JP3234545B2 - 圧延機のロール圧下量調整装置 - Google Patents
圧延機のロール圧下量調整装置Info
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- roll
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、圧延機のロール圧
下量調整装置に関する。さらに詳しくは、棒線材圧延用
の孔型ロールを有する2ロール、3ロールまたは4ロー
ルの圧延機に用いられるロール圧下量調整装置に関す
る。
下量調整装置に関する。さらに詳しくは、棒線材圧延用
の孔型ロールを有する2ロール、3ロールまたは4ロー
ルの圧延機に用いられるロール圧下量調整装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来の棒線材用圧延機のロール圧下量調
整装置として、特開平4−71704号公報に記載され
たものがある。この従来技術は、図6に示すように、4
個の孔型ロール104 を用いた4ロール圧延機であり、個
々の孔型ロール104 は偏心軸108 の中央保持部で保持さ
れ、偏心軸108 の両端支持部はハウジングに形成された
軸受109 で支持されている。この偏心軸108 の中央保持
部と両側支持部は互いに偏心しており、偏心軸108 を回
転させることにより、ロール圧下量、すなわち左右一対
のロール間隔、および上下一対のロール間隔を調整でき
るようになっている。そして、この偏心軸108 を回転さ
せる機構は、一の偏心軸108 に長い調整軸110 を連結し
てハウジング外に延出し、その外端にウォームホイール
を軸着し、そのウォームホイールにウォームを噛み合わ
せて、ウォームを調整用レバーまたは調整用モータで回
転させるようにしている。また、他の3個の偏心軸108
とは各偏心軸108 の端部に形成した傘歯車111 を噛み合
わせて、同時に4個の偏心軸108 を回転させて、4個の
孔型ロール104 の圧下量を同時に同一量ずつ調整するよ
うに構成している。
整装置として、特開平4−71704号公報に記載され
たものがある。この従来技術は、図6に示すように、4
個の孔型ロール104 を用いた4ロール圧延機であり、個
々の孔型ロール104 は偏心軸108 の中央保持部で保持さ
れ、偏心軸108 の両端支持部はハウジングに形成された
軸受109 で支持されている。この偏心軸108 の中央保持
部と両側支持部は互いに偏心しており、偏心軸108 を回
転させることにより、ロール圧下量、すなわち左右一対
のロール間隔、および上下一対のロール間隔を調整でき
るようになっている。そして、この偏心軸108 を回転さ
せる機構は、一の偏心軸108 に長い調整軸110 を連結し
てハウジング外に延出し、その外端にウォームホイール
を軸着し、そのウォームホイールにウォームを噛み合わ
せて、ウォームを調整用レバーまたは調整用モータで回
転させるようにしている。また、他の3個の偏心軸108
とは各偏心軸108 の端部に形成した傘歯車111 を噛み合
わせて、同時に4個の偏心軸108 を回転させて、4個の
孔型ロール104 の圧下量を同時に同一量ずつ調整するよ
うに構成している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかるに、前記従来例
では、傘歯車111 のバックラッシュの積み重なりで遅れ
作動を生じ、調整軸110 側のロールに対向するロールの
圧下量が少なくなり、パスライン中心に対するロール間
隔にズレを生じてしまう。また、4個の偏心軸108 の連
動機構は偏心軸108 の軸端に形成された傘歯車111 であ
って、これらは全てハウジングのなかに収められている
ため、ハウジングが大形化して、設備費が高騰し、コン
パクトにならないという問題がある。さらに、前記従来
例では、4個のロールの圧下量を同一量しか調整でき
ず、個別に調整できないので、偏差径を小さくして断面
真円の棒線材を得るよう調整することが困難であった。
では、傘歯車111 のバックラッシュの積み重なりで遅れ
作動を生じ、調整軸110 側のロールに対向するロールの
圧下量が少なくなり、パスライン中心に対するロール間
隔にズレを生じてしまう。また、4個の偏心軸108 の連
動機構は偏心軸108 の軸端に形成された傘歯車111 であ
って、これらは全てハウジングのなかに収められている
ため、ハウジングが大形化して、設備費が高騰し、コン
パクトにならないという問題がある。さらに、前記従来
例では、4個のロールの圧下量を同一量しか調整でき
ず、個別に調整できないので、偏差径を小さくして断面
真円の棒線材を得るよう調整することが困難であった。
【0004】本発明はかかる事情に鑑み、歯車のバック
ラッシュに起因する圧下量調整位置のズレが生じず、ハ
ウジングのコンパクト化、低廉化ができ、棒線材の断面
がより真円に近くなるロール圧下量調整装置を提供する
ことを目的とする。
ラッシュに起因する圧下量調整位置のズレが生じず、ハ
ウジングのコンパクト化、低廉化ができ、棒線材の断面
がより真円に近くなるロール圧下量調整装置を提供する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の圧延機のロー
ル圧下量調整装置は、棒線材が通るパスラインを中心と
して、その周りに円周方向等間隔に配置した複数個の孔
型ロールと、該孔型ロールのそれぞれを回転自在に保持
する中央保持部と、ハウジングに固定した軸受で回転自
在に支持される両端支持部とを有し、前記中央保持部と
前記両側支持部の軸心が互いに偏心している複数個の偏
心軸とを備えた圧延機において、前記各孔型ロールの圧
下量調整手段が、前記偏心軸における一方の支持部の外
端に形成されたウォームホイールと、前記ウォームホイ
ールに噛み合うウォームを自由端に形成した調整駆動軸
とからなり、前記調整駆動軸が、前記ハウジングに回転
自在に支持されていることを特徴とする。請求項2の圧
延機のロール圧下量調整装置は、前記調整駆動軸の入力
側端部がハウジング外に突出しており、調整用レバーま
たは調整用モータからなる調整操作手段と、前記各調整
駆動軸の入力側端部に取り付けた傘歯車との間の連動機
構が、傘歯車で回転を伝える連動軸と、軸心が交差する
連動軸を連結する継手とからなり、前記連動機構が前記
ハウジングの外側に配置されていることを特徴とする。
請求項3の圧延機のロール圧下量調整装置は、前記圧延
機が、一対のロールと、前記一対のロールに直交する他
の一対のロールからなる4ロールタイプであり、前記一
対のロール用の連動機構と、前記他の一対のロール用の
連動機構が別個独立して設けられていることを特徴とす
る。上記請求項1、2の発明は、2ロール、3ロールお
よび4ロールのいずれの圧延機に適用できる。請求項3
の発明は4ロールの圧延機に適用でき、4ロールであれ
ば、一対の垂直ロールと他の一対の水平ロールを有する
4ロール圧延機の他に一対の傾斜ロールとこれに直交す
る他の一対の傾斜ロールからなる4ロール圧延機にも適
用できる。
ル圧下量調整装置は、棒線材が通るパスラインを中心と
して、その周りに円周方向等間隔に配置した複数個の孔
型ロールと、該孔型ロールのそれぞれを回転自在に保持
する中央保持部と、ハウジングに固定した軸受で回転自
在に支持される両端支持部とを有し、前記中央保持部と
前記両側支持部の軸心が互いに偏心している複数個の偏
心軸とを備えた圧延機において、前記各孔型ロールの圧
下量調整手段が、前記偏心軸における一方の支持部の外
端に形成されたウォームホイールと、前記ウォームホイ
ールに噛み合うウォームを自由端に形成した調整駆動軸
とからなり、前記調整駆動軸が、前記ハウジングに回転
自在に支持されていることを特徴とする。請求項2の圧
延機のロール圧下量調整装置は、前記調整駆動軸の入力
側端部がハウジング外に突出しており、調整用レバーま
たは調整用モータからなる調整操作手段と、前記各調整
駆動軸の入力側端部に取り付けた傘歯車との間の連動機
構が、傘歯車で回転を伝える連動軸と、軸心が交差する
連動軸を連結する継手とからなり、前記連動機構が前記
ハウジングの外側に配置されていることを特徴とする。
請求項3の圧延機のロール圧下量調整装置は、前記圧延
機が、一対のロールと、前記一対のロールに直交する他
の一対のロールからなる4ロールタイプであり、前記一
対のロール用の連動機構と、前記他の一対のロール用の
連動機構が別個独立して設けられていることを特徴とす
る。上記請求項1、2の発明は、2ロール、3ロールお
よび4ロールのいずれの圧延機に適用できる。請求項3
の発明は4ロールの圧延機に適用でき、4ロールであれ
ば、一対の垂直ロールと他の一対の水平ロールを有する
4ロール圧延機の他に一対の傾斜ロールとこれに直交す
る他の一対の傾斜ロールからなる4ロール圧延機にも適
用できる。
【0006】請求項1の発明によれば、全ての孔型ロー
ルの偏心軸が、その軸端に形成されたウォームホイール
とそれに噛み合ったウォームによって回転して各ロール
の圧下量が調整され、歯車連動機構が不要であるので、
バックラッシュに起因するロール間での圧下量のズレが
生じない。請求項2の発明によれば、調整操作手段と調
整駆動軸との間の連動機構がハウジングの外に出されて
いるでの、ハウジングをコンパクトにでき、設備費を低
廉にすることができる。請求項3の発明によれば、一対
のロールと他の一対のロールの圧下量を別個に調整で
き、したがって圧下量を互いに変えることも、一方のみ
調整することも可能である。このことによって棒線材の
断面を直交する二つの直径寸法の差、すなわち偏径差を
小さくして真円にするためのロール圧下量調整が容易に
行える。
ルの偏心軸が、その軸端に形成されたウォームホイール
とそれに噛み合ったウォームによって回転して各ロール
の圧下量が調整され、歯車連動機構が不要であるので、
バックラッシュに起因するロール間での圧下量のズレが
生じない。請求項2の発明によれば、調整操作手段と調
整駆動軸との間の連動機構がハウジングの外に出されて
いるでの、ハウジングをコンパクトにでき、設備費を低
廉にすることができる。請求項3の発明によれば、一対
のロールと他の一対のロールの圧下量を別個に調整で
き、したがって圧下量を互いに変えることも、一方のみ
調整することも可能である。このことによって棒線材の
断面を直交する二つの直径寸法の差、すなわち偏径差を
小さくして真円にするためのロール圧下量調整が容易に
行える。
【0007】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施形態を図面
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る圧
下量調整手段を示す正面図、図2は同圧下量調整手段の
平面図、図3は水平ロールの圧下量調整装置を示す正面
図、図4は垂直ロールの圧下量調整装置を示す正面図、
図5はロール圧下量の調整操作手段を示す側面図であ
る。
に基づき説明する。図1は本発明の一実施形態に係る圧
下量調整手段を示す正面図、図2は同圧下量調整手段の
平面図、図3は水平ロールの圧下量調整装置を示す正面
図、図4は垂直ロールの圧下量調整装置を示す正面図、
図5はロール圧下量の調整操作手段を示す側面図であ
る。
【0008】まず、図3〜4により本発明が適用される
4ロール圧延機の基本構成を説明する。1、2はパスラ
インの上下に配置された一対の水平ロールであり、3、
4はパスラインの左右に設置された垂直ロールである。
これらの水平ロール1、2と垂直ロール3、4は同一平
面内に互いに直交して配置され、各孔型ロール1〜4に
よって棒線材が縮径されるように圧延され、所望の最終
径に仕上げられる。前記各孔型ロール1〜4は、いずれ
も偏心軸5によってハウジング6に回転自在に支持され
ている。
4ロール圧延機の基本構成を説明する。1、2はパスラ
インの上下に配置された一対の水平ロールであり、3、
4はパスラインの左右に設置された垂直ロールである。
これらの水平ロール1、2と垂直ロール3、4は同一平
面内に互いに直交して配置され、各孔型ロール1〜4に
よって棒線材が縮径されるように圧延され、所望の最終
径に仕上げられる。前記各孔型ロール1〜4は、いずれ
も偏心軸5によってハウジング6に回転自在に支持され
ている。
【0009】上記偏心軸5と圧下量調整手段の構成を図
1〜2に基づき説明する。偏心軸5は軸中央部の中央支
持部5aと両軸端の両端支持部5bとからなり、中央支
持部5aの軸心と両端支持部5bの軸心は、寸法eだけ
偏心している。両端支持部5bは軸受ブッシュ7を介し
てハウジング6に回転自在に支持されており、中央支持
部5aは2個の軸受8を介してロール保持筒9に回転自
在に保持され、このロール保持筒9に孔型ロール1(2
〜4)が1個ずつ保持されている。なお、ロール保持筒
9の一端には回転駆動力を受けるための外歯車10が形
成されている。
1〜2に基づき説明する。偏心軸5は軸中央部の中央支
持部5aと両軸端の両端支持部5bとからなり、中央支
持部5aの軸心と両端支持部5bの軸心は、寸法eだけ
偏心している。両端支持部5bは軸受ブッシュ7を介し
てハウジング6に回転自在に支持されており、中央支持
部5aは2個の軸受8を介してロール保持筒9に回転自
在に保持され、このロール保持筒9に孔型ロール1(2
〜4)が1個ずつ保持されている。なお、ロール保持筒
9の一端には回転駆動力を受けるための外歯車10が形
成されている。
【0010】図2にも示すように、前記偏心軸5の一端
には、ウォームホイール11が一体に形成されており、
このウォームホイール11の外周にはウォーム12が噛
み合っている。したがって、ウォーム12を回転させる
とウォームホイール11が数十分の一に減速して回転
し、偏心軸5も回転することになる。この場合、偏心軸
5の両端支持部5bと中央保持部5aは互いに偏心して
いるので、中央保持部5aの公転にともなってロール1
〜4の外周は矢印a方向に変位する。これによって、ロ
ール圧下量が調節される。
には、ウォームホイール11が一体に形成されており、
このウォームホイール11の外周にはウォーム12が噛
み合っている。したがって、ウォーム12を回転させる
とウォームホイール11が数十分の一に減速して回転
し、偏心軸5も回転することになる。この場合、偏心軸
5の両端支持部5bと中央保持部5aは互いに偏心して
いるので、中央保持部5aの公転にともなってロール1
〜4の外周は矢印a方向に変位する。これによって、ロ
ール圧下量が調節される。
【0011】つぎに、再び図3〜5により、各圧下量調
整手段の調整操作手段と連動機構を説明する。図3にお
いて、20は水平ロール1、2の調整用レバーであっ
て、第1連動軸21の軸端に固定されている。水平ロー
ル1の圧下量調整用ウォーム12を有する調整軸22と
は互いの軸端に取り付けた傘歯車23、23で噛み合っ
ている。また、水平ロール2の圧下量調整用ウォーム1
1を有する調整軸22は傘歯車23で噛み合った第2連
動軸25、ユニバーサルジョイントで連結した第3連動
軸26と第4連動軸27、および第4連結軸27を第1
連結軸21に連結する傘歯車28とで連結されている。
整手段の調整操作手段と連動機構を説明する。図3にお
いて、20は水平ロール1、2の調整用レバーであっ
て、第1連動軸21の軸端に固定されている。水平ロー
ル1の圧下量調整用ウォーム12を有する調整軸22と
は互いの軸端に取り付けた傘歯車23、23で噛み合っ
ている。また、水平ロール2の圧下量調整用ウォーム1
1を有する調整軸22は傘歯車23で噛み合った第2連
動軸25、ユニバーサルジョイントで連結した第3連動
軸26と第4連動軸27、および第4連結軸27を第1
連結軸21に連結する傘歯車28とで連結されている。
【0012】図4において、30は垂直ロール3、4の
調整用レバーであって、第1連動軸31の軸端に固定さ
れている。垂直ロール3の圧下量調整ウォーム12を有
する調整軸32とは、傘歯車35で噛み合った第2連動
軸33、第3連動軸34およびこれらの間を連結するユ
ニバーサルジョイント36で連結されている。また、垂
直ロール4の圧下量調整用ウォーム12を備えた調整軸
32とは第4連動軸37およびこれらを噛み合わせる傘
歯車38、39で連結されている。
調整用レバーであって、第1連動軸31の軸端に固定さ
れている。垂直ロール3の圧下量調整ウォーム12を有
する調整軸32とは、傘歯車35で噛み合った第2連動
軸33、第3連動軸34およびこれらの間を連結するユ
ニバーサルジョイント36で連結されている。また、垂
直ロール4の圧下量調整用ウォーム12を備えた調整軸
32とは第4連動軸37およびこれらを噛み合わせる傘
歯車38、39で連結されている。
【0013】前記水平ロール1、2の連動軸21、2
5、26、27および垂直ロール3、4の連動軸31、
33、34、37は、いずれも、図3〜4に示すように
ハウジング6の外側に配置され、適当なブラケットで支
持されている。そして、図5に示すように、調整用レバ
ー20、30はハウジング6の側壁に並べて取り付けら
れており、左右方向に手動で回転できるようになってい
る。41は各調整用レバーの目盛板、42は各レバー2
0、30に3カ所あけたロック孔で、図3〜4に示すロ
ックピン43を差し込んで調整位置を固定することがで
きる。なお、上記では調整レバー20、30を個別に回
動操作するようになっているが、各第1連動軸21、3
1の傘歯車28、39間にアイドルギアを噛み合わせる
と同期して回動させることができる。
5、26、27および垂直ロール3、4の連動軸31、
33、34、37は、いずれも、図3〜4に示すように
ハウジング6の外側に配置され、適当なブラケットで支
持されている。そして、図5に示すように、調整用レバ
ー20、30はハウジング6の側壁に並べて取り付けら
れており、左右方向に手動で回転できるようになってい
る。41は各調整用レバーの目盛板、42は各レバー2
0、30に3カ所あけたロック孔で、図3〜4に示すロ
ックピン43を差し込んで調整位置を固定することがで
きる。なお、上記では調整レバー20、30を個別に回
動操作するようになっているが、各第1連動軸21、3
1の傘歯車28、39間にアイドルギアを噛み合わせる
と同期して回動させることができる。
【0014】前記実施形態においては、各偏心軸5に形
成したウォームホイール11にウォーム12を噛み合わ
せているので、4個の孔型ロール1〜4の圧下量を調整
するに際して歯車のバックラッシュが積み重なることが
なく、各ロール1〜4の圧下量を正確に調整できる。ま
た、連動機構がハウジング6の外側に配置されているの
で、ハウジング6をコンパクトにでき、設備費に低廉に
できる。さらに、水平ロール1、2と垂直ロール3、4
の圧下量を異ならせることができ、棒線材の直交する直
径寸法の差、すなわち偏径差を小さくするような調整が
容易に行える。
成したウォームホイール11にウォーム12を噛み合わ
せているので、4個の孔型ロール1〜4の圧下量を調整
するに際して歯車のバックラッシュが積み重なることが
なく、各ロール1〜4の圧下量を正確に調整できる。ま
た、連動機構がハウジング6の外側に配置されているの
で、ハウジング6をコンパクトにでき、設備費に低廉に
できる。さらに、水平ロール1、2と垂直ロール3、4
の圧下量を異ならせることができ、棒線材の直交する直
径寸法の差、すなわち偏径差を小さくするような調整が
容易に行える。
【0015】つぎに、本発明の他の実施形態を説明す
る。前記実施形態の調整操作手段は、手動操作のハンド
ルであったが、これをモータに替え自動操作することも
できる。また、前記実施形態の4ロールは、水平ロール
1、2と垂直ロール3、4を組み合わせたものである
が、一対の傾斜ロールとこれに直交する傾斜ロールを組
み合わせた4ロール圧延機にも前記圧下量調整手段と連
動機構を適用することができる。さらに、4ロール圧延
機以外の2ロール圧延機や3ロール圧延機にも、前記圧
下量調整手段と連動機構を適用することができる。
る。前記実施形態の調整操作手段は、手動操作のハンド
ルであったが、これをモータに替え自動操作することも
できる。また、前記実施形態の4ロールは、水平ロール
1、2と垂直ロール3、4を組み合わせたものである
が、一対の傾斜ロールとこれに直交する傾斜ロールを組
み合わせた4ロール圧延機にも前記圧下量調整手段と連
動機構を適用することができる。さらに、4ロール圧延
機以外の2ロール圧延機や3ロール圧延機にも、前記圧
下量調整手段と連動機構を適用することができる。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、全ての孔型ロ
ールの圧下量調整用の偏心軸が、ウォームホイールとウ
ォームによって回転され、歯車連動機構が不要であるの
で、バックラッシュに起因するロール間での圧下量のズ
レが生じない。請求項2の発明によれば、調整操作手段
と調整駆動軸との間の連動機構がハウジングの外に出さ
れているでの、ハウジングをコンパクトにでき、設備費
を低廉にすることができる。請求項3の発明によれば、
一対のロールと他の一対のロールの圧下量を別個に調整
でき、棒線材の偏径差を小さくして真円にするためのロ
ール圧下量調整が容易に行える。
ールの圧下量調整用の偏心軸が、ウォームホイールとウ
ォームによって回転され、歯車連動機構が不要であるの
で、バックラッシュに起因するロール間での圧下量のズ
レが生じない。請求項2の発明によれば、調整操作手段
と調整駆動軸との間の連動機構がハウジングの外に出さ
れているでの、ハウジングをコンパクトにでき、設備費
を低廉にすることができる。請求項3の発明によれば、
一対のロールと他の一対のロールの圧下量を別個に調整
でき、棒線材の偏径差を小さくして真円にするためのロ
ール圧下量調整が容易に行える。
【図1】本発明の一実施形態に係る圧下量調整手段を示
す正面図である。
す正面図である。
【図2】同圧下量調整手段の平面図である。
【図3】上下ロールの圧下量調整装置を示す正面図であ
る。
る。
【図4】左右ロールの圧下量調整装置を示す正面図であ
る。
る。
【図5】ロール圧下量の調整操作手段を示す側面図であ
る。
る。
【図6】従来の圧下量調整装置を示す断面図である。
【符号の説明】 1 水平ロール 2 水平ロール 3 垂直ロール 4 垂直ロール 5 偏心軸 11 ウォームホイール 12 ウォーム 20 調整用レバー 30 調整用レバー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 武田 了 岡山県倉敷市水島川崎通1丁目 川崎製 鉄株式会社 水島製鉄所内 (72)発明者 金堂 秀範 東京都千代田区内幸町2丁目2番3号 川崎製鉄株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−71704(JP,A) 特開 平10−156406(JP,A) 特開 平9−155401(JP,A) 特開 平8−39104(JP,A) 特開 平7−275907(JP,A) 特開 平11−57823(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 31/26 B21B 13/10
Claims (3)
- 【請求項1】棒線材が通るパスラインを中心として、そ
の周りに円周方向等間隔に配置した複数個の孔型ロール
と、該孔型ロールのそれぞれを回転自在に保持する中央
保持部と、ハウジングに固定した軸受で回転自在に支持
される両端支持部とを有し、前記中央保持部と前記両側
支持部の軸心が互いに偏心している複数個の偏心軸とを
備えた圧延機において、前記各孔型ロールの圧下量調整
手段が、前記偏心軸における一方の支持部の外端に形成
されたウォームホイールと、前記ウォームホイールに噛
み合うウォームを自由端に形成した調整駆動軸とからな
り、前記調整駆動軸が、前記ハウジングに回転自在に支
持されていることを特徴とする圧延機のロール圧下量調
整装置。 - 【請求項2】前記調整駆動軸の入力側端部がハウジング
外に突出しており、調整用レバーまたは調整用モータか
らなる調整操作手段と、前記各調整駆動軸の入力側端部
に取り付けた傘歯車との間の連動機構が、傘歯車で回転
を伝える連動軸と、軸心が交差する連動軸を連結する継
手とからなり、前記連動機構が前記ハウジングの外側に
配置されていることを特徴とする請求項1記載の圧延機
のロール圧下量調整装置。 - 【請求項3】前記圧延機が、一対のロールと、前記一対
のロールに直交する他の一対のロールからなる4ロール
タイプであり、前記一対のロール用の連動機構と、前記
他の一対のロール用の連動機構が別個独立して設けられ
ていることを特徴とする請求項2記載の圧延機のロール
圧下量調整装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24609597A JP3234545B2 (ja) | 1997-08-26 | 1997-08-26 | 圧延機のロール圧下量調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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