JP3235643B2 - 汚泥焼却炉の燃焼制御方法およびその装置 - Google Patents
汚泥焼却炉の燃焼制御方法およびその装置Info
- Publication number
- JP3235643B2 JP3235643B2 JP33112596A JP33112596A JP3235643B2 JP 3235643 B2 JP3235643 B2 JP 3235643B2 JP 33112596 A JP33112596 A JP 33112596A JP 33112596 A JP33112596 A JP 33112596A JP 3235643 B2 JP3235643 B2 JP 3235643B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- hearth
- sludge
- temperature
- rate
- change rate
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Incineration Of Waste (AREA)
- Treatment Of Sludge (AREA)
- Feedback Control In General (AREA)
Description
る汚泥の燃焼状態を最適に制御する汚泥焼却炉の燃焼制
御方法およびその装置に関する。
元々含まれている懸濁固形物や下水処理の一般的な方法
である生物処理で余剰汚泥固形物が発生し、汚泥とな
る。かかる汚泥を焼却処分する際、炉床温度を定常状態
にして汚泥の燃焼状態を最適に制御する汚泥焼却炉が図
10に示すように知られている。
焼却炉1は、炉体2を有している。炉体2の内部は空気
分散板3を介して炉底部4と炉床部5に分割されてい
る。炉体2の1側の壁部2Aの空気分散板3の下側部分
には、炉底バーナ6が装着されている。炉底バーナ6は
汚泥を焼却する前に予め炉底部4を高温状態に昇温させ
るものである。炉体2の他側の壁部2Bの空気分散板3
の下側部分には、空気取入口7が設けられている。
瞬間的に焼却するための熱容量が大きい砂を流動させる
ようになっている。炉体2の上端2Cには燃焼ガスを排
出する排出口8が形成されている。排出口8には排気管
8Aが接続され、排気管8Aの途中には、排ガス酸素濃
度センサ8Bが介装されている。
上側部分には、汚泥供給装置9と、汚泥供給装置9の下
方に位置して炉床ガン10とが装着されている。汚泥供
給装置9は適当な水分量だけ脱水された汚泥(未だ水分
を含んでいる)を炉体2内に供給するものである。炉床
ガン10は炉体2に燃料を供給するためのもので、炉床
部5の炉床温度を昇温させるようになっている。
下側部分には、炉底温度センサ11が装着され、炉体2
の他側の壁部2Bの空気分散板3の上側部分には、炉床
温度センサ12が装着されている。炉底温度センサ11
は汚泥焼却炉1の炉底部4の温度を検出するものであ
る。炉床温度センサ12は汚泥焼却炉1の炉床部5の温
度を検出するものである。
先端に接続され、第1燃料供給管13の途中には、炉底
バーナ補助燃料用バルブ14が介装されている。前記炉
床ガン10は第2燃料供給管15の先端に接続され、第
2燃料供給管15の途中には、炉床ガン補助燃料用バル
ブ16が介装されている。炉底温度センサ11,炉床温
度センサ12は制御装置17の入力側に接続され、制御
装置17の出力側に炉床ガン補助燃料用バルブ16,炉
底バーナ補助燃料用バルブ14が接続されている。
気が取り入れられ、炉底バーナ6で炉底部4における空
気が熱され、炉底バーナ6により炉底部4が昇温され
る。熱された空気は空気分散板3を介して炉底部4から
炉床部5に熱風となって送り込まれる。この熱風で炉床
部5は均一な流動床に維持される。炉底部4からの熱風
により炉床部5が予め昇温される。炉床部5の炉床温度
が600℃付近になったら、炉床ガン10によっても同
時に昇温操作が行なわれ、汚泥供給装置9のスクリュー
フィーダ回転数は汚泥供給量の定格値まで段階的に増加
され、炉床温度が一定の目標値温度で安定したと判断し
たら、オペレータの判断で炉底バーナ6が停止され、炉
床温度を定常状態を維持する運転となる。
装置9により、炉床部5に汚泥が供給され、汚泥は高温
状態の流動砂で瞬間的に熱せられ、焼却処理され、流動
空気により焼却灰は、流動砂と分離され、排出口8より
排出される。そして、汚泥焼却炉における汚泥の燃焼を
安定化するため、炉床温度を一定にすることが要求され
ている。炉床温度を一定に制御するため、例えば、下記
の操作が行なわれる。
り、炉床温度センサ12で検出された炉床温度を計測
し、炉床温度と目標値の差分に対応して、炉床ガン補助
燃料用バルブ16の開度が調節され、炉床ガン10の補
助燃料の流量が制御される。炉床温度の変動が大きく炉
床温度が目標範囲に入らない場合は例えばコンピュータ
プログラムによるリミッタ操作で炉床ガン補助燃料用バ
ルブ16の開度を変化させ、炉床ガン10の所定開度で
補助燃料の流量を強制的に変え、炉床温度を目標範囲に
制御することがある。また、炉床温度の変動がかなり大
きく炉床温度が明らかに目標範囲外になりそうな場合
は、オペレータの判断により、炉床ガン10に供給する
補助燃料の流量の制御は手動操作で行なわれる。
7によるPID制御では、汚泥供給率の変動や汚泥中の
水分率の変化や汚泥中の有機成分の変化に伴う汚泥自体
の発熱量変化等の要因により炉床温度が変化することか
ら、炉床温度が上昇または下降してから炉床ガンの補助
燃料の流量は、炉床温度の変化を抑制するように調整さ
れている。
きな変動に対しては炉床ガンの補助燃料の流量の調整が
間に合わず、制御の時間遅れを引き起こし、炉床温度が
大きく上昇または下降してしまうことになる。即ち、炉
床温度が変化したと判断した時点で炉床ガンの補助燃料
の流量を変化させることを余儀なくされる。炉床温度の
制御は、後追いの制御となる。
炉床温度を目標範囲内に維持することは困難であり、そ
のため、オペレータは常に汚泥を焼却する際の炉床温度
に注意を払わらなければならず、炉床温度の変化が激し
い場合には、炉床温度のPlD制御によるガン操作から
手動操作によるガン操作に切り替えて行なわなければな
らず、運転管理が困難等であった。また、排ガス性状が
悪化したり、炉床ガンの補助燃料の流量が増大したりす
る問題があった。
1に実験結果として示されている。図に示すように、炉
床温度は810℃±8℃の範囲で変動している。本発明
は、上述の問題点を解決するためになされたもので、そ
の目的は、汚泥供給率の変動や、汚泥中の水分率が変化
しても、炉床温度が変化する前に、炉床温度を目標範囲
内に制御することができる汚泥焼却炉の燃焼制御方法お
よびその装置を提供することである。
汚泥焼却炉の炉床部に汚泥を供給し、炉床ガンにより炉
床部の炉床温度を定常状態に保持する汚泥焼却炉の燃焼
制御方法において、フィードバックで得られた炉床温度
およびこの炉床温度により得られた単位時間に対する炉
床温度変化率,汚泥中に含まれる水分量により発熱要因
または冷却要因を表す汚泥水分変化率を入力してフィー
ドフォワード制御することにより炉床ガン補助燃料の流
量を出力することを特徴とする。
泥焼却炉の燃焼制御方法において、フィードフォワード
制御はファジィ推論により行なわれることを特徴とす
る。請求項3記載の発明は、請求項1または請求項2記
載の汚泥焼却炉の燃焼制御方法において、汚泥水分変化
率は、炉床ガンによる燃料供給を行なわなくても汚泥自
体が燃焼する水分率である自燃含水率を基準にして設定
されることを特徴とする。
部の温度を検出する炉床温度センサと、汚泥焼却炉の炉
床部に供給される単位時間に対する汚泥供給率を検出す
る汚泥供給率センサと、汚泥中の水分率を計測する含水
率センサと、炉床温度センサ,汚泥供給率センサ,含水
率センサが入力側に接続された制御装置と、制御装置の
出力側に接続された炉床ガン補助燃料用バルブとを備え
ており、
床温度により単位時間に対する炉床温度変化率を計算す
る炉床温度変化率計算手段と、汚泥供給率と水分率から
単位時間当たりの汚泥水分変化率の増減を計算する汚泥
水分変化率計算手段と、炉床温度,炉床温度変化率,汚
泥水分変化率を入力して、炉床ガン補助燃料用バルブの
開度を決める炉床ガン補助燃料の流量を推論出力するフ
ァジィ推論部とを備え、ファジィ推論部は、炉床温度変
化率が小さいと炉床ガン補助燃料の流量が大きく、炉床
温度変化率が大きくなるに従って炉床ガン補助燃料の流
量が小さくなる関係の複数のルールからなる第1のルー
ル群と、汚泥水分変化率が小さいと炉床ガン補助燃料の
流量が小さく、汚泥水分変化率が大きくなるに従って炉
床ガン補助燃料の流量が大きくなる関係の複数のルール
からなる第2のルール群とを有する知識と、定常状態の
炉床温度の目標値を基準ラベルとするとともに目標値の
付近を分割して複数の区間に割り振って形成される定常
状態の炉床温度のメンバーシップ関数群と、炉床温度変
化率の目標値を基準ラベルとするとともに目標値の付近
を分割して複数の区間に割り振って形成される炉床温度
変化率のメンバーシップ関数群を有することを特徴とす
る。
泥焼却炉の燃焼制御装置において、ファジィ推論部は、
冷却方向も加熱方向も示さない中立の状態を基準ラベル
とし、基準ラベルに対して下の状態と評価される1つ以
上のネガティブラベルを加熱方向または冷却方向とし、
基準ラベルに対して上の状態と評価される1つ以上のポ
ジティブラベルを冷却方向または加熱方向として割り振
って形成される汚泥水分変化率のメンバーシップ関数群
を有していることを特徴とする。
汚泥を供給し、炉床ガンにより炉床部の炉床温度を定常
状態に保持する汚泥焼却炉の燃焼制御方法において、フ
ィードバックで得られた炉床温度およびこの炉床温度に
より得られた単位時間に対する炉床温度変化率,汚泥中
に含まれる水分量により発熱要因または冷却要因を表す
汚泥水分変化率を入力してフィードフォワード制御する
ことにより炉床ガン補助燃料の流量が出力される。
フォワード制御はファジィ推論により行なわれる。
変化率は、炉床ガンによる燃料供給を行なわなくても汚
泥自体が燃焼する水分率である自燃含水率を基準にして
設定されるので、汚泥に含まれる水分の燃焼に対する影
響度(発熱要因または冷却要因)は1つの入力変数とし
て表される。
は立上げ運転時から定常運転時に至るまで制御される
が、定常運転時には炉床温度は805℃付近で定常状態
となって、汚泥が焼却可能とされている。定常運転時に
おける炉床温度の制御を対象とし、以下説明する。炉床
温度センサによって炉床温度が測定される。炉床温度は
制御装置のファジィ推論部に入力変数として入力され、
同時に、炉床温度変化率計算手段に送られる。
tにおける炉床温度Ttと時刻(t−Δt)における炉
床温度T(t-Δt)の単位時間Δtについての差分(Tt−
T(t -Δt))が炉床温度変化率として計算され、炉床温
度変化率はファジィ推論部に入力される。一方、汚泥供
給率センサにより、汚泥焼却炉の炉床部に供給される汚
泥供給率(単位時間当たりの汚泥供給量で、例えばkg
/h)が検出され、汚泥水分変化率計算手段に送られ
る。含水率センサにより、汚泥中の水分率(水分重量/
汚泥重量×100%)が計測され、汚泥水分変化率計算
手段に送られる。汚泥水分変化率計算手段では、汚泥供
給率と水分率から汚泥水分変化率(例えばkg/h/1
0分)の増減が計算され、汚泥水分変化率はファジィ推
論部に入力変数として入力される。
が以下のように行なわれる。まず、入力変数がファジィ
推論部に入力され、ファジィ推論部から炉床ガン補助燃
料の流量が修正量または絶対値として出力される。炉床
ガン補助燃料用バルブは炉床ガン補助燃料の流量に対応
した回転角度の開度になる。その開度の状態で補助燃料
が炉床ガンに送られる。
態が変化すると、炉床温度,炉床温度変化率に影響を与
えることが確認されている。これを考慮して、炉床温度
が変化する前に、炉床部の炉床温度に対する影響度の大
きい汚泥の状態を見て、フィードフォワード制御によ
り、炉床ガン補助燃料の流量を制御し、事前に炉床温度
を制御している。補助燃料の燃焼の結果として生じる被
制御系の燃焼状態を示す炉床温度,炉床温度変化率が変
化し、炉床温度がフィードバックされる。
炉床温度変化率,ファジィ推論部,出力変数としての炉
床ガン補助燃料の流量,被制御系の燃焼状態を示す炉床
温度からなる温度系は、閉ループを形成してバランスの
とれたある状態に収束している。汚泥の状態が変化する
と、フィードフォワード的に炉床ガン補助燃料の流量が
変化され、別の状態に移行するが、ファジィ推論により
元の状態に収束される。
準ラベル(例えば805℃)とされ、炉床温度変化率の
収束値は、基準ラベル(例えば0℃/h)とされてお
り、定常状態では、知識においては、炉床温度は、その
基準ラベルのメンバーシップ関数およびその付近のメン
バーシップ関数が適用される。従って、燃焼状態の結果
を示す炉床温度、炉床温度変化率が変化した場合、これ
らのラベルによりファジィ推論がなされ、燃焼状態の変
化に応じてファジィ推論部から炉床ガン補助燃料の流量
が出力され、入力変数の入力値(炉床温度、炉床温度変
化率)が定常状態の収束値からはずれても、ファジィ推
論部の感度が悪くならない。即ち、炉床温度に影響を与
える汚泥の状態が変化し、炉床温度,炉床温度変化率が
変化しても、炉床温度が丁度よく、かつ、炉床温度変化
率が丁度よい状態が保持されるという定常状態に移行
し、炉床温度、炉床温度変化率は元の収束値に収束す
る。この状態では、炉床温度、炉床温度変化率、炉床ガ
ン補助燃料の流量がバランスのとれた定常状態となり、
炉床温度、炉床温度変化率が丁度よいことが、結果的に
適当であると判断されることになる。
温度が丁度よく、かつ、炉床温度変化率が丁度よい状態
が保持されるという定常状態では、炉床温度、炉床温度
変化率のうちの少なくとも一方が適切である状態からは
ずれた状態になると、次のように制御される。
の炉床ガン補助燃料の流量に対して変化させる(多くし
たり、少なくしたり)ように制御される。
推論部は、冷却方向も加熱方向も示さない中立の状態を
基準ラベルとし、基準ラベルに対して下の状態と評価さ
れる1つ以上のネガティブラベルを加熱方向または冷却
方向とし、基準ラベルに対して上の状態と評価される1
つ以上のポジティブラベルを冷却方向または加熱方向と
して割り振って形成される汚泥水分変化率のメンバーシ
ップ関数群を有しているので、この汚泥水分変化率のメ
ンバーシップ関数群に照らして、ファジィ推論される。
形態について説明する。
求項3記載の発明の実施の形態に係わる汚泥焼却炉の燃
焼制御方法と、請求項4,請求項5記載の発明の実施の
形態に係わる汚泥焼却炉の燃焼制御装置とについて説明
する。本実施の形態における汚泥焼却炉の構造は、従来
の汚泥焼却炉と同様であり、同一構成部品については、
同一の符号を用いてその説明を省略し、相違する部分に
ついてのみ説明する。
御装置21の入力側には、炉底温度センサ11,炉床温
度センサ12,汚泥供給率センサ22,含水率センサ2
3が接続されている。なお、汚泥供給率センサ22,含
水率センサ23は汚泥供給装置9に連結された汚泥供給
管9Aの途中に介装されている。また、制御装置21の
出力側に炉底バーナ補助燃料用バルブ14,炉床ガン補
助燃料用バルブ16が接続されている。
される汚泥供給率(kg/h)を検出するものである。
含水率センサ23は、汚泥中の水分率を計測するもので
ある。図2に示すように、制御装置21は、炉床温度変
化率計算手段24と、ファジィ推論部25と、汚泥水分
変化率計算手段26と、バルブ操作量計算手段27とで
構成されている。
おける炉床温度Ttと時刻(t−Δt)における炉床温
度T(t-Δt)の単位時間Δtについての差分(Tt−T
(t-Δt ))を計算するものである。汚泥水分変化率計算
手段26は、汚泥供給率と水分率から汚泥水分変化率の
増減を計算するもので、次の計算式で求められる。
t)(m(t-Δt)−mc)}/Δt ここで、Δw:汚泥水分変化率の増減量(例えばkg/
h) Δt:単位時間(例えば10分) qt:時刻tにおける汚泥供給率(kg/h) q(t-Δt):時刻(t−Δt)における汚泥供給率(k
g/h) mt:時刻tにおける水分率(%) m(t-Δt):時刻(t−Δt)における水分率(%) mc:自燃水分率(%) 自燃水分率とは、炉床ガン10による燃料供給を行なわ
なくても汚泥自体が燃焼する水分率である。
示す第1のルール群28A,表2に示す第2のルール群
28Bで構成される知識28と、炉床温度のメンバーシ
ップ関数群29と、炉床温度変化率のメンバーシップ関
数群30と、汚泥水分変化率のメンバーシップ関数群3
1と、炉床ガン補助燃料の流量の修正量のメンバーシッ
プ関数群32と、ファジィ推論エンジン33とで構成さ
れている。このファジィ推論部25は、例えばファジィ
チップ,フロッピ,ROMにして媒体上にファジィ推論
燃焼制御プログラムとして記録される。ファジィ推論燃
焼制御プログラムを記録した媒体により、ファジィ推論
部25が実行される。
(推論出力)」で表され、入力変数は炉床温度,炉床温
度変化率,炉床温度変化率,汚泥水分変化率で、出力変
数は炉床ガン補助燃料の流量の修正量である。第1のル
ール群28Aは、ルール1〜35からなり、入力変数で
ある炉床温度変化率が小さいと、出力変数である炉床ガ
ン補助燃料の流量の修正量が大きく、入力変数である炉
床温度変化率が大きくなるに従って、出力変数である炉
床ガン補助燃料の流量の修正量が小さくなる関係の複数
のルールからなる。例えば、ルール15〜21で説明す
ると、炉床温度がZRの場合において、炉床温度変化率
がNL→NM→NS→ZR→PS→PS→PM→PLと
大きくなるに従って、炉床ガン補助燃料の流量の修正量
がPL→PM→PS→ZR→NS→NM→NLと小さく
なる関係にある。
8からなり、入力変数である汚泥水分変化率が小さい
と、出力変数である炉床ガン補助燃料の流量の修正量が
小さく、入力変数である汚泥水分変化率が大きくなるに
従って、出力変数である炉床ガン補助燃料の流量の修正
量が大きくなる関係の複数のルールからなる。例えば、
ルール36〜40で説明すると、汚泥水分変化率のN
M,NS,PS,PM,NMに、炉床ガン補助燃料の流
量の修正量のNS,ZR,PM,PM,NMがそれぞれ
対応している。
0,31,32を図4ないし図8により説明する。図に
おいては、入力変数および出力変数の全範囲を複数のラ
ベルで割り振って、メンバーシップ関数群が示されてお
り、横軸に入出力変数の入出力値をとり、縦軸にグレー
ドを取っている。ラベルとして、基準ラベル(ZR)、
基準ラベルに対して上の状態と評価される1つ以上のポ
ジティブラベル、基準ラベルに対して下の状態と評価さ
れる1つ以上のネガティブラベルが付される。例えば炉
床温度にいてはラベルは以下のように7種類を定めて割
り振られている。
も、各変数に応じて同様に数種類定められている。
29は、図4,図5に示される。図において、ZR=目
標値(805℃)とし、炉床温度の目標値の付近(78
8℃〜815℃)を複数の区間に割り振ってラベル(N
M,NS,ZR,PS)がそれぞれ形成され、ラベル
(NM,NS,ZR,PS)に対応してメンバーシップ
関数が形成されている。(788℃〜815℃)の範囲
のラベル(NM,NS,ZR,PS)の区間は狭く、
(788℃〜815℃)以外のラベル(NLL,NL,
PM)の区間は広くなっている。
0は、図6に示され、ZR=目標値(0℃/h)とし、
炉床温度変化率が増加する場合をプラス、減少する場合
をマイナスとしている。区間(−20℃/h〜20℃/
h)を複数の区間に割り振ってラベル(NS,ZR,P
S)が目標範囲となっている。汚泥水分変化率のメンバ
ーシップ関数群31は、図7に示されている。汚泥水分
変化率のメンバーシップ関数群31は、冷却方向も加熱
方向も示さない中立の状態を基準ラベルZRとし、基準
ラベルZRに対して下の状態と評価されるネガティブラ
ベルを加熱方向とし、基準ラベルZRに対して上の状態
と評価されるポジティブラベルを冷却方向として割り振
って形成される。ZR=0kg/h/10分とし、ラベ
ル(NM,NS)は炉床温度を上げる加熱要因を示し、
ラベル(PS,PM)は炉床温度を下げる冷却要因を示
している。ラベル(NM,NS,ZR,PS,PM)は
自燃水分率を基にして決められる。例えば、水分率が時
間の経過に対して一定の場合で自燃水分率である場合に
は、上述の計算式Δw/Δt={qt(mt−mc)−q
(t-Δt)(m(t-Δt)−mc)}/Δtにおいて、mt=m
(t-Δt)=mcを代入すると、ZR=Δw/Δt=0とな
り、汚泥の状態は冷却要因も発熱要因も示さないことに
なる。
し、mt=m(t-Δt)で、汚泥に含まれる水分が多くて9
0%とすれば、Δw/Δt={(90%−75%)(q
t−q(t-Δt))}/Δtとなり、汚泥供給率が増加すれ
ば、Δw/Δt>0となり、冷却要因を示すことにな
る。汚泥供給率が減少すれば、Δw/Δt<0となり、
発熱要因を示すことになる。
ーシップ関数群32は図8に示されている。ZR=20
00(無次元)とし、ラベル(NL,NM,,NS,Z
R,PS,PM,PL)に対応するメンバーシップ関数
が示されている。ファジィ推論エンジン33は、炉床温
度,炉床温度変化率,汚泥水分変化率(入力変数)を入
力し、入力変数を知識28に照らすことにより、入力変
数に対して関係のあるルールを知識28の中から選択
し、メンバーシップ関数群29,30,31,32を介
してファジィ推論を実行し、炉床ガン補助燃料の流量の
修正量を出力するものである。
助燃料の流量の修正量の入力により次の式を基にして炉
床ガン補助燃料の流量MGを決め、この炉床ガン補助燃
料の流量MGから炉床ガン補助燃料用バルブ16の開度
を求めるものである。 MG=K・(ΔMG−2000)・GG+MGF ここで、MG:炉床ガン補助燃料の流量(m3/h) k :比例定数(m3/h) ΔMG:ファジィ推論による炉床ガン補助燃料の流量の
修正量(無次元) GG :制御ゲイン(無次元) MGF :前回の操作量(m3/h) 次に、本実施の形態における作用について図3に基づい
て説明する。
至るまで制御され、定常運転時にも制御される。定常運
転時には炉床温度は805℃付近で定常状態となって、
汚泥が焼却可能とされている。本実施の形態では定常運
転時における炉床温度の制御を対象としており、以下説
明する。なお、炉底バーナ6,炉底バーナ補助燃料用バ
ルブ14は、立上げ運転時から定常運転時に至るまでの
制御に用いられるが、その説明を省略する。
定される。炉床温度は制御装置21のファジィ推論部2
5に入力変数として入力され、同時に、炉床温度変化率
計算手段24に送られる。
における炉床温度Ttと時刻(t−Δt)における炉床
温度T(t-Δt)の単位時間Δtについての差分(Tt−T
(t-Δt))が炉床温度変化率として計算され、炉床温度
変化率はファジィ推論部25に入力される。一方、汚泥
供給率センサ22により、汚泥焼却炉1の炉床部5に供
給される汚泥の汚泥供給率(単位時間当たりの汚泥供給
量で、例えばkg/h)が検出され、汚泥水分変化率計
算手段26に送られる。含水率センサ23により、汚泥
中の水分率(水分重量/汚泥重量×100%)が計測さ
れ、汚泥水分変化率計算手段26に送られる。汚泥水分
変化率計算手段26では、汚泥供給率と水分率から汚泥
水分変化率の増減が計算され、汚泥水分変化率はファジ
ィ推論部25に入力変数として入力される。
推論が以下のように行なわれる。まず、入力変数がファ
ジィ推論部25に入力され、ファジィ推論部25から炉
床ガン補助燃料の流量の修正量が出力される。ファジィ
推論部25においては、知識28,メンバーシップ関数
群29,30,31,32を用いて周知のデファジフィ
ケーションにより炉床ガン補助燃料の流量の修正量が出
力される。
ブ操作量計算手段27により該炉床ガン補助燃料の流量
の修正量に対応した炉床ガン補助燃料の流量に換算され
る。さらに、炉床ガン補助燃料の流量に応じた回転角度
の開度に炉床ガン補助燃料用バルブ16が調整される。
炉床ガン補助燃料用バルブ16がその開度の状態で補助
燃料が炉床ガン10に送られる。
度立上げ時の燃焼状態となっているが、入出力変数の初
期値に応じて燃焼状態が立上げ運転時と定常運転時のど
ちらかとなる。即ち、炉床温度は805℃付近より低い
温度では立上げ状態となり、805℃では定常状態とな
って、汚泥が焼却可能となる。
温度変化率に影響を与えるということが確認されてい
る。これを考慮して、炉床温度が変化する前に、炉床部
5の炉床温度に対する影響度の大きい汚泥の状態を見
て、フィードフォワード制御により、炉床ガン補助燃料
の流量の修正量を制御し、事前に炉床温度を制御してい
る。補助燃料の燃焼の結果として生じる被制御系の燃焼
状態を示す炉床温度が変化し、炉床温度がフィードバッ
クされる。
温度変化率,ファジィ推論部25,出力変数としての炉
床ガン補助燃料の流量の修正量,炉床ガン補助燃料の流
量の修正量により変化する被制御系の燃焼状態を示す炉
床温度からなる温度系は、閉ループを形成してバランス
のとれたある状態に収束している。汚泥の状態が変化す
ると、フィードフォワード的に炉床ガン補助燃料の流量
の修正量が変化され、別の状態に移行するが、ファジィ
推論により元の状態に収束される。
準ラベル付近の温度域(例えば805℃)とされ、炉床
温度変化率の収束値は、基準ラベル付近の(0℃/h)
とされており、定常状態では、知識28においては、基
準ラベルのメンバーシップ関数およびその付近のメンバ
ーシップ関数が適用される。従って、燃焼状態の結果を
示す炉床温度、炉床温度変化率が変化した場合、これら
のラベルによりファジィ推論がなされ、燃焼状態の変化
に応じてファジィ推論部25から炉床ガン補助燃料の流
量の修正量が出力され、入力変数の入力値(炉床温度、
炉床温度変化率)が定常状態の収束値からはずれても、
ファジィ推論部25の感度が悪くならない。即ち、炉床
温度に影響を与える汚泥の状態が変化し、炉床温度,炉
床温度変化率が変化しても、炉床温度が丁度よく、か
つ、炉床温度変化率が丁度よい状態が保持されるという
定常状態に移行し、炉床温度、炉床温度変化率は元の収
束値に収束する。この状態では、炉床温度、炉床温度変
化率、炉床ガン補助燃料の流量の修正量がバランスのと
れた定常状態となり、炉床温度、炉床温度変化率が丁度
よいことが、結果的に適当であると判断されることにな
る。
ックされる入力変数としての炉床温度が805℃で丁度
よく、汚泥水分変化率が0になると、炉床温度のラベル
はZR,汚泥水分変化率のラベルはZRで,ファジィ推
論部25でルール42が適用され、炉床ガン補助燃料の
流量の修正量のラベルはZRで、炉床ガン補助燃料の流
量の修正量は変化しなように出力され、前記温度系はバ
ランスのとれた状態に収束している。この状態から、汚
泥水分変化率が増加してラベルZRから例えばラベルP
Sに変化すると、炉床ガン補助燃料の流量の修正量はラ
ベルZRからPSに変化する(ルール43)。この結
果、汚泥水分変化率の増加で炉床部5が冷却され、炉床
温度が下がろうとしても、炉床ガン補助燃料用バルブ1
6の開度が大きくなり、炉床ガン補助燃料の流量が増加
し、炉床部5において発熱量が増加し、炉床温度は元の
収束値(ラベルZR)に戻ることになる。
のルール群28Aにより、入力変数である炉床温度変化
率が小さいと、出力変数である炉床ガン補助燃料の流量
の修正量が大きく、入力変数である炉床温度変化率が大
きくなるに従って、出力変数である炉床ガン補助燃料の
流量の修正量が小さくなるように制御されるので、炉床
ガン補助燃料の流量の修正量は炉床温度変化率が結果と
してラベルZRに向かうように制御され、炉床温度変化
率が丁度よい状態に収束される。
の修正量は変化せず、炉床温度が丁度よく、かつ、炉床
温度変化率が丁度よい状態が保持されるという定常状態
に移行し、炉床温度、炉床温度変化率は所定の収束値に
収束する。この状態では、炉床温度、炉床温度変化率、
炉床ガン補助燃料の流量の修正量がバランスのとれた定
常状態となり、炉床温度、炉床温度変化率が丁度よいこ
とが、結果的に適当であると判断されることになる。炉
床温度、炉床温度のうちの少なくとも一方が適切である
状態からはずれた状態になると、炉床ガン補助燃料の流
量の修正量は前回の炉床ガン補助燃料の流量の修正量に
対して変化させる(多くしたり、少なくしたり)ように
制御される。
の実験結果が示されている。図に示すように、汚泥供給
率を4000kg/hから2800kg/hに減少させても、炉
床温度は目標値の810℃から812℃へと変化する
が、2℃だけの上昇で抑えられている。炉床温度の変動
は目標値の810℃に対して809℃から812℃の範
囲となっている。
る。第1に、炉床温度が変化する前に、炉床部5の炉床
温度に対する影響度の大きい汚泥の状態を見て、フィー
ドフォワード制御により、炉床ガン補助燃料の流量の修
正量を制御し、事前に炉床温度を制御することができ
る。従って、汚泥の状態の変動に対して制御の時間遅れ
を引き起こすことなく炉床温度を目標範囲内に制御する
ことができる。この結果、排ガス性状を良くして安定化
させ、炉床ガンの補助燃料の流量を減少させ、運転管理
を容易にすることができる。
多出力変数の制御を簡単に行なうことができる。第3
に、汚泥水分変化率が自燃含水率を基準にして設定され
るので、汚泥に含まれる水分の燃焼に対する影響度(加
熱要因または冷却要因)を1つの入力変数として表すこ
とができ、入力変数の数を少なくし、ファジィ推論にお
ける演算を簡単にし、演算時間も短縮できる。
は、炉床温度変化率が小さいと炉床ガン補助燃料の流量
の修正量が大きく、炉床温度変化率が大きくなるに従っ
て炉床ガン補助燃料の流量の修正量が小さくなる関係の
複数のルールからなる第1のルール群28Aを有してい
るので、炉床温度変化率の増減を見て直ちに炉床ガン補
助燃料の流量の修正量を変化させ、炉床温度を目標値に
なるように制御できる。
は、汚泥水分変化率が小さいと炉床ガン補助燃料の流量
の修正量が小さく、汚泥水分変化率が大きくなるに従っ
て炉床ガン補助燃料の流量の修正量が大きくなる関係の
複数のルールからなる第2のルール群28Bを有してい
るので、汚泥の水分状態を見て直ちに炉床ガン補助燃料
の流量の修正量を変化させ、炉床温度を目標値になるよ
うに制御できる。
ップ関数群は、定常状態の炉床温度の目標値を基準ラベ
ルとするとともに目標値の付近を分割して複数の区間に
割り振って形成されるので、定常状態の炉床温度を基準
ラベル付近に収束させることができる。第7に、炉床温
度変化率のメンバーシップ関数群は、炉床温度変化率の
目標値を基準ラベルとするとともに目標値の付近を分割
して複数の区間に割り振って形成されるので、炉床温度
変化率を基準ラベル付近に収束させることができる。
推論部25により出力される炉床ガン補助燃料の流量と
して、炉床ガン補助燃料の流量の修正量を挙げ、炉床ガ
ン補助燃料の流量の修正量により、それらに対応した回
転角度の開度に炉床ガン補助燃料用バルブ16を調整し
ているが、炉床ガン補助燃料の流量として、炉床ガン補
助燃料の流量の絶対値にすることもできる。
フォワード制御を多入力,多出力のファジィ推論部25
により行なっているが、かかる制御に限定されることは
ない。例えば、炉床温度,炉床温度変化率,汚泥水分変
化率の値が多元マトリックス的に記載された燃焼状態の
最適の組合せテーブルとこの組合せテーブルに対応する
最適の炉床ガン補助燃料の流量を記憶した記憶装置を有
し、上記値を入力させて組合せテーブルと照合させ、炉
床ガン補助燃料の流量を制御することもできる。
が変化する前に、炉床部の炉床温度に対する影響度の大
きい汚泥の状態を見て、フィードフォワード制御によ
り、炉床ガン補助燃料の流量を出力し、事前に炉床温度
を制御することができる。従って、汚泥の状態の変動に
対して制御の時間遅れを引き起こすことなく炉床温度を
目標範囲内に制御することができる。この結果、排ガス
性状を良くして安定化させ、炉床ガンの補助燃料の流量
を減少させ、運転管理を容易にすることができる。
論により多入力変数,多出力変数の制御を簡単に行なう
ことができる。請求項3記載の発明によれば、汚泥水分
変化率が自燃含水率を基準にして設定されるので、汚泥
に含まれる水分の燃焼に対する影響度(加熱要因または
冷却要因)を1つの入力変数として表すことができ、入
力変数の数を少なくし、ファジィ推論における演算を簡
単にし、演算時間も短縮できる。
請求項2記載の発明に加えて次の効果を奏する。第1
に、ファジィ推論部の知識は、炉床温度変化率が小さい
と炉床ガン補助燃料の流量が大きく、炉床温度変化率が
大きくなるに従って炉床ガン補助燃料の流量が小さくな
る関係の複数のルールからなる第1のルール群を有して
いるので、炉床温度変化率の増減を見て直ちに炉床ガン
補助燃料の流量を変化させ、炉床温度を目標値になるよ
うに制御できる。
分変化率が小さいと炉床ガン補助燃料流量が小さく、汚
泥水分変化率が大きくなるに従って炉床ガン補助燃料流
量が大きくなる関係の複数のルールからなる第2のルー
ル群を有しているので、汚泥の水分状態を見て直ちに炉
床ガン補助燃料流量を変化させ、炉床温度を目標値にな
るように制御できる。
ップ関数群は、定常状態の炉床温度の目標値を基準ラベ
ルとするとともに目標値の付近を分割して複数の区間に
割り振って形成されるので、定常状態の炉床温度を基準
ラベル付近に収束させることができる。
関数群は、炉床温度変化率の目標値を基準ラベルとする
とともに目標値の付近を分割して複数の区間に割り振っ
て形成されるので、炉床温度変化率を基準ラベル付近に
収束させることができる。
れる水分の燃焼に対する影響度(加熱要因または冷却要
因)を1つの入力変数として表すことができ、入力変数
の数を少なくし、ファジィ推論における演算を簡単に
し、演算時間も短縮できる。
である。
る。
ック図である。
温度のメンバーシップ関数群を示す図である。
メンバーシップ関数群を示す拡大図である。
温度変化率のメンバーシップ関数群を示す図である。
水分変化率のメンバーシップ関数群を示す図である。
ガン補助燃料の流量の修正量のメンバーシップ関数群を
示す図である。
による実験結果を示すデータ図である。
る実験結果を示すデータ図である。
プ関数群 33 ファジィ推論エンジン
Claims (5)
- 【請求項1】 汚泥焼却炉の炉床部に汚泥を供給し、炉
床ガンにより炉床部の炉床温度を定常状態に保持する汚
泥焼却炉の燃焼制御方法において、 フィードバックで得られた炉床温度およびこの炉床温度
により得られた単位時間に対する炉床温度変化率,汚泥
中に含まれる水分量により発熱要因または冷却要因を表
す汚泥水分変化率を入力してフィードフォワード制御す
ることにより炉床ガン補助燃料の流量を出力することを
特徴とする汚泥焼却炉の燃焼制御方法。 - 【請求項2】 フィードフォワード制御はファジィ推論
により行なわれることを特徴とする請求項1記載の汚泥
焼却炉の燃焼制御方法。 - 【請求項3】 汚泥水分変化率は、炉床ガンによる燃料
供給を行なわなくても汚泥自体が燃焼する水分率である
自燃含水率を基準にして設定されることを特徴とする請
求項1または請求項2記載の汚泥焼却炉の燃焼制御方
法。 - 【請求項4】 汚泥焼却炉の炉床部の温度を検出する炉
床温度センサと、 汚泥焼却炉の炉床部に供給される単位時間に対する汚泥
供給率を検出する汚泥供給率センサと、 汚泥中の水分率を計測する含水率センサと、 炉床温度センサ,汚泥供給率センサ,含水率センサが入
力側に接続された制御装置と、 制御装置の出力側に接続された炉床ガン補助燃料用バル
ブとを備え、 制御装置は、 フィードバックで得られた炉床温度により単位時間に対
する炉床温度変化率を計算する炉床温度変化率計算手段
と、 汚泥供給率と水分率から単位時間当たりの汚泥水分変化
率の増減を計算する汚泥水分変化率計算手段と、 炉床温度,炉床温度変化率,汚泥水分変化率を入力し
て、炉床ガン補助燃料用バルブの開度を決める炉床ガン
補助燃料の流量を推論出力するファジィ推論部とを備
え、 ファジィ推論部は、 炉床温度変化率が小さいと炉床ガン補助燃料の流量が大
きく、炉床温度変化率が大きくなるに従って炉床ガン補
助燃料の流量が小さくなる関係の複数のルールからなる
第1のルール群と、汚泥水分変化率が小さいと炉床ガン
補助燃料の流量が小さく、汚泥水分変化率が大きくなる
に従って炉床ガン補助燃料の流量が大きくなる関係の複
数のルールからなる第2のルール群とを有する知識と、 定常状態の炉床温度の目標値を基準ラベルとするととも
に目標値の付近を分割して複数の区間に割り振って形成
される定常状態の炉床温度のメンバーシップ関数群と、 炉床温度変化率の目標値を基準ラベルとするとともに目
標値の付近を分割して複数の区間に割り振って形成され
る炉床温度変化率のメンバーシップ関数群を有すること
を特徴とする汚泥焼却炉の燃焼制御装置。 - 【請求項5】 ファジィ推論部は、冷却方向も加熱方向
も示さない中立の状態を基準ラベルとし、基準ラベルに
対して下の状態と評価される1つ以上のネガティブラベ
ルを加熱方向または冷却方向とし、基準ラベルに対して
上の状態と評価される1つ以上のポジティブラベルを冷
却方向または加熱方向として割り振って形成される汚泥
水分変化率のメンバーシップ関数群を有している ことを
特徴とする請求項4記載の汚泥焼却炉の燃焼制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33112596A JP3235643B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 汚泥焼却炉の燃焼制御方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP33112596A JP3235643B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 汚泥焼却炉の燃焼制御方法およびその装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH10169952A JPH10169952A (ja) | 1998-06-26 |
JP3235643B2 true JP3235643B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=18240157
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP33112596A Expired - Lifetime JP3235643B2 (ja) | 1996-12-11 | 1996-12-11 | 汚泥焼却炉の燃焼制御方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3235643B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US6715916B2 (en) * | 2001-02-08 | 2004-04-06 | General Electric Company | System and method for determining gas turbine firing and combustion reference temperatures having correction for water content in fuel |
JP4516319B2 (ja) * | 2004-01-07 | 2010-08-04 | 株式会社タクマ | 熱分解装置及びその制御方法 |
CN102455135B (zh) * | 2010-10-27 | 2013-11-20 | 宝山钢铁股份有限公司 | 明火加热炉炉温控制设备 |
-
1996
- 1996-12-11 JP JP33112596A patent/JP3235643B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH10169952A (ja) | 1998-06-26 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
CN1202371C (zh) | 循环流化床锅炉燃烧自动调节系统 | |
JP3235643B2 (ja) | 汚泥焼却炉の燃焼制御方法およびその装置 | |
JP3235646B2 (ja) | 汚泥焼却装置の燃焼制御方法およびその装置 | |
AU2007330307B2 (en) | Batch waste gasification process | |
JP3235645B2 (ja) | 汚泥焼却装置の燃焼制御方法およびその装置 | |
JPS6116889B2 (ja) | ||
JP3235644B2 (ja) | 汚泥焼却炉の立上げ運転制御方法およびその装置 | |
JPH0323806B2 (ja) | ||
JPH08121731A (ja) | 下水汚泥流動床式焼却装置 | |
JPH07280256A (ja) | 燃焼炉の炉内圧制御方法 | |
JP5359384B2 (ja) | 循環流動層ボイラの運転制御方法および運転制御装置 | |
JP2007139412A (ja) | サポートバーナーの操作を用いた、ごみの焼却プラントの調節方法 | |
JPH08121730A (ja) | 下水汚泥流動床式焼却装置 | |
JPH0476307A (ja) | ごみ焼却装置の制御方法 | |
JP3305175B2 (ja) | 流動床炉の砂層燃焼率調整方法 | |
JP2002122317A (ja) | ごみ焼却炉の燃焼制御方式 | |
JPH0599411A (ja) | ごみ焼却炉 | |
JP2762054B2 (ja) | 流動床焼却炉の燃焼制御方法 | |
JP3094847B2 (ja) | 流動床式廃棄物焼却炉の廃熱ボイラへの給水方法 | |
JP3628184B2 (ja) | 流動床式ごみ焼却炉の制御方法 | |
JPH06193801A (ja) | 循環流動床ボイラにおける主蒸気圧力制御装置 | |
JPH0474607B2 (ja) | ||
JPS61173017A (ja) | 流動床による焼却方法及び流動床焼却炉 | |
JPH04131602A (ja) | ボイラの火炉出口温度制御装置 | |
JPH06341629A (ja) | 流動床炉における空気比制御方法及び装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080928 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090928 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100928 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110928 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928 Year of fee payment: 11 |
|
S531 | Written request for registration of change of domicile |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928 Year of fee payment: 11 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120928 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130928 Year of fee payment: 12 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |