JP3235237B2 - シャフト炉を用いたp含有低酸素銅の製法 - Google Patents

シャフト炉を用いたp含有低酸素銅の製法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はP含有低酸素銅の製法に
関し、詳細には、シャフト炉→保持炉(酸化処理)→移
湯樋による連続移送→鋳造を含めた一連の工程でP含有
低酸素銅を製造する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】銅系製品はその組成により純銅系と銅合
金系に大別されており、純銅系はJIS規格により酸素
含有量で次の3種に分類される。 無酸素銅:酸素量10ppm以下 P脱酸銅:酸素量20〜50ppm タフピッチ銅:酸素量250〜350ppm
【0003】このうち無酸素銅は最も高純度であり、熱
伝導度や電気伝導度において最良のものであるが、強度
不足であるため汎用性に問題がある。そこで強度不足の
問題を解消するため、無酸素銅に少量のPを含有させた
ものが市販されている。即ちPは、無酸素銅の熱的・電
気的特性をあまり変化させることなく強度を高める作用
を有しているからである。
【0004】P含有無酸素銅の製法として現在実用化さ
れているのは、真空炉や雰囲気(H2,CO等の還元性ガス)
炉を用いて無酸素銅を溶製し、これに必要量のPを添加
する方法であり、無酸素銅製造設備が不可欠となる。
【0005】P含有無酸素銅の他の製法として上記の
P脱酸銅を使用する方法も考えられるが、P脱酸銅は以
下に詳述する如く無酸素銅に比べて酸素含有率が高く
(酸素量:20〜50ppm)、これをP含有無酸素銅
として実用可能にするには、酸素量を10ppmレベル
以下に低減する必要がある。
【0006】即ちP脱酸銅は、電気銅地金もしくはこれ
を純銅系屑を原料としてシャフト炉を用いて還元性雰囲
気で溶解し、その後必要により保持炉を経て鋳造する際
に、保持炉以降・鋳造前の段階でPを添加することによ
り脱酸を行なうが、このP脱酸処理によって達成し得る
酸素レベルは20〜40ppmで十分とされており、無
酸素銅レベル(酸素量:10ppm以下)までの脱酸は
行なわれていない。通常の無酸素銅製造設備には、極低
酸素レベルまでの脱酸を可能にするため真空炉或はH2
やCO等の気体還元炉等の如く脱酸を高度に進めるため
の専用設備が設けられているが、P脱酸銅製造設備には
この様な専用設備が付設されていないので、P脱酸銅製
造設備をP含有無酸素銅の製造に有効に活用するには、
その製造ライン内でP脱酸銅の酸素量を無酸素銅レベル
まで低減する技術を確立しなければならない。
【0007】またP脱酸銅では、脱酸に用いたPが10
〜20ppm程度混入してくるが、P含有低酸素銅では
約20ppm以上のPが要求されることもあるので、場
合によってはP含有量を積極的に高める方策も考慮しな
ければならない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明は上記の様な事
情に着目してなされたものであって、その目的は、シャ
フト炉を備えた従来のP脱酸銅製造設備を活用し、酸素
量10ppm以下、P含有量10〜140ppmといっ
たP含有低酸素銅を生産性良く製造することのできる技
術を確立しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すること
のできた本発明に係るP含有低酸素銅の製法とは、電気
銅地金もしくはこれと純銅系屑を原料として、これらを
シャフト炉により還元性雰囲気で溶解し、該溶湯を移湯
樋を通して連続的に鋳型へ供給することとし、該移湯樋
においてP含有量を調整すると共に、該溶湯を固体還元
剤で還元し、該溶湯中に不活性ガスを吹込んで溶湯を撹
拌しながら脱酸するところに要旨を有するものである。
このとき、シャフト炉で得た溶湯を保持炉で酸化処理
(精錬)し、水素をはじめとする酸化性不純元素を除去
してから移湯樋へ送り、P含有量の調整および脱酸処理
を行なえば、一層高品質のP含有低酸素銅を得ることが
できる。また上記においては、最終的に得られるP含有
酸素銅中のP含有量を調整することによって、P含有に
よる障害を殆ど生じることなくその添加効果(特に高強
度化)を有効に発揮させることができる。
【0010】
【作用】本発明では、元々不純物含量の少ない電気銅地
金もしくはこれと純銅系屑を原料とし、これをシャフト
炉により還元性雰囲気で溶解した後、通常はこの溶湯を
一旦保持炉へ送り、該保持炉から移湯樋を通して連続的
に鋳型へ供給して鋳造を行なう際に、該移湯樋上でP含
有量を調整すると共に、無酸素銅の酸素量レベルまでの
脱酸を連続的に行なってP含有低酸素銅が得られる様に
したものであり、これにより、シャフト炉を用いたP脱
酸銅製造設備をうまく活用してP含有低酸素銅を効率良
く製造することを可能にしたものである。従って本発明
では、移湯樋上で無酸素銅の酸素レベルまで脱酸を行な
うところに最大の特徴があるので、以下この脱酸工程を
主体にして説明を進める。
【0011】前述の如くシャフト炉を用いた従来のP脱
酸銅製造工程では、脱酸剤としてPを添加することによ
り溶湯中の酸素をP25 として除去される。このとき
溶湯中にはPの一部が混入するので、Pは脱酸剤として
作用するだけでなく、強度向上のためのP源としても有
効に活用される。ところがこのP脱酸法で達成すること
のできる酸素含有量はせいぜい20〜40ppmまでで
あり、無酸素銅に求められる10ppm以下の酸素量を
達成することはできない。
【0012】そこで移湯樋を用いた移湯過程で酸素量を
10ppmレベル以下に低減することのできる方法を確
立すべく研究を進めた。そして先ず、鉄鋼材よりなる溶
湯の還元法として汎用されている固体還元剤(木炭粉
等)を使用し、これを移湯樋を流れる銅溶湯に添加する
ことによって脱酸する方法を試みた。即ち鉄鋼溶湯に固
体還元剤を添加して該溶湯を撹拌すると、溶湯中の酸素
は下記の反応によってCO2 となった後、更にCと反応
してCOとなり、 O2 +C→CO2 CO2 +C→2CO↑ 生成したCOは順次溶鋼表面で溶鋼熱により燃焼して上
方空間へ放散されていく。即ち溶湯中の酸素は、固体還
元剤との反応によりCO2 からCOに変化して順次放散
されていくため、比較的短時間の内に酸素量は急速に低
減する。
【0013】ところが銅溶湯の脱酸状況は、上記鉄鋼溶
湯の脱酸状況とはかなり異なっている。すなわち、銅溶
湯中のガス成分を分圧平衡法により調べた結果による
と、C+O2 →CO2 への反応は速やかに進行するが、
CO2 +C→2COの反応は非常に遅く、銅溶湯中には
多量のCO2 が溶存していることが明らかとなった。こ
れは銅溶湯へのCO2 の溶解度が高いためと思われ、こ
のため固体還元剤を用いた銅溶湯の脱酸は、数千〜数万
ppmといった高酸素レベルから数百ppmの酸素量ま
で脱酸処理には有効であるが、それ以上の脱酸に利用す
ることはできず、従って10ppm以下が到達目標酸素
レベルである本発明には適用できない。
【0014】そこで銅溶湯中に溶存しているCO2 を効
率良く除去して酸素含量を10ppmレベル以下にまで
低減させるべく更に研究を進めた結果、銅溶湯内に不活
性ガスを吹込み、この不活性ガス気泡内に溶湯中のCO
2 を拡散移行させてから該ガス気泡と共に溶湯表面に浮
上させる方法を採用すれば、銅溶湯が移湯樋を移送され
る比較的短時間の内に酸素量を10ppm以下に低減し
得ることが分かった。
【0015】またこの不活性ガス吹込みは、回転ノズル
を用いて行ない、その回転により溶湯を撹拌して不活性
ガスを樋内の銅溶湯全体に行き渡らせると共に、その回
転によりノズル先端部で吹込みガス気泡を剪断して該気
泡を微細化してやれば、不活性ガス気泡の表面積拡大に
よってCO2 捕捉効果が高められ、脱酸を一層効率良く
進め得ることが分かった。そしてこうした不活性ガス吹
込みノズルの回転による脱酸促進効果は、該吹込みノズ
ルを、先端開口部の周速度が120m/分、より好まし
くは300m/分、更に好ましくは400m/分以上と
なる様に回転させることによって確実に発揮されること
が確認された。しかもこの様な条件設定の下では、銅溶
湯中に含まれる他のガス成分、例えば水素等も微細な不
活性ガス気泡に拡散捕捉されて効率良く除去されるので
好ましい。
【0016】従って本発明で使用する不活性ガス吹込み
ノズルとしては、その回転により吹込みガス気泡が微細
化すると共に、溶湯を撹拌して該微細気泡を溶湯全体に
拡散せしめ得る様な構造のものが好ましく、たとえば図
2(A),(B)に示す様な先端構造のものが用いられ
る。即ち図2(A)はノズル先端部を下方から見た図、
図2(B)は先端部の縦断面図であり、ノズル先端を十
字状に形成すると共にその下面側にスリットSを設け、
その回転により撹拌力が生じると共に、吹込みガスが回
転による剪断力によって分断され微細化される様に構成
されている。
【0017】ところで、上記不活性ガス吹込みによる還
元を行なうに当たり、その前工程でP脱酸処理を行なっ
ていない場合、あるいは後述する如く保持炉で精錬のた
めの酸化処理を行なった場合の様に、銅溶湯中の酸素含
有量が1000ppmを超える多量である場合でも、木
炭等の固体還元剤粉末の添加を併用し、Cによる脱酸反
応を平行して行なえばよい。また固体還元剤を併用して
脱酸を行なう場合、固体還元剤粉末を溶湯表面に添加す
る方法のほか、移湯樋内面に固体還元剤を内張りしたり
板状固体還元剤を固定して銅溶湯と接触させる方法等を
採用することもできる。
【0018】またP含有量の調整は、不活性ガス吹込み
による上記脱酸の前・後任意の時期に行なうことがで
き、最も簡単なのは目標P含量に応じた量のPをCu−
Pとして添加する方法である。また不活性ガス吹込み脱
酸の前にP脱酸を実施した場合は、原料にもよるが脱酸
に用いるPの量によっては銅溶湯内に10ppm以下程
度のPが混入してくる。従って得られるP含有低酸素銅
の目標P含有量がこの値未満であるときは、P脱酸処理
後のP含有量が目標P量を超えない様にP添加量を少な
めに抑えるべきである。このとき、P脱酸の為のP源と
してCu−Pを用いることも勿論可能である。またP含
有量を更に低減したい場合、移湯樋上で脱Pを行なうこ
とはむつかしいので、溶製原料段階で電気銅地金の配合
比率を高めること等によりP含有量を抑えることが望ま
れる。
【0019】いずれにしても本発明では、Pを積極的に
含有させることによって強度向上を図るところに一つの
目的があり、こうしたPの含有効果を有効に発揮させる
には、鋳造物としてP含有量を10ppm以上とすべき
であるが、多過ぎると脆化の原因になるので、140p
pm以下に抑えるのがよい。
【0020】ところで本発明ではシャフト炉溶解原料と
して元々高純度の電気銅地金や純銅系屑を使用するの
で、移湯樋での上記脱酸に先立って精錬等の処理は特に
不要であるが、原料事情やシャフト炉溶解条件等によっ
ては若干量の不純物元素が混入したり、あるいは水素が
含まれてくることもある。この様な場合は、シャフト炉
で溶解した銅溶湯を一旦保持炉に溜め、この部分で固体
酸化剤(Cu2 O,CuO等)や気体酸化剤(空気や酸
素等)を用いて精錬し、酸化性不純物や水素を低減する
ことが望まれる。
【0021】たとえば無酸素銅の水素含有量は1ppm
程度未満に抑えることが望まれており、本願発明に係る
P含有低酸素銅においても水素含有量を1ppm程度未
満に低減するのがよい。そして本発明によれば、前述の
如く移湯樋での不活性ガス吹込みによる脱酸工程で、銅
溶湯中の水素も微細化された不活性ガス気泡に拡散捕集
されて同時に除去される。しかし銅溶湯中に多量の水素
が含まれている場合は、移湯樋での処理に先立って保持
炉で上記の精錬(酸化)処理を行なえば、この時点で大
部分の水素が除去されるので、移湯樋での水素除去に要
する時間が短縮され、極低水素量のP含有低酸素銅を得
ることができる。この場合、精錬工程で銅溶湯中に多量
の酸素が取り込まれるので、移湯樋での脱酸工程では不
活性ガス吹込みと固体還元剤の添加を併用することが望
まれる。
【0022】
【発明の効果】本発明は以上の様に構成されており、シ
ャフト炉溶解設備を有効に活用し、あるいはP脱酸銅を
原料として使用し、移湯樋で不活性ガス吹込みによるガ
ス成分の拡散捕捉と固形脱酸剤添加を併用し、且つP含
有量を調整することにより、熱的・電気的特性および強
度特性に優れたP含有低酸素銅を効率良く製造し得るこ
とになった。
【0023】
【実施例】以下、実施例を挙げて本発明をより具体的に
説明するが、本発明はもとより下記実施例によって制限
を受けるものではなく、前・後記の趣旨に適合し得る範
囲で適当に変更して実施することも勿論可能であり、そ
れらはいずれも本発明の技術的範囲に含まれる。
【0024】図1に略示する装置を使用し、下記実施例
1,2に示す条件でP含有低酸素銅の溶製と鋳造を行な
った。図1において1はシャフト炉、2は保持炉、3は
移湯樋、4は連続鋳造装置を示す。
【0025】シャフト炉1上部から電気銅地金と純銅系
屑(溶製原料)を装入し、シャフト炉1から出湯される
銅溶湯を一旦保持炉2に溜めた後、引き続いて移湯樋3
を経て連続鋳造装置4へ送る。移湯樋3には、図2に示
した様な回転式の不活性ガス吹込みノズル5を浸漬配置
して該ノズル5を回転させながら不活性ガス(Ar)を
微細気泡として吹込むと共に、溶湯を撹拌することによ
って該気泡を溶湯全体に拡散せしめ、また湯面には固体
還元剤(木炭)粉末6を散布する。そして該移湯樋3の
適所で銅溶湯をサンプリングしてP含有量を測定し、得
られるP含有低酸素銅の目標P含有量に対して不足分の
PをCu−Pとして添加することにより、P含有量を調
整した。
【0026】実施例1 下記の条件でP含有低酸素銅の溶製と鋳造を行なった。 (溶製原料):電気銅地金(50%)+P脱酸銅屑(5
0%) (処理条件): シャフト炉溶解:15トン/時間、1250℃ 保持炉 :20トン容量、1250℃、LNG焚
き 移湯樋 :加熱源なしで移湯、15トン/時間 固体還元剤(木炭粉、20kg/トン、湯面添加) 不活性ガス吹込み:ノズル半径10cmφ、回転数60
0rpm(周速度:370m/分)、40Nリットル/
分でAr吹込み P量調整 :溶湯分析で不足分をCu−Pとして添
加 (鋳造):半連続鋳造、300mmφビレット、4本取
り 得られた鋳造品の品質は下記の通りであり、P含有低酸
素銅としての品質を十分に満たすものであった。 (品質) P:30ppm、O2 :0.1ppm以下、H2 :0.
3ppm以下 N2:0.1ppm以下、CO2:0.1ppm以下、C
O:0.1ppm以下
【0027】実施例2 下記の条件でP含有低酸素銅の溶製と鋳造を行なった。 (溶製原料):電気銅地金(90%)+P脱酸銅屑(1
0%) (処理条件): シャフト炉溶解:15トン/時間、1250℃ 保持炉 :20トン容量、1250℃、LNG焚
き 精錬(酸化)処理:空気吹込み又はCuO添加により、
溶湯中のO2 量を50ppmから1000ppmに増大
し、それにより溶湯中のH2 量を2.0ppmから0.
3ppmに低減した。 移湯樋 :加熱源なしで移湯、15トン/時間 固体還元剤(木炭粉、20kg/トン、湯面添加) 不活性ガス吹込み:ノズル半径10cmφ、回転数60
0rpm(周速度:370m/分)、40Nリットル/
分でAr吹込み P量調整 :溶湯分析で不足分をCu−Pとして添
加 得られた鋳造品の品質は下記の通りであり、P含有低酸
素銅としての品質を十分に満たすものであった。 (品質) P:10ppm、O2 :0.1ppm以下、H2 :0.
3ppm以下 N2:0.1ppm以下、CO2:0.1ppm以下、C
O:0.1ppm以下
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例で用いたP含有低酸素銅の製造装置を示
す説明図である。
【図2】本発明で使用される不活性ガス吹込みノズルの
好ましい例を示す説明図である。
【符号の説明】
1 シャフト炉 2 保持炉 3 移湯樋 4 鋳造装置 5 不活性ガス吹込みノズル 6 固体還元剤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 新井 基浩 兵庫県神戸市西区高塚台1丁目5番5号 株式会社神戸製鋼所 神戸総合技術研 究所内 (72)発明者 横地 克洋 神奈川県秦野市平沢65番地 株式会社神 戸製鋼所 秦野工場内 (72)発明者 和田 孝憲 神奈川県秦野市平沢65番地 株式会社神 戸製鋼所 秦野工場内 (72)発明者 熊谷 啓一 神奈川県秦野市平沢65番地 株式会社神 戸製鋼所 秦野工場内 (56)参考文献 特開 昭54−81121(JP,A) 特開 昭61−217538(JP,A) 特開 昭53−64617(JP,A) 特開 昭54−9116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C22B 1/00 - 61/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気銅地金もしくはこれと純銅系屑を原
    料として、これらをシャフト炉により溶解し、該溶湯を
    移湯樋を通して連続的に鋳型へ供給することとし、該移
    湯樋においてP含有量を調整すると共に、該溶湯を固体
    還元剤で還元し、該溶湯中に不活性ガスを吹込んで溶湯
    を撹拌しながら脱酸することを特徴とする、シャフト炉
    を用いたP含有低酸素銅の製法。
  2. 【請求項2】 シャフト炉で溶解した原料を、保持炉で
    酸化処理してから移湯樋へ送る請求項1に記載のP含有
    低酸素銅の製法。
  3. 【請求項3】 Cu−Pを添加することによりP含有量
    を調整する請求項1又は2に記載の製法。
  4. 【請求項4】 鋳造されるP含有低酸素銅中のP含有量
    を10〜140ppmとする請求項1〜3に記載の製
    法。
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