JP3231062U - マスクの構造 - Google Patents
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Abstract
【課題】通常使用時のみならず、装着したまま飲食を楽しむことができ、利便性を高めることが可能なマスクの構造を提供する。
【解決手段】中央部に開口部16が設けられ左右の側端部に耳掛け部17が設けられた矩形状のマスク本体11と、マスク本体の表側に配置され開口部を覆う矩形状の表カバー部材12を備え、表カバー部材は、マスク本体の表側に装着されるとともに、その一片を外して開口部を開口できるように構成されている。
【選択図】図2
【解決手段】中央部に開口部16が設けられ左右の側端部に耳掛け部17が設けられた矩形状のマスク本体11と、マスク本体の表側に配置され開口部を覆う矩形状の表カバー部材12を備え、表カバー部材は、マスク本体の表側に装着されるとともに、その一片を外して開口部を開口できるように構成されている。
【選択図】図2
Description
本考案は、通常使用時のみならず、飲食時における利便性を高めたマスクの構造に関するものである。
マスクは、花粉症対策、ウイルス対策、飛沫防止対策に有用であり、近年は、多くの人が利用する公共交通機関、病院の待合室、ショッピングセンター、映画館、劇場、イベント会場などでマスクを着用する人が多く、また、来訪者、入場者にマスクの着用を求める場合も少なくない。
上記マスクは、飲食店などの飲食時には、会話と食事を楽しみたいという心理や、その都度着用したり外したりするのが煩わしいという心理から、着用しない人が多い。しかしながら、飲食時には、会話により飛沫が飛んだりすることから、飛沫防止対策として、飲食時にもできるだけマスクを着用することが望ましい。特にコロナウイルスの流行により、飛沫感染対策がより重要となっている。
上記の背景より、飛沫感染防止用のフェイスシールド(特許文献1)、フェイスシールド型のマスク(特許文献2)、マスク併用型フェイスシールド(特許文献3)などの提案がなされている。
しかしながら、特許文献1〜特許文献3の提案は、顔全体を覆うものであり、飲食時には使用できるが、通常使用時(例えば、公共交通機関での移動時)には、使い難く、また、その形状から、飲食時であっても見た目が良くないという課題があった。
本考案は上記課題に鑑みてなされたもので、通常使用時のみならず、装着したまま飲食を楽しむことができ、利便性を高めることが可能なマスクの構造を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本考案に係るマスクの構造は、
中央部に開口部が設けられ左右の側端部に耳掛け部が設けられたマスク本体と、当該マスク本体の表側に配置され前記開口部を覆う矩形状の表カバー部材を備え、当該表カバー部材は、前記マスク本体の表側に装着されるとともに、その一片を外して前記開口部を開口できるように構成されていることを主要な特徴とする。
中央部に開口部が設けられ左右の側端部に耳掛け部が設けられたマスク本体と、当該マスク本体の表側に配置され前記開口部を覆う矩形状の表カバー部材を備え、当該表カバー部材は、前記マスク本体の表側に装着されるとともに、その一片を外して前記開口部を開口できるように構成されていることを主要な特徴とする。
本考案に係るマスクの構造は、
前記マスク本体が、中央部に開口部が設けられ口および左右の頬を覆う中央部構成部材と、鼻を覆う上部構成部材と、顎を覆う下部構成部材からなることを第2の特徴とする。
前記マスク本体が、中央部に開口部が設けられ口および左右の頬を覆う中央部構成部材と、鼻を覆う上部構成部材と、顎を覆う下部構成部材からなることを第2の特徴とする。
本考案に係るマスクの構造は、
前記マスク本体および表カバー部材が、布部材から構成されていることを第3の特徴とする。
前記マスク本体および表カバー部材が、布部材から構成されていることを第3の特徴とする。
本考案に係るマスクの構造は、
前記マスク本体に対し、表カバー部材全体が着脱可能とされていることを第4の特徴とする。
前記マスク本体に対し、表カバー部材全体が着脱可能とされていることを第4の特徴とする。
本考案に係るマスクの構造は、
前記表カバー部材について、左右の側端部のうち一方が、前記マスク本体の相対する側端部の一方に取付け固定されているとともに、左右の側端部のうち他方が、前記マスク本体の相対する側端部の他方に着脱可能に固定されていることを第5の特徴とする。
前記表カバー部材について、左右の側端部のうち一方が、前記マスク本体の相対する側端部の一方に取付け固定されているとともに、左右の側端部のうち他方が、前記マスク本体の相対する側端部の他方に着脱可能に固定されていることを第5の特徴とする。
本考案に係るマスクの構造は、
前記表カバー部材について、上端部が、前記マスク本体の相対する上端部に取付け固定されているとともに、左右の側端部および下端部が、前記マスク本体の相対する左右の側端部および下端部に固定されていないことを第6の特徴とする。
前記表カバー部材について、上端部が、前記マスク本体の相対する上端部に取付け固定されているとともに、左右の側端部および下端部が、前記マスク本体の相対する左右の側端部および下端部に固定されていないことを第6の特徴とする。
以上説明したように、本考案に係るマスクを着用すると、通常の使用時には、花粉やウイルスの侵入防止、飛沫防止等の機能を発揮し、飲食時には、表カバー部材を片手で開いて、中央部の開口部から、ペットボトルやグラスを口に当てて飲み物を飲んだり、皿の上の料理を箸やスプーン等を用いて口に運ぶことができ、会話の際は表カバー部材を閉じて飛沫対策を講じることができる。
これにより、本考案に係るマスクを使用することにより、通常の使用はもちろんのこと、店舗、施設あるいは家庭において、飛沫対策を講じながら、飲食と会話を楽しむことができ、利便性が向上するという効果を奏する。
本考案を実施するための実施形態について図面を参照して説明する。図1ないし図4は本考案に係るマスクの構造の第1実施形態を示すもので、これらの図において、符号10はマスクを示している。
マスク10は、図1に示すように、マスク本体11と表カバー部材12を備えている。これらマスク本体11と表カバー部材12は、いずれも布素材からなり、本実施形態では、それぞれの表地が綿織物や絹織物などからなり、裏地にガーゼが当てられている。マスク10の各素材は、ウレタン等の合成樹脂製であってもよい。
マスク本体11は、図3に示すように口1の周囲を覆う中央部構成部材13と、鼻2の周囲を覆う上部構成部材14と、下顎3を覆う下部構成部材15から構成されている。
中央部構成部材13は、展開すると全体が横長の矩形状をしているとともに、中央部が山折りとなる立体形状をなし、中央部に大きな開口部16が設けられている。また、中央部構成部材13の左側縁部13aおよび右側縁部13bには、紐状の耳掛け部17が取付けられている。
上部構成部材14は、鼻に当たる部分の中央部が山折りとなるとともに、全体が鼻の周囲を覆うような略三角形の立体形状をなし、上部構成部材14の下縁部が中央部構成部材13の上縁部と接合されている。
下部構成部材15は、下顎に当たる部分の中央部が山折りとなるとともに、全体が下顎の周囲を覆うような略三角形の立体形状をなし、下部構成部材15の上縁部が中央部構成部材13の下縁部と接合されている。
表カバー部材12は、マスク本体11の中央部構成部材13と略同じ大きさで、展開すると全体が横長の矩形状をしているとともに、中央部が山折りとなる立体形状をなしている。また、表カバー部材12は、中央部構成部材13の表側に配置され、左側縁部12aが、中央部構成部材13の左側縁部13aに縫製等により一体に接合されている。
さらに、上記表カバー部材12は、右側縁部12bが、中央部構成部材13の右側縁部13bに対し、面ファスナー部材18A,18Bにより、図2に示すように、着脱可能とされている。一方の面ファスナー部材18Aは、表カバー部材12の右側端部12bの裏面に取付けられ、他方の面ファスナー部材18Bは、中央部構成部材13の右側縁部13bの表面に取付けられている。
これにより、面ファスナー部材18A,18Bにより、表カバー部材12の右側端部12bを中央部構成部材13の右側端部13bに装着すると、図1に示すように、中央部構成部材13の開口部16が閉じられ、表カバー部材12の右側端部12bを中央部構成部材13の右側端部13bから外すと、図2に示すように、中央部構成部材13の開口部16が開口されるようになっている。
次に、上記のように構成されたマスク10の作用について、以下に説明する。
通常の使用時、すなわち、公共交通機関の利用、病院の待合室、ショッピングセンター、映画館、劇場、イベント会場などで使用する場合は、図3に示すように、マスク本体11の中央部の開口部16を表カバー部材12で覆った状態で着用する。通常のマスクとして機能し、花粉やウイルスの侵入防止、飛沫防止等の作用を発揮させることができる。
次に、飲食時においては、マスク10を着用した状態で、図4に示すように、表カバー部材12を片手で開くと、中央部の開口部16から、もう片方の手に持ったペットボトルやグラスを口1に当てて中の飲み物を飲むことができる。また、皿の上の料理を箸やスプーン等を用いて口1に運ぶことができ、飲食を楽しむことができる。
飲食の途中に会話をする場合は、図3に示すように、マスク10の表カバー部材12を閉じることにより、その内側の中央部の開口部16を覆い、これにより、飲食時の飛沫対策を講じることができる。
これらにより、本実施形態のマスク10を使用することにより、通常の使用はもちろんのこと、店舗、施設あるいは家庭において、飛沫対策を講じながら、飲食と会話を楽しむことができる。
図5ないし図7は本考案に係るマスクの構造の第2実施形態を示すもので、これらの図において、符号20はマスクを示している。
マスク20は、図5に示すように、マスク本体21と表カバー部材22を備えている。これらマスク本体21と表カバー部材22は、前記第1実施形態と同様に、いずれも布素材からなり、それぞれの表地が綿織物や絹織物などからなり、裏地にガーゼが当てられている。マスク10の各素材は、ウレタン等の合成樹脂製であってもよい。
マスク本体20は、口1の周囲を覆う中央部構成部材23と、鼻2の周囲を覆う上部構成部材24と、下顎3を覆う下部構成部材25から構成されている。
中央部構成部材23は、展開状態で全体が横長の矩形状をしているとともに、中央部が山折りとなる立体形状をなし、中央部に比較的小さな開口部26が設けられている。また、中央部構成部材13の左側縁部23aおよび右側端部23bには、紐状の耳掛け部27が取付けられている。
上部構成部材24は、鼻に当たる部分の中央部が山折りとなるとともに、全体が鼻の周囲を覆うような略三角形の立体形状をなし、上部構成部材24の下縁部が中央部構成部材23の上縁部に接合されている。
下部構成部材25は、下顎に当たる部分の中央部が山折りとなるとともに、全体が下顎の周囲を覆うような略三角形の立体形状をなし、下部構成部材25の上縁部が中央部構成部材23の下縁部に接合されている。
表カバー部材22は、マスク本体21の中央部構成部材23と略同じ大きさで、展開状態で全体が横長の矩形状をしており、中央部が山折りとなる立体形状をなしている。また、表カバー部材22は、中央部構成部材23の表側に配置され、上縁部22aが、中央部構成部材23の上縁部23aに縫製等により一体に接合されている。
さらに、上記表カバー部材22は、下縁部22bが、中央部構成部材23の下縁部23bに対し、面ファスナー部材28A,28Bにより、着脱可能とされている。一方の面ファスナー部材28Aは、表カバー部材22の下端部22bの両隅部の裏面にそれぞれ取付けられ、他方の面ファスナー部材18Bは、中央部構成部材23の下縁部23bの両隅部の表面にそれぞれ取付けられている。
これにより、面ファスナー部材28A,28Bにより、表カバー部材22の下端部22bを中央部構成部材23の下端部23bに装着すると、中央部構成部材23の開口部26が閉じられ、表カバー部材22の下端部22bを中央部構成部材23の下端部23bから外して手前に持ち上げると、中央部構成部材23の開口部26が開口されるようになっている。
次に、上記のように構成されたマスク20の作用について、以下に説明する。
通常の使用時、すなわち、公共交通機関の利用、病院の待合室、ショッピングセンター、映画館、劇場、イベント会場などで使用する場合は、図6に示すように、マスク本体21の中央部の開口部26を表カバー部材22で覆った状態で着用する。通常のマスクとして機能し、花粉やウイルスの侵入防止、飛沫防止等の作用を発揮させることができる。
次に、飲食時においては、マスク20を着用した状態で、図7に示すように、表カバー部材22を片手で上に開くと、中央部の開口部26から、もう片方の手に持ったペットボトルやグラスを口に当てて中の飲み物を飲むことができる。また、皿の上の料理を箸やスプーン等を用いて口に運ぶことができ、飲食を楽しむことができる。
飲食の途中に会話をする場合は、図6に示すように、マスク10の表カバー部材22を下ろして面ファスナー部材28A,28Bで閉じることにより、その下の中央部の開口部26を覆い、これにより、飲食時の飛沫対策を講じることができる。
これらにより、各実施形態のマスク20を使用することにより、第1実施形態のマスク10と同様に、通常の使用はもちろんのこと、店舗、施設あるいは家庭において、飛沫対策を講じながら、飲食と会話を楽しむことができる。
本実施形態のマスク10,20によると、以下の効果を奏する。
(1)通常の使用時は、開口部16,26を表カバー部材12,22で閉じることにより、通常の機能し、花粉やウイルスの侵入防止、飛沫防止等を図ることができる。表カバー部材12,22はマスク本体11,21の中央部構成部材13,23と同じサイズ、形状をしているので、外観からは通常のマスクと変わらず、違和感なく使用することができる。
(2)飲食時においては、マスク10,20の着用状態で、表カバー部材12,22を片手で横や上に開くと、中央部の開口部16,26から、飲み物を口に運び、また、料理を口に運んで、飲食を楽しむことができる。飲食の合間に会話したいときは、直ちに表カバー部材12,22をマスク本体11,21に重ねて開口部16,26を閉じればよく、飲食中の会話を楽しむことができる。
上記実施形態のマスク10は、正面視して、マスク本体11と表カバー部材の右側に面ファスナーを取付けるようにしたが、右側を一体接合して、左側に面ファスナーを取付けるようにしてもよい。箸やスプーンの持ち手(利き手)が左手または右手のどちらにも対応させることができる。
各実施形態において、面ファスナーの代わりに、別の留め具、例えば金属製のスナップボタンなどを用いても良い。また、マスク本体と表カバー部材の一体接合部は、面ファスナーやボタンなどで着脱可能とし、マスク本体から表カバー部材を取り外し、別々に洗えるようにしてもよい。
かくして、本考案に係るマスクの構造によれば、通常の使用時のみならず、飲食時における飲食と会話の双方を楽しめる、利便性の高いマスクを、安価な費用で提供することができるようになった。
本考案に係るマスクの構造は、通勤時などの通常使用時、会食時、飲食時に使用できるマスクとして、幅広く利用できる。
1 口
2 鼻
3 下顎
10,20 マスク
11,21 マスク本体
12,21 表カバー部材
12a,13a 左側縁部(側端部)
12b,13b 右側縁部(側端部)
13,23 中央部構成部材
14,24 上部構成部材
15,25 下部構成部材
16,26 開口部
17,27 耳掛け部
18A,18B,28A,28B 面ファスナー部材
22a,23a 上縁部(上端部)
22b,23b 下縁部(下端部)
2 鼻
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10,20 マスク
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12a,13a 左側縁部(側端部)
12b,13b 右側縁部(側端部)
13,23 中央部構成部材
14,24 上部構成部材
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16,26 開口部
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18A,18B,28A,28B 面ファスナー部材
22a,23a 上縁部(上端部)
22b,23b 下縁部(下端部)
Claims (6)
- 中央部に開口部が設けられ左右の側端部に耳掛け部が設けられたマスク本体と、当該マスク本体の表側に配置され前記開口部を覆う矩形状の表カバー部材を備え、当該表カバー部材は、前記マスク本体の表側に装着されるとともに、その一片を外して前記開口部を開口できるように構成されていることを特徴とするマスクの構造。
- 前記マスク本体が、中央部に開口部が設けられ口の周囲の頬を覆う中央部構成部材と、鼻を覆う上部構成部材と、下顎を覆う下部構成部材からなることを特徴とする、請求項1記載のマスクの構造。
- 前記マスク本体および表カバー部材が、布部材から構成されていることを特徴とする、請求項1または請求項2記載のマスクの構造。
- 前記マスク本体に対し、表カバー部材全体が着脱可能とされていることを特徴とする、請求項1ないし請求項3のいずれか一項に記載のマスクの構造。
- 前記表カバー部材について、左右の側端部のうち、一方が前記マスク本体の相対する側端部の一方に取付け固定され、他方が前記マスク本体の相対する側端部の他方に着脱可能に固定されていることを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のマスクの構造。
- 前記表カバー部材について、上端部が前記マスク本体の相対する上端部に取付け固定され、左右の側端部および下端部が、前記マスク本体の相対する左右の側端部および下端部に固定されていないことを特徴とする、請求項1ないし請求項4のいずれか一項に記載のマスクの構造。
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- 2020-12-21 JP JP2020005489U patent/JP3231062U/ja active Active
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