JP3234355B2 - 電子写真感光体 - Google Patents

電子写真感光体

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JP3234355B2 JP15896193A JP15896193A JP3234355B2 JP 3234355 B2 JP3234355 B2 JP 3234355B2 JP 15896193 A JP15896193 A JP 15896193A JP 15896193 A JP15896193 A JP 15896193A JP 3234355 B2 JP3234355 B2 JP 3234355B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電子写真感光体、特に電
荷発生物質としてトリスアゾ顔料を用いた電子写真感光
体に関する。
【0002】
【従来の技術】トリスアゾ顔料は現在デジタル用OPC
の電荷発生物質として使用されている。そのX線回折パ
ターンは図2に示すように結晶性の高いものである(特
開昭57−195767)。しかし、特開昭61−15
1659号で開示されているように同じトリスアゾ顔料
でもX線回折パターンの違いにより、感度に違いがでて
くる。非晶質トリスアゾ顔料を使用すると高感度になる
ことは、特開昭61−151659号で既知であるが、
この非晶質トリスアゾ顔料を使用しても繰り返し使用に
耐えうる感光体を得ることはできなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は電荷発生物質
としてトリスアゾ顔料を用い、かつ、高感度でかつ繰り
返し使用しても帯電性の劣化が少ない感光体を提供しよ
うとするものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
本発明はX線回折パターンのあるピークに注目し、その
ピークの強度とバックグランドの強度との比がある値以
下のトリスアゾ顔料を用い、またアルミニウムまたはそ
の合金製の支持体の表面にアルミニウムヒドロキシオキ
サイド被膜を形成した電子写真感光体である。すなわち
本発明の構成は、特許請求の範囲に記載のとおりの電子
写真感光体である。
【0005】本発明で使用する導電性支持体としては、
プラスチック紙等にアルミニウムを蒸着したものや、ア
ルミニウム、アルミニウム合金の板およびそれらをD.
I.、I.I.、押出し、引抜き等の工法で素管化後表面
処理したものを使用できる。さらにプラスチック、紙等
にニッケル、クロム、銅、銀、金、白金などの金属や酸
化スズ、酸化インジウムなどの金属酸化物を蒸着又はス
パッタリングにより設け、この上に更にアルミニウムを
蒸着したものや、またアルミニウム、アルミニウム合
金、ニッケル、ステンレス等の板およびそれらをD.
I.,I.I.,押出し、引抜き等の工法で素管化したも
のに、更にアルミニウムを蒸着したものも使用できる。
【0006】この様にして準備した導電性支持体は最上
部がアルミニウム又はアルミニウム合金よりなるもの
で、この導電性支持体にある処理を施すことにより、ア
ルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜を形成することが
できる。本発明におけるアルミニウムヒドロキシオキサ
イド皮膜の形成方法について述べる。アルミニウムヒド
ロキシオキサイド皮膜形成前に導電性支持体表面におい
て酸、アルカリ、有機溶剤、界面活性剤などの各種脱脂
洗浄方法により脱脂処理を行うことが好ましい。
【0007】アルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜は
100℃以上の純水よりなるスチームで処理する方法
や、pH4以上の水あるいは純粋に浸漬する方法などが
挙げられる。しかしハライドイオン(とりわけ塩素イオ
ン)を含有する場合は、アルミニウムヒドロキシオキサ
イド皮膜に孔食を生じるため好ましくない。純水として
はイオン交換水や蒸留水が望ましく、抵抗が1×105
Ω・cm以上、好ましくは1×106Ω・cm以上のも
のが好適に使用される。またpHを調整するために適当
量の水酸化カリウム、水酸化ナトリウム、水酸化リチウ
ム等を添加することもできる。また皮膜の膜厚をあげる
ためにアンモニアやトリエタノールアミン添加の純水中
に浸漬し、多孔質なアルミニウムヒドロキシオキサイド
皮膜を形成してから蒸気による封孔処理を行う方法もあ
る。
【0008】更に又、アルミニウムやアルミニウム合金
を陽極酸化し、多孔質なアルマイト皮膜にしてから、沸
騰水封孔処理を95℃以上で行うことにより膜厚の厚い
アルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜を形成すること
もできる。アルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜を1
0μm以下とすることにより、良好な感光体を提供でき
る。すなわち、アルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜
の上に感光層を設け、感光体を作製するが、アルミニウ
ムヒドロキシオキサイド皮膜の厚さが10μmを超える
と感光体の繰り返し使用により残留電位が上昇し、反転
現像方式の場合、画像濃度の低下をまねきやすくなる。
しかし、10μm以下であれば上記のような不具合の発
生はなく、良好な画像を提供できる。本発明で用いられ
る電荷発生物質は下記化学式Iで表わされ、 化学式I
【0009】
【化2】
【0010】Cu−Kα線による粉末X線回折パターン
で、少なくとも2θ=7.0±0.5°、2θ=12.
0±1.0°に回折ピークを持ち、2θ=7.0±0.
5°のピークの回折強度とバックグランドの回折線強度
の比Xが X=(P−B)/B≦2.0 (ただし、P;2θ=7.0±0.5°のピーク位置に
おけるX線強度 B;2θ=7.0±0.5°のピークの両側の谷を結ん
だ線のピーク位置におけるX線強度) であるトリスアゾ顔料を用いる。
【0011】更に好ましくはCu−Kα線による粉末X
線回折パターンで、少なくとも2θ=7.0±0.5
°,2θ=12.0±1.0°,2θ=16.0±1.
0°,2θ=24.5±1.0°に回折ピークを持つ上
記式Iを満足するトリスアゾ顔料が好ましい。有機顔料
の結晶形態は、通常、粉末X線回折法で測定できる。X
線管の対陰極としてCuを用い、フィルターとしてNi
を使用して、Cu−Kα線(1.5418Å)が取り出
せる。本発明者らは粉末X線回折法(理学電気株式会社
製ガイガーフレックスD−6C使用)に従って、Cu−
Kα線で管電流30KV、走査速度毎分2°、時定数1
秒で測定した。
【0012】その結果X=(P−B)/B≦2.0 (ただし、P;2θ=7.0±0.5°のピーク位置に
おけるX線強度 B;2θ=7.0±0.5°のピークの両側の谷を結ん
だ線のピーク位置におけるX線強度) の条件を満足する前記化学式Iで表わされるトリスアゾ
顔料を使用することにより、感度が飛躍的に向上するこ
とを見出した。
【0013】化学式Iで示されるトリスアゾ顔料は、特
開昭57−195767号に記載の方法により、容易に
合成できるが、この方法で合成したトリスアゾ顔料のX
線回折パターンは図2となり、X線回折強度比Xは4で
あるので2.0を超えていることは明らかである。そこ
で本発明の特定X線回折パターンを持つトリスアゾ顔料
を得るために、次の処理を行なう。
【0014】特開昭57−195767号に記載の合成
方法により図2に示したX線回折パターンを持つトリス
アゾ顔料を得る。このトリスアゾ顔料にボールミルやア
トライター中で剪断力を与えることにより、このトリス
アゾ顔料のX線回折パターンは図1へと変化する。図1
のX線回折強度比Xは1.08であるので2.0以下で
あることは明らかである。剪断力を与える時にシクロヘ
キサン、ジクロロメタン、メタノール、蒸留水等を分散
・粉砕助剤として使用することもできる。
【0015】しかし、どれだけの剪断力を与えた時にど
のようなX線回折パターンを示すようになるかは実際に
X線回折測定を行なって調べる必要がある。また助剤と
して使用する物質も、X線回折パターンを変化させない
物もあり、やはりX線回折測定を行ない確認する必要が
ある。更に電荷発生層用塗布液を作製する時、ボールミ
ル等で分散が必要となる場合もあるので、その時はX線
回折パターンが変わらない分散条件で分散を行なう必要
がある。
【0016】この特定X線回折パターンを示すトリスア
ゾ顔料を電荷発生物質として使用すると、高感度な感光
体となるが、更にアルミニウムヒドロキシオキサイド皮
膜をアルミニウム支持体表面に設けることにより、高感
度で、かつ繰り返し使用による感光体特性の劣化の少な
い感光体となることを発見した。すなわち、アルミニウ
ムヒドロキシオキサイド皮膜をアルミニウム支持体表面
に設けない場合、高感度であるが、反転現像方式で使用
すると、初期画像から黒斑点が発生する問題がある。
【0017】本発明の感光層としては、特定X線回折パ
ターンを持つトリスアゾ顔料と電荷輸送物質とを樹脂中
に分散させて、中間層上に塗布し形成した単層型でも良
いし、中間層上に特定X線回折パターンを持つトリスア
ゾ顔料を含有した電荷発生層及び電荷輸送物質を含有し
た電荷輸送層とを積層した積層型でもよい。単層型はヒ
ドラゾン化合物、α−フェニルスチルベン化合物等の電
荷輸送物質を成膜性のある樹脂、例えばポリエステル、
ポリサルホン、ポリカーボネート、ポリスチレン、ポリ
メタクリル酸エステル等と共に、溶剤に溶解し、更に前
記トリスアゾ顔料を加えて、分散した溶液を塗布、乾燥
すればよい。膜は5〜30μmが適当である。
【0018】次に積層型について述べる。積層型の電荷
発生層は特定X線回折パターンを持つトリスアゾ顔料
を、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリビニルブチ
ラール、アクリル樹脂などの結着剤樹脂溶液中に分散
し、塗布乾燥して形成する。更に必要に応じて電荷輸送
物質を加えてもよい。
【0019】積層型の電荷輸送層はヒドラゾン化合物、
α−フェニルスチルベン化合物等の電荷輸送物質を成膜
性のある樹脂、例えばポリエステル、ポリサルホン、ポ
リカーボネート、ポリスチレン、ポリメタクリル酸エス
テル等と共に溶剤に溶解し、塗布乾燥する。電荷発生層
と電荷輸送層の積層順は、電荷発生層上に電荷輸送層を
塗布してもよいし、その逆でもよい。また本発明におい
てはアルミニウム又はアルミニウム合金で構成された導
電性支持体表面に形成された皮膜と感光層との間に中間
層を設けることも可能である。その結果、本発明の効果
を一層向上させることもできるし、また接着性の改良に
も役立つ。
【0020】中間層に用いる樹脂としては、ポリビニル
アルコール、カゼイン、ポリアクリル酸ナトリウム等の
水溶性樹脂、共重合ナイロン、アルコキシメチル化ナイ
ロン等のアルコール可溶性樹脂、ポリウレタン、メラミ
ン樹脂、エポキシ樹脂等の硬化性樹脂等を挙げることが
できる。また中間層には必要に応じて塗工性、導電性な
どの改良のために、界面活性剤、導電剤、導電性微粉末
等を添加してもよい。また樹脂中に酸化チタン、亜鉛
華、鉛白、リトポン等の白色顔料を分散してもよい。中
間層の厚さは0.1μm以上20μm以下が好ましい。
又、必要に応じて感光層中に酸化防止剤を添加してもよ
いし、感光層上に保護層を設けてもよい。
【0021】図面を参照して具体的に説明すると、図3
はアルミニウム又はアルミニウム合金製の導電性支持体
1の上に陽極酸化皮膜2を形成させ、その上に感光層4
を形成した感光体である。図4は陽極酸化皮膜2の上に
中間層3を形成してから感光層4を形成した例である。
図5は感光層4が電荷発生層5と電荷輸送層6とからな
る積層になったものである。
【0022】図6は図5における中間層3を省略し、更
に電荷発生層5と電荷輸送層6の位置が逆になり、更に
最上層に保護層7を有するものである。図7は図3に示
した感光体の最上層に保護層7を有する例である。図8
は図3に示した感光体の感光層4が電荷発生層5と電荷
輸送層6とからなるものである。
【0023】図9は図6における陽極酸化皮膜と電荷輸
送層との間に中間層3を有するものである。図10は図
4に示した構造の感光体の最上層に保護層7を設けた例
である。
【0024】
【実施例】以下、実施例によって、本発明を具体的に説
明する。なお、実施例に記載の各成分の量(部)は重量
部である。
【0025】実施例1 アルミニウム板を100℃の純水熱湯中に30分間浸漬
させ、厚さ0.3μmのアルミニウムヒドロキシオキサ
イド皮膜を形成した。次にブチラール樹脂エスレックB
LS〔積水化学製〕5部をシクロヘキサノン150部に
溶解し、これに図1のX線回折パターンを持つ化学式I
のトリスアゾ顔料10部を加え、ボールミルにより48
時間分散した。更にシクロヘキサノン210部を加えて
3時間分散を行なった。これを固型分が1.7wt%に
なるように撹拌しながらシクロヘキサノンで希釈した。
こうして得られた電荷発生層用塗布液を前記中間層上に
塗布し、130℃,20分間乾燥し、膜厚0.2μmの
電荷発生層を形成した。次に下記組成の電荷輸送層用塗
布液を電荷発生層上に塗布し、130℃,20分間乾燥
し、厚さ23μmの電荷輸送層を形成し、電子写真感光
体を作製した。
【0026】電荷輸送層用塗布液の組成 電荷輸送物質
【0027】
【化3】
【0028】 ポリカーボネート樹脂(パンライトK−1300;帝人化成製) 10部 シリコーンオイル(KF−50;信越化学工業製) 0.002部 塩化メチレン 90部 比較例1 電荷発生層に加えるトリスアゾ顔料を図2のX線回折パ
ターンを持つ化学式Iのトリスアゾ顔料に替えた以外は
全て実施例1と同様にして電子写真感光体を作製した。
以上のようにして得られた電子写真感光体をEPA−8
100〔川口電気製作所製〕を用い、ダイナミックモー
ドにて測定を行なった。まず感光体に−5KVのコロナ
放電を10秒間行なった後の電位Vm(−V)、その後
10秒間暗減衰させた後、6luxのタングステンラン
プを照射して電位が半分に光減衰するのに必要な露光量
1/2(lux・sec)を測定し、又、露光30秒後
の表面電位Vr(−V)を測定した。
【0029】 Vm(−V) Vr(−V) E1/2(lux・sec) 実施例1 1200 3 0.28 比較例1 1200 3 0.48 実施例1の感光体及び比較例1の感光体とも感光体作製
後に使用したトリスアゾ顔料のX線回折パターンを測定
すると、電荷発生層用塗布液作製前の回折パターンと同
じであった。以上の結果から図1のX線回折パターンを
持つ化学式Iのトリスアゾ顔料を電荷発生物質として使
用することにより高感度となる。
【0030】実施例2 直径80mm、長さ360mmのアルミニウムシリンダ
ー表面を脱脂洗浄した後、0.5%のアンモニア添加し
た純水中で上記アルミニウムシリンダーを6分間浸漬し
煮沸処理を行った。その後200℃の水蒸気による封孔
処理を10分間行った。その結果0.8μmのアルミニ
ウムヒドロキシオキサイド皮膜が形成された。次にアル
コール可溶性共重合ナイロン(CM−8000;東レ
(株)製)10部を150部のメタノールに溶解し、こ
れに酸化チタン粉末タイペークCR−EL〔石原産業
(株)製〕10部を加えボールミルにて24時間分散
し、中間層用塗布液を作製した。このようにして得られ
た中間層用塗布液を前記アルミニウムヒドロキシオキサ
イド皮膜上に浸漬塗布し、110℃,20分間乾燥を行
ない1.0μmの中間層を得た。
【0031】次にブチラール樹脂エスレックBLS〔積
水化学社製〕3部をシクロヘキサノン150部に溶解
し、これに図1で示されるX線回折パターンを持つ化学
式Iのトリスアゾ顔料4.5部を加え、ボールミルで4
8時間分散を行なった後、さらにシクロヘキサノン21
0部を加え12時間分散した。これを容器に取り、固型
分が1.5wt%になるようにシクロヘキサノンを添加
し、電荷発生層用塗布液を得た。これを前記中間層上に
浸漬塗布し、120℃で5分間乾燥し、厚さ約0.1μ
mの電荷発生層を設けた。更に下記組成の電荷輸送用塗
布液を上記電荷発生層上に浸漬塗布し、130℃で15
分間乾燥して、厚さ23μmの電荷輸送層を形成し、電
子写真用感光体を作製した。
【0032】電荷輸送層用塗布液の組成 電荷輸送物質
【0033】
【化4】
【0034】 ポリカーボネート樹脂(パンライトK−1300;帝人化成社製)10部 シリコーンオイル(KF−50;信越化学工業社製) 0.002部 塩化メチレン 95部 実施例3,4,5 実施例2において煮沸処理及び封孔処理時間を変え、更
に形成されたアルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜上
にアルミニウムを蒸着し、煮沸処理及び封孔処理を行っ
た。この蒸着、煮沸処理、封孔処理を繰り返し、膜厚の
異なるアルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜をアルミ
ニウムシリンダー上に形成した。
【0035】 アルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜の膜厚 実施例3 1.5μm 実施例4 4.5μm 参考例1 12.0μm 形成されたアルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜上に
電荷発生層、電荷輸送層を実施例2と全く同様にして感
光体を作製した。
【0036】比較例2 実施例2においてアルミニウムシリンダー上にアルミニ
ウムヒドロキシオキサイド皮膜を全く形成させなかった
以外は、全く同様にして感光体を作製した。
【0037】比較例3 実施例2においてアルミニウムシリンダー上にアルミニ
ウムヒドロキシオキサイド皮膜と中間層を全く形成させ
なかった以外は全く同様にして感光体を作製した。これ
らの感光体をIMAGIO 320〔(株)リコー製〕
に搭載し、10℃/15%RH,20℃/50%RH,
30℃/90%RHの環境の中で20,000枚コピー
を行ない初期画像と20,000枚コピー後の画像品質
を評価した。また、初期画像コピー前と20,000枚
コピー後に現像位置に表面電位計を取り付け、露光部と
非露光部の表面電位(VL,VD)を測定した。
【0038】
【表1】
【0039】参考例1においてコピー後の画像は初期画
像に比べると、V L 上昇による画像濃度低下が発生し
た。比較例3は初期画像に黒斑点が発生し、異常画像で
あったため、20,000枚コピー後の評価は行わなか
った。
【0040】以上の結果からアルミニウムヒドロキシオ
キサイド皮膜を設けた感光体は繰り返し使用しても良好
な画像を提供することができる。又、アルミニウムヒド
ロキシオキサイド皮膜の膜厚が10μm以下であれば、
特に良好な画像を提供することができる。感光体作製
後、電荷発生物質として使用したトリスアゾ顔料のX線
回折パターンを測定すると、電荷発生層用塗布液作製前
の回折パターンと同じであった。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の電子写真
感光体は高感度であって、繰り返し使用しても帯電性の
劣化が少ない。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1〜5で使用したトリスアゾ顔料のX線
回折パターン、
【図2】比較例1で使用したトリスアゾ顔料のX線回折
パターン、
【図3】本発明の電子写真感光体の具体例の断面の模式
図、
【図4】同上
【図5】同上
【図6】同上
【図7】同上
【図8】同上
【図9】同上
【図10】同上
【符号の説明】
1 導電性支持体(アルミニウムまたはその合金製) 2 陽極酸化皮膜 3 中間層 4 感光層 5 電荷発生層 6 電荷輸送層 7 保護層
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭61−151659(JP,A) 特開 昭57−195767(JP,A) 特開 平3−51854(JP,A) 特開 昭64−76062(JP,A) 特開 昭61−124949(JP,A) 特開 昭64−29852(JP,A) 特開 平4−278957(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G03G 5/00

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 アルミニウムまたはアルミニウム合金で
    構成された導電性支持体上に感光層を有する電子写真感
    光体において、この感光層が導電性支持体表面のアルミ
    ニウムヒドロキシオキサイド皮膜上に形成され、かつ下
    記のとおりのX線回折パターンを有する、下記化学式I
    で表されるトリスアゾ顔料を含有するものであり、該ア
    ルミニウムヒドロキシオキサイド皮膜の膜厚が10μm
    以下であることを特徴とする電子写真感光体。 X線回折パターン Cu−Kα線による粉末X線回折パターンで少なくと
    も、2θ=7.0±0.5°、2θ=12.0±1.0
    °に回折ピークを持ち、2θ=7.0±0.5°のピー
    クの回折強度とバックグラウンドの回折強度の比Xが X=(P−B)/B≦2.0 (ただし、P;2θ=7.0±0.5°のピーク位置に
    おけるX線強度、B;2θ=7.0±0.5°のピーク
    の両側の谷を結んだ線のピーク位置におけるX線強度) 化学式I 【化1】
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