JP3234358U - 片手でマスク本体を保持しながら口元を覆うことができるマスク - Google Patents

片手でマスク本体を保持しながら口元を覆うことができるマスク Download PDF

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Abstract

【課題】会食等の際使用勝手が良く、シンプル、高機能、低コストに製造でき、収納し易く、使い捨て可能なマスクを提供する。【解決手段】マスクは、長方形又は略正方形のフィルター1で構成され、フィルター1を上下方向に分ける線2よりも下方に親指とその他の指で保持する為の指保持部(101、102及び201、202)を設け、片手でマスクを保持しながら口元を覆うことができる。【選択図】図1

Description

本考案は、片手でマスク本体を保持しながら口元を覆うことができるマスクに関する。
マスクは、利用者の口および口周辺を覆うマスク本体と、このマスク本体の左右に設けられ、利用者の耳に掛けられる耳掛け部とを備えているのが一般的である、
このような従来の耳にかけて使用するマスクは飲食等、口に食べ物などを入れる際などは耳からマスクを外さなければならず、口に入れ終わると改めてマスクを耳にかけ直すという行為を繰り返し行わなければならなかった。
それに対して、特許文献1及び特許文献2には食事中等食べ物を口に入れるのに便利なマスクが記載されている。
特許文献1は、マスク本体中央部分に開口を設け、通常はその開口に覆いを被せた状態とし、飲食する際にその開口の覆いを外し、開口を通じて飲食を行うことを可能としたマスクである。
特許文献2は、マスク装着者の鼻下および口周辺部に空間を確保させることで、マスクを装着したままでも飲食ができるものである。
また、特許文献3には、飲食中に耳にかける必要がない手に持つマスクが開示されている。
特開2017−2430号公報 特許第6871586号 特許第3231542号
特許文献1のような食事に対応したマスクは食事を行う分には良いが、食事中に会話をする場合、開口部を覆ったり、外したりと頻繁に行わなくてはならず、面倒であった。
特許文献2のマスクは下方向が開放されてることから、マスクを装着したままでも飲食や会話ができるものであるが、下方向の空気をそのまま通してしまうから、飛沫物等を通過させてしまっていた。
また、従来のマスクを含め特許文献1,2のマスクは、何れも食事中にマスクが耳や顔にかかった状態なので、違和感があった。
これに対して、特許文献3のマスクは会話する際に片手でマスクを保持できるものである。すなわち、マスク下部中央に持ち手があり、予め口元にフィットする形状にした上で、手による力加減で顔に密着させるものであるが、適切に口元にフィットする形状にすることが容易ではなかった。仮に口元にフィットする形状にすることができても、マスク下部中央の持ち手部分のみによる保持なので力加減を調整することが難しく、特に凹凸のある鼻の辺りなどは均等にフィットできず、隙間から空気が漏れやすかった。
また、特許文献3のように片手で持つマスクでは、例えばフォークとナイフを使用する時など両手を使用する際はマスクを手元から離す必要があり、マスクを持ったり離したりするのが煩わしかった。
また、食事中のマスク使用は食べ物や飲み物等でマスク本体が汚れてしまいがちであった。
そこで上記課題を鑑み、本考案は、会食等の際使用勝手が良く、シンプル、高機能、低コストに製造でき、収納し易く、使い捨て可能なマスクを提供することを目的とする。
本考案は上記課題を鑑みてなされたものであり、以下の手段を採用している。
(1)請求項1の考案は、指で保持する為の指保持部をマスク本体に有し、片手で前記マスク本体を保持しながら口元を覆うことができるマスクを提供する。
上記のとおりマスク本体側に指で保持される構成(指保持部)があるので、マスクは常時一方の手(片手)で保持することができ、マスクを手で掴んだり、手から外したりする必要が無い。
特に、マスク本体を片手で保持しながら口元を覆うことで、口元とマスク間の隙間等を指による触感で把握、調整することができ、空気の隙間漏れ等を無くすことができる。
なお、本発明における指保持部とは、使用時にマスクを保持する指と接触する箇所及びその近傍箇所のことであり、指を保持する構成であればいかなる形態であっても良い。
また、マスクの素材は一般的なマスクと同様にちり、菌類、ウィルス等を排除できる素材であることが好ましく、例えば、不織布やガーゼ等フィルターであることが望ましい。
(2)請求項2の考案は、親指に対応した親指保持部と親指以外の指に対応した非親指保持部の少なくとも2個の前記指保持部を有し、前記親指保持部と前記非親指保持部とは離間していることを特徴とする請求項1に記載のマスクを提供する。
こうすることで、親指と他の指とでマスクを全体的に保持することができる。
親指用の指保持部と非親指用の指保持部が離間していることで、マスク全体をバランス良く保持することができる。特に親指用の指保持部と非親指用の指保持部が8cm以上12cm以下離間していると、片手で口元を押さえる際に丁度良い具合になる。
また、子供用マスクではこれが4cm以上離間していることが望ましい。
なお、これらの数値範囲はマスク装着時等ではなく、図10で示されているようにマスク使用前などマスク全体が平坦となっている状態での数値である。
(3)請求項3の考案は、前記親指保持部はマスク装着時に親指の先が略垂直上向きとなるようにマスク本体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のマスクを提供する。
こうすることで、片手で口元を覆う際に特に力を入れない自然な状態でマスクを保持できる。
また、親指保持部がマスク本体に対して垂直に設けられているので、マスクを表裏逆さにすると、反対側の手でも保持することが出来るようになる。すなわち同じマスクを右手でも左手でも保持することができる(リバーシブルである)。
(4)請求項4の考案は、前記親指保持部の指を通す方向と前記非親指保持部の指を通す方向とが35度以上75度以下の範囲内で交差することを特徴とする請求項2又は3に記載のマスクを提供する。
こうすることで、口元及び鼻の形状に合わせて適度に手を広げてマスクを保持することができるので、隙間から空気が漏れるのを防ぐことができる。
なお、これらの数値範囲はマスク装着時等ではなく、図10で示されているようにマスク使用前などマスク全体が平坦となっている状態での数値である。
(5)請求項5の考案は、前記指保持部を有する面と口元との間にフィルター面が配置されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のマスクを提供する。
このように、指保持部を有する面と口元との間にフィルター面を配置することで、例えば、指保持部から漏れた空気に対してもフィルター効果を働かせることができる。
なお、指保持部を有する面がフィルターであってもよい。こうすることで、フィルター面が2重となりフィルター効果を高めることができる。
(6)請求項6の考案は、一体的に構成されたフィルターを2つ折りにして、一方を前記指保持部を有する面とし、他方を前記フィルター面としたことを特徴とする請求項5に記載のマスクを提供する。
このように、指保持部を有する面とフィルター面が同一材料(フィルター)で構成されていると、両面ともフィルター面となりフィルター効果を高めるだけでなく、1つの材料(フィルター)だけで一体的に製造できるので、シンプルで製造し易くなり、大幅に製造コストを下げることができる。
(7)請求項7の考案は、前記指保持部はマスク本体に加工した切れ目であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のマスクを提供する。
こうすることで、指保持部もマスクと同じ材料となり、簡単に製造することができる。
また、マスクを畳んだときの厚みが変わらないので、重ねて収納し易くなる。
さらに、リバーシブルであればより効果的である。
具体的な切れ目としては、例えば指を通す方向に対して略垂直方向に切れ目を入れるのが好ましい。
(8)請求項8の考案は、前記マスクを4つ折りにして縦幅及び横幅をそれぞれ6cm以上13cm以下の範囲内とすることができることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のマスクを提供する。
こうすることで、コンパクトなサイズに折りたため、さらに耳に掛けるための紐もないので、シャツのポケットにも入れやすい。また、多数のマスクを重ねてコンパクトに収納することができる。
(9)請求項9の考案は、請求項1〜8の何れか1項に記載のマスクからなるナプキンを提供する。
こうすることで、例えば食事中はマスクとして使用し、食事が終了したらナプキンとして口元を拭いて処分することができる(使い捨てできる)。
すなわち、通常、食事中においては、口元についた食物や水分などでマスクが汚れるのを気にしながらマスクを使用することになるが、本考案のマスクはシンプルで低コストの為、低価格で提供できるから、食事毎にマスク(ナプキン)を処分できるのでマスクが汚れるのを気にする必要がない。
本考案によれば、会食等の際使用勝手が良く、シンプル、高機能、低コストに製造でき、収納し易く、使い捨て可能なマスクとすることができる。さらにはナプキンとしても使用することができる。
実施例1によるマスクの概略説明図である。 実施例1について、マスク装着前の状態である(図1と同様。)。 実施例1について、マスク装着時に指を指保持部に通した状態である。 実施例1について、指保持部により指が保持されている状態である(図3を反対側から見たもの。)。 実施例1について、マスク装着者側から見て、マスク装着時にマスクの上部分を口元側に折りたたんだ状態である。 実施例1について、マスクを片手で保持した状態である(図5の反対側から見たもの。)。 実施例1について、マスクを片手で保持し装着した時の状態である。 実施例1によるマスクを表裏逆にしたものである(図1を表裏逆にしたもの。)。 実施例1について、図7と反対側の手でマスクを保持し装着した時の状態である。 実施例1について、指保持部の説明図である。
本考案は片手でマスク本体を保持しながら口元を覆うことができるマスクであり、マスク本体の指保持部により片手の指でマスクを保持することができる為、指の力加減で大きな顔でも小さな顔でもマスクをフィットさせることが出来、口元にぴったりと当て、隙間の無い状態で会話を楽しむことができる。口に食べ物を入れるときは口元からマスクを離すものの、マスクは片手にそのまま保持されているから、スプーン、フォーク、箸などで食べ物を口に入れた後、またすぐに片手に保持されたマスクで口元を覆うことができる。
ナイフとフォーク等両手を使わなければならないときであっても、このマスクは常に指保持部により片手に保持されており、その状態でそのまま両手を使うことが出来る。いちいち耳にかける必要が無いので使いたいときにすぐに使え、基本的には口に食べ物を入れるときや両手を使う場合のみマスクを一時的に口元から外せば良いので、咀嚼時も会話時も口元はマスクで覆われ、飛沫防止の効果は大きい。使い捨てであるので衛生的である。
以下、図面を参照して本考案の実施例を説明する。なお、本考案は以下の実施例に限定されるものでなく、本実施例と同じ技術的思想を成しえる構成を含むものである。
[実施例1]
図1〜図10は、実施例1のマスクを示す図である。実施例1は図1、図2のように略長方形又は略正方形のフィルターで構成され、その素材は不識布等通常のマスク材料からなっている。そして、フィルターを上下方向に分ける線2よりも紙面下方に2箇所の指保持部(101,102、及び、201,202)がそれぞれ設けられている。
親指保持部(101、102)は親指を紙面下側から上方向に通して親指でマスクを保持する部分である。同様に非親指保持部(201、202)は非親指(親指以外の指のこと。例えば中指のこと。)を紙面右下側から左上方向に通して非親指でマスクを保持する部分である。これら指保持部は図3のように、親指をフィルターの口元側に通す切れ目101及び通した親指を再度戻す切れ目102により、また、非親指をフィルターの口元側に通す切れ目201及び通した非親指を再度戻す切れ目202により、構成されている。
図1等で示されるように切れ目101の方が切れ目102よりも切れ目の幅が長く、また、切れ目201の方が切れ目202よりも切れ目の幅が長くなっている。このように指を通し始める側の切れ目の幅が長いと指を通しやすくなり好ましい。
ここでマスクは、フィルターの切れ目101と切れ目102の間の帯状となる箇所と切れ目101の紙面下側近傍箇所及び切れ目102の紙面上側近傍箇所で親指により保持される。また、フィルターの切れ目201と切れ目202の間の帯状となる箇所と切れ目201の紙面右下側近傍箇所及び切れ目202の紙面左上側近傍箇所で非親指により保持される。
図4は、図3を反対側から見たものである。図3と図4からマスクは離間した2箇所の指保持部によって、親指と非親指とでしっかりと左手に保持されていることが理解できる。
すなわち、普通に手を広げると、指の付け根から先端に向かう方向は、通常、非親指の場合、全ての非親指でほぼ同じ向きなのに対し、親指だけは非親指と異なる向きとなっている。この為、同一向きの指(非親指)だけでマスクを保持した場合、その方向の力に対してはマスクを保持するのは難しくなってしまう。それに対して、親指と非親指とでマスクを保持する場合には、それぞれ異なる向きで保持するから何れの方向に対してもしっかりとマスクを保持することが可能となる。
ここで、非親指を通す方向が親指を通す方向(図6では紙面上向き)に対して、35度以上75度以下の範囲内(なお、図6では中指が親指に対して、約55度である。)であることが指に無駄な力がかからず適切にマスクを保持することができて望ましい。
図4に対して、フィルターの上部分を口元側に折り曲げたものが図5であり、それを反対側から見たものが図6である。このように折り曲げることによって、指保持部からの隙間から空気が漏れるのを折り曲げたフィルター部分で防ぐことが可能となる。
また、実際にこのマスクを左手で保持している状態が図7で示されている。
なお、実施例1において親指は紙面垂直上方向に通せるように切れ目101及び切れ目102は何れも紙面水平方向となっている。ここで、実施例1は、図1〜図7で示されているように左手で保持するマスクとして説明したが、図1、図2におけるマスクを紙面に対して表裏を逆にすることで、図8のようになり、右手で保持することができるようになる。
具体的には、切れ目101及び切れ目102の何れも紙面水平方向であることによって、実施例1のマスクを右手で保持する際は、右手の親指は左手の親指と同じく紙面垂直上方向に通され、さらに切れ目201及び切れ目202により、右手の非親指は左手の対象指に対応した方向(マスクの中心軸に対して左右対称となる方向)に通すことができるので、右手でも左手と遜色なく本マスクを保持することが可能である。
この場合、上下方向に分ける線2を図5とは逆側に折り曲げることになる。
このように、実施例1のマスクは左手だけでなく右手でも保持することができる、リバーシブル可能なマスクである。
実際にマスクを右手で保持している状態が図9で示されている。
図10は第一実施形態のマスク(図1参照)をフィルター上下方向に分ける線2で折り曲げた後の状態のものであり、指保持部を説明する図である。
なお、後述する説明における数値範囲はマスク装着時等ではなく、図10で示されているようにマスク使用前などマスク全体が平坦となっている状態での数値範囲である。
この状態でマスクを片手で保持しながら口元を覆うことになるから、マスク装着時にはフィルターを上下方向に分ける線2は図10で示されるように略水平方向となる。
また、親指保持部における切れ目101及び切れ目102はマスク装着時には略水平方向となるようにマスク本体上に加工されている。
ここで、親指保持部(101、102)の親指を通す方向3(上方向)と非親指保持部(201、202)の非親指を通す方向4(左上方向)とが交差する角度Bは、35度以上75度以下の範囲内であることが望ましい。この範囲内だと指に無駄な力がかからず適切にマスクを保持することができる。
なお、この角度Bは子供用マスクであっても同じである。
また、親指保持部(101,102)と非親指保持部(201、202)との距離Aは8cm以上12cm以下であることが望ましい。ただし、距離Aは、親指保持部の中心軸となる親指を通す方向3から、非親指保持部の非親指を通す方向4上にある非親指保持部の基準位置Cまでの最短距離である。
なお、非親指保持部の基準位置Cは非親指保持部の中心部(重心位置等)である。
例えば、図10の非親指保持部(201、202)の場合はフィルターの切れ目201と切れ目202の間の帯状となる箇所の中心位置(重心位置)が基準位置Cとなる。
子供用マスクの場合にはこの距離Aは4cm以上であることが望ましい。
本考案での実施例では、マスクとして使用するものであったが、必ずしも用途はこの形態に限らない。例えば、指保持部を備えたナプキンであってもよい。
1 フィルター(不識布、布、綿、ガーゼ等)
2 フィルターを上下方向に分ける線
3 親指保持部(101、102)の親指を通す方向(上方向)
4 非親指保持部(201、202)の非親指を通す方向(左上方向)
5 非親指保持部(201、202)の基準位置(中心部)
101 切れ目(親指用)
102 切れ目(親指用)
201 切れ目(非親指用。例えば、人差し指又は中指用)
202 切れ目(非親指用。例えば、人差し指又は中指用)
A 親指保持部(101,102)と非親指保持部(201、202)との距離
B 方向3と方向4とが交差する角度(鋭角)
C 基準位置(201と202の間の帯状となる箇所の中心位置(重心位置))

Claims (9)

  1. 指で保持する為の指保持部をマスク本体に有し、片手で前記マスク本体を保持しながら口元を覆うことができるマスク。
  2. 親指に対応した親指保持部と親指以外の指に対応した非親指保持部の少なくとも2個の前記指保持部を有し、前記親指保持部と前記非親指保持部とは離間していることを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  3. 前記親指保持部はマスク装着時に親指の先が略垂直上向きとなるようにマスク本体に設けられていることを特徴とする請求項2に記載のマスク。
  4. 前記親指保持部の指を通す方向と前記非親指保持部の指を通す方向とが35度以上75度以下の範囲内で交差することを特徴とする請求項2又は3に記載のマスク。
  5. 前記指保持部を有する面と口元との間にフィルター面が配置されることを特徴とする請求項1〜4の何れか1項に記載のマスク。
  6. 一体的に構成されたフィルターを2つ折りにして、一方を前記指保持部を有する面とし、他方を前記フィルター面としたことを特徴とする請求項5に記載のマスク。
  7. 前記指保持部はマスク本体に加工した切れ目であることを特徴とする請求項1〜6の何れか1項に記載のマスク。
  8. 前記マスクは4つ折りにして縦幅及び横幅をそれぞれ6cm以上13cm以下の範囲内とすることができることを特徴とする請求項1〜7の何れか1項に記載のマスク。
  9. 請求項1〜8の何れか1項に記載のマスクからなるナプキン。
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