JP3088755U

JP3088755U - 使い捨て懐炉

Info

Publication number: JP3088755U
Application number: JP2002001528U
Authority: JP
Inventors: 洋子上杉
Original assignee: 洋子上杉
Priority date: 2002-02-13
Filing date: 2002-02-13
Publication date: 2002-09-27
Anticipated expiration: 2008-02-13

Abstract

(57)【要約】【課題】使用時に人の目にふれても恥ずかしさを感じ
ることがなく、若い人達にも好まれる形状で、左右に分
割して身体の左右対称形の部分に一対で使用できる。【解決手段】ハート形使い捨て懐炉、または中心で左
右に分割できるハート形使い捨て懐炉、または中心で左
右に分割できる切割線を凹凸に設けたハート形使い捨て
懐炉。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、ハート形をした使い捨て懐炉に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

携帯して使用する暖房具として懐炉があるが、特に、包装内に収納した鉄粉その他の発熱材の化学反応により発熱する使い捨て懐炉は、安全で取り扱いが簡単であることからよく使われている。

【０００３】しかし、使用後捨ててしまうことから、簡素に作られ、その形状は従来、掌サイズの長方形か、足用の長円形や半円形などの、実用のみに重点が置かれた趣味性に乏しいもので、例えばギフト品として使われることはほとんどなかった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

そのため一般需要者が使い捨て懐炉を選ぶ場合も、好みのデザインを選ぶ楽しさはなく、ほとんど同じ形状のため、より安価なものを選ぶことになり、供給する側にとっても、売るためにより安い物を提供するようになり、販売利潤が低下するという問題があった。

【０００５】また、従来、年配者に使われることが多かったため、若い人達は使用していることを隠そうとする傾向があった。

【０００６】本考案は以上のような問題を解決するためになされたものであり、使い捨て懐炉の趣味性を高め、ギフト品として供されることを目的とする。

【０００７】また、若い人達にも好まれる形状であり、身体に装着しているところが人の目にふれても、恥ずかしさを感じない形状であることを目的とする。

【０００８】また、身体の左右対称の部分に、懐炉を切り離して一対として、または個々に使用することを目的とする。

【０００９】

【課題を解決するための手段】

以上の目的のため請求項１の考案は懐炉本体をハート形とする使い捨て懐炉とする。これにより若い人達にも好まれる形状となり、使い捨て懐炉の趣味性を高めて、商品価値を向上させることができる。

【００１０】また、請求項２の考案は、中心で左右に分割可能な切割線を設けることを特徴とするハート形の使い捨て懐炉とする。これにより身体の左右対称の部分に、切り離して一対として、または個々に使用することができる。

【００１１】また、請求項３の考案は、前記切割線を凹凸に設けることを特徴とするハート形の使い捨て懐炉とする。これにより分割して使用可能となるほか、さらに趣味性を高めて、商品価値を向上させることができる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

図１は本考案の請求項１の実施例を示す平面図である。図２は図１の平面図Ｃ −Ｃの位置における断面図である。図１、図２について説明すると２枚のシート状の包装材１を周縁部Ｂで接着するなどして袋体にし、内部に化学反応して発熱する鉄粉その他の発熱材２を収納して発熱部Ａとする掌サイズのハート形使い捨て懐炉とする。

【００１３】図３は本考案の請求項２の実施例を示す平面図である。図４は図３の平面図のＣ−Ｃの位置における断面図である。２枚の包装材１を周縁部Ｂと中心帯Ｅの向かい合う内面を接着するなどして袋体とし、２ヵ所の発熱部Ａを設け、中心帯Ｅの中央に切割線Ｄを設けた、掌サイズのハート形使い捨て懐炉とする。この懐炉は使用時に切割線Ｄで左右に分割できる。

【００１４】図５は本考案の請求項３の実施例を示す平面図である。図６は図５の平面図のＣ−Ｃの位置における断面図である。２枚の包装材１を周縁部Ｂとジグザグ状の中心帯Ｅを、向かい合う内面を接着するなどして袋体とした内部に発熱材２を収納して２ヵ所の発熱部Ａとし中心帯Ｅの中央に左右に分割できるジグザグ状の切割線Ｄを設けた、掌サイズのハート形使い捨て懐炉とする。この中心帯Ｅと切割線Ｄはジグザグ状のほか波形に設けてもよい。また、自由なデザインの凹凸に設けることができる。

【００１５】これら使い捨て懐炉のハート形は必ずしも左右対称形でなくてもよく、懐炉本体の包装材は不織布、布、ニット地、紙などの、内部の発熱材が化学反応して発熱するのに充分な通気性を持ち、暖かさと心地よさを感じる素材がよい。色は赤色などハートや暖かさをイメージする色がよいが、限定されるものではなく、模様やマーク、文字をいれてもよい。

【００１６】また、これら懐炉の周縁部は接着する他、縫いつけてもよく、ハート形の袋に編むなどして周縁部を設けないで形成してもよい。

【００１７】また、これら懐炉の一面の一部または全面に、粘着剤または（商品名）マジックテープをつけ、衣服に容易に取り外しできる程度に接着して使用できるようにしてもよい。粘着剤には使用時に取り除ける剥離紙をつけておく。

【００１８】また、これら懐炉と相似形のハート形の外袋に懐炉本体を収納して使用してもよい。この外袋は布、ニット地、不織布、紙などの通気性のあるものがよい。懐炉を直接肌につけると低温火傷のおそれがあるが、外袋に収納して使用すれば、肌に直接つけることができ、幼児や老人も安心して使用できる。

【００１９】

【考案の効果】

従来、使い捨て懐炉は消耗品であるため、実用性のみに重点がおかれ、趣味に乏しく、ギフト品として供されることはなかった。ギフト品には暖かい心がこもっているものがよいが、本考案のハート形使い捨て懐炉は、発熱することとハート形であることから、「暖かい心」が連想されるので、ギフト品としてもよい。

【００２０】また、若い男女間でハート形の装身具が好まれており、プレゼントにもされるので、本考案のハート形の使い捨て懐炉は、発熱することとハート形から、「燃えるハート」が連想され、男女間のプレゼントとしても利用される形状である。

【００２１】従来、衣服の下に人の目にふれないように装着していた使い捨て懐炉をハート形とすることで、可愛らしさがでるので、上着を脱いだり、身体を動かすなどした場合に、人の目にふれても、いわゆる「年寄りくささ」がない。そのため例えば、冬の観光や野外スポーツの観戦、釣りなどで、若い人達が恥ずかしさを感じないで使用できる。

【００２２】中心でジグザグ状に左右に分割して男女がそれぞれをペアで持つハート形のペンダントが永年若い人達に人気があるので、おなじ形状のハート形の使い捨て懐炉も若い人達に受け入れられ、購買年齢層が拡大する。

【００２３】またハート形は一般的に好まれる形状であるため、企業のマークやイメージとしてよく使われているので、それらの形状そのままのハート形に形成した使い捨て懐炉として販売促進用のプレゼント品としてもよく、需要の拡大をはかれる。

【００２４】使用による効果として、本考案のハート形使い捨て懐炉によると、ハート形のＶ凹部が首に接するように肩に装着すると、従来の長方形の懐炉に比べ、Ｖ凹部が少し開くことで肩に納まりやすい。

【００２５】また、背中や腰に装着すると、背骨に沿って両手の親指で指圧するツボにハート形の二つの山形が当たるので、ツボを刺激して心地よい。

【００２６】また、中心で左右に分割できる切割線を設けることで、身体の左右対称の部分例えば、両肩、背中や腰の左右などに分割して一対として、または、個々に使用することができる。また衣服の左右のポケットに分けて入れて使用することができる。もちろん分割せずに使用することもできる。その場合、切割線を有する部分は厚みがないので、その部分で折り曲げやすくなるので、身体の曲線部分に納まりやすい。

【００２７】

【図面の簡単な説明】

【図１】請求項１のハート形使い捨て懐炉の実施例を
示す平面図である。

【図２】図１に示す平面図のＣ−Ｃの位置における断
面図である。

【図３】請求項２のハート形使い捨て懐炉の実施例を
示す平面図である。

【図４】図３に示す平面図のＣ−Ｃの位置における断
面図である。

【図５】請求項３のハート形使い捨て懐炉の実施例を
示す平面図である。

【図６】図５に示す平面図のＣ−Ｃの位置における断
面図である。

【符号の説明】

Ａ発熱部Ｂ周縁部Ｄ切割線Ｅ中心帯１包装材２発熱材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】懐炉本体がハート形であることを特徴と
する使い捨て懐炉。
【請求項２】中心で左右に分割可能な切割線を有する
ことを特徴とする請求項１の使い捨て懐炉。
【請求項３】前記切割線を凹凸に設けることを特徴と
する請求項２の使い捨て懐炉。