JP3232006B2 - 車両搭載クレーンの制御装置 - Google Patents

車両搭載クレーンの制御装置

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JP3232006B2
JP3232006B2 JP23495796A JP23495796A JP3232006B2 JP 3232006 B2 JP3232006 B2 JP 3232006B2 JP 23495796 A JP23495796 A JP 23495796A JP 23495796 A JP23495796 A JP 23495796A JP 3232006 B2 JP3232006 B2 JP 3232006B2
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均 堀内
龍太郎 水谷
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、油圧式の車両搭
載クレーンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、油圧式クレーンの油圧回路として
特公平2−20845号公報に開示されているようなも
のがある。この油圧式クレーンの油圧回路は車両に搭載
されて、図5に示すように、通常は、オペーレータ10
1が、後に説明する手動切換弁を切り換えるレバー1を
操作することによって、クレーン2の旋回,伸縮,起伏あ
るいは巻き上げを行う。また、オペーレータ101の視
界不良箇所で荷の積み降ろしを行う場合には、玉掛者1
02が遠隔操作用の操作器103で電磁切換弁を切り換
え操作して、クレーン2の旋回,伸縮,起伏あるいは巻き
上げを行うものである。
【0003】上記油圧式クレーンの油圧回路における具
体的構成は、図4に示すようになっている。すなわち、
ポンプ4からの圧油をタンク5に導くメインライン6に
は、上記レバー1によって操作されると共に、中立時に
開放する一方、切り換え時に閉鎖するセンターバイパス
通路を有するクローズドセンター型手動切換弁(以下、
単に手動切換弁と言う)7〜12の上記センターバイパ
ス通路が直列に接続されている。そして、手動切換弁
7,8の負荷ポートにはアウトリガーシリンダ13,14
が接続されている。同様に、上記手動切換弁9の負荷ポ
ートには旋回モータ15が接続され、手動切換弁10の
負荷ポートにはブーム伸縮シリンダ16が接続され、手
動切換弁11の負荷ポートにはウインチモータ17が接
続され、手動切換弁12の負荷ポートにはブーム起伏シ
リンダ18が接続されている。
【0004】上記メインライン6における手動切換弁7
より上流側から分岐した第1分岐ライン20には、各手
動切換弁7〜12におけるポンプポートが並列に接続さ
れている。さらに、メインライン6における手動切換弁
7より上流側をタンク5に導くリリーフ弁22が介設さ
れた第2分岐ライン21には、各手動切換弁7〜12の
タンクポートが並列に接続されている。
【0005】また、上記手動切換弁7〜12から成る手
動切換弁集合体19の下流側のメインライン6と、上記
手動切換弁集合体19の下流側の第2分岐ライン21と
の間には、電磁切換弁集合体23を構成する電磁切換弁
24〜27が並列に接続されている。そして、電磁切換
弁24の負荷ポートには旋回モータ15が接続され、電
磁切換弁25の負荷ポートにはブーム伸縮シリンダ16
が接続され、電磁切換弁26の負荷ポートにはウインチ
モータ17が接続され、電磁切換弁27の負荷ポートに
はブーム起伏シリンダ18が接続されている。尚、上記
電磁切換弁24〜27は、図5に示す操作器103によ
って操作される。
【0006】また、上記電磁切換弁集合体23よりも下
流側のメインライン6には電磁比例式リリーフ弁28が
介設されている。この電磁比例式リリーフ弁28は遠隔
制御されて、メインライン6の圧力制御を行うことによ
ってアクチュエータ13〜18の速度制御を行うもので
ある。
【0007】上記構成を有する油圧式クレーンの油圧回
路は、次のように動作する。先ず、手動操作時には、上
記レバー1によって手動切換弁7,8を動作側に切り換
えて、アウトリガーシリンダ13,14を伸長させてア
ウトリガー3,3を張り出す。そして、レバー1によっ
て手動切換弁9〜12を順次動作位置に切り換えて、ク
レーン2の旋回,伸縮,起伏あるいは巻き上げ等を行う。
その際に、上記手動切換弁9〜12のうち動作位置に切
り換えられた手動切換弁によってメインライン6が閉鎖
されて電磁切換弁集合体23側には圧油が供給されな
い。さらに、各電磁切換弁24〜27は中立位置にある
ために、各電磁切換弁24〜27の出力はブロック状態
にあって、電磁切換弁24〜27によって各アクチュエ
ータ15〜18は駆動されない。
【0008】次に、全手動切換弁9〜12を図4に示す
ように中立位置にしたまま、操作器103の操作ボタン
(図示せず)を操作して、例えば電磁切換弁27を動作位
置に切り換えると、ブーム起伏シリンダ18が伸長可能
になる。ところが、電磁比例式リリーフ弁28は非通電
状態であるからリリーフセット圧は0となり、ポンプ4
からメインライン6に供給された圧油は全部タンク5に
戻されてメインライン6には圧が立たず、ブーム起伏シ
リンダ18は動作しない。そして、上記操作器103の
グリップ(図示せず)を握ることによって電磁比例式リリ
ーフ弁28への制御電流を上げてリリーフセット圧を上
げて行き、ブーム起伏シリンダ18の負荷圧力を越える
とブーム起伏シリンダ18が動作してクレーン2が起伏
する。その際に、上記グリップの握り力を変えることに
よって電磁比例式リリーフ弁28の制御電流が変わって
電磁比例式リリーフ弁28の2次圧力が変わり、クレー
ン2の起伏速度が変化する。こうして、上記電磁比例式
リリーフ弁28によりメインライン6の圧力を制御する
ことによって、クレーン2の旋回,伸縮,起伏あるいは巻
上げをの速度を制御するようにしている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の油圧式クレーンの油圧回路には以下のような問題が
ある。すなわち、上記ポンプ4から吐出された圧油をア
ンロードさせるために、メインライン6における手動切
換弁7より上流側をリリーフ弁22が介設された第2分
岐ライン21によってタンク5に導くようにしている。
そして、総ての手動切換弁7〜12におけるポンプポー
トとタンクポートを第1分岐ライン20と第2分岐ライ
ン21とに並列に接続している。したがって、手動操作
時においては、総ての手動切換弁7〜12に対応したア
クチュエータを動作させることか可能である。
【0010】このことは、上記クレーン2の旋回と伸縮
とを同時に行う等、2種のアクチュエータを同時に操作
する場合には便利である。しかしなから、重量物を巻き
上げ中において、誤って手動切換弁7や手動切換弁8の
レバー1を操作してアウトリガー3を引っ込めてしまう
可能性があり、その場合には、車両が転倒する恐れがあ
り、非常に危険であるという問題がある。
【0011】そこで、この発明の目的は、オペレータの
意に反してアウトリガーが動作しない車両搭載クレーン
の制御装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に係る発明は、車両搭載クレーン用の各ア
クチュエータの夫々に対応する手動切換弁の総てが中立
位置にある場合に,各手動切換弁のセンターバイパス通
路を介してポンプからの圧油をタンクに戻すメインライ
ンを有すると共に,上記手動切換弁を動作位置に切り換
えた場合には上記メインラインの圧油を対応するアクチ
ュエータに供給する一方,当該アクチュエータからの戻
り油を上記タンクに戻すように配管された車両搭載クレ
ーンの制御装置において、車両の両側に配置されたアウ
トリガーの夫々を駆動するアウトリガーシリンダと、上
記メインラインにおける上記手動切換弁とポンプとの間
から分岐した分岐ラインと、上記分岐ラインに,互いに
並列に接続されて上記アウトリガーシリンダの動作を切
り換え制御するアウトリガー用手動切換弁と、上記ポン
プからの圧油を供給する高圧ラインに互いに並列に接続
されると共に,上記アクチュエータの動作を切り換え制
御する電磁切換弁と、上記メインラインにおける上記手
動切換弁の上流側に介設されると共に,上記ポンプから
の圧油を上記分岐ラインに供給するアウトリガー操作位
置と,手動操作時に上記ポンプからの圧油を上記メイン
ラインに供給する手動ノーマル位置と,上記ポンプから
の圧油をブロックする第1遠隔操作位置と,遠隔操作時
に上記ポンプからの圧油を上記高圧ラインに供給する第
2遠隔操作位置とに切り換え可能な電磁比例切換弁を備
えたことを特徴としている。
【0013】上記構成によれば、アウトリガーの張り出
し時には、電磁比例切換弁がアウトリガー操作位置に切
り換えられる。そうすると、ポンプからの圧油が上記分
岐ラインのみに切り換え供給され、この分岐ラインに並
列に接続された手動切換弁が操作されることによってア
ウトリガーシリンダが動作して、上記アウトリガーが張
り出されて車両が保持される。
【0014】ここで、上記分岐ラインには、手動操作時
および遠隔操作時に圧油が供給されるメインラインおよ
び高圧ラインとは独立して圧油が供給されるようになっ
ている。したがって、手動操作時および遠隔操作時には
上記分岐ラインに圧油が供給されず、誤って上記アウト
リガー駆動用の手動切換弁が操作されてもアウトリガー
シリンダには圧油が供給されない。したがって、上記張
り出しているアウトリガーが引っ込むことはない。
【0015】また、請求項2に係る発明は、請求項1に
係る発明の車両搭載クレーンの制御装置において、上記
電磁比例切換弁は,2次側の圧力を1次側に導くパイロ
ット通路を有すると共に、上記ポンプと電磁比例切換弁
との間に介設されると共に,上記電磁比例切換弁のパイ
ロット通路を介して,上記メインライン・上記分岐ライン
および上記高圧ラインの何れかが上記リリーフ機能付バ
イパス型圧力補償弁のバネ室に導かれて,上記電磁比例
切換弁の前後の差圧を一定に制御するリリーフ機能付バ
イパス型圧力補償弁と、上記リリーフ機能付バイパス型
圧力補償弁のバネ室に接続された最高圧調整用リリーフ
弁を備えたことを特徴としている。
【0016】上記構成によれば、リリーフ機能付バイパ
ス型圧力補償弁によって、電磁比例切換弁の前後の差圧
が上記電磁比例切換弁の開度に拘わらず一定になるよう
に制御される。また、上記ポンプの吐出圧の最高値が最
高圧力調整用リリーフ弁によって設定される。したがっ
て、遠隔操作によってアクチュエータの中の一つを電磁
切換弁で選択して作動させ、上記電磁比例切換弁の開度
を遠隔制御すると、アクチュエータの負荷の大小に拘わ
らず圧力補償された上記電磁比例切換弁によって設定さ
れた流量の圧油が上記選択されたアクチュエータに供給
される。したがって、負荷の大小に拘わらず、選択され
たアクチュエータの速度を正確に制御できる。
【0017】また、請求項3に係る発明は、請求項1に
係る発明の車両搭載クレーンの制御装置において、上記
電磁比例切換弁は、上記アウトリガー操作位置では,上
記分岐ラインに接続される高圧負荷ポートとポンプポー
トとが連通され、上記手動ノーマル位置は上記アウトリ
ガー操作位置に隣接しており,この手動ノーマル位置で
は,上記メインラインに接続される高圧負荷ポートとポ
ンプポートとが連通され、上記第1遠隔操作位置は上記
手動ノーマル位置に隣接しており,この第1遠隔操作位
置では,高圧負荷ポートと上記ポンプポートとの間が閉
鎖され、上記第2遠隔操作位置は上記第1遠隔操作位置
に隣接しており,この第2遠隔操作位置では,上記高圧ラ
インに接続される高圧負荷ポートとポンプポートとが連
通されると共に,電流値に応じて上記ポンプポートと高
圧負荷ポートとの間の開度が大きくなり、手動操作から
遠隔操作に切り換える場合には、必ず上記手動ノーマル
位置から上記第1遠隔操作位置を経て上記第2遠隔操作
位置に切り換わるようになっていることを特徴としてい
る。
【0018】上記構成によれば、アウトリガー操作時に
は、意識的に、上記電磁比例切換弁をオフセット位置で
あるアウトリガー操作位置に切り換えなければならな
い。したがって、オペレータの意に反して上記アウトリ
ガーが操作されることが防止される。さらに、手動操作
から遠隔操作に切り換える場合には、上記電磁比例切換
弁を第1遠隔操作位置を経由して第2遠隔操作位置に切
り換えなければならない。そして、上記第1遠隔操作位
置においては、上記ポンプからの圧油はメインラインに
供給されないようになっている。その結果、手動操作か
ら遠隔操作時に移行する際に各アクチュエータが一旦停
止されて、その後、上記ポンプの吐出量やアクチュエー
タの負荷の大小には関係なく流量0から微速制御され
る。したがって、手動操作から遠隔操作に切り換えた際
に、直ちにアクチュエータが動くことがなく安全であ
る。
【0019】また、請求項4に係る発明は、請求項1に
係る発明の車両搭載クレーンの制御装置において、上記
アクチュエータのうち、動作時に比較的大きな慣性力が
働くアクチュエータの動作を切り換え制御する電磁切換
弁は、供給側の通路よりも戻り側の通路の開度が小さく
てメータアウト制御を行う電磁比例切換弁であることを
特徴としている。
【0020】上記構成によれば、第2電磁比例切換弁
が、慣性力が働くアクチュエータに対してメータアウト
回路を構成することになる。したがって、慣性負荷の大
きな、例えば、旋回用油圧モータ等のアクチュエータを
低速駆動してもハンチングが生じない。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、この発明を図示の実施の形
態により詳細に説明する。図1は、本実施の形態の車両
搭載クレーンの制御装置における油圧回路の概略図であ
る。また、図2は図1における圧油供給ブロックDの詳
細図であり、図3は図1における圧油供給方向切換ブロ
ックEの詳細図である。上記油圧回路は車両に搭載され
て、通常は、オペーレータが手動切換弁に直結して車両
の側面に配列されているレバーを操作することによっ
て、クレーンの旋回,伸縮,デリックあるいは巻き上げを
行う。また、オペーレータの視界不良箇所で荷の積み降
ろしを行う場合には、玉掛者が遠隔操作器で電磁切換弁
を切り換え操作して、クレーンの旋回,伸縮,デリックあ
るいは巻き上げを行うものである。
【0022】ポンプ31からの圧油は、メインライン3
2によってタンク48に導かれる。そして、このメイン
ライン32には、図3に示すように、上記レバーによっ
て操作されると共に、中立時に開放する一方、切り換え
時には閉鎖するセンターバイパス通路を有するクローズ
ドセンター型手動切換弁(以下、単に手動切換弁と言う)
38〜41の上記センターバイパス通路が直列に接続さ
れている。そして、手動切換弁38における負荷ポート
には旋回モータ42が接続されている。同様に、手動切
換弁39にはブーム伸縮シリンダ43が接続され、手動
切換弁40には巻上モータ44が接続され、手動切換弁
41にはデリックシリンダ45が接続されている。
【0023】また、上記メインライン32における手動
切換弁41より上流側から一旦分岐して再度メインライ
ンにおける手動切換弁38の下流側で合流する第1分岐
ライン37には、手動切換弁33,34の上記センター
バイパス通路が直列に接続されている。そして、手動切
換弁33,34における負荷ポートにはアウトリガーシ
リンダ35,36が接続されている。
【0024】上記第1分岐ライン37の手動切換弁33
より上流側から分岐して手動切換弁34におけるポンプ
ポートに至る第2分岐ライン46には、手動切換弁33
におけるポンプポートが接続されている。また、ポンプ
31からの圧油を供給するための高圧ライン47には、
手動切換弁38〜41のポンプポートが並列に接続され
ている。尚、高圧ライン47は、メインライン32にお
ける手動切換弁41の上流側と、メインライン32側か
らの流れを許可する逆止弁55が介設されたライン56
によって接続されている。一方、上記メインライン32
の手動切換弁41より上流側から分岐してメインライン
32の手動切換弁38より下流側に至る戻しライン49
には、手動切換弁38〜41のタンクポートが並列に接
続されている。また、メインライン32の手動切換弁3
8より下流側には、手動切換弁33,34のタンクポー
トが並列に接続されている。
【0025】上記戻しライン49の手動切換弁41より
上流側には、リリーフ機能付バイパス型圧力補償弁(以
下、単に圧力補償弁と言う)50を介設している。ま
た、メインライン32における戻しライン49の分岐点
と手動切換弁41との間には、電磁比例切換弁51を介
設している。
【0026】上記電磁比例切換弁51は、図2にシンボ
ルを示すような構造を有している。図2において、一端
に位置するアウトリガー操作位置aでは、上流第1分岐
ライン37に接続されるポートBと第2ポンプポートP
2、ポートBとパイロットポートPPが連通される。一
方、メインライン32に接続されるポートA、高圧ライ
ン47に接続されるポートC、第1ポンプポートP1
閉鎖される。また、ソレノイド52が非励磁時における
手動ノーマル位置bでは、ポートAと第1ポンプポート
1、ポートAとパイロットポートPP、ポートCとパ
イロットポートPPが連通される。一方、ポートB、第
2ポンプポートP2が閉鎖される。また、中立位置であ
る第1遠隔操作位置cでは、上記ポートAとパイロット
ポートPP、ポートCとパイロットポートPPが連通さ
れる。一方、ポートB、第2ポンプポートP2、第1ポ
ンプポートP1が閉鎖される。また、他端に位置する第
2遠隔操作位置dでは、ポートCと第1ポンプポートP
1、ポートCとパイロットポートPPが連通される。一
方、ポートB、ポートA、第2ポンプポートP2が閉鎖
される。
【0027】こうして、上記アウトリガー操作時には、
手動ノーマル位置bに対して第1遠隔操作位置cおよび
第2遠隔操作位置dとは反対側に設けられたアウトリガ
ー操作位置aに意識的に切り換えるようにして、オペレ
ータの意に反して手動ノーマル位置bに切り換わらない
ようになっている。また、手動操作時の手動ノーマル位
置bから遠隔操作時の第2遠隔操作位置dに切り換わる
際には、必ず第1遠隔操作位置cを経由して、ポンプ3
1からの圧油が一旦ブロックされるようになっている。
【0028】上記電磁比例切換弁51におけるパイロッ
トポートPPは、パイロットライン53によって圧力補
償弁50のバネ室に導かれている。また、このパイロッ
トライン53と戻しライン49とを接続するライン54
には最高圧力調整用のリリーフ弁60が介設されてお
り、このリリーフ弁60のバネ力を調整することによっ
て圧力補償弁50のパイロット圧が調整されてポンプ3
1の吐出圧の最高値が調整される。
【0029】また、図3に示すように、上記高圧ライン
47と戻しライン49との間には、クローズドセンタ型
の電磁切換弁61〜64が並列に接続されている。そし
て、電磁切換弁61における負荷ポートには旋回モータ
42が接続されている。同様に、電磁切換弁62にはブ
ーム伸縮シリンダ43が接続され、電磁切換弁63には
巻上モータ44が接続され、電磁切換弁64にはデリッ
クシリンダ45が接続されている。
【0030】上記電磁比例切換弁51および電磁切換弁
61〜64は、上記遠隔操作器を操作することによって
動作する。すなわち、玉掛者が上記遠隔操作器を操作す
ると、図1に示すように、この遠隔操作器に内蔵された
ラジコン送信器65から、玉掛者による操作内容を表す
電波が送信される。そして、この電波が車両に搭載され
たラジコン受信器66によって受信されて、受信された
電波が表す操作内容が遠隔制御部67によって解読され
る。その結果、玉掛者による操作内容が電磁比例切換弁
51あるいは電磁切換弁61〜64の切り換え制御(オ
ン/オフ制御)である場合には、電磁弁切換回路68によ
って制御対象の切換弁に切り換え制御信号が出力され
る。一方、玉掛者による操作内容が電磁比例切換弁51
の比例制御である場合には、比例弁用ドライバ69によ
って、電磁比例切換弁51に比例制御信号が出力され
る。
【0031】尚、玉掛者による上記電磁比例切換弁51
の制御流量の設定は、上記遠隔操作器におけるグリップ
の握りに設けられた引き金の引き量によって行われる。
また、上記電磁弁切換回路68による電磁比例切換弁5
1または電磁切換弁61〜64への切り換え制御信号の
出力は、オペーレータによるボタン操作によっても可能
になっている。
【0032】上記構成の車両搭載クレーンの制御装置は
次のように動作する。 (1) アウトリガーの張り出し 先ず、上記ボタン操作によって電磁弁切換回路68に対
して電磁比例切換弁51および電磁切換弁61〜64の
切り換え指令がなされて、電磁比例切換弁51がアウト
リガー操作位置a(図2参照)に切り換えられる一方、電
磁切換弁61〜64が中立位置に切り換えられる。そう
すると、電磁比例切換弁51におけるポートBからはポ
ンプ31からの圧油が第1分岐ライン37に供給され、
さらに第2分岐ライン46にも供給される。
【0033】この状態で、上記レバーの操作によって手
動切換弁33,34を動作位置に切り換えてアウトリガ
ーシリンダ35,36を伸長させ、アウトリガー(図示せ
ず)を張り出す。そうした後、上記レバーによって手動
切換弁33,34を中立位置に戻す。以後、パイロット
操作型逆止弁71〜74の動作によって、上記アウトリ
ガーは張り出した状態に固定される。この場合、上記電
磁比例切換弁51におけるポートA,Cは閉鎖されてい
るので、ポンプ31からの圧油はメインライン32およ
び高圧ライン47に供給されない。したがって、手動切
換弁38〜41が操作されても、アウトリガーシリンダ
35,36以外のアクチュエータ42〜45は動作しな
いのである。
【0034】(2) 手動操作 次に、上記ボタン操作によって電磁弁切換回路68に対
して電磁比例切換弁51の切り換え指令がなされて、電
磁比例切換弁51が手動ノーマル位置bに切り換えられ
る。そうすると、電磁比例切換弁51におけるポートA
からはポンプ31からの圧油がメインライン32に供給
され、さらにライン56を介して高圧ライン47にも供
給される。
【0035】その際に、上記電磁比例切換弁51はポー
トA,CとパイロットポートPPとが連通した構成を有
しており、メインライン32および高圧ライン47の圧
油が圧力補償弁50のバネ室およびリリーフ弁60のパ
イロット室に導かれている。したがって、圧力補償弁5
0によって、電磁比例切換弁51の前後の差圧が電磁比
例切換弁51の開度に拘わらず一定になるよるように制
御される。また、リリーフ弁60によって、ポンプ31
の吐出圧の最高値が設定されるのである。
【0036】上述の状態において、上記レバーによって
何れかの手動切換弁38〜41を動作位置に切り換える
と、高圧ライン47からの圧油が上記切り換えられた手
動切換弁38〜41に対応したアクチュエータ42〜4
5に供給されて、クレーンの旋回,ブームの伸縮,ブーム
のデリックあるいは巻き上げ等が行われる。その間、上
記電磁切換弁61〜64は中立位置にあるために各電磁
切換弁61〜64の出力はブロック状態にあり、各電磁
切換弁61〜64によって各アクチュエータ42〜45
は駆動されない。
【0037】ここで、上記電磁比例切換弁51における
ポートBは閉鎖されているので、ポンプ31からの圧油
は第1分岐ライン37および第2分岐ライン46には供
給されない。したがって、クレーンの旋回,ブームの伸
縮,ブームのデリックあるいは巻き上げ中において、誤
って手動切換弁33,34が操作されてもアウトリガー
シリンダ35,36は動作せず、アウトリガーが引っ込
んでしまって車両が転倒する恐れは全く無いのである。
【0038】(3) 遠隔操作 先ず、オペレータによって上記レバーが操作されて手動
切換弁38〜41が中立位置に戻される。そして、玉掛
者によって上記遠隔操作器が操作されて、電磁比例切換
弁51が第1遠隔操作位置cに切り換えられる。そうす
ると、電磁比例切換弁51によってポンプ31からの圧
油がブロックされてメインライン32,第1分岐ライン
37および高圧ライン47に供給されない。ここで、上
記電磁比例切換弁51はポートA,Cとパイロットポー
トPPとが連通した構成を有しており、メインライン3
2および高圧ライン47の圧油が圧力補償弁50のバネ
室に導かれている。したがって、ポンプ31の吐出圧が
メインライン32の圧力あるいは高圧ライン47の圧力
のうち高い方の圧力とバネ力との和になるように制御さ
れる。つまり、ベントアンロードされる。
【0039】このように、本実施の形態においては、手
動操作から遠隔操作に移行する場合に、必ず電磁比例切
換弁51が第1遠隔操作位置cに切り換えられて、ポン
プ31からメインライン32および高圧ライン47への
圧油の供給を止められるようにしている。したがって、
エンジンアイドリング時においてポンプ31から15(l
/min)程度の圧油が吐出されている場合でも、総てのア
クチュエータ42〜45を一旦停止状態にできる。その
ために、以後の操作によって選択されたアクチュエータ
(例えば、ブーム伸縮シリンダ43)の負荷圧(例えば2k
g/cm2)が電磁切換弁(例えば、電磁切換弁62)の最低制
御圧力よりも低い場合に、遠隔操作器の上記グリップを
握らなくとも上記選択されたアクチュエータが動いてし
まうことがないのである。したがって、以後の操作によ
ってアクチュエータが選択された場合に、この選択され
たアクチュエータを、その負荷圧の大小とは関係なく流
量0(l/min)から微速制御ができることになる。すなわ
ち、選択されたアクチュエータをが突然動き出すことが
なく安全なのである。
【0040】上述の状態において、玉掛者によって上記
遠隔操作器が操作されて、各電磁切換弁61〜64のう
ち目的とするアクチュエータに対応する電磁切換弁が動
作側に切り換えられることによって、上記目的とするア
クチュエータが駆動可能になる。そして、上記遠隔操作
器におけるグリップの引き金が徐々に引かれると、引き
金の引き量に比例して電磁比例切換弁51の位置が第1
遠隔操作位置cから第2遠隔操作位置dに切り換わる。
そして、ポートCからは、圧力補償弁50が電磁比例切
換弁51の前後の差圧を圧力補償しているから、ポート
C側の負荷圧の大小に関係なくポートCの開度に応じた
流量の圧油が高圧ライン47に供給される。こうして、
遠隔操作時における上記選択されたアクチュエータへの
圧油の供給が、流量0(l/min)から徐々に且つ安全に行
われるのである。したがって、ポンプ31の吐出量や上
記選択されたアクチュエータの負荷圧の大小には関係な
く、低い流量での極微速制御が可能となる。また、負荷
圧の大小に関係なく上記引き金の引き量に応じた流量の
圧油がアクチュエータに供給されるので、アクチュエー
タの速度制御を正確にでき、操作性が良くなる。
【0041】上述のように、本実施の形態においては、
上記ポンプ31からの圧油を手動切換弁38〜41をセ
ンターバイパスしてタンク48に導くメインライン3
2、および、手動切換弁38〜41および電磁切換弁6
1〜64に圧油を供給する高圧ライン47とは独立し
て、アウトリガーシリンダ35,36駆動用の手動切換
弁33,34のみに圧油を供給する第1,第2分岐ライン
37,46を設けている。そして、ポンプ31からの圧
油をメインライン32,高圧ライン47および第1分岐
ライン37に切り換え供給する電磁比例切換弁51に
は、手動ノーマル位置に対して遠隔操作位置とは反対側
に位置するアウトリガー操作位置を設け、このアウトリ
ガー操作位置の場合にのみポンプ31からの圧油を第1
分岐ライン37に供給するようにしている。
【0042】したがって、上記電磁比例切換弁51を手
動ノーマル位置,第1遠隔操作位置あるいは第2遠隔操
作位置に切り換えた際には、ポンプ31からの圧油は第
1分岐ライン37には供給されず、誤って手動切換弁3
3,34を動作位置に切り換えたとしてもアウトリガー
が引っ込むことはないのである。また、アウトリガー操
作時には、意識的に、電磁比例切換弁51を手動ノーマ
ルおよび遠隔操作位置とは反対側のアウトリガー操作位
置に切り換える必要がある。すなわち、本実施の形態に
よれば、オペレータの意に反してアウトリガーが操作さ
れない安全な車両搭載クレーンの制御装置を提供できる
のである。
【0043】尚、上記実施の形態においては、クレーン
操作用のアクチュエータ42〜45への遠隔操作時にお
ける圧油の供給/排出は、電磁切換弁61〜64を介し
て行うようにしている。したがって、遠隔操作時には、
各アクチュエータ42〜45からの戻り油は電磁切換弁
61〜64を介してそのままタンク48に戻されるた
め、メータアウト回路を構成してはいない。ところで、
本クレーン制御装置を搭載した車両を坂道に止めてクレ
ーンのブームを坂道の上から下方向に旋回する場合に
は、旋回モータ42は大きな慣性負荷を駆動することに
なる。そうすると、低速度制御領域においてハンチング
を生ずるのである。このハンチングを防止るためには、
遠隔操作時にメータアウト回路を形成すればよい。
【0044】そこで、上記旋回モータ42の如く慣性負
荷を駆動するアクチュエータへの遠隔操作時における圧
油の供給/排出を、供給側の通路よりも戻り側の通路の
開度が小さい電磁比例切換弁を介して行うようにするの
である。そうすれば、旋回モータ42を遠隔操作する場
合にはメータアウト回路が形成され、慣性負荷の大きな
旋回モータ42を低速度制御する場合に発生するハンチ
ングを防止できるのである。
【0045】
【発明の効果】以上より明らかなように、請求項1に係
る発明の車両搭載クレーンの制御装置は、手動操作時お
よび遠隔操作時に手動切換弁および電磁切換弁にポンプ
からの圧油を供給するメインラインおよび高圧ラインと
は独立して、アウトリガーシリンダ用の手動切換弁に圧
油を供給する分岐ラインを設け、電磁比例切換弁をアウ
トリガー操作位置に切り換えた場合にのみ上記分岐ライ
ンに圧油を供給するようにしたので、手動操作時あるい
は遠隔操作時に上記電磁比例切換弁を手動ノーマル位
置,第1遠隔操作位置あるいは第2遠隔操作位置に切り
換えた場合には上記分岐ラインに圧油が供給されない。
したがって、手動操作時あるいは遠隔操作時に誤ってア
ウトリガー用の手動切換弁が操作されたとしても、アウ
トリガーが引っ込むことがない。すなわち、この発明に
よれば、オペレータの意に反してアウトリガーが操作さ
れることがない。
【0046】また、請求項2に係る発明の車両搭載クレ
ーンの制御装置は、上記ポンプと電磁比例切換弁との間
にリリーフ機能付バイパス型圧力補償弁を介設し、上記
メインラインの高圧側,上記分岐ラインおよび上記高圧
ラインの何れかの圧力を上記電磁比例切換弁のパイロッ
ト通路を介して上記リリーフ機能付バイパス型圧力補償
弁のバネ室に導くので、上記リリーフ機能付バイパス型
圧力補償弁の動作によって第1電磁比例切換弁の前後の
差圧が電磁比例切換弁の開度に拘わらず一定になるよう
に制御できる。したがって、遠隔操作時において、選択
されたアクチュエータの負荷の大小に拘わらず圧力補償
された上記第1電磁比例切換弁によって設定された流量
の圧油が上記選択されたアクチュエータに供給されて、
負荷の大小に拘わらず当該アクチュエータの速度を正確
に制御できる。
【0047】また、請求項3に係る発明の車両搭載クレ
ーンの制御装置における上記電磁比例切換弁は、上記分
岐ラインに接続される高圧負荷ポートとポンプポートと
を連通するアウトリガー操作位置は、ノーマル位置に対
して第1,第2遠隔操作位置と反対側に位置しているの
で、オペレータは、上記アウトリガーを動作させる際に
は、上記電磁比例切換弁を意識的にアウトリガー操作位
置に切り換えなければならない。したがって、手動操作
位置や遠隔操作位置と間違えてアウトリガー操作位置に
切り換えることを防止でき、オペレータの意に反して上
記アウトリガーが動作することを防止できる。
【0048】さらに、手動操作時における手動ノーマル
位置と遠隔操作時における第2遠隔操作位置との間に設
けられた第1遠隔操作位置では、ポンプポートと高圧負
荷ポートとの間を閉鎖するので、上記ポンプからの圧油
はブロックされて上記メインラインに供給されない。し
たがって、手動操作から遠隔操作に移行する際に各アク
チュエータは一旦停止され、その後、上記ポンプの吐出
量やアクチュエータの負荷の大小には関係なく、上記選
択されたアクチュエータを流量0から微速制御できる。
すなわち、この発明によれば、選択されたアクチュエー
タが操作者の意志に反して突然動き出すことを防止でき
るのである。
【0049】また、請求項4に係る発明の車両搭載クレ
ーンの制御装置は、上記アクチュエータのうち、動作時
に比較的大きな慣性力が働くアクチュエータを駆動する
際には、供給側の通路よりも戻り側の通路の開度が小さ
い電磁比例切換弁を介して圧油を供給/排出するように
しているので、メータアウト回路を構成できる。したが
って、この発明によれば、慣性負荷の大きなアクチュエ
ータを低速駆動してもハンチングが生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の車両搭載クレーンの制御装置におけ
る油圧回路の概略図である。
【図2】図1における圧油供給ブロックの詳細図であ
る。
【図3】図1における圧油供給方向切換ブロックの詳細
図である。
【図4】従来の油圧式クレーンの油圧回路における回路
図である。
【図5】図4に示す油圧式クレーンの油圧回路を用いた
作業の説明図である。
【符号の説明】
31…ポンプ、 32…メインライ
ン、33,34,38〜41…手動切換弁、35,36…
アウトリガーシリンダ、37…第1分岐ライン、
42…旋回モータ、43…ブーム伸縮シリンダ、
44…巻上モータ、45…デリックシリンダ、
46…第2分岐ライン、47…高圧ライン、
48…タンク、49…戻しライン、5
0…リリーフ機能付バイパス型圧力補償弁、51…電磁
比例切換弁、 60…最高圧力調整用リリー
フ弁、61〜64…電磁切換弁、 67…遠隔
制御部。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 水谷 龍太郎 大阪府摂津市西一津屋1番1号 ダイキ ン工業株式会社淀川製作所内 (72)発明者 坂上 一也 東京都新宿区西新宿2−6−1新宿住友 ビル ダイキン工業株式会社東京支店内 (56)参考文献 特開 平8−100805(JP,A) 特開 昭57−201435(JP,A) 特開 平8−59185(JP,A) 特公 平2−20845(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B66C 13/20,23/78

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両搭載クレーン用の各アクチュエータ
    (42〜45)の夫々に対応する手動切換弁(38〜41)
    の総てが中立位置にある場合に、各手動切換弁(38〜
    41)のセンターバイパス通路を介してポンプ(31)か
    らの圧油をタンク(48)に戻すメインライン(32)を有
    すると共に、上記手動切換弁(38〜41)を動作位置に
    切り換えた場合には上記メインライン(32)の圧油を対
    応するアクチュエータ(42〜45)に供給する一方、当
    該アクチュエータ(42〜45)からの戻り油を上記タン
    ク(48)に戻すように配管された車両搭載クレーンの制
    御装置において、 車両の両側に配置されたアウトリガーの夫々を駆動する
    アウトリガーシリンダ(35,36)と、 上記メインライン(32)における上記手動切換弁(38
    〜41)とポンプ(31)との間から分岐した分岐ライン
    (37,46)と、 上記分岐ライン(46)に,互いに並列に接続されて上記
    アウトリガーシリンダ(35,36)の動作を切り換え制
    御するアウトリガー用手動切換弁(33,34)と、 上記ポンプ(31)からの圧油を供給する高圧ライン(4
    7)に互いに並列に接続されると共に、上記アクチュエ
    ータ(42〜45)の動作を切り換え制御する電磁切換弁
    (61〜64)と、 上記メインライン(32)における上記手動切換弁(38
    〜41)の上流側に介設されると共に、上記ポンプ(3
    1)からの圧油を上記分岐ライン(37,46)に供給する
    アウトリガー操作位置(a)と、手動操作時に上記ポンプ
    (31)からの圧油を上記メインライン(32)に供給する
    手動ノーマル位置(b)と、上記ポンプ(31)からの圧油
    をブロックする第1遠隔操作位置(c)と、遠隔操作時に
    上記ポンプ(31)からの圧油を上記高圧ライン(47)に
    供給する第2遠隔操作位置(d)とに切り換え可能な電磁
    比例切換弁(51)を備えたことを特徴とする車両搭載ク
    レーンの制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の車両搭載クレーンの制
    御装置において、 上記電磁比例切換弁(51)は、2次側の圧力を1次側に
    導くパイロット通路を有すると共に、 上記ポンプ(31)と電磁比例切換弁(51)との間に介設
    されると共に、上記メインライン(32),上記分岐ライ
    ン(37,46)および上記高圧ライン(47)の何れかの
    圧力が上記パイロット通路を介してバネ室に導かれて、
    上記電磁比例切換弁(51)の前後の差圧を一定に制御
    するリリーフ機能付バイパス型圧力補償弁(50)と、 上記リリーフ機能付バイパス型圧力補償弁(50)のバネ
    室に接続された最高圧調整用リリーフ弁(60)を備え
    たことを特徴とする車両搭載クレーンの制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の車両搭載クレーンの制
    御装置において、 上記電磁比例切換弁(51)は、 上記アウトリガー操作位置(a)では、上記分岐ライン
    (37)に接続される高圧負荷ポート(B)とポンプポート
    (P1,P2)とが連通され、 上記手動ノーマル位置(b)は上記アウトリガー操作位置
    に隣接しており、この手動ノーマル位置(b)では、上記
    メインライン(32)に接続される高圧負荷ポート(A)と
    ポンプポート(P1,P2)とが連通され、 上記第1遠隔操作位置(c)は上記手動ノーマル位置(b)
    に隣接しており、この第1遠隔操作位置(c)では、高圧
    負荷ポート(A,B,C)と上記ポンプポート(P1,P2)と
    の間が閉鎖され、 上記第2遠隔操作位置(d)は上記第1遠隔操作位置(c)
    に隣接しており、この第2遠隔操作位置(d)では、上記
    高圧ライン(47)に接続される高圧負荷ポート(C)とポ
    ンプポート(P1,P2)とが連通されると共に、電流値に
    応じて上記ポンプポート(P1)と高圧負荷ポート(C)と
    の間の開度が大きくなり、 手動操作から遠隔操作に切り換える場合には、必ず上記
    手動ノーマル位置(b)から上記第1遠隔操作位置(b)を
    経て上記第2遠隔操作位置(c)に切り換わるようになっ
    ていることを特徴とする車両搭載クレーンの制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の車両搭載クレーンの制
    御装置において、 上記アクチュエータ(42〜45)のうち、動作時に比較
    的大きな慣性力が働くアクチュエータ(42)の動作を切
    り換え制御する電磁切換弁(61)は、供給側の通路より
    も戻り側の通路の開度が小さくてメータアウト制御を行
    う電磁比例切換弁であることを特徴とする車両搭載クレ
    ーンの制御装置。
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