JP3232447U

JP3232447U - アンテナ取付台棒

Info

Publication number: JP3232447U
Application number: JP2021001098U
Authority: JP
Inventors: 和田　功; 功和田
Original assignee: WADADENGYOUSYA CO., LTD.
Current assignee: WADADENGYOUSYA CO., LTD.
Priority date: 2021-03-27
Filing date: 2021-03-27
Publication date: 2021-06-10
Anticipated expiration: 2031-03-27

Abstract

【課題】アンテナの交換作業を容易化できるアンテナ取付台棒を提供する。【解決手段】アンテナ取付台棒１０は、アンテナ支持柱１５の上端部に挿入される管状の本体１１と、本体１１の一端側に設けられ、取り外し対象の４Ｇアンテナを吊り下げ、交換用の５Ｇアンテナを吊り上げるための吊具が取り付けられる吊具取付プレート１２と、本体１１における中間位置の外周部に設けられ、本体の他端がアンテナ支持柱１５の上端部に所定の位置まで挿入されたときに停止させるストッパ１３とを備えることを特徴とする。【選択図】図１

Description

本考案は、例えば、４Ｇアンテナを５Ｇアンテナに交換する作業に用いられる、アンテナ取付台棒に関するものである。

従来、４Ｇアンテナを５Ｇアンテナに付け替える時には、図８に示すように、高所作業車の作業床（バケット）１に作業員２と荷物を載せて昇降させ、アンテナ支持柱３の上部に移動させて作業している。

この交換作業では、まず４Ｇアンテナ４を取り外し、クレーン５を用いて４Ｇアンテナ４を地上に降ろし、５Ｇアンテナをクレーン５により作業員２の位置まで吊り上げて取り付けている。

このため、高所作業車とクレーン５が必要になり、交換作業を行う作業員２だけでなく、これらを操作する作業員も必要となるため、交換作業には多数の作業員と長い作業時間、多額の費用を要する。

しかも、交換作業の作業員２と、高所作業車やクレーン５を操作する作業員が連携して作業しなければならないため、安全に対する十分な配慮も必要になる。

このような作業を容易化するために、例えば、特許文献１には、山間部にある鉄柱などの支持柱に対して、アンテナを簡易に取り付け、保守点検をすることができるアンテナ取付装置、取付方法及び保守点検方法が記載されている。

この特許文献１では、アンテナ取付金具で固定したアンテナとアンテナ支持金具を、アンテナ牽引・接続部の牽引・接続孔、及びアンテナ取上・取下部の牽引孔を用いて牽引し、支持柱を把持した空中線取付金具のアンテナ固定部の接続孔を、アンテナ牽引・接続部の牽引・接続孔と接続することで、アンテナを支持柱に取り付けている。

特開２０２０−２２０８０号公報

特許文献１の技術によれば、アンテナの頭を持ち上げたり下ろしたりする細かな位置調整作業が容易になる。

しかしながら、例えば、４Ｇアンテナを５Ｇアンテナに付け替える交換作業では、一部の作業を容易化できるに過ぎない。

そこで、本考案は、如上のような従来存した諸事情に鑑み創出されたもので、アンテナの交換作業を容易化できるアンテナ取付台棒を提供することを目的とする。

本考案に係るアンテナ取付台棒は、アンテナ支持柱の上端部に挿入される管状の本体と、前記本体の一端側に設けられ、取り外し対象の４Ｇアンテナを吊り下げ、交換用の５Ｇアンテナを吊り上げるための吊具が取り付けられる吊具取付プレートと、前記本体の中間位置の外周部に設けられ、前記本体の他端がアンテナ支持柱の上端部に所定の位置まで挿入されたときに停止させるストッパとを具備することで、上述した課題を解決した。

このような構成によれば、アンテナ取付台棒をアンテナ支持柱の上端部に挿入し、吊具を使って４Ｇアンテナを吊り下げて取り外し、この吊具を使って交換用の５Ｇアンテナを吊り上げて取り付けることができるので、アンテナの交換作業を容易化にできる。しかも、高所作業車やクレーンを用いる必要がないので低コスト化が図れ、作業内容が簡単なので安全に作業できる。

また、前記本体、前記吊具取付プレート及び前記ストッパが、アルミニウム製またはアルミニウム合金製であることで、同じく、上述した課題を解決した。

このような構成によれば、各部をアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成することで軽量化でき、高所への搬送や取り付け作業が容易になる。

更に、前記吊具取付プレートは、前記本体の外周部に前記本体の長手方向に沿って一辺が固着され、前記一辺に対向する辺側に前記吊具を取り付けるための取付孔を有する板状であることで、同じく、上述した課題を解決した。

このような構成によれば、比較的単純な構成でありながら、取付孔に吊具を取り付けることで、アンテナの取り外し作業と取り付け作業の両方の作業に用いることができる。

加えて、前記ストッパは、前記本体の外周に沿って固着された環状部材であることで、同じく、上述した課題を解決した。

このような構成によれば、本体をアンテナ支持柱の上端部に挿入するだけで、本体の自重によってアンテナ支持柱に固定でき、作業を容易化できる。

また、前記ストッパは、前記本体の外周に沿って形成されたフランジであることで、同じく、上述した課題を解決した。

このような構成であっても、本体をアンテナ支持柱の上端部に挿入するだけで、本体の自重によってアンテナ支持柱に固定でき、作業を容易化できる。

本考案に係るアンテナ取付台棒によれば、アンテナの交換作業を容易化できる。

本考案の実施形態に係るアンテナ取付台棒の斜視図である。本考案の実施形態に係るアンテナ取付台棒の平面図、正面図及び側面図である。図１及び図２に示したアンテナ取付台棒をアンテナ支持柱に装着した状態のアンテナ支持柱の上端部近傍を示す断面図である。図１及び図２に示したアンテナ取付台棒をアンテナ支持柱に装着した状態を示す斜視図である。図１及び図２に示したアンテナ取付台棒をアンテナ支持柱に装着する作業について説明するための斜視図である。図１及び図２に示したアンテナ取付台棒を用いて、４Ｇアンテナを５Ｇアンテナに交換する作業について説明するための斜視図である。図６に続く作業について説明するための斜視図である。４Ｇアンテナを５Ｇアンテナに交換する従来の作業について説明するための斜視図である。

以下に、図面を参照して、本考案の一実施の形態について説明する。

図１は、本考案の実施形態に係るアンテナ取付台棒の斜視図である。アンテナ取付台棒１０は、アンテナ支持柱の上端部に挿入される管状の本体１１と、この本体１１の一端側に設けられた吊具取付プレート１２と、本体１１の中間位置の外周部に設けられたストッパ１３とで構成されている。

本体１１は、本例ではアルミニウム製またはアルミニウム合金製のパイプである。吊具取付プレート１２には、取り外し対象の４Ｇアンテナを吊り下げ、交換用の５Ｇアンテナを吊り上げるための吊具が取り付けられる取付孔１４が形成されている。また、ストッパ１３は、本体１１の他端がアンテナ支持柱１５に所定の位置まで挿入されたときに停止させるためのものである。

これら吊具取付プレート１２とストッパ１３もアルミニウムまたはアルミニウム合金で形成され、本体１１に溶接などで取り付けられる。すなわち、吊具取付プレート１２は、本体１１の外周部に、この本体１１の長手方向に沿って長方形の板状の一辺（短辺）が溶接などで溶着され、この一辺に対向する辺側に吊具を取り付けるための取付孔１４が形成されている。

ストッパ１３は、本体１１の外周に沿って溶接などで溶着された環状部材、あるいは本体１１の外周に沿って形成されたフランジである。

図２は、アンテナ取付台棒１０の平面図、正面図及び側面図である。ここでは、本体１１の直径φ１が７０〜８０ｍｍ、長さΔＬ１が９００ｍｍのアルミニウム製のパイプの例を示しているが、太さ（直径φ１）はアンテナ支持柱１５の内径に合わせて設定する。吊具取付プレート１２は、長辺Ｌ１が１５０ｍｍ、短辺Ｌ２が７５ｍｍ、厚さＤ１が８ｍｍの長方形のアルミニウム板であり、直径が１６ｍｍの取付孔１４が形成されている。

また、ストッパ１３は、直径φ２が１３０ｍｍ、厚さＤ２が５ｍｍのアルミニウム製の環状であり、アンテナ取付台棒１０の下端からΔＬ２（３００ｍｍ）程度の中間位置に装着されている。

図３は、図１及び図２に示したアンテナ取付台棒１０をアンテナ支持柱１５に装着した状態のアンテナ支持柱１５の上端部近傍を示す断面図である。図示するように、アンテナ取付台棒１０の下部が、ストッパ１３の位置までアンテナ支持柱１５に挿入されて装着される。

図４は、図１及び図２に示したアンテナ取付台棒１０をアンテナ支持柱１５に装着した状態の斜視図である。吊具取付プレート１２には、取り外し対象の４Ｇアンテナ２０を吊り下げ、交換用の５Ｇアンテナを吊り上げるための吊具として滑車１６が取り付けられている。

次に、上記のような構成のアンテナ取付台棒１０を用いたアンテナの交換作業について図５乃至図７により詳しく説明する。

図５（ａ）〜（ｄ）は、アンテナ取付台棒１０をアンテナ支持柱１５に装着する作業を示しており、図６（ａ）〜（ｃ）及び図７（ａ）〜（ｃ）はそれぞれ４Ｇアンテナ２０を５Ｇアンテナ２１に交換する作業を示している。

まず、作業員がアンテナ支持柱１５の上部に登り、図５（ａ），（ｂ）に示すように、アンテナ支持柱１５から避雷針２２などを取り除く。次に、図５（ｃ），（ｄ）に示すように、作業員がアンテナ支持柱１５の上端部にアンテナ取付台棒１０の下部をストッパ１３の位置まで挿入して装着する。

そして、図６（ａ）に示すように、吊具取付プレート１２に滑車１６を取り付ける（予め取り付けておいても良い）。その後、図６（ｂ）に示すように、４Ｇアンテナ２０を取り外し、滑車１６にロープ１７をかけて４Ｇアンテナ２０を地上に降ろす。同様な作業により、全ての４Ｇアンテナ２０を取り外して地上に降ろす。

続いて、図６（ｃ）に示すように、５Ｇアンテナ２１をロープ１７と滑車１６を使って地上からアンテナ支持柱１５の上部に引き上げ、図７（ａ）に示すように、アンテナ支持柱１５に取り付ける。同様な作業により、全ての５Ｇアンテナ２１を取り付けると図７（ｂ）に示すような状態となる。

そして、図７（ｃ）に示すように、アンテナ取付台棒１０を取り外し、避雷針２２などをアンテナ支持柱１５の上部に装着する。

このように、本考案に係るアンテナ取付台棒を用いることで、アンテナの交換作業を容易化できる。しかも、高所作業車やクレーンを用いる必要がないので低コスト化が図れ、作業内容が簡単なので安全に作業できる。

尚、本考案は上述した実施形態に限定されるものではなく、要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施することが可能である。

例えば、アンテナ取付台棒が中空の円筒形の場合を例に取って説明したが、アンテナ支持柱の上端部に挿入した状態で固定できれば、中空の円筒形に限られるものではない。

また、吊具取付プレートが長方形の場合について説明したが、本体１１から若干離れた位置に吊具が取り付けられれば長方形に限られない。

更に、アンテナ取付台棒をアンテナ支持柱の上端部に固定できれば、ストッパも環状部材やフランジに限らないのはもちろんである。

本考案のアンテナ取付台棒は、例えば、アンテナの交換作業に用いることができ産業上有用である。

１…作業床（バケット）
２…作業員
３…アンテナ支持柱
４…４Ｇアンテナ
５…クレーン
１０…アンテナ取付台棒
１１…本体
１２…吊具取付プレート
１３…ストッパ
１４…取付孔
１５…アンテナ支持柱
１６…滑車
１７…ロープ
２０…４Ｇアンテナ
２１…５Ｇアンテナ
２２…避雷針

Claims

アンテナ支持柱の上端部に挿入される管状の本体と、
前記本体の一端側に設けられ、取り外し対象の４Ｇアンテナを吊り下げ、交換用の５Ｇアンテナを吊り上げるための吊具が取り付けられる吊具取付プレートと、
前記本体の中間位置の外周部に設けられ、前記本体の他端がアンテナ支持柱の上端部に所定の位置まで挿入されたときに停止させるストッパと
を具備することを特徴とするアンテナ取付台棒。
前記本体、前記吊具取付プレート及び前記ストッパが、アルミニウム製またはアルミニウム合金製である、ことを特徴とする請求項１に記載のアンテナ取付台棒。
前記吊具取付プレートは、前記本体の外周部に前記本体の長手方向に沿って一辺が固着され、前記一辺に対向する辺側に前記吊具を取り付けるための取付孔を有する板状である、ことを特徴とする請求項１又は２に記載のアンテナ取付台棒。
前記ストッパは、前記本体の外周に沿って固着された環状部材である、ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載のアンテナ取付台棒。
前記ストッパは、前記本体の外周に沿って形成されたフランジである、ことを特徴とする請求項１乃至３のいずれか１項に記載のアンテナ取付台棒。