像方法、表示方法、及びプログラム

Also Published As

Publication number Publication date
JPH07209700A (ja) 1995-08-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5974272A (en) Parallax corrected image capture system
US6987531B2 (en) Imaging system, photographing device and three-dimensional measurement auxiliary unit used for the system
KR20010031932A (ko) 눈추적장치
JP2003125424A (ja) ステレオ画像撮像装置及び自動輻輳調整装置
JP3235809B2 (ja) 光学機器の立体リンク機構
TWI475311B (zh) 轉向攝影機及自動轉向雲台
JP2815553B2 (ja) スチルカメラ一体型ビデオカメラ
CA1195421A (en) Electronic cinema camera
JP2589207Y2 (ja) リモートコントロール装置付きカメラ
JPH0734094B2 (ja) カメラシステム
JP2003185902A (ja) カメラ
JP3184043B2 (ja) カメラ
KR100958352B1 (ko) 감시카메라 시스템을 통한 감시 방법
US4510529A (en) Electronic cinema camera
JPH07199281A (ja) カメラシステム
JPH06105339A (ja) 立体カメラ装置
JP4141874B2 (ja) 焦点距離及び/又は画角算出方法ならびに焦点距離算出用光投射装置
US4420231A (en) Motion picture camera
JPH0713231A (ja) カメラのストロボシステム
CN221149104U (zh) 灯具用红外摄像机构及自动追踪照明装置
JP4243938B2 (ja) 立体像撮影用のアダプタ、及び立体像取り込み装置の装着機構
JPH07209775A (ja) カメラ及びこれに装着するステレオアダプタ
JPH03168625A (ja) リモコン式のカメラ旋回装置
JPH07170435A (ja) カメラ
JPH0886955A (ja) 測距手段を有したカメラ

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees