JP3231306U - マウスシールド - Google Patents

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Abstract

【課題】鼻孔及び口を覆うマウスシールドにおいて、例えば飲食の際に視界を遮ることが無く、使用者が眼鏡を装着している場合には眼鏡に干渉せず、また、使用者の肌との接触面積が小さい状態で装着することができるマウスシールドを提供する。【解決手段】マウスシールド1は、使用者の鼻孔及び口を覆うシールド15と、使用者100の顔の前を横方向に延びるように形成され、シールド15の上縁部を保持する1本のフレーム5とを備え、フレーム5の中央部には、使用者100の顔側に棒状に突出し、先端部5b2が使用者の鼻の両側の鼻翼溝101近傍に当接するように設けられた一対の鼻当て5bが形成されている。【選択図】図1

Description

本考案は、マウスシールドに関し、使用者の鼻孔、口を覆うことができ、取り外すことなく飲食することのできるマウスシールドに関する。
例えば感染症防止、或いは花粉症対策等のために多くの人がマスクやマウスシールドを使用している。しかしながら、一般的なマスクやマウスシールドにあっては、飲食時において、それを一旦取り外さないと、飲食することができないという課題がある。
このような課題に対し、特許文献1に開示されたマスク型シールド(マウスシールド)は、図8(a)に示すような構成を有している。図8(a)に示すマスク型シールドは、使用者51の口と外鼻孔を覆うシールド本体52と、このシールド本体52を取付けるフレーム53と、フレーム53の両端に接続され、使用者51の耳に掛けられる一対の紐54とを備える。
フレーム53は、使用者51の鼻背に係止して左右に延びる鼻背係止部53aと、鼻背係止部53aの左右の端部に接続され使用者の左右の頬に沿って下方に延びる一対の脚部53bと、上部両側縁にそれぞれ突設された一対のフック56とを有する。シールド本体52は、一対のフック56に回動可能に係止する一対の通孔52cを有し、図8(a)に示すようにシールド本体52を一対のフック16を中心に下方に回転させたとき、シールド本体52により使用者51の口と外鼻孔が覆われる被覆位置になる。一方、図8(b)に示すように、シールド本体52を一対のフック56を中心に上方に回転させたとき、使用者51の口と外鼻孔が開放される開放位置になる。
このように構成されたマスク型シールドを使用することにより、シールドを取り外さなくとも、図8(b)に示したようにシールド本体52を上方に回転させることにより、使用者は飲食することが可能となる。
実用新案登録第3228348号公報
しかしながら、特許文献1に開示されたマスク型シールドの構造にあっては、図8(b)のようにマスク本体52を上方に回転させたとき、マスク本体52が使用者の目の高さ位置にあるために視界を遮り、飲食がしづらいという課題があった。
また、使用者が眼鏡を掛けている場合に、回転させたマスク本体52が、眼鏡に干渉するという課題があった。
更に、フレーム53の有する一対の脚部53bは、使用者の左右の頬に沿って下方に延びる状態で装着されるが、使用者の肌との接触面積が大きくなるため、汗の蒸れや、肌のかぶれなどが生じやすいという課題があった。
本考案の目的は、鼻孔及び口を覆うマウスシールドにおいて、例えば飲食の際に視界を遮ることが無く、使用者が眼鏡を装着している場合には眼鏡に干渉せず、また、使用者の肌との接触面積が小さい状態で装着することができるマウスシールドを提供することを目的とする。
前記した課題を解決するために、本考案に係るマウスシールドは、使用者の鼻孔及び口を覆うシールドと、使用者の顔の前を横方向に延びるように形成され、前記シールドの上縁部を保持する1本のフレームとを備え、前記フレームの中央部には、使用者の顔側に棒状に突出し、先端部が使用者の鼻の左右両側の鼻翼溝近傍に当接するように設けられた一対の鼻当てが形成されていることに特徴を有する。
このように構成されたマスクシールドにおいては、使用者の顔に対してフレームを支える2本の棒状の鼻当てが、使用者の鼻翼溝の近傍、即ち鼻の下部に当接するため、使用者が眼鏡を掛けても干渉しない。また、鼻当てが棒状、即ち長く形成されているため、使用者の顔とフレームの位置との距離(隙間)が長くなり、フレーム及びシールドがあっても下方への視界が遮られない(下方が見やすい)、といった効果を奏することができる。
また、マスクシールドを装着する際に、該マスクシールドは、使用者の顔の鼻翼溝近傍に対し鼻当てを介して支持される。即ち、マスクシールドの接触面積が小さいため、汗の蒸れや、肌のかぶれなどの発生を防止することができる。
尚、前記シールドの上縁部に設けられた第一の磁性体と、前記第一の磁性体に吸着可能であって、前記フレームにおいて前記第一の磁性体の位置に対応して設けられた第二の磁性体とを備え、前記第一の磁性体と前記第二の磁性体とが吸着または分離することによって、前記シールドは前記フレームに対し着脱自在であってもよい。
また、前記第一の磁性体と、第二の磁性体が複数設けられ、前記シールドの左右いずれかの片側の一の第一の磁性体を、前記一の第二の磁性体から分離し、かつ他側の他の第一の磁性体は前記他の第二の磁性体と吸着し、前記シールドの片側を他側に折り返し二つ折りにした状態で、前記分離した前記一の第一の磁性体を、前記他の第二の磁性体が吸着して、二つ折りのシールドを固定しても良い。
更に、前記フレームと前記シールドとを挟持可能な着脱自在のクリップを備えることが望ましい。
このような構成によれば、シールドを容易に開閉でき、シールドを閉じた状態にあっては、せきやくしゃみなどによって飛び散る飛沫の拡散を防止できる。またシールドを開いた状態にあっては、例えば食事の際には、フレームからシールド全体を取り外す、或いは、シールドを二つ折りにしてフレームの左右いずれかの片側に磁性体で固定すれば、視界が遮られることなく、また干渉無く食事することができる。
また、フレームとシールドは別部品として構成されるため、シールドの交換を容易に行うことができる。
また、前記シールドは、使用者の左右一方の頬側を覆う第一のシールドと、使用者の他方の頬側を覆う第二のシールドと、前記第一のシールドに形成され、使用者の口の前方に配置された開口と、前記第二のシールドに形成され、前記開口を覆うことが可能なメインシールドと、前記第二のシールドにおいて、前記メインシールドの一辺に沿って形成されたヒンジ部とを備え、前記メインシールドは、前記ヒンジ部を軸に回動可能であって、該メインシールドが回動しない閉じた状態において、該メインシールドは、前記開口が形成された第一のシールドよりも前方側に配置されて該第一のシールドに重なり、該重なる位置において、前記メインシールドと前記第一のシールドとには、互いに吸着可能な磁性体が設けられている構成であってもよい。
尚、前記第一のシールドの開口は、切り欠きによって形成され、該切り欠きの形成位置によって該開口の大きさが設定されていることが望ましい。
また、前記ヒンジ部は、縦方向に延びる線状に形成され、前記回動板は、前記ヒンジ部を軸にして横方向に回動可能であることが望ましい。
或いは、前記ヒンジ部は、横方向に延びる線状に形成され、前記回動板は、前記ヒンジ部を軸にして縦方向に回動可能である構成であってもよい。
このような構成によれば、マウスシールドは、使用者の鼻孔及び口を覆うメインシールドを備え、前記メインシールドは、ヒンジ部によって水平方向(横方向)に回動可能である。
この構成により、メインシールドは、その下端を前方に軽く押すだけで、ヒンジ部を回転軸として回動し開口が開く。このとき、メインシールドは、使用者の目の高さより下方に位置するため、視界が遮られることなく、容易に飲食することができる。
また、シールドの一部を開口するため、シールド全体を取り外すよりも飛沫等に対する遮蔽効果が高いといった効果が得られる。
本考案によれば、鼻孔及び口を覆うマウスシールドにおいて、例えば飲食の際に視界を遮ることが無く、使用者が眼鏡を装着している場合には眼鏡に干渉せず、また、使用者の肌との接触面積が小さい状態で装着することができるマウスシールドを提供することができる。
図1は、本考案の第一の実施の形態に係るマウスシールドの斜視図である。 図2は、図1のマウスシールドの状態と異なる状態を示す斜視図である。 図3は、本考案の第二の実施の形態に係るマウスシールドの斜視図である。 図4は、図3のマウスシールドの状態と異なる状態を示す斜視図である。 図5(a)乃至(c)は、図3のマウスシールドのメインシールドの回動機構を説明するための側面図である。 図6は、本考案の他の実施の形態に係るマウスシールドの斜視図である。 図7は、図6のマウスシールドの状態と異なる状態を示す斜視図である。 図8(a)、(b)は、従来のマウスシールドの構成を示す側面図である。
(第一の実施の形態)
以下、本考案のマウスシールドに係る第一の実施の形態につき、図面に基づいて説明する。本考案のマウスシールドは、使用者の鼻孔及び口を覆うことができ、マスクと同様に感染症防止等の目的に用いるものである。
図1は、本考案の第一の実施形態に係るマウスシールドの斜視図であり、図2は、図1のマウスシールドの状態と異なる状態を示す斜視図である。
マウスシールド1は、使用者の顔前方において水平方向に弧を描くよう弓状に湾曲した1本のフレーム5と、マウスシールド1を使用者の顔に装着するための左右一対の耳掛け紐6とを備える。前記フレーム5の両側には、前記耳掛け紐6を取り付けるための紐通し孔5aが形成されている。
また、フレーム5の中央部には、使用者の顔側に棒状に突出し、先端が使用者100の鼻の左右両側の鼻翼溝101近傍(即ち、使用者の鼻の下部側)に当接するように設けられた2本一対の鼻当て5bが設けられている。鼻当て5bは、フレーム5から直棒状に伸びる脚部5b1と、脚部5b1の先端から使用者の鼻翼溝101の近傍に沿って密着するように湾曲した形状の先端部5b2とを有する。前記脚部5b1が長く形成されることにより、使用者の顔とフレーム5との距離(隙間)が長く確保され、下方の視界が遮らないように構成されている。
フレーム5の材質は、特に限定されないが、軽量且つ耐久性の高いポリカーボネート等により形成されている。
また、フレーム5の内部または表面には、後述するシールド15を着脱自在に保持するための部材として、鉄板、マグネットなどの磁性体(図示せず、第二の磁性体)がフレーム5の一部或いは全体に設けられている。
図1に示すシールド15は、例えば無色透明のPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂材料により形成された横長の板部材であり、図示するようにフレーム5に取り付けられる。
シールド15の上縁部には、複数箇所(図では、中央と左右端部の全箇所)にマグネット9(第一の磁性体)が設けられており、それらはフレーム5に設けられた前記磁性体(第二の磁性体)の位置に対応している。
即ち、シールド15のマグネット9が、フレーム5に設けられた鉄板、マグネットなどの磁性体に吸着することによって、シールド15がフレーム5に保持されるようになっている。
このようにシールド15はフレーム5に対し、磁性体同士が吸着することで保持されるため、使用者が手の力で容易に分離することができ、食事の際など、シールド15全体を外して食事することもできる。
また、マグネット9(第一の磁性体)を、フレーム5に設けられた磁性体(第二の磁性体)から分離し、前記シールド15の片側を他側に折り返し二つ折りにした状態で、前記分離したマグネット9(第一の磁性体)を、フレーム5に設けられた磁性体(第二の磁性体)が吸着することによって、二つ折りのシールドを固定しても良い。この場合、食事の際などに、シールド15の一部を開放して食事することもできる。
なお、本実施の形態においては、図示するようにフレーム5とシールド15とを挟持する着脱自在なクリップ11が設けられており、このクリップ11を用いることで、シールド15が不意に外れることを防止している。
また、クリップ11を磁性体で形成し、前記分離したマグネット9(第一の磁性体)を、クリップ11が吸着することによって、二つ折りのシールドを固定しても良い。
更に、シールド15の上部と使用者の顔との間の隙間を塞ぐためのアッパーシールド4が設けられている。このアッパーシールド4は必要に応じて設けられる。このアッパーシールド4の材質は、例えば無色透明のPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂材料により形成されているが、着色された透明な樹脂材料により形成してもよい。
このように構成されたマスクシールド1においては、シールドを容易に開閉でき、またシールドを閉じている状態にあっては、せきやくしゃみなどによって飛び散る飛沫の拡散を防止できる。また、シールド15を、無色透明のPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂材料により形成した場合には、シールドを閉じている状態においても、使用者の表情を視認できる。
また、使用者の顔に対してフレーム5を支える2本の棒状の鼻当て5bが、使用者の鼻翼溝101近傍、即ち鼻の下部に当接するため、使用者が眼鏡を掛けても干渉しない。また、鼻当て5bの脚部5b1が長く形成されているため、使用者の顔とフレーム5の位置との距離(隙間)が長くなり、フレーム5及びシールド15があっても下方への視界が遮られない(下方が見やすい)。
また、食事の際には、フレーム5からシールド15全体を取り外す、或いは、図2に示すように、シールド15を二つ折りにしてフレーム5の左右いずれか(図では使用者の左頬側)の片側に、分離したマグネット9(第一の磁性体)を吸着して、あるいはまたクリップ11で固定すれば、視界が遮られることなく、また干渉無く食事することができる。
尚、クリップ11を磁性体により形成すれば、フレーム5から離した一方のマグネット9を、シールド15を二つ折りした状態で、クリップ11に吸着させ固定してもよい(図2の破線円で囲む図参照)。
また、マスクシールド1を装着する際に、該マスクシールド1と使用者の顔との接触部は、鼻当て5bと耳掛け紐6のみであり、肌への接触面積が小さいため、汗の蒸れや、肌のかぶれなどの発生を防止することができる。
更に、このように構成されたマスクシールド1は、フレームとシールドは別部品として構成され、しかもシールド15はフレーム5に対し、磁性体同士が吸着することで保持されるため、シールドが破損等した場合に、新規なシールドへの交換を容易に行うことができる。
尚、前記第一の実施の形態においては、フレーム5に対しシールド15が着脱自在に設けられた構成としたが、本考案にあっては、その形態に限定されるものではない。例えば、フレーム5に対しシールド15が外れないように固定されたものであってもよく、その場合、眼鏡との干渉を防止することができ、また、下方の視界が遮られない、更には、汗の蒸れや、肌のかぶれなどが生じないといった効果を得ることができる。
(第二の実施の形態)
図3は、本考案の第二の実施形態に係るマウスシールドの斜視図であり、図4は、図3のマウスシールドの状態と異なる状態を示す斜視図である。
この第二の実施の形態においては、第一の実施の形態におけるシールドの構成のみが異なる。
図示するマウスシールド1は、シールド部材として、使用者の左頬側を覆うレフトシールド2(第一のシールド)と、使用者の右頬側を覆うライトシールド3(第二のシールド)とを備える。前記レフトシールド2は、使用者の左頬側から口側に延設されて、使用者の鼻孔及び口を覆うための矩形状のメインシールド10を有する。さらに、マウスシールド1は、前記レフトシールド2及びライトシールド3の上方に配置され、それらシールドの上部と使用者の顔との間の隙間を塞ぐためのアッパーシールド4とを備える。
前記レフトシールド2、ライトシールド3、及びアッパーシールド4は、例えば無色透明のPET(ポリエチレンテレフタレート)等の樹脂材料により形成されているが、着色された透明な樹脂材料により形成してもよい。
前記レフトシールド2、ライトシールド3、及びアッパーシールド4は、第一の実施の形態において説明した形状と同様の形状のフレーム5に固定されている。
図3に示すようにライトシールド3は、使用者の口前方に対応する位置において、垂直方向に直線状の切り欠き3aと水平方向に直線状の切り欠き3bとが形成されている。これら切り欠き3a、3bは互いに交差し、交差位置3cからライトシールド3の一端部3dまでの横幅(切り欠き3bの長さ)において、その下方に開口7が形成されている。尚、水平方向の切り欠き3bの長さ寸法は、任意に設定してよい。
また、水平方向の切り欠き3bの高さ方向位置は、フレーム5下端から下方に幅寸法h1の位置であり、この寸法h1の長さも任意に設定することができる(即ち、寸法h1を大きくするほど、開口7の縦方向長さh2(切り欠き3aの長さ)が小さくなる)。
一方、レフトシールド2は、前記開口7を覆う位置に前記メインシールド10が配置される。このメインシールド10は、前記開口7の大きさよりも少し大きく形成され、図3に示すように開口7を覆った状態で、開口7の周囲はレフトシールド2とライトシールド3(メインシールド10)とが重なった状態となる。
図3に示すように、横方向においてライトシールド3の一端部3dよりも少し中央より垂直方向にヒンジ部2aが形成されている(メインシールド10の一辺として形成されている)。このヒンジ部2aは、例えばレフトシールド2の表面に直線状に浅い切り込みを入れることにより形成される。
レフトシールド2は、前記ヒンジ部2aを軸としてメインシールド10が水平方向(横方向)に回動可能に構成されている。即ち、ライトシールド3に形成された開口7は、メインシールド10の回動動作によって開閉し、全開すると図4のようになり、使用者の口の位置が開くようになっている。
尚、前記切り欠き3aとヒンジ部2bの水平方向における位置により開口7の横方向長さwが決まる。この開口7の横方向長さwは、任意に設定することができる。
また、図3に示すようにレフトシールド2のメインシールド10とライトシールド3とが重なる部分において、メインシールド10側とライトシールド3側に互いに極性の異なるマグネット8a、8b(あるいは一方は鉄板などの磁性体)が取り付けられている。これにより、メインシールド10を閉じた際に、ライトシールド3に対し強固に密着させることができ、不意にメインシールド10が開くことを防止することができる。
このように構成されたマウスシールド1を使用する場合、フレーム5の左右両側の耳掛け紐6を使用者の両耳に掛け、一対の鼻当て5bを使用者の鼻の左右両側(鼻翼溝101近傍)に当てて装着する。
マウスシールド1を装着すると、図5(a)のようにメインシールド10が使用者100の口の前方に位置する状態である。
使用者100が飲食する場合、例えば図5(b)に示すように、指先102でメインシールド10の下端(作用点)を前方へ軽く押し出す。すると、マグネット8aとマグネット8bとが離れ、メインシールド10は指の押圧力によりヒンジ部2bを軸に前方に回動し、図5(c)に示すようにメインシールド10が例えば約180°回動した状態で開く。
このようにメインシールド10が開いた状態において、使用者100は、飲食が可能となり、また、使用者100の顔とフレーム5との距離が長く確保され、メインシールド10が使用者100の目の位置より下方にあるため、視界を遮ることがない。
また、メインシールド10を閉じる場合には、図5(c)の状態から、メインシールド10を指先102で閉じる方向に押して回動させ、メインシールド10側のマグネット8bとライトシールド3側のマグネット8aとを吸着させ、図5(a)の状態とすればよい。
以上のように本考案に係る第二の実施の形態によれば、マウスシールド1は、使用者の鼻孔及び口を覆うメインシールド10を備え、前記メインシールド10は、ヒンジ部2bによって水平方向(横方向)に回動可能に構成されている。
この構成により、メインシールド10は、その下端を前方に軽く押すだけで、ヒンジ部2bを回転軸として回動し開口が開く。このとき、メインシールド10は、使用者100の目の高さより下方に位置するため、視界が遮られることなく、容易に飲食することができる。また、シールドの一部を開口するため、シールド全体を取り外すよりも飛沫等に対する遮蔽効果が高いといった効果が得られる。
また、フレーム5の形状は、前述の第一の実施の形態と同様であるため、第一の実施の形態と同様の作用効果を得ることができる。
尚、前記第二の実施の形態においては、フレーム5の下方に寸法h1を空けて、水平方向の切り欠き3bを設けたが、本考案にあっては、その形態に限定されるものではない。
例えば、図6に示すように水平方向の切り欠き3bを設けない構造(寸法h1=0)、即ち、図7に示すようにメインシールド10を開いた際に、開口7の上下方向にシールドがない状態となるように構成してもよい。
また、前記第二の実施の形態においては、ライトシールド3(第一のシールド)に切り欠き3a、3b(開口7)を形成し、レフトシールド2(第二のシールド)にマスクシールド10を設けたが、本考案にあっては、その形態に限定されず、レフトシールド2に切り欠き3a、3b(開口7)を形成し、ライトシールド3にマスクシールド10を設けた構成としてもよい。
また、前記第二の実施の形態においては、ヒンジ部2aは、縦方向に延びる線状に形成され、メインシールド10は、前記ヒンジ部2aを軸にして横方向に回動可能な構成としたが、本考案にあっては、その形態に限定されるものではない。
例えば、前記ヒンジ部2aを横方向に延びる線状に形成し、前記メインシールド10を、前記ヒンジ部2aを軸にして縦方向に回動するように構成してもよい。
また、前記第二の実施の形態においては、フレーム5を耳掛け紐6により使用者に装着する構成としたが、本考案にあっては、その形態に限定されるものではない。
例えば、フレーム5を眼鏡のフレームのように耳掛けする構成としてもよい。
1 マウスシールド
2 レフトシールド(第二のシールド)
2a ヒンジ部
3 ライトシールド(第一のシールド)
3a 切り欠き
3b 切り欠き
4 アッパーシールド
5 フレーム
5b 鼻当て
6 耳掛け紐
8a マグネット(磁性体)
8b マグネット(磁性体)
9 マグネット(第一の磁性体)
10 メインシールド
15 シールド
100 使用者
101 鼻翼溝
102 指

Claims (9)

  1. 使用者の鼻孔及び口を覆うシールドと、
    使用者の顔の前を横方向に延びるように形成され、前記シールドの上縁部を保持する1本のフレームとを備え、
    前記フレームの中央部には、使用者の顔側に棒状に突出し、先端部が使用者の鼻の左右両側の鼻翼溝近傍に当接するように設けられた一対の鼻当てが形成されていることを特徴とするマウスシールド。
  2. 前記シールドの上縁部に設けられた第一の磁性体と、
    前記第一の磁性体に吸着可能であって、前記フレームにおいて前記第一の磁性体の位置に対応して設けられた第二の磁性体とを備え、
    前記第一の磁性体と前記第二の磁性体とが吸着または分離することによって、前記シールドは前記フレームに対し着脱自在であることを特徴とする請求項1に記載されたマウスシールド。
  3. 前記第一の磁性体と、第二の磁性体が複数設けられ、
    前記シールドの左右いずれかの片側の一の第一の磁性体を、前記一の第二の磁性体から分離し、かつ他側の他の第一の磁性体は前記他の第二の磁性体と吸着し、前記シールドの片側を他側に折り返し二つ折りにした状態で、
    前記分離した前記一の第一の磁性体を、前記他の第二の磁性体が吸着して、二つ折りのシールドを固定することを特徴とする請求項2に記載されたマウスシールド。
  4. 前記フレームと前記シールドとを挟持可能な着脱自在のクリップを備えることを特徴とする請求項2または請求項3に記載されたマウスシールド。
  5. 前記クリップが磁性体であることを特徴とする請求項4に記載されたマウスシールド。
  6. 前記シールドは、
    使用者の左右一方の頬側を覆う第一のシールドと、使用者の他方の頬側を覆う第二のシールドと、前記第一のシールドに形成され、使用者の口の前方に配置された開口と、前記第二のシールドに形成され、前記開口を覆うことが可能なメインシールドと、前記第二のシールドにおいて、前記メインシールドの一辺に沿って形成されたヒンジ部とを備え、
    前記メインシールドは、前記ヒンジ部を軸に回動可能であって、該メインシールドが回動しない閉じた状態において、該メインシールドは、前記開口が形成された第一のシールドよりも前方側に配置されて該第一のシールドに重なり、該重なる位置において、前記メインシールドと前記第一のシールドとには、互いに吸着可能な磁性体が設けられていることを特徴とする請求項1に記載されたマウスシールド。
  7. 前記第一のシールドの開口は、切り欠きによって形成され、該切り欠きの形成位置によって該開口の大きさが設定されていることを特徴とする請求項6に記載されたマウスシールド。
  8. 前記ヒンジ部は、縦方向に延びる線状に形成され、
    前記メインシールドは、前記ヒンジ部を軸にして横方向に回動可能であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載されたマウスシールド。
  9. 前記ヒンジ部は、横方向に延びる線状に形成され、
    前記メインシールドは、前記ヒンジ部を軸にして縦方向に回動可能であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載されたマウスシールド。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6903245B1 (ja) * 2021-03-26 2021-07-14 博司 豊山 フェイスシールド

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