JP3235024U - 支持装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】環状の支持部と支持対象物とで形成される空間に気体を供給しても、支持部での支持対象物の支持が解除されることを防止することができる支持装置を提供する。【解決手段】支持装置EAは、環状の支持部13で支持対象物WKを支持する支持機構10と、環状の支持部13で支持された支持対象物WKを加熱する加熱機構20と、環状の支持部13と支持対象物WKとで形成される空間SPに気体を供給する気体供給機構30と、環状の支持部13とで支持対象物を挟み込む挟込機構40とを備えている。【選択図】図1
Description
本考案は、支持装置に関する。
環状の支持部で支持対象物を支持する支持装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に記載されたウエハテーブル6(支持装置)では、環状の吸着パッド25(支持部)で支持されたウエハ20(支持対象物)をヒータ16(加熱機構)で加熱する際に、環状の支持部と支持対象物とで形成される空間に気体を供給すると、当該空間の圧力が支持部で支持対象物を支持する力よりも大きくなり、支持部での支持対象物の支持が解除されるという不都合を発生する。
本考案の目的は、環状の支持部と支持対象物とで形成される空間に気体を供給しても、支持部での支持対象物の支持が解除されることを防止することができる支持装置を提供することにある。
本考案は、請求項に記載した構成を採用した。
本考案によれば、環状の支持部と挟込機構とで支持対象物を挟み込むので、環状の支持部と支持対象物とで形成される空間に気体を供給しても、支持部での支持対象物の支持が解除されることを防止することができる。
また、挟込機構で支持対象物を移送可能にすれば、挟込機構とは別に支持対象物を移送するための機構を設ける必要がなく、装置が大型化することを防止することができる。
また、挟込機構で支持対象物を移送可能にすれば、挟込機構とは別に支持対象物を移送するための機構を設ける必要がなく、装置が大型化することを防止することができる。
以下、本考案の一実施形態を図1に基づいて説明する。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
なお、本実施形態におけるX軸、Y軸、Z軸は、それぞれが直交する関係にあり、X軸およびY軸は、所定平面内の軸とし、Z軸は、前記所定平面に直交する軸とする。さらに、本実施形態では、Y軸と平行な図1の手前方向から観た場合を基準とし、方向を示した場合、「上」がZ軸の矢印方向で「下」がその逆方向、「左」がX軸の矢印方向で「右」がその逆方向、「前」がY軸の矢印方向で「後」がその逆方向とする。
支持装置EAは、環状の支持部13で支持対象物WKを支持する支持機構10と、環状の支持部13で支持された支持対象物WKを加熱する加熱機構20と、環状の支持部13と支持対象物WKとで形成される空間SPに気体を供給する気体供給機構30と、環状の支持部13とで支持対象物WKを挟み込む挟込機構40とを備えている。
支持機構10は、駆動機器としてのリニアモータ11のスライダ11Aに支持された基台12と、基台12に支持され、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧機器(保持機構)によって吸着保持が可能な支持面13Aを有する環状の支持部13とを備えている。
加熱機構20は、基台12の内部に配置されたコイルヒータやヒートパイプの加熱側等の加熱機器21を備えている。
気体供給機構30は、配管31Aを介して空間SPに接続され、当該空間SPに大気やガス等の気体を供給する加圧ポンプやタービン等の気体供給機器31を備えている。
挟込機構40は、駆動機器としてのリニアモータ41のスライダ41Aに支持された駆動機器としての直動モータ42と、直動モータ42の出力軸42Aに支持され、支持部13とで支持対象物WKを挟み込む挟込部材43とを備えている。
本実施形態の場合、挟込機構40は、支持対象物WKを移送可能に構成され、挟込部材43は、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧機器(保持機構)によって吸着保持が可能な保持面43Aを備えている。
本実施形態の場合、挟込機構40は、支持対象物WKを移送可能に構成され、挟込部材43は、減圧ポンプや真空エジェクタ等の図示しない減圧機器(保持機構)によって吸着保持が可能な保持面43Aを備えている。
以上の支持装置EAの動作を説明する。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置された支持装置EAに対し、当該支持装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作機構を介して自動運転開始の信号を入力する。次いで、使用者または、多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送機構が、図1に示すように、支持対象物WKを支持面13A上の所定の位置に載置すると、支持機構10が図示しない減圧機器を駆動し、支持面13Aでの支持対象物WKの吸着保持を開始する。その後、加熱機構20が加熱機器21を駆動し、支持対象物WKを加熱する。次に、挟込機構40が直動モータ42を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、挟込部材43を下降させ、当該挟込部材43と支持部13とで支持対象物WKを挟み込む。そして、気体供給機構30が気体供給機器31を駆動し、空間SP内に気体を供給する。この際、支持部13と挟込機構40とで支持対象物WKを挟み込んでいるため、支持部13と支持対象物WKとの間から気体が抜け出すことがなく、空間SPを所定の圧力まで増加させることができる。また、空間SPの圧力が増加するため、空間SPの圧力を増加させないときと比べて、支持対象物WKが所定の温度に到達するまでの時間を短くすることができる。次いで、支持対象物WKが所定の温度になったことを温度センサや赤外線カメラ等の図示しない温度検知機構が検知すると、挟込機構40が直動モータ42を駆動し、挟込部材43を初期位置に復帰させる。その後、支持機構10がリニアモータ11を駆動し、基台12を後方に移動させ、支持対象物WKに所定の処理を施す処理機構としての図示しないシート貼付装置で支持対象物WKに接着シートを貼付する。
先ず、図1中実線で示す初期位置に各部材が配置された支持装置EAに対し、当該支持装置EAの使用者(以下、単に「使用者」という)が、図示しない操作パネルやパーソナルコンピュータ等の操作機構を介して自動運転開始の信号を入力する。次いで、使用者または、多関節ロボットやベルトコンベア等の図示しない搬送機構が、図1に示すように、支持対象物WKを支持面13A上の所定の位置に載置すると、支持機構10が図示しない減圧機器を駆動し、支持面13Aでの支持対象物WKの吸着保持を開始する。その後、加熱機構20が加熱機器21を駆動し、支持対象物WKを加熱する。次に、挟込機構40が直動モータ42を駆動し、図1中二点鎖線で示すように、挟込部材43を下降させ、当該挟込部材43と支持部13とで支持対象物WKを挟み込む。そして、気体供給機構30が気体供給機器31を駆動し、空間SP内に気体を供給する。この際、支持部13と挟込機構40とで支持対象物WKを挟み込んでいるため、支持部13と支持対象物WKとの間から気体が抜け出すことがなく、空間SPを所定の圧力まで増加させることができる。また、空間SPの圧力が増加するため、空間SPの圧力を増加させないときと比べて、支持対象物WKが所定の温度に到達するまでの時間を短くすることができる。次いで、支持対象物WKが所定の温度になったことを温度センサや赤外線カメラ等の図示しない温度検知機構が検知すると、挟込機構40が直動モータ42を駆動し、挟込部材43を初期位置に復帰させる。その後、支持機構10がリニアモータ11を駆動し、基台12を後方に移動させ、支持対象物WKに所定の処理を施す処理機構としての図示しないシート貼付装置で支持対象物WKに接着シートを貼付する。
支持対象物WKへの接着シートの貼付が完了すると、支持機構10がリニアモータ11を駆動し、基台12を前方に移動させて初期位置に復帰させる。次に、挟込機構40が直動モータ42を駆動し、挟込部材43を下降させて保持面43Aを支持対象物WKに当接させた後、図示しない減圧機器を駆動し、保持面43Aでの支持対象物WKの吸着保持を開始する。そして、支持機構10が図示しない減圧機器の駆動を停止し、支持面13Aでの支持対象物WKの吸着保持を解除する。次いで、挟込機構40がリニアモータ41および直動モータ42を駆動し、接着シートが貼付された支持対象物WKを次工程に向けて他の装置に移送すると、図示しない減圧機器の駆動を停止し、保持面43Aでの支持対象物WKの吸着保持を解除して当該支持対象物WKを他の装置に引き渡す。その後、挟込機構40がリニアモータ41および直動モータ42を駆動し、挟込部材43を初期位置に復帰させ、以降上記同様の動作が繰り返される。
以上のような実施形態によれば、環状の支持部13と挟込機構40とで支持対象物WKを挟み込むので、環状の支持部13と支持対象物WKとで形成される空間SPに気体を供給しても、支持部13での支持対象物WKの支持が解除されることを防止することができる。
以上のように、本考案を実施するための最良の構成、方法等は、前記記載で開示されているが、本考案は、これに限定されるものではない。すなわち、本考案は、主に特定の実施形態に関して特に図示され、かつ説明されているが、本考案の技術的思想および目的の範囲から逸脱することなく、以上述べた実施形態に対し、形状、材質、数量、その他の詳細な構成において、当業者が様々な変形を加えることができるものである。また、上記に開示した形状、材質などを限定した記載は、本考案の理解を容易にするために例示的に記載したものであり、本考案を限定するものではないから、それらの形状、材質などの限定の一部もしくは全部の限定を外した部材の名称での記載は、本考案に含まれる。
例えば、支持機構10は、基台12と支持部13とが一体に形成されていてもよいし、基台12に支持部13が吸着保持されてもよいし、基台12に支持部13が吸着保持されなくてもよいし、支持部13に代えて基台12の上面に凹部を設け、基台12における当該凹部の周縁部を環状の支持部としてもよいし、支持面13Aが吸着保持できない構成でもよい。
加熱機構20は、加熱機器21が支持部13の内部や挟込部材43の内部に配置されていてもよいし、基台12、支持部13および挟込部材43の外部に配置されていてもよいし、放電加熱器、マイクロ波照射装置、温風吹付装置等を加熱機器21として採用してもよい。
気体供給機構30は、支持部13を介して空間SPに連通する配管に気体供給機器31が接続された構成を採用してもよい。
挟込機構40は、リニアモータ41および直動モータ42に代えて、駆動機器としての多関節ロボットで挟込部材43を支持してもよいし、挟込部材43に代えてまたは併用して、支持対象物WKへの大気やガス等の気体の吹き付けによって、支持部13とで支持対象物WKを挟み込む構成を採用してもよいし、挟込部材43をゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、支持対象物WKを搬入して支持面13A上の所定の位置に載置してもよいし、支持対象物WKを移送不能に構成されてもよいし、保持面43Aが吸着保持できない構成でもよい。
処理機構は、例えば、カメラや投影機等の撮像機構や、光学センサや超音波センサ等の各種センサ等で支持対象物WKを検査する検査装置、撮像機構や各種センサ等で支持対象物WKの位置を検出し、当該支持対象物WKを位置決めする位置決め装置、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧部材で支持対象物WKに接着シートを貼付するシート貼付装置、支持対象物WKに貼付された接着シートを剥離するシート剥離装置、支持対象物WKを清掃する清掃装置、支持対象物WKを研磨する研磨装置や研削する研削装置、切断刃等の切断部材で支持対象物WKを切断する切断装置等、支持対象物WKに所定の処理を施すものであればどのようなものでもよい。
接着シートおよび支持対象物WKの材質、種別、形状等は、特に限定されることはない。例えば、接着シートおよび支持対象物WKは、円形、楕円形、三角形や四角形等の多角形、その他の形状であってもよいし、接着シートは、感圧接着性、感熱接着性等の接着形態のものであってもよく、感熱接着性の接着シートが採用された場合は、当該接着シートを加熱する適宜なコイルヒータやヒートパイプ等の加熱側等の加熱機構を設けるといった適宜な方法で接着されればよい。また、このような接着シートは、例えば、接着剤層だけの単層のもの、基材と接着剤層との間に中間層を有するもの、基材の上面にカバー層を有する等3層以上のもの、さらには、基材を接着剤層から剥離することのできる所謂両面接着シートのようなものであってもよく、両面接着シートは、単層又は複層の中間層を有するものや、中間層のない単層又は複層のものであってよい。また、支持対象物WKとしては、例えば、食品、樹脂容器、シリコン半導体ウエハや化合物半導体ウエハ等の半導体ウエハ、回路基板、光ディスク等の情報記録基板、ガラス板、鋼板、陶器、木板または樹脂等の単体物であってもよいし、それら2つ以上で形成された複合物であってもよく、任意の形態の部材や物品なども対象とすることができる。なお、接着シートは、機能的、用途的な読み方に換え、例えば、情報記載用ラベル、装飾用ラベル、保護シート、ダイシングテープ、ダイアタッチフィルム、ダイボンディングテープ、記録層形成樹脂シート等の任意のシート、フィルム、テープ等でもよい。
本考案における機構および工程は、それら機構および工程について説明した動作、機能または工程を果たすことができる限りなんら限定されることはなく、まして、前記実施形態で示した単なる一実施形態の構成物や工程に全く限定されることはない。例えば、支持機構は、環状の支持部で支持対象物を支持可能なものであればどのようなものでもよく、出願当初の技術常識に照らし合わせてその技術範囲内のものであればなんら限定されることはない(その他の機構および工程も同じ)。
前記実施形態における駆動機器は、回動モータ、直動モータ、リニアモータ、単軸ロボット、2軸または3軸以上の関節を備えた多関節ロボット等の電動機器、エアシリンダ、油圧シリンダ、ロッドレスシリンダおよびロータリシリンダ等のアクチュエータ等を採用することができる上、それらを直接的又は間接的に組み合せたものを採用することもできる。
前記実施形態において、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧機構や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)機構や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持機構、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断機構や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
前記実施形態において、押圧ローラや押圧ヘッド等の押圧機構や押圧部材といった被押圧物を押圧するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、ローラ、丸棒、ブレード材、ブラシ状部材の他、大気やガス等の気体の吹き付けによるものを採用してもよいし、押圧するものをゴム、樹脂、スポンジ等の変形可能な部材で構成してもよいし、金属や樹脂等の変形しない部材で構成してもよいし、支持(保持)機構や支持(保持)部材等の被支持部材(被保持部材)を支持(保持)するものが採用されている場合、メカチャックやチャックシリンダ等の把持機構、クーロン力、接着剤(接着シート、接着テープ)、粘着剤(粘着シート、粘着テープ)、磁力、ベルヌーイ吸着、吸引吸着、駆動機器等で被支持部材を支持(保持)する構成を採用してもよいし、切断機構や切断部材等の被切断部材を切断または、被切断部材に切込や切断線を形成するものが採用されている場合、上記で例示したものに代えてまたは併用して、カッター刃、レーザカッタ、イオンビーム、火力、熱、水圧、電熱線、気体や液体等の吹付け等で切断するものを採用したり、適宜な駆動機器を組み合わせたもので切断するものを移動させて切断するようにしたりしてもよい。
EA…支持装置
10…支持機構
13…支持部
20…加熱機構
30…気体供給機構
40…挟込機構
SP…空間
WK…支持対象物
10…支持機構
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40…挟込機構
SP…空間
WK…支持対象物
Claims (2)
- 環状の支持部で支持対象物を支持する支持機構と、
前記環状の支持部で支持された前記支持対象物を加熱する加熱機構と、
前記環状の支持部と前記支持対象物とで形成される空間に気体を供給する気体供給機構とを備え、
前記環状の支持部とで前記支持対象物を挟み込む挟込機構を備えていることを特徴とする支持装置。 - 前記挟込機構は、前記支持対象物を移送可能に構成されていることを特徴とする請求項1に記載の支持装置。
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JP2021003511U Active JP3235024U (ja) | 2021-09-10 | 2021-09-10 | 支持装置 |
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- 2021-09-10 JP JP2021003511U patent/JP3235024U/ja active Active
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