JP3235108B2 - デジタル型保護継電器 - Google Patents

デジタル型保護継電器

Info

Publication number
JP3235108B2
JP3235108B2 JP05240791A JP5240791A JP3235108B2 JP 3235108 B2 JP3235108 B2 JP 3235108B2 JP 05240791 A JP05240791 A JP 05240791A JP 5240791 A JP5240791 A JP 5240791A JP 3235108 B2 JP3235108 B2 JP 3235108B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
frequency
signal
sampling
cpu
output
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP05240791A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04289718A (ja
Inventor
伸一 村重
章護 川崎
俊彦 丹村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Omron Corp
Original Assignee
Omron Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Omron Corp filed Critical Omron Corp
Priority to JP05240791A priority Critical patent/JP3235108B2/ja
Publication of JPH04289718A publication Critical patent/JPH04289718A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3235108B2 publication Critical patent/JP3235108B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Emergency Protection Circuit Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、デジタル型保護継電器
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のデジタル型保護継電器としては、
図2に示すように増幅回路1、アナログフィルタ2、サ
ンプル・ホールド回路3、A/D変換器4、およびCP
U5で構成されたものがある。
【0003】なお、以下の説明の便宜上、交流信号に重
畳される高調波の内、サンプリング周波数fsの1/2
(ナイキスト周波数という。)以下の高調波をZL高調
波、1/2以上の高調波をZH高調波ということにし、
その交流信号の高調波のスペクトルを図3に示してい
る。図3のfoは交流信号の基本周波数である。
【0004】図2に示される従来の保護継電器でのサン
プル・ホールド回路3に与えられるサンプリング周波数
fsは一般に12foとなり、ナイキスト周波数はそれ
の半分の6foとなる。したがって、従来のデジタル型
保護継電器でのZL高調波は図3の6fo以下、ZH高
調波は6fo以上となる。
【0005】上記保護継電器における過電圧とか過電流
といった継電要素の判定においては、例えば電力ライン
中の電圧とか電流とかの交流信号を取り込むとともに、
取り込んだ交流信号の振幅演算、位相演算、周波数演算
などの上記判定に必要な各種演算処理をCPU5で実行
するのであるが、取り込む交流信号そのものはアナログ
形であるから、そのままではCPU5の演算処理に適し
ていない。
【0006】そこで、この交流信号をCPUが処理でき
るデジタル形に変換するのであるが、その変換において
は、交流信号をまず増幅回路1で増幅してから交流信号
に重畳されている高調波の中で、図3のZH高調波につ
いてアナログフィルタ2で除去するとともに、この除去
した交流信号をサンプル・ホールド回路3でサンプル・
ホールドしつつA/D変換器4でデジタルに変換し、こ
のA/D変換出力をサンプリングデータとしてCPU5
に出力するようになっている。
【0007】CPU5は、このサンプリングデータから
上記各種演算を実行するとともに、その実行において
は、高調波中のZL高調波をデジタルフィルタ機能でも
って除去するようになっている。
【0008】ここで、サンプリング周波数fsは上述の
ように12foに定められているからアナログフィルタ
2は、6fo以上のZH高調波を除去することになり、
CPU5は、6fo以下のZL高調波を除去することに
なる。
【0009】このようにして、高調波をZHとZLとに
分類し、ZHについてはアナログフィルタ2で、ZLに
ついてはCPU5で、それぞれ、除去するのは周知のよ
うにCPU5ではZHの高調波を除去することがサンプ
リング定理に従った交流信号の再現という原理からでき
なかったからである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、CPU5が
上記各種演算のためにサンプリング定理に従って正確に
交流信号を復調再現するには、アナログフィルタ2のフ
ィルタ特性として図4に示すようにサンプリング周波数
fs(=12fo)の1/2であるナイキスト周波数6
foでは交流信号を例えば−40dB以上で、かつ例え
ば−24dB/octの割合でシャープに減衰させる必
要がある。
【0011】しかしながら、そのようなシャープな減衰
特性でもってフィルタ帯域を制限してZH高調波を除去
することのできるアナログフィルタ2としては、必然的
に構成部品が増大し、複雑化することなどから高価なも
のになるという問題があった。
【0012】したがって、本発明においては、ナイキス
ト周波数では高調波がCPUでの演算上、レベル的に無
視できる程度となるようにサンプリング周波数を高く設
定し、ナイキスト周波数以下の高調波はCPUで除去で
きるようにし、それ以上の高調波についてはレベル的に
無視できるからアナログフィルタを使用して当該高調波
の除去することはせず、これによって、高価なアナログ
フィルタが不要なデジタル型保護継電器を提供すること
を目的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るため、本発明のテ゛シ゛タル型保護継電器においては、交流
信号を所定のサンプンリング周波数fsでサンプル・ホ
ールドするサンプル・ホールド回路と、サンプル・ホー
ルド回路出力をA/D変換するA/D変換器と、A/D
変換器からの出力に応答してサンプリング定理に従って
交流信号を復調再生するとともに、再生した交流信号に
基づいて継電要素の判定のための演算を行うCPU(5)
とを具備し、該CPUは、交流信号に重畳される高調波
が前記演算に実用上影響しないレベルに至るときの該高
調波の周波数を前記サンプンリング周波数fsの1/2
とするため、そのサンプンリング周波数fsを交流信号
の基本周波数をf0として12f0のn倍(ただし、n
は2以上の整数)に設定するとともに、該サンプンリン
グ周波数出力を前記サンプル・ホールド回路に出力する
とともに、該演算においては前記A/D変換出力に含ま
れるサンプンリング周波数fsの1/2以下の高調波を
除去するデジタルフィルタ機能を有することを特徴とし
ている。
【0014】
【作用】CPUは、交流信号に重畳される高調波が前記
演算に実用上影響しないレベルに至るときの該高調波の
周波数をサンプリング周波数として前記サンプル・ホー
ルド回路に出力し該演算においてはサンプリング周波数
の1/2以下の高調波を除去する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照して詳細
に説明する。図1は本発明の実施例のデジタル型保護継
電器のブロック図であり、同図に示されるように、実施
例の保護継電器においては従来例のアナログフィルタが
なく、増幅回路1の出力がサンプル・ホールド回路3に
出力されるようになっている。そして、CPU5からサ
ンプル・ホールド回路3に与えられるサンプリング周波
数fsが、交流信号の基本周波数foの36倍、つまり
36foであり、また、該CPU5がサンプリング周波
数fsの1/2であるナイキスト周波数18fo以下の
ZL′高調波を除去するデジタルフィルタ機能を有して
いることに特徴を有している。図3にはそのZL′高調
波と、ナイキスト周波数18fo以上のZH′高調波と
がそれぞれ示されている。
【0016】そして、ナイキスト周波数18foでは、
交流信号に重畳されている高調波は、CPU5の継電要
素の判定のための演算(前記従来技術の項にいう演算)
に実用上影響しないレベルに至っており、そのため、ナ
イキスト周波数18fo以上のZH′高調波を除去する
ためのアナログフィルタは不要となる。
【0017】なお、実施例のサンプンリング周波数は、
従来例のそれの3倍(基本周波数f0の36倍)であった
が、従来例のそれの2倍(基本周波数f0の24倍)であ
っても、あるいは4倍(基本周波数f0の48倍)とか5
倍(基本周波数f0の60倍)など、サンプンリング周波
数fsを交流信号の基本周波数をf0として12f0の
n倍(ただし、nは2以上の整数)であってよいことは勿
論である。
【0018】
【発明の効果】以上説明したことから明らかなように、
本発明においてはサンプル・ホールド回路に対するサン
プリング周波数を高くし、その1/2以上の周波数での
交流信号に重畳されている高調波はCPUの演算に実用
上影響しないレベルに至るようにしたから従来で問題と
なっていた高価なアナログフィルタが不要となった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例に係るデジタル型保護継電器の
ブロック図である。
【図2】従来例に係るデジタル型保護継電器のブロック
図である。
【図3】交流信号に含まれる高調波のスペクトラムを示
す図である。
【図4】従来例のアナログフィルタのフィルタ特性を示
す図である。
【符号の説明】
1 増幅回路 3 サンプル・ホールド回路 4 A/D変換器 5 CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−212116(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H02H 3/02

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 交流信号を所定のサンプンリング周波数
    fsでサンプル・ホールドするサンプル・ホールド回路
    (3)と、 サンプル・ホールド回路出力をA/D変換するA/D変
    換器(4)と、 A/D変換器(4)からの出力に応答してサンプリング定
    理に従って交流信号を復調再生するとともに、再生した
    交流信号に基づいて継電要素の判定のための演算を行う
    CPU(5)とを具備し、 該CPU(5)は、交流信号に重畳される高調波が前記演
    算に実用上影響しないレベルに至るときの該高調波の周
    波数を前記サンプンリング周波数fsの1/2とするた
    め、そのサンプンリング周波数fsを交流信号の基本周
    波数をf0として12f0のn倍(ただし、nは2以上
    の整数)に設定するとともに、該サンプンリング周波数
    出力を前記サンプル・ホールド回路(3)に出力するとと
    もに、該演算においては前記A/D変換出力に含まれる
    サンプンリング周波数fsの1/2以下の高調波を除去
    するデジタルフィルタ機能を有することを特徴とするテ゛
    シ゛タル型保護継電器。
JP05240791A 1991-03-18 1991-03-18 デジタル型保護継電器 Expired - Fee Related JP3235108B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05240791A JP3235108B2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 デジタル型保護継電器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP05240791A JP3235108B2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 デジタル型保護継電器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04289718A JPH04289718A (ja) 1992-10-14
JP3235108B2 true JP3235108B2 (ja) 2001-12-04

Family

ID=12913939

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP05240791A Expired - Fee Related JP3235108B2 (ja) 1991-03-18 1991-03-18 デジタル型保護継電器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3235108B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH04289718A (ja) 1992-10-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4914439A (en) Analog to digital conversion system utilizing dither
JP3194752B2 (ja) Pcmディジタルオーディオ信号再生装置
JPS63138570A (ja) 信号記録装置
JP2003015695A (ja) オーディオ帯域拡張装置
JP3235108B2 (ja) デジタル型保護継電器
JPH0793900A (ja) オーディオ信号再生装置
JP2691851B2 (ja) ディジタル信号処理装置
JP3125225B2 (ja) デジタル/アナログ変換器
JPH05292133A (ja) ディジタル復調回路
JPS62122331A (ja) デイジタル信号のノンリニア圧縮装置
Jeong et al. The discrete-time phase derivative as a definition of discrete instantaneous frequency and its relation to discrete time-frequency distributions
JP3297792B2 (ja) 信号伸張装置及び方法
JPH02211720A (ja) A/d変換装置
JP3344546B2 (ja) デルタシグマ変調回路
JP3307197B2 (ja) A/dコンバータ
JP6346041B2 (ja) 帰還型パルス幅変調a/d変換装置
JPS6229219A (ja) アナログ信号の標本化回路
JPH01186019A (ja) D/a変換装置
JPS60197016A (ja) アナログ・デジタル変換回路装置
JPH0319093Y2 (ja)
JP3028689B2 (ja) A/d変換装置
JP3185143B2 (ja) デジタル周波数変換装置
KR0157493B1 (ko) 디지탈 메인 엠퍼시스회로
JPH0138997Y2 (ja)
JPH0628329B2 (ja) 高調波除去装置

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees