JP3232639B2 - トークンパス方式のデータ通信システム - Google Patents

トークンパス方式のデータ通信システム

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JP3232639B2
JP3232639B2 JP09254592A JP9254592A JP3232639B2 JP 3232639 B2 JP3232639 B2 JP 3232639B2 JP 09254592 A JP09254592 A JP 09254592A JP 9254592 A JP9254592 A JP 9254592A JP 3232639 B2 JP3232639 B2 JP 3232639B2
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nodes
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博史 小川
信一郎 近藤
範彦 田中
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神鋼電機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ループ状の伝送路に複
数のノードが各々伝送装置を介して接続されたトークン
パス方式のデータ通信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】図3はこの種の通信システムのネットワ
ーク構成を示したもので、10は双方向光伝送路、N1
〜N4はノード、TR1〜TR4は伝送装置である。
【0003】従来のトークンパス方式の通信システムで
は、特定のノード例えばノードN1から送信許可証とな
る制御トークンが光伝送路へ送り出され、当該制御トー
クンを受け取ったノードが自ノードの制御パケットの送
信を許されるが、制御トークンを受け取ったノードはト
ークン応答タイマの設定時間内に確認信号ACKを送信
元ノードに返送し、送信元ノードはトークン消失検出タ
イマの設定時間内に上記確認信号ACKを受信しない場
合には制御トークンが消失したものとして、新たな制御
トークンを再発行する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の方式では、ネッ
トワーク上に複数の制御トークンが存在するマルチトー
クンが発生する恐れがあり、また設定時間の長いトーク
ン消失検出タイマの他に設定時間の短いトークン応答タ
イマを設けるので、ソフトウエア処理が複雑となるの
で、リアルタイム性において劣るという問題があった。
【0005】本発明はこの問題を解消するためになされ
たもので、マルチトークンを確実に防止することがで
き、また従来に比し、トークン消失検出を、よりリアル
タイムで行なうことができるトークンパス方式のデータ
通信システムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、請求項1では、ループ状の伝送路に複数のノ
ードが各々伝送装置を介して接続されたトークンパス方
式のデータ通信システムにおいて、各ノードは送信許可
証となる制御トークンの制御トークン消失検出タイマを
有し、制御トークンを含む制御パケットを送出したノー
ドの制御トークン消失タイマは当該ノードに応じたタイ
マ値にセットされ、上記複数のノードのうち当該制御
ケットを受信したノードのトークン消失タイマは上記
御パケットを送出したノードに応じた値足し込まれる
構成とした。
【0007】請求項2では、各制御パケットは、全ノー
ドの制御トークン検出タイマのタイマ値を有する構成と
した。
【0008】請求項3では、ループ状の伝送路に複数の
ノードが各々伝送装置を介して接続されたトークンパス
方式のデータ通信システムにおいて、制御トークンは世
代番号を有し、新たに制御トークンを発行するノード
は、世代番号を、現世番号+(自ノード番号)に更
新して発行する構成とした。
【0009】
【作用】本発明では、ノードが制御トークンを送信する
際に、その制御トークン消失検出タイマは宛先ノードに
応じたタイマ値にセットされ、また制御パケットを受信
すると、上記制御トークン消失検出タイマは宛先ノード
に応じた値だけ足し込まれる。
【0010】
【実施例】以下、本発明の1実施例を図面を参照して説
明する。
【0011】図1は、図3に示した通信システムにおけ
るノードN1〜N4が送出する制御パケットを示したも
のである。
【0012】この図において、パケット識別コードと
は、各種パケットの種類を識別するためのコードであ
り、アクティブテーブルとは現在正常に動作しているノ
ードを登録したテーブルである。ノードは受信した制御
パケットのアクティブテーブルに自ノードが登録されて
いなかった場合には、受信したアクティブテーブルに自
ノードを追加した新たな制御トークンを発行する。制御
トークン消失検出タイマについては図2を参照して以下
に説明する。
【0013】(A)各ノードN1〜N4は制御トークン
消失検出タイマTM1〜TM4を持っており、ノードが
制御トークンを含む制御パケットを送信する際に、この
制御トークン消失検出タイマはノードに応じたタイマ
値にセットされ、また、各ノードのうちこの制御パケッ
トを受信したノードの制御トークン検出タイマは、上記
制御パケットを送信したノードに応じた値足し込まれ
る。
【0014】(B)また、各ノードN1〜N4は全ノー
ドの制御トークン消失検出時間を格納する制御トークン
消失検出時間テーブルを有している。
【0015】(C)また、パケット上には、全ノードの
制御トークン消失検出時間を載せてある。
【0016】図2は上記制御トークン消失時間足し込み
のプロセスを示したものであり、説明の便宜上、制御
ークン消失時間は各ノードとも同じ値の「t」としてあ
る。T1〜T4は初期値である。
【0017】今、ノードN1が制御トークン宛先をノー
ドN2としてこの制御トークンを含む制御パケットを送
出したとすると、制御トークンがノードN2に渡され
る。制御トークンを発行したノードN1の制御トークン
N1の制御トークン消失検出タイマTM1は時間「t」
がセットされ、制御パケットを受信したノードは、時間
「t」足し込まれ、上記制御トークン消失検出時間テ
ーブルのタイマ値が更新される。そしてこの動作が順次
繰り返される。
【0018】従って、本実施例では、各ノードN1〜N
4の制御トークン消失時間が異なり、タイムアップ時間
が異なるので、複数のノードから同時に制御トークンが
発行されることはない。
【0019】本実施例では、制御トークン消失検出タイ
マだけであり、制御トークン消失検出タイマの他に前記
した制御トークン応答タイマは設けないので、ソフトウ
エア処理が簡素になり、また、制御パケット各ノードN
1〜N4の制御トークン消失検出時間を載せているの
で、各ノードN1〜N4に対する制御トークン消失検出
時間をダイナミックに変えることができ、最適な制御
ークン消失検出時間を容易に設定することができるか
ら、制御トークン消失検出時間を短く設定することがで
き、リアルタイム性が増す。
【0020】なお、制御トークン消失検出時間は、例え
ば「1ノードパス×2.4」とする。送信パケットが破
壊されたとき、他ノードのトークン消失時間が足し込ま
れないことになるので、前段ノードの消失検出タイマ値
が、ほぼ同じになりマルチトークンになる可能性があ
る。これを防止するため、「2.4」倍にする。
【0021】また、アクティブノードがなかった場合に
は、制御トークン消失検出タイマはトークンがシステム
を1周以上できる時間(例えば10秒)にする。受信機
能が破壊されたノードのトークンによって正常なトーク
ンが消され、システム内をトークンが回りきらないこと
をことが起こる場合があり、いつまでも異常ノードのダ
ウンが検出できなくなるからである。
【0022】図1における制御トークン世代NO.は制
御トークンが新たに発行される時に更新されるもので、
システム内に2つ以上の制御トークンが存在するのを防
止するためのものであり、各ノードは最新の制御トーク
ン世代NO.を記憶する。
【0023】各ノードは受信したパケットの制御トーク
ン世代NO.が記憶している値よりも大きいければ更新
し、小さければ受信したパケットを無視し、マルチトー
クンであると判定して受信した制御トークンを捨てる。
【0024】新たに制御トークンを発行するノード、例
えばノードN2は、制御トークン世代NO.を、現在世
代NO.+(自ノード番号である2)2 に更新して発行
する。
【0025】上記したように、制御トークン消失検出時
間を設定することによって、マルチトークンは防止する
ことはできるが、この検出時間の大きいワークステーシ
ョン等がシステムに新たに加入したような場合には、マ
ルチトークンが発生する恐れがあり、上記制御トークン
世代NO.はこのような場合に有効である。
【0026】そして、本実施例の場合は、古い世代N
O.と新しい世代NO.との差が大きくなるので、トー
クン再発行が多発しても、実用上は、世代NO.のダブ
リが生ずることは無く、制御トークンをシステム上にた
だ一つだけ存在させることができる。
【0027】
【発明の効果】本発明は以上説明した通り、パケットを
受信したノードのトークン消失検出タイマは宛先ノード
に応じた値だけ足し込まれることにより、各ノードのト
ークン消失タイムアップ時間が異なるので、マルチトー
クンを確実に防止することができ、また応答タイマを設
けず、かつパケット上には、全ノードの制御トークン消
失検出時間を載せるので、従来に比し、トークン消失検
出を、よりリアルタイムで行なうことができる
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例における制御バケットのフォー
マットを示す図である。
【図2】上記実施例におけるトークン足し込み方式の説
明図である。
【図3】従来のトークンパス方式のネットワークを示す
図でる。
【符号の説明】
10 光伝送路 N1〜N4 ノード TR1〜TR4 伝送装置

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ループ状の伝送路に複数のノードが各々
    伝送装置を介して接続されたトークンパス方式のデータ
    通信システムにおいて、各ノードは送信許可証となる
    トークンの制御トークン消失検出タイマを有し、制御
    トークンを含む制御パケットを送出したノードの制御
    ークン消失タイマは当該ノードに応じたタイマ値にセッ
    トされ、上記複数のノードのうち当該制御パケットを受
    信したノードの制御トークン消失タイマは上記制御パケ
    ットを送出したノードに応じた値足し込まれることを
    特徴とするトークンパス方式のデータ通信システム。
  2. 【請求項2】 各制御パケットは、全ノードの制御トー
    クン消失検出タイマのタイマ値を載せて送信されること
    を特徴とする請求項1記載のトークンパス方式のデータ
    通信システム。
  3. 【請求項3】 ループ状の伝送路に複数のノードが各々
    伝送装置を介して接続されたトークンパス方式のデータ
    通信システムにおいて、制御トークンは世代番号を有
    し、新たに制御トークンを発行するノードは、世代番号
    を、現世番号+(自ノード番号)に更新して発行す
    ることを特徴とする請求項1または請求項2に記載のト
    ークンパス方式の通信システム。
JP09254592A 1992-04-13 1992-04-13 トークンパス方式のデータ通信システム Expired - Lifetime JP3232639B2 (ja)

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