JP3234492B2 - アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 - Google Patents
アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極Info
- Publication number
- JP3234492B2 JP3234492B2 JP04657696A JP4657696A JP3234492B2 JP 3234492 B2 JP3234492 B2 JP 3234492B2 JP 04657696 A JP04657696 A JP 04657696A JP 4657696 A JP4657696 A JP 4657696A JP 3234492 B2 JP3234492 B2 JP 3234492B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- active material
- sodium
- weight
- powder
- electrode
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Battery Electrode And Active Subsutance (AREA)
Description
非焼結式ニッケル極に係わり、詳しくは活物質利用率の
高いアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極を提供するこ
とを目的とした、活物質粉末の改良に関する。
ニッケル−カドミウム蓄電池、ニッケル−水素蓄電池な
どのアルカリ蓄電池のニッケル極として、ニッケル粉末
を穿孔鋼板等に焼結させて得た焼結基板に活物質(水酸
化ニッケル)を含浸させてなる焼結式ニッケル極がよく
知られている。
度を大きくするためには、多孔度の大きい焼結基板を用
いる必要がある。しかし、焼結によるニッケル粒子間の
結合は弱く、焼結基板の多孔度を大きくするとニッケル
粉末が焼結基板から脱落し易くなる。従って、実用上
は、焼結基板の多孔度を80%より大きくすることがで
きず、それゆえ焼結式ニッケル極には、活物質の充填密
度が小さいという問題がある。また、一般にニッケル粉
末の焼結体の孔径は10μm以下と小さいため、活物質
の基板(焼結体)への充填を、煩雑な含浸工程を数回繰
り返し行う必要がある溶液含浸法により行わなければな
らないという問題もある。
ケル極が新たに提案されている。非焼結式ニッケル極
は、活物質(水酸化ニッケル)と結合剤溶液(メチルセ
ルロース水溶液など)との混練物(ペースト)を多孔度
の大きい基板(耐アルカリ性金属をめっきした発泡メタ
ルなど)に直接充填することにより作製される。非焼結
式ニッケル極では、多孔度の大きい基板を用いることが
できるので(多孔度が95%以上の基板を用いることが
できる)、活物質の充填密度を大きくすることができる
とともに、活物質の基板への充填を一回的に行うことが
できる。
て活物質の充填密度を大きくするべく多孔度の大きい基
板を用いると、基板の集電能力が焼結式ニッケル極で用
いられる焼結基板に比べて悪いので、焼結式ニッケル極
に比べて導電性が悪く、活物質利用率が低い。
めるべく、活物質粉末として、水酸化ニッケル粒子の表
面を水酸化コバルトで被覆した複合体粒子からなる粉末
を用いたり(特開昭62−234867号公報参照)、
水酸化ニッケルを主成分とする粒子の表面をオキシ水酸
化コバルトで被覆した複合体粒子からなる粉末を用いた
り(特開平3−78965号公報参照)することが提案
されている。
ろ、これらの改良によっても、活物質利用率の充分高い
非焼結式ニッケル極を得ることは困難であることが分か
った。
であって、その目的とするところは、活物質利用率の極
めて高いアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極を提供す
るにある。
の本発明に係るアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極
(本発明電極)は、水酸化ニッケル粒子又は水酸化ニッ
ケルを主成分とする粒子の表面に、ナトリウム含有量
0.1〜10重量%のナトリウム含有コバルト化合物か
らなる導電層を形成してなる複合体粒子からなる粉末を
活物質とする。
は、コバルト、亜鉛、カドミウム、カルシウム、マンガ
ン、マグネシウムなどのニッケル極の膨化を抑制する作
用を有する元素を水酸化ニッケルに固溶させたものが例
示される。
化合物の化学構造は現在のところ定かでないが、本発明
における活物質粉末が高い比電気伝導率を示すことか
ら、コバルト化合物(オキシ水酸化コバルトなど)とナ
トリウムとの単なる混合物ではなく、コバルト化合物の
結晶中にナトリウムが取り込まれた形の層間化合物では
ないかと推察される。
酸化ニッケル粒子又は水酸化ニッケルを主成分とする粒
子の表面にコバルト化合物層を形成してなる複合体粒子
からなる粉末を、これに水酸化ナトリウム水溶液を加え
た状態で、50〜200°Cで加熱処理することにより
作製することができる。コバルト化合物層は、例えば、
硫酸コバルト水溶液に、水酸化ニッケル粉末を投入し、
水酸化ナトリウム水溶液を加えて、コバルト化合物を水
酸化ニッケルの粒子表面に化学的に析出させることによ
り形成される。水酸化ニッケル粉末と、酸化コバルト、
水酸化コバルト又は金属コバルトとを混練するメカニカ
ルチャージ法によっても、コバルト化合物層を水酸化ニ
ッケルの粒子表面に形成することができる。上記複合体
粒子からなる粉末に代えて、水酸化ニッケル粒子又は水
酸化ニッケルを主成分とする粒子からなる粉末と、水酸
化コバルト粉末、一酸化コバルト粉末又は金属コバルト
粉末などとの混合粉末を使用してもよいが、この方法で
は導電層(被膜)が形成されにくいので、前者の方法が
好ましい。加熱処理温度が50〜200°Cに規制され
るのは、この範囲を外れると、電導率の高い導電層が形
成されにくくなるからである。これは次の理由によると
考えられる。
ば水酸化コバルトを出発物質に用いた場合、下記の反応
経路により形成される。
HO2 ⇒Na含有コバルト化合物(導電層)
場合は、CoHO2 ⇒Na含有コバルト化合物の反応が
充分に進行しにくくなるため、電導率の低いCoHO2
が多く生成する。一方、加熱処理温度が200°Cを越
えた場合は、電導率の低い四酸化三コバルト(Co3 O
4 )が多く生成する。これらが、加熱処理温度が50〜
200°Cを外れた場合に電導率の高い導電層が形成さ
れにくくなる理由と考えられる。
の量、濃度、加熱処理温度などによって異なる。一般的
には、0.5〜10時間である。
ム含有量は0.1〜10重量%に規制される。ナトリウ
ム含有量がこの範囲を外れると、電導率の充分高い導電
層が形成されなくなり、活物質利用率の極めて高い非焼
結式ニッケル極を得ることができなくなる。
体粒子としては、ナトリウム含有コバルト化合物を、コ
バルト原子換算で1〜10重量%含有するものが好まし
い。ナトリウム含有コバルト化合物の含有量がコバルト
原子換算で1重量%未満の場合は、活物質粉末の導電性
が充分に改善されないために、充分な電極容量が得られ
ない。一方、同含有量がコバルト原子換算で10重量%
を越えた場合は、活物質たる水酸化ニッケルの量が減少
するために、これまた充分な電極容量が得られない。
0kgf/cm2 で加圧した状態での比電気伝導率が1
×10-5Ω-1・cm-1以上であり、且つ平均粒径が3〜
20μmのものを使用することが好ましい。比電気伝導
率が1×10-5Ω-1・cm-1未満の場合は、活物質利用
率の充分高い非焼結式ニッケル極が得られにくくなり、
また平均粒径が3〜20μmの範囲を外れると、電極容
量が小さくなる。平均粒径が3μm未満の場合に電極容
量が低下するのは、二次凝集が起こり、充填しにくくな
るためと考えられる。また、平均粒径が20μmを越え
た場合に電極容量が低下するのは、活物質粒子間の接触
面積が小さくなるため、活物質利用率が低下するからで
ある。
に説明するが、本発明は下記実施例に何ら限定されるも
のではなく、その要旨を変更しない範囲において適宜変
更して実施することが可能なものである。
%、10重量%、15重量%、25重量%、35重量
%、40重量%、45重量%又は50重量%水酸化ナト
リウム水溶液とを、重量比1:10で混合し、80°C
で8時間加熱処理した。加熱処理後、水洗し、60°C
で乾燥して、ナトリウム含有コバルト化合物を作製し
た。これらのナトリウム含有コバルト化合物のナトリウ
ム含有率を原子吸光法により分析したところ、順に0.
05重量%、0.1重量%、0.5重量%、1重量%、
5重量%、10重量%、12重量%、15重量%であっ
た。以下に記すナトリウム含有コバルト化合物のナトリ
ウム含有率は、上記の分析結果に基づき、使用した水酸
化ナトリウム水溶液の濃度から推定した値である。
に溶かした水溶液1000mlに、水酸化ニッケル粉末
100gを投入し、次いで液のpHが11になるまで1
M水酸化ナトリウム水溶液を攪拌しながら滴下し、その
後も攪拌を続け、液のpHが若干低下した時点で1M水
酸化ナトリウム水溶液を適宜滴下して液のpHを常時1
1に保持して、1時間反応させた。pHの監視は、自動
焦点付きガラス電極を用いた。次いで、沈殿物をろ別
し、水洗して、水酸化ニッケル粒子の表面を水酸化コバ
ルトで被覆してなる複合体粒子からなる粉末を得た。次
いで、この粉末と25重量%水酸化ナトリウム水溶液と
を重量比1:10で混合し、80°Cで8時間加熱処理
した後、水洗し、60°Cで乾燥して、水酸化ニッケル
粒子の表面にナトリウム含有コバルト化合物からなる導
電層を形成してなる複合体粒子からなる活物質粉末を得
た。複合体粒子のナトリウム含有コバルト化合物含有率
を原子吸光法により分析したところ、コバルト原子換算
で5重量%であった。ナトリウム含有コバルト化合物の
ナトリウム含有率は、1重量%(予備実験からの推定
値)である。
00重量部と、1重量%メチルセルロース水溶液20重
量部とを混練してペーストを調製し、このペーストをニ
ッケルめっきした発泡メタル(多孔度:95%;平均孔
径:200μm)に充填し、乾燥し、加圧成形して、非
焼結式ニッケル極(本発明電極)A1を作製した。
25重量%水酸化ナトリウム水溶液に代えて8重量%水
酸化リチウム水溶液(飽和溶液)を用いたこと以外は実
施例1と同様にして、非焼結式ニッケル極(比較電極)
B1を作製した。
25重量%水酸化ナトリウム水溶液に代えて25重量%
水酸化カリウム水溶液を用いたこと以外は実施例1と同
様にして、非焼結式ニッケル極(比較電極)B2を作製
した。
工程の途中の工程において得た、水酸化ニッケル粒子の
表面を水酸化コバルトで被覆してなる複合体粒子からな
る粉末を、そのまま活物質粉末として用いたこと以外は
実施例1と同様にして、非焼結式ニッケル極(比較電
極)B3を作製した。
工程の途中の工程において得た、水酸化ニッケル粒子の
表面を水酸化コバルトで被覆してなる複合体粒子からな
る粉末を、40°Cに加熱した30重量%過酸化水素水
と反応させて、表面の水酸化コバルトを酸化してβ−C
oOOHに変えた。活物質粉末として、この粉末を用い
たこと以外は実施例1と同様にして、非焼結式ニッケル
極(比較電極)B4を作製した。
記の各非焼結式ニッケル極(正極)と従来公知のペース
ト式カドミウム極(負極)とを用いて、負極の容量が正
極の容量に比べて充分に大きいAAサイズのニッケル−
カドミウム蓄電池を組み立てた。セパレータとしてはポ
リアミド不織布を、また電解液としては30重量%水酸
化カリウム水溶液を用いた。
及び比較例1〜4で作製した各活物質粉末の比電気伝導
率κを求めた。図1は、比電気伝導率κを求めるのに使
用した比電気伝導率測定装置Mの要部を示す部分断面図
である。図示の比電気伝導率測定装置Mは、プレスを行
って圧力を加えるための、ラム1a及びプレス基板1
b、導電材料からなり、それぞれ円板状の基部とそれよ
りも径小の円板状の突出部とからなって断面が凸状を呈
した治具2,3、内周面に絶縁層が設けられた円筒体
4、抵抗計5及び絶縁板6などを備える。治具3の突出
部には、筒状体4の内周面の下部が嵌合されている。治
具3の突出部の上面と円筒体4の内周面で形成される空
間の一部には、試料S(活物質粉末)が充填されてい
る。筒状体4の内周面の上部には、治具2の突出部が嵌
合されている。治具2,3には、ラム1a及びプレス基
板1bがそれぞれ上下から当接しており、治具2,3を
介して、試料Sに所定の圧力が加えられるようになって
いる。治具2,3には、試料Sの電気抵抗Rを測定する
ための抵抗計5が接続されている。上記の如き構成の比
電気伝導率測定装置Mと1gの試料Sとを用いて、40
0kgf/cm2 の圧力にて試料Sをプレスしたときの
試料Sの電気抵抗Rを測定し、下式より比電気伝導率κ
を算出した。結果を表1に示す。但し、非焼結式ニッケ
ル極B3に使用した活物質粉末の比電気伝導率κは、電
気抵抗Rが大きすぎて、比電気伝導率κを数値として求
めることができなかった。
は治具3の突出部の上面の面積(=治具2の突出部の下
面の面積)である。〕
記の各ニッケル−カドミウム蓄電池について、25°C
にて0.1Cで160%充電した後、25°Cにて1C
で1.0Vまで放電する工程を1サイクルとする充放電
を10サイクル行い、下式で定義される各非焼結式ニッ
ケル極の10サイクル目の活物質利用率を求めた。結果
を表1に示す。活物質利用率は非焼結式ニッケル極A1
の活物質利用率を100とした指数で示してある。
放電容量(mAh)/〔(活物質粉末に含まれる水酸化
ニッケルの重量)(g)×288(mAh/g)〕}×
100
1は、非焼結式ニッケル極B1〜B4に比べて、使用せ
る活物質粉末の比電気伝導率κが高いために、活物質利
用率が高い。
ウム含有率と活物質利用率の関係〉加熱処理時の水酸化
ナトリウム水溶液として、5重量%、10重量%、15
重量%、35重量%、40重量%、45重量%又は50
重量%水酸化ナトリウム水溶液を用いたこと以外は実施
例1と同様にして、ナトリウム含有コバルト化合物を作
製した。これらのナトリウム含有コバルト化合物のナト
リウム含有率は、順に0.05重量%、0.1重量%、
0.5重量%、5重量%、10重量%、12重量%、1
5重量%であった。次いで、これらのナトリウム含有コ
バルト化合物をそれぞれ用いたこと以外は実施例1と同
様にして、非焼結式ニッケル極A〜Gを作製し、次いで
アルカリ蓄電池を作製した。
じ条件の充放電を10サイクル行って、10サイクル目
の非焼結式ニッケル極の活物質利用率を求め、ナトリウ
ム含有率と活物質利用率の関係を調べた。結果を表2及
び図2に示す。図2は、ナトリウム含有コバルト化合物
(導電層)のナトリウム含有率と活物質利用率の関係
を、縦軸に活物質利用率を、また横軸にナトリウム含有
コバルト化合物のナトリウム含有率(重量%)をとって
示したグラフである。なお、図2には、先の実施例1で
作製した非焼結式ニッケル極A1(ナトリウム含有率1
重量%)についての結果も示してある。図2の縦軸の活
物質利用率は、非焼結式ニッケル極A1の活物質利用率
を100とした場合の指数である。
有コバルト化合物のナトリウム含有率が0.1〜10重
量%の場合に、活物質利用率の極めて高い非焼結式ニッ
ケル極が得られることが分かる。
合物含有率と活物質利用率の関係〉硫酸コバルト水溶液
の濃度を変えたこと以外は実施例1と同様にして、ナト
リウム含有コバルト化合物(導電層)を、コバルト原子
換算で、0.5重量%、1重量%、10重量%、12重
量%又は15重量%含有する複合体粒子からなる活物質
粉末を作製した。いずれの活物質粉末も、ナトリウム含
有コバルト化合物のナトリウム含有率を、1重量%に調
整した。次いで、これらの活物質粉末をそれぞれ用いた
こと以外は実施例1と同様にして、非焼結式ニッケル極
a〜eを作製し、次いでアルカリ蓄電池を作製した。
じ条件の充放電を10サイクル行って、10サイクル目
の非焼結式ニッケル極の活物質利用率を求め、複合体粒
子のナトリウム含有コバルト化合物含有率と活物質利用
率の関係を調べた。結果を表3に示す。表3には、先の
実施例1で作製した非焼結式ニッケル極A1(ナトリウ
ム含有コバルト化合物含有率5重量%)についての結果
も示してある。表3中の活物質利用率は、非焼結式ニッ
ケル極A1の活物質利用率を100とした場合の指数で
ある。
バルト化合物含有率が1重量%以上の場合に、活物質利
用率の高い非焼結式ニッケル極が得られることが分か
る。
ルト化合物含有率と電池容量の関係を、縦軸に電池容量
を、横軸にナトリウム含有コバルト化合物含有率(重量
%)をとって、示したグラフである。図3中の電池容量
は、非焼結式ニッケル極A1を用いたニッケル−カドミ
ウム蓄電池の電池容量を100とした場合の指数であ
る。
バルト化合物含有率が、10重量%を越えると、活物質
たる水酸化ニッケルの量が減少するために、電池容量が
急激に低下することが分かる。表3及び図3の結果を総
合すると、活物質利用率が高く、しかも容量の大きい非
焼結式ニッケル極を得るためには、複合体粒子のナトリ
ウム含有コバルト化合物含有率を、コバルト原子換算
で、1〜10重量%とすることが好ましいことが分か
る。
用率の関係〉加熱処理温度を、8時間に代えて1時間、
2時間、4時間、6時間又は10時間としたこと以外
は、実施例1又は比較例1,2と同様にして、活物質粉
末を作製し、これらの活物質粉末の400kgf/cm
2 で加圧した状態での比電気伝導率κを、先の比電気伝
導率測定装置Mを用いて求めた。次いで、これらの活物
質粉末を用いたこと以外は実施例1と同様にして、非焼
結式ニッケル極を作製し、次いでニッケル−カドミウム
蓄電池を作製して、先と同様にして10サイクル目の活
物質利用率を求めた。結果を表4に示す。表4には、先
の実施例1で作製した非焼結式ニッケル極A1(活物質
粉末の比電気伝導率1×10-4Ω-1・cm-1)を用いた
ニッケル−カドミウム蓄電池についての結果も示してあ
る。表4中の活物質利用率は、非焼結式ニッケル極A1
を用いたニッケル−カドミウム蓄電池の活物質利用率を
100とした場合の指数である。
の場合は、比電気伝導率κが1×10-5Ω-1・cm-1以
上の場合に、活物質利用率の極めて高い非焼結式ニッケ
ル極が得られることが分かる。
係〉種々の平均粒径の水酸化ニッケル粉末を用いたこと
以外は実施例1と同様にして、水酸化ニッケル粒子の表
面にナトリウム含有コバルト化合物からなる導電層を形
成してなる複合体粒子からなり、平均粒径がそれぞれ1
μm、2μm、3μm、5μm、15μm、20μm、
22μm、25μmの活物質粉末を得た。次いで、これ
らの活物質粉末を用いたこと以外は実施例1と同様にし
て、非焼結式ニッケル極p〜wを作製し、次いでニッケ
ル−カドミウム蓄電池を作製して、先と同様にして10
サイクル目の電池容量を求めた。結果を表5に示す。表
5には、先の実施例1で作製した非焼結式ニッケル極A
1(活物質粉末の平均粒径10μm)を用いたニッケル
−カドミウム蓄電池についての結果も示してある。表5
中の電池容量は、非焼結式ニッケル極A1を用いたニッ
ケル−カドミウム蓄電池の電池容量を100とした場合
の指数である。
0μmの場合に、電極容量の大きい非焼結式ニッケル極
が得られることが分かる。
高いアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極が提供され
る。
示す部分断面図である。
トリウム含有率と活物質利用率の関係を示したグラフで
ある。
有率と電池容量の関係を示したグラフである。
Claims (4)
- 【請求項1】水酸化ニッケル粒子又は水酸化ニッケルを
主成分とする粒子の表面に、ナトリウム含有量0.1〜
10重量%のナトリウム含有コバルト化合物からなる導
電層を形成してなる複合体粒子からなる粉末を活物質と
するアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極。 - 【請求項2】前記粉末が、前記水酸化ニッケル粒子又は
前記水酸化ニッケルを主成分とする粒子の表面にコバル
ト化合物層を形成してなる複合体粒子からなる粉末を、
これに水酸化ナトリウム水溶液を加えた状態で、50〜
200°Cで加熱処理して作製したものである請求項1
記載のアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極。 - 【請求項3】前記複合体粒子が、前記ナトリウム含有コ
バルト化合物を、コバルト原子換算で1〜10重量%含
有している請求項1記載のアルカリ蓄電池用非焼結式ニ
ッケル極。 - 【請求項4】前記粉末の400kgf/cm2 で加圧し
た状態での比電気伝導率が1×10-5Ω-1・cm-1以上
であり、且つ前記粉末の平均粒径が3〜20μmである
請求項1記載のアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極。
Priority Applications (8)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04657696A JP3234492B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 |
SG1997000236A SG71014A1 (en) | 1996-02-07 | 1997-02-03 | Conductive agent and non-sintered nickel electrode for alkaline storage batteries |
US08/796,541 US6057057A (en) | 1996-02-07 | 1997-02-06 | Conductive agent and non-sintered nickel electrode for alkaline storage batteries |
CN97103199A CN1114961C (zh) | 1996-02-07 | 1997-02-06 | 用于碱蓄电池的导电剂和非烧结镍电极 |
KR1019970003810A KR100362132B1 (ko) | 1996-02-07 | 1997-02-06 | 알칼리 축전지용 도전제 및 그것을 사용한 알칼리 축전지용 비소결식 니켈극 |
CA002196927A CA2196927C (en) | 1996-02-07 | 1997-02-06 | Conductive agent and non-sintered nickel electrode for alkaline storage batteries |
EP97101912A EP0789408B1 (en) | 1996-02-07 | 1997-02-06 | Conductive agent and non-sintered nickel electrode for alkaline storage batteries |
IDP970396A ID15907A (id) | 1996-02-07 | 1997-02-07 | Bahan konduktif dan elektroda nikel padat untuk baterai alkalin |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04657696A JP3234492B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH09219192A JPH09219192A (ja) | 1997-08-19 |
JP3234492B2 true JP3234492B2 (ja) | 2001-12-04 |
Family
ID=12751138
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04657696A Expired - Lifetime JP3234492B2 (ja) | 1996-02-07 | 1996-02-07 | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3234492B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH11111330A (ja) | 1997-09-30 | 1999-04-23 | Sanyo Electric Co Ltd | ニッケル−水素蓄電池 |
JP2001273921A (ja) * | 2000-01-17 | 2001-10-05 | Toshiba Battery Co Ltd | ニッケル・水素二次電池とその製造方法 |
JP4736372B2 (ja) | 2004-07-30 | 2011-07-27 | トヨタ自動車株式会社 | アルカリ蓄電池用正極活物質、アルカリ蓄電池用正極、及び、アルカリ蓄電池 |
-
1996
- 1996-02-07 JP JP04657696A patent/JP3234492B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH09219192A (ja) | 1997-08-19 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
KR100362132B1 (ko) | 알칼리 축전지용 도전제 및 그것을 사용한 알칼리 축전지용 비소결식 니켈극 | |
JP3234492B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3490818B2 (ja) | アルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル極 | |
JP3397890B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3433049B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3229800B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3253476B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3249414B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法 | |
JP3249366B2 (ja) | アルカリ蓄電池用のペースト式ニッケル極 | |
JP3744642B2 (ja) | ニッケル−金属水素化物蓄電池及びその製造方法 | |
JP3151379B2 (ja) | アルカリ二次電池の製造方法 | |
JP3263603B2 (ja) | アルカリ蓄電池 | |
JP3249398B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3229801B2 (ja) | アルカリ蓄電池用導電剤及びそれを用いたアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3234491B2 (ja) | アルカリ蓄電池用導電剤及びそれを用いたアルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP3481068B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極の製造方法 | |
JP3268989B2 (ja) | アルカリ蓄電池用ニッケル極 | |
JP3397216B2 (ja) | ニッケル極板とその製造方法およびこれを用いたアルカリ蓄電池 | |
JP3686316B2 (ja) | アルカリ二次電池 | |
JP4118991B2 (ja) | ニッケル水素蓄電池の製造方法 | |
JP3263601B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JPH08315850A (ja) | アルカリ二次電池及びその製造方法 | |
JP3433062B2 (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JPH1021909A (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 | |
JP2001043856A (ja) | アルカリ蓄電池用非焼結式ニッケル極 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070921 Year of fee payment: 6 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080921 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160921 Year of fee payment: 15 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160921 Year of fee payment: 15 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160921 Year of fee payment: 15 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160921 Year of fee payment: 15 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160921 Year of fee payment: 15 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160921 Year of fee payment: 15 |
|
R360 | Written notification for declining of transfer of rights |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160921 Year of fee payment: 15 |
|
R370 | Written measure of declining of transfer procedure |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R370 |
|
S111 | Request for change of ownership or part of ownership |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20160921 Year of fee payment: 15 |
|
R350 | Written notification of registration of transfer |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term |