JP3234548B2 - クローラ式走行装置 - Google Patents

クローラ式走行装置

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JP3234548B2 JP25667597A JP25667597A JP3234548B2 JP 3234548 B2 JP3234548 B2 JP 3234548B2 JP 25667597 A JP25667597 A JP 25667597A JP 25667597 A JP25667597 A JP 25667597A JP 3234548 B2 JP3234548 B2 JP 3234548B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【発明の属する技術分野】本発明は、トラックフレーム
に対してテンション輪を前記トラックフレームに沿う前
後方向に位置変更させてクローラベルトの張り具合を調
節するスライド調節機構を、ゴムクローラベルト装着仕
様と鉄クローラベルト装着仕様とに仕様変更可能に構成
したクローラ式走行装置に関する。
【0001】
【従来の技術】従来、上記のようなクローラ式走行装置
1においては、図8に示すように、テンション輪12
と、このテンション輪12が近接配置されるトラックフ
レーム9の前後一側端側に装着した支持壁50とに亘っ
て、長尺に形成されたテンション輪支持用の第一支持フ
レーム51と、この第一支持フレーム51を前後方向に
スライド駆動するシリンダ52とを直列配置することに
よって、ゴムクローラベルト装着仕様のスライド調節機
構14Aを構成し、又、図9に示すように、テンション
輪12と支持壁50とに亘って、短尺に形成されたテン
ション輪支持用の第二支持フレーム53と、この第二支
持フレーム53を前後方向にスライド駆動するシリンダ
52と、テンション輪12のトラックフレーム9に沿っ
たトラックフレーム9側への変位を許容する緩衝具54
とを直列配置することによって、鉄クローラベルト装着
仕様のスライド調節機構14Bを構成するようにしてい
た。
【0002】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
従来技術においては、スライド調節機構の仕様を変更す
る際に、両仕様のいずれにおいても必要となる支持フレ
ームをそれぞれ専用のものに交換する必要が生じること
から、スライド調節機構の仕様変更作業が煩わしいもの
になるとともに、それぞれ専用の支持フレームを用意す
る必要があることによって、スライド調節機構を仕様変
更可能に構成して製造コストの低減化を図るようにして
いるにもかかわらず、その効果が得られ難いものとなっ
ていた。
【0003】本発明の目的は、スライド調節機構の仕様
変更作業を容易に行えるとともに、製造コストの低減化
を効果的に図ることのできるクローラ式走行装置を提供
することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のうちの請求項1記載の発明では、トラック
フレームに対してテンション輪を前記トラックフレーム
に沿う前後方向に位置変更させてクローラベルトの張り
具合を調節するスライド調節機構を、ゴムクローラベル
ト装着仕様と鉄クローラベルト装着仕様とに仕様変更可
能に構成したクローラ式走行装置において、前記テンシ
ョン輪が近接配置されるトラックフレームの前後一側端
側に支持壁を装着するとともに該支持壁に貫通孔を穿設
して、前記テンション輪と前記支持壁とに亘って、テン
ション輪支持用の支持フレームと、該支持フレームを前
後方向にスライド駆動するシリンダと、該シリンダの前
記貫通孔への挿通を阻止する受け部材とを直列配置する
ことによって、ゴムクローラベルト装着仕様のスライド
調節機構を構成し、かつ、前記テンション輪と前記支持
壁との間に、前記支持フレームと前記シリンダとを直列
配置するとともに、前記シリンダの一端部と前記支持壁
との間に、前記テンション輪の前記トラックフレームに
沿った該トラックフレーム側への変位を許容する緩衝具
を、その固定部の前部側が前記支持壁により受け止め支
持されるように、その後部側を前記貫通孔に挿通した状
態で配設することによって、鉄クローラベルト装着仕様
のスライド調節機構を構成するようにした。
【0005】〔作用〕上記請求項1記載の発明による
と、ゴムクローラベルト装着仕様のスライド調節機構に
おいては、テンション輪と支持壁とに亘って支持フレー
ムとシリンダと受け部材とが直列に配置されるようにな
り、又、鉄クローラベルト装着仕様のスライド調節機構
においては、テンション輪と支持壁との間に支持フレー
ムとシリンダとが直列に配置されるとともに、シリンダ
の一端部と支持壁との間に、緩衝具が、その後部側を貫
通孔に挿通した状態で配設されるようになることから、
両仕様における支持フレームとシリンダとを兼用化する
ことができるとともに、受け部材と緩衝具とを交換する
だけでスライド調節機構の仕様を変更することができる
ようになる。つまり、シリンダのみを兼用化する場合に
比較して、製造コストの低減化を効果的に図れるととも
に、スライド調節機構の仕様変更作業に要する労力を軽
減できるようになる。
【0006】〔効果〕従って、スライド調節機構の仕様
変更作業に要する労力の軽減化を図れるとともに、製造
コストの低減化を効果的に図ることのできるクローラ式
走行装置を提供し得るに至った。
【0007】又、本発明のうちの請求項2記載の発明で
は、トラックフレームに対してテンション輪を前記トラ
ックフレームに沿う前後方向に位置変更させてクローラ
ベルトの張り具合を調節するスライド調節機構を、ゴム
クローラベルト装着仕様と鉄クローラベルト装着仕様と
に仕様変更可能に構成したクローラ式走行装置におい
て、前記テンション輪が近接配置されるトラックフレー
ムの前後一側端側に支持壁を装着して、前記テンション
輪と前記支持壁とに亘って、前記トラックフレームに沿
う前後向きに貫通孔が穿設されたテンション輪支持用の
支持フレームと、前記貫通孔に挿通される挿通部と前記
支持フレームに接当する接当部とを備えた支持フレーム
前後摺動駆動用のシリンダとを、前記貫通孔に前記挿通
部を挿通するとともに前記支持フレームに前記接当部を
接当させた状態で直列配置することによって、ゴムクロ
ーラベルト装着仕様のスライド調節機構を構成し、か
つ、前記テンション輪と前記支持壁とに亘って、前記支
持フレームと前記シリンダとを、前記貫通孔に前記挿通
部を挿通するとともに、前記支持フレームと前記接当部
との間に隙間が形成されるように前記支持フレームと前
記シリンダとの間に緩衝用のスプリングを介装して、前
記テンション輪の前記トラックフレームに沿った該トラ
ックフレーム側への変位を許容する状態に直列配置する
ことによって、鉄クローラベルト装着仕様のスライド調
節機構を構成するようにした。
【0008】〔作用〕上記請求項2記載の発明による
と、ゴムクローラベルト装着仕様のスライド調節機構に
おいては、テンション輪と支持壁とに亘って、支持フレ
ームとシリンダとが、支持フレームの貫通孔にシリンダ
の挿通部を挿通するとともに支持フレームにシリンダの
接当部を接当させた状態で直列に配置されるようにな
り、又、鉄クローラベルト装着仕様のスライド調節機構
においては、テンション輪と支持壁とに亘って、支持フ
レームとシリンダとが、支持フレームの貫通孔にシリン
ダの挿通部を挿通するとともに、支持フレームとシリン
ダの接当部との間に隙間が形成されるように支持フレー
ムとシリンダとの間に緩衝用のスプリングを介装した状
態で直列に配置されるようになることから、両仕様にお
ける支持フレームとシリンダとを兼用化することができ
るとともに、スプリングの着脱によってスライド調節機
構の仕様を変更することができるようになる。つまり、
シリンダのみを兼用化する場合に比較して、製造コスト
の低減化を効果的に図れるとともに、スライド調節機構
の仕様変更作業に要する労力を軽減できるようになる。
又、鉄クローラベルト装着仕様の際に要する緩衝具をス
プリングのみで構成していることから、より効果的に製
造コストの低減化を図れるとともに構成の簡素化をも図
れるようになる。
【0009】〔効果〕従って、スライド調節機構の仕様
変更作業に要する労力の軽減化を図れるとともに、より
効果的に製造コストの低減化を図れるとともに構成の簡
素化をも図ることのできるクローラ式走行装置を提供し
得るに至った。
【0010】
【発明の実施の形態】
〔第1実施形態〕以下、本発明の第1の実施の形態を図
面に基づいて説明する。
【0011】図1にはバックホーの全体側面が示されて
おり、このバックホーは、左右一対のクローラ式走行装
置1を備えた走行機体2、走行機体2の前部に昇降自在
に連結されたドーザ3、走行機体2の上部に縦軸芯P周
りに旋回自在に連結された旋回台4、旋回台4の前部に
連結された掘削装置5、及び旋回台4の前上部に各種操
作レバー6や運転座席7などを配備して形成された操縦
部8、などによって構成されている。
【0012】図1〜5に示すように、各クローラ式走行
装置1は、左右の両側壁9a,9bと上壁9cとを有す
るように屈曲形成された第一部材9Aに底壁9dとなる
平板状の第二部材9Bなどを溶着してなるトラックフレ
ーム9、トラックフレーム9の後端部に支持された駆動
輪10、トラックフレーム9の下部に前後方向に所定間
隔を隔てる状態で装着された複数の遊転輪11、トラッ
クフレーム9の前方に配置されたテンション輪12、そ
れらを外囲する状態で駆動輪10とテンション輪12と
に亘って掛け渡された無端状のクローラベルト13、及
びトラックフレーム9に対してテンション輪12をトラ
ックフレーム9に沿う前後方向に位置変更させてクロー
ラベルト13の張り具合を調節するスライド調節機構1
4、などによって構成されている。スライド調節機構1
4は、ゴムクローラベルト装着仕様と鉄クローラベルト
装着仕様とに仕様変更可能となるように構成されてお
り、これによって、クローラ式走行装置1は、そのクロ
ーラベルト13としてゴムクローラベルト13Aと鉄ク
ローラベルト13Bの双方を採用できるようになってい
る。
【0013】以下、スライド調節機構14の構成につい
て詳述する。
【0014】テンション輪12が近接配置されるトラッ
クフレーム9の前端側には支持壁15が装着されてい
る。支持壁15には、貫通孔15aが穿設されるととも
に、テンション輪12を支持する支持フレーム16を前
後方向にスライド駆動するシリンダの一例であるグリス
シリンダ17におけるピストンシリンダ17Aの先端を
受け止めてグリスシリンダ17の貫通孔15aへの挿通
を阻止する受け部材18、もしくは、クローラ式走行装
置1の駆動時に発生する圧縮荷重に起因したテンション
輪12のトラックフレーム9に沿ったトラックフレーム
9側への変位を許容する緩衝具19がボルト連結される
ようになっている。支持フレーム16は、テンション輪
12を回動自在に支持する左右一対の支持部16Aと、
左右の支持部16Aを連結する連結部16Bとから構成
されている。支持部16Aには、トラックフレーム9の
左右の両側壁9a,9bに内接案内される内接面16a
を有するように形成されている。連結部16Bには、グ
リスシリンダ17におけるシリンダチューブ17Bの後
端がボルト連結されるようになっている。受け部材18
は、ピストンシリンダ17Aの先端を外嵌するとともに
ピストンシリンダ17Aの先端に装備されたグリスニッ
プル20が係入される切欠18aを備えた筒状部18A
と、支持壁15に連結される基板18Bによって構成さ
れている。緩衝具19は、ピストンシリンダ17Aの先
端を外嵌するとともにピストンシリンダ17Aの先端に
装備されたグリスニップル20が係入される切欠19a
を備えた有底筒状の固定部19Aと、ロッド19b、ロ
ッド19bの前端部に溶着された第一バネ受け部材19
c、ロッド19bの後端部に外嵌された第二バネ受け部
材19d、第一バネ受け部材19cと第二バネ受け部材
19dとに亘る状態でロッド19bに外嵌されたスプリ
ング19e、及びロッド19bの後端部への螺合により
第二バネ受け部材19dのロッド19bからの離脱を阻
止するナット19fからなる可動部19Bとから構成さ
れている。固定部19Aは、その前部側に支持壁15に
ボルト連結されるフランジ19gが備えられるととも
に、その後端にロッド19b及びナット19fの挿通を
許容する貫通孔19hが穿設されている。
【0015】そして、図2及び図3に示すように、トラ
ックフレーム9内において、テンション輪12と支持壁
15とに亘って支持フレーム16とグリスシリンダ17
と受け部材18とを直列配置することによって、ゴムク
ローラベルト装着仕様のスライド調節機構14Aを構成
することができるようになっている。一方、図4及び図
5に示すように、テンション輪12と支持壁15との間
に支持フレーム16とグリスシリンダ17とを直列配置
するとともに、グリスシリンダ17におけるピストンシ
リンダ17Aの先端と支持壁15との間に、緩衝具19
を、その固定部19Aのフランジ19gが支持壁15に
ボルト連結されて受け止め支持されるように、その後部
側を支持壁15の貫通孔15aに挿通した状態で配設す
ることによって、鉄クローラベルト装着仕様のスライド
調節機構14Bを構成することができるようになってい
る。
【0016】つまり、図2及び図3に示すように、ゴム
クローラベルト装着仕様のスライド調節機構14Aにお
いては、テンション輪12と支持壁15とに亘って支持
フレーム16とグリスシリンダ17と受け部材18とが
直列に配置されるようになり、又、図4及び図5に示す
ように、鉄クローラベルト装着仕様のスライド調節機構
14Bにおいては、テンション輪12と支持壁15との
間に支持フレーム16とグリスシリンダ17とが直列に
配置されるとともに、グリスシリンダ17におけるピス
トンシリンダ17Aの先端と支持壁15との間に、緩衝
具19が、その後部側を支持壁15の貫通孔15aに挿
通した状態で配設されるようになることから、両仕様に
おける支持フレーム16とグリスシリンダ17とを兼用
化することができるとともに、受け部材18と緩衝具1
9とを交換するだけでスライド調節機構14の仕様を変
更することができるようになっており、もって、グリス
シリンダ17のみを兼用化する場合に比較して、製造コ
ストの低減化を効果的に図れるとともに、スライド調節
機構14の仕様変更作業に要する労力を軽減できるよう
になっている。
【0017】又、図2及び図3に示すように、スライド
調節機構14のゴムクローラベルト装着仕様において
は、受け部材18の切欠18aにグリスニップル20を
係入することによりグリスニップル20の姿勢を規制
し、又、図4及び図5に示すように、スライド調節機構
14の鉄クローラベルト装着仕様においては、緩衝具1
9の切欠19aにグリスニップル20を係入することに
よりグリスニップル20の姿勢を規制していることか
ら、ピストンシリンダ17Aの不測の回動に起因したト
ラックフレーム9に形成されるグリス供排用の開口hか
らのグリスニップル20の位置ズレを阻止できるように
なっており、もって、グリスシリンダ17に対するグリ
ス供排作業を容易に行えるようになっている。
【0018】ちなみに、グリスニップル20からグリス
を注入してグリスシリンダ17を伸長作動させることに
よって、トラックフレーム9に対してテンション輪12
をトラックフレーム9に沿う前方向に位置変更させるこ
とができてクローラベルト13を緊張させることがで
き、又、グリスニップル20からグリスを排出させてグ
リスシリンダ17を短縮作動させることによって、トラ
ックフレーム9に対してテンション輪12をトラックフ
レーム9に沿う後方向に位置変更させることができてク
ローラベルト13を弛緩させることができるようになっ
ている。
【0019】〔第2実施形態〕以下、本発明の第2の実
施の形態を図面に基づいて説明する。尚、第2の実施の
形態においては、スライド調節機構14以外の構成は第
1の実施の形態と同じであることから、スライド調節機
構14の構成についてのみ説明する。
【0020】図6及び図7に示すように、テンション輪
12が近接配置されるトラックフレーム9の前端側には
支持壁21が装着されている。支持壁21には、テンシ
ョン輪12を支持する支持フレーム22を前後方向にス
ライド駆動するシリンダの一例であるグリスシリンダ2
3におけるピストンシリンダ23Aの先端を外嵌すると
ともにピストンシリンダ23Aの先端に装備されたグリ
スニップル24が係入される切欠21aを備えた筒状体
21Aが装備されている。つまり、支持壁21は、グリ
スシリンダ23におけるピストンシリンダ23Aの先端
を受け止め支持するようになっている。支持フレーム2
2は、テンション輪12を回動自在に支持する左右一対
の支持部22Aと、左右の支持部22Aを連結する連結
部22Bとから構成されている。支持部22Aには、ト
ラックフレーム9の左右の両側壁9a,9bに内接案内
される内接面22aを有するように形成されている。連
結部22Bには、トラックフレーム9に沿う前後向きに
貫通孔22bが穿設されている。グリスシリンダ23の
シリンダチューブ23Bには、支持フレーム22の貫通
孔22bに挿通される挿通部23a、支持フレーム22
の連結部22Bに接当する接当部23b、及びトラック
フレーム9の左右の両側壁9a,9bと底壁9dに内接
するフランジ23cが備えられている。支持フレーム2
2の連結部22Bとシリンダチューブ23Bのフランジ
23cとの間には、クローラ式走行装置1の駆動時に発
生する圧縮荷重に起因したテンション輪12のトラック
フレーム9に沿ったトラックフレーム9側への変位を許
容する緩衝用のスプリング25を介装できるようになっ
ている。
【0021】そして、図6に示すように、トラックフレ
ーム9内において、テンション輪12と支持壁21とに
亘って支持フレーム22とグリスシリンダ23とを、支
持フレーム22の貫通孔22bにグリスシリンダ23の
挿通部23aを挿通するとともに支持フレーム22の連
結部22Bにグリスシリンダ23の接当部23bを接当
させた状態で直列配置することによって、ゴムクローラ
ベルト装着仕様のスライド調節機構14Aを構成するこ
とができるようになっている。一方、図7に示すよう
に、テンション輪12と支持壁21とに亘って支持フレ
ーム22とグリスシリンダ23とを、支持フレーム22
の貫通孔22bにグリスシリンダ23の挿通部23aを
挿通するとともに、支持フレームの連結部22Bとグリ
スシリンダ23の接当部23bとの間に隙間sが形成さ
れるように、支持フレームの連結部22Bとグリスシリ
ンダ23のフランジ23cとの間に、グリスシリンダ2
3を外嵌する緩衝用のスプリング25を介装する状態に
直列配置することによって、鉄クローラベルト装着仕様
のスライド調節機構を構成することができるようになっ
ている。
【0022】つまり、図6に示すように、ゴムクローラ
ベルト装着仕様のスライド調節機構14Aにおいては、
テンション輪12と支持壁21とに亘って、支持フレー
ム22とグリスシリンダ23とが、支持フレーム22の
貫通孔22bにグリスシリンダ23の挿通部23aを挿
通するとともに、支持フレーム22の連結部22Bにグ
リスシリンダ23の接当部23bを接当させた状態で直
列に配置されるようになり、又、図7に示すように、鉄
クローラベルト装着仕様のスライド調節機構14Bにお
いては、テンション輪12と支持壁21とに亘って、支
持フレーム22とグリスシリンダ23とが、支持フレー
ム22の貫通孔22bにグリスシリンダ23の挿通部2
3aを挿通するとともに、支持フレーム22の連結部2
2Bとグリスシリンダ23の接当部23bとの間に隙間
sが形成されるように、支持フレームの連結部22Bと
グリスシリンダ23のフランジ23cとの間に緩衝用の
スプリング25を介装する状態で直列に配置されるよう
になることから、両仕様における支持フレーム22とグ
リスシリンダ23とを兼用化することができるととも
に、スプリング25の着脱によってスライド調節機構1
4の仕様を変更することができるようになっており、も
って、グリスシリンダ23のみを兼用化する場合に比較
して、製造コストの低減化を効果的に図れるとともに、
スライド調節機構14の仕様変更作業に要する労力を軽
減できるようになっている。しかも、鉄クローラベルト
装着仕様の際に要する緩衝具をスプリング25のみで構
成していることから、より効果的に製造コストの低減化
を図れるとともに構成の簡素化をも図れるようになって
いる。
【0023】又、支持壁21に装備される筒状体21A
の切欠21aにグリスニップル24を係入することによ
り、グリスニップル24の姿勢を規制していることか
ら、ピストンシリンダ23Aの不測の回動に起因したト
ラックフレーム9に形成されるグリス供排用の開口(図
示せず)からのグリスニップル24の位置ズレを阻止で
きるようになっており、もって、グリスシリンダ23に
対するグリス供排作業を容易に行えるようになってい
る。
【0024】尚、図6における符号26は、スライド調
節機構14を鉄クローラベルト装着仕様に仕様変更した
際に支持フレーム22の連結部22Bとグリスシリンダ
23の接当部23bとの間に形成される隙間sを、ゴム
クローラベルト装着仕様に仕様変更する際に埋めて支持
フレーム22の連結部22Bとグリスシリンダ23の接
当部23bとを間接的に接当させるスペーサである。
【0025】〔別実施形態〕 上記実施形態においては、バックホーに装備される
クローラ式走行装置1を例示したが、クローラ式走行装
置1としては、コンバイン、草刈機、トラクタ、あるい
は運搬車、などに装備されるものであってもよい。 クローラ式走行装置1としては、その後部側にテン
ション輪12及びスライド調節機構14が配備されるも
のであってもよい。 スライド調節機構14としては、トラックフレーム
9の外側部に配備されるものであってよい。 第1実施形態においては、シリンダ17を、ピスト
ンシリンダ17Aが支持フレーム16側に、又、シリン
ダチューブ17Bが支持壁15側に位置する状態で配設
するようにしてもよい。 第2実施形態においては、シリンダ23を、そのピ
ストンシリンダ23Aに、支持フレーム22の貫通孔2
2bに挿通される挿通部23a、支持フレーム22の連
結部22Bに接当する接当部23b、及びトラックフレ
ーム9の左右の両側壁9a,9bと底壁9dに内接する
フランジ23cを備えるように構成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】クローラ式走行装置の構成を示すバックホーの
全体側面図
【図2】第1実施形態におけるスライド調節機構をゴム
クローラベルト装着仕様に変更した状態を示すクローラ
式走行装置の前部縦断側面図
【図3】第1実施形態におけるスライド調節機構をゴム
クローラベルト装着仕様に変更した状態を示すクローラ
式走行装置の前部横断平面図
【図4】第1実施形態におけるスライド調節機構を鉄ク
ローラベルト装着仕様に変更した状態を示すクローラ式
走行装置の前部縦断側面図
【図5】第1実施形態におけるスライド調節機構を鉄ク
ローラベルト装着仕様に変更した状態を示すクローラ式
走行装置の前部横断平面図
【図6】第2実施形態におけるスライド調節機構をゴム
クローラベルト装着仕様に変更した状態を示すクローラ
式走行装置の前部縦断側面図
【図7】第2実施形態におけるスライド調節機構を鉄ク
ローラベルト装着仕様に変更した状態を示すクローラ式
走行装置の前部縦断側面図
【図8】従来技術においてスライド調節機構をゴムクロ
ーラベルト装着仕様に変更した状態を示すクローラ式走
行装置の前部縦断側面図
【図9】従来技術においてスライド調節機構を鉄クロー
ラベルト装着仕様に変更した状態を示すクローラ式走行
装置の前部縦断側面図
【符号の説明】
9 トラックフレーム 12 テンション輪 13 クローラベルト 14 スライド調節機構 14A ゴムクローラベルト装着仕様のスライド調節機
構 14B 鉄クローラベルト装着仕様のスライド調節機構 15 支持壁 15a 貫通孔 16 支持フレーム 17 シリンダ 18 受け部材 19 緩衝具 19A 固定部 21 支持壁 22 支持フレーム 22b 貫通孔 23 シリンダ 23a 挿通部 23b 接当部 25 スプリング s 隙間

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 トラックフレームに対してテンション輪
    を前記トラックフレームに沿う前後方向に位置変更させ
    てクローラベルトの張り具合を調節するスライド調節機
    構を、ゴムクローラベルト装着仕様と鉄クローラベルト
    装着仕様とに仕様変更可能に構成したクローラ式走行装
    置であって、 前記テンション輪が近接配置されるトラックフレームの
    前後一側端側に支持壁を装着するとともに該支持壁に貫
    通孔を穿設して、前記テンション輪と前記支持壁とに亘
    って、テンション輪支持用の支持フレームと、該支持フ
    レームを前後方向にスライド駆動するシリンダと、該シ
    リンダの前記貫通孔への挿通を阻止する受け部材とを直
    列配置することによって、ゴムクローラベルト装着仕様
    のスライド調節機構を構成し、かつ、前記テンション輪
    と前記支持壁との間に、前記支持フレームと前記シリン
    ダとを直列配置するとともに、前記シリンダの一端部と
    前記支持壁との間に、前記テンション輪の前記トラック
    フレームに沿った該トラックフレーム側への変位を許容
    する緩衝具を、その固定部の前部側が前記支持壁により
    受け止め支持されるように、その後部側を前記貫通孔に
    挿通した状態で配設することによって、鉄クローラベル
    ト装着仕様のスライド調節機構を構成するようにしてあ
    るクローラ式走行装置。
  2. 【請求項2】 トラックフレームに対してテンション輪
    を前記トラックフレームに沿う前後方向に位置変更させ
    てクローラベルトの張り具合を調節するスライド調節機
    構を、ゴムクローラベルト装着仕様と鉄クローラベルト
    装着仕様とに仕様変更可能に構成したクローラ式走行装
    置であって、 前記テンション輪が近接配置されるトラックフレームの
    前後一側端側に支持壁を装着して、前記テンション輪と
    前記支持壁とに亘って、前記トラックフレームに沿う前
    後向きに貫通孔が穿設されたテンション輪支持用の支持
    フレームと、前記貫通孔に挿通される挿通部と前記支持
    フレームに接当する接当部とを備えた支持フレーム前後
    摺動駆動用のシリンダとを、前記貫通孔に前記挿通部を
    挿通するとともに前記支持フレームに前記接当部を接当
    させた状態で直列配置することによって、ゴムクローラ
    ベルト装着仕様のスライド調節機構を構成し、かつ、前
    記テンション輪と前記支持壁とに亘って、前記支持フレ
    ームと前記シリンダとを、前記貫通孔に前記挿通部を挿
    通するとともに、前記支持フレームと前記接当部との間
    に隙間が形成されるように前記支持フレームと前記シリ
    ンダとの間に緩衝用のスプリングを介装して、前記テン
    ション輪の前記トラックフレームに沿った該トラックフ
    レーム側への変位を許容する状態に直列配置することに
    よって、鉄クローラベルト装着仕様のスライド調節機構
    を構成するようにしてあるクローラ式走行装置。
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