JP3234274U

JP3234274U - ラチェットレンチの蓋板構造

Info

Publication number: JP3234274U
Application number: JP2021002799U
Authority: JP
Inventors: 謝　智慶; 智慶謝
Original assignee: 優鋼機械股▲ふん▼有限公司
Priority date: 2019-04-16
Filing date: 2021-07-19
Publication date: 2021-09-30
Anticipated expiration: 2030-02-18
Also published as: TWI683728B; DE102020107822A1; US20200331126A1; TW202039164A; DE102020107822B4; CN211728983U; JP2020175504A

Abstract

【課題】動作中の負荷に耐え、ヘッドの強度を高め、耐用年数を延ばすことができる、ラチェットレンチの蓋板構造を提供する。【解決手段】本体２０とラチェット機構３０と蓋板構造４０とを備え、前記本体のヘッド２１に収容空間２１１を有し、前記収容空間には内側周壁２１３が形成され、前記収容空間は、少なくとも、前記ヘッドの頂面または底面のいずれか一つに開口２１２を形成し、前記ラチェット機構は、前記収容空間に設けられ、且つドライブ部３１１を有し、前記蓋板構造は、蓋部４１と係合部４２とを備え、前記蓋板構造は、前記収容空間の開口に位置され、前記蓋部には、穿孔４１１が設けられ、前記穿孔は前記ラチェット機構のドライブ部に対応し、前記係合部は、前記収容空間の内側周壁に係合され、前記蓋板構造が前記収容空間に取り付けられる際、係合部は前記内側周壁に当接して係合される。【選択図】図４

Description

本考案、ハンドツールに関し、より詳しくは、耐力強度を向上させたラチェットレンチの蓋板構造に関するものである。

従来のラチェットレンチでは、ラチェット機構によって、ワークを一方向の力で駆動させている。場合によっては、力の方向を変えることができる。台湾実用新案Ｍ５７６０８８に開示された従来のラチェットレンチは、本体と蓋板とを備え、前記本体のヘッドに収容室を有し、前記収容室にはラチェット機構が設置され、前記ラチェット機構を前記収容室に収容するように、前記蓋板は２つのねじ部材により前記本体に固定されている。

従来のラチェットレンチでは、蓋板がねじ部材により前記本体に固定されるので、本体の収容室近傍にねじ穴を設ける必要がある。つまり、前記蓋板を前記収容室に固定するために、本体の体積が増大するという問題が生じる。また、前記蓋板は、通常、前記本体に取り付けられただけであり、ラチェット機構が操作中の負荷を形成しても、前記本体の受力が蓋板には伝達されず、前記ヘッド全体に受力を分散できないため、強度を向上させることができない。

本考案の目的は、耐力強度を向上させることが可能なラチェットレンチの蓋板構造を提供することである。

上述した目的を達成するために、本考案は、ラチェットレンチの蓋板構造を提供する。前記ラチェットレンチの蓋板構造は、本体とラチェット機構と蓋板構造とを備え、
前記本体は、ヘッドとロッド本体とを備え、前記ヘッドは前記ロッド本体の前端部に設けられ、前記ヘッドには、収容空間を有し、前記収容空間には、内側周壁が設けられ、且つ、前記収容空間は、少なくとも、前記ヘッドの頂面または底面のいずれか一つに開口を設け、
前記ラチェット機構は、前記収容空間に設けられ、且つドライブ部を有し、
前記蓋板構造は、蓋部と係合部とを備え、前記係合部の厚さは、前記蓋部の厚さよりも厚く、前記蓋板構造は、前記収容空間の開口に位置され、前記蓋部には、穿孔が設けられ、前記穿孔は前記ラチェット機構のドライブ部に対応し、前記係合部は、前記収容空間の内側周壁に係合される。

好ましくは、固定部材をさらに備え、前記固定部材は、前記蓋板構造が前記収容空間内に位置するように、前記ヘッドと前記蓋板構造との間に設置される。

上述した構成によって、前記蓋板構造が前記本体の収容空間の開口に取り付けられた時、係合部は前記収容空間の内側周壁に係合されることで、前記係合部が前記本体の受力を支えることができるので、前記ラチェットレンチの受力が増加しても耐えることができる。これによって、収容空間の耐荷重強度を高め、耐用寿命を延ばすことができる。

本考案の目的、特徴および達成される効果をより理解するために、以下の図面を参照しながら、本考案の実施形態について詳細に説明する。
本考案の実施形態を示す斜視図である。図１の分解図である。本考案の蓋板構造の斜視図である。本考案の蓋板構造の断面図である。図１の局在部の断面図である。図１の蓋板構造係合部が内側周壁に取り付けられた状態を示す図である。

図１〜図４は、本考案の実施形態におけるラチェットレンチの蓋板構造を示している。前記ラチェットレンチ１０は、本体２０とラチェット機構３０と蓋板構造４０とを備える。

前記本体２０は、ヘッド２１とロッド本体２２を備え、前記ヘッド２１は、前記ロッド本体２２の前端部に設けられ、前記ヘッド２１の底面には、収容空間２１１が凹設され、前記収容空間２１１は、前記ヘッドの底面に開口２１２を設け、内部には、内側周壁２１３が設けられ、前記開口２１２の前端部に円弧状の溝部２１４が設けられ、前記内側周壁２１３は、前記収容空間２１１の後端部且つロッド本体２２側に設けられ、前記収容空間２１１には、肩縁部２１５が設けられ、前記肩縁部２１５の端面と前記開口２１２との間に、距離Ｈ１を有し、前記収容空間２１２の頂部には、接続孔２１６が設けられている。前記収容空間２１１は、前記ヘッド２１の頂部および底部を貫通して２つの開口を形成しても良い。

前記収容空間２１１内にラチェット機構３０が設けられ、前記ラチェット機構３０は、ラチェット歯車３１とラチェット歯止め３２と回転方向切替ボタン３３とを備え、前記ラチェット歯車３１には、ドライブ部３１１が設けられ、前記回転方向切替ボタン３３の末端には、位置付けブロック３３１が突出して設けられている。取付の際、前記回転方向切替ボタン３３は、前記接続孔２１６の頂部から前記収容空間２１１に挿入し、前記ラチェット歯止め３２および前記ラチェット歯車３１は、前記開口２１２側より、前記収容空間２１１内に順次挿入する。これによって、前記ラチェット歯止め３２は、前記ラチェット歯車３１と前記回転方向切替ボタン３３との間に設けられることができる。前記ラチェット機構３０の構造および動作方法については、従来の構造のように設定してもよく、ここでは詳細を省略する。

図３Ａおよび図３Ｂには、蓋板構造４０を示している。前記蓋板構造４０は、蓋部４１と係合部４２を備え、前記蓋板構造４０は、前記収容空間２１１の開口２１２を被せることができ、且つ前記収容空間２１１の肩縁部２１５の底端面に位置されている。前記蓋部４１には、前記ラチェット歯車３１のドライブ部３１１が貫通するための穿孔４１１が設けられている。前記係合部４２の厚さＨ２は、前記蓋部４１よりも厚い。前記係合部４２の厚さＨ２は、前記開口２１２と肩縁部２１５との間の距離Ｈ１に相当し、前記蓋板構造４０が前記開口２１２を被せると、前記係合部４２の外側面は、前記本体２０の底面と同一平面になり、且つ前記係合部４２は、前記収容空間２１１の内側周壁２１３に当接する。前記蓋板構造４０は、蓋部４１側の近傍にある係合部４２がアーク接触面４２１に形成されている。前記係合部４２は、前記アーク接触面４２１の底端面において、凸縁４２２が設けられている。前記収容空間２１１と接触している前記係合部４２の頂面には、位置付け孔４２３が設けられ、前記位置付け孔４２３には、前記回転方向切替ボタン３３の位置付けブロック３１１が設けられ、前記位置付けブロックは、前記位置付け孔に係合して制限される。

固定部材５０は、例えば、Ｃ型止め輪などの弾性により係合可能な弾性係合部材５１である。前記固定部材５０は、固定効果をもたらせる他の構造に形成されても良い。前記固定部材５０は、前記溝部２１４と前記アーク接触面４２１との間に弾性的に設置されることで、前記蓋板構造４０を前記収容空間２１１の開口２１２に係合させることができ、且つ、前記固定部材５０では、前記蓋板構造４０の係合部４２を前記内側周壁２１３に向かって付勢することができる。

図２および図４に示すように、設置時、まず、前記ラチェット機構３０の回転方向切替ボタン３３は、本体２０の頂部における接続孔２１６を通して前記収容空間２１１に挿入し、そして、前記ラチェット歯止め３２が前記回転方向切替ボタン３３の前方に位置されるように、前記ラチェット歯止め３２を前記開口２１２側より前記収容空間２１１に挿入し、最後に、前記ラチェット歯車３１は、前記開口２１２より、前記収容空間２１１に取り付けられる。これによって、前記回転方向切替ボタン３３は、前記ラチェット歯止め３２の回転方法を変えることができ、且つ、前記ラチェット歯車３１はドライブ部３１１を一方向に駆動してワークを駆動する動作を行うことができる。

図４および図５に示すように、前記ラチェット機構３０が前記収容空間２１１内部に取り付けられた後、前記蓋板４０が前記開口２１２の端部から挿入される。前記蓋板４０は、前記係合部４２の底面と前記本体２０の底面と同一平面になるように、前記肩縁部２１５の底部を被せるように位置決められる。これによって、前記蓋板４０と前記本体２０とが組み立てられた時、全体として平らな構造になる。そして、前記固定部材５０の弾性係合部材５１に応力を加え、弾性係合部材５１が圧縮され、弾性係合部材５１が変形した状態で、前記本体２０の開口２１２より取り付けられる。最後に、前記弾性係合部材５１に加えた応力を除き、前記弾性係合部材５１は、弾性復元力により、元の形状に復元される。これによって、前記弾性係合部材５１は、前記本体の溝部２１４と前記蓋板構造４０のアーク接触面４２１に弾性的に当接し、前記蓋板構造は、前記収容空間２１１に弾性的に係合されることができる。また、前記蓋板構造４０の係合部４２は、前記内側周壁２１３に弾性的に付勢され、前記本体２０のロッド本体２２が前記ラチェット機構３０を駆動するために応力を与えると、前記本体２０のヘッド２１の局在部の受力は、前記係合部４２に伝達され、前記蓋板構造４０により、本体２０の収容空間２１１の耐荷重強度を高めることができるので、前記収容空間２１１が過度の受力より変形することを防止することができる。

また、前記固定部材５０の弾性係合部材５１は、弾性係合の方式により、前記本体２０と蓋板構造４０を取り付けているので、他に固定するためのねじ穴を設ける必要がない。従来の固定方式と比較して、全体の体積を減らすことができる。また、ねじの締め付けは必要もなく、取付の時間を比較的に短縮し、生産効率を向上させることができる。

本考案のラチェットレンチでは、前記蓋板構造が前記本体の内側周壁に係合されることによって、前記本体の受力が前記蓋板構造に伝達され、前記収容室が強化され、前記ヘッド全体の強度を向上させることができる。結果的には、損傷を避けることができ、耐用寿命を延ばすことができる。従来の蓋板が本体に固定され、耐力強度が向上できないことに対して、本考案の蓋板では、前記ラチェットレンチの収容室の耐荷重能力を高め、ねじ穴を設置する必要な空間および取付の時間を減らすことができる。

上述した実施形態は、本考案を例示するものであり、限定するものではない。本考案の同等の実施および修正は、本考案請求の範囲に含まれている。

１０ラチェットレンチ
２０本体２１ヘッド２１１収容空間
２１２開口２１３内側周壁２１４溝部
２１５肩縁部２１６接続孔２２ロッド本体
３０ラチェット機構３１ラチェット歯車３１１ドライブ部
３２ラチェット歯止め３３回転方向切替ボタン３３１位置付けブロック
４０蓋板構造４１蓋部４１１穿孔
４２係合部４２１アーク接触面４２２凸縁
４２３位置付け孔
５０固定部材５１弾性係合部材
Ｈ１距離Ｈ２厚さ

Claims

ラチェットレンチの蓋板構造であって、本体とラチェット機構と蓋板構造とを備え、
前記本体は、ヘッドとロッド本体とを備え、前記ヘッドは、前記ロッド本体の前端部に設けられ、前記ヘッド内に、収容空間を有し、前記収容空間には、内側周壁が設けられ、且つ、前記収容空間は、少なくとも、前記ヘッドの頂面または底面のいずれか一つに開口を設け、
前記ラチェット機構は、前記収容空間に設けられ、且つドライブ部を有し、
前記蓋板構造は、蓋部と係合部とを備え、前記係合部の厚さは、前記蓋部の厚さより厚く、前記蓋板構造は、前記収容空間の開口に位置され、前記蓋部には、穿孔が設けられ、前記穿孔は前記ラチェット機構のドライブ部に対応し、前記係合部は、前記収容空間の内側周壁に係合される、ことを特徴とする蓋板構造。
固定部材をさらに備え、前記固定部材は、前記蓋板構造が前記収容空間内に位置されるように、前記ヘッドと前記蓋板構造との間に配置される、ことを特徴とする請求項１に記載の蓋板構造。
前記固定部材は、弾性係合部材であり、前記収容空間の開口に溝部が設けられ、蓋部側の近傍にある前記蓋板構造の係合部は、アーク接触面を設け、前記固定部材は、前記溝部と前記アーク接触面との間に弾性的に設置される、ことを特徴とする請求項２に記載の蓋板構造。
前記係合部は、前記アーク接触面において、凸縁を設ける、ことを特徴とする請求項３に記載の蓋板構造。
前記収容空間には、肩縁部が設けられ、前記蓋板構造が、前記肩縁部に位置される、ことを特徴とする請求項１に記載の蓋板構造。
前記肩縁部の端面と前記開口との距離は、前記蓋板構造の係合部の厚さに相当し、前記蓋板構造が前記肩縁部に収容されると、前記係合部と前記本体とは等高である、ことを特徴とする請求項５に記載の蓋板構造。
前記ラチェット機構は、ラチェットとラチェット歯止めと回転方向切替ボタンとを備え、前記収容空間の頂部に接続孔が設けられ、前記回転方向切替ボタンは、前記接続孔を介して前記収容空間に挿入し、前記ラチェットに前記ドライブ部が設けられ、前記ラチェットのドライブ部は、前記蓋板構造の蓋部の穿孔に対応し、前記ラチェット歯止めは、前記ラチェットと前記回転方向切替ボタンとの間に設けられる、ことを特徴とする請求項１に記載の蓋板構造。
前記蓋板構造は、収容空間と接触する前記係合部の接触面に位置付け孔を設け、前記回転方向切替ボタンの末端には位置付けブロックが設けられ、前記位置付けブロックは、前記位置付け孔に係合して制限される、ことを特徴とする請求項６に記載の蓋板構造。
前記開口は、前記本体のヘッドの収容空間の底部に設けられ、前記ラチェット機構は、前記収容空間に内設され、前記蓋板構造は、収容室の底部にある開口より取り付けられ、固定部材は、前記蓋板構造と前記収容空間との間に係合され、前記蓋板構造の係合部は、前記内側周壁に係合される、ことを特徴とする請求項１に記載の蓋板構造。