JP3140557U - 根掛かり防止用のルアー用錘 - Google Patents

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克也 五十嵐
丈司 楠根
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株式会社釣研
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Abstract

【課題】根掛かりしにくく、しかも錘に対してルアーの交換が容易な根掛かり防止用のルアー用錘を提供する。
【解決手段】比重が1より大きい材料からなって、下側が100〜150度の角度で丸み15aを有して折り曲がり、平面視して中央が幅広で前側及び後ろ側に徐々に幅の狭くなった錘本体11と、錘本体11の前端に設けられて、釣り糸の先端を結びつける金属製でリング状の環状糸止め金具12と、錘本体11の後端に設けられ、垂直面内で鉤状に屈曲しその折り曲げた部分が上位置にあって、掛止針20付きのルアー14を取り外し可能に止める鉤状掛止金具13とを有する。
【選択図】図1

Description

本考案は、ワームやフライ等のルアーに設ける錘に係り、特に、ルアーや錘が水底等に引っ掛かり難い根掛かり防止用のルアー用錘に関する。
従来より、池、川、海でのフィッシングにおいて、各種の疑似餌が使用され、一般的にルアー釣りと称されている。ルアー釣りにおいては、例えば、特許文献1に記載のように、各種の疑似餌(例えば、フライ、ワーム)を使用するが、これらそのままでは軽くて飛距離が出ないので、ルアーの前側に錘を付けている。
特開2004−215635号公報
しかしながら、ルアーに錘を付けると、ルアーを指定の場所に投下した後、錘のためにルアーが沈み、ルアーには疑似餌の他、掛止針(釣り針)が設けられており、この掛止針の向きは一定でないので、例えば、掛止針の折り曲げ先部が下を向いている場合には、池、川、海にある障害物に引っ掛かり易い(即ち、根掛かりし易い)という問題があった。
また、従来のルアーは錘に固定金具等で強固に固定されているので、仮にルアーの交換が可能であるとしても、細かな作業が必要で交換がしにくく、特に、寒い日等で手先がかじかんでいる場合には、ルアーの交換が容易ではなかった。
本考案はかかる事情に鑑みてなされたもので、根掛かりしにくく、しかも錘に対してルアーの交換が容易な根掛かり防止用のルアー用錘を提供することを目的とする。
前記目的に沿う第1の考案に係る根掛かり防止用のルアー用錘は、比重が1より大きい材料からなって、下側が100〜150度の角度で丸みを有して折り曲がり、平面視して中央が幅広で前側(先側)及び後ろ側に徐々に幅の狭くなった錘本体と、
前記錘本体の前端に設けられて、釣り糸の先端を結びつける金属製でリング状の環状糸止め金具と、
前記錘本体の後端に設けられ、垂直面内で鉤状に屈曲しその折り曲げた部分が上位置にあって、掛止針付きのルアーを取り外し可能に止める鉤状掛止金具とを有する。
ここで、錘本体は鉛や鉛合金等の金属の他、水の比重より大きい木材、プラスチック又はセラミック等であっても本考案は適用される。
第1の考案に係る根掛かり防止用のルアー用錘においては、錘本体の前端に設けられている環状糸止め金具に釣り糸の端部を結びつけ、後端の鉤状掛止金具に掛止針付きのルアーを取り付けて、水中に入れ、釣り糸を引っ張ると、錘本体の下側が100〜150度の角度で丸みを有して折り曲がっているので、錘の下側から水の揚力を受けて浮き上がる方向に移動しようとする。また、錘本体は平面視して中央が幅広となっているので、この部分が羽根のように作用し、浮力を助長すると共に、錘の回転を防止する。
第2の考案に係る根掛かり防止用のルアー用錘は、第1の考案に係る根掛かり防止用のルアー用錘において、前記錘本体が側面視して胃袋形状となっている。これによって、全体が滑らかに形成されるので、水に対する抵抗が減少し、水を不必要に攪乱することもない。
また、第3の考案に係る根掛かり防止用のルアー用錘は、第1、第2の考案に係る根掛かり防止用のルアー用錘において、前記鉤状掛止金具の先側は円弧状に上向き又は後方に向けて折り曲げられているので、錘の上側に障害物があっても、鉤状掛止金具の先端がこの障害物に引っ掛かりにくい。また、鉤状掛止金具へのルアーの装着も容易となる。
そして、第4の考案に係る根掛かり防止用のルアー用錘は、第1〜第3の考案に係る根掛かり防止用のルアー用錘において、前記ルアーの掛止針の基部には、前記鉤状掛止金具の線径の1.1〜2倍の内径を有して、前記鉤状掛止金具に挿通する掛止リングが設けられているので、容易に鉤状掛止金具に装着でき、更に必要に応じて簡単に取り外すことができる。
本考案の根掛かり防止用のルアー用錘は、使用にあっては、錘本体の下側がそのままの姿勢を維持して、回転をすることもなく水中を移動できる。従って、錘本体の後部にある鉤状掛止金具は垂直面内で鉤状に屈曲しその折り曲げた部分が上位置にあるので、水の底部にある障害物の他、水中に浮かんだ障害物にも根掛かりしにくい。
そして、この鉤状掛止金具に取り付けるルアーの掛止針を一定方向に向けることができるのでこのルアーの掛止針の針先を上に向けて取り付けることで、ルアーの掛止針に伴う根掛かりも減少する。なお、鉤状掛止金具の先側を、上向き又は後方に向けて折り曲げた場合には、更に根掛かりが少なくなる。
また、ルアーの取り付けは上を向いた鉤状掛止金具に、例えば、ルアーの掛止針の先部に設けられた掛止リングを挿通することによって行うので、ルアーの取り付け及び取り外しが容易となる。
続いて、添付した図面を参照しつつ、本考案を具体化した実施の形態につき説明し、本考案の理解に供する。
ここで、図1(A)は本考案の一実施の形態に係る根掛かり防止用のルアー用錘の使用状態の側面図、(B)は(A)において矢視a−a断面図、図2は同根掛かり防止用のルアー用錘の平面図である。
図1、図2に示すように、本考案の一実施の形態に係る根掛かり防止用のルアー用錘10は、比重が1より大きい材料(例えば、鉛、鉛合金)からなる錘本体11と、錘本体11の前端に設けられた環状糸止め金具12と、錘本体11の後ろ側(後端)に設けられている鉤状掛止金具13とを有し、鉤状掛止金具13にルアー14が取り付けられている。以下、これらについて詳しく説明する。
錘本体11は人の胃袋形状又は上下方向から少し押圧して偏平した胃袋形状となって、図1(A)に示すように、前側傾斜面15とこれに丸み15aを持って繋がる下側面16とを有し、これらを側面視した角度αは、約100〜150度となっている。また、鉛本体11は、図2に示すように、平面視して先部(前部)から中間部に向かう角度βが30〜60度となって、平面視して後部から中間部に向かう角度γが30〜55度となっている。即ち、平面視して中央が幅広で前側及び後ろ側に徐々に幅が狭くなっており、その断面が図1(B)に示すように、全体として左右対称の楕円状(又は偏平状)となっている。
錘本体11の前端に設けられた環状糸止め金具12は、例えば、短径が1.5〜2.5mm、長径が2〜3.5mmの長円形(又は楕円状)となって、直径が例えば、0.9〜1.2mmの金属線の一例であるステンレス線(鋼線であってもよい)17を折り曲げてリング状に形成されている。このステンレス線17は錆び止めめっきがなされ、錘本体11を貫通してその後端から突出し、鉤状掛止金具13を形成している。
錘本体11の後部に配置される鉤状掛止金具13は、ステンレス線17が錘本体11の後ろ側端部から突出し垂直面内で鉤状に屈曲して形成され、その折り曲げた部分が上位置にあって、更にその先側18は半円状(即ち、円弧状)となって後方(又は上向き)に折り返されている。この鉤状掛止金具13の鉤出入口19の開口幅wは、鉤状掛止金具13の内側の幅zより小さく(例えば、w=z/4〜z/2)なって、鉤状掛止金具13に装着されたルアー14が容易に外れないようになっている。なお、この実施の形態においては、z(鉤状部の曲率半径)は1.5〜3.5mm程度となっている。また、環状糸止め金具12も、鉤状掛止金具13と同様、垂直面に沿って曲げられている。
ルアー14はこの実施の形態では、掛止針20と疑似餌の一例であるワーム21とを備えている。掛止針20の基端部には、掛止リング22が設けられている。この掛止リング22の内径は、1.0〜1.5mm(なお、鉤状掛止金具13の線径の1.1〜2倍であってもよい)であって、鉤状掛止金具13に取り外し可能に装着できる構造となっている。また、掛止針20は掛止リング22を除く部分が、垂直面内で鉤状に折り曲げられているが、掛止リング22はこの垂直面と直交する平面内で環状に折り曲げられている。
従って、この掛止針20を鉤状掛止金具13に装着した場合は、掛止針20は垂直面内にあって、掛止針20の先端部は掛止針20の中心(重心)以下に対して上にある。
ワーム21は、この実施の形態では、掛止針20の基側近くに取り付けられているが、鉤状掛止金具13に直接装着することもできる。
従って、このようにして組立てたルアー14付きの根掛かり防止用のルアー用錘10を、先端部の環状糸止め金具12に釣り糸の先端部を固定して、所定のポイントに投入し、釣り糸を引っ張ると、錘本体11の前側傾斜面15が揚力を受け、引っ張る速度が一定値を超えると水中に泳ぐように移動し、ワーム21もこれに応じて水中を泳ぐことになる。ワーム21の取り付け取り外しは、掛止針20の基部に設けられている掛止リング22を、一端が開放している鉤状掛止金具13に取り付け又は外せばよい。
前記実施の形態においては、疑似餌としてワームを使用した場合について説明したが、フライであっても、場合によっては魚体の形状をしたジグ等であってもよい。
また、前記実施の形態においては、錘本体は鉛又は鉛合金であったが、比重が1より大きい他の金属(例えば、アルミニウム、鉄、ステンレス等)でもあってもよいし、木材、プラスチック又はこれらの複合物であってもよい。
(A)は本考案の一実施の形態に係る根掛かり防止用のルアー用錘の使用状態の側面図、(B)は(A)において矢視a−a断面図である。 同根掛かり防止用のルアー用錘の平面図である。
符号の説明
10:根掛かり防止用のルアー用錘、11:錘本体、12:環状糸止め金具、13:鉤状掛止金具、14:ルアー、15:前側傾斜面、15a:丸み、16:下側面、17:ステンレス線、18:先側、19:鉤出入口、20:掛止針、21:ワーム、22:掛止リング]

Claims (4)

  1. 比重が1より大きい材料からなって、下側が100〜150度の角度で丸みを有して折り曲がり、平面視して中央が幅広で前側及び後ろ側に徐々に幅の狭くなった錘本体と、
    前記錘本体の前端に設けられて、釣り糸の先端を結びつける金属製でリング状の環状糸止め金具と、
    前記錘本体の後端に設けられ、垂直面内で鉤状に屈曲しその折り曲げた部分が上位置にあって、掛止針付きのルアーを取り外し可能に止める鉤状掛止金具とを有する根掛かり防止用のルアー用錘。
  2. 請求項1記載の根掛かり防止用のルアー用錘において、前記錘本体が側面視して胃袋形状となっていることを特徴とする根掛かり防止用のルアー用錘。
  3. 請求項1及び2のいずれか1項に記載の根掛かり防止用のルアー用錘において、前記鉤状掛止金具の先側は円弧状に上向き又は後方に向けて折り曲げられていることを特徴とする根掛かり防止用のルアー用錘。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の根掛かり防止用のルアー用錘において、前記ルアーの掛止針の基部には、前記鉤状掛止金具の線径の1.1〜2倍の内径を有して、前記鉤状掛止金具に挿通する掛止リングが設けられていることを特徴とする根掛かり防止用のルアー用錘。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2011097961A (ja) * 2011-02-21 2011-05-19 Tsuriken:Kk 根掛かり防止用のルアー用錘
JP2020115795A (ja) * 2019-01-24 2020-08-06 株式会社ジャッカル 釣り用ジグヘッド

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