JP3228472U - マスク - Google Patents

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Abstract

【課題】マスクを着用したままでも、一定時間継続する通常の食事に対応可能なマスクを提供する。【解決手段】マスク100は、本体部1と、本体部1を着用者の顔面に保持する一対のストラップ2と、本体部1の一部として着用者の口周辺に対応する領域に設けられ、着用者の顎の上下動に追従して開閉可能な開口部33を有する開閉部3と、を備えることを特徴とする。開閉部3は、着用者の上唇に沿って延在する第1フレーム31と、着用者の顎に沿って延在する第2フレーム32と、第2フレーム32に取り付けられた顎当て部35と、第1フレーム31と第2フレーム32のそれぞれの両端を接続し、互いの上下動を逆に連動させる一対のリンク片36と、一対のリンク片36を回動可能に支持する一対のリンク片支持部42と、を備える。【選択図】図1

Description

本考案は、マスクに関する。
昨今、コロナ禍を受け、国を挙げて、「新しい生活様式」の実践例が推奨されている。例えば、一人ひとりの基本的感染対策として、「身体的距離の確保(いわゆる、ソーシャルディスタンス)、マスクの着用、手洗い」を励行し、日常生活を営む上での基本的生活様式としては、「密集、密接、密閉の3密の回避」や咳エチケットなどの徹底が求められている。この中で、マスクの着用は、重要な位置を占めており、特に人が集まるような場所においては、夏場においても、熱中症に十分に注意しながらマスクを着用することが求められている。
ここで、マスクを着用している場合の問題点の一つとして、飲食時における取り扱いがある。通常、飲食時には、例えば、マスクを外す、マスク全体を顎の下に下げる、一方のストラップ(耳掛け部)を外して他方のストラップで耳にマスクを掛けたままとする、などの取り扱いがされる。しかし、外した場合には外したマスクの飲食中の保管をどうするか、マスク全体を顎の下に無造作に下げた場合にはマスクの表裏の区別が付かなくなる状態をどうするか、片方の耳に掛けた場合には飲食の邪魔になったり見かけが悪くなったりする状態をどうするか、といったそれぞれの課題を抱えている。
このような点に着目し、マスクに開口部を設けて、マスクを着用したまま飲食を可能とするマスクが開示されている(特許文献1参照)。特許文献1のマスクでは、開放状態の開口をマスク本体の表側から開閉可能に覆う蓋片を備えておき、飲食したくなったときには、蓋片を開いて開口の覆いを外し、開口を通じて飲食を行うこととされている。しかしながら、特許文献1では、少し物を飲食するための(例えばストローや小さな食べ物(例えばあめ玉、ガム、ビスケット、クラッカー等々)を通すための)開口とすれば足り、大きな開口とする必要は無いとされており、また、一旦開いた蓋片がフリーな状態であるので、一定時間継続する通常の食事には対応が困難であるという課題があった。
特開2017−2430号公報
本考案は、上記のような事情に鑑みなされたものであり、マスクを着用したままでも、一定時間継続する通常の食事に対応可能なマスクを提供することを目的とする。
本考案は、上記目的を達成するために、以下の構成によって把握される。
(1)本考案に係る第1の観点は、マスクであって、本体部と、前記本体部を着用者の顔面に保持する一対のストラップと、前記本体部の一部として前記着用者の口周辺に対応する領域に設けられ、前記着用者の顎の上下動に追従して開閉可能な開口部を有する開閉部と、を備える。
(2)上記(1)において、前記開閉部が、前記着用者の上唇に沿って延在し、前記開口部の上方に位置する第1蓋部を上下させる第1フレームと、前記着用者の顎に沿って延在し、前記開口部の下方に位置する第2蓋部を上下させる第2フレームと、前記第2フレームに取り付けられ、前記第2フレームを前記着用者の顎の上下動に追従させる顎当て部と、前記第1フレームと前記第2フレームのそれぞれの両端を接続し、互いの上下動を逆に連動させる一対のリンク片と、前記一対のリンク片を回動可能に支持する一対のリンク片支持部と、を備える。
(3)上記(2)において、前記本体部の中央上部から左右端部に向かって延在する固定板を更に備え、各リンク片支持部が前記固定板の前記左右端部に位置する。
(4)上記(3)において、前記固定板が、前記中央上部と前記左右端部の中間位置において、前記固定板とマスク生地との間に空間を形成するための一対の凸部を備える。
(5)上記(2)において、各リンク片支持部が各ストラップの前記本体部の内部に位置するストラップ取付部に設けられている。
(6)上記(2)から(5)のいずれか1つにおいて、前記着用者の顎の上下動に追従して前記開口部が開放されないように、前記リンク片の回動を防止するストッパを更に備える。
(7)上記(1)から(5)のいずれか1つにおいて、前記着用者の顎の上下動に追従して前記開口部が開放されないように、前記開口部を閉鎖する止着部を更に備える。
本考案によれば、マスクを着用したままでも、一定時間継続する通常の食事に対応可能なマスクを提供することができる。
本考案の第1実施形態に係るマスクを説明する正面図(その1)である。 本考案の第1実施形態に係るマスクを説明する正面図(その2)である。 本考案の第1実施形態に係るマスクを説明する側面図である。 本考案の第1実施形態に係るマスクを説明する正面図(その3)である。 本考案の第1実施形態に係るマスクの開閉部について説明する正面図である。 本考案の第1実施形態に係るマスクの開閉部におけるストッパの一例について説明する図である。 本考案の第1実施形態に係るマスクの開閉部におけるストッパの他の一例について説明する図である。 本考案の第1実施形態に係るマスクの開閉部におけるストッパの他の一例について説明する図である。 本考案の第1実施形態に係るマスクの一つの変形例について説明する図である。 本考案の第1実施形態に係るマスクの他の変形例について説明する図である。 本考案の第2実施形態に係るマスクを説明する正面図である。 本考案の第2実施形態に係るマスクの一つの変形例を説明する正面図である。
(実施形態)
以下、本考案の実施形態として、第1実施形態に係るマスク100及び第2実施形態に係るマスク101について、図面を参照して説明する。以下の説明において、マスク100,101の正面側を前方(表側)、マスク100,101の背面側を後方(裏側)、マスク100,101から見て右側を右方、マスク100,101から見て左側を左方という。また、以下の説明では、左右に一対存在する部材には同一の符号を付して説明している。また、実施形態を構成する部材及び部位は、本体部1の内部に生地片を用いて縫い留めて配置されているが、読み取りやすさを考慮し、各図を通じて、縫い留めの表示は省略するとともに、部材及び部位を実線表示としている(マスク100,101に覆われる着用者の鼻と口は破線表示)。縫い留めの態様は、例えば、既知のマスクにおけるノーズフィットを縫い留める態様(マスク生地にポケット状の空間を作ってノーズフィットを挿入)を適用することができる。
(第1実施形態)
まず、図1から図4を参照して、第1実施形態に係るマスク100について、その全体概要を説明する。マスク100は、本体部1と、本体部1を着用者の顔面に保持する一対のストラップ2と、本体部1の一部として着用者の口周辺に対応する領域に設けられ、着用者の顎の上下動に追従して開閉可能な開口部33を有する開閉部3と、を備える。
本体部1は、着用者の口及び鼻を覆う部材であり、既知の各種のマスクのものを採用することができる。ここでは、横方向に矩形状の形状を有し、横方向のプリーツ構造を備えていない態様のもので説明する。本体部1の左右端部には、ストラップ2のストラップ取付部21が織り込まれており、ストラップ2を着用者の耳又は頭部や後頚部に掛けて本体部1を着用者の顔面に保持する。なお、ストラップ2は、本体部1と一体的に形成されたものでもよい。
開閉部3は、本体部1の一部として着用者の口周辺に対応する領域に設けられており、第1フレーム31と、第2フレーム32と、顎当て部35と、一対のリンク片36と、一対のリンク片支持部42と、を備える。
第1フレーム31と第2フレーム32は、開閉部3の骨格の主要部を形成する。第1フレーム31は、着用者の上唇に沿って延在し、開口部33の上方に位置する第1蓋部34aを上下させ、第2フレーム32は、着用者の顎に沿って延在し、開口部33の下方に位置する第2蓋部34bを上下させる。第2フレーム32は、絞り留38を介してマスク100の外部に垂下するようにしておくことが好ましい。絞り留38の上下位置を変更することによって、マスク100の内部の第2フレーム32の緊張度を調節することにより、着用者の顎に開閉部3をフィットさせることができる。
顎当て部35は、第2フレーム32に取り付けられており、着用時に第2フレーム32ひいては第2蓋部34bを着用者の顎の上下動に追従させる。一対のリンク片36は、一対のリンク片支持部42に回動可能に支持されている。一対のリンク片36の内側取付部には第1フレーム31の両端が、一対のリンク片36の外側取付部には第2フレーム32の両端がそれぞれ接続されている。リンク片36は、リンク片支持部42に支持されている点を軸として回動可能であり、第1フレーム31と第2フレーム32の互いの上下動を逆に連動させる。
リンク片支持部42は、本体部1の適切な位置に設けることができるが、第1実施形態に係るマスク100では、本体部1の中央上部から左右端部に向かって延在する固定板4を更に備えることにより、各リンク片支持部42を固定板4の左右端部に位置するように設けている。この固定板4は、着用者の鼻にマスク100をフィットさせるノーズフィット部41と、リンク片36を支持するリンク片支持部42を1つの部材で構成するものである。固定板4は、マスク生地に縫い留めされるが、リンク片支持部42の周辺には、リンク片36等が動作できるように空間が確保される。
マスク100は、これらを基本的な要素として、開閉部3を着用者の顎の上下動に追従させて開口部33を開閉させる。この開閉の構成及び機構の詳細は後述するが、図1は、着用者が口を閉じている、すなわち、顎を上げた状態を示しており、マスク100の開口部33は閉鎖されている。この閉鎖状態では、開口部33において、第1蓋部34aの下辺(実線表示)が第2蓋部34bの上辺(破線表示)を覆っている。
一方、図2は、着用者が口を開けている、すなわち、顎を下げた状態を示しており、マスク100の開口部33は開放されている。この開放状態では、顎の下方動作によって、第2蓋部34bの上辺(実線表示)が下がるとともに、第1蓋部34aの下辺(実線表示)がリンク36を介して上がることとなる。
より詳しくは、着用者が顎を下げると、顎当て部35を介して第2フレーム32が下がり、連れて、第2蓋部34bの上辺(実線表示)が下がる。併せて、第2フレーム32が下がると、リンク片支持部42に回動可能に支持されているリンク片36との外側取付部が下方に向かって回動することにより、リンク片36の第1フレーム31の内側取付部が上方に向かって回動し、第1フレーム31が上がり、連れて、第1蓋部34aの下片(実線表示)が上がる。これら開閉部3に係る具体的な構成及び動作については、図5を用いて後述する。
図3は、開閉部3(開口部33)の開閉を側面から示したものであり、図3(a)は図1に対応して開口部33が閉鎖された状態を、図3(b)は図2に対応して開口部33が開放された状態を、それぞれ示している。開閉部3(開口部33)は、着用者の顎の上下動に追従して図3(a)と図3(b)の状態を繰り返す。
マスク100は、このように着用者が口を閉じている状態では開口部33は閉鎖されているが、多少の口の開閉でも、第1蓋部34aと第2蓋部34bの動きがマスク生地のフレキシブルさに吸収され、開口部33が開放されることは少ない。しかし、大きく口を開けたり大声を出したり、また、咳やくしゃみ、あくびをしたりした場合には、開口部33が瞬間的に開放されてしまい、飛沫が周囲の人に向かって飛び出す可能性がある。そこで、非飲食時などには口が開いても着用者の顎の上下動に追従して開口部33が開放されないように、リンク片36の回動を防止するストッパ37を更に備えることが好ましい。
既に説明した図1及び図2には、リンク片支持部42にストッパ37を備えている場合が示されており、図1ではストッパ37が掛けられている場合を、図2ではストッパ37が外された場合を示している。ストッパ37については、図6を用いてあらためて後述するが、その概要を説明すると、ストッパ37もリンク片支持部42においてリンク片36の近傍に回動可能に設けられている。図1に示すように、ストッパ37がリンク片36の外側に係合する状態では、第2フレーム32が下がった場合でもリンク片36の回動が防止され、図4に示すように、着用者が口を開いても、マスク100の開口部33は開放されない。これに対し、飲食時などには、図2に示すように、ストッパ37を人為的に回避させておき、第2フレーム32が下がったときにリンク片36が回動するようにする。
さて、図5を用いて、開閉部3に係る具体的な構成及び動作について、説明する。図5では、開閉部3の骨格として、主に、第1フレーム31と、第2フレーム32と、顎当て部35と、一対のリンク片36を描出している。リンク片36は軸部361を中心として回動可能であり、内側取付部362には第1フレーム31の両端が、外側取付部363には第2フレーム32の両端がそれぞれ接続されている。
第1フレーム31及び第2フレーム32の構成としては、マスク生地への縫い留めや上記したような動作を行い易くするため、次のような構成が好ましい。例えば、第1フレーム31は、マスク生地へ縫い留められる筒部311と、筒部311の中に延在してリンク片36の内側取付部362に接続される芯材312を備える。筒部311は軽くてフレキシブルな素材で形成されており、芯材312はゴムなどの弾性体で形成されていることが好ましい。芯材312を弾性体とすることによりリンク片36の内側取付部362が内側に引張され、着用者が口を閉じたときにリンク片36を元の位置に戻す、すなわち、開口部33を閉鎖するのに好適である。
第2フレーム32は、マスク生地へ縫い留められる筒部321と、筒部321の中に延在する芯材322と、芯材322をリンク片36の外側取付部363に係止するスプリング323を備える。筒部321は、筒部311と同様に軽くてフレキシブルな素材で形成されていることが好ましい。芯材322は顎当て部35を顎にフィットさせ顎の上下動を伝達し易くするため繊維状のヒモで形成されていることが好ましい。スプリング323は、引張コイルスプリングを用いることができ、期待される開口部33の開口の程度や開口に要する力などを考慮して適切な仕様のものとする。
着用者は、マスク100を着用した際、まず、第2フレーム32の下方に垂下している露出部324の長さを絞り留38によって調節し、顎当て部35を顎にフィットさせる。そして、顎を下げる動作をして口が開かれると、顎当て部35ひいては第2フレーム32(芯材322)が下方に下がり、スプリング323が引張する。これにより、リンク片36は、軸部361を中心として外側取付部363が下がるように回動し、反射的に、内側取付部362が上がるように回動する。そして、第1フレーム31(芯材3112)が引張される。このようにして、リンク片36は、リンク片支持部42に支持されている点(軸部361)を中心として回動し、第1フレーム31と第2フレーム32の互いの上下動を逆に連動させる。
次に、図6を用いて、ストッパ37に係る構成の一例について、説明する。図6(a)は、リンク片36とストッパ37の係止状態の正面図を、図6(b)は、リンク片36を係止するストッパ37を外す態様の側面図を示している。なお、図6(a)は、一対のリンク片36のうち右側のリンク片36を表しており、左側のリンク片36についても左右対称の構成となる。
ストッパ37の構成は種々のものが考えられるが、ここでは、ストッパ37において、その軸部371とは反対側すなわちリンク片36側の端部に溝部373を設け、この溝部373にリンク片36を係止する態様を示している。そして、ストッパ37の表側の溝部373の近傍に押部372を設けておく。この押部372は、マスク生地の表側から指で触れたときにその突起を感触で分かる程度のものである。
図6(b)の右図に示すように、両者の係止状態を外す際には、マスク生地の表側から指で押部372を裏側に押し込み、リンク片36をストッパ37の溝部373から解放する。図6(b)では図示していないが、リンク片36及びストッパ37の裏側(図中左側)にはリンク片支持部42が位置しており、リンク片支持部42はストッパ37の押部372を押し込んだ際に撓んだ状態となる。この状態で、リンク片36の外側取付部363に接続されている第2フレーム32が引き下げられれば、リンク片36は反時計回りに回動(図6(a)の軸部361の矢印参照。図6(b)の右図では、軸部361は矢印のとおり手前側に向かって回動)することができる。一方、先に説明した図2のように、リンク片36を解放したストッパ37は水平方向まで反時計回りに回動(図6(a)の軸部371の矢印参照。図6(b)の右図では、軸部371は矢印のとおり手前側に向かって回動)されており、このようにして、ストッパ37が完全にリンク片36の回動の軌道から回避するようにしてもよい。
飲食などを終えてストッパ37を掛けるときには、着用者が口を閉じた状態、すなわち、リンク片36が水平に戻った状態で、押部372を手探りにストッパ37を元の位置に戻す。ここで、リンク片36やストッパ37は、硬質ながらもフレキシブルな材質(ノーズフィットに用いられるプラスチックなど)で形成しておくことにより、通常の使用において、溝部373の壁部が破損したり不可逆的に変形したりしてしまうことなく、両者の係止及び解放は可能である。
上記では回動可能なストッパ37について説明したが、非回動の態様とすることも可能である。例えば、一例として、図7(a)は、リンク片36とストッパ37Aの係止状態の正面図を、図7(b)は、リンク片36を係止するストッパ37Aを外す態様の側面図を示している。ストッパ37Aは、リンク片支持部42の下方からリンク片36に向かって拡開しながら延在する台座374と、台座374の上面に設けられた溝部373を有している。
図7(b)の右図に示すように、両者の係止状態を外す際には、マスク生地の表側(図中右側)から指で台座374の頂部を裏側に押し込み、リンク片36をストッパ37Aの溝部373から解放する。リンク片支持部42は、ストッパ37Aの台座374を押し込んだ際に撓んだ状態となる。この状態で、リンク片36の外側取付部363に接続されている第2フレーム32が引き下げられれば、リンク片36は反時計回りに回動(図7(a)の軸部361の矢印参照。図7(b)の右図では、軸部361は矢印のとおり手前側に向かって回動)することができる。
また、別の一例として、図8(a)は、リンク片36とストッパ37Bの係止状態の正面図を、図8(b)は、リンク片36を係止するストッパ37Bを外す態様の側面図を示している。ストッパ37Bは、リンク片支持部42の下方においてマスク生地の表側(図中右側)に向かって伸縮可能なボタン375と、ボタン375の側面に設けられた蛇腹376を有している。なお、ストッパ37Bは、側面を蛇腹376とする弾性体によってボタン375を形成することができるほか、スプリングを内包した硬質の押しボタンによって形成してもよい。
図8(b)の右図に示すように、両者の係止状態を外す際には、マスク生地の表側(図中右側)から指でボタン375の頂部を裏側に押し込み、リンク片36をストッパ37Bから解放する。リンク片支持部42はストッパ37Bのボタン375を押し込んだ際に撓んだ状態となる。この状態で、リンク片36の外側取付部363に接続されている第2フレーム32が引き下げられれば、リンク片36は反時計回りに回動(図8(a)の軸部361の矢印参照。図8(b)の右図では、軸部361は矢印のとおり手前側に向かって回動)することができる。
なお、ストッパ37A及びストッパ37Bは、リンク片36から外された後も同じ位置にあるため、開口部33の開閉に伴ってリンク片36が時計回りに回動した際に当たることもあるが、開口部33の開閉に支障を来すことはない。
(第1実施形態の変形例)
次に、マスク100の変形例について、説明する。まず、図9を用いて固定板4の変形例を説明する。図9(a)は、変形例の正面図を、図9(b)は、本体部1(第1蓋部34a)と固定板4の一部を抽出して説明する図である。
マスク100では、固定板4が、中央上部(ノーズフィット部41)から左右端部(リンク片支持部42)まで延在する。そうすると、固定板4のマスク生地への縫い留めなどによって、本体部1と鼻から口にかけての皮膚との間の空間が狭くなり、本体部1の形状やマスク生地の材質によってはマスク100の内側での呼吸が窮屈になる可能性もある。そこで、この変形例では、固定板4が、中央上部(ノーズフィット部41)と左右端部(リンク片支持部42)の中間位置において、一対の凸部43を備えるようにしている。この凸部43により、固定板4とマスク生地との間に空間を形成することができ、呼吸の窮屈さを軽減することできる。
次に、図10を用いて開口部33の変形例を説明する。図10(a)は、変形例の正面図を、図10(b)は、第1蓋部34aと第2蓋部34bの一部を抽出して説明する図である。
マスク100では、第1フレーム31と第2フレーム32をリンク片36の作用によって引き締めることによって、さらに、リンク片36のストッパ37の作用によってリンク片36の回動を阻止することによって、非飲食時などに開口部33が開口されないようにしている。しかし、コロナ禍でのマスク100の効用を考えた場合、第1フレーム31又は第2フレーム32の弛みや、ストッパ37の意図しない不意な解除などに備え、さらなる措置が求められることがあり得る。そこで、この変形例では、着用者の顎の上下動に追従して開口部33が開放されないように、開口部33を閉鎖する止着部5を更に備えるようにしている。止着部5としては、例えば、第1蓋部34aの下辺の裏側と第2蓋部34bの上辺の表側に面ファスナを設けるようにすればよい。
(第2実施形態)
次に、図11を参照して、第2実施形態に係るマスク101について、説明する。マスク101は、リンク片36を支持するリンク片支持部37がノーズフィット部を含む固定板4とは別個に設けられている点で、マスク100と異なる。
マスク101は、本体部1と、本体部1を着用者の顔面に保持する一対のストラップ2と、本体部1の一部として着用者の口周辺に対応する領域に設けられ、着用者の顎の上下動に追従して開閉可能な開口部33を有する開閉部3とを備える点、また、開閉部3は、本体部1の一部として着用者の口周辺に対応する領域に設けられており、第1フレーム31と、第2フレーム32と、顎当て部35と、一対のリンク片36と、一対のリンク片支持部42とを備える点については、マスク100と共通であるので、これらの点については、説明を省略する。さらに、マスク101は、第1実施形態で説明したストッパ37、第1実施形態の変形例で説明した止着部5を追加的に設けてよい点もマスク100と共通である。
第2実施形態に係るマスク101では、リンク片支持部42は、ストラップ2の本体部の内部に位置する部分すなわちストラップ取付部21に設けられている。すなわち、リンク片支持部42はノーズフィット部41とは分離されており、リンク片支持部42の基部はストラップ取付部42に縫い留めなどの手段により設けられる。リンク片支持部42の全体は、マスク生地に縫い留めされるが、リンク片支持部42の周辺には、リンク片36等が動作できるように空間が確保される。リンク片支持部42をノーズフィット部41から分離させた理由は、着用者の顔立ちによってはマスク100における固定板4が圧迫感を着用者に与える可能性があるためである。リンク片支持部42とノーズフィット部41が分離されているものの、図5に示した、開閉部3の骨格である、第1フレーム31と、第2フレーム32と、顎当て部35と、一対のリンク片36の構成及び動作は、マスク100と同様である。
(第2実施形態の変形例)
次に、図12を用いてマスク101の本体部1の形状についての変形例を説明する。図12は変形例の正面図であり、ノーズフィット部41近傍からストラップ取付部21の上部にかけての本体部1の縁部、及び、顎当て部38近傍からストラップ取付部21の下部にかけての本体部1の縁部が、それぞれカットされている。ここでは、カッティングラインとして外側に向かって湾曲状に凸となる場合を図示しているが、外側に向かって湾曲状に凹となるようにカットしたり、あるいは直線的にカットしたりしてもよい。
第2実施形態に係るマスク101は、前述した第1実施形態に係るマスク100と同様に、本体部1として既知の各種のマスクのものを採用することができるが、これまでは、本体部1が横方向に矩形状の形状を有している場合について述べてきた。これに対し、マスク101は開口部33の開閉を繰り返すことから、場合によって、本体部1の形状に工夫を加えたほうが望ましい場合がある。例えば、着用者が女性である場合、お化粧をした状態でマスク101を着用することがあり得るが、その場合、特に頬骨に接する部分や下顎骨角部(エラ)に接する部分が擦れてお化粧が乱れる又は肌が荒れるという可能性が生じる。本変形例は、このような事態に備えて、本体部1の四隅をカットしたものである。
なお、マスク101のバリエーションとしては、着用者の顔立ちに応じて選択できるように、頬骨に対応する部分のみをカットしたり、下顎骨各部(エラ)に対応する部分のみをカットしたりしてもよい。また、本体部1の四隅をカットする態様は、第1実施形態に係るマスク100についても、適用できることはもちろんである。
(実施形態の効果)
マスク100,101は、本体部1と、本体部1を着用者の顔面に保持する一対のストラップ2と、本体部1の一部として着用者の口周辺に対応する領域に設けられ、着用者の顎の上下動に追従して開閉可能な開口部33を有する開閉部3と、を備えることから、マスク100,101を着用したままでも、一定時間継続する通常の食事に対応可能なマスク100,101を提供することができる。
以上、実施形態を用いて本考案を説明したが、本考案の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲に限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本考案の技術的範囲に含まれ得ることが、実用新案登録請求の範囲の記載から明らかである。
100,101…マスク
1…本体部
2…ストラップ
21…ストラップ取付部
3…開閉部
31…第1フレーム
32…第2フレーム
321…筒部
322…芯材
323…スプリング
324…露出部
33…開口部
34…蓋部(34a…第1蓋部、34b…第2蓋部)
35…顎当て部
36…リンク片
361…軸部
362…内側取付部
363…外側取付部
37…ストッパ
371…軸部
372…押部
373…溝部
374…台座
375…ボタン
376…蛇腹
38…絞り留
4…固定板
41…ノーズフィット部
42…リンク片支持部
43…凸部
5…止着部

Claims (7)

  1. 本体部と、
    前記本体部を着用者の顔面に保持する一対のストラップと、
    前記本体部の一部として前記着用者の口周辺に対応する領域に設けられ、前記着用者の顎の上下動に追従して開閉可能な開口部を有する開閉部と、を備える、
    ことを特徴とするマスク。
  2. 前記開閉部が、
    前記着用者の上唇に沿って延在し、前記開口部の上方に位置する第1蓋部を上下させる第1フレームと、
    前記着用者の顎に沿って延在し、前記開口部の下方に位置する第2蓋部を上下させる第2フレームと、
    前記第2フレームに取り付けられ、前記第2フレームを前記着用者の顎の上下動に追従させる顎当て部と、
    前記第1フレームと前記第2フレームのそれぞれの両端を接続し、互いの上下動を逆に連動させる一対のリンク片と、
    前記一対のリンク片を回動可能に支持する一対のリンク片支持部と、を備える、
    ことを特徴とする請求項1に記載のマスク。
  3. 前記本体部の中央上部から左右端部に向かって延在する固定板を更に備え、
    各リンク片支持部が前記固定板の前記左右端部に位置する、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマスク。
  4. 前記固定板が、前記中央上部と前記左右端部の中間位置において、前記固定板とマスク生地との間に空間を形成するための一対の凸部を備える、
    ことを特徴とする請求項3に記載のマスク。
  5. 各リンク片支持部が各ストラップの前記本体部の内部に位置するストラップ取付部に設けられている、
    ことを特徴とする請求項2に記載のマスク。
  6. 前記着用者の顎の上下動に追従して前記開口部が開放されないように、前記リンク片の回動を防止するストッパを更に備える、
    ことを特徴とする請求項2から5のいずれか1項に記載のマスク。
  7. 前記着用者の顎の上下動に追従して前記開口部が開放されないように、前記開口部を閉鎖する止着部を更に備える、
    ことを特徴とする請求項1から6のいずれか1項に記載のマスク。


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KR102296546B1 (ko) * 2020-11-11 2021-09-01 고경력 전문가 협동조합 개폐 가능한 마스크
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KR20220168683A (ko) * 2021-06-17 2022-12-26 청주대학교 산학협력단 마스크 프레임

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