JP3231008B2 - 分離装置 - Google Patents

分離装置

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JP3231008B2
JP3231008B2 JP26646197A JP26646197A JP3231008B2 JP 3231008 B2 JP3231008 B2 JP 3231008B2 JP 26646197 A JP26646197 A JP 26646197A JP 26646197 A JP26646197 A JP 26646197A JP 3231008 B2 JP3231008 B2 JP 3231008B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、分離装置、特
に、物品群を所定数の物品毎に分離する為の分離装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、カップラーメン用の具やスープ
等の食材は、フィルム製の扁平な袋体に密封状態に収容
されている。これら食材と袋体とからなる物品は、通
常、段ボール箱に多数収容された状態で、前記物品の製
造工場から包装工場に搬入される。尚、前記物品が前記
袋体により構成されているから、前記物品群が段ボール
箱にランダムに収容された状態となり易い。
【0003】そして、前記包装工場では、カップラーメ
ンの容器に乾燥麺と前記物品とが入れられるが、前記物
品は、1つづつ前記段ボール箱から手作業により取り出
されて前記容器に入れられる。このものでは、物品を手
作業により取り出すから、物品群が段ボール箱にランダ
ムに収容されていても、物品を1つづつに分離できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、手作業によ
る分離方式であるから、前記分離の為の人手が必要とな
る。特に、大量生産する場合に前記分離の為の労働力が
多く必要である。前記分離を省力化する為に、段ボール
箱内の物品群から物品を1つづつ取り出す機械を用いる
ことが考えられる。ところが、段ボール箱にランダムに
収容された物品の各々の位置を正確に検出しなければな
らず、しかも、物品を1つづつ掴む必要があり、前記機
械が複雑なものとなる。
【0005】又、物品の種類毎にその大きさや重量が相
違するが、前記種類の各々に対応させる為に前記機械が
複雑となり易い。本発明は、物品群を所定数の物品毎に
自動的に分離でき且つ構成を簡素化した分離装置を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の課題解
決手段は、『その上面が載置された物品群が滑り落ちる
程度の傾斜姿勢に配置され且つ軸線を中心に回転する円
板と、前記円板の外周部に於いて前記円板の表面から凹
む態様で設けられ且つ前記滑り落ちる物品群から所定数
の物品毎を収容して保持する収容部を有する物品保持手
段と、前記収容部に保持された状態で前記円板の最上位
置まで移動した物品を吸着状態にて取り出す取出し手段
とを具備し、前記収容部の深さは、少なくとも2つの物
品を載置姿勢のまま重合せ状態にて収容できる深さに設
定される』ことを特徴とする。
【0007】このものでは、物品群が上記傾斜姿勢の円
板に載置されると、円板の上面に沿って物品群がその自
重で滑り落ちる。このとき、前記滑り落ちる物品群から
所定数の物品毎が、円板の外周部に設けられた収容部に
収容されて保持される。しかも、少なくとも2つの物品
が重合せ状態で収容部に収容された状態とすることがで
きる。そして、収容部に保持された物品毎は、円板の回
転によって移送される。このとき、収容部が円板の表面
から凹む態様で設けられているから、回転に伴い収容部
の姿勢が変化しても収容部から物品が脱落しない。又、
この移送によって、収容部から外れた物品や収容部に一
部が入り込んだ物品などが、収容部に対してそぎ落とさ
れる。これによって、前記所定数の物品毎が物品群から
分離されたものとなる。そして、収容部に保持されて円
板の最上位置まで移動した物品は、取出し手段によっ
て、吸着状態にて取り出される。
【0008】ここで、請求項2の発明のように、『前記
収容部は、前記円板の外周に亙って一定間隔で複数設け
られ、前記円板は、前記一定間隔に対応する一定変位を
回転する時間を一定としつつ前記一定変位内にて回転速
度を変化させる』ものでもよい。このものでは、前記一
定変位内にて回転速度が変化するから、前記変化時の円
板の加減速によって、円板上の物品群が円板に対して更
に滑り易くなる。
【0009】又、収容部相互の前記一定間隔に前記一定
変位が対応し、前記一定変位を回転する時間が一定であ
るから、前記時間経過毎の収容部群の位置がずれない。
請求項3の発明のように、『前記収容部は、前記円板の
上面から凹んで外周側に開放され且つ前記物品を載置姿
勢のまま収容可能な大きさに形成される凹部からなり、
前記物品保持手段は、前記円板を全周に亙って包囲する
周壁を更に具備する』ものでもよい。
【0010】このものでは、円板の上面に沿って滑り落
ちた物品が円板を包囲する周壁に当接して止まり、この
状態で、前記物品が凹部に入り込む。
【0011】
【0012】請求項4の発明のように、『前記円板の上
面領域は、前記収容部が回転によって降下する第1回転
領域と、前記収容部が回転によって上昇する第2回転領
域と、からなり、前記第1回転領域に物品群を投入する
物品投入手段を更に具備する』ものでもよい。
【0013】このものでは、物品投入手段によって、円
板の上面領域の内の前記第1回転領域に物品群が投入さ
れる。
【0014】
【発明の効果】以上説明したように、請求項1の発明で
は、円板に載置された物品群が円板に沿って滑り落ちて
収容部に収容されて保持され、円板の回転によって、収
容部に保持された物品が他の物品から分離される。従っ
て、前記分離が自動化されたものとなり、前記分離が省
力化される。
【0015】又、前記分離の為に物品の各々の位置を検
出したり物品を掴んだりしなくてもよいから、この装置
が簡素化される。更に、収容部の大きさや形状を相違さ
せた複数種類の円板を用意しておけば、その交換だけで
物品の種類毎に対応できるから、この点でも、装置が簡
素化される。
【0016】又、円板の上面が上記傾斜姿勢に配置され
ているから、円板の回転に伴い円板上の物品の各々の姿
勢が重力の作用方向に対して相対的に変化する。従っ
て、この点でも、収容部に一部が入り込んだ物品などが
収容部に対してそぎ落とされ易くなり、前記分離の効率
が向上する。そして、収容部に保持されて円板の最上位
置まで移動した物品が上記取出し手段により吸着状態で
取り出されるから、上記分離に加えて、前記取出しも自
動化されたものとなり、この点でも、省力化される。ま
た、上記少なくとも2つの物品が重合せ状態で収容部に
収容された状態とすることができる。従って、収容部に
保持されて円板の最上位置に達した物品の内の1つが吸
着状態で取り出されて、その直後の1回転中に於いて前
記収容部に新たな物品が入らない場合であっても、前記
収容部に物品が残っているから、前記収容部が再び最上
位置に達したときに物品を取り出すことができる。従っ
て、この点でも、物品の分離の効率が向上する。請求項
2の発明では、円板の回転速度が上記一定変位内で変化
し、この変化時の円板の加減速によって、円板上の物品
群が円板に対して滑り易くなる。従って、この点でも、
収容部に入り切らない物品などが収容部に対して更にそ
ぎ落とされ易くなり、前記分離の効率が更に向上する。
【0017】又、前記一定変位を回転する時間が一定で
あって前記時間経過毎の収容部群の位置がずれないか
ら、前記分離された物品を一定位置で取り出すことがで
きる。従って、前記物品の取出しが容易となる。請求項
3の発明では、円板の上面に沿って滑り落ちた物品が円
板を包囲する周壁に当接して凹部に入り込む構成である
から、前記滑り落ちる物品が凹部に入り込み易い。
【0018】
【0019】請求項4の発明では、円板の上面領域の内
の上記第1回転領域に対して物品群が投入されるから、
上記第2回転領域に対して物品群が投入されるものに比
べて、収容部に保持された物品の移送距離を長く設定で
きる。従って、この点でも、物品の分離の効率が向上す
る。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本願発明の実施の形態を、
図面に基づいて説明する。図1は、本願発明の実施の形
態に於ける分離装置(100) の正面図であり、図2は、図
1の分離装置(100) の平面図であり、図3は、図2の分
離機構(2) のIIIーIII断面図であり、図4は、図
2及び図3の凹部(22)の斜視図である。
【0021】そして、図5は、図1の分離装置(100) の
作動状態での分離機構(2) のVーVから見た平面図であ
り、図6は、物品(8) の分離動作状態を示す凹部(22)の
側面図であり、図7は、2つの物品(8) を重合せ状態で
収容した凹部(22)の側面図である。更に、図8は、図1
及び図2の取出し装置(3) の正面図であり、図9は、図
8の取出し装置(3) のIXーIX断面図である。
【0022】同図に示す分離装置(100) は、例えば、カ
ップラーメン用の具やスープ等をフィルム製の扁平な袋
体で密封包装した構成の物品(8) 群を1つづつに分離す
る為のものである。この分離装置(100) は、投入装置
(1) と、分離機構(2) と、取出し装置(3) と、コンベア
(4) と、を具備する構成となっている。
【0023】[分離装置(100) の各部の構成について] *投入装置(1) * 投入装置(1) は、物品(8) 群を分離機構(2) に投入する
為のものであり、図1に示すように、供給装置(1a)と移
送装置(1b)とからなる。供給装置(1a)は、段ボール箱等
に収容された物品(8) 群を一度に投入する為のバケット
部(図示せず)を備え、前記投入された物品(8) 群を少
量づつ後述の移送路(11)上に順次供給する構成となって
いる。
【0024】移送装置(1b)は、供給装置(1a)と分離機構
(2) との間に配置され且つ分離機構(2) に向って漸次降
下する傾斜姿勢に支持された移送路(11)と、この移送路
(11)を長手方向に振動させる装置と、を備えている。従
って、移送路(11)上に供給された物品(8) 群は、前記振
動により分離機構(2) に向って移送されると共に、前記
移送の方向にて分散されるものとなる。
【0025】前記移送によって、移送路(11)上の物品
(8) 群が順次分離機構(2) に投入される。そして、前記
投入された物品(8) 群は、分離機構(2) の円板(2b)に載
置される。この投入装置(1) が既述特許請求の範囲に記
載の「物品投入手段」に相当する。
【0026】*分離機構(2) * 分離機構(2) は、投入装置(1) から投入された物品(8)
群を分離する為のものであり、図1〜図4に示すよう
に、支持台(2d)と、この支持台(2d)に固定された円形の
皿状体(2a)と、この皿状体(2a)に回動可能に収容された
円板(2b)と、この円板(2b)を回転駆動するように支持台
(2d)に設けられたモータ(2c)と、を具備する構成となっ
ている。
【0027】支持台(2d)の上面は、投入装置(1) に向っ
て漸次降下する傾斜面(27)となっている。この傾斜面(2
7)に固定された複数の連結部材(28)に対して皿状体(2a)
の底壁(20)が一体化されている。これによって、皿状体
(2a)が支持台(2d)に固定されたものとなっている。皿状
体(2a)は、底壁(20)が傾斜面(27)と平行となるように配
置されており、この底壁(20)に沿うように円板(2b)を収
容している。
【0028】円板(2b)には、その中央部から突出して底
壁(20)を貫通する部分に対して、モータ(2c)の出力軸(2
5)が一体化されている。そして、この出力軸(25)の軸線
と円板(2b)の軸線とが一致する構成となっている。これ
によって、円板(2b)は、その軸線を中心に回転するもの
となっている。尚、円板(2b)は、図2に於いて反時計回
りに回転する。
【0029】又、この円板(2b)は、皿状体(2a)の周壁(2
1)に対して回動可能となる大きさに形成されている。そ
して、この円板(2b)の外周部には、上面から凹んで外周
側に開放する凹部(22)が円板(2b)の外周に亙って一定間
隔で複数設けられている。更に、凹部(22)の平面視での
大きさは、図5に示すように、物品(8) を載置姿勢のま
ま丁度収容できる大きさに形成されている。又、凹部(2
2)の深さ(H) は、図7に示すように、2つの物品(8) を
載置姿勢のまま重合せ状態にて収容できる深さに設定さ
れている。
【0030】そして、この分離装置(100) に備えられた
制御回路(図示せず)によって、モータ(2c)の出力、即
ち、円板(2b)の回転速度が制御される構成となってい
る。具体的には、凹部(22)相互の前記一定間隔に対応す
る一定変位(L) (図2参照)を回転する時間が一定とな
るように設定されている。又、一定変位(L) 内にて回転
速度が変化するようにも設定されている。
【0031】このものでは、一定変位(L) 内にて前記回
転速度が「低速」「高速」「低速」と変化するように設
定されている。更に、前記時間経過毎に円板(2b)が一時
停止するように設定されている。このものでは、円板(2
b)が既述特許請求の範囲に記載の「円板」に相当し、凹
部(22)が既述特許請求の範囲に記載の「収容部」に相当
し、凹部(22)と周壁(21)とが既述特許請求の範囲に記載
の「物品保持手段」に相当する。
【0032】更に、円板(2b)の上面領域は、円板(2b)の
回転によって凹部(22)が降下する第1回転領域(201)
(図2及び図5に於いて円板(2b)の回転中心(200) より
も左側部分)と、前記回転によって凹部(22)が上昇する
第2回転領域(202) (同図に於いて円板(2b)の回転中心
(200) よりも右側部分)と、からなる。そして、第1回
転領域(201) の上下方向の中程に対して、移送路(11)か
ら物品(8) 群が投入される。
【0033】*取出し装置(3) * 取出し装置(3) は、分離機構(2) により分離された物品
(8) を凹部(22)から取り出す為のものであり、図1、図
2、図8及び図9に示すように、揺動機構(3a)と、支持
アーム(3b)と、吸着ヘッド(3c)と、を具備する構成とな
っている。揺動機構(3a)は、水平な駆動軸(310) により
一定位置に支持された主動歯車(31)と、この主動歯車(3
1)に噛み合うように水平な支持軸(320a)(320b)により一
定位置に支持された従動歯車(32a)(32b)と、これら従動
歯車(32a)(32b)に各々一体化されたクランク(33a)(33b)
と、これらクランク(33a)(33b)に連結されたレバー(34)
と、からなる。
【0034】従って、例えば、主動歯車(31)が図8の矢
印の方向に回動すると、それに伴って従動歯車(32a)(32
b)が回動する。これら従動歯車(32a)(32b)の回動によっ
て、クランク(33a)(33b)が支持軸(320a)(320b)を中心に
回動して、レバー(34)が同図の二点鎖線に示す位置まで
移動する。この後、主動歯車(31)が逆方向に回動する
と、各部の逆方向の動作によりレバー(34)が実線に示す
位置まで復帰する。
【0035】尚、同図の実線の状態で吸着ヘッド(3c)の
下端が凹部(22)内に位置し、同図の二点鎖線の状態で前
記下端がコンベア(4) の直上に位置する構成としてい
る。支持アーム(3b)は、細長い筒体からなり、その一方
端部がレバー(34)の先端部に一体化され水平姿勢に支持
されている。そして、この支持アーム(3b)の他方端部が
気密状態に閉塞されると共に、この支持アーム(3b)の前
記他方端部の近傍には、吸着ヘッド(3c)が昇降可能に装
着されている。又、この支持アーム(3b)の前記一方端部
には、負圧源(図示せず)が接続されている。
【0036】吸着ヘッド(3c)は、図9に示すように、筒
状に形成されると共に、支持アーム(3b)に対して上下方
向にスライド自在に貫通する構成となっている。そし
て、この吸着ヘッド(3c)の下端部は、下方に向って漸次
直径拡大するテーパ状のカップ部(37)に形成されてい
る。又、この吸着ヘッド(3c)の上端部は気密状態に閉塞
され、前記上端部が支持アーム(3b)に対して抜止め状態
に係合している。更に、カップ部(37)と支持アーム(3b)
との間には、吸着ヘッド(3c)を下方に付勢するバネ(37
1) が介装されている。
【0037】この吸着ヘッド(3c)の胴部(36)には、複数
の開口(360) が形成されている。又、支持アーム(3b)に
於ける吸着ヘッド(3c)用の貫通孔(35a)(35b)と、吸着ヘ
ッド(3c)との間が気密状態に維持される構成となってい
る。更に、吸着ヘッド(3c)の下端が一時停止中の凹部(2
2)内に位置した状態で上記負圧源をオンとし、前記下端
がコンベア(4) の直上に位置した状態で前記負圧源をオ
フとする構成としている。
【0038】以上の構成によって、円板(2b)の最上位置
にて一時停止した凹部(22)内の物品(8) が吸着ヘッド(3
c)に吸着され、揺動機構(3a)によって、前記吸着状態の
物品(8) が凹部(22)から取り出されてコンベア(4) に向
って移送される。そして、前記の物品(8) がコンベア
(4) 上に載置される。尚、皿状体(2a)の最上部に位置す
る周壁(21)が切除されており、これによって、前記吸着
保持された物品(8) の取出し及び移送がスムーズとなっ
ている。又、吸着ヘッド(3c)は、揺動機構(3a)によって
上方に凸の半円形の軌跡を描くように移動するから、こ
の点でも、前記取出し及び移送がスムーズとなってい
る。
【0039】このものでは、取出し装置(3) が既述特許
請求の範囲に記載の「取出し手段」に相当する。 *コンベア(4) * コンベア(4) は、図1及び図2に示すように、ベルト式
であり、支持台(2d)の傾斜面(27)に続く上端水平面(26)
に設置されている。そして、このコンベア(4)の搬送面
の高さは、取出し装置(3) により凹部(22)から取り出さ
れた物品(8) が前記搬送面に丁度載置されるように設定
されている。
【0040】[分離装置(100) の使用について]上記構
成の分離装置(100) を用いて物品(8) を分離するには、
段ボール箱等に収容された物品(8) 群を供給装置(1a)の
バケット部に投入して、この分離装置(100) の運転を指
示する。この分離装置(100) の運転が指示されると、供
給装置(1a)から移送路(11)上に物品(8) 群が少量づつ供
給される。そして、移送路(11)上の物品(8) 群は、移送
路(11)の振動によって分離機構(2) に向って移送される
と共に前記移送の方向に分散される。更に、図5に示す
ように、移送路(11)上の物品(8) 群が順次、円板(2b)の
上記した第1回転領域(201) の中程に投入される。
【0041】前記投入された物品(8) 群は、同図に示す
ように、円板(2b)に載置される。そして、前記載置され
た物品(8) 群は、その自重により円板(2b)の上面に沿っ
て滑り落ちる。尚、この円板(2b)の傾斜角度(S) は、円
板(2b)の上面に対する物品(8) の摩擦係数との関係で前
記載置された物品(8) の各々が前記上面に沿って滑り落
ちることができる角度に設定されている。
【0042】前記滑り落ちる物品(8) 群は、同図に示す
ように、平面視での周壁(21)の下方側部分に当接して止
まり、この状態で、物品(8) 群のあるものは前記下方側
部分に隣接する凹部(22)に収容される。又、上記運転指
示により円板(2b)が回転していることから、平面視にて
凹部(22)と物品(8) とが一致する機会が増え、物品(8)
が凹部(22)に収容され易い。従って、同図に示すよう
に、凹部(22)群に対して物品(8) が保持された状態とな
る。
【0043】又、凹部(22)が上記した深さ(H) に設定さ
れているから、凹部(22)の各々には、図7に示すよう
に、2つの物品(8) が載置姿勢のまま重合せて収容され
た状態とすることができる。凹部(22)に保持された物品
(8) は、円板(2b)の回転によって移送される。このと
き、凹部(22)が円板(2b)の上面から凹む態様で設けられ
ているから、回転に伴い凹部(22)の姿勢が変化しても凹
部(22)から物品(8) が脱落しない。又、この移送によっ
て、凹部(22)から外れた物品(8) や凹部(22)に入り切ら
ない物品(8) が凹部(22)に対してそぎ落とされる。これ
によって、最大2つの物品(8) 毎が物品(8) 群から分離
されたものとなる。
【0044】このとき、円板(2b)は、上記した一定変位
(L) 内にて回転速度が「低速」「高速」「低速」と変化
する。又、一定変位(L) を回転する時間の経過時点毎に
一時停止する。そして、円板(2b)の回転によって、凹部
(22)に保持されて円板(2b)の最上位置まで移動した物品
(8) は、上記したように、取出し装置(3) の吸着ヘッド
(3c)により吸着されて凹部(22)から取り出されて移送さ
れ、コンベア(4) 上に載置される。尚、凹部(22)内に2
つの物品(8) が収容されている場合、上方側の物品(8)
のみが取り出される。
【0045】又、上記運転指示によりコンベア(4) が作
動しており、取出し装置(3) によってコンベア(4) 上に
載置された物品(8) がコンベア(4) に沿って並べられた
ものとなる。そして、コンベア(4) 上に並べられた物品
(8) は、1つづつ別の移送装置によりカップラーメンの
容器に入れられる。この後、前記容器は、蓋で閉じられ
てフィルムで密封される。
【0046】このものでは、以下のような効果を奏す
る。 A.円板(2b)に載置された物品(8) 群が円板(2b)に沿っ
て滑り落ちて凹部(22)に収容されて保持され、円板(2b)
の回転によって、凹部(22)に保持された物品(8) が他の
物品(8) から分離される。従って、前記分離が自動化さ
れたものとなり、前記分離が省力化される。
【0047】又、凹部(22)から外れた物品(8) や凹部(2
2)に入り切らない物品(8) を凹部(22)から重力によっ
て、そぎ落とす構成であるから、前記重力によらず機械
的にそぎ落とすものに比べて、構成が簡素化されてい
る。又、物品(8) に無理な力が作用せず物品(8) が損傷
しにくい。更に、前記分離の為に物品(8) の各々の位置
を検出したり物品(8) を掴んだりしなくてもよいから、
この装置が簡素化される。
【0048】B.凹部(22)の大きさや形状を相違させた
複数種類の円板(2b)を用意しておけば、その交換だけで
物品(8) の種類毎に対応できるから、この点でも、装置
が簡素化される。 C.円板(2b)の上面が上記した傾斜姿勢に配置されてい
るから、円板(2b)の回転に伴い円板(2b)上の物品(8) の
各々の姿勢が重力の作用方向に対して相対的に変化す
る。従って、凹部(22)に一部が入り込んだ物品(8) など
が凹部(22)に対してそぎ落とされ易くなり、前記分離の
効率が向上する。
【0049】D.円板(2b)の回転速度が上記した一定変
位(L) 内で変化し、この変化時の円板(2b)の加減速によ
って、円板(2b)上の物品(8) 群が円板(2b)に対して更に
滑り易くなる。従って、この点でも、凹部(22)に入り切
らない物品(8) などが凹部(22)に対して更にそぎ落とさ
れ易くなり、前記分離の効率が更に向上する。 E.一定変位(L) を回転する時間が一定であって前記時
間経過毎の凹部(22)群の位置がずれないから、前記分離
された物品(8) を一定位置で取り出すことができる。従
って、物品(8) の取出しが容易となる。
【0050】F.円板(2b)の上面に沿って滑り落ちた物
品(8) が周壁(21)に当接して凹部(22)に入り込む構成で
あるから、前記滑り落ちる物品(8) が凹部(22)に入り込
み易い。 G.凹部(22)に保持されて円板(2b)の最上位置まで移動
した物品(8) が取出し装置(3) により吸着状態で取り出
されるから、上記分離に加えて、前記取出しも自動化さ
れたものとなり、この点でも、省力化される。
【0051】H.2つの物品を重合せ状態で凹部(22)に
収容させることができるから、凹部(22)に保持されて円
板(2b)の最上位置に達した物品(8) の内の1つが吸着状
態で取り出されて、その直後の1回転中に於いて凹部(2
2)に新たな物品(8) が入らない場合であっても、前記の
凹部(22)に物品(8) が残っているから、前記の凹部(22)
が再び最上位置に達したときに物品(8) を取り出すこと
ができる。従って、この点でも、前記分離の効率が向上
する。
【0052】又、上記した吸着ヘッド(3c)が上下方向に
スライド自在となっているから、凹部(22)内の物品(8)
の収容数、つまり、物品(8) の高さに応じて吸着ヘッド
(3c)が動くものとなる。従って、物品(8) の取出しがス
ムーズであると共に、物品(8) が損傷しにくい。 I.円板(2b)の上面領域の内の上記した第1回転領域(2
01) に対して物品(8)群が投入されるから、上記した第
2回転領域(202) に対して物品(8) 群が投入されるもの
に比べて、凹部(22)に保持された物品(8) の移送距離を
長く設定できる。従って、この点でも、物品の分離の効
率が向上する。 [他の実施の形態] .上記の実施の形態では、凹部(22)を円板(2b)の外周
側に開放する構成としたが、この凹部(22)を、前記開放
せず周壁(21)から離れて位置する構成としてもよい。こ
の場合、凹部(22)のみで既述の「物品保持手段」が構成
される。
【0053】又、凹部(22)に最大2つの物品(8) を収容
できる構成としたが、これを、3つ以上の物品(8) を収
容できる構成としてもよい。.上記の実施の形態で
は、取出し装置(3) を、円板(2b)の最上位置で凹部(22)
内の物品(8) を取り出す構成としたが、これを、円板(2
b)に於ける前記最上位置でない上側位置で取り出す構成
としてもよい。
【0054】又、取出し装置(3) を、吸着によって物品
(8) を取り出す構成としたが、これを、吸着以外の方式
により取り出す構成としてもよい。 .上記の実施の形態では、物品(8) を円板(2b)の上面
領域の内の第1回転領域(201) に投入したが、これを、
第2回転領域(202) に投入してもよい。又、分離機構
(2) に対して物品(8) を手作業により投入してもよい。
【0055】.円板(2b)上の物品(8) の量を検知し、
前記検知された量に基づいて、投入装置(1) から分離機
構(2) への物品(8) の投入量を調節する構成としてもよ
い。この場合、円板(2b)上の物品(8) が適切な量に維持
され、前記分離が確実で且つ効率のよいものとなる。 .上記の実施の形態では、円板(2b)を所定時間毎に一
時停止する構成としたが、これを、前記一時停止せず連
続回転する構成としてもよい。又、円板(2b)の回転速度
を上記のように変化させたが、これを、円板(2b)が一定
速度で回転する構成としてもよい。
【0056】.物品は、上記扁平袋体の形状に限定さ
れない。例えば、ボール状でもよい。この場合、平面視
てに凹部(22)内に並んで収容される構成としてもよい。 .円板(2b)の傾斜角度を調節可能な構成としてもよ
い。この場合、複数種類の物品に対して同じ装置を用い
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の実施の形態に於ける分離装置(100)
の正面図
【図2】図1の分離装置(100) の平面図
【図3】図2の分離機構(2) のIIIーIII断面図
【図4】図2及び図3の凹部(22)の斜視図
【図5】図1の分離装置(100) の作動状態での分離機構
(2) のVーVから見た平面図
【図6】物品(8) の分離動作状態を示す凹部(22)の側面
【図7】2つの物品(8) を重合せ状態で収容した凹部(2
2)の側面図
【図8】図1及び図2の取出し装置(3) の正面図
【図9】図8の取出し装置(3) のIXーIX断面図
【符号の説明】
(100) ・・・分離装置 (1) ・・・投入装置 (2) ・・・分離機構 (3) ・・・取出し装置 (4) ・・・コンベア (2a)・・・皿状体 (2b)・・・円板 (21)・・・周壁 (22)・・・凹部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 35/06 - 35/08 B65B 37/08 B65G 47/14 102

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 その上面が載置された物品群が滑り落ち
    る程度の傾斜姿勢に配置され且つ軸線を中心に回転する
    円板と、 前記円板の外周部に於いて前記円板の表面から凹む態様
    で設けられ且つ前記滑り落ちる物品群から所定数の物品
    毎を収容して保持する収容部を有する物品保持手段と、 前記収容部に保持された状態で前記円板の最上位置まで
    移動した物品を吸着状態にて取り出す取出し手段とを具
    備し、 前記収容部の深さは、少なくとも2つの物品を載置姿勢
    のまま重合せ状態にて収容できる深さに設定される分離
    装置。
  2. 【請求項2】 前記収容部は、前記円板の外周に亙って
    一定間隔で複数設けられ、前記円板は、前記一定間隔に
    対応する一定変位を回転する時間を一定としつつ前記一
    定変位内にて回転速度を変化させる請求項1に記載の分
    離装置。
  3. 【請求項3】 前記収容部は、前記円板の上面から凹ん
    で外周側に開放され且つ前記物品を載置姿勢のまま収容
    可能な大きさに形成される凹部からなり、 前記物品保持手段は、前記円板を全周に亙って包囲する
    周壁を更に具備する請求項1又は2に記載の分離装置。
  4. 【請求項4】 前記円板の上面領域は、前記収容部が回
    転によって降下する第1回転領域と、前記収容部が回転
    によって上昇する第2回転領域と、からなり、 前記第1回転領域に物品群を投入する物品投入手段を更
    に具備する請求項1〜3の何れかに記載の分離装置。
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