JP3235011U - 多機能フェンス - Google Patents

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Abstract

【課題】左右両側の縦フレームの下端部にそれぞれ嵩上げ用脚部を装着した際に安定性を向上させることができる多機能フェンスを提供する。【解決手段】ジョイント金具16の両端部の一方の側面には、当該ジョイント金具の長手方向に対し直交する方向に突出した突起部16e、16fを設ける一方、下側水平フレーム13の側面と、嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17bの側面には、それぞれ、ジョイント金具の突起部が挿入される突起部挿入孔を設けており、嵩上げ用脚部支柱には、下側水平フレーム13の側面と嵩上げ用脚部の嵩上げ用脚部支柱の側面に設けられた突起部挿入孔に突起部を挿入して方杖として機能するジョイント金具を外側から押えるジョイント金具押えバー17b5を設ける。【選択図】図12

Description

本考案は、左右両側の縦フレームとそれらの上下に設けられた上側水平フレームおよび下側水平フレームとを備えたほぼ長方形状のフレームと、そのフレームに囲まれた空間を覆う間仕切り材とを備えた多機能フェンスに関し、特に、嵩上げ用脚部を装着することによって高さを嵩上げすることができる多機能フェンスに関するものである。
体育館で競技する卓球等の防球用フェンスとして使用する場合は上下方向に積み上げずに上下方向に1段で使用し、災害時等におけるプライバシー確保や目隠し目的のため簡易仕切りパネルや間仕切り等して使用する場合にはジョイント金具によって上下方向に積み上げて2段以上で使用可能な多機能フェンスを提案している(例えば、特許文献1参照。)。この多機能フェンスの発明では、さらに、左右両側の縦フレームの下端部にそれぞれ装着して多機能フェンスの高さを嵩上げする嵩上げ用脚部を設けている。
特許第6719041号公報
しかしながら、上記背景技術の多機能フェンスの嵩上げ用脚部は、多機能フェンスの左右両側の縦フレームの下端部にそれぞれ嵩上げ用脚部の支柱を差し込んで装着しているに過ぎないため、縦フレームの下端部と嵩上げ用脚部の支柱との接合に安定性に欠けるという問題があった。
特に、複数の多機能フェンスを上下方向に2段以上積み上げた場合や横方向にL字形状に設置せずに一直線上の横並びに連結した状態で嵩上げ用脚部を装着して高さを嵩上げする場合、多機能フェンス全体の重量が増して安定性に欠けるという問題があった。
そこで、本考案はこのような問題点に着目してなされたもので、左右両側の縦フレームの下端部にそれぞれ嵩上げ用脚部を装着した際に安定性を向上させることができる多機能フェンスを提供することを目的とする。
課題を解決するため、本考案に係る多機能フェンスは、左右両側の縦フレームとそれらの上下に設けられた上側水平フレームおよび下側水平フレームとを備えたほぼ長方形状のフレームと、そのフレームに囲まれた空間を覆う間仕切り材とを備えた多機能フェンスであって、縦フレームの上端部および下端部には、ジョイント金具が挿入される金具挿入穴が設けられており、縦フレーム上端部の金具挿入穴に挿入された前記ジョイント金具の突出部分を別の多機能フェンスの縦フレーム下端部の金具挿入穴に挿入して上下方向に複数段の多機能フェンスが連結できるように構成すると共に、縦フレームの下端部の金具挿入穴にはさらに嵩上げ用脚部を挿入して多機能フェンスの高さを嵩上げできるように構成し、前記ジョイント金具の長手方向の両端部には、それぞれ、当該ジョイント金具の長手方向に対し直交する方向に突出した突起部が設けられている一方、前記下側水平フレームの側面と、前記嵩上げ用脚部の嵩上げ用脚部支柱の側面には、それぞれ、前記ジョイント金具の突起部が挿入される突起部挿入孔が設けられており、前記ジョイント金具は、前記嵩上げ用脚部支柱の側面と前記下側水平フレームの側面に設けられた前記突起部挿入孔に前記突起部を挿入することによって前記嵩上げ用脚部支柱と前記下側水平フレームとの間の方杖として機能することを特徴とする。
また、本考案に係る多機能フェンスでは、前記嵩上げ用脚部支柱には、当該嵩上げ用脚部支柱の側面と前記下側水平フレームの側面に設けられた前記突起部挿入孔に前記突起部が挿入されて方杖として機能する前記ジョイント金具を外側から押えるジョイント金具押えバーが設けられていることも特徴とする。
また、本考案に係る多機能フェンスでは、前記ジョイント金具押えバーは、その基端部が前記嵩上げ用脚部支柱における前記突起部挿入孔が設けられた側面に回動可能に設けられ、回動することによって当該嵩上げ用脚部支柱の側面と前記下側水平フレームの側面に設けられた前記突起部挿入孔に前記突起部が挿入されて方杖として機能する前記ジョイント金具に重なって当該ジョイント金具を外側から押えることも特徴とする。
また、本考案に係る多機能フェンスでは、前記ジョイント金具の裏面には、少なくとも一方の端部から突出したベルトが所定間隔を開けた複数本のビスで取り付けられており、その複数本のビスの内、一本のビスは、前記ジョイント金具押えバーが基端を中心に回転して当該嵩上げ用脚部支柱の側面と前記下側水平フレームの側面に設けられた前記突起部挿入孔に前記突起部が挿入された当該ジョイント金具を外側から押えた状態からさらに回転した際に、前記ジョイント金具押えバーに当接する位置に設けられ、前記ジョイント金具押えバーの回転し過ぎを防止することも特徴とする。
また、本考案に係る多機能フェンスでは、前記嵩上げ用脚部支柱は、所定の厚さを有する方形状で中空の角パイプで構成されている一方、前記嵩上げ用脚部ベースは、その上面に前記嵩上げ用脚部支柱を構成する角パイプの内幅と同じ幅を有し中空の下端部に挿入される一対の脚部支柱挿入片が設けられ、その一対の脚部支柱挿入片の外側面間の間隔は、前記嵩上げ用脚部支柱を構成する角パイプの内幅と同じで、かつ、その一対の脚部支柱挿入片の内側面間の間隔は、前記嵩上げ用脚部支柱の所定の厚さの2倍であり、前記嵩上げ用脚部支柱は、前記嵩上げ用脚部ベースの前記一対の脚部支柱挿入片を全てまたは片方ずつ挿入して着脱可能に構成されていることも特徴とする。
また、本考案に係る多機能フェンスでは、前記一対の脚部支柱挿入片は、前記嵩上げ用脚部ベースの上面であって短手方向の中心から片側にずらして設けられており、前記嵩上げ用脚部によって嵩上げした多機能フェンス同士を隣接して直線状に並べた際に隣接する多機能フェンスの縦フレームの間に隙間が空かないように構成したことも特徴とする。
また、本考案に係る多機能フェンスでは、前記縦フレームの上端部および下端部には、前記ジョイント金具が挿入される金具挿入穴が設けられており、前記縦フレーム上端部の金具挿入穴に挿入された前記ジョイント金具の突出部分を別の多機能フェンスの縦フレーム下端部の金具挿入穴に挿入して上下方向に複数段の多機能フェンスが連結できるように構成したことも特徴とする。
本考案に係る多機能フェンスでは、ジョイント金具の両端部の一方の側面には、それぞれ、当該ジョイント金具の長手方向に対し直交する方向に突出した突起部が設けられている一方、下側水平フレームの側面と、嵩上げ用脚部の嵩上げ用脚部支柱の側面には、それぞれ、ジョイント金具の突起部が挿入される突起部挿入孔が設けられており、嵩上げ用脚部の嵩上げ用脚部支柱には、下側水平フレームの側面と嵩上げ用脚部の嵩上げ用脚部支柱の側面に設けられた突起部挿入孔に突起部が挿入されたジョイント金具を外側から押えるジョイント金具押えバーを設けている。
そのため、本考案によれば、ジョイント金具が水平材である下側水平フレームと垂直材である嵩上げ用脚部支柱とを連結する際の方杖(斜め補強材)として機能するので、多機能フェンスを構成する縦フレームの下端部にそれぞれ嵩上げ用脚部を装着した場合でも安定性を向上させることができる。
(a),(b)それぞれ、本考案に係る実施形態の多機能フェンス(間仕切りシートを省略。)の正面図、側面図である。 本考案に係る実施形態の多機能フェンスの右側上端部と右側下端部とを拡大して示す拡大正面図である。 (a),(b)それぞれ、本考案に係る実施形態の多機能フェンスを構成するジョイント金具の正面図、側面図である。 本考案に係る実施形態の多機能フェンスを構成するジョイント金具の長尺側を下にして縦フレームの上側金具挿入穴に収容した状態を示す要部拡大断面図である。 本考案に係る実施形態の多機能フェンスを構成するジョイント金具の短尺側を下にして縦フレームの上側金具挿入穴に挿入して状端部を突出させ、突出した上端部に別の多機能フェンスの縦フレームの下側金具挿入穴に挿入させた状態を示す要部拡大断面図である。 本考案に係る実施形態の多機能フェンスを構成する嵩上げ用脚部の斜視図である。 本考案に係る実施形態の多機能フェンスを構成する嵩上げ用脚部の右側面図である。 本考案に係る実施形態の多機能フェンスを構成する嵩上げ用脚部の正面図である。 (a)〜(d)それぞれ、本考案に係る実施形態の多機能フェンスを構成する嵩上げ用脚部の嵩上げ用脚部ベースの正面図、平面図、底面図、側面図である。 (a)〜(d)それぞれ、本考案に係る実施形態の多機能フェンスを構成する嵩上げ用脚部の嵩上げ用脚部支柱(ジョイント金具押えバーを下げている状態)の正面図、右側面図、平面図、ジョイント金具押えバーを回転させて上げた状態を示す正面図である。 本発明に係る実施形態の多機能フェンスを上下方向に2段連結すると共に左右方向にも2台横並びに連結した上で、下段の多機能フェンスに嵩上げ用脚部を装着して嵩上げした状態を示す斜視図である。 図11におけるA部分を拡大して示す図、つまり本考案に係る実施形態の多機能フェンスにおける最外側の多機能フェンスを嵩上げしてジョイント金具を下側水平フレームと嵩上げ用脚部支柱の方杖(斜め補強材)として機能させた際、ジョイント金具押えバーを回転させてジョイント金具の側面を外側から押えた状態を示す正面図である。 図11におけるA部分を拡大して示す図、つまり本考案に係る実施形態の多機能フェンスにおける最外側の多機能フェンスを嵩上げ用脚部によって嵩上げしてジョイント金具を下側水平フレームと嵩上げ用脚部支柱の方杖(斜め補強材)として機能させ、かつ、ジョイント金具押えバーを回転させてジョイント金具の側面を外側から押えた状態を示す側面図である。 図11におけるB部分を拡大して示す図、つまり本考案に係る実施形態の多機能フェンスを横並びに複数台連結した際に縦フレームが隣合う箇所における2本の縦フレームを嵩上げしてジョイント金具を下側水平フレームと嵩上げ用脚部支柱の方杖(斜め補強材)として機能させ、かつ、ジョイント金具押えバーを回転させてジョイント金具の側面を外側から押えた状態を示す正面図である。
以下、本考案に係る多機能フェンスの実施形態を、添付図面を参照しながら詳細に説明する。なお、下記に説明する実施形態はその寸法等も含めあくまで本考案の一例であり、本考案は下記の実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術思想の範囲内で適宜変更可能である。
実施形態の多機能フェンス1は、図1に示すように左右両側の縦フレーム11,11と左右両側の縦フレーム11,11の上下それぞれに設けられた上側水平フレーム12および下側水平フレーム13とをコーナー金具14等で長方形状に連結した長方形フレーム10と、その長方形フレーム10に囲まれた空間を覆う間仕切りシート15(図1等では省略しており、図2で図示している。)と、実施形態の多機能フェンス1を上下方向に積載する際や嵩上げ用脚部17(図6〜図13参照。)によって嵩上げする際に使用するジョイント金具16(図1では省略しているため、図3〜図5等参照。)と、嵩上げ用脚部17等を備えたもので、卓球やバレーボール、バスケットボール等の球技の防球フェンスとして使用する場合には多機能フェンス1を上下方向に積載せずに使用する一方、災害時や目隠しフェンスとして使用する場合には多機能フェンス1を上下方向に積載したり、さらには嵩上げ用脚部17によって高さを嵩上げすることによって高さを容易かつ簡単に変更できるように構成している。
ここで、長方形フレーム10の大きさ(寸法)は、例えば、図1(a)に示すように幅が1400mm、高さを750mmとしている。また、下側水平フレーム13の左右両側の下面側には、それぞれ後述する回転式標準脚部13aを設けており、回転式標準脚部13aは、その高さが例えば15mmで、前後両端の位置から不等分な位置に回転軸によって回転可能に構成している。
また、長方形フレーム10を構成する左右両側の縦フレーム11,11、上側水平フレーム12、下側水平フレーム13および嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17bは、共に断面が正方形状で同一断面サイズの角パイプから構成されており、丸パイプの場合よりも上下方向に連結(積載)し易く構成している。さらに、図1では、図示を省略しているが、右の縦フレーム11,11、上側水平フレーム12および下側水平フレーム13の表面側および裏面側には、図2に示すように、それぞれ20cm程度の設置間隔で間仕切りシート15を張り付けることが出来るように例えば雄の面ファスナー15bが巻き付けたり、接着剤等で設けられている。
(縦フレーム11,11)
縦フレーム11,11は、断面が正方形状の角パイプから構成されているため、その上端部および下端部には、それぞれ、後述する図4や図5等に示すようにジョイント金具16が挿入される上側金具挿入穴11aと下側金具挿入穴11bが設けられている。
左右両側の縦フレーム11と上側水平フレーム12とは、図2や図4等に示すように90度に折れ曲がったコーナー金具14と平板状で縦フレーム11,11内に挿入される水平受金具14aとを2本のネジ14bによって連結しており、縦フレーム11の上側金具挿入穴11a内で突出する水平受金具14aが上側金具挿入穴11a内におけるジョイント金具16のフレーム側ストッパーとして機能する。
ここで、図2に示すように縦フレーム11の上側金具挿入穴11a内における水平受金具14a上端部から縦フレーム11上端部までの長さをL1とする。
また、図4に示すように、左右両側の縦フレーム11の断面正方形状の角パイプの厚さ(肉厚)をW1、縦フレーム11の内側面間の間隔をW2、水平受金具14aの上面から反対側の縦フレーム11の内側面までの幅をW3とする。
同様に左右両側の縦フレーム11と下側水平フレーム13とは、図2に示すように90度に折れ曲がったコーナー金具14と平板状で縦フレーム11,11内に挿入される水平受金具14aとを2本のネジ14bによって連結しており、水平受金具14aが下側金具挿入穴11b内におけるジョイント金具16のフレーム側ストッパーとして機能する。
ここで、図2に示すように水平受金具14a下端部から縦フレーム11下端部までの長さをL2とする。尚、L2はL1と同じでも勿論良い。
(上側水平フレーム12)
上側水平フレーム12も縦フレーム11と同様に断面が正方形状の角パイプから構成されており、左右両側の縦フレーム11,11上端部とは、図2や図4等に示すようにコーナー金具14とL字形状で水平部分が上側水平フレーム12内に挿入される水平受金具14aとを2本のネジ14bによって連結されている。
また、上側水平フレーム12の左右両側の上側面には、後述するようにジョイント金具16のジョイント金具側ストッパー16dおよび突起部16e,16fが入出して嵌る複数の連結用穴部(図示せず。)が設けられている。連結用穴部を設ける位置は、ジョイント金具16を隣接する多機能フェンス1同士の直線状または直角に連結する際の連結金具として使用した場合にジョイント金具16のジョイント金具側ストッパー16dおよび突起部16e,16fが嵌る位置に設けるようにする。
そして、本実施形態では、上側水平フレーム12の左右両側のスライドシャッター挿入穴12bには、それぞれ、そのスライドシャッター挿入穴12b内を水平方向(横方向)にスライドして左右両側の縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11aを遮蔽したり露出させることができるようにスライドシャッター挿入穴12bの高さとほぼ同じ高さを有する上側挿入穴用スライドシャッター12cを有する。
上側挿入穴用スライドシャッター12cは、直方体形状のスライド体12c1と、スライド体12c1の上面に設けられ左右両側の縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11aを遮蔽したり露出させる平板状のシャッター体12c2とから構成されている。これにより、縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11a内にジョイント金具16を収納させておく場合には、図2や図4に示すように図2や図4上、右側にスライドさせてシャッター体12c2により上側金具挿入穴11aを遮蔽して上側金具挿入穴11a内にゴミや指等が入らないようにする一方、上側金具挿入穴11aからジョイント金具16を取り出して使用する場合は、図5等に示すように図5上、左方向にスライドさせて上側金具挿入穴11aを露出させる(開ける)。
尚、図2では、上側挿入穴用スライドシャッター12cを図上右方向にスライドさせて上側金具挿入穴11aを遮蔽し、図4でもジョイント金具16のベルト16bの二重折畳み部16b1は突出させているものの図上右方向にスライドさせて上側金具挿入穴11aを遮蔽して状態、図5ではジョイント金具16を使用して多機能フェンス1を上下2段で連結しているため、下段の多機能フェンス1の上側挿入穴用スライドシャッター12cを図5上、左方向にスライドさせて上側金具挿入穴11aを露出させ(開け)ている状態を示している。
(下側水平フレーム13)
下側水平フレーム13も縦フレーム11および上側水平フレーム12と同様に断面が正方形状でそれらと同一断面サイズの角パイプから構成されており、上側水平フレーム12と同様に左右両側の縦フレーム11,11下端部とは、図2に示すようにコーナー金具14とL字形状で水平部分が上側水平フレーム12内に挿入される水平受金具14aとを2本のネジ14bによって連結されている。
そして、下側水平フレーム13の場合、その左右両側には、図1(a)や図2に示すように回転して下側水平フレーム13と平行になる回転式の回転式標準脚部13aがネジ(図示せず。)によって回転可能に取り付けられている。左右の回転式標準脚部13aは、細幅の水平鋼板13a1の前後両端の下面側に体育館等の床面の傷付きを防止する樹脂製の滑り止め13a2が設けられて構成されており、水平鋼板13a1の中央ではなく偏心した位置にネジ(図示せず。)で下側水平フレーム13に回転可能に設けられている。尚、本考案では、嵩上げ用脚部17を使用することを前提としているため、回転式標準脚部13aを省略しても良いが、下側水平フレーム13と平行に回転させておけば邪魔にならないので、嵩上げ用脚部17を使用する場合でも回転式標準脚部13aを設けたままで問題はない。
そして、本実施形態では、上側水平フレーム12の左右両側のスライドシャッター挿入穴12bに設けた上側挿入穴用スライドシャッター12cと同様に、下側水平フレーム13の左右両側のスライドシャッター挿入穴13bにも、それぞれ、そのスライドシャッター挿入穴13b内を水平方向(横方向)にスライドして左右両側の縦フレーム11,11の下側金具挿入穴11b,11bを遮蔽したり露出させることができるようにスライドシャッター挿入穴13bの高さとほぼ同じ高さを有する下側挿入穴用スライドシャッター13cを有する。
下側挿入穴用スライドシャッター13cは、上側挿入穴用スライドシャッター12cと同様に、直方体形状のスライド体13c1と、スライド体13c1の上面に設けられ左右両側の縦フレーム11,11の下側金具挿入穴11b,11bを遮蔽したり露出させる平板状のシャッター体13c2とから構成されている。これにより、縦フレーム11,11の下側金具挿入穴11a内にジョイント金具16を収納させておく場合には、図2に示すように図2上、右側にスライドさせてシャッター体13c2により上側金具挿入穴11aを遮蔽して下側金具挿入穴11aからジョイント金具16が落下することを防止等する一方、下側金具挿入穴11bからジョイント金具16を取り出して使用等する場合は、図5等に示すように図5上、左方向にスライドさせて下側金具挿入穴11bを露出させる(開ける)。
尚、図2では、下側挿入穴用スライドシャッター13cを図上右方向にスライドさせて下側金具挿入穴11bを遮蔽し、図5ではジョイント金具16を使用して多機能フェンス1を上下2段で連結しているため、上段の多機能フェンス1の下側挿入穴用スライドシャッター13cを図5上、左方向にスライドさせて下側金具挿入穴11bを露出させ(開け)ている状態を示している。
(間仕切りシート15)
間仕切り部材としての間仕切りシート15は、図2に示すように、左右両側の縦フレーム11,11、上側水平フレーム12および下側水平フレーム13等によって構成された長方形フレーム10に囲まれた空間を閉めるように設けられる塩化ビニール等のシートで、その大きは長方形フレーム10の大きさとほぼ同一に構成され、長方形フレーム10の表側および裏側それぞれに別々に取り付けられる。
そのため、間仕切りシート15の縁部には、図2に示すように、長方形フレーム10側の雄の面ファスナー15bと設置間隔と同じ20cm程度の設置間隔で雌の面ファスナー15aが設けられており、長方形フレーム10を構成する左右両側の縦フレーム11,11、上側水平フレーム12および下側水平フレーム13の表面側および裏面側それぞれに適宜間隔で設けられた雄の面ファスナー15bに接着して着脱自在に取り付けることができるように構成されている。尚、間仕切りシート15側が雄の面ファスナー15bで、長方形フレーム10側が雌の面ファスナー15aでも勿論良い。また、本考案では、間仕切り材は間仕切りシート15に限定されるものではなく、ベニヤ板やプラスチック板等の板状の間仕切り材でも勿論良い。
(ジョイント金具16)
ジョイント金具16は、図3(a),(b)に示すように、左右両側の縦フレーム11の断面正方形状の上側金具挿入穴11aおよび下側金具挿入穴11b内に挿入できるように上側金具挿入穴11aおよび下側金具挿入穴11bの内幅W2(図4参照。)と同じかそれ以下の幅W4(≦W1)を有する長尺の鋼板からなるジョイント金具本体16aと、ジョイント金具本体16aにおける後述するジョイント金具側ストッパー16dの設置位置からジョイント金具本体16a端部までの長さが短尺側の端部、すなわち後述する突起部16e側のジョイント金具本体16a端部から突出するようジョイント金具本体16aに4本のビス16cで固定されたナイロン製等で折曲げ自在のベルト16b等を備えて構成されている。尚、4本のビス16cの内、1本のビス16cは後述する図12や図14に示すようにジョイント金具16を下側水平フレーム13と嵩上げ用脚部支柱17bとの方杖(斜め補強材)として使用した際にジョイント金具16が脱落しないようにジョイント金具16の側面を外側から押えるジョイント金具押えバー17b5の回転止めとしても機能する。
そして、突起部16e側のジョイント金具本体16a端部から突出するベルト16bは、ユーザが掴み易く、かつ、縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11aまたは下側金具挿入穴11bに挿入し易くなるように上端部を折り曲げて二重にして二重折畳み部16b1を設けている。
ジョイント金具本体16aには、図3(b)上、上端部から長さL3で、また図3(b)上、下端部から長さL4の位置の不等分な位置に、縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11a内に設けられた水平受金具14a上端部に当接するようにジョイント金具本体16a表面からD1だけ突出したジョイント金具側ストッパー16dが設けられている。尚、ジョイント金具側ストッパー16dからベルト16bの二重折畳み部16b1先端までの長さを、図3(b)に示すようにL5とする。
ここで、図3(b)に示すようにベルト16bの二重折畳み部16b1の厚さとジョイント金具本体16aの厚さとを加算した厚さをD2とすると、縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11a内に挿入したジョイント金具16のジョイント金具側ストッパー16dが水平受金具14aに当接して止まるためには、
W3<(D1+D2)≦W2
の関係が成立する必要があり、本実施形態では、(D1+D2)≒W2ないしは(D1+D2)をW2よりも僅か小さくしている。これにより、図4に示すようにジョイント金具16を縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11a内に収納している際のジョイント金具16のガタ付き等を極力防止することができる。
また、ジョイント金具本体16aの上下両端部には縦フレーム11,11内側面と水平受金具14aとの間を通るようにジョイント金具本体16a表面からD3だけ突出した突起部16e,16fを設けている。
ここで、ジョイント金具16の突起部16e,16fが縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11a内に挿入した際、フレーム側ストッパーである水平受金具14aに当接せずに素通りするためには、
(D3+D2)≦W3
の関係が成立する必要があり、本実施形態では、(D3+D2)≒W3ないしは(D3+D2)がW3よりも僅か小さくしている。これにより、図5に示すようにジョイント金具16を縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11a内に逆刺しして上下方向の連結金具として使用した際にジョイント金具16の突起部16e,16fそれぞれが縦フレーム11の上側金具挿入穴11aおよび下側金具挿入穴11b内に設けたフレーム側ストッパーである水平受金具14a、14aに当接するため、上下方向の連結金具として使用する際のジョイント金具16のガタ付き等を極力防止することができる。
また、ジョイント金具16は、図4に示すように突起部16f側、すなわちジョイント金具側ストッパー16dの設置位置からジョイント金具本体16a端部までの長さが長尺側の端部を下にして縦フレーム11の上側金具挿入穴11aに挿入した場合には、突起部16e側のジョイント金具本体16a上端部が上側金具挿入穴11aに収容され、折り曲げ可能なベルト16bの二重折畳み部16b1のみが突出すると共に、図5に示すように突起部16e側を下にして縦フレーム11の上側金具挿入穴11aに挿入した場合には、突起部16e側のジョイント金具本体16a端部が上側金具挿入穴11aに収容され、ジョイント金具本体16aの大半が上側金具挿入穴11aから突出するためには、
L3≦L1<L5、かつ、L1+L2≦L4
の関係が成立している。尚、ここでは、ジョイント金具側ストッパー16dの上下方向の厚み等は無視している。
ジョイント金具16のジョイント金具側ストッパー16dを中心にしてL3≦L1<L5としたため、図4に示すように、ジョイント金具16の突起部16f側を下にして縦フレーム11の上側金具挿入穴11aに挿入してジョイント金具側ストッパー16d下側が上側金具挿入穴11a内に設けられた水平受金具14a上端部に当接して止まった場合には、ジョイント金具16の突起部16e側の上端部は上側金具挿入穴11aから上方に突出せず、ナイロン製のベルト16b上端部の二重折畳み部16b1のみが縦フレーム11の上側金具挿入穴11aから突出することになる。
これにより、ジョイント金具16が必要なときはベルト16b上端部を掴んで上側金具挿入穴11aから取り出すことができると共に、多機能フェンス1の上に別の多機能フェンス1を積載せずに使用する場合や多機能フェンス1の保管時には、フレーム11の上側金具挿入穴11aから上方に突出するベルト16bの二重折畳み部16b1は折り曲げ自在のナイロン製等の素材から形成されているため、折り曲げる等してジョイント金具16を縦フレーム11の上側金具挿入穴11a内に収容させたり、上側水平フレーム12の上側面に沿って折り曲げて邪魔にならないようにすることができる。
尚、本実施形態では、縦フレーム11の上側金具挿入穴11a内にジョイント金具16収容後は、ジョイント金具16を紛失しないように上側挿入穴用スライドシャッター12cをスライドさせシャッター体12c2により上側金具挿入穴11aを遮蔽できるように構成して説明しているが、本考案ではこれに限定されることはなく、ナイロンベルトや樹脂キャップ等で上側金具挿入穴11aに蓋をしても良いし、上側水平フレーム12の上側面に沿って折り曲げ、その上から上側シート両端開閉蓋部(図示せず。)を被せて飛び出さないようにすることもできる。
また、L1+L2≦L4であるため、図5に示すようにジョイント金具16を逆刺し、つまり図4の場合とは上下逆にジョイント金具16を上下反転させてジョイント金具16の突起部16e側を下にして縦フレーム11の上側金具挿入穴11aに挿入した場合には、ジョイント金具16の突起部16f側のジョイント金具本体16aは上側金具挿入穴11aから上方に突出するので、別の多機能フェンス1の縦フレーム11の下側金具挿入穴11bに挿入することができる。
これにより、多機能フェンス1の上に別の多機能フェンス1を積み上げる場合には、図4の場合とは異なりジョイント金具16を上下反転させて、ジョイント金具16の突起部16e側を下にして縦フレーム11の上側金具挿入穴11aに挿入することにより、ジョイント金具16を上下方向連結の際の接続金具として使用することが可能となる。
また、ジョイント金具16は、後述する図11に示すように多機能フェンス1を直線上に並べたり、図示はしないが直角に並べる際、隣接する多機能フェンス1の上側水平フレーム12の連結用穴部12a、12aにそれぞれ突起部16e,16fを嵌め直線上に並べた多機能フェンス1および直角状に曲げて並べた多機能フェンス1の水平方向連結の際の連結金具としても使用することができる。尚、本考案では、ジョイント金具16は、嵩上げ用脚部17によって多機能フェンス1の上下方向の高さを嵩上げする際、水平材である下側水平フレーム13と垂直材である嵩上げ用脚部支柱17bとの方杖(斜め補強材)として機能させる。
(嵩上げ用脚部17)
嵩上げ用脚部17は、図6〜図8に示すように嵩上げ用脚部ベース17aと、嵩上げ用脚部支柱17bの2物品で構成されており、本実施形態では嵩上げ用脚部支柱17bは嵩上げ用脚部ベース17aに対し着脱可能に構成している。
(嵩上げ用脚部ベース17a)
嵩上げ用脚部ベース17aは、例えば幅が図7に示すように60mmで、長さが図8に示すように1500mm程の平面視、長方形状の鋼板で構成されたベース板17a1と、図9(a)〜(d)等に示すようにそのベース板17a1上面における短手方向の中心から片側に寄せて溶接等して設けられた一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2とから構成される。ここで、脚部支柱挿入片17a2,17a2をベース板17a1上面であって短手方向の中心から片側に寄せて設けた理由は、片側に寄せて設けた一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2を介して嵩上げ用脚部ベース17aに嵩上げ用脚部支柱17bを装着すると、嵩上げ用脚部支柱17bは嵩上げ用脚部ベース17aのベース板17a1の短手方向の中心から片側にずれて立設されるので、左右両側の縦フレーム11の下端部にそれぞれ嵩上げ用脚部17を装着して嵩上げした複数の多機能フェンス1を直線状に並べて目隠し等して使用する際に、隣接する多機能フェンス1,1で縦フレーム11,11同士を接触させてその縦フレーム11,11の間に隙間が空かないようにするためである。ただし、脚部支柱挿入片17a2,17a2をベース板17a1上面であって短手方向の中心に設けても勿論良い。
ベース板17a1は、図6〜図9に示すように例えば幅60mmで長さが1500mm程の平面視、長方形状の鋼板で構成されており、その長手方向の両端部の裏側には、滑り止め17a11が設けられている。
一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2は、それぞれ、嵩上げ用脚部支柱17bを構成する角パイプの内幅W8(図10(c)参照。)と同じ幅W5(図9(a)参照。)を有する鋼板で構成されており、嵩上げ用脚部支柱17bの下端部に挿入されるものである。一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2の外側面間の間隔W6(図9(d)参照。)は、一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2の幅W5および嵩上げ用脚部支柱17bの内幅W8(図10(c)参照。)と同じで、嵩上げ用脚部支柱17bの下端部に確実に挿入してガタ無く連結できるように構成されている。
また、一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2の内側面間の間隔W7(図9(d)参照。)は、嵩上げ用脚部支柱17bを構成する角パイプの厚さW9(図10(c)参照。)の2倍にして、一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2の内側面間に2本の嵩上げ用脚部支柱17bの側面を接触させた状態で挿入できるように構成している。
(嵩上げ用支柱17b)
嵩上げ用脚部支柱17bは、図10(a)〜(d)に示すように所定の厚さW9を有する正方形状の角パイプで構成された脚部支柱本体17b1の上部に、円筒状の連結用パイプ17b2をネジ17b3で固定して設けて構成されている。角パイプで構成された脚部支柱本体17b1の内幅は、W8(図10(c)参照。)であり、嵩上げ用脚部ベース17aの一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2に嵌合状態で挿入して嵩上げ用脚部ベース17aに着脱可能に構成されている一方、連結用パイプ17b2の外径Rは、縦フレーム11の内側面間の間隔W2(図4参照。)と同じにして縦フレーム11の下端部に連結できるように構成している。尚、嵩上げ用脚部支柱17bと縦フレーム11とは同じ角パイプを使用しているため、嵩上げ用脚部支柱17bの脚部支柱本体17b1の内幅W8(図10(c)参照。)と、縦フレーム11の内側面間の間隔W2(図4参照。)とは同一となる。
また、脚部支柱本体17b1の側面には、図10(a),(d)等に示すようにジョイント金具16の突起部16e,16fのいずれか一方が挿入して嵌合する突起部挿入孔17b4が設けられている一方、突起部挿入孔17b4の上方であって連結用パイプ17b2の下方には、突起部挿入孔17b4が設けられた側面にボルト17b6およびナット17b7によってジョイント金具押えバー17b5が回転可能に設けられている。
ジョイント金具押えバー17b5は、後述する図12や図14に示すように嵩上げ用脚部17が縦フレーム11下端部に挿入されてジョイント金具16の突起部16e,16fがそれぞれ下側水平フレーム13側面の突起部挿入孔13a3と嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17b側面の突起部挿入孔17b4とに挿入して、ジョイント金具16が水平材である下側水平フレーム13と垂直材である嵩上げ用脚部支柱17bとの方杖(斜め補強材)として機能させた際に、図10(d)に示すようにボルト17b6を回転軸として回転してジョイント金具16が脱落しないようにジョイント金具16の側面を外側から押えるものである。
そして嵩上げ用脚部17は、図6〜図8および後述する図12,図13に示すように嵩上げ用脚部ベース17aの脚部支柱挿入片17a2,17a2に嵩上げ用脚部支柱17b下端部を挿入して組み立てる。嵩上げ用脚部17は、後述するように嵩上げ用脚部支柱17bの一対の挟持板17b4,17b4間に縦フレーム11の下側金具挿入穴11bの側面を挿入し、多機能フェンス1の左右両側の縦フレーム11,11の下側金具挿入穴11b,11b,11bそれぞれに嵩上げ用脚部17の一対の挟持板17b4,17b4を挟持させると、嵩上げ用脚部ベース17aの高さである15mmと脚部支柱本体17bの高さである300mmの合計である約315mm程の嵩上げを行うことができる。
ただし、後述する図14に示すように多機能フェンス1,1同士を横方向(横並び)に連結した連結箇所では、隣り合う多機能フェンス1の縦フレーム11,11の側面が接触した状態となり、接触状態で隣り合う2本の縦フレーム11,11をそれぞれ下方から支持する必要があるため嵩上げ用脚部ベース17aの一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2にそれぞれ2本の嵩上げ用脚部支柱17bの側面が接した状態で2本の嵩上げ用脚部支柱17bの下端部を装着しても良い。
<本考案に係る多機能フェンス1の使用方法>
次に、以上のように構成された多機能フェンス1を図11に示すように上下に積み上げて2段とすると共に、横方向にも連結して、さらに嵩上げ用脚部17によって嵩上げする場合について説明する。ただし、嵩上げ用脚部17は、多機能フェンス1を上下方向や横方向に連結しない場合でも装着して嵩上げすることが出来ると共に、上下方向に3段以上積み上げて嵩上げするようにしても勿論良い。
(多機能フェンス1を上下左右方向に連結)
まず、多機能フェンス1を上下に積み上げて2段とするためには、例えば、下側の多機能フェンス1の左右両側の縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11aに図4に示すように挿入され収容されているジョイント金具16を取り出して、図4の場合とは異なりジョイント金具16を上下反転させ、図5に示すようにジョイント金具16の突起部16e側を下にして縦フレーム11の上側金具挿入穴11aに挿入する。
すると、左右両側の縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11aからジョイント金具16の突起部16f側が突出するため、上方に突出するジョイント金具16の突起部16f側の上端部に、図5に示すように2段目となる別の多機能フェンス1の縦フレーム11の下側金具挿入穴11bを挿入する。
これで、ジョイント金具16を介して図5や図11に示すように2台の多機能フェンス1を上下方向に2段で簡単に連結することができる。これにより、1台の多機能フェンス1が約750mmの高さを有するため、2段に積み上げることにより1500mmの高さにすることができる。
ここで、図11に示す場合、多機能フェンス1を横方向(水平方向)にも連結するため、上段の多機能フェンス1の左右両側の縦フレーム11,11の上側金具挿入穴11aからジョイント金具16を取り出し、横方向(水平方向)に並んでいる多機能フェンス1,1の上側水平フレーム12,12間にジョイント金具側ストッパー16dおよび突起部16e,16f側が下側になるようにジョイント金具16を載せ、ジョイント金具16のジョイント金具側ストッパー16dおよび突起部16e,16fそれぞれを上側水平フレーム12,12それぞれに設けられた連結用穴部12a,12aに嵌めて多機能フェンス1を直線状に連結した際の連結金具として使用する。
(上下左右方向に連結した多機能フェンス1を嵩上げ用脚部17でさらに嵩上げする場合)
図5に示すようにジョイント金具16を介して2台の多機能フェンス1を上下方向に2段に積み上げて連結した場合には、約1500mmの高さにすることができるものの、災害時等の目隠しフェンスとして使用する場合、高さがやや物足りず、1800mm程度の高さが望まれている。
そのため、多機能フェンス1を上下方向に2段連結した上に、さらに図11に示すように下段の多機能フェンス1の左右両側の縦フレーム11の下側金具挿入穴11bに嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17bの嵩上げ用脚部支柱17b上部の連結用パイプ17b2を挿入して嵩上げを行う。
その際、多機能フェンス1を横方向に連結しない最外側(端)の箇所では、図11のA部分やそのA部分を拡大した図12、図13に示すように、嵩上げ用脚部ベース17aの一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2の両方を1本の嵩上げ用脚部支柱17b下端部に挿入して嵩上げ用脚部17によって多機能フェンス1の最外側(端)の縦フレーム11を嵩上げすることができる。
これに対し、複数の多機能フェンス1を横方向(横並び)に連結した連結箇所では、図11のB部分やそのB部分を拡大した図14に示すように、隣り合う多機能フェンス1の縦フレーム11,11の側面が接触した状態となり、接触状態で隣り合う2本の縦フレーム11,11をそれぞれ下方から支持する必要があるため、嵩上げ用脚部ベース17aの一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2にそれぞれ2本の嵩上げ用脚部支柱17bの側面が接した状態で2本の嵩上げ用脚部支柱17bの下端部を装着する。
すると、図14に示すように1つの嵩上げ用脚部ベース17aの上に2本の嵩上げ用脚部支柱17b,17bを立設することが可能となる。
そのため、横方向に連結した連結箇所の2つの多機能フェンス1,1それぞれの隣接した縦フレーム11,11の下側金具挿入穴11b,11bに2本の嵩上げ用脚部支柱17b,17b上部それぞれの連結用パイプ17b2,17b2を挿入して嵩上げ用脚部17を装着することが可能となるので、複数の多機能フェンス1を横方向(横並び)に連結した連結箇所でも嵩上げ用脚部17によって確実かつ安定した状態で嵩上げすることができる。
ただし、嵩上げ用脚部17によって多機能フェンス1を嵩上げしただけでは、安定性に欠ける場合があるため、本考案では、使用していないジョイント金具16を取り出してジョイント金具16を下側水平フレーム13と嵩上げ用脚部支柱17bとの方杖(斜め補強材)として装着する。
具体的には、図11〜図14に示すようにジョイント金具16の突起部16e,16fをそれぞれ下側水平フレーム13側面の突起部挿入孔13a3と嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17b側面の突起部挿入孔17b4に挿入する。
これにより、ジョイント金具16が下側水平フレーム13と嵩上げ用脚部支柱17bとの間の方杖(斜め補強材)として機能するので、嵩上げ用脚部17によって嵩上げした場合でも安定性を向上させることができる。
ただし、この場合には、ジョイント金具16の突起部16e,16fをそれぞれ下側水平フレーム13側面の突起部挿入孔13a3と嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17b側面の突起部挿入孔17b4に挿入しただけであるため、振動や揺れがあった場合、ジョイント金具16が落下する可能性が残る。
そのため、図10(d)に示すように嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17bにボルト17b6によって回転可能に取り付けたジョイント金具押えバー17b5を、そのボルト17b6を回転軸として回転させて、図12〜図14に示すようにジョイント金具16の側面を外側から押える。
これにより、ジョイント金具16の突起部16e,16fをそれぞれ下側水平フレーム13側面の突起部挿入孔13a3と嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17b側面の突起部挿入孔17b4に挿入してジョイント金具16を下側水平フレーム13と嵩上げ用脚部支柱17bとに斜めに方杖(斜め補強材)として取り付けただけでも、方杖(斜め補強材)であるジョイント金具16をジョイント金具押えバー17b5と下側水平フレーム13および嵩上げ用脚部支柱17bとの間で挟持するように押えることができるので、ジョイント金具16が落下することを確実に防止することが可能となり、多機能フェンス1に嵩上げ用脚部17を装着して嵩上げした場合でも安定性を向上させることができる。
また、ジョイント金具押えバー17b5を回転させてジョイント金具16を外側から押えた際に、ジョイント金具押えバー17b5がその重量等によって時計周りに回転しようとしても、図12や図14に示すようにジョイント金具押えバー17b5の先端がジョイント金具本体16aにベルト16bを固定している4本のビス16cの内の1本のビス16cに当接して回転が止まり、ジョイント金具16を外側から押えた状態を維持するので、この点でも多機能フェンス1に嵩上げ用脚部17を装着して嵩上げした場合でも安定性を向上させることができる。
尚、嵩上げ用脚部17の装着により約315mm程の嵩上げを行うことができるので、本実施形態の多機能フェンス1を上下方向に2段積重ねた上で下側の多機能フェンス1左右両側の縦フレーム11,11それぞれに嵩上げ用脚部17を装着して高さ約1800mmとなり、災害時等の目隠しと非常に有益となる。
<実施形態の多機能フェンス1のまとめ>
以上説明したように本考案に係る実施形態の多機能フェンス1では、左右両側の縦フレーム11,11とそれらの上下に設けられた上側水平フレーム12および下側水平フレーム13とを備えたほぼ長方形状のフレーム10と、そのフレーム10に囲まれた空間を覆う間仕切り材としての間仕切りシート15と、ジョイント金具16と、左右両側の縦フレーム11,11の下端部にそれぞれ装着して多機能フェンス1の高さを嵩上げする嵩上げ用脚部17とを備え、ジョイント金具16の両端部の一方の側面には、それぞれ、ジョイント金具16の長手方向に対し直交する方向に突出した突起部16e,16fを設ける一方、下側水平フレーム13の側面と、嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17bの側面には、それぞれ、ジョイント金具16の突起部16e,16fが挿入される突起部挿入孔13a3,17b4を設けている。
そのため、ジョイント金具16の突起部16e,16fをそれぞれ下側水平フレーム13側面の突起部挿入孔13a3と嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17b側面の突起部挿入孔17b4に挿入してジョイント金具16を下側水平フレーム13と嵩上げ用脚部支柱17bとの方杖(斜め補強材)として機能させることが出来るので、嵩上げ用脚部17によって多機能フェンス1を嵩上げした際の安定性を向上させることができる。
また、本考案に係る実施形態の多機能フェンス1では、嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17bには、ボルト17b6およびナット17b7によってジョイント金具押えバー17b5を設けている。
そのため、ジョイント金具16の突起部16e,16fをそれぞれ下側水平フレーム13側面の突起部挿入孔13a3と嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17b側面の突起部挿入孔17b4に挿入してジョイント金具16を方杖(斜め補強材)として機能させた際に、ジョイント金具押えバー17b5によってジョイント金具16の側面を外側から押えることにより、ジョイント金具16の脱落を防止することができるので、嵩上げ用脚部17の装着によって多機能フェンス1をした場合でもより安定性を向上させることができる。
また、本考案に係る実施形態の多機能フェンス1では、ジョイント金具押えバー17b5は、嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17bにボルト17b6およびナット17b7によって回転可能に設けている。
そのため、ジョイント金具16を方杖(斜め補強材)として機能させた際に、図10(d)に示すようにボルト17b6を回転軸としてジョイント金具押えバー17b5を回転してジョイント金具16の側面を外側から押えることにより、ジョイント金具16の脱落を簡単に防止することができる。
また、実施形態の多機能フェンス1では、ジョイント金具16の裏面には、少なくとも一方の端部から突出したベルト16bが所定間隔を開けた複数本のビス16cで取り付けられており、その複数本のビス16cの内、一本のビス16cは、ジョイント金具押えバー17b5が基端を中心に回転して下側水平フレーム13の側面と嵩上げ用脚部17の嵩上げ用脚部支柱17bの側面に設けられた突起部挿入孔13a3,17b4に突起部16e,16fが挿入された当該ジョイント金具16を外側から押えた状態からさらに回転した際に、ジョイント金具押えバー17b5に当接する位置に設けている。
そのため、実施形態の多機能フェンス1によれば、ジョイント金具押えバー17b5を回転させてジョイント金具16の側面を押えて下側水平フレーム13と嵩上げ用脚部支柱17bとの方杖(斜め補強材)として機能させた際に、ジョイント金具押えバー17b5の回転し過ぎを防止してジョイント金具16の落下を確実に防止することができるので、嵩上げ用脚部17,17を装着した際の安定性をさらに向上させることができる。
また、実施形態の多機能フェンス1では、嵩上げ用脚部支柱17bは、所定の厚さを有する方形状で中空の角パイプで構成されている一方、嵩上げ用脚部ベース17aは、その上面に嵩上げ用脚部支柱17bを構成する角パイプの内幅と同じ幅を有し中空の下端部に挿入される一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2が設けられており、その一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2の外側面間の間隔は、嵩上げ用脚部支柱17bを構成する角パイプの内幅と同じであり、かつ、その一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2の内側面間の間隔は、嵩上げ用脚部支柱17bの所定の厚さと同じであり、嵩上げ用脚部支柱17bは、嵩上げ用脚部ベース17aに対し着脱可能に構成している。
そのため、嵩上げ用脚部支柱17bを嵩上げ用脚部ベース17aに装着して嵩上げ用脚部17を構築する際に、多機能フェンス1を横方向に連結しない最外側(端)の箇所では、嵩上げ用脚部ベース17aの一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2の両方を1本の嵩上げ用脚部支柱17b下端部に挿入して嵩上げ用脚部17によって嵩上げすることができる一方、多機能フェンス1を横方向に連結した連結箇所では、嵩上げ用脚部ベース17aの一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2にそれぞれ2本の嵩上げ用脚部支柱17bの側面が接した状態で2本の嵩上げ用脚部支柱17bの下端部に挿入して横方向に連結した連結箇所の2つの多機能フェンス1それぞれの縦フレーム11,11の下側金具挿入穴11b,11bに嵩上げ用脚部17を装着することが可能となり、分割構成した嵩上げ用脚部ベース17aと嵩上げ用脚部支柱17bとを上手く組み合わせることによって横方向に連結した複数の多機能フェンス1を効率良く嵩上げすることができる。
また、実施形態の多機能フェンス1では、一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2は、嵩上げ用脚部ベース17aのベース板17a1の上面であって短手方向の中心から片側にずらして設けている。
そのため、一対の脚部支柱挿入片17a2,17a2を介して嵩上げ用脚部ベース17aに嵩上げ用脚部支柱17bを装着すると、嵩上げ用脚部支柱17bは嵩上げ用脚部ベース17aのベース板17a1の短手方向の中心から片側にずれて立設するので、嵩上げ用脚部1によって嵩上げした多機能フェンス1,1同士を隣接して直線状に並べた際に隣接する多機能フェンス1,1の縦フレーム11,11同士を接触させて、その縦フレーム11,11の間に隙間が空かないようにすることが可能となり、目隠しとしての機能を向上させることができる。
尚、上記実施形態の説明では、図2に示すように間仕切りシート15と長方形フレーム10とは雄雌の面ファスナー15a,15bで着脱自在に装着可能に説明したが、本考案ではこれに限らず、磁石や紐等により長方形フレーム10に着脱自在に装着可能となるようにしても勿論良い。
また、上記実施形態の説明では、多機能フェンス1の長方形フレーム10を構成する左右両側の縦フレーム11,11や上側水平フレーム12および下側水平フレーム13は全て断面が正方形状の角パイプにより説明したが、これはあくまで一例であって本考案はこれに限定されるものではなく、縦フレーム11,11や上側水平フレーム12および下側水平フレーム13に断面が円形や楕円形の丸パイプ(円管)等を使用しても良いし、上側水平フレーム12および下側水平フレーム13のみ断面正方形状の角パイプを使用し、縦フレーム11,11には丸パイプ(円管)等を使用するというように組み合わせても勿論良く、縦フレーム11,11や上側水平フレーム12および下側水平フレーム13に断面形状を適宜変更しても本考案の範囲に当然に含まれるものである。
また、上記実施形態の説明では、多機能フェンス1の幅が1400mm、高さが750mmで説明したが、これはあくまで一例であって本考案はこの寸法に限定されるものではなく、例えば、幅が2000mmで高さが750mm、幅が2000mmで高さが800mm、幅が1800mmで高さが750mm、幅が1200mmで高さが800mm等、幅および高さを適宜変更しても本考案の範囲に当然に含まれるものである。
また、上記実施形態の説明では、嵩上げ用脚部17は嵩上げ用脚部ベース17aと嵩上げ用脚部支柱17bとの2物品で着脱可能に構成して説明したが、本考案では、これに限定されず、嵩上げ用脚部ベース17aと嵩上げ用脚部支柱17bが溶接等によって一体で構成しても勿論良い。
以上、本考案に係る実施形態の多機能フェンス1を説明したが、上記に説明した実施形態の多機能フェンス1の構成や形状、寸法、大きさ等はあくまで本考案の一例であって本考案は上記の実施形態に限定されるものではなく、本考案の技術思想の範囲内で多機能フェンスの構成や形状、寸法、大きさ等は適宜変更可能である。
1 多機能フェンス
10 長方形フレーム
11 縦フレーム
11a 上側金具挿入穴
11b 下側金具挿入穴
12 上側水平フレーム
12a 連結用穴部
12b スライドシャッター挿入穴
12c 上側挿入穴用スライドシャッター
12c1 スライド体
12c2 シャッター体
13 下側水平フレーム
13a 回転式標準脚部
13a1 水平鋼板
13a2 滑り止め
13a3 突起部挿入孔
13b スライドシャッター挿入穴
13c 下側挿入穴用スライドシャッター
13c1 スライド体
13c2 シャッター体
14 コーナー金具
14a 受金具(フレーム側ストッパー)
15 間仕切りシート(間仕切り材)
15a 雄の面ファスナー
15b 雌の面ファスナー
16 ジョイント金具
16a ジョイント金具本体
16b ベルト
16b1 折返し部
16c ビス
16d ジョイント金具側ストッパー
16e 短尺側突起部
16f 長尺側突起部
17 嵩上げ用脚部
17a 嵩上げ用脚部ベース
17a1 土台本体
17a2 脚部支柱挿入片
17a11 滑り止め
17b 嵩上げ用脚部支柱
17b1 脚部支柱本体
17b2 連結用パイプ
17b3 ネジ
17b4 突起部挿入孔
17b5 ジョイント金具押えバー
17b6 ボルト
17b7 ナット

Claims (7)

  1. 左右両側の縦フレームとそれらの上下に設けられた上側水平フレームおよび下側水平フレームとを備えたほぼ長方形状のフレームと、そのフレームに囲まれた空間を覆う間仕切り材とを備えた多機能フェンスであって、
    縦フレームの上端部および下端部には、ジョイント金具が挿入される金具挿入穴が設けられており、縦フレーム上端部の金具挿入穴に挿入された前記ジョイント金具の突出部分を別の多機能フェンスの縦フレーム下端部の金具挿入穴に挿入して上下方向に複数段の多機能フェンスが連結できるように構成すると共に、縦フレームの下端部の金具挿入穴にはさらに嵩上げ用脚部を挿入して多機能フェンスの高さを嵩上げできるように構成し、
    前記ジョイント金具の長手方向の両端部には、それぞれ、当該ジョイント金具の長手方向に対し直交する方向に突出した突起部が設けられている一方、
    前記下側水平フレームの側面と、前記嵩上げ用脚部の嵩上げ用脚部支柱の側面には、それぞれ、前記ジョイント金具の突起部が挿入される突起部挿入孔が設けられており、
    前記ジョイント金具は、前記嵩上げ用脚部支柱の側面と前記下側水平フレームの側面に設けられた前記突起部挿入孔に前記突起部を挿入することによって前記嵩上げ用脚部支柱と前記下側水平フレームとの間の方杖として機能することを特徴とする多機能フェンス。
  2. 請求項1記載の多機能フェンスにおいて、
    前記嵩上げ用脚部支柱には、当該嵩上げ用脚部支柱の側面と前記下側水平フレームの側面に設けられた前記突起部挿入孔に前記突起部が挿入されて方杖として機能する前記ジョイント金具を外側から押えるジョイント金具押えバーが設けられていることを特徴とする多機能フェンス。
  3. 請求項2記載の多機能フェンスにおいて、
    前記ジョイント金具押えバーは、その基端部が前記嵩上げ用脚部支柱における前記突起部挿入孔が設けられた側面に回動可能に設けられ、回動することによって当該嵩上げ用脚部支柱の側面と前記下側水平フレームの側面に設けられた前記突起部挿入孔に前記突起部が挿入されて方杖として機能する前記ジョイント金具に重なって当該ジョイント金具を外側から押えることを特徴とする多機能フェンス。
  4. 請求項3載の多機能フェンスにおいて、
    前記ジョイント金具の裏面には、少なくとも一方の端部から突出したベルトが所定間隔を開けた複数本のビスで取り付けられており、
    その複数本のビスの内、一本のビスは、前記ジョイント金具押えバーが基端を中心に回転して当該嵩上げ用脚部支柱の側面と前記下側水平フレームの側面に設けられた前記突起部挿入孔に前記突起部が挿入された当該ジョイント金具を外側から押えた状態からさらに回転した際に、前記ジョイント金具押えバーに当接する位置に設けられ、前記ジョイント金具押えバーの回転し過ぎを防止することを特徴とする多機能フェンス。
  5. 請求項1〜請求項4のいずれか一の請求項に記載の多機能フェンスにおいて、
    前記嵩上げ用脚部支柱は、所定の厚さを有する方形状で中空の角パイプで構成されている一方、
    前記嵩上げ用脚部ベースは、その上面に前記嵩上げ用脚部支柱を構成する角パイプの内幅と同じ幅を有し中空の下端部に挿入される一対の脚部支柱挿入片が設けられ、その一対の脚部支柱挿入片の外側面間の間隔は、前記嵩上げ用脚部支柱を構成する角パイプの内幅と同じで、かつ、その一対の脚部支柱挿入片の内側面間の間隔は、前記嵩上げ用脚部支柱の所定の厚さの2倍であり、
    前記嵩上げ用脚部支柱は、前記嵩上げ用脚部ベースの前記一対の脚部支柱挿入片を全てまたは片方ずつ挿入して着脱可能に構成されていることを特徴とする多機能フェンス。
  6. 請求項5に記載の多機能フェンスにおいて、
    前記一対の脚部支柱挿入片は、前記嵩上げ用脚部ベースの上面であって短手方向の中心から片側にずらして設けられており、前記嵩上げ用脚部によって嵩上げした多機能フェンス同士を隣接して直線状に並べた際に隣接する多機能フェンスの縦フレームの間に隙間が空かないように構成したことを特徴とする多機能フェンス。
  7. 請求項1〜請求項6のいずれか一の請求項に記載の多機能フェンスにおいて、
    前記縦フレームの上端部および下端部には、前記ジョイント金具が挿入される金具挿入穴が設けられており、前記縦フレーム上端部の金具挿入穴に挿入された前記ジョイント金具の突出部分を別の多機能フェンスの縦フレーム下端部の金具挿入穴に挿入して上下方向に複数段の多機能フェンスが連結できるように構成したことを特徴とする多機能フェンス。
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