JP3234454B2 - 連続熱間圧延設備の制御装置 - Google Patents

連続熱間圧延設備の制御装置

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JP3234454B2 JP17116795A JP17116795A JP3234454B2 JP 3234454 B2 JP3234454 B2 JP 3234454B2 JP 17116795 A JP17116795 A JP 17116795A JP 17116795 A JP17116795 A JP 17116795A JP 3234454 B2 JP3234454 B2 JP 3234454B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、連続熱間圧延設備
の制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】連続熱間圧延とは、圧延設備(仕上圧延
機)よりも上流側において、スラブ毎に独立している複
数の圧延対象材の先行材の尾端(下流側端)と後行材の
先端(上流側端)とを搬送しながら突き合わせ両者を溶
接して、圧延材を途切れなく連続的に圧延設備に送り込
み、圧延動作の停止期間をなくするものであり、熱延鋼
板の製造コストを低減するうえで極めて高い効果が得ら
れる。
【0003】この種の連続熱間圧延に関連する従来技術
としては、例えば次に示すものが公知である。
【0004】特開昭57−109504号公報 特開昭60−244401号公報 特開昭61−88903号公報 特開昭61−176405号公報 特開昭63−101011号公報 特開平4−123804号公報 特開平4−300001号公報 特開平4−333305号公報 特開平4−367303号公報
【0005】
【発明が解決しようとする課題】連続熱間圧延において
は、圧延材である先行材と後行材とを同時に搬送しなが
ら、後行材の速度制御により、先行材の尾端に後行材の
先端を突き合わせるように正確な位置制御を実施しなけ
ればならない。また、先行材の尾端と後行材の先端とを
突合せた位置に正確に倣うように溶接機を移動させなが
ら溶接を実施しなければならない。更に、仕上圧延工程
においては、圧延機出側の圧延材の板厚が一定になるよ
うに制御されるが、仕上圧延機入側の圧延材の板厚およ
び板温は一定ではないので、仕上圧延機入側の圧延材、
即ち先行材の搬送速度は常時変動する。従って、溶接機
ならびに後行材の速度制御及び位置制御は非常に難し
い。
【0006】いずれにしても、走間接合(搬送しながら
の圧延材の接合)を実施するためには、先行材の尾端位
置と後行材の先端位置とをそれぞれ正確に把握しておく
必要がある。このためには、圧延材の搬送制御におい
て、特定の位置で圧延材端の通過を検知する位置センサ
と、圧延材の実際の搬送速度を検知する速度センサを用
いて、圧延材端位置のトラッキングを実施する必要があ
る。即ち、位置センサが圧延材端の通過を検知した時点
から、速度センサが検知している速度情報を積分するこ
とによって得られる、位置センサの設置位置からの圧延
材の走行距離を、圧延材端の位置情報として利用する。
【0007】しかしながら、位置センサが出力する情報
および速度センサが検出する情報には、それぞれ検出誤
差が含まれている。特に、速度センサの検出誤差は、積
分計算によって累積するので、圧延材の走行距離が長く
なるにつれて、トラッキング誤差が増大する。
【0008】多数の位置センサを互いに異なる位置に設
置して、比較的短い距離を圧延材が走行する毎に、累積
誤差相当の位置の補正を実施するように制御すれば、ト
ラッキング誤差を低減することができる。しかし、多数
の位置センサを設置すると、大幅な設備コストの上昇を
招く。
【0009】また、連続熱間圧延においては、先行材の
尾端位置と後行材の先端位置との間隔を正確に把握する
ことが重要であるが、先行材の位置と後行材の位置とは
互いに異なる速度センサからの情報に基づいてトラッキ
ングせざるを得ないので、先行材の尾端位置に関するト
ラッキング誤差と、後行材の先端位置に関するトラッキ
ング誤差とは必ずしも一致しない。従って、検出される
(計算によって求められる)先行材の尾端位置と後行材
の先端位置との間隔に誤差が生じるのは避けられない。
【0010】特開平4−300001号公報では、走行
台車上に配置したカメラを用いて、圧延材の到着状態と
突き合わせ状況を検出することを提案している。カメラ
を用いて撮影された画像から、圧延材端の位置を検出す
ることは可能であるが、高い精度で位置を検出すること
はできない。位置精度を高めるためにカメラの視野を狭
くすると、狭い範囲でしか位置検出ができないので、検
出対象材とカメラとの距離が接近した後でなければ利用
できない。従って、走行台車と圧延材との距離が離れて
いる状態でそれらの位置合せを行なう目的には利用でき
ず、単に状況を確認する目的でしか利用できない。カメ
ラの視野を広くすると、検出位置精度が悪化するので、
高精度の位置合せはできない。またこの方式では、圧延
材の先端位置を斜め上方から監視するため、圧延材の厚
みに応じて変化する補正できない誤差が発生する。
【0011】先行材と後行材とを接合するために、例え
ばア−ク溶接機や誘導加熱装置を用いる場合には、先行
材尾端と後行材先端との間隙が比較的大きい場合や、接
合位置と溶接機の位置との間に多少の位置ずれが生じて
いる場合であっても、それらを問題なく溶接することが
可能である。しかしながら、圧延材のうち、溶接部分の
近傍の領域については、バリの発生によって仕上圧延機
通板時に圧延ロ−ルにキズが入る等の問題が発生する。
従って、例えばレ−ザ溶接機を用いて溶接を実施し、バ
リの発生を最小限に抑えるのが望ましい。しかし、接合
装置としてレ−ザ溶接機を採用する場合には、レ−ザビ
−ムの径が小さいため、溶接される領域が非常に小さ
く、先行材尾端と後行材先端との間隙が比較的大きいと
それらの溶接が不可能になる。
【0012】従って本発明は、先行材,後行材,および
接合装置の位置合せ精度を改善することを課題とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するた
め、請求項1の発明では、仕上圧延設備よりも上流側
で、互いに独立した複数の圧延対象材である下流側の先
行材(B1)と上流側の後行材(B2)とを搬送中に接
合する連続熱間圧延設備の制御装置において:先行材と
後行材とを接合する接合機構(W1,W2)を搭載し、
圧延対象材の搬送経路に沿う方向に走行自在な自走台車
(81);該自走台車上に配置され、その受光面が圧延
対象材の搬送経路と対向する形で設置され、圧延対象材
の搬送方向に向かって多数の受光素子が配列された第1
の一次元撮像手段(91);前記自走台車上に配置さ
れ、その受光面が圧延対象材の搬送経路と対向する形で
設置され、圧延対象材の搬送方向に向かって多数の受光
素子が配列され、視野の大きさが前記第1の一次元撮像
手段の視野よりも狭く、第1の一次元撮像手段の視野に
含まれる範囲をそれの視野とする、第2の撮像手段(9
2);及び状況に応じて、前記第1の一次元撮像手段お
よび第2の撮像手段のいずれか一方が撮像して得られた
情報を入力して、先行材の尾端位置を検出し、検出した
位置に応じて前記接合機構の位置を制御する、位置制御
手段(301,174,175,176);を設ける。
【0014】また請求項2では、前記自走台車上に設置
され、該自走台車上で、圧延対象材の搬送経路に沿う方
向に走行自在な自走子台車(82);および前記自走台
車上に設置され、該自走台車と先行材ならびに自走台車
と後行材とを各々固定自在なクランプ機構(CL1a,
CL1b,CL2a,CL2b);を備え、前記接合機
構,第1の一次元撮像手段,および第2の撮像手段が、
前記自走子台車上に設置され、更に、前記クランプ機構
が前記自走台車と先行材とを固定している場合には、前
記第2の撮像手段が撮像して得られた情報に基づいて前
記自走子台車の位置を制御する、子台車位置制御手段
(303,194);を備える。
【0015】また、請求項3においては、状況に応じ
て、前記第1の一次元撮像手段および第2の撮像手段の
いずれか一方が撮像して得られた情報を入力して、後行
材の先端位置を検出し、検出した位置に応じて、後行材
の搬送速度を制御する、後行材制御手段(301,18
4,185,186)を備える。
【0016】なお上記括弧内に示した記号は、後述する
実施例中の対応する要素の符号を参考までに示したもの
であるが、本発明の各構成要素は実施例中の具体的な要
素のみに限定されるものではない。
【0017】本発明においては、接合機構(W1,W
2)を搭載した自走台車(81)上に、圧延材端の位置
を検出するための第1の一次元撮像手段(91)および
第2の撮像手段(92)が設置されている。第1の一次
元撮像手段および第2の撮像手段は、いずれも、その受
光面が圧延対象材の搬送経路と対向する形で設置され、
圧延対象材の搬送方向に向かって配列された多数の受光
素子を備えており、圧延材の端部が視野内のどの位置に
あっても真上から前記端部を監視することができ、圧延
材の厚みによる誤差を無くすることができる。従って、
第1の一次元撮像手段又は第2の撮像手段の視野内に、
圧延材端が位置する場合には、接合機構(W1,W2)
と圧延材端との相対位置関係を、第1の一次元撮像手段
又は第2の撮像手段によって高い精度で検出できる。
【0018】本発明では、第2の撮像手段(92)の視
野の大きさは、第1の一次元撮像手段(91)の視野よ
りも狭く、しかも第2の撮像手段の視野全体が第1の一
次元撮像手段の視野内に含まれるように設定されてい
る。従って、第1の一次元撮像手段を利用することによ
り、接合機構と圧延材端との距離が比較的大きい場合で
あっても位置を検出できるので、その位置情報に基づい
て、接合機構と圧延材端との距離が小さくなるように
(倣うように)制御することができる。但しその場合に
は、識別できる位置精度が低いので、高精度の倣い制御
はできない。しかし、第1の一次元撮像手段を用いた倣
い制御によって、接合機構と圧延材端との距離がある程
度近づくと、圧延材端の位置が第2の撮像手段の視野内
に入る。従って、圧延材端の位置が第2の撮像手段の視
野内に確実に入っている場合には、第2の撮像手段を利
用して、接合機構と圧延材端との距離が小さくなるよう
に(倣うように)制御することができる。第2の撮像手
段を用いる場合には、識別できる位置精度が高いので、
高精度の倣い制御が実現する。
【0019】位置制御手段(301,174,175,
176)は、前記第1の一次元撮像手段および第2の撮
像手段のいずれか一方が撮像して得られた情報を入力し
て、先行材(B1)の尾端位置を検出し、検出した位置
に応じて前記接合機構の位置を制御する。
【0020】請求項2においては、前記自走台車上に自
走子台車(82)が設置されている。この自走子台車
は、圧延対象材の搬送経路に沿う方向に走行自在になっ
ている。また、自走台車上に設置されたクランプ機構
(CL1a,CL1b,CL2a,CL2b)は、自走
台車と先行材ならびに自走台車と後行材とを各々固定自
在な構造になっている。そして、前記接合機構,第1の
一次元撮像手段,および第2の撮像手段は、前記自走子
台車上に設置されている。
【0021】自走台車と先行材ならびに自走台車と後行
材とを各々クランプ機構で固定することにより、圧延材
と自走台車の速度が変動する場合でも、溶接中に接合位
置と接合機構との位置がずれるのを防止することができ
る。自走台車と先行材ならびに自走台車と後行材とを各
々クランプ機構で固定している場合であっても、接合機
構を搭載した自走子台車は移動自在である。子台車位置
制御手段(303,194)は、前記クランプ機構が前
記自走台車と先行材とを固定している場合には、前記第
2の一次元撮像手段が撮像して得られた情報に基づいて
前記自走子台車の位置を制御する。
【0022】圧延材と自走台車との間で比較的精度の高
い倣い制御を実施している場合であっても、自走台車と
先行材ならびに自走台車と後行材とを各々クランプ機構
で固定した時点において、圧延材の接合すべき位置、即
ち先行材尾端と後行材先端との突き合せ部の位置が、自
走台車に対して所定の位置関係に常にあるとは限らず、
多少位置ずれが生じるのは避けられない。また、溶接線
の向きが、圧延材の搬送方向と直交する軸に対して多少
ずれる可能性もありうる。
【0023】請求項2においては、自走台車と先行材な
らびに自走台車と後行材とを各々クランプ機構で固定し
た後で、第2の撮像手段が撮像して得られる位置情報に
基づいて、子台車位置制御手段が自走子台車の位置を制
御するので、溶接線の位置に正確に倣うように接合機構
の位置を調整することができる。
【0024】請求項3においては、後行材制御手段(3
01,184,185,186)が、前記第1の一次元
撮像手段および第2の撮像手段のいずれか一方が撮像し
て得られた情報を入力して、後行材の先端位置を検出
し、検出した位置に応じて、後行材の搬送速度を制御す
る。従って、前記自走台車の位置に倣うように、後行材
の位置を制御することができる。第1の一次元撮像手段
を用いて制御を実施することにより、視野が大きいの
で、自走台車と後行材先端との距離が大きい場合でも位
置制御が可能になる。また、第2の撮像手段を用いて制
御を実施することにより、視野が小さいので、位置精度
の高い倣い制御が実現する。
【0025】
【発明の実施の形態】一形式の連続熱間圧延設備の主要
部分の構成を概略で図6に示す。図6を参照して説明す
る。粗圧延設備の最終スタンド51から出る圧延材B3
は、コイル状に巻き取られてコイルボックス52に入
り、次の工程に送られる。粗圧延が終了した圧延材は、
次に仕上圧延されるが、連続的に仕上圧延を実施するた
めに、コイル毎(スラブ毎)に互いに独立している圧延
材は、搬送されながら、仕上圧延設備の第1スタンド6
2に入る前に互いに連結される。この制御については後
で詳細に説明する。
【0026】コイルボックス52中のコイルから引き出
された圧延材が搬送される通路又はその周囲には、出側
ガイド54,簡易レベラ55,レベラガイド56,接合
用シャ−(切断装置)57,レベラ58,連結装置(接
合装置)59,CSガイド60などが設置されている。
詳細については後述するが、連結装置59には自走台車
と該台車上に搭載された自走子台車が含まれており、該
自走子台車上には、溶接機とクランプ機構が搭載されて
いる。圧延材の先行材B1の尾端1aと後行材B2の先
端2aとの溶接を実施する際には、溶接機及びクランプ
機構は自走台車によって圧延材と同一方向に走行し、ク
ランプ機構が先行材B1の尾端1aと後行材B2の先端
2aとの相対位置を固定した状態で、溶接機が溶接作業
を自動的に実施する。
【0027】先行材B1と後行材B2の搬送速度は、通
常はほぼ同一に設定されるが、先行材B1と後行材B2
を連結する時には、一時的に後行材B2の搬送速度が増
大し、後行材B2の先端2aが先行材B1の尾端1aに
追い付くように制御される。図6の設備では、接合用シ
ャ−57とレベラ58との間の「追い付き区間」におい
て、後行材B2の先端2aが先行材B1の尾端1aに追
い付くように制御される。そして、レベラ58とCSガ
イド60との間の「台車走行区間」において、連結装置
59が走行しながら、後行材B2の先端2aと先行材B
1の尾端1aとを溶接する。従って、仕上圧延設備62
には連続的に圧延材が送り込まれるので、連続的に仕上
圧延が実施される。
【0028】図6に示す設備における先行材B1と後行
材B2との連結工程の状態推移は、標準状態では次のよ
うになる。
【0029】1.先行材B1の尾端(1a)のクロップ
を接合用シャ−57で切断した後、5秒間を経過した時
点(時刻0秒とする): a.後行材B2の先端(2a)のクロップを接合用シャ
−57で切断 b.CSガイド60を継続締込 c.出側ガイド54を締込 d.レベラガイド56を締込 2.後行材B2の先端が先行材B1の尾端に追い付いた
時(時刻12秒): a.後行材B2と先行材B1の搬送速度を同一にする b.CSガイド60を継続締込 c.出側ガイド54を継続締込 d.レベラガイド56を継続締込 3.時刻14秒: a.連結装置59のクランプ機構を接合 b.CSガイド60を開放 c.出側ガイド54を締込 d.レベラガイド56を締込 4.溶接完了(時刻19秒): a.連結装置59のクランプ機構を開放 b.CSガイド60を開放 c.出側ガイド54を締込 d.レベラガイド56を締込 5.圧延材の接合部が仕上圧延機に到達(時刻36
秒): a.CSガイド60を締込 b.出側ガイド54を締込 c.レベラガイド56を締込 6.後行材B2の尾端がレベラガイド56を通過: a.CSガイド60を締込 b.出側ガイド54を開放 c.レベラガイド56を開放 7.時刻83秒: a.後行材B2の尾端クロップを接合用シャ−57で切
断 b.CSガイド60を締込 c.出側ガイド54を開放 d.レベラガイド56を開放 図6には示されていないが、圧延材の搬送路には、圧延
材を搬送するために多数のテ−ブルロ−ルが設置されて
いる。特にこの実施例では、図2に示すように「追い付
き区間」に設置された多数のテ−ブルロ−ルTR1,T
R2,TR3,・・・の各々には、それぞれ個別に速度
制御可能な駆動装置(電気モ−タ)M1,M2,M3,
・・・が連結されている。また、「追い付き区間」以外
の部分については、一般的な設備と同様に、互いに隣接
する複数のテ−ブルロ−ルを共通の駆動装置に連結し、
駆動装置の数を低減してある。
【0030】図2を参照すると、「追い付き区間」の最
上流のテ−ブルロ−ルTR1と接合用シャ−57との間
には、板検出器(Laser Cold Metal Detector)LCM
Dおよび板速検出器(Laser Doppler Velocity Detecto
r)LDV1が設置されており、「追い付き区間」の最
下流のテ−ブルロ−ルTR6の下流側には、板速検出器
(Laser Doppler Velocity Detector)LDV2が設置
されている。板検出器LCMDの設置位置は、板速検出
器LDV1よりも下流であり、板速検出器LDV2より
も上流である。板検出器LCMDは、それが対向してい
る搬送路上の特定の位置に圧延材が存在するか否かを識
別する。
【0031】テ−ブルロ−ルTR1〜TR6の駆動制御
系の構成を図1に示す。図1を参照して説明する。駆動
速度切換制御部100は、それに入力される信号V1,
V2,X1およびX2に基づいて、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,VeおよびVfを生成する。目標速
度信号Va,Vb,Vc,Vd,VeおよびVfは、そ
れぞれドライバ31,32,33,34,35および3
6に入力される。ドライバ31は駆動装置M1の駆動速
度が目標速度信号Vaと一致するように制御し、ドライ
バ32は駆動装置M2の駆動速度が目標速度信号Vbと
一致するように制御し、ドライバ33は駆動装置M3の
駆動速度が目標速度信号Vcと一致するように制御し、
ドライバ34は駆動装置M4の駆動速度が目標速度信号
Vdと一致するように制御し、ドライバ35は駆動装置
M5の駆動速度が目標速度信号Veと一致するように制
御し、ドライバ36は駆動装置M6の駆動速度が目標速
度信号Vfと一致するように制御する。
【0032】板検出器LCMDが出力する信号は、先端
検出12および尾端検出11に入力される。尾端検出1
1では、板検出器LCMDが出力する信号に基づいて、
板(圧延材)検出状態から非検出状態への切換りを、圧
延材の尾端が板検出器LCMDの位置を通過したものと
みなし、その時に信号を出力する。また先端検出12で
は、板検出器LCMDが出力する信号に基づいて、非検
出状態から板検出状態への切換りを、圧延材の先端が板
検出器LCMDの位置を通過したものとみなし、その時
に信号を出力する。
【0033】尾端検出11の出力信号は、積分器13に
リセット信号として印加され、先端検出12の出力信号
は、積分器14にリセット信号として印加される。積分
器13は、板速検出器LDV2が出力する信号V1を積
分した結果を信号X1として出力し、積分器14は、板
速検出器LDV1が出力する信号V2を積分した結果を
信号X2として出力する。積分器13は、板検出器LC
MDの位置で圧延材の尾端が検出された時に積分動作が
リセットされるので、積分器13が出力する積分値X1
は、圧延材(先行材B1)の尾端が板検出器LCMDの
位置を通過してからの当該圧延材の移動距離であり、図
2に示すように、先行材B1の尾端位置に相当する。ま
た、積分器14は、板検出器LCMDの位置で圧延材の
先端が検出された時に積分動作がリセットされるので、
積分器14が出力する積分値X2は、圧延材(後行材B
2)の先端が板検出器LCMDの位置を通過してからの
当該圧延材の移動距離であり、図2に示すように、後行
材B2の先端位置に相当する。
【0034】また、「追い付き区間」を先行材B1と後
行材B2とが通過する際には、板速検出器LDV2が出
力する信号V1は、先行材B1の実際の搬送速度に相当
し、板速検出器LDV1が出力する信号V2は、後行材
B2の実際の搬送速度に相当する。
【0035】速度決定15では、入力される信号V1,
V2,X1およびX2に基づいて、目標速度信号Vsを
生成する。この目標速度信号Vsは速度制御装置ASR
に目標値として入力される。速度制御装置ASRは、簡
易レベラ55のピンチロ−ルに接続された駆動装置(電
気モ−タ)M0の駆動速度(圧延材B2の搬送速度)が
Vsと一致するように制御する。
【0036】なお、図1に示す各要素のうち、尾端検出
11,先端検出12,積分器13,14,速度決定1
5,及び駆動速度切換制御部100は、実際にはプロセ
スコンピュ−タのソフトウェア処理によって実現され
る。ドライバ31〜36ならびに速度制御装置ASRは
ハ−ドウェアとして存在している。
【0037】図1の駆動速度切換制御部100に相当す
る「駆動速度切換」処理の内容を図3に示す。図3を参
照して説明する。ステップ101では、信号V1,V
2,X1およびX2をそれぞれ入力する。続くステップ
102では、信号X1の値、即ち先行材B1の尾端位置
を定数Laと比較する。定数Laは、図2に示すよう
に、板検出器LCMDの位置とテ−ブルロ−ルTR1と
の距離に相当する。そして、「X1≦La」であると、
即ち先行材B1の尾端位置がテ−ブルロ−ルTR1をま
だ抜けていない場合には、次にステップ111に進み、
そうでなければステップ103に進む。
【0038】ステップ103では、信号X1の値、即ち
先行材B1の尾端位置を定数Lbと比較する。定数Lb
は、図2に示すように、板検出器LCMDの位置とテ−
ブルロ−ルTR2との距離に相当する。そして、「X1
≦Lb」であると、即ち先行材B1の尾端位置がテ−ブ
ルロ−ルTR1とTR2の間に存在する場合には、次に
ステップ112に進み、そうでなければステップ104
に進む。
【0039】ステップ104では、信号X1の値、即ち
先行材B1の尾端位置を定数Lcと比較する。定数Lc
は、図2に示すように、板検出器LCMDの位置とテ−
ブルロ−ルTR3との距離に相当する。そして、「X1
≦Lc」であると、即ち先行材B1の尾端位置がテ−ブ
ルロ−ルTR2とTR3の間に存在する場合には、次に
ステップ113に進み、そうでなければステップ105
に進む。
【0040】ステップ105では、信号X1の値、即ち
先行材B1の尾端位置を定数Ldと比較する。定数Ld
は、図2に示すように、板検出器LCMDの位置とテ−
ブルロ−ルTR4との距離に相当する。そして、「X1
≦Ld」であると、即ち先行材B1の尾端位置がテ−ブ
ルロ−ルTR3とTR4の間に存在する場合には、次に
ステップ114に進み、そうでなければステップ106
に進む。
【0041】ステップ106では、信号X1の値、即ち
先行材B1の尾端位置を定数Leと比較する。定数Le
は、図2に示すように、板検出器LCMDの位置とテ−
ブルロ−ルTR5との距離に相当する。そして、「X1
≦Le」であると、即ち先行材B1の尾端位置がテ−ブ
ルロ−ルTR4とTR5の間に存在する場合には、次に
ステップ115に進み、そうでなければステップ107
に進む。
【0042】ステップ107では、信号X1の値、即ち
先行材B1の尾端位置を定数Lfと比較する。定数Lf
は、図2に示すように、板検出器LCMDの位置とテ−
ブルロ−ルTR6との距離に相当する。そして、「X1
≦Lf」であると、即ち先行材B1の尾端位置がテ−ブ
ルロ−ルTR5とTR6の間に存在する場合には、次に
ステップ116に進み、そうでなければステップ117
に進む。
【0043】ステップ111では、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,VeおよびVfとして、それぞれV
1,V1,V1,V1,V1およびV1を出力する。従
ってこの場合、テ−ブルロ−ルTR1〜TR6は全て、
先行材B1の実際の搬送速度V1と一致する速度で駆動
される。
【0044】ステップ112では、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,VeおよびVfとして、それぞれV
2,V1,V1,V1,V1およびV1を出力する。従
ってこの場合、テ−ブルロ−ルTR2〜TR6は全て、
先行材B1の実際の搬送速度V1と一致する速度で駆動
され、テ−ブルロ−ルTR1は後行材B2の実際の搬送
速度V2と一致する速度で駆動される。
【0045】ステップ113では、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,VeおよびVfとして、それぞれV
2,V2,V1,V1,V1およびV1を出力する。従
ってこの場合、テ−ブルロ−ルTR3〜TR6は全て、
先行材B1の実際の搬送速度V1と一致する速度で駆動
され、テ−ブルロ−ルTR1及びTR2は後行材B2の
実際の搬送速度V2と一致する速度で駆動される。
【0046】ステップ114では、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,VeおよびVfとして、それぞれV
2,V2,V2,V1,V1およびV1を出力する。従
ってこの場合、テ−ブルロ−ルTR4〜TR6は、先行
材B1の実際の搬送速度V1と一致する速度で駆動さ
れ、テ−ブルロ−ルTR1〜TR3は後行材B2の実際
の搬送速度V2と一致する速度で駆動される。
【0047】ステップ115では、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,VeおよびVfとして、それぞれV
2,V2,V2,V2,V1およびV1を出力する。従
ってこの場合、テ−ブルロ−ルTR5及びTR6は、先
行材B1の実際の搬送速度V1と一致する速度で駆動さ
れ、テ−ブルロ−ルTR1〜TR4は後行材B2の実際
の搬送速度V2と一致する速度で駆動される。
【0048】ステップ116では、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,VeおよびVfとして、それぞれV
2,V2,V2,V2,V2およびV1を出力する。従
ってこの場合、テ−ブルロ−ルTR6は、先行材B1の
実際の搬送速度V1と一致する速度で駆動され、テ−ブ
ルロ−ルTR1〜TR5は後行材B2の実際の搬送速度
V2と一致する速度で駆動される。
【0049】ステップ117では、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,VeおよびVfとして、それぞれV
2,V2,V2,V2,V2およびV2を出力する。従
ってこの場合、テ−ブルロ−ルTR1〜TR6は全て、
後行材B2の実際の搬送速度V2と一致する速度で駆動
される。
【0050】つまりこの実施例では、テ−ブルロ−ルT
R1〜TR6のそれぞれについて、それを先行材B1の
尾端が通過するまでの間は、板速検出器LDV2が検出
した先行材B1の実際の搬送速度V1が、当該テ−ブル
ロ−ルの駆動速度としてセットされ、通過が完了した時
に、当該テ−ブルロ−ルの駆動速度は、板速検出器LD
V1が検出した後行材B2の実際の搬送速度V2に切換
えられる。従って、先行材B1の尾端と後行材B2の先
端との間隔が非常に小さい場合であっても、先行材B1
が乗っている全ての(追い付き区間の)テ−ブルロ−ル
の駆動速度は、先行材B1の搬送速度と一致し、後行材
B2が乗っている全てのテ−ブルロ−ルの駆動速度は、
後行材B2の搬送速度と一致するので、先行材B1の搬
送系と後行材B2の搬送系とが互いに干渉することがな
く、圧延材とテ−ブルロ−ルとの間でスリップが生じな
いので、先行材B1と後行材B2のいずれについても、
安定した搬送が実現する。
【0051】なおこの実施例では、目標速度信号Va,
Vb,Vc,Vd,Ve及びVfを、板速検出器LDV
2が検出した搬送速度V1又は板速検出器LDV1が検
出した搬送速度V2と同一に定めているが、速度V1に
所定のラグ率を掛けた結果、又は速度V2に所定のリ−
ド率を掛けた結果を、目標速度信号Va,Vb,Vc,
Vd,Ve及びVfに定めてもよい。
【0052】図1に示す「速度決定」15で実行される
処理の一部分を図4に示す。この処理においては、先行
材B1の尾端に後行材B2の先端が追い付くように、速
度制御装置ASRに印加する速度信号Vsの制御を実施
する。速度制御装置ASRは、搬送する圧延材の速度が
速度信号Vsと一致するように、簡易レベラ55のピン
チロ−ルを駆動する電気モ−タM0の速度を制御する。
【0053】通常は、電気モ−タM0の速度は、仕上圧
延機62入側の圧延材の搬送速度と一致するように制御
されるが、先行材B1の尾端と後行材B2の先端とが図
6に示す「追い付き区間」を通過する際には、図4に示
す処理により、電気モ−タM0の速度が制御され、後行
材B2の先端が先行材B1の尾端に追い付くように制御
される。
【0054】また、図4の処理を実施する時の、先行材
と後行材の搬送速度の変化、ならびに先行材尾端1aの
位置と後行材先端2aの位置の変化を図5に示す。
【0055】図4および図5を参照して説明する。図4
の処理が起動されるのは、後行材先端2aの位置が板検
出器LCMDと対向する基準位置に達した時(X2=0
の状態)である。またその時、標準状態では、先行材尾
端1aの位置X1は7.5m(基準位置に対して)にな
る。従って、最初の先行材尾端1aと後行材先端2aと
の間隔は7.5mである。
【0056】最初のステップ151では、X2を予め定
めた位置P0と比較し、後行材先端2aが位置P0に到
達するまで待つ。その間は、後行材B2の速度が先行材
B1の速度と同一になるように速度信号Vsがセットさ
れる。この例では、P0=1.0mである。X2≧P0
(図5の時刻:t1)になると、次のステップ152に
進む。
【0057】ステップ152では、後行材B2の速度
が、予め定めた一定の加速度ΔV2uで増大するよう
に、Vs=V2maxになるまで速度信号Vsの更新、即
ち加速制御を繰り返す。この例では、ΔV2u=1.0
m/sec2、V2max=255m/分である。後行材の加
速によって、V1<V2になるので、図5に示すよう
に、先行材尾端1aと後行材先端2aとの間隔は徐々に
小さくなる。加速が終了すると、即ちV2=V2max
(図5の時刻:t2)になると次のステップに進む。ま
たこの時にはVs=V2maxに保持される。
【0058】ステップ153および154では、減速を
開始するタイミング(図5の時刻:t3)を検出するた
めの処理を実行する。ステップ153では、まず信号X
1,X2,V1およびV2を入力し、これらの信号に基
づき、後述する計算を実行して距離L1およびL2を求
める。距離L1は、先行材尾端1aと後行材先端2aと
の相対距離の、減速を開始してからV2=V1になるま
での期間(t3〜t4)中の減少量であり、距離L2は
現時点での先行材尾端1aと後行材先端2aとの間隔
(X1−X2)である。
【0059】減速中の減速度を一定(ΔV2d)と仮定
すると、図5に示す点a,b,cを頂点とする直角三角
形の面積が、距離L1になる。従って、距離L1は次式
で求められる。
【0060】
【数1】 L1=((V2−V1)/2)tx =((V2−V1)/2)((V2−V1)/ΔV2d) =((V2−V1)/2)2/(2・ΔV2d) ・・・(1) ステップ154では、減速終了時の先行材尾端1aと後
行材先端2aとの間隔の目標値ΔLを距離L1に加算し
た結果と距離L2とを比較する。そして、L1+ΔL>
L2になるまで、ステップ153,154の処理を繰り
返し、L1+ΔL>L2になると(時刻:t4)、次の
ステップ155に進む。つまり、減速を終了する時点
(時刻:t4)における先行材尾端1aと後行材先端2
aとの間隔が目標値ΔLと一致するようなタイミング
(時刻:t3)で、ステップ154から155に進む。
【0061】ステップ155では、最新の信号V1を入
力し、それを基準値V1rとして保持する。
【0062】ステップ156では、基本的には、後行材
の搬送速度が予め定めた一定の減速度ΔV2dで低下す
るように、V1=V2になるまで速度信号Vsを更新す
る。また、最新の信号V1を入力し、速度V1とステッ
プ155で定めた基準値V1rとの差分を、補償量Vc
として速度信号Vsに加算する。
【0063】ステップ153,154においては、減速
中に先行材の搬送速度V1が一定であると仮定して減速
開始タイミングを決定しているが、実際には先行材の搬
送速度V1が変動するので、その変動分を補償しない
と、減速終了時の先行材尾端1aと後行材先端2aとの
間隔が目標値ΔLから大きくずれる可能性がある。しか
しステップ156では、減速開始タイミングでサンプリ
ングされた実際の先行材の搬送速度V1rと各時点の搬
送速度V1との差分Vcが、速度信号Vsに常時加算さ
れるので、搬送速度V1が変動する場合であっても、減
速終了時(時刻:t4)の先行材尾端1aと後行材先端
2aとの間隔が、目標値ΔLに正確に維持される。V1
=V2になり、減速動作が終了すると、ステップ156
から次のステップ157に進む。
【0064】ステップ157では、先行材の速度V1を
入力してそれを速度信号Vsにセットし、後行材が先行
材と同一の速度で搬送されるように制御する。また、先
行材と後行材の間隔の微調整(APC制御)を実施す
る。即ち、信号V1,V2,X1およびX2を入力し、
V1とV2との偏差が目標範囲(例えば2m/分)内に
入り、同時に先行材尾端と後行材先端との間隔(X1−
X2)が目標範囲内に入るように速度信号Vsを微調整
する。
【0065】APC制御が完了すると、即ちV1とV2
との偏差が目標範囲に入り、先行材尾端と後行材先端と
の間隔が目標範囲内に入ると、その状態が維持されるよ
うに速度信号Vsが制御される。そして、先行材尾端と
後行材先端は、次の台車走行区間に進み、走行しながら
溶接によって連結される。
【0066】この実施例においては、図6に示すよう
に、追い付き区間と台車走行区間との間に、CCDカメ
ラ75が設置されている。このCCDカメラ75は、圧
延材の搬送方向(X方向)に沿って多数の(例えば40
96個の)受光素子が1列に配列された一次元CCDイ
メ−ジセンサを撮像素子として用いたカメラであり、撮
像面(受光面)を圧延材の搬送経路に対向させた状態
で、固定設備に動かないように取付けてある。この例で
は、圧延材の搬送経路上のX方向の1mの範囲を一次元
画像として同時に入力できるように、CCDカメラ75
の視野の大きさが調整してある。
【0067】CCDカメラ75の視野内を各圧延材の端
部が通過する時には、圧延材の有無に応じた変化が一次
元画像中に現われるので、この変化位置を圧延材端位置
として検出することができる。例えば、圧延材の進行方
向の下流側から上流側に向かって画像情報を処理する場
合には、圧延材有から圧延材無しに変化する位置が先行
材の尾端位置であり、圧延材無しから圧延材有に変化す
る位置が後行材の先端位置である。
【0068】CCDカメラ75が存在する位置は、追い
付き区間より下流側であるので、この位置では、先行材
の尾端と後行材の先端との間隔は比較的小さい(間隔の
目標値:150mm)。従って、CCDカメラ75が撮
像する画像には、先行材の尾端と後行材の先端とが同時
に映るので、CCDカメラ75の出力する画像情報を入
力することによって、トラッキングをすることなく、先
行材の尾端と後行材の先端との間隔を直接検出すること
ができる。このようにして検出される間隔は、累積誤差
などを含まないので、トラッキングによって検出される
位置情報X1,X2と比べると、非常に正確である。
【0069】図1に示す速度決定15の処理の一部分を
図7に示す。図4の処理によってAPC制御が完了した
後で、つまり先行材の尾端の近傍に後行材の先端が追い
付いてそれらの間隔が一定になるように制御された状態
で、図7に示す処理が実行される。図7を参照して説明
する。
【0070】ステップ161では、積分器13が出力す
る先行材の尾端位置X1および積分器14が出力する後
行材の先端位置X2の入力を繰り返し、先行材の尾端位
置X1が基準位置Pr1に到達するまで待機する。X1
≧Pr1になると、次のステップ162に進む。
【0071】ステップ162では、まずCCDカメラ7
5の出力する画像情報SG1を入力する。そして、画像
情報SG1中に現われる先行材尾端の位置から、実際の
先行材の尾端位置Px1を求め、また画像情報SG1中
に現われる後行材先端の位置から、実際の後行材の先端
位置Px2を求める。即ち、一次元の画像情報SG1
を、圧延材の進行方向の下流側から上流側に向かって処
理し、画像濃度レベルが、圧延材有から圧延材無しに変
化する位置を先行材の尾端位置として、また圧延材無し
から圧延材有に再び変化する位置を後行材の先端位置と
してそれぞれ検出する。そして、予め定めた計算式を用
いて、検出された各位置を、CCDカメラ75の視野内
の位置座標から、実際の圧延材の搬送路上の位置に換算
し、Px1,Px2を求める。
【0072】続いて、検出した実際の位置Px1と、積
分器13が出力する先行材の尾端位置X1との差をトラ
ッキング誤差ΔP1として求め、検出した実際の位置P
x2と、積分器14が出力する後行材の先端位置X2と
の差をトラッキング誤差ΔP2として求め、これらの基
づいて積分器13,14におけるトラッキング誤差を補
正する。また、検出した位置Px1,Px2から、それ
らの差分を、先行材尾端と後行材先端との間隔Pdとし
て求める。
【0073】次のステップ163では、求めた間隔Pd
を予め定めた上限値Pdmax と比較する。上限値Pdma
x は、先行材の尾端位置が台車走行区間内の特定の基準
位置に到達するまでに許容値以内に修正可能な間隔であ
る。Pd<Pdmax であれば次にステップ164に進
み、そうでなければステップ166に進む。
【0074】即ち、先行材尾端と後行材先端との間隔P
dが異常に大きく、台車走行区間内での正常な溶接が不
可能な場合には、ステップ166で、後行材の搬送速度
を決定する速度信号Vsに停止指令(速度零)を出力す
るとともに、連結装置59に接合停止指令を出力する。
これによって、後行材の搬送および連結装置59の走
行,溶接等の動作は中止され、先行材を圧延したところ
で連続圧延動作は中断される。これによって、溶接の失
敗による操業への悪影響を最小限に抑えることができ
る。
【0075】ステップ164では、位置情報X1,X2
および速度情報V1,V2を入力し、ステップ162で
検出された間隔Pdとその目標値(例えば150mm)
との偏差を修正するように、速度信号Vsを制御する
(APC制御)。この制御によって、先行材尾端と後行
材先端との間隔が予め定めた目標値に近づくように、位
置が調整される。そして、溶接すべき先行材尾端と後行
材先端は、それらの間隔が目標値に維持されたまま、台
車走行区間に送り込まれる。
【0076】連結装置59の主要部分の構成を図8に示
す。また、図8のIX−IX線断面を図9に示す。図8及び
図9を参照して説明する。圧延材B1,B2の搬送経路
に隣接する位置に、該搬送経路と平行な向きで1対のレ
−ル88,89が敷設されている。そしてこのレ−ル8
8,89の上に、圧延材B1,B2の搬送経路をまたぐ
形で門型の親台車81が配置されている。親台車81
は、回動自在な車輪を介してレ−ル88,89上に乗っ
ており、親台車81はレ−ル88,89に沿ってX軸方
向に移動自在になっている。親台車81は、電気モ−タ
(M12)を含む駆動機構を搭載しており、親台車81
の車輪は、この駆動機構によって駆動される。従って、
親台車81は自走台車である。
【0077】親台車81の上面には、1対のレ−ル9
5,96が、前記レ−ル88,89と平行な向きで設置
されている。このレ−ル95,96の上に、回動自在な
車輪を有する子台車82が配置されており、子台車82
はレ−ル95,96に沿って、親台車81上の所定の範
囲内を、X軸方向に、親台車81に対して相対的に移動
自在になっている。子台車82は、電気モ−タ(M1
1)を含む駆動機構を搭載しており、子台車82の車輪
は、この駆動機構によって駆動される。従って、子台車
82は自走台車である。
【0078】子台車82上には、圧延材の搬送方向(X
方向)と直交する方向、即ち圧延材B1,B2の幅方向
(Y方向)に沿って配置された1対のガイドレ−ル8
6,87が備わっている。そしてこのガイドレ−ル8
6,87上に、2台の横行台車83,84が乗ってい
る。また、外周面にねじが形成されたねじ棒85が、ガ
イドレ−ル86,87と平行な向きに設置されている。
そして、横行台車83,84の係合部83,84aに形
成されたナットが、ねじ棒85と螺合している。ねじ棒
85は、その両端近傍が回動自在に支持されており、一
端に電気モ−タM10の出力軸が連結されている。電気
モ−タM10を駆動すると、ねじ棒85が回動し、ねじ
棒85外周のねじと螺合しているナット、即ち係合部8
3,84aが、矢印Y方向又はその反対方向に直線的に
移動する。従って、横行台車83,84をY方向に動か
すことができる。
【0079】横行台車83および84の下端に、圧延材
B1,B2の搬送経路と対向する形で、レ−ザ溶接ト−
チW1およびW2がそれぞれ支持されている。レ−ザ溶
接ト−チW1およびW2は、横行台車83および84の
移動に伴なって、Y方向、即ち先行材と後行材の溶接線
に沿う方向に移動する。
【0080】また、横行台車83には、2つのCCDカ
メラ91及び92が搭載されている。CCDカメラ91
及び92は、各々、X方向に向かって1列に並んだ多数
の撮像素子を備える一次元撮像装置であり、各々の下方
を搬送される圧延材B1,B2の位置を撮像するように
撮像面を下に向けて設置してある。またこの例では、C
CDカメラ91の視野の大きさはCCDカメラ92の視
野よりも充分に大きく、更に、CCDカメラ92の視野
全体がCCDカメラ91の視野内に含まれるように予め
調整してある。例えば、CCDカメラ91の視野は圧延
材搬送路上の1mの範囲に調整され、CCDカメラ92
の視野は圧延材搬送路上の300mmの範囲に調整され
る。また、検出誤差を低減するために、この例ではCC
Dカメラ91及び92として、等倍型のリニアセンサを
用いている。即ち、n個の撮像素子が、((視野の大き
さ)/n)の間隔で1列に並べられており、リニアセン
サの大きさとそれの視野とがほぼ同一であるため、全て
の撮像素子は、圧延材の面に垂直な方向からそれの端部
を検出することができる。従って、圧延材の厚みの変化
や圧延材端の浮き上りの影響を受けることなく、正確に
圧延材端の位置を検出することができる。
【0081】CCDカメラ91,92が撮像して得られ
る一次元画像情報を処理することにより、圧延材端位置
を検出することができる。例えば、一次元画像情報を圧
延材搬送方向の下流側から上流側に向かって走査する場
合、画像濃度が圧延材有レベルから圧延材無しレベルに
変化する位置、および画像濃度が圧延材無しレベルから
再び圧延材有レベルに変化する位置が、それぞれ先行材
尾端位置および後行材先端位置に対応する。CCDカメ
ラ91の視野は比較的広いので、それが出力する画像情
報を利用する場合には、広い範囲に渡って、圧延材端位
置を検出することができるが、位置精度は比較的粗い。
また、CCDカメラ92がの視野は狭いので、それが出
力する画像情報を利用する場合には、高精度の位置情報
が得られるが、位置検出が可能な範囲は狭い。この実施
例では、後述するように、2つのCCDカメラ91,9
2をその時の条件に応じて使い分けている。
【0082】先行材尾端と後行材先端との溶接を実施す
る時には、先行材尾端と後行材先端との間隙を充分に小
さくするとともに、その間隙の変化を防止し、かつその
位置と溶接機位置とが変化するのを避ける必要がある。
この目的を達成するために、親台車81上には圧延材を
固定するクランプ機構が設けてある。このクランプ機構
は、図9に示すように、先行材の尾端近傍を挟持して固
定するクランプ部材CL1a,CL1bと、後行材の先
端近傍を挟持して固定するクランプ部材CL2a,CL
2bを備えている。クランプ部材CL1a,CL1bで
先行材の尾端近傍を挟むことによって、先行材と親台車
81との相対位置が固定される。また、クランプ部材C
L2a,CL2bで後行材の先端近傍を挟むことによっ
て、親台車81と後行材との相対位置が固定される。こ
のクランプ機構は更に、図示しない突き合せ機構を備え
ている。この突き合せ機構は、後行材を挟持するクラン
プ部材CL2a,CL2bを機械的にX方向に移動する
機能を有しており、その突き合せ動作によって、先行材
尾端と後行材先端との間隙を、レ−ザ溶接機による溶接
が確実にできる程度まで小さくすることができる。
【0083】なお、図8に示す昇降テ−ブル99は、通
常は上昇位置に移動して圧延材B1,B2を支持する
が、親台車81が接近すると、それと干渉しないよう
に、自動的に下降して退避する。
【0084】連結装置59に関連する制御系の構成を図
10に示す。なお図10は、主として図6の台車走行区
間の近傍を示している。親台車81を駆動する電気モ−
タM12は速度制御装置302に接続され、子台車82
を駆動する電気モ−タM11は位置制御装置303に接
続され、前記クランプ機構及び突き合せ機構はクランプ
制御装置304に接続され、横行台車83,84を駆動
する電気モ−タM10及びレ−ザ溶接ト−チW1,W2
は溶接制御装置305に接続されている。
【0085】台車制御301は、プロセスコンピュ−タ
のソフトウェア処理によって実現されるものであり、C
CDカメラ91が出力する信号SG2,CCDカメラ9
2が出力する信号SG3,および前述の位置情報X1,
X2を入力し、速度制御装置ASR,302,位置制御
装置303,クランプ制御装置304及び溶接制御装置
305を制御する。
【0086】台車制御301には、図11に示す「親台
車制御」,図12に示す「後行材制御」,および図13
に示す「子台車制御」が含まれており、これらの処理は
実質上同時に(並列的に)実行される。まず、図11を
参照して「親台車制御」を説明する。
【0087】ステップ171では、先行材尾端位置X1
を繰り返し入力し、追い付き区間にある所定の基準位置
Pr2(図5参照)に先行材尾端が到達するのを待つ。
先行材尾端が基準位置Pr2に到達すると、次のステッ
プ172に進み、親台車81の走行を開始する。即ち、
電気モ−タM12を駆動して、圧延材の搬送方向と同一
の方向(X方向)に連結装置59を移動する。
【0088】次のステップ173では、先行材の速度V
1を入力し、この速度V1と一致するように親台車81
の走行速度Vtを制御する。この例では、図5に示すよ
うに、親台車81の走行を開始してから走行速度がV1
に到達するまでの加速期間中は、加速度が一定になるよ
うに速度Vtを制御する。
【0089】更にステップ173では、CCDカメラ9
1が出力する信号SG2を入力して、先行材の尾端が検
出されたか否かを識別し、先行材の尾端が検出されるま
でステップ173の処理を繰り返す。図5に示すよう
に、親台車81の加速期間中は、連結装置59の位置X
3は、先行材尾端よりも下流に位置し、Vt<V2であ
るため、先行材尾端は徐々に連結装置59の位置に近づ
く。先行材尾端が連結装置59にある程度近づくと、先
行材尾端がCCDカメラ91の視野に入るので、信号S
G2から先行材尾端の位置を検出することができる。先
行材尾端がCCDカメラ91の視野に入ると、次のステ
ップ174に進む。
【0090】ステップ174では、CCDカメラ91が
出力する信号SG2を入力し、先行材の尾端位置を検出
して、先行材の尾端位置が特定の領域内に入ったか否か
を識別する。特定の領域は、CCDカメラ91の視野の
うち、もう一方のCCDカメラ92の視野と共通な領域
である。先行材の尾端位置がCCDカメラ92の視野か
ら外れている場合には、次にステップ176に進み、先
行材の尾端位置がCCDカメラ92の視野にも確実に入
っている場合には、ステップ175に進む。
【0091】ステップ175では、CCDカメラ92が
出力する信号SG3を入力し、より正確な先行材の尾端
位置を検出する。即ち、CCDカメラ92の視野はCC
Dカメラ91の視野に比べて狭いので、CCDカメラ9
2が出力する信号SG3に基づいて先行材の尾端位置を
検出すると、位置検出精度が上がる。
【0092】ステップ176では、検出された先行材の
尾端位置(CCDカメラ91,92の視野に対する相対
位置)が予め定めた視野内の目標位置に近づくように、
速度制御装置302に与える速度信号を制御する。これ
によって、親台車81の位置(速度)は、先行材の尾端
位置に追従するように自動的に調整される。ここで、先
行材の尾端位置がCCDカメラ92の視野を外れている
場合には、CCDカメラ91が出力する信号SG2に基
づいて検出された位置情報(ステップ174で得た位置
情報)を制御に利用し、先行材の尾端位置がCCDカメ
ラ92の視野に入っている場合には、CCDカメラ92
が出力する信号SG3に基づいて検出された位置情報
(ステップ175で得た位置情報)を制御に利用する。
従って、先行材の尾端位置が目標位置に近い場合には、
位置精度の非常に高い倣い制御が実現する。
【0093】先行材の尾端位置が目標位置と一致してい
ない場合には、ステップ177からステップ174に戻
り、上記の倣い制御を繰り返す。そして、先行材の尾端
位置が目標位置と一致すると、ステップ177からステ
ップ178に進む。
【0094】ステップ178では、クランプ制御装置3
04に所定の信号を送り、クランプ部材CL1a,CL
1bを先行材に押圧して、該クランプ部材で先行材尾端
を挟持する。これによって、親台車81と先行材とが一
時的に固定される。また、先行材のクランプ処理が完了
したことを示すために、ここでフラグ1に1をセットす
る。
【0095】次のステップ179では、先行材の速度を
示す速度信号V1を入力し、親台車81の走行速度がV
1と一致するように、速度制御装置302に与える速度
指示値を制御する。つまり、先行材と同一の速度で親台
車を走行させる。溶接動作が完了するまで、ステップ1
79の処理が繰り返される。溶接が完了すると次のステ
ップ17Aに進む。
【0096】ステップ17Aでは、クランプ制御装置3
04に所定の信号を送り、クランプ部材CL1a,CL
1bによる先行材のクランプを解除して、親台車81を
先行材から切り離す。そして、速度制御装置302に停
止信号を与えて親台車81の走行を停止した後、速度制
御装置302に信号を与えて、所定の基準位置(初期位
置)に親台車81が戻るように、位置を制御する。
【0097】次に、図12を参照して「後行材制御」を
説明する。ステップ181では、後行材の先端が先行材
の尾端に追い付いたか否かを調べる。即ち、図7に示す
処理が完了したか否かを調べる。図5に示す時刻t4の
ように、後行材の先端位置が先行材の尾端に追い付く
と、次のステップに進む。
【0098】ステップ182では、親台車81の走行速
度の情報、即ち台車制御301が速度制御装置302に
与える速度指示値を入力し、それと後行材の速度V2と
が一致するように、速度制御装置ASRに与える速度信
号Vsを制御する。これによって、後行材B2は、その
搬送速度が親台車81の速度に同期するように制御され
る。速度同期が完了すると、次のステップ183に進
む。
【0099】ステップ183では、CCDカメラ91が
出力する信号SG2を入力し、後行材先端の位置検出の
有無を調べる。後行材の先端位置がCCDカメラ91の
視野内に入ると、ステップ183で後行材先端位置が検
出されるので、次のステップ184に進む。
【0100】ステップ184では、CCDカメラ91が
出力する信号SG2を入力して、後行材の先端位置(C
CDカメラ91の視野に対する相対位置)を調べ、後行
材の先端位置が特定の範囲内に入っているか否かを識別
する。即ち、CCDカメラ91の視野のうち、CCDカ
メラ92の視野と一致する領域内に、後行材の先端位置
が存在するか否かを調べる。そして、後行材の先端位置
がCCDカメラ92の視野内であれば次にステップ18
5に進み、視野外であればステップ186に進む。
【0101】ステップ185では、CCDカメラ92が
出力する信号SG3を入力して、より正確な後行材の先
端位置(CCDカメラ92の視野に対する相対位置)を
検出する。そして次のステップ186に進む。
【0102】ステップ186では、ステップ184で検
出された後行材の先端位置、又はステップ185で検出
された後行材の先端位置に基づいて、後行材の位置を制
御する。即ち、後行材先端のCCDカメラ91,92の
視野に対する相対位置が、予め定めた基準位置に近づく
ように、速度制御装置ASRに与える速度信号Vsを制
御する。これによって、連結装置59の位置に倣うよう
に、後行材の先端位置が制御される。
【0103】連結装置59の基準位置と後行材先端位置
とが比較的離れている場合には、CCDカメラ91が撮
像した画像に基づいて検出された後行材先端位置がステ
ップ186の制御に利用され、連結装置59の基準位置
と後行材先端位置とが比較的近い場合には、CCDカメ
ラ92が撮像した画像に基づいて検出された後行材先端
位置がステップ186の制御に利用される。
【0104】CCDカメラ91の視野は比較的広いの
で、連結装置59の基準位置と後行材先端位置との距離
が比較的大きい場合であっても、後行材の倣い制御を実
施することができる。また、CCDカメラ92の視野は
比較的狭いので、CCDカメラ92の信号SG3に基づ
いて検出された後行材先端位置を利用することによっ
て、位置精度の高い倣い制御が実現する。
【0105】先行材尾端と後行材先端との溶接を実施す
る場合に、例えばア−ク溶接や、誘導加熱を利用する場
合には、先行材尾端と後行材先端との間隙が比較的大き
い場合であっても溶接が可能である。しかしこの実施例
のように、レ−ザ溶接機を用いて溶接をする場合には、
先行材尾端と後行材先端との間隙が大きいと溶接ができ
ないので、先行材尾端と後行材先端との位置合せに高い
精度が要求される。この実施例では、2つのCCDカメ
ラ91,92を使い分けることによって、高精度の位置
合せを実現している。
【0106】検出された後行材の先端位置が所定の基準
位置に正確に一致するまで、ステップ186の後行材倣
い制御が繰り返される。後行材の先端位置が基準位置と
一致すると、ステップ187から次のステップ188に
進む。初期状態ではフラグ2がクリアされているので、
ステップ188からステップ189に進む。
【0107】ステップ189では、クランプ制御装置3
04に所定の信号を送り、クランプ部材CL2a,CL
2bを後行材に押圧して、該クランプ部材で後行材先端
を挟持する。これによって、親台車81と後行材とが一
時的に固定される。続いて、クランプ制御装置304に
所定の信号を送り、機械的にクランプ部材CL2a,C
L2bを、親台車81上でX方向(先行材に近づく方
向)に所定量動かす。この突き合せ動作によって、クラ
ンプ部材CL2a,CL2bに挟持された後行材が、ク
ランプ部材CL1a,CL1bによって固定されている
先行材に近づくので、先行材尾端と後行材先端との間隙
が充分に小さくなる。特に、突き合せを実施する前に、
先行材と後行材とをそれぞれ連結装置59に対して正確
に位置合せすることによって、間隙を非常に小さくする
ことが可能になる。ステップ189では、更に、後行材
のクランプおよび突き合せ処理が完了したことを示すた
めに、フラグ2に1をセットする。
【0108】フラグ2がセットされた後で、先行材尾端
と後行材先端との突き合せ部分が溶接される。溶接動作
が完了するまでの間は、ステップ186が繰り返し実行
されるので、後行材の速度は親台車81と同一の速度に
なるように制御される。溶接動作が完了すると、ステッ
プ18Aからステップ18Bに進む。
【0109】ステップ18Bでは、クランプ制御装置3
04に所定の信号を送り、クランプ部材CL2a,CL
2bでの後行材のクランプを解除して、親台車81と後
行材とを切り離す。またここで、フラグ2をクリアす
る。
【0110】続くステップ18Cでは、先行材の速度信
号V1に基づいて、それと同一の速度で後行材が搬送さ
れるように、速度制御装置ASRに与える速度信号Vs
を制御する。
【0111】次に、図13を参照して「子台車制御」を
説明する。最初のステップ191では、位置制御装置3
03に所定の指示を与えて、子台車82を親台車81上
の所定の基準位置に位置決めしたあと、電気モ−タM1
1の駆動を停止し、子台車82を親台車81上に固定す
る。
【0112】次のステップ192では、フラグ2がセッ
トされるまで待機する。即ち、先行材のクランプと後行
材のクランプが完了するのを待つ。フラグ2がセットさ
れると次のステップ193に進む。
【0113】ステップ193では、CCDカメラ92が
出力する信号SG3を入力し、先行材尾端位置と後行材
先端位置とを検出し、それらの突き合せが正しく実施さ
れているか否かを識別する。もしも間隙が大きすぎる場
合には、クランプ制御装置304に所定の信号を送り、
間隙を微調整するように、クランプ部材CL2a,CL
2bをX方向に動かす。先行材尾端と後行材先端との突
き合せが完了し、間隙が充分小さくなると、次のステッ
プ194に進む。
【0114】ステップ194では、CCDカメラ92が
出力する信号SG3を入力し、接合予定位置、即ち先行
材尾端と後行材先端との突き合せ部の位置を検出し、こ
の位置がCCDカメラ92の視野内の予め定めた基準位
置と一致するように、位置制御装置303を介して電気
モ−タM11を駆動し、子台車82のX方向の位置を調
整する。
【0115】クランプ部材CL1a,CL1b,CL2
a,CL2bによって先行材と後行材をクランプした状
態では、溶接すべき先行材尾端と後行材先端との突き合
せ部と親台車81との位置関係が固定される。ところ
が、溶接線は圧延材の搬送方向Xと直交する向き(Y方
向)に対して多少ずれた方向を向いている場合もあるの
で、先行材と後行材を溶接ト−チW1,W2に対して正
確に位置決めしてからクランプしたとしても、溶接のた
めに横行台車83,84をY方向に移動すると、溶接ト
−チW1,W2の位置がX方向に多少溶接線からずれる
可能性がある。また、親台車81は比較的慣性が大きい
ので、位置決めの応答性が悪く、クランプを実施する直
前に先行材の速度が急激に変化すると、先行材と後行材
の突き合せ部と親台車81との関係が目標位置から多少
ずれる可能性もある。
【0116】図8に示すように、CCDカメラ92は溶
接ト−チW1に隣接する位置に設置されているので、溶
接線、即ち先行材尾端と後行材先端との突き合せ部と溶
接ト−チW1との位置が一致しているか否かを、常時正
確に識別することができる。そして、位置がずれている
場合には、ステップ194の処理によって子台車82の
位置が調整され、溶接ト−チW1,W2のX方向の位置
が修正されるので、溶接ト−チW1,W2は溶接線に倣
って移動する。
【0117】ステップ195では、溶接制御装置305
に指示を送り、溶接動作を開始する。これにより、溶接
制御装置305は、溶接ト−チW1,W2の付勢を開始
するとともに、電気モ−タM10を駆動して、溶接ト−
チW1,W2を支持する横行台車83,84を、一定の
速度で同時にY方向に移動する。溶接を実施している間
も、ステップ194が繰り返し実行されるので、必要に
応じて溶接ト−チW1,W2の位置が修正される。
【0118】溶接が完了すると、ステップ195から1
96に進み、溶接が完了したことを示すフラグ3をセッ
トした後、位置制御装置303に所定の指示を出力し
て、子台車82の位置を所定の初期位置に戻す。
【0119】なお、図7に示すステップ166によっ
て、接合停止指令が出力された場合には、親台車81の
走行が中止され、子台車82や横行台車83,84も動
かない。また、溶接ト−チW1,W2も付勢されない。
従って、先行材と後行材との接合に失敗して、操業を中
断した場合でも、次に操業を再開するまでに行なわざる
を得ない余分な作業が最小限で済む。
【0120】なお上記実施例においては、単一の子台車
82上に2つの溶接ト−チW1,W2を設置したが、親
台車81上に独立した2つの子台車を設けてそれぞれの
子台車に溶接ト−チW1,W2を設置すれば、溶接ト−
チのそれぞれと溶接線とをより正確に位置合せすること
ができる。その場合には、CCDカメラ92を溶接ト−
チW2に隣接する位置にもう1つ設置し、溶接ト−チ毎
に個別に位置検出と位置調整を実施するのが望ましい。
【0121】
【発明の効果】以上説明した実施例においては、接合機
構(W1,W2)を搭載した自走台車(81)上に、圧
延材端の位置を検出するための第1の一次元撮像手段
(91)および第2の撮像手段(92)が設置されてい
る。第1の一次元撮像手段および第2の撮像手段は、い
ずれも、その受光面が圧延対象材の搬送経路と対向する
形で設置され、圧延対象材の搬送方向に向かって配列さ
れた多数の受光素子を備えている。従って、第1の一次
元撮像手段又は第2の一次元撮像手段の視野内に、圧延
材端が位置する場合には、接合機構(W1,W2)と圧
延材端との相対位置関係を、第1の一次元撮像手段又は
第2の一次元撮像手段によって検出できる。また、第2
の撮像手段(92)の視野の大きさは、第1の一次元撮
像手段(91)の視野よりも狭く、しかも第2の撮像手
段の視野全体が第1の一次元撮像手段の視野内に含まれ
るように設定されている。従って、第1の一次元撮像手
段を利用することにより、接合機構と圧延材端との距離
が比較的大きい場合であっても位置を検出できるので、
その位置情報に基づいて、接合機構と圧延材端との距離
が小さくなるように(倣うように)制御することができ
る。但しその場合には、識別できる位置精度が低いの
で、高精度の倣い制御はできない。しかし、第1の一次
元撮像手段を用いた倣い制御によって、接合機構と圧延
材端との距離がある程度近づくと、圧延材端の位置が第
2の撮像手段の視野内に入る。従って、圧延材端の位置
が第2の撮像手段の視野内に確実に入っている場合に
は、第2の撮像手段を利用して、接合機構と圧延材端と
の距離が小さくなるように(倣うように)制御すること
ができる。第2の撮像手段を用いる場合には、識別でき
る位置精度が高いので、高精度の倣い制御が実現する。
【0122】更に上記実施例においては、前記自走台車
上に自走子台車(82)が設置されており、この自走子
台車は、圧延対象材の搬送経路に沿う方向に走行自在に
なっている。また、自走台車上に設置されたクランプ機
構(CL1a,CL1b,CL2a,CL2b)は、自
走台車と先行材ならびに自走台車と後行材とを各々固定
自在である。そして、前記接合機構,第1の一次元撮像
手段,および第2の撮像手段は、前記自走子台車上に設
置されている。
【0123】自走台車と先行材ならびに自走台車と後行
材とを各々クランプ機構で固定することにより、圧延材
と自走台車の速度が変動する場合でも、溶接中に接合位
置と接合機構との位置がずれるのを防止することができ
る。自走台車と先行材ならびに自走台車と後行材とを各
々クランプ機構で固定している場合であっても、接合機
構を搭載した自走子台車は移動自在である。子台車位置
制御手段(303,194)は、前記クランプ機構が前
記自走台車と先行材とを固定している場合には、前記第
2の一次元撮像手段が撮像して得られた情報に基づいて
前記自走子台車の位置を制御する。従って、自走台車と
先行材ならびに自走台車と後行材とを各々クランプ機構
で固定した時点において、圧延材の接合すべき位置、即
ち先行材尾端と後行材先端との突き合せ部の位置が、自
走台車に対して多少位置ずれしたり、溶接線の向きが、
圧延材の搬送方向と直交する軸に対して多少ずれている
場合であっても、溶接線の位置に正確に倣うように接合
機構の位置を調整することができる。
【0124】また上記実施例においては、後行材制御手
段(301,184,185,186)が、前記第1の
一次元撮像手段および第2の撮像手段のいずれか一方が
撮像して得られた情報を入力して、後行材の先端位置を
検出し、検出した位置に応じて、後行材の搬送速度を制
御する。従って、前記自走台車の位置に倣うように、後
行材の位置を制御することができる。第1の一次元撮像
手段を用いて制御を実施することにより、視野が大きい
ので、自走台車と後行材先端との距離が大きい場合でも
位置制御が可能になる。また、第2の撮像手段を用いて
制御を実施することにより、視野が小さいので、位置精
度の高い倣い制御が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図2の設備の制御系の構成を示すブロック図
である。
【図2】 図6の設備の追い付き区間を詳細に示す正面
図である。
【図3】 図1の制御部100の処理を示すフロ−チャ
−トである。
【図4】 図1の速度決定15における処理の一部分を
示すフロ−チャ−トである。
【図5】 追い付き区間での各要素の速度と位置の変化
を示すタイムチャ−トである。
【図6】 実施例の連続圧延設備の主要構成要素を示す
正面図である。
【図7】 図1の速度決定15における処理の一部分を
示すフロ−チャ−トである。
【図8】 圧延材の搬送方向Xと直交する方向から見た
連結装置59の主要部分の縦断面図である。
【図9】 図8のIX−IX線から見た断面図である。
【図10】 図6の台車走行区間の設備と連結装置59
の制御系を示すブロック図である。
【図11】 図10に示す台車制御301の処理の一部
分を示すフロ−チャ−トである。
【図12】 図10に示す台車制御301の処理の一部
分を示すフロ−チャ−トである。
【図13】 図10に示す台車制御301の処理の一部
分を示すフロ−チャ−トである。
【符号の説明】
1a:尾端 2a:先端 11:尾端検出 13,14:積分器 12:先端検出 51:粗圧延設備の
最終スタンド 52:コイルボックス 54:出側ガイド 55:簡易レベラ 56:レベラガイド 57:接合用シャ− 58:レベラ 59:連結装置(接合装置) 60:CSガイド 62:仕上圧延設備の第1スタンド 75:CCDカメラ 81:親台車 82:子台車 83,84:横行台
車 83a,84a:係合部 85:ねじ棒 86,87:ガイドレ−ル 88,89:レ−ル 91,92:CCDカメラ 95,96:レ−ル 100:駆動速度切換制御部 M10,M11,M12:電気モ−タ W1,W2:レ−ザ溶接ト−チ B1〜B3:圧延材 B1:先行材 B2:後行材 LCMD:板検出器 LDV1,LDV
2:板速検出器 TR1〜TR6:テ−ブルロ−ル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 原 川 哲 美 千葉県富津市新富20−1 新日本製鐵株 式会社 技術開発本部内 (56)参考文献 特開 平4−300001(JP,A) 特開 平9−19704(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B21B 15/00 B23K 37/04

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕上圧延設備よりも上流側で、互いに独
    立した複数の圧延対象材である下流側の先行材と上流側
    の後行材とを搬送中に接合する連続熱間圧延設備の制御
    装置において:先行材と後行材とを接合する接合機構を
    搭載し、圧延対象材の搬送経路に沿う方向に走行自在な
    自走台車;該自走台車上に配置され、その受光面が圧延
    対象材の搬送経路と対向する形で設置され、圧延対象材
    の搬送方向に向かって多数の受光素子が配列された第1
    の一次元撮像手段;前記自走台車上に配置され、その受
    光面が圧延対象材の搬送経路と対向する形で設置され、
    圧延対象材の搬送方向に向かって多数の受光素子が配列
    され、視野の大きさが前記第1の一次元撮像手段の視野
    よりも狭く、第1の一次元撮像手段の視野に含まれる範
    囲をそれの視野とする、第2の撮像手段;及び状況に応
    じて、前記第1の一次元撮像手段および第2の撮像手段
    のいずれか一方が撮像して得られた情報を入力して、先
    行材の尾端位置を検出し、検出した位置に応じて前記接
    合機構の位置を制御する、位置制御手段;を設けたこと
    を特徴とする、連続熱間圧延設備の制御装置。
  2. 【請求項2】 前記自走台車上に設置され、該自走台車
    上で、圧延対象材の搬送経路に沿う方向に走行自在な自
    走子台車;および前記自走台車上に設置され、該自走台
    車と先行材ならびに自走台車と後行材とを各々固定自在
    なクランプ機構;を備え、前記接合機構,第1の一次元
    撮像手段,および第2の撮像手段が、前記自走子台車上
    に設置され、更に、前記クランプ機構が前記自走台車と
    先行材とを固定している場合には、前記第2の撮像手段
    が撮像して得られた情報に基づいて前記自走子台車の位
    置を制御する、子台車位置制御手段;を備える、前記請
    求項1記載の連続熱間圧延設備の制御装置。
  3. 【請求項3】 状況に応じて、前記第1の一次元撮像手
    段および第2の撮像手段のいずれか一方が撮像して得ら
    れた情報を入力して、後行材の先端位置を検出し、検出
    した位置に応じて、後行材の搬送速度を制御する、後行
    材制御手段を含む、前記請求項1記載の連続熱間圧延設
    備の制御装置。
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