JPH08175442A - クローラ式車両の走行装置 - Google Patents

クローラ式車両の走行装置

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JPH08175442A
JPH08175442A JP6336929A JP33692994A JPH08175442A JP H08175442 A JPH08175442 A JP H08175442A JP 6336929 A JP6336929 A JP 6336929A JP 33692994 A JP33692994 A JP 33692994A JP H08175442 A JPH08175442 A JP H08175442A
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JP
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idler
wheel
track
crawler
support
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Application number
JP6336929A
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English (en)
Inventor
Takeshi Kumazawa
健 熊沢
Kazuo Soga
和生 曽我
Akio Ota
章夫 大田
Tamotsu Niino
保 新納
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Komatsu Ltd
Original Assignee
Komatsu Ltd
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Priority to KR1019950059591A priority patent/KR970036277A/ko
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D55/00Endless track vehicles
    • B62D55/08Endless track units; Parts thereof
    • B62D55/30Track-tensioning means

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Handcart (AREA)
  • Motor Power Transmission Devices (AREA)
  • Devices For Conveying Motion By Means Of Endless Flexible Members (AREA)
  • Harvester Elements (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 アイドラ7と共に前後動する下転輪10を他
の下転輪9と共通化することにより、生産性、補給性を
向上させたクローラ式車両の走行装置を提供する。 【構成】 アイドラ7に近接する下転輪10を他の下転
輪9と共通化すると共に、このアイドラ7に近接する下
転輪10を支持し、かつ各トラックフレーム3,4内に
おいてアイドラサポート6に支持された逆U字状ブラケ
ット18からなるクローラ式車両の走行装置。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はクローラ式車両の走行装
置に関し、特に、逆U字状トラックフレームのような二
つの側壁間で、その長手方向に摺動自在にガイドされる
アイドラサポート、またはその連結部材に固定した下転
輪を、他の下転輪と共通化したトラック式車両の走行装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】第1の従来技術として、図7(A)に全
体側面図、(B)に履帯張り装置の詳細が示される「特
表平4−502739」の構成について説明する。第1
および第2端部部分51,52を有するフレーム構造5
3と、このフレーム構造53の第1端部部分51に回転
自在に支持されている第1車輪54と、フレーム構造5
3の第2端部部分52近傍に回転自在に支持されている
第2車輪55と、フレーム構造53の第1、第2車輪5
4,55を包囲するトラック56と、第1および第2端
部壁57,58を有し、第1車輪54に連結された第1
シリンダ59と、第1シリンダ59中に配置されたスプ
リング60と、スプリング60と第2端部壁58との間
の第1シリンダ59中に配置され、スプリング60に接
触しているピストン61と、第1シリンダ59と実質上
同軸に設けられた第2シリンダ62と、ピストン61に
連結された第1端部部分63と第2シリンダ62中に配
置された第2端部部分64とを有するロッド部材65
と、このロッド部材65と第2シリンダ62とで形成さ
れる油圧室66に加圧流体を供給するための、図示しな
い加圧流体源とを含んだ履帯型車両50の無端状トラッ
ク56の張力調整機構が記載されている。また、トラッ
ク56の下部はフレーム構造53に回転自在に支持され
た下転輪67、および第1端部部分51に回転自在に支
持された下転輪68によりガイドされる。
【0003】第2の従来技術として、図8(A)に履帯
張り装置の全体側面図、(B)に履帯張り装置の詳細が
示される「実開昭63−148590」の構成について
説明する。トラックフレーム71に対しクローラ72を
支持しているアイドルホイール73のホイールヨーク部
74を前後動および上方屈折を可能とする軸受継手75
によって連結し、トラックフレーム71とホイールヨー
ク部74間にアジャスタシリンダ76,77,78とス
プリング79を有するテンション機構80a,80bを
連結すると共に、アジャスタシリンダ76,77,78
に配管77aを介して油圧作動機構を連設し、かつホイ
ールヨーク部74上にスプリング79を介してクローラ
弛緩防止用のガイド81を設けたクローラ式車両の走行
装置が記載されている。また、クローラ72の下部はト
ラックフレーム71に回転自在に支持された下転輪8
2、およびホイールヨーク部74に回転自在に支持され
た下転輪83によりガイドされる。
【0004】前記第1の従来技術によれば次のように作
用する。第2シリンダ62の油圧室66に加圧流体を供
給すると、ロッド部材65を介してピストン61が押し
出され、スプリング60を押し縮めながら第1車輪54
を押し出してトラック56を張り出す。このようにし
て、トラック56の張力が所定値になるまで第2シリン
ダ62の油圧室66に加圧流体を供給する。履帯型車両
50の走行中にトラック56が岩石に乗り上げたり、衝
突してトラック56に衝撃が作用すると、スプリング6
0が押し縮められて第1車輪54が引き込みトラック5
6に作用する衝撃を緩衝している。前記のように、第1
車輪54が押し出されたり、引き込むときには、第1端
部部分51に支持された下転輪68も第1車輪54と同
時に移動するため、第1車輪54と下転輪68間距離を
常に一定に保持している。従って、本発明の作動状況を
示す、図6(A)のアイドラ回りの側面図、および
(B)に示す(A)のF−F断面図と同様に、接地長L
1 (駆動輪に隣接する下転輪からアイドラに隣接する下
転輪までの距離)を長くして、車両の安定性を向上させ
ている。また、アイドラとアイドラに隣接する下転輪ま
での距離L2 を一定に保持して、図のように履帯の一方
が大きな石に乗り上げて履帯のねじれが大きくなるとき
に、アイドラからの履帯はずれの誘発を防止している。
【0005】前記第2の従来技術によれば次のように作
用する。油圧作動機構から配管77aを介してアジャス
タシリンダ76,77で形成される油圧室に油圧を供給
すると、ピストン77を介してアジャスタシリンダ7
8、バネ79およびガイド81を介してホイールヨーク
部74を押し出して、アイドルホイール73によりクロ
ーラ72を緊張させる。クローラ72が岩石に乗り上げ
たり、衝突してクローラ72に衝撃が作用すると、バネ
79が押し縮められてアイドルホイール73が引き込み
クローラ72に作用する衝撃を緩衝している。また、ク
ローラ72が大きな石に乗り上げると上方のテンション
機構80aが縮み、下方のテンション機構80bが伸び
てアイドルホイール73をトラックフレーム71に対し
て軸受継手75回りに上方に屈折させる。前記のよう
に、アイドルホイール73が押し出されたり、引き込む
ときには、ホイールヨーク部74に支持された下転輪8
3もアイドルホイール73と同時に移動するため、アイ
ドルホイール73と下転輪83間距離を常に一定に保持
している。従って、前記第1の従来技術と同様にして車
両の安定性を向上させると共に、アイドラからの履帯は
ずれの誘発を防止している。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、前記第1の従
来技術によると、図7(A)および(B)のように、第
1車輪54近傍のトラック56の左右いずれか一方が大
きな石に乗り上げると、フレーム構造53に対して第1
端部部分51がその軸回りに回り止めされていないた
め、第1車輪54および下転輪68はその軸回りに自由
に回転し、履帯のねじれが大きくなるときは履帯が損傷
する原因となる問題があった。
【0007】また、前記第2の従来技術によると、クロ
ーラ72が大きな石に乗り上げる場合にはアイドルホイ
ール73をトラックフレーム71に対して軸受継手75
回りに上方に屈折させるため、クローラ72の接地長が
著しく減少して車体の安定性を欠く問題がある。更に、
アイドルホイール73の倒れモーメントはホイールヨー
ク部74の捩じりトルクとして軸受継手75に伝達され
るため、軸受継手75を損傷させる問題がある。
【0008】本発明は前記第1の従来技術および第2の
従来技術における課題を解決するためになされたもの
で、アイドラ近傍の履帯が大きな石に乗り上げても履帯
の接地長を減少することなく、車体の安定性を向上させ
ると共に、アイドラ近傍の履帯の左右いずれか一方が大
きな石に乗り上げても、アイドラおよびアイドラ近傍の
下転輪の倒れを確実に防止して履帯が大きくねじれるこ
とによる履帯の損傷を防止することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によるクローラ式
車両の走行装置は、車体を支持する左右のトラックフレ
ームと、この各トラックフレームの長手方向一端に回転
自在に支持された駆動輪と、各トラックフレームの他端
でその長手方向に摺動自在に支持されたアイドラサポー
トと、このアイドラサポートを押し出すためにリコイル
スプリングに付勢されるピストンロッドと、前記アイド
ラサポートに回転自在に支持されたアイドラと、このア
イドラと前記駆動輪とに捲装された履帯と、この履帯を
ガイドするための、支持軸、軸受、シールおよび転輪に
より構成される下転輪とよりなるクローラ式車両の走行
装置において、アイドラに近接する下転輪を他の下転輪
と共通化すると共に、このアイドラに近接する下転輪を
支持し、かつ各トラックフレーム内でアイドラサポート
に支持されたブラケットからなる。前記各トラックフレ
ームはその長手方向において、アイドラおよびアイドラ
に近接する下転輪の部分を、ブラケットの幅または下転
輪のブラケットへの取付具とトラックフレームとの摺接
を避ける所定間隔だけ、他の部分に対して幅広く形成し
てもよく、また、前記ブラケットをアイドラサポートの
下端に固定してもよい。
【0010】
【作用】次に前記構成の作用について説明する。車体を
支持する左右の各トラックフレームの長手方向一端に回
転自在に支持された駆動輪と、他端でその長手方向に摺
動自在に支持されたアイドラサポートに、回転自在に支
持されたアイドラとに捲装された履帯は、アイドラサポ
ートに支持されたアイドラがピストンロッドを介して、
リコイルスプリングにより押し出されるため履帯には所
定の緊張力が保持される。また、履帯の下方部分はトラ
ックフレームに回転自在に支持される下転輪と、各トラ
ックフレーム内でアイドラサポートに固定されたブラケ
ットに回転自在に支持される共通化された各下転輪組立
体とによりガイドされる。
【0011】この状態において、駆動輪を回転駆動する
と履帯が回転駆動されるため車両が前後に走行するが、
車両の走行中に履帯が大きな石に乗り上げても、アイド
ラ部分だけが上方に持ち上がることがないため、接地長
が減少することなく車両の安定性が向上する。また、履
帯の左右方向いずれか一方が大きな石に乗り上げても、
各トラックフレームの長手方向に摺動自在に支持された
アイドラサポートに固定された下転輪はアイドラと一体
で移動するため、この下転輪とアイドラ間距離は一定に
保持されるので車両の安定性が向上する。アイドラと下
転輪は共に左右の各トラックフレームの長手方向に摺動
自在に支持されたアイドラサポートに支持されており傾
くことがないため履帯の耐久性が向上する。
【0012】前記各トラックフレームはその長手方向に
おいて、アイドラおよびアイドラに近接する下転輪の部
分を、ブラケットの幅または下転輪のブラケットへの取
付具とトラックフレームとの摺接を避ける所定間隔だ
け、他の部分に対して幅広く形成すれば、その部分の断
面係数が増加するため曲げ強度を向上する。また、前記
ブラケットをアイドラサポートの下端に固定すれば、ブ
ラケットをコンパクトに構成することができる。
【0013】
【実施例】以下に、本発明のクローラ式車両の走行装置
に関する一実施例を図1〜図6により詳述する。図1
は、本発明を適用した油圧式掘削機械の全体図で、
(A)は側面図、(B)は正面図、図2は、本発明の一
実施例を示す走行装置に関する、図1のP部詳細図で、
図3のA−A部分断面図、図3は、本発明の一実施例を
示す走行装置に関する、図2のB−B部分断面図、図4
は、本発明の一実施例を示す走行装置に関する、部分断
面を示す正面図で、(A)は図2のC−C部分断面図、
(B)は図2のD−D部分断面図、図5は、本発明の一
実施例を示す走行装置に関する、部分断面を示す正面図
で、図2のE−E断面図、図6は、本発明の一実施例に
関する作用を説明するための図で、(A)は走行装置の
アイドラ回りの側面図、(B)は(A)のF−F断面図
である。
【0014】先ず、図1〜図5により構成について説明
する。図1において、クローラ式車両の車体1はセンタ
フレーム2を介して左右のトラックフレーム3,4に支
持されている。この各トラックフレーム3,4の長手方
向の一端には駆動輪5が、図示しない油圧モータにより
回転自在に支持されており、他端には詳細を図2以降に
示すような、アイドラサポート6がその長手方向に摺動
自在に支持されている。このアイドラサポート6にはア
イドラ7が回転自在に支持されており、前記駆動輪5と
アイドラ7とには履帯8が捲装されている。また、履帯
8は各トラックフレーム3,4に回転自在に支持された
下転輪9および上転輪11と、アイドラサポート6に回
転自在に支持された下転輪10とによりガイドされてい
る。
【0015】図2〜図5において、各トラックフレーム
3,4は勝手違いの構成であるためトラックフレーム3
のみについて説明する。トラックフレーム3は前部フレ
ーム3a、連結板3b、中間フレーム3cと図示しない
後部フレームとにより一体に構成されている。前部フレ
ーム3aは逆U字状に形成されており、その両脚部内側
には図4に明示されるように、その長手方向に、かつ上
下に所定間隔をおいて各ガイド部材12a,12bが固
定されている。この各ガイド部材12a,12bの間に
はアイドラサポート6が長手方向に摺動自在にガイドさ
れており、アイドラサポート6の後面にはピストンロッ
ド13が固定されている。このピストンロッド13の後
部はシリンダ14に嵌合されており、前記ピストンロッ
ド13とシリンダ14とで形成されるシリンダ室15に
は、図示しない公知のグリース供給装置によりグリース
が充填されている。シリンダ14のフランジ部14a
と、中間フレーム3cに固定されたフランジ部16間に
はリコイルスプリング17が装着されている。
【0016】図4(A)に明示されるように、アイドラ
7はアイドラサポート6に支持された軸7aに軸受7b
を介して回転自在に支持されており、アイドラサポート
6とアイドラ7間はシールリング7cによりシールされ
ている。また、アイドラサポート6の左右方向の幅と、
前部フレーム3aの内幅との間にはスペーサ19が配置
されており、アイドラサポート6を左右方向に対してガ
タのないように案内している。前記逆U字状の前部フレ
ーム3aの両脚部間に固定された各ガイド部材12a,
12bの間では、図4(B)に明示されるように、アイ
ドラサポート6の下方に逆U字状のブラケット18が破
線で示すボルトにより固定されている。溶接一体化して
も良い。この逆U字状のブラケット18には、支持軸1
0a、軸受10b、シール10cおよび転輪10d、側
リング10eとにより構成される下転輪10が、その支
持軸10aを逆U字状ブラケット18の内幅内で両側か
らボルト20により固定することにより取り付けられて
いる。前部フレーム3aの内幅は両側のボルト20との
摺接を避けるために、両側のボルト20間の幅より所定
間隔だけ幅広く形成してある。
【0017】図5に明示されるように、中間フレーム3
cの幅Lは逆U字状のブラケット18の幅Lと同一寸法
に形成されており、中間フレーム3cに回転自在に支持
される、支持軸9a、軸受9b、シール9cおよび転輪
9d、側リング9eとにより構成される下転輪9を、前
記アイドラサポート6に支持した下転輪10と共通化す
るように構成されている。
【0018】次に前記構成の作用について説明する。各
トラックフレーム3,4は勝手違いの構成であるため、
以後の説明においてはトラックフレーム3のみについて
説明する。シリンダ14はフランジ14aを介して、リ
コイルスプリング17により所定のばね力でトラックフ
レーム3からアイドラ7方向に押し出される。そのた
め、シリンダ室15に充填されているグリースを介して
ピストンロッド13を押すことにより、アイドラサポー
ト6に支持されているアイドラ7を押し出して履帯8に
緊張力を付与する。ピストンロッド13とシリンダ14
とで形成されるシリンダ室15に、図示しない公知のグ
リース供給装置によりグリースを充填することにより、
履帯8の緊張力を調整している。履帯8に所定の緊張力
を付与した状態で、図示しない油圧モータにより駆動輪
5を回転駆動すると、履帯8が回転駆動されるため車両
が前後方向に走行することができる。履帯8の下方部分
はトラックフレーム3に回転自在に支持される下転輪9
と、トラックフレーム3内でアイドラサポート6に固定
されたブラケット18に回転自在に支持される共通化さ
れた下転輪10とによりガイドされる。
【0019】車両の走行中に履帯8が大きな石に乗り上
げても、図4(A)に明示されるように、アイドラサポ
ート6は逆U字状の前部フレーム3aの両脚部内側に固
定された、各ガイド部材12a,12bの間に長手方向
に摺動自在にガイドされるため、このアイドラサポート
6に回転自在に支持されているアイドラ7は、前記第2
の従来技術のように、アイドラ73部分が上方に持ち上
がることがないため、接地長が減少することない。ま
た、図6(A),(B)に示すように、履帯8の左右方
向いずれか一方が大きな石21に乗り上げても、アイド
ラサポート6は前部フレーム3aの長手方向に摺動自在
に支持されているため、このアイドラサポート6にアイ
ドラ7と近接して固定された下転輪10はアイドラ7と
一体で前後に移動し、この下転輪10とアイドラ7間距
離L2 は常に一定に保持される。
【0020】従って、履帯8が大きな石等に衝突して図
2に示すように、前部フレーム3aに対してアイドラ7
が鎖線で示す位置までSだけ移動すると、アイドラサポ
ート6に固定された下転輪10も鎖線で示す位置までS
だけ移動するが、前部フレーム3aに対してアイドラ7
が突き出した場合にはそれに応じて接地長L1 も増加す
ることができる。また、下転輪10とアイドラ7間距離
L2 が一定であり、かつ、トラックフレーム3に支持さ
れる下転輪9だけの場合に比べて距離L2が小さくでき
るため、アイドラ7から履帯8が外れ難くなる。また、
アイドラ7と下転輪10とは共に、トラックフレーム3
の長手方向に摺動自在に支持されたアイドラサポート6
に支持されており、前記第1の従来技術のように、アイ
ドラ54と下転輪68が大きく傾くことがないため、履
帯8に無理な捩じり力が作用することがない。
【0021】トラックフレーム3はその長手方向におい
て、アイドラ7およびこれに近接する下転輪10を装着
するために、その部分を他の部分に対して幅広く形成し
たので、断面係数が増加する分だけ曲げ強度が向上す
る。また、ブラケット18をアイドラサポート6の下端
に固定したので、アイドラサポート6にブラケット18
をコンパクトに固定することができる。またアイドラ7
を含むアイドラサポート6、ブラケット18、下転輪1
0、およびアイドラサポート6より後方のアイドラクッ
ション関係部品は、一体に組立てて、トラックフレーム
3aのガイド部材12a、12bの間に前方より摺動し
て組立ることもトラックフレーム3aの前端があいてお
り可能である。以上はトラックフレーム3について説明
したが、トラックフレーム4についても全く同様である
ため説明を省略する。
【0022】前記実施例においては、下転輪10を逆U
字状ブラケット18によりアイドラサポート6に支持し
たが、片持式ブラケットなど適宜別の構成を適用しても
よい。また、トラックフレーム3,4はその長手方向全
長にわたって、アイドラ7および下転輪10を装着する
部分3aの幅に形成して、中間フレーム3c部分に装着
する下転輪9を、前部フレーム3a部分に装着する下転
輪10と共通にするための適宜スペーサを使用しても本
発明の作用効果を得ることができる。
【0023】
【発明の効果】本発明は以上の通り構成したので次のよ
うな効果がある。 (1)逆U字状トラックフレームのような二つの側壁間
で、その長手方向に摺動自在にガイドされるアイドラサ
ポートにより、アイドラの倒れやトラックフレームに対
するアイドラの上下動を防止して、アイドラや下転輪か
らの履帯外れや、履帯の捩じれによる耐久性の低下を確
実に防止し、かつ履帯の接地長を確保できると共に、ア
イドラサポートまたはその連結部材に固定した下転輪
を、他の下転輪と共通化したので、部品の生産性、補給
性を向上することができる。 (2)各トラックフレームはその長手方向において、ア
イドラおよびアイドラに近接する下転輪の部分を、ブラ
ケットの幅または下転輪のブラケットへの取付具とトラ
ックフレームとの摺接を避ける所定間隔だけ、他の部分
に対して幅広く形成すれば、断面係数が増加した分だけ
曲げ強度が向上する。 (3)アイドラおよびアイドラに近接する下転輪をトラ
ックフレームの前方から挿入して組み立てることができ
るので、組立性が向上する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用した油圧式掘削機械の全体図で、
(A)は側面図、(B)は正面図である。
【図2】本発明の一実施例を示す走行装置に関する、図
1のP部詳細図、または図3のA−A部分断面図であ
る。
【図3】本発明の一実施例を示す走行装置に関する、図
2のB−B部分断面図である。
【図4】本発明の一実施例を示す走行装置に関する、部
分断面を示す正面図で、(A)は図2のC−C部分断面
図、(B)は図2のD−D部分断面図である。
【図5】本発明の一実施例を示す走行装置に関する、部
分断面を示す正面図で、図2のE−E断面図である。
【図6】本発明実施例の作用説明図である。
【図7】第1の従来技術を示す図である。
【図8】第2の従来技術を示す図である。
【符号の説明】
1…車体 9d,10
d…転輪 2…センタフレーム 9e,10
e…側リング 3,4…左右のトラックフレーム 11…上転
輪 3a…前部フレーム 12a,1
2b…ガイド部材 3b…連結板 13…ピス
トンロッド 3c…中間フレーム 14…シリ
ンダ 5…駆動輪 14a…フ
ランジ部 6…アイドラサポート 15…シリ
ンダ室 7…アイドラ 16…フラ
ンジ部 7a,9a,10a…支持軸 17…リコ
イルスプリング 7b,9b,10b…軸受 18…ブラ
ケット 7c,9c,10c…シール 19…スペ
ーサ 8…履帯 20…ボル
ト。 9,10…下転輪
フロントページの続き (72)発明者 新納 保 石川県小松市符津町ツ23 株式会社小松製 作所粟津工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車体を支持する左右のトラックフレーム
    と、この各トラックフレームの長手方向一端に回転自在
    に支持された駆動輪と、各トラックフレームの他端でそ
    の長手方向に摺動自在に支持されたアイドラサポート
    と、このアイドラサポートを押し出すためにリコイルス
    プリングに付勢されるピストンロッドと、前記アイドラ
    サポートに回転自在に支持されたアイドラと、このアイ
    ドラと前記駆動輪とに捲装された履帯と、この履帯をガ
    イドするための、支持軸、軸受、シールおよび転輪によ
    り構成される下転輪とよりなるクローラ式車両の走行装
    置において、アイドラに近接する下転輪を他の下転輪と
    共通化すると共に、アイドラに近接する下転輪を支持
    し、かつ各トラックフレーム内でアイドラサポートに支
    持されたブラケットからなることを特徴とするクローラ
    式車両の走行装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の各トラックフレームはそ
    の長手方向において、アイドラおよびアイドラに近接す
    る下転輪の部分を、前記ブラケットの幅または下転輪を
    ブラケットへ取り付けるための取付具とトラックフレー
    ムとの摺接を避ける所定間隔だけ、他の部分に対して幅
    広く形成したことことを特徴とするクローラ式車両の走
    行装置。
  3. 【請求項3】 請求項1記載のブラケットをアイドラサ
    ポートの下端に固定したことことを特徴とするクローラ
    式車両の走行装置。
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