JP3231847B2 - 生体磁気計測装置 - Google Patents

生体磁気計測装置

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JP3231847B2 JP21171492A JP21171492A JP3231847B2 JP 3231847 B2 JP3231847 B2 JP 3231847B2 JP 21171492 A JP21171492 A JP 21171492A JP 21171492 A JP21171492 A JP 21171492A JP 3231847 B2 JP3231847 B2 JP 3231847B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、生物体の内部における
活動性の部分の位置を推定することを目的として、生体
磁気計測装置を使用することにより連続的に評価される
電流源の領域を拡大した画像を表示するための磁気画像
形成方法およびその形成装置に関する。上記の生体磁気
計測装置としては、例えば、生物体の内部から発生する
磁界を測定するための超伝導量子干渉デバイス(Superc
onducting Quantum Interference Device, 以下、SQ
UIDと略記する)が含まれる。
【0002】
【従来の技術】超伝導デバイス技術の最近の進歩によ
り、近年は、SQUIDを利用した高感度の生体磁気計
測装置が医学用診断装置として使用されようとしてい
る。この種の装置は、脳磁図(Magnetoencephalograms,
MEG)や、心磁図(Magnetocardiograms, MCG)
として適用されており、その動作は次のとおりである。
すなわち、生物体の内部の電流源は、同時に微弱な磁界
を発生する。それゆえに、この磁界分布から生物体の内
部における活動部位を逆推定することは、生物体内の患
部の診断に対して有効であることが期待される。逆推定
という用語は、生物体内の電流源の位置および/または
その分布を推定するために上記の測定による磁界が使用
されるようなアルゴリスムに関連している。上記測定磁
界から心臓疾患や脳機能障害を解析することを目的とし
て、磁界発生源として作用する電流源の位置が推定され
る。この目的のために、電流双極子が電流源モデルとし
て使用され、かつ、この電流双極子は均一の導体モデル
を用いて評価される。さらに、上記電流双極子は短い電
流として取り扱われ、小さな領域における過渡的な電流
の流れを示すために使用される。このような仮想電流源
による計算磁界が測定磁界に等しくなるような電流分布
を決定するために、逆問題のアプローチが用いられる。
この逆問題のアプローチに従って、対応する計算磁界が
測定磁界におおよそ等しい位置へ上記電流双極子の評価
値を移すために一つのアルゴリスムが使用される。この
ようにして使用されるアルゴリスムは、最小乗法に基
づいている(後述の式(5)を参照のこと)。
【0003】前述の生体磁気計測装置は、核磁気共鳴に
よる診断装置(Magnetic ResonanceImaging, MRI)
と混同すべきものではない。このMRIでは、生体の構
造的な情報しか検出できない。今回の対象とする発明
は、身体内の電気信号の伝搬路、特に脳の神経信号伝達
路を検出したり心臓の電気信号の伝搬路を検出したりす
ることによって器官の機能的状態を決定する方面に向け
られている。上記の生物体内の電流の流れにより生成さ
れる磁界の大きさを示すと、脳による磁界は約10 -14
スラであり、また一方で、心磁図による磁界は約10-11
テスラである。このような電流と等価的な電流双極子の
振幅と位置とを決定するために、上記の磁界が測定され
る。
【0004】上記の生体磁気計測装置は、現在、当分野
において入手可能である。例えば、バイオテクノロジー
社(Bio-magnetic Technology Incorporated, BTi)
は、SQUIDを利用した脳磁図を製造している。さら
に、他の脳磁界計測装置が、ドイツのジーメンス(Siem
ens )およびカナダのCTFにより製作されている。
【0005】図22は、従来の生体磁気計測装置の動作
を説明するためのフローチャートである。図22に示す
ように、従来の生体磁気計測装置においては、心臓内の
電流源を評価するために、例えば、均一かつ半無限長の
トルソ(Torso )の導体モデルが使用される(S1)。
一方、頭に対しては、均一なまたは多層の同心球がモデ
ルとして使用され得る。ここで、上記の心臓のモデルに
対し電流双極子のパラメータが推定により設定される
(S2)。さらに、これらのパラメータに基づいた磁界
c が計算される(S3)。また一方で、生物体内の心
臓の磁界が測定され(S4)、この測定された磁界Bm
がコンピュータに入力される(S5)。測定による磁界
と計算による磁界との差の二乗和を評価関数として用
い、これを最小にするような電流双極子が、電流源の位
置であると推定できる(このことはまた、逆推定という
形式で既に述べている)。こうして、測定による磁界B
m と計算による磁界Bc とが比較される(S6)。も
し、二乗誤差が最小になっていれば(S7)、電流双極
子の分布が表示される(S8)。もし、上記の二乗誤差
が期待される最小値よりも大きければ(S7)、電流双
極子のパラメータが修正され(S9)、この修正により
新たに設定された電流双極子に基づいて磁界Bc が再計
算される(S3)。
【0006】上記の生体磁気計測装置を含む多くの異な
った分野ならびに電流双極子の決定が要望される他の分
野において、電流双極子の強度および位置を決定するた
めに前述のアプローチが用いられる。しかしながら、こ
のアプローチにおいては、幾つかの問題が内在してい
る。測定による磁界と計算による磁界との間の二乗誤差
において局所的な極小点によって、双極子のパラメータ
に対する誤った解が提供されるおそれが生ずる。また、
電流源を正確な位置に局在化させるためには長い時間が
必要となる。その理由として、評価関数の形状によって
は限られた時間内で正確な解(すなわち、逆問題におけ
る評価関数の全体的な極小値)に収束しないことが挙げ
られる。
【0007】前述したように、上記のような非線形のシ
ステムを解くための最小二乗誤差法は、繰り返し計算を
必要とする。このような繰り返し計算を回避する方法と
して、グリッド上の複数のグリッド点に電流双極子を固
定することによって問題を線形化する方法が提案されて
いる。このような方法は、例えば、次のような文献にて
述べられている。すなわち、1つめは、ジェフス(Jeff
fs)他著の“脳磁気イメージング再構成の評価(An Eva
luation of Methods for Neuromagnetics Image Recons
truction)”〔IEEE トランスアクションズ オン
バイオメディカル エンジニアリング(IEEE Transac
tions on Biomedical Engineering ),BME−34
巻,No.9,1987年9月発行,713頁〜723
頁〕,2つめは、スミス(Smith )他著の“3次元電流
分布に適用される線形的な評価理論(Linear Estimatio
n Theory Applied to the Reconstruction of 3-D Vect
or Current Distribution )”〔アプライド オプティ
クス(Applied Optics),29巻,No.5,1990
年発行,658頁〜667頁〕,および3つめは、サル
バス(Sarvas)著の“生体磁気逆問題に関する基本的な
数学的および電磁気学的概念(Basic Mathematical and
Electromagnetic Concepts of the Biomagnetic Inver
se Problem)”〔Phys. Med. Bio.,32,1989年発
行,11頁〜22頁〕である。すなわち、上記の測定に
よる磁界を電流双極子の強さと線形連立方程式を用いて
関係づけることにより最小乗解を得ることができる。
ピックアップ・コイルにより得られる測定磁界と、線形
連立方程式により得られるグリッド点の各々における電
流双極子の強度との関係を表すために、所定の各グリッ
ド点に対し電流双極子の分布を定める。n個の電流双極
子の各々の3方向における電流強度は、(q1x,q1y
1z)…(qnx,qny,qnz)として定義され、それぞ
れ対応するグリッド上の各グリッド点の位置は、
(x1 ′,y1 ′,z1 ′)…(xn ′,yn ′,
n ′)として定義される。さらに、m個のピックアッ
プ・コイルを用いて測定される磁界の各々の3方向にお
ける磁界強度は、(b1x,b1y,b1z)…(bmx
my,bmz)として定義され、それぞれ対応するピック
アップ・コイルの各々の位置は、(x1 ,y1 ,z1
…(xm ,ym ,zm)として定義される。さらに、電
流双極子のベクトルQは、Q=(q1 ,q2 ,…qn
T とし、測定磁界のベクトルBm は、Bm =(b1 ,b
2 ,…bm Tと定める。ビオ−サバールの法則に基づ
いて、係数Aの行列(マトリクス)は、次の式(1)に
より与えられる。
【数1】
【0008】さらに、上記方程式の各要素は次の式
(2)のように表される。
【数2】
【0009】ここで、、式(2)中の係数行列の各要素
は、ビオ−サバールの法則を用いて次の式(3)から得
られる。
【数3】 式(2)の方程式Bm =AQは、電流双極子の位置とピ
ックアップ・コイルの位置により決定される線形方程式
である。それゆえに、測定数mが未知数nに等しい場合
には、電流双極子の値Qは、上記の式(3)を解くこと
により得られる。もし、係数行列Aが正則行列であれ
ば、逆行列A-1が存在するので、電流双極子の分布Q
は、次の式(4)を直接解くことにより得られる。
【数4】
【0010】しかしながら、上記の係数行列Aが正則行
列でない(特異である)場合またはnがmよりも大きい
場合(n>m)は、逆行列が得られず、一意性の解は存
在しない。ところが、この場合に、係数行列Aの列ベク
トルが各々独立であるときは、係数行列Aと転置行列A
T の積AT Aが正方行列AT Aになり、可逆である。し
たがって、この場合は、次の式(5)を最小にすると共
c として表される最小乗解は、さらに次の通常の
式(6)により与えられる。
【数5】 ここで、式(5)は、測定磁界Bm と計算磁界Bc (B
c =A c )との差の二乗を合計したものである。結
局、式(6)は次のようになる。
【数6】 このように最小乗解を示す式(6)は、ストラング
(Strang)著の“線形代数学およびその応用(Linear A
lgebra and Its Applications )”〔アカデミック プ
レス インコーポレイティド(ACADEMIC PRESS, IN
C.),ニューヨーク,1980年発行〕に記述されてお
り、この文献の内容は、関係する箇所に組み込まれてい
る。上記の式(5)においては、仮想双極子の位置
x′,y′,z′と双極子の強さqx ,qy ,qz がパ
ラメータβにより定義される。
【0011】さらに、係数行列Aが正則行列でない場合
に、この行列Aの列ベクトルが独立でないときは(すな
わち、階数(A)<n)、AT Aの逆行列は存在しな
い。このときには、特異値分解(Singular Value Decom
position)が利用される。
【0012】この特異値分解に従って、所望の(m×n
の)行列Aは、次の式(7)のように分解することがで
きる。
【数7】 すなわち、行列Aは、m×mの直交行列Uと、m×nの
対角行列Λと、(n×n)の直交行列Vとから構成され
る。ここで、Λは、次のような内容の対角行列である。
すなわち、値が小さくなる順に対角線上に配置されるA
T AおよびAA T の固有値の平方根が、行列の各々の要
素または特異値λi (i=1,2,…m)であるような
対角行列である。さらに、上記のUおよびVは、AT
およびAAT の固有ベクトルをそれぞれ示している。こ
のようなことは、フォーサイズ(Forsythe)らにより1
978年にニュージャージーのプレンティス─ホール
(Prentice-Hall)にて発表された“コンピュータによる
数学的計算方法(Computer Methods for Mathematical
Computations)”に記載されており、この文献の内容
は、関係する箇所に組み込まれている。
【0013】この場合、前述の式(4)における最小
乗法による最小二乗最小ノルム解(Least-square Minim
um-norm Solution) + は、一般逆行列に対する次のよ
うな式から得られる。
【数8】 ここで、Λ+ は、次の式(9)に示す要素を有する対角
行列である。
【数9】 ただし、この式(9)は、λi が零(0)でないときに
成立する。もしλ+ iが零であれば、λi も零になる。
(n×n)の正方行列から任意(m×n)の行列にまで
逆行列A-1を拡張する場合、Λ+ は擬似逆行列(Pseudo
Inverse Matrix )になる。
【0014】ここでは、複数の電流双極子をモデルとし
て仮定しているので、正規方程式を利用した方法や、特
異値分解を利用した方法が、複数の電流双極子の密度分
布を得るために有効である。この場合には、正規方程式
を使用するかまたは特異値分解を使用することによって
一旦逆行列が求められれば、式(8)に示すように単に
測定磁界の値Bm に係数A+ を掛けるか、または、式
(6)に示すように単に上記測定磁界の値Bm に(AT
A)-1T を掛けることにより電流双極子の密度分布Q
を簡単に得ることができる。したがって、このような方
法によれば、非線形の最小2乗法を解くための繰返し計
算を使用した場合よりも高速で複数の電流双極子の分布
を得ることが可能である。
【0015】磁界強度と電流双極子の位置との関係を線
形連立方程式により表現し、かつ、正規方程式により一
般逆行列を得るための手法においては、初期推定値に基
づいて、比較的大きな電流双極子の強度を有する領域を
より細かく分割していく方法が知られている。このよう
なことは、岡田他著の“脳の神経活動を目に見えるよう
にするための一方法としての電流密度イメージング(Cu
rrent Density Imaging as a Method of Visualizing N
euronal Activity of the Brain )”〔ソサイアティ
フォー ニューロサイアンス アブストラクト(Sociat
y for Neuroscience Abstracts),509.16,19
90年発行,1241頁〕に記載されており、この文献
の内容は、関係する箇所に組み込まれている。上記の方
法においては、周辺の領域に存在するグリッド点をその
ままにした状態で電流双極子の分解能が改善される。し
かしながら、この方法では、上記の比較的大きな電流双
極子の領域を副区間(Subsection)に分割することによ
って電流双極子位置付け用のグリッド点の数が増大し、
さらに、ピックアップ・コイルの数が有限であるため
に、上記の分解能が制限されてしまう。その上、岡田ら
の方法は、電流双極子の平面(電流源の平面)が測定平
面に平行であることを前提条件としており、適応性のあ
るグリッド点の分布の方法や、このような電流源分布を
表示する方法に関しては記述されていない。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、上記の
ような線形連立方程式の最小乗解に基づき精度良く電
流双極子の強度分布を得るためには、センサーの数m
は、電流双極子の数nに等しいかそれよりも大きくなけ
ればならない。それゆえに、医学用診断に要求される数
mmの精度でもって電流双極子の位置を評価するために
は、磁界強度測定用の多数のピックアップ・コイルおよ
びSQUID磁力計が必要となる。さらに、この場合
は、複数の電流源の動きを表示するためのリアルタイム
の装置を実現することも不可能である。
【0017】本発明は上記問題点に鑑みてなされたもの
であり、関係する全領域にわたり所定の分解能を得るの
に従来必要とされる数よりもはるかに少ない数のピック
アップ・コイル等のセンサーを用いて達成される高分解
能の電流源の分布を、所望の大きさにまで拡大した画像
を表示するための生体磁気計測装置を提供することを目
的とするものである。
【0018】さらに、本発明は、正規方程式や特異値分
解を利用して線形連立方程式の最小乗解を解くことに
より電流源の分布を得ることが可能な生体磁気計測装置
を提供することを他の目的とするものである。
【0019】また、本発明は、MRIデータや生体磁気
学上の画像形成用データを含むような医学上の画像形成
用データを表示するための生体磁気計測装置を提供する
ことをさらに他の目的とするものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の技術に
対し幾つかの利点を提供する。従来技術においては、特
に、現在入手可能な生体磁気計測装置は、単一の双極子
を表示することしかできないという欠点があった。また
一方で、多数の双極子が論議の対象となる場合には、充
分な分解能を達成するために、多くのピックアップ・コ
イルが必要になると思われる。本発明は、比較的少ない
数のピックアップ・コイルを使用して多数の双極子を所
望の大きさにまで拡大した画像を表示することが可能な
生体磁気計測装置を提供することにより、上記のような
従来技術の欠点を解決するものである。
【0021】具体的には、本発明により物体の内部の電
流源の画像を形成するための生体磁気計測装置は、次の
4つの手段から構成される。すなわち、まず初めに、第
1の領域を有すると共に多数のグリッド点を有する1つ
のグリッドを定義する第1の手段であり、第2に、上記
物体においてこの定義されたグリッドに対応する部分内
に位置する電流源により生成される磁界を測定する第2
手段であり、第3に、この測定された磁界に基づいて
上記の定義されたグリッド上の電流源の分布を決定する
第3の手段であり、第4に、上記グリッド上に分布する
電流源の分解能を高めるために、上記第1の領域よりも
小さい第2の領域内に上記の定義されたグリッドを修正
する第4の手段である。
【0022】さらに、本発明により物体の内部の電流源
の電流強度分布を形成するための生体磁気計測装置は、
次の3つの構成成分を備える。すなわち、物体内に位置
する電流源により生成される磁界を検出すると共にこの
検出された磁界に対応する測定信号を供給するための計
測部と、第1の領域を有すると共に多数のグリッド点を
有する1つのグリッドを定義し、さらに、上記測定信号
を処理してこの定義されたグリッド上の電流源の分布を
決定し、さらに、上記第1の領域よりも小さい第2の領
域内に上記の定義されたグリッドを修正し、そして、こ
の修正されたグリッド上の電流源の分布を決定するため
の手段と、上記の定義されたグリッド上の電流源の分布
および上記の修正されたグリッド上の電流源の分布を表
示するための表示手段とである。上記検出部は、複数の
磁界検出用のピックアップ・コイルと、これらのピック
アップ・コイルにそれぞれ連結され、かつ、感知された
磁界に対応する検出信号を供給する複数のSQUID磁
束計とを有している。
【0023】
【作用】本発明においては、グリッド内の第2の領域が
第1の領域よりも常に小さくなるように評価の対象とな
るグリッドを順次修正していく。すなわち、本発明で
は、電流源の活動性の領域を常に含みながらその一方で
可能性あるグリッド点の数を一定に保った状態で、評価
用電流双極子のグリッドを徐々に縮小することにより、
単位面積あたりのグリッド点の数を増加させて分解能の
改善を図るようにしている。このようにすれば、グリッ
ド点に対応して配置されるピックアップ・コイルの数が
従来のように増加することはない。かくして、本発明で
は、従来より少ない数のピックアップ・コイル等のセン
サーを用いて生物体内で発生する磁界を検出することに
より電流双極子の位置を高精度でもって評価することが
可能となり、比較的高分解能の逆評価が実現される。さ
らに、この場合、電流双極子のグリッドは、要求される
分解能を達成するために必要な回数だけ縮小することが
可能である。本発明のすべての目的および利点は、後述
の添付図面に基づく実施例の説明からより明らかになる
であろう。
【0024】
【実施例】以下添付図面を用いて本発明の実施例を詳細
に説明する。図1は、特定の電流源の分布に対する電流
双極子のグリッドが連続的に縮小されるような本発明の
原理を説明するための図である。この場合、図1の
(a)に示すように、まず初めに、1つまたはそれ以上
の電流双極子2が存在し得る領域を完全に包囲するよう
に、評価(推定)の対象となる電流双極子のグリッド1
がおおざっぱにかつ粗っぽく設定される。このときに、
前述の式(6)および式(8)に示すような正規方程式
または特異値分解を使用することによって一般擬似逆行
列A+ が得られる。さらに、電流双極子の分布に関する
最初の評価を行うために、上記の一般擬似逆行列に測定
磁界Bm を掛けることによって電流双極子c の再構成
が実行される。次に、図1の(b)に示すように、電流
双極子の位置の評価(推定)に関する改善を目的とし
て、上記の設定された電流双極子のグリッド1を縮小す
ることにより、上記再構成の結果として生ずる電流源の
活動性の領域、すなわち双極子2を含むような縮小され
た評価用電流双極子のグリッド1′を生成する。そし
て、図1の(c)に示すように、この縮小された評価用
電流双極子のグリッド1′をさらに縮小することによ
り、上記再構成の結果として生ずる電流源の活動性の領
域を含むような2回縮小された評価用電流双極子のグリ
ッド1″を生成する。この結果として、電流双極子の位
置の評価の精度がさらに改善される。
【0025】前述のように、電流源の活動性の領域を常
に含みながらその一方で可能性ある電流双極子の点(グ
リッド点)の数を一定に保った状態で、評価用電流双極
子のグリッド1を徐々に縮小することにより、より少な
い数のピックアップ・コイルを用いて比較的高分解能の
逆推定が実現される。すなわち、単位面積あたりのグリ
ッド点の数が増加するので、分解能の改善が図れる。電
流双極子のグリッドは、要求される分解能を達成するた
めに必要な回数だけ縮小することが可能である。
【0026】図2は本発明の一実施例の概略的なブロッ
ク図である。なお、前述した構成要素と同様のものにつ
いては、同一の参照番号を付して表すこととする。ここ
では、心臓または他の電流発生源に対し測定された磁界
に基づいて、電気的に活動性のある領域2′内の電流源
の位置、すなわち電流双極子2を評価するための生体磁
気計測装置を例示している。本発明の好適実施例によれ
ば、生物体3の内部の電流源により生成される磁界は、
複数のピックアップ・コイル4によって検出される。こ
れらのピックアップ・コイル4は、SQUID磁束計5
によってそれぞれ対応する磁気信号を検出し、さらに、
これらの磁気信号は、それぞれ比例する比例電気信号、
すなわち測定信号7に変換される。上記のピックアップ
・コイル4およびSQUID磁束計5は協働して検出部
6を形成する。このSQUID磁束計5から出力される
上記の比例電気信号7は、信号処理プロセッサ8により
処理される。この信号処理プロセッサ8は、逆推定を遂
行することにより比例電気信号7を処理し、表示データ
を出力として生成する。制御部9はこの表示データを受
け取り、ディスプレイ10を駆動するための出力信号を
ディスプレイ10に供給する。
【0027】図3は、図2の信号処理プロセッサ8、制
御部9およびディスプレイ10の詳細を示すブロック図
である。図3に示すように、SQUID磁束計5から出
力される比例電気信号7は、マルチプレクサ11により
時分割方式でもって多重化される。さらに、各々の比例
電気信号7は、アナログ/ディジタル変換器(A/D)
12によりディジタル信号に変換され、各チャネルの値
はバッファ13に印加される。行列Aの係数の値(式
(1))は、複数のピックアップ・コイル4の形状およ
び間隔ならびに最初のグリッド点の配列により決定され
る。このようにして決定された係数の値は、メモリ13
に予め記憶される。さらに、演算部(A/U)14にお
いて、上記の記憶された値に基づき、式(6)および式
(8)に示すような正規方程式または特異値分解を使用
することにより一般逆行列A+ が算出される。上記好適
実施例において、上記演算部14は、TMS320シリ
ーズのディジタル信号処理プロセッサである。単一の値
への式分解に使用され得るソフトウェア・パッケージの
1つとして、いわゆるアイスパック・ソフトウェア(EI
SPACK Software)が挙げられる。このアイスパック・ソ
フトウェアは、式(6)および式(8)を実行させるた
めのものであり、イリノイのアーゴン(Argonne )に所
在のナショナル・エネルギ・ソフトウェア・センター
(National Energy Software Center )と、テキサスの
ヒューストン(Houston )に所在のアイエムエスエル
(IMSL)により提供される。正規方程式および特異値分
解の一般的な使用は、ゴルブ(Golub )他著の“特異値
分解および最小乗解(Singular Value Decomposition
and Least Squares Solutions)”〔計算に関する数学
(Numer. Math.),14,1970年発行,403頁〜
420頁〕に記載されており、この文献の内容は、関係
する箇所に組み込まれている。
【0028】演算部14は、磁気的な測定から逆推定を
行うことにより得られる値に基づいて評価された電流双
極子の分布を画像データに変換するものである。そし
て、これらの変換された画像データは、制御部9内のグ
ラフィック・バッファ(Graphics Buffer )15に記憶
される。さらに、CRT制御部16は、上記画像データ
を表示するためのCRTのディスプレイ10の動作を制
御する。演算部14、グラフィック・バッファ15およ
びCRT制御部16の全体の動作は、メインのCPU1
8により制御される。任意の標準のグラフィック・パッ
ケージが、コンパティブル(Compatible)なCRTのデ
ィスプレイ10に連結される制御部9として使用され得
る。CRTのディスプレイ10は、双極子の位置を表示
する機能以外に、画像の大きさや色や色調や明るさや3
次元の説明図に変化を与えることにより双極子の強さま
たは振幅を表示する機能も有している。
【0029】図4は、図3の回路の動作を説明するため
のフローチャートである。このフローチャートには逆推
定のアルゴリズムも含まれる。図4において、まず初め
に、電流双極子を評価するためのグリッドの幅および面
積が、関係する領域を包含するように初期設定される
(S20)。次に、ピックアップ・コイル4および双極
子のグリッド上の各点の位置に基づいて係数行列Aが算
出される(S21)。さらに、磁界が測定され(S22
a)、式(6)および式(8)に示すような正規方程式
および特異値分解から一般逆行列A+ が得られる(S2
2b)。上記ステップS22aにて測定された磁界の分
布Bm に一般逆行列A+ を掛けることにより、最初の評
価による電流双極子の分布0 が求められる(S2
3)。もし、グリッド間の距離、すなわち間隔が、要求
される分解能に達しなければ(S24)、最初に評価さ
れた分布の値0 に基づいてグリッドの幅および面積が
変更される(すなわち、縮小される)(S25)。上記
のステップS21〜S25は、理論上制限された分解能
または要求される精度が達成されるまで繰り返される。
このようにして最終的に得られる電流双極子の分布0
をディスプレイ10に表示することにより、双極子の位
置および強さが明示される(S26)。
【0030】図5は、本発明に従って2次元の双極子の
グリッドを再構成する過程の一例を示す図である。ま
た、図6、図7および図8は、図5の再構成の結果を示
すグラフである。さらに詳しく言えば、図5の(a)、
(b)および(c)にそれぞれ対応する結果が、図6、
図7および図8に図示されている。ここでは、評価によ
る電流双極子のグリッド1が1つの平面上に設定される
と共にこの平面に垂直な電流源(y成分)が特異値分解
により推定される場合に、本発明の好適実施例による動
作を例示している。複数のセンサーまたはピックアップ
・コイル4が1次元で配列され、かつ、図5の(a)に
示すようなグリッド1上の1つまたはそれ以上の電流双
極子19の位置を推定する目的で上記のセンサーまたは
ピックアップ・コイル4が磁界の垂直成分(z成分)を
測定したときに、図6に示すような一対の分離されない
状態の(Unresolved)電流双極子19の再構成画像20
が得られる。この場合は、電流双極子が存在し得る領域
に対しグリッド1の幅をおおざっぱにかつ粗っぽく設定
してこれらの電流双極子の位置推定を行うことにより、
再構成がなされる。なお、図6のグラフィック・ディス
プレイにおいては、電流双極子19の位置および振幅を
実際よりも見易くするようにしている。
【0031】ついで、図5の(b)に示すように、測定
データに対し半分の幅を有するグリッド1′でもって電
流双極子の位置を推定することにより、図7に示すよう
な2つの分離された状態の電流双極子19の再構成画像
20′が得られる。さらに、図5の(c)に示すよう
に、電流双極子の位置推定用のグリッドを図5の(b)
の場合の半分に縮小することにより、図8に示すよう
に、図7の2倍の分解能を有する再構成画像20″が得
られる。
【0032】上記の図5の(a)、(b)および(c)
において、図中のx軸は水平方向を示し、また一方で、
z軸は垂直方向を示し、そして、y軸はペーパーの深さ
方向を示している。さらに、グリッドの設定間隔(距
離)は、10mm(図5の(a))、5mm(図5の
(b))および2.5mm(図5の(c))の順番で縮小
されており、2つの電流双極子19の位置は、複数のセ
ンサー4の中心の位置を原点として(0.005,0.
0,0.01)および(─0.005,0.0,0.0
1)に設定される。これらの複数のセンサー4は、12
8個の各センサーが80mmの幅内に等間隔で配列される
ような構成になっている。さらに、電流双極子のグリッ
ド点の数は特定の使用目的を有する環境に応じて変える
ことができるけれども、この場合は、64ポイント(8
×8)に固定されている。
【0033】前述の図5の(a)、(b)および(c)
では、電流双極子19は、評価の対象となるグリッド1
のグリッド点上に存在している。しかしながら、場合に
よっては、電流双極子19が上記グリッド点上に存在し
ないこともある。図9は、2つの電流双極子の一方がグ
リッド点の間に位置している場合に本発明に従って双極
子のグリッドを再構成する過程の一例を示す図である。
また、図10、図11および図12は、図9の再構成の
結果を示すグラフである。さらに詳しく説明すると、図
9の(a)に示すように、電流双極子19の一方がグリ
ッド点上に存在しない場合、次の式(10)のように、
係数行列Aの階数rまでに存在するすべての特異値を用
いて再構成が行われるときは、グリッド点上に存在しな
い電流双極子19のグリッドに与える影響は、図10の
再構成画像120に示すように大きなものとなる。この
場合は、電流源のモデルがそのまま通用しないので、再
構成においては、とんでもないアーティファクト(人工
偽物)が作られるおそれがある。
【0034】
【数10】 この対策として、次の式(11)に従って比較的大きな
単一の値の各々を1からKまで連続的に累算することに
より、再構成が遂行される。
【0035】
【数11】 ここで、vi およびui は、前述の式(8)におけるU
およびVの列をそれぞれ示しており、Bm は測定値を示
している。このように、より少ない数の特異値を使用す
ることにより、図11に示すように、グリッド点から外
れた電流源に関して分解能(解像度)では劣るけれども
比較的粗っぽい再構成画像120′が得られる。上記の
使用される単一の値の数は、再構成により良好に定義さ
れたピークを表示するために充分な数でなければならな
い。さらに、図9の(b)に示すように、グリッドの面
積を縮小することにより、図12のように、より高分解
能のグリッドからなる再構成画像120″が得られる。
さらに詳しく言えば、図11に基づいて観察される電流
双極子の分布の方向において、評価の対象となるグリッ
ド1の間隔を縮小することによって上記再構成画像12
0″が表示される。したがって、具体的には、まず第1
に(1)、目の粗いグリッド1(図9の(a))が使用
される最初の評価段階においては、グリッド点から外れ
た双極子により生ずるアーティファクトを回避するため
に、少数の特異値が再構成に使用される。このような粗
っぽいグリッドに対しては、電流双極子がグリッド点に
存在する確率は低い。グリッドの外側に存在する要素が
測定磁界に対しわずかに寄与するという条件の下で、粗
い分解能でもって推定が行われ、再構成により生ずる最
大ピークの位置選定によって近似的な電流双極子の位置
が推定される。第2に(2)、より小さな寸法の領域に
対し再構成を行うことによって電流双極子の分解能が改
善されるように、グリッド1より小さなグリッド1′上
でさらに細かい分解能でもって逆推定が行われる。所定
のグリッドに適合するように特異値が累算される回数
は、再構成によって良好に定義されたピークが観察され
るまで上記特異値の数を増加させながら再構成を行うこ
とにより決定される。上記ピークは、電流源として活性
の領域の近傍に存在すると考えられ、かつ、次の段階の
画像拡大(Magnification )が適用される付近の位置を
示すものと思われる。画像拡大のステップ数が増加する
につれて、再構成の際にモデル(グリッド点から外れた
電流源)の誤差により生ずるアーティファクトは、測定
磁界における誤差により生ずる事実からのずれよりも小
さくなる。上記画像拡大の段階でより後のほうの段階に
おいては、特異値の数は、信号電力と測定誤差電力との
比により制限される。この比によって、しきい値レベル
が規定される。このしきい値レベルより小さい単一の値
は、再構成に使用することができない。双極子の位置づ
けまたは分解能の改善が見られなくなったときに画像拡
大の処理過程が終了する。この現象は、画像拡大のステ
ップで失われる特異値の数に注目することによって識別
することができる。例えば、平面状のグリッドにおい
て、1次元に対する拡大倍率が2の場合に単一の値の数
の減少が4であるときは、倍率拡大による再構成によっ
て生ずる改善はもはや不可能であろう。ここで、多数の
電流源が存在する場合には、これらすべての電流源を包
含し得る最小のグリッド面積が達成されたときに画像拡
大の処理過程が終了する。
【0036】前述の図1では、推定の対象となる電流双
極子のグリッドは、あくまでも1つの平面上に設定され
ていた。しかしながら、この平面以外の方向でも縮小を
行うことにより分解能が改善され得る。図13は、本発
明に従って3次元のグリッドを使用する過程の一例を示
す図である。図13においては、逆推定の対象となる電
流双極子グリッド100に関し3次元の立方体の形状を
形成することにより、3次元の立方体の分布でもって電
流双極子の位置が推定される。すなわち、電流源の活動
性のある領域2′の方向においても、逆推定の対象とな
る電流双極子のグリッドを縮小することにより分解能を
改善することが可能となる。
【0037】さらに、上記の電流源に対する推定点を設
定する場合には、電流源が存在しないようなグリッド点
を包含する必要はなくなる。その代わりに、逆推定され
る領域の形状に従ってグリッドを設定することができ
る。図14は、本発明に従って極座標のグリッドを使用
する過程と脳の形状を有するグリッドを使用する過程と
心臓の形状を有するグリッドを使用する過程とを示す図
である。さらに詳しく説明すると、球状の物質の場合
は、図14の(a)に示すように、極座標のグリッド1
01上に複数のグリッド点を設定することができる。さ
らに、脳の場合は、図14の(b)に示すように、脳の
外面の形状に従って複数のグリッド点を有するグリッド
102を規定することにより、診断のためのより有効な
情報を得ることができる。さらにまた、心臓の場合は、
図14の(c)に示すように、心房や心室のような心臓
内の導電路が存在しない部分を避けるようにして複数の
グリッド点を有するグリッド103を設定することによ
り、誤差の少ない解を得ることができる。このように、
上記(図14の(a)、(b)および(c))の応用例
に使用されているような“グリッド”という用語は、領
域(2次元または3次元の)内で任意に設定される一揃
いのグリッド点を意味するものである。グリッド102
およびグリッド103のような特殊な形状のグリッドを
実際に使用できるようにするために、高精度の評価を行
う場合に最も適合する特殊なグリッド点を規定する目的
で、磁気共鳴による画像形成(MRI)や、診断用超音
波による画像形成(US)や、X線を用いたコンピュー
タによる画像形成(X線によるCT)が用いられる。さ
らに、グリッド配列の選定の仕方によって、好ましく
は、弧または円のような非線形の配列でもってセンサー
4を配置することが可能である。
【0038】本発明に従って診断を目的として生体磁気
学上の画像を形成した結果を表示するための幾つかの方
法が挙げられる。このような方法を順次説明することと
する。図15は、本発明による2つの表示画面を備えた
表示部を示す図である。図15において、ディスプレイ
10は、第1の表示画面22および第2の表示画面を有
する表示部21から構成される。これらの第1および第
2の表示画面22,23は、逆推定により得られる電流
双極子を拡大していない画像と、このような電流双極子
の拡大画像とをそれぞれ表示するためのものである。上
記の逆推定に基づいて第1の表示画面22上の所定の領
域24を第2の表示画面23上に拡大した状態で表示す
るために、この領域24が選定される。このような領域
24は、具体的には、キーボードまたはマウスのような
オペレータ用入力機器を用いて表示画面22上の2つの
コーナー点25,26を指定することにより選定するこ
とができる。上記2つの表示画面22,23は、診断を
目的として電流双極子の位置および強さを監視するため
に使用される。図15に示す例は、心臓の一部を図示し
たものである。ここでは、心臓の中心部の壁における電
流双極子19が表示されている。このような表示に基づ
いて、医者は、心臓内の電気的な活動が正常であるか否
かを判断することができる。例えば、表示画面22の中
から選定された領域24の分解能が増大すれば、医者
は、心臓の中心部の壁の端部に沿って位置すると共に心
臓内の機能不全を示しているかもしれないような双極子
19′を比較的明瞭に見ることが可能となる。
【0039】図16は、本発明による1つの表示画面上
に異なったレベルの分解能をそれぞれ有する4つの分離
された表示領域を備えた表示部を示す図である。すなわ
ち、図16は、本発明による表示モードの他の実施例を
示すものである。ここでは、1つの表示部122は、複
数の表示領域に分割されている。この分割された領域
は、それぞれ122a、122b、122cおよび12
2dとして連続的に表示され、かつ、次々に拡大した表
示画像を実現することが可能である。さらに、表示領域
122c(表示領域122b内で選定された領域24に
対応する)に表示されているように、選定された領域の
外側に電流双極子19aが存在する場合、このような選
定された領域の外側に存在する電流双極子19aがわず
かな影響を及ぼすという条件の下で、フレーム内の電流
双極子19bが評価される。詳しく言えば、フレームの
外側の領域に存在する電流双極子により終結する磁界B
OUT は、次の逆推定を行う際に前もって処理されている
ようにビオ─サバールの法則を用いて算出される。さら
に、次の式(12)を用いて測定磁界Bm から上記外側
の磁界BOUT を引くことにより上記逆評価が実行され
る。
【0040】
【数12】 すなわち、この式(12)におけるBinが逆評価に使用
される。
【0041】図17は、本発明により画像形成されると
共に表示すべき平面の深さを選定することが可能な物体
のさまざまな平面を表示するための多数の表示画面を備
えた表示部を示す図である。図17に示すように、3次
元の電流双極子の分布を評価する場合、お互いに垂直な
関係にある複数種の平面の部分が、隣合った複数の画面
29に表示される。さらに、ここでは、指示バー31を
付与することによって上記3次元の分布内の所望の断面
を構成することができる。この指示バー31の高さは、
3次元の分布の所望の部分を表示するために選定された
平面の深さ方向の位置に従い長方形30内で変化させる
ことが可能である。さらに、画面29内のフレーム(領
域)24(図16にて既述している)を使用して所望の
領域を指定することにより診断に適合した評価を実現す
ることが可能となり、このときに、上記の指定された領
域に関し下方の画面29′上に拡大した画像を生成する
ために再構成が実行されるであろう。
【0042】図18は、本発明による第1の画面と、物
体内の電流双極子の動きをシミュレートすることを目的
としてこの第1の画面の各部をさまざまな時間において
選択的に表示するための第2の画面とを備えた表示部を
示す図である。図18に示すように、各種の選定された
領域24(24a,24b,24cおよび24d)を異
なった時間においてそれぞれ拡大した結果を表示するこ
とが要望される場合、CRTのディスプレイ10を画面
32,33に分割することができる。さらに詳しく説明
すると、画面32は、X線もしくは超音波により提供さ
れる物体の断層撮影による画像または物体のMRI画像
を表示しする。また一方で、画面33においては、MR
I画像上または断層撮影による画像上で再構成されるグ
リッドの位置を明確に示すために拡大された画像にそれ
ぞれ対応する異なったフレーム(領域)24a,24
b,24cおよび24dが特徴づけられて表示されてい
る。この場合、画面32では、電流双極子は表示されて
いない。その代わりに、画面33の双極子の表示領域3
3a〜33dが、上記フレーム24a〜24dにそれぞ
れ対応しており、かつ、最初の時間t1 において表示さ
れる。そして、次に指定された時間t2 (例えば、t1
の10秒後)において、新たな一揃いの表示領域33
a′〜33d′が生成され、その後に時間t3 における
付加的な一揃いの表示領域33a″〜33d″が生成さ
れる。この種の表示は、電流双極子の強さまたは位置の
時間に対する変化をより明確に検出するために使用され
る。
【0043】本発明の別の観点に従えば、磁気共鳴によ
る画像形成(MRI)と生体磁気の画像形成によって生
成される画像とを診断手段として互いに重ね合わせるこ
とが可能である。この観点においては、MRI画像の主
要な輪郭、すなわちその特徴を示す画像データが選定さ
れる。さらに、前述したような方法で生成される生体磁
気学上の画像形成データが、MRI画像上で選定された
部分に重畳されるような画像を形成するために使用され
る。
【0044】図19は、本発明によりMRI画像と生体
磁気画像とを1つのCRT上で重ね合わせるための重ね
合わせシステムを示すブロック図である。図19におい
て、マウスのような入力機器150は、拡大されたレベ
ルにて表示される予定の画像の一部(すなわち、図15
の領域24に相当する)を選定するために使用される。
ハードディスク152は、上記入力機器150を介して
入力されたデータを記憶する。MRIデータ読取り部1
54は、例えば、MRIデータからのグラフィック・デ
ータを読み取るために使用される。このデータ読取り部
154は、ローカル・エリヤ・ネットワーク(Local Ar
ea Network, LAN)の一部になり得るかあるいはテー
プ読取り機のような別の種類の入力機器になり得る。中
央処理装置(CPU)156は、図19の画像重ね合わ
せシステムの動作を制御する。メモリ158は、画像重
ね合わせの動作を実行するためのプログラムを記憶す
る。グラフィック・メモリ160は、MRIデータを記
憶する。CRT制御部162は、CPU156により処
理されたグラフィック・データを受け取った後にこれら
のデータをCRT等のディスプレイ164に供給し、こ
のディスプレイ164上で重ね合わせ表示を行わせる。
このように、図19のシステムを使用することにより、
MRI画像と生体磁気学上の画像形成により生ずる電流
源の画像との重ね合わせ表示の結果が、1つのCRT等
のディスプレイ上に表示される。さらに、図15〜19
にて既述したような方法を用いてより高分解能にて表示
されるようにディスプレイの一部を選定することもでき
る。好適実施例においては、図19のシステムはコンピ
ュータに基づいたシステムである。このようなシステム
では、MITにより製造されるXウィンドウのソフトウ
ェアのような多重ウィンドウ・システムからなるソフト
ウェア・パッケージを動作させることが可能である。
【0045】図20は図19のシステムの動作を説明す
るためのフローチャートである。図20において、まず
初めに、MRI画像データが読み出される(S30)。
次に、濃淡のしきい値に基づいてMRI画像から輪郭線
を選定するための輪郭抽出が実行される(S32)。こ
の輪郭抽出によって、MRI画像の主要な輪郭線、すな
わちその特徴のみを表示用として選定することが可能と
なる。さらに、上記の輪郭抽出により抽出されたデータ
に基づいて形成される選定領域に従って、複数の抽出さ
れたデータ点の間を埋めるかまたは補間することを目的
として画像補間が遂行される(S33)。この画像補間
は、超音波診断において選定された領域に対しデータを
埋めるために用いられるものと同じである。さらに、物
体の磁界が測定され(S34)、この測定された磁界の
データBm に基づいて逆推定を行うことにより、電流双
極子の位置を表示するための画像データを生成すること
を目的として再構成が実行される(S35)。この再構
成により明るさまたは色調に基づく強さを表示するため
に、MSI画像データが形成される(S36)。このS
36にて得られるMSI画像データと前述のS33にて
得られるMRI画像データとを結合した(S37)結果
が、CRT等のディスプレイ164上に表示される(S
38)。このようにして、MRI画像と、推定の対象と
なる電流双極子またはMSI画像とを結合した重ね合わ
せ画像を一緒に表示することが可能となる。さらに、よ
り高い分解能が要求される場合は、このような高分解能
を有する新たな画像を生成するために、グリッドの面積
を変更し(S39)、逆行列Aを再計算する(S4
0)。ここで、グリッドの面積を変更した場合は、MR
I画像から抽出されたデータに基づいて再度画像補間を
行うことが必要となることに注意すべきである(S3
3)。
【0046】図21は、図19に示すような処理を遂行
するためのMSI画像とMRI画像との重ね合わせシス
テムの他の実施例であって図20の回路に対応するハー
ドウェアの変形を示すブロック図である。図21におい
て、磁界測定回路234は、電流双極子の密度分布に変
換されるような測定データを提供する。この電流双極子
の密度分布への変換は、逆推定回路または再構成回路2
35により行われる。画像データ発生回路(画像データ
発生器)236は、電流双極子の密度分布を所定のコン
トラスト画像(Contrast Image) に変換する。このコン
トラスト画像は画像結合回路251,253に供給され
る。また一方で、拡大される領域またはフレーム(前述
のフレーム24に相当する)の座標(x1,y1 ),(x
2,y2 )が、カウンタ239,240からそれぞれ得ら
れる。これらのカウンタ239,240は、マウスのよ
うな入力機器238により制御される画像上のカーソル
の位置と同期している。さらに、上記カウンタ239,
240の出力は、逆行列演算回路237および拡大係数
演算回路241にそれぞれ供給される。この逆行列演算
回路237は再構成回路235を制御し、拡大係数演算
回路241は、乗算器243に拡大係数“a”を供給す
る。MRI画像読取り部245は、輪郭抽出回路246
にMRI画像データを供給する。さらに、この輪郭抽出
回路246は、選定すべきMRI画像データを抽出し、
この抽出されたMRI画像データを画像データ発生器2
47に供給する。カウンタ242は、画像補間に使用さ
れるべきアドレスを生成すると共に画像メモリ248に
対しアドレス指定を行うために用いられる。さらに、上
記カウンタ242は、画像データ発生器247の出力を
制御するための出力信号をこの画像データ発生器247
に供給する。さらにまた、カウンタ242は、乗算器2
43にも出力信号を供給する。この乗算器243は、カ
ウンタ242の値に拡大係数“a”を乗算し、かつ、こ
の乗算結果を加算器244にオフセット値として供給す
る。この加算器244の出力は、画像メモリ250内の
拡大画像のアドレスを特定する目的でこの画像メモリ2
50に対しアドレス指定を行うために用いられる。前者
の画像メモリ248においてアドレス指定がなされた画
像データは、補間回路249を介して後者の画像メモリ
250に送られる。ここで、画像拡大動作により発生す
る空き状態の画像データは、補間回路249により生成
される補間データによって埋められる。さらに、MRI
画像データが画像メモリ248に入る前に、各組織間の
画像の差ならびに電流双極子のコントラストの変化の組
み合わせに依存する画像の差を明確にする目的で輪郭抽
出回路246による輪郭データの抽出が行われる。さら
に、拡大された時点でのMRI画像の分布を示す画像デ
ータを生成するために、画像メモリ250に記憶されて
いる拡大画像と画像メモリ248からの拡大されていな
い画像データが、それぞれ画像結合回路251,253
に送られる。この画像データは、これらの画像結合回路
251,253において、画像データ発生器236によ
り供給される画像データと結合する。さらに、この結合
されたデータは、画像メモリまたはグラフィック・メモ
リのようなメモリ252,254にそれぞれ記憶されて
ディスプレイ255上で同時に表示される。このように
して、電流双極子を拡大しながらこの電流双極子を評価
することが可能となる。
【0047】本発明の動作を実証するために、磁界のz
成分を測定する256個のセンサーの正方形状の平面配
列に対し垂直に配置される8×8のグリッド(128個
の未知のグリッドが評価可能である)を使用してシミュ
レーションが行われた。このシミュレーションは、電流
双極子の位置づけの正確さを試験する目的で単一の無作
為に配置された双極子を用いるか、または、処理上の分
解能に関する能力を調べる目的で無作為の位置と間隔と
方位とを有する一対の双極子を用いることによって遂行
された。磁気的な測定値に対しては、ビオ─サバールの
法則を用いて計算が行われ、所定の信号対雑音比(SN
比)の効果をシミュレートするために無作為の数が上記
測定値に加算された。再構成領域内で活動性の部分が観
察された場合、64個の構成要素からなるグリッドの面
積は25%にまで縮小された。すなわち、平面内の各次
元の方向において50%の縮小が生じた。また、観測さ
れる再構成領域内の最大値が縮小後のグリッド面積の中
心部の近傍に来るようにグリッド領域が移動した。さら
に、新たなグリッド点を用いて再構成が繰り返された。
分解能に関する改善が見られなくなった時点で上記再構
成の処理が終了したことになる。シミュレーションによ
るデータを使用して得られた単一の双極子に関する結果
と実際のデータを使用して得られた単一の双極子に関す
る結果とは、マルカート(Marquardt)のアルゴリズムを
用いて比較された。このようなアルゴリズムは、レクレ
イティス(Reklaitis )他著の“工学上の最適化、手法
および応用(Engineering Optimization, Methods and
Applications)”〔ジョン ウィリー アンド サンズ
(John Wiley & Sons ),ニューヨーク,1983年発
行〕に記載されており、この文献の内容は、関係する箇
所に組み込まれている。
【0048】生物体外での双極子の実験においては、2
cmの長さを有する単一の双極子が構成されている。この
双極子は、50 mA のピーク電流により駆動され、Q=
10 -3 A-mの値を生成する。上記単一の双極子は、立方
体の容器の内部にある食塩水の溶液内のさまざまな場所
に配置されている。容器の表面に垂直な磁界の磁束は、
100ターンを有する直径1cmのコイルを用いて測定さ
れる。このコイルは、15×15のセンサー・アレイ
(225個のセンサー)をシミュレートするために変形
されたものである。上記コイルは、バイオメーション
(Biomation )8100形のA/D変換器に信号を供給
する前置増幅器に接続される。一定の時間にわたり適当
な数の信号を平均することによって測定におけるさまざ
まな雑音レベルが得られる。これらの測定は、シミュレ
ーションに使用される同一のプログラムに対して適用さ
れる。このようなアプローチの感度は、測定中の信号対
雑音比の観点ならびにセンサーの平面の下部に位置する
双極子の深さの観点で述べられている。本発明のシステ
ムを用いて得られた単一の双極子に関する結果は、マル
カートのアルゴリズムを用いて得られた結果と比較され
る。双極子の深さが増加するかまたは信号対雑音比(S
NR)が減少するにつれて、電流双極子の位置づけの精
度が落ちてくる。
【0049】これまで実施例を用いて述べてきたよう
に、本発明においては、従来より少ない数のピックアッ
プ・コイルを用いて生物体内で発生する磁界を検出する
ことにより、電流双極子の位置を高精度でもって評価す
ることが可能となる。さらに、本発明の“ズーム”の手
法により所望の領域を急に大きくして表示画面上に拡大
表示することが可能となる。それゆえに、本発明は、脳
障害や心筋梗塞や不整脈等により病気にかかった領域の
位置を評価するために有効である。さらに、本発明は、
生体磁気計測装置の分野において顕著な改善を実現す
る。さらに、本発明の方法および装置は、特定の生物体
や被験者や実験材料の内部における電流双極子の画像を
形成することが要求されるような任意の分野に適用する
ことができる。
【0050】今まで本発明の幾つかの好適な実施例につ
いて説明してきたが、ここでは、ただ単に、本発明の原
理を例証したに過ぎないと考えられる。さらに、当業者
においては数多くの変形および変更が容易になし得るの
で、本文で示したような構成および方法にのみ本発明を
限定することは望ましくない。したがって、本文に添付
されている請求の範囲およびその等価物に記載された発
明の範囲内にある限りにおいては、すべての適切な変形
例および等価例が考えられる。
【0051】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
生物体等の内部における電流源の活動性の領域を常に含
みながらその一方で電流双極子のグリッド点の数を一定
に保った状態で、評価用電流双極子のグリッドを徐々に
縮小することにより、この電流双極子の位置を推定して
いるので、単位面積あたりのグリッド点の数が増加して
分解能の改善が図れる。この結果、従来より少ない数の
ピックアップ・コイル等のセンサーを用いて生物体内で
発生する磁界を検出することにより電流双極子の位置を
高精度でもって評価することが可能となり、比較的高分
解能の逆推定が実現される。
【図面の簡単な説明】
【図1】特定の電流源の分布に対する電流双極子のグリ
ッドが連続的に縮小されるような本発明の原理を説明す
るための図である。
【図2】本発明の一実施例の概略的なブロック図であ
る。
【図3】図2の信号処理プロセッサ、制御部およびディ
スプレイの詳細を示すブロック図である。
【図4】図3の回路の動作を説明するためのフローチャ
ートである。
【図5】本発明に従って2次元の双極子のグリッドを再
構成する過程の一例を示す図である。
【図6】図5の(a)に対応する再構成の結果を示すグ
ラフである。
【図7】図5の(b)に対応する再構成の結果を示すグ
ラフである。
【図8】図5の(c)に対応する再構成の結果を示すグ
ラフである。
【図9】2つの電流双極子の一方がグリッド点の間に位
置している場合に本発明に従って双極子のグリッドを再
構成する過程の一例を示す図である。
【図10】図9の(a)に対応する再構成の結果を示す
グラフである。
【図11】図10を改善して得られる再構成の結果を示
すグラフである。
【図12】図9の(b)に対応する再構成の結果を示す
グラフである。
【図13】本発明に従って3次元のグリッドを使用する
過程の一例を示す図である。
【図14】本発明に従って極座標のグリッドを使用する
過程と脳の形状を有するグリッドを使用する過程と心臓
の形状を有するグリッドを使用する過程とを示す図であ
る。
【図15】本発明による2つの表示画面を備えた表示部
を示す図である。
【図16】本発明による1つの表示画面上に異なったレ
ベルの分解能をそれぞれ有する4つの分離された表示領
域を備えた表示部を示す図である。
【図17】本発明により画像形成されると共に表示すべ
き平面の深さを選定することが可能な物体のさまざまな
平面を表示するための多数の表示画面を備えた表示部を
示す図である。
【図18】本発明による第1の画面と、物体内の電流双
極子の動きをシミュレートすることを目的としてこの第
1の画面の各部をさまざまな時間において選択的に表示
するための第2の画面とを備えた表示部を示す図であ
る。
【図19】本発明によりMRI画像と生体磁気学上の画
像またはMSI画像とを1つのCRT上で重ね合わせる
ための重ね合わせシステムを示すブロック図である。
【図20】図19のシステムの動作を説明するためのフ
ローチャートである。
【図21】図19に示すような処理を遂行するためのM
SI画像とMRI画像との重ね合わせシステムの他の実
施例であって図20の回路に対応するハードウェアの変
形を示すブロック図である。
【図22】従来の生体磁気計測装置の動作を説明するた
めのフローチャートである。
【符号の説明】
1,1′,1″…グリッド 2…電流双極子 2′…領域 3…生物体 4…ピックアップ・コイル 5…SQUID磁束計 6…検出部 8…信号処理プロセッサ 9…制御部 10…ディスプレイ 18…CPU
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 ロマン バジル クック アメリカ合衆国,コネチカット 06515, ニューヘブン,ウエスト ロック アベ ニュ 24 (72)発明者 ジェームズ ジョセフ シンガー アメリカ合衆国,コネチカット 06511, ニューヘブン,エドワーズ ストリート 90 (72)発明者 林 武彦 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 後藤 隆男 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 中島 善康 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 志村 孚城 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (72)発明者 川辺 憲二 神奈川県川崎市中原区上小田中1015番地 富士通株式会社内 (56)参考文献 特開 平3−97446(JP,A) 特開 平3−60637(JP,A) 特開 平2−249530(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61B 5/05 A61B 5/055

Claims (18)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 物体の内部の電流源を画像化するための
    生体電流源の位置推定を行うための生体磁気計測装置に
    おいて、 第1の領域に多数のグリッド点を有する1つのグリッド
    を定義する第1の手段と、 前記物体において該定義されたグリッドに対応する部分
    内に位置する電流源により生成される磁界を測定する第
    2の手段と、 該測定された磁界に基づいて前記定義されたグリッド上
    の電流源の分布を決定する第3の手段と、 前記グリッド上に分布する電流源の分解能を高めるため
    に、前記第1の領域よりも小さい第2の領域内に前記定
    義されたグリッドを修正する第4の手段とを備えること
    を特徴とする生体磁気計測装置。
  2. 【請求項2】 前記第3の手段において決定された電流
    源の分布を示す第1の表示を生成し、かつ、前記第4の
    手段において得られる修正されたグリッドに基づいた電
    流源の分布を示す第2の表示を生成する第5の手段をさ
    らに備える請求項1記載の生体磁気計測装置。
  3. 【請求項3】 前記第4の手段において決定された電流
    源の分布を示す表示を生成する表示生成手段をさらに備
    える請求項1記載の生体磁気計測装置
  4. 【請求項4】 前記表示生成手段が、1つの主表示領域
    を有すると共に、拡大されたレベルにおいて該主表示領
    域の選定された部分を表示するための複数個の拡大表示
    領域を有するような1つの表示を生成する機能を含む請
    求項3記載の生体磁気計測装置。
  5. 【請求項5】 前記表示生成手段が、前記物体における
    互いに垂直な断面を表示すると共に該表示される断面の
    深さを示すための複数の表示領域からなる1つの表示を
    提供する機能を含む請求項3記載の生体磁気計測装置。
  6. 【請求項6】 前記表示生成手段が、 前記物体の画像を表示するための1つの主表示領域を生
    成する機能と、 さまざまな時間において該主表示領域の選定された部分
    を表示するように選択的に動作する複数種の拡大表示領
    域を生成する機能とを含む請求項3記載の生体磁気計測
    装置。
  7. 【請求項7】 前記第1の手段が、脳の形状を有するグ
    リッドを定義する機能を含む請求項1記載の生体磁気計
    測装置。
  8. 【請求項8】 前記第1の手段が、心臓の形状を有する
    グリッドを定義する機能を含む請求項1記載の生体磁気
    計測装置。
  9. 【請求項9】 前記の心臓の形状を有するグリッドが、
    グリッド点がないものとして予め定義された領域を含ん
    でおり、該予め定義された領域は、電気的な活動性が生
    じないと予想される領域に対応する請求項8記載の生体
    磁気計測装置。
  10. 【請求項10】 前記定義されたグリッド上に分布する
    電流源の分解能が選定されたレベルに達するまで前記第
    2の手段,前記第3の手段および前記第4の手段を繰り
    返す手段をさらに備える請求項1記載の生体磁気計測装
    置。
  11. 【請求項11】 前記第1の手段が、脳の形状を有する
    グリッドを定義する機能を含む請求項10記載の生体磁
    気計測装置。
  12. 【請求項12】 前記第1の手段が、心臓の形状を有す
    るグリッドを定義する機能を含む請求項10記載の生体
    磁気計測装置。
  13. 【請求項13】 前記定義されたグリッド上に分布する
    電流源の分解能が選定されたレベルに達するまで前記第
    2の手段,前記第3の手段および前記第4の手段を繰り
    返す手段をさらに備える請求項3記載の生体磁気計測装
    置。
  14. 【請求項14】 前記第3の手段が、選定された複数個
    の特異値を用いて特異値分解を実行する機能を含む請求
    項1記載の生体磁気計測装置。
  15. 【請求項15】 医学的画像データを表示するための生
    体磁気計測装置であって、 生物医学上の生体磁気データを供給する生体磁気データ
    供給手段と、 生物医学上の生体磁気データ以外の医学的画像データを
    供給する医学的画像データ供給手段と、 該医学的画像データから輪郭線の画像データを選定する
    画像データ選定手段と、 該選定された輪郭線の画像上に前記の生物医学上の磁気
    画像を重ね合わせることにより1つの表示を生成する表
    示生成手段とを備え 前記医学的画像データ供給手段は次の複数のサブ手段を
    具備しており、該複数のサブ手段は、 第1の領域を有すると共に多数のグリッド点を有する1
    つのグリッドを定義する第1のサブ手段と、 物体において該定義されたグリッドに対応する部分内に
    位置する電流源により生成される磁界を測定する第2の
    サブ手段と、 該測定された磁界に基づいて前記定義されたグリッド上
    の電流源の分布を決定する第3のサブ手段と、 前記グリッド上に分布する電流源の分解能を高めるため
    に、前記第1の領域よりも小さい第2の領域を有するよ
    うに前記定義されたグリッドを修正する第4のサブ手段
    とからな ることを特徴とする生体磁気計測装置。
  16. 【請求項16】 前記第3のサブ手段が、選定された複
    数個の特異値を用いて特異値分解を実行する機能を含む
    請求項1記載の生体磁気計測装置。
  17. 【請求項17】 物体の内部の電流源を画像化するため
    の生物医学上の生体磁気計測装置であって、 前記物体内に位置する電流源により生成される磁界を検
    出すると共に該検出された磁界に対応する測定信号を供
    給するための検出部と、 第1の領域を有すると共に多数のグリッド点を有する1
    つのグリッドを定義し、さらに、前記測定信号を処理し
    て該定義されたグリッド上の電流源の分布を決定し、さ
    らに、該第1の領域よりも小さい第2の領域を有するよ
    うに前記定義されたグリッドを修正し、そして、該修正
    されたグリッド上の電流源の分布を決定するための手段
    と、 前記定義されたグリッド上の電流源の分布および前記修
    正されたグリッド上の電流源の分布を表示するための表
    示手段とを具備してなることを特徴とする生体磁気計測
    装置。
  18. 【請求項18】 前記検出部が、 複数のピックアップ・コイルと、 該複数のピックアップ・コイルにそれぞれ連結され、か
    つ、前記検出された磁界に対応する前記測定信号を供給
    する複数のSQUID磁力計とを有する請求項1記載
    の生体磁気計測装置。
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