JP3231859U - 中通し逆さ撒き餌籠 - Google Patents

Abstract

【課題】遠投用中通し逆さ籠釣り仕掛けにおいて、構造がシンプルで、低コストで製作が可能な、特に底釣り用のフカセ籠釣り仕掛けの餌まき籠を提供する。【解決手段】フカセ籠釣り仕掛けの餌まき籠は、餌を入れる籠本体部１と籠蓋を含み、籠本体部は先頭部１１と籠部１０と、これらの中心を貫通する細管からなり、籠蓋は貫通穴を持つボール２からなり、道糸６を、先頭部から細管を通し、次にボールの貫通穴を通してハリス７の留め輪３に締結する。【選択図】図１

Description

本考案は、撒き餌を収容し撒き餌を放出する餌籠に関する。

但馬には漁師の伝えたフカセ釣りがある。岩端から餌をポツリポツリと打ちながら、波の内返しに載せて仕掛けを沖へ沖へと送り込む釣り方である。この釣り方は繊細で豪快であるが、岩端は常に危険である。危険な岩端には出ずに、安全な高所からポイントへ仕掛けを投げ入れることがきるように、先行技術文献にみられるような仕掛けがある。これらの仕掛けには、岸から離れたポイント（漁場）おいて、ふかせ釣りと、アタリの感度のよいミャク釣りを両立させるべく、遠投用ふかせ釣り中通し逆さ撒き籠が開示されている。これらの例では籠に入れた撒き餌さの保持と放出のために籠の開閉のために複雑な構造となっている。結果として、部品点数も多く、コスト高となる。

公開特許公報 特開２００８−２７１９３９号 公開特許公報 特開２００３−１６９５７５号 公開特許公報 特開平９−２３８６０４号

遠投用中通し逆さ籠釣り仕掛けにおいて、構造がシンプルで、低コストで製作が可能な、特に底釣り用のフカセ籠を提供する。

フカセ籠釣り仕掛けの餌まき籠において、餌を入れる籠本体部と籠蓋を含み、前記籠本体部は先頭部と籠部と、これらの中心を貫通する細管からなり、籠蓋は貫通穴を持つボールからなり、道糸を、前記先頭部から細管を通し、次に前記ボールの貫通穴を通してハリス留め具に締結する構造を特徴とする餌まき籠。

本考案の実施例に示すように、仕掛けの主な構成部品は籠本体部品と籠蓋部品の二つで少なく、構造もシンプルである。
仕掛けは３０ｍから５０ｍ程度遠投するが、籠内のオキアミは蓋のボールによって押さえられ、又オキアミ自体の粘着力によって籠から漏れることを防ぐことができる。
仕掛けは浮力調整により海底に一体となって沈むことができる。
仕掛けが海底に到達すると、道糸に引かれた仕掛けの先頭紡錘部は海底の潮流の上流方向を向くため、潮は紡錘部に沿って餌籠に流れこむ結果、蓋の役割をするボールと籠の隙間からオキアミ餌は間断なく放出され、潮の流れに沿って下流フカセ鈎餌の周りに効率よく撒くことができる。
仕掛けの取り込み時には、仕掛けの先端部分は紡錘形になっているため、巻取り抵抗を軽減でき、根掛かりも回避できる。

本考案の正面図 本考案のＡ−Ａ断面図 本考案の海底着地状態参考図

本考案の仕掛けでは、オキアミを入れる籠の出口は下を向くため、籠の中のオキアミがこぼれないように、蓋が必要である。そのために、ボールを蓋として用いている。図２にあるように、籠本体部の中心に細管を設けて道糸を通し、ボールに貫通穴を設けて該道糸を通して、該道糸を留め輪に締結することにより、籠に対してボールを蓋として機能させている。そして、当該留め輪にはハリスを締結することにより、「中通し逆さフカセ籠」仕掛けを形成している。
海中においては、当該中通し逆さフカセ籠を一体的に沈めるべく、ボールの浮力を差し引いた沈み込み重力と籠本体部の沈み込み重力をほぼ同適度にすべく、先頭紡錘部内部に設置した調整錘の重量を調整している。

以下、添付図面に従って一実施例を説明する。
図１は、本考案の籠本体部１と蓋のボール２を道糸６に通し、同道糸の先端を止め輪３に締結したものを空中で吊るしたものの正面図である。図２は図１のＡ−Ａ断面である。
籠本体部１は紡錘形をした先頭部分１１と籠１０からなり、先頭部１１の底面に籠１０の底外面をここでは接着している。
先頭部分１１は底面径約２５ｍｍ、高さ約５０ｍｍの紡錘形で材質はここでは木材を用い、樹脂塗料で表面をコーティングしている。籠１０は、底面径約２５ｍｍ、高さ約５０ｍｍのプラスチック籠である。より遠投するにはより重量のあるステンレス籠の方がよい。
図２に示すように先頭部１１の底面には、調整錘８収納するために直径約１０ｍｍ、深さ約２５ｍｍの円筒形の穴１２を設けている。また、符号５は外形２ｍｍ、肉厚約０．５ｍｍ、長さ約１００ｍｍの金属細管で、先頭部１１に圧入している。
符号２のボールは、外径が約１８ｍｍ、重量約５ｇの樹脂玉で、道糸６が通る内径約１ｍｍの穴が貫通している。
符号３は外径が約４ｍｍの金属輪で、道糸６を締結するとともに、ハリス７を締結している。

図３は、調整錘の交換を可能にするために籠本体部の紡錘形先頭部と籠部とを脱着可能にした別の実施例を示すもので、該当部の拡大断面図である。符号１３の円内にある点線は、先頭部１１の底面部内径に設けた雌ねじと、籠底面部外径に設けた雄ねじを表している。

図４は、沖のポイントへ投げて、本考案の中通し逆さ籠釣り仕掛けが海底に到達したものの参考図である。符号１０の籠がプラスチック籠の場合には３０〜４０ｍ遠投可能であり、ステンレス籠の場合には約５０ｍ遠投可能である。

１ 籠本体部
２ 蓋ボール
３ 留め輪
４ 籠本体先頭部
５ 細管
６ 道糸
７ ハリス
８ 調整錘
９ 貫通穴
１０ 籠
１１ 先頭部
１２ 調整錘設置スペース
１３ ねじ部

本考案の正面図 本考案のＡ−Ａ断面図 本考案の紡錘形先頭部脱着構造実施例該当部拡大図 本考案の海底着地状態参考図

Claims (2)

1. フカセ籠釣り仕掛けの餌まき籠において、餌を入れる籠本体部と籠蓋を含み、前記籠本体部は先頭部と籠部と、これらの中心を貫通する細管からなり、籠蓋は貫通穴を持つボールからなり、道糸を、前記先頭部から細管を通し、次に前記ボールの貫通穴を通してハリス留め具に締結する構造を特徴とする餌まき籠。
2. 前記籠本体の先頭部分に調整錘を有する構造を特徴とする請求項１に記載の餌まき籠。

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