JP3232261B2 - 防除機 - Google Patents

防除機

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JP3232261B2 JP11606297A JP11606297A JP3232261B2 JP 3232261 B2 JP3232261 B2 JP 3232261B2 JP 11606297 A JP11606297 A JP 11606297A JP 11606297 A JP11606297 A JP 11606297A JP 3232261 B2 JP3232261 B2 JP 3232261B2
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守 岩本
昭司 佐伯
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ヤンマー農機株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、果樹等の防除作業
を行う防除機に関する。
【0002】
【従来技術】従来、果樹等の防除作業を走行しながら行
う場合には、スピードスプレヤー等の自走式の防除機や
トラクター等で牽引するブームスプレヤーや走行車両に
搭載する防除機にて行うことがよく知られており、これ
ら防除機は、エンジン、薬液タンク、ポンプ、ノズル及
び送風機等にて構成され、タンク内の薬液をポンプにて
吸入・加圧してノズルから噴霧し、又は、更に送風機に
て吹き上げて果樹の下方より散布するように構成されて
いる。
【0003】また、実開平5 ー1 3 5 6 9 号公報に記載
される技術の如く、複数個のノズルを支持するノズル支
持フレームを作業進行方向と直行し、かつ該ノズル支持
フレームを2 分割して、右半分散布用ノズル支持フレー
ムと左半分散布用ノズル支持フレームに構成し、該各々
のノズル支持フレームを機体進行方向で前後に設け、該
左右支持フレームは、前後方向駆動装置及び周方向駆動
装置によりそれぞれ防除機の前後方向及び噴霧放出部の
周方向へ揺動可能とした防除機が公知とされている。
【0004】また、実開平4 ー5 0 1 5 4 号公報に記載
の技術の如く、走行体に設けた支持マストに走行体の進
行方向に対して側方に向けて薬剤を散布する支持ノズル
を装備し、該支持マストを走行体に設けた支持枠に、左
右方向に回動可能に支持し、両端に散布ノズルを有する
回動アームを支持マストに対し上下方向に回動可能に支
持するとともに、前記支持マストの左右回動機構と散布
ノズルの上下回動機構とを連動するように連係させ、散
布ノズルの先端部が回動運動するように構成した防除機
が公知とされている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記し
た従来のブームスプレーヤー等においては、ノズルから
噴霧した薬液を送風機の風力にて吹き上げて果樹へ付着
させるようにしているが、薬液の噴霧方向が一定である
ために果樹の葉の一方向の表面又は裏面にしか薬液が付
着せず、散布ムラとなる部分が生じていた。また、送風
機は負荷が大きくかかり高馬力のエンジンを必要とする
ので、コスト高になるとともに、騒音発生の原因にもな
るものであった。
【0006】また、実開平5 ー1 3 5 6 9 号公報に記載
の技術においては、複数個のノズルを支持する2 分割し
た左右ノズル支持フレームを機体進行方向で前後に設け
ているので、その分だけ機体の前後長さが長くなり、旋
回時に最外側に位置する機体部分の移動軌跡が大きくな
り、樹間が狭い場合には機体が樹木に接触あるいは衝突
し、機体や樹木を損傷する恐れがある。
【0007】前記の実開平5 ー1 3 5 6 9 号公報に開示
の技術においては、左右ノズル支持フレームは、前後方
向駆動装置及び周方向駆動装置によりそれぞれ機体の前
後方向及び噴霧放出部の周方向へ揺動させる構成になっ
ているが、前記複数個のノズルを支持するノズル支持フ
レームを前後方向駆動装置により前後方向に揺動させる
際、柱の延長部である頂部すなわち機体中心部に位置す
るノズルの揺動量は、ノズル支持フレームの側方である
周端部に位置するノズルの揺動量より小さく(ノズル軌
跡が小さく)なり、作業状態において前記機体の中心部
に位置するノズルの軌跡はトロコイド曲線状にならず、
波形状となり、散布ムラが生じるという不具合がある。
一方、機体中心部に位置するノズルより側方に位置する
ノズル軌跡においても、トロコイド曲線状にはならず、
前記ノズルが前方に移動する移動域と、前記ノズルが後
方に移動する移動域が一部重複するようなノズル軌跡に
なり、該重複部分は濃くなるという散布ムラが生じると
いう不具合がある。
【0008】実開平4 ー5 0 1 5 4 号公報記載の技術に
おいても、走行体の進行方向に対して側方に向けて薬剤
を散布するノズルのみの構成であるので、立木には有効
な防除が可能であるが、棚作においては上方に散布でき
ず、有効な防除作業ができないという不具合がある。そ
こで、本発明は、送風機を用いることなく、薬液の付着
性を高めることができ、薬液の必要以上の飛散を防ぎ、
確実に果樹へ散布することができる防除機を提供するこ
とをその目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る防除機は、
前記の目的を達成するために、機体に対して上方及び左
右側方に薬剤を噴霧可能な複数のノズルのそれぞれに配
設される複数の噴口を千鳥状となし、前記複数のノズル
は作業の進行方向と略直交し、かつ略同一平面に位置す
るように配設するとともに、前記複数のノズルの前後揺
動機構と左右揺動機構とを同調させて駆動可能に構成
し、作業状態において前記複数のノズル軌跡がトロコイ
ド曲線状になるように構成したことをその特徴とするも
のである。
【0010】
【作用】次に作用を説明すると、タンクT 内の薬液を動
噴D にて吸入、加圧して、作業進行方向H に直交した位
置に配設された噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ から噴霧して果樹の防
除を行う場合、モータM を駆動して偏心軸2 3 を回転さ
せると、該偏心軸2 3 が枢支されている枢支部1 5 b の
部分が円運動し、左右回動ステー5 の枢支軸5 aが枢支
されている枢支部1 5 a が左右に揺動する状態でリンク
板1 5 が左右に揺動するとともに、ジョイント1 6 の下
端部1 6 a が楕円運動する。前記リンク板1 5 が左右揺
動し、左右回動ステー5 が左右に揺動すると、機体進行
方向に平行とされている左右回動軸7 を支点としてノズ
ル支持フレーム1 0 が左右に揺動し、台座1 3 等を介し
て噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ ・ が左右に揺動する。
【0011】また、ジョイント1 6 の下端部1 6 a が楕
円運動すると、ジョイント1 6 が上下動し、ジョイント
1 6 の上端部1 6 b が枢結されている連結板1 7 が上下
回動し、該連結板1 7 を介して前後回動軸8 を支点とし
て揺動リンク3 が前後に揺動し、ノズルリンク4 ・ 4 が
前後に揺動し、ノズル回動軸1 1 を支点として噴口1・ 1
・ ・ ・ ・ が前後に揺動する。このように噴口1 ・ 1 ・ ・
・ ・ が前後左右に同時に揺動することにより、噴口1 ・
1 ・ ・ ・ が円又は楕円運動し、該運動と機体の進行と
により前記複数のノズル軌跡がトロコイド曲線状になる
ものである。
【0012】
【実施例】次に、本発明の実施例を説明する。図1 は、
本発明の防除噴口の実施例を示す全体正面図、図2 は、
同じく全体側面図、図3 は、リンク板1 5 が左右に揺動
する状態を示す正面図、図4 は、ノズルN が左右に揺動
する状態を示す正面図、図5 は、ノズルN が前後に揺動
する状態を示す側面図、図6 は、ノズルリンク4 が摺動
する状態を示す正面図、図7 は、ノズルN の噴口1 ・ 1
・ ・ ・ を千鳥状に配置した状態を示す平面図、図8 は、
ノズルN 1 ・ N 2 ・ N 3 による全体噴霧状態を示す説明
図、図9 は、ノズルN 2 ・ N 3 による両側噴霧状態を示
す説明図、図1 0 は、ノズルN 2 による片側噴霧状態を
示す説明図、図1 1 は、ノズルN 1 ・N 2 ・ N 3 の作業
時の軌跡を示す説明図、図1 2 は、ノズルN の噴口1 ・
1 ・ ・・ ・ を走行車両C に搭載した状態を示す説明図で
ある。
【0013】図1 ・ 図2 において、複数の噴口1 ・ 1 ・
・ ・ が正面視扇状に配設され、該噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ は噴
口台2 ・ 2 ・ ・ ・ ・ の上面に立設されており、該噴口台
2 ・2 ・ ・ ・ はそれぞれ正面視円弧状であり、噴口1 ・ 1
・ ・ ・ と略同心で正面視扇状に配設されている。先
ず、前記噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ の前後揺動機構について説明
すると、前記噴口台2 の下面中央には、固定部材2 1 を
介して前後位置にノズルリンク4 ・ 4 が平行に中心側
(前記の左右回動軸7 方向)へ突設されており、正面側
すなわち前記の左右回動軸7 を中心とする放射線上に直
交する側にはノズル回動ステー9 が固設されている。前
記ノズルリンク4 ・ 4 の間には左右方向に配設されてい
る略半円形状の揺動リンク3 が挿入されており、該揺動
リンク3 の両端部は、前後回動軸8 に固設されている。
【0014】そして前後回動軸8 は、回動支持フレーム
1 2 ・ 1 2 上部の軸支部1 2 a ・ 12 a に回転自在に軸
架されており、該回動支持フレーム1 2 ・ 1 2 は、下端
部がノズルセット台2 0 の後側左右上面の位置に取付固
定されている。前記前後回動軸8 の中途部には、連結板
1 7 が前方へ突出した状態で固設されており、該連結板
1 7 には、ジョイント1 6 の先端部1 6 b が枢結されて
おり、該ジョイント16 の下端部1 6 a は、リンク板1 5
の中途部に枢結されている。この下端部1 6a と先端部
1 6 b は、球形ジョイント等で構成されて前後左右に回
動可能とされている。
【0015】次に、噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ ・ の左右回動機構
について説明すると、前記ノズル回動ステー9 には、左
右方向にノズル回動軸1 1 が軸架されており、該ノズル
回動軸1 1 は台座1 3 の軸支部1 3 b に回転自在に軸支
され、該軸支部1 3 b は台座1 3 に逆L 字状に後方へ折
り曲げられて立設されている連結アーム1 3 a の先端部
に固設されている。前記台座1 3 はノズル支持フレーム
1 0 に取付固定されており、該ノズル支持フレーム1 0
は、正面視略台形であり、上面部と左右傾斜面部に台座
1 3 ・ 1 3 ・ 1 3 を取付固定し、それぞれの台座1 3 ・
1 3 ・ 1 3 に噴口台2 ・ 2 ・ ・ ・ ・ を取付けてそれぞれ
に噴口1 ・ 1 ・ 1 を設け三噴口一組としてノズルN を構
成し、更に、中ノズルN 1、左ノズルN 2 及び右ノズルN
3 の三組のノズルが構成されている。
【0016】前記ノズル支持フレーム1 0 の下面中央部
には、左右回動ステー5 が垂設されており、該左右回動
ステー5 には、機体の進行方向に平行な方向(前後方
向)に左右回動軸7 が軸架されている。該左右回動軸7
は回動支持台1 4 上面に固設されている軸支部1 4 a に
軸支されており、該回動支持台1 4 は、ノズルセット台
2 0 の前側中央上面位置に取付固定されている。前記左
右回動ステー5 の後側は下方に延設され、その先端部に
は枢支軸5 a が後方に突設されており、該枢支軸5 a
は、リンク板1 5 の一端部に設けられている枢支部1 5
a に枢支されている。前記リンク板1 5 の他端部には、
枢支部1 5 b が設けられており、モータM の駆動軸2 2
に固設されている偏心軸2 3 に枢支されている。
【0017】なお、本実施例において、噴口1 ・ 1 ・ ・
・ を三噴口一組として三分割した中ノズルN 1 、左ノズ
ルN 2 及び右ノズルN 3 を構成しているが、噴口1 及び
ノズルN の配列数は特に限定するものではなく、二噴口
や四噴口、二ノズルや四ノズル等に扇形に配設すること
もでき、また、噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ を扇状に立設する構造
の他に、噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ を上方へ向けた状態で水平方
向に配設する構造とすることも可能である。
【0018】そして、図3 に示す如く、モータM を駆動
して偏心軸2 3 を回転させると、リンク板1 5 の枢支部
1 5 b の部分が円運動し、枢支部1 5 a が左右に揺動す
る状態でリンク板1 5 が左右に揺動するとともに、ジョ
イント1 6 の下端部1 6 a が楕円(正面視で)運動す
る。前記リンク板1 5 が左右揺動することにより、左右
回動ステー5 が左右に揺動し、左右回動軸7 を支点とし
てノズル支持フレーム10 が左右に揺動し、図4 に示す
如く、ノズルN の噴口1 ・ 1・ ・ ・が左右に揺動する。
【0019】また、ジョイント1 6 の下端部1 6 a が楕
円運動することにより、図5 に示す如く、ジョイント1
6 が上下動し、ジョイント1 6 の上端部1 6 b が枢結さ
れている連結板1 7 が上下回動し、前後回動軸8 を支点
として揺動リンク3 が前後に揺動し、ノズルリンク4 ・
4 が前後に揺動し、ノズル回動軸1 1 を支点としてノズ
ルN の噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ が前後に揺動する。
【0020】このとき、前記揺動リンク3 とノズルリン
ク4 ・ 4 の係合部には、摺動部S が設けられており、図
6 に示す如く、噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ ・ が左右に揺動すると
きには、ノズルリンク4 ・ 4 は、揺動リンク3 の前後両
側で左右方向に摺動し、図5に示す如く、噴口1 ・ 1 ・ ・
が前後に揺動するときには、ノズルリンク4 ・ 4 は、
揺動リンク3 の両側で上下方向に摺動するように構成さ
れ、中ノズルN 1 、左ノズルN 2 及び右ノズルN 3 の噴
口1 ・ 1 ・ ・ ・ ・ が一体となって左右に揺動するととも
に、中ノズルN 1 、左ノズルN 2 及び右ノズルN 3 の噴
口1 ・ 1 ・ ・ ・が各々前後に揺動し、これを合成すると
噴口1 の回動軌跡は円又は楕円となるものである。
【0021】また、図6 に示す如く、揺動リンク3 とノ
ズルリンク 4 ・ 4の接触点の長さを左右と中央で異なる
ようにしている。つまり、左右ノズル N 2 ・ N 3のノズ
ルリンク4 ・ 4 の揺動リンク3 接触点までの距離 Aを、
中ノズル N 1のノズルリンク4 の揺動リンク3 接触点ま
での距離 Bより短くしている。これは、左右の接触点か
ら前後回動軸8 の中心までの距離L 1 は中央の接触点か
ら前後回動軸8 の中心までの距離 L 2より短いために、
揺動リンク3 の振れ幅は両側が小さく中央が大きくなる
ので、両側のノズルリンク4 の振れ幅を大きくするため
に接触点を回動支点側に位置させて、前記ノズル N 1 ・
N 2 ・ N 3の噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ ・ の前後揺動量が一定と
なるようにしているのである。なお、前述とは逆に前記
リンク比を調整することにより、前記ノズル N 1 ・ N 2
・ N 3の噴口 1 ・ 1 ・ ・の前後揺動量を分割単位で各々
別に変更することも可能である。
【0022】以上のように構成したノズル N 1 ・ N 2 ・
N 3の噴口 1 ・ 1 ・ ・ ・ ・は、図 12に示す如く、防除
機としてタンク T、動噴 D及びエンジン Eとともに走行
車両Cに搭載されて、例えば、図8 に示す如く、棚作り
Rの梨や葡萄の果樹に防除を行う場合には、タンク T内
の薬液を動噴 Dにて吸入、加圧して前記のノズル N 1・
N 2 ・ N 3の噴口 1 ・ 1 ・ ・ ・の全部から噴霧すること
により、散布作業を行うことができるように構成でき、
但し、この場合は水平方向に噴口 1 ・ 1 ・ ・ ・を配置す
る方が効率よく散布できる。
【0023】また、図9 に示す如く、林檎等の樹木 U ・
Uに防除を行う場合には、上方への噴霧は必要ないの
で、左右のノズル N 2 ・ N 3に噴霧ホースを接続し(又
は、噴霧バルブやコック等を開閉し)、左右方向に薬液
の散布作業を行うことができるように構成される。更
に、図1 0 に示す如く、片側のみの樹木 Uに防除を行う
場合には、片側のみのノズル N 2にのみ噴霧ホースを接
続し散布作業を行うことができるようにしている。
【0024】そして、前述の散布作業において、図1 1
に示す如く、中ノズル N 1、左ノズル N 2、及び右ノズ
ル N 3の噴口 1 ・ 1 ・ ・ ・ ・は、作業進行方向 Hに直交
した位置に配設され、前後左右に揺動することにより、
前記ノズル N 1 ・ N 2 ・ N 3ごとに円(楕円)運動し、
車両の前進と組み合わせてトロコイド曲線状となって薬
液を噴霧し薬液の噴霧にムラが生じないものであり、ま
た図7 に示す如く、前記噴口 1 ・ 1 ・ ・ ・を千鳥状に配
設することにより、噴口 1 ・ 1 ・ ・ ・の取付数を増加さ
せることも、同じ数では中心間の取付ピッチを離すこと
ができ、噴霧する霧の乱流を防止し、薬液の果樹への付
着性能を高めることができる。なお、本実施例におい
て、走行車両 Cに搭載される防除機に用いられている
が、他に自走式の防除機又は走行車両に牽引される牽引
式の防除機においても用いることも可能である。
【0025】本実施例においては、前記したように、揺
動リンク3 とノズルリンク4 ・ 4 の接触点の長さを左右
と中央とで異ならしめて、前記したノズルN 1 ・ N 2 ・
N 3の噴口1 ・ 1 ・ ・ ・ の前後揺動が略一定となるよう
にしている。このことは、前記したノズルの前後左右の
揺動と、作業状態における機体の進行とによって前記の
複数のノズル軌跡がトロコイド曲線状となることに資す
るものである。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る防除機は、以上のように構
成したので、次のような効果を奏するものである。すな
わち、複数のノズルの軌跡を前後揺動機構と左右揺動機
構とを同調させて駆動可能に構成したため、薬剤が前後
及び左右方向にも噴霧され果樹の葉の表面だけでなく裏
面にも薬剤を付着させることができ、薬剤を送風機の風
力にて吹き上げて付着性能を高める必要がなくなるた
め、送風機を省略することができ、送風機の分だけ機体
の前後長さを短くすることができる。
【0027】 また、機体に対して上方及び左右側方に
薬剤噴霧可能な複数のノズルのそれぞれに配設される複
数の噴口を千鳥状としたので、噴口の取付数を増かさせ
ることも、同じ数では中心間の取付けピッチを離すこと
ができ、噴霧する霧の乱流を防止し、薬液の果樹への付
着性能を高めることができるものであり、前記の複数の
ノズルは機体の進行方向と略直交し、かつ略同一平面に
位置するように配設したことにより、2 分割したノズル
支持フレ−ムを機体進行方向で前後に設けた従来のもの
に比べて、機体の前後長さを短くすることができ、旋回
時に最外側に位置する機体部分の移動軌跡を小さくする
ことができ、機体が樹木に接触あるいは衝突して機体や
樹木に損傷が生じることが従来に比べ少なくすることが
できる。
【0028】更に、本発明においては、複数のノズルを
前後揺動機構と左右揺動機構とを同調させて駆動し、該
駆動による前後方向揺動と左右方向揺動と、機体の進行
とによって前記の複数のノズル軌跡をトロコイド曲線状
となるように構成したので側方に薬剤を噴霧したとき、
所謂塗りつぶすような薬剤散布が可能になり、棚作にお
いても散布ムラの少ない防除が可能となるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1 】本発明の防除噴口の実施例を示す全体正面図
【図2 】同じく全体側面図
【図3 】リンク板が左右に揺動する状態を示す正面図
【図4 】ノズルが左右に揺動する状態を示す正面図
【図5 】ノズルが前後に揺動する状態を示す側面図
【図6 】ノズルリンクが摺動する状態を示す正面図
【図7 】ノズルの噴口を千鳥状に配置した状態を示す平
面図
【図8 】ノズルN 1 ・ N 2 ・ N 3 による全体噴霧状態を
示す説明図
【図9 】ノズルN 2 ・ N 3 による両側噴霧状態を示す説
明図
【図1 0 】ノズルN 2 による片側噴霧状態を示す説明図
【図1 1 】ノズルN 1 ・ N 2 ・ N 3 の作業時の軌跡を示
す説明図
【図1 2 】ノズルN の噴口を走行車両に搭載した状態を
示す説明図
【符号の説明】
1 噴口 2 噴口台 3 揺動リンク 4 ノズルリンク 5 左右回動ステー 6 前後回動ステー 7 左右回動軸 8 前後回動軸 9 ノズル回動ステー 10 ノズル支持フレーム 11 ノズル回動軸 15 リンク板 N ノズル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A01M 7/00 B05B 17/00 101

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機体に対して上方及び左右側方に薬剤を
    噴霧可能な複数のノズルのそれぞれに配設される複数の
    噴口を千鳥状となし、前記複数のノズルは作業の進行方
    向と略直交し、かつ略同一平面に位置するように配設す
    るとともに、前記複数のノズルの前後揺動機構と左右揺
    動機構とを同調させて駆動可能に構成し、作業状態にお
    いて前記複数のノズル軌跡がトロコイド曲線状になるよ
    うに構成したことを特徴とする防除機。
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