JP3230242U - 性能を向上させたサイドピース/クロスバー連結継手を備える製織機用の綜絖枠 - Google Patents

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Abstract

【課題】クロスバーとサイドピースとの接触面における応力分布の最大値を低減する。
【解決手段】4つの開放可能なサイドピース/クロスバー連結継手によって互いに一体化される2つのサイドピースFと2つのクロスバーTとを備えた製織機用の綜絖枠である。各サイドピース/クロスバー連結継手は、サイドピースから突出し、サイドピースに一体化されたほぞ1と、ほぞの座部を共に形成する支持体2と揺動アーム4とで構成され、クロスバーの端部の対応するキャビティC内に収容及び固定される中間部材と、クロスバーにねじ結合され、揺動アームの自由端部に作用し、一端部がほぞを座部内の定位置に固定するねじ手段Vとを備える。揺動アームの自由端部は、揺動アームの締め付け位置において、ほぞの外縁部に形成されたV字形の切欠き部に係合するくさび5を備え、くさびの2つの対向する操作面が、ほぞの外縁部に形成されたV字形の切欠き部の2つの対応する反対側に傾斜した係合面で静止する。
【選択図】図2

Description

本実用新案は、性能を向上させたサイドピース/クロスバー連結継手を備える製織機(weaving looms)用の綜絖枠に関する。より具体的には、本実用新案は、高速製織機、特にエア織機(air looms)用の綜絖枠に関する。
綜絖枠は、周知のように、製織機で使用される装置である。製織機は、織機(weaving machine)で制御された交互動作を通じて、織物面に対して垂直な平面に沿って、緯糸が同時に挿入されるシェッド(shed)を形成するために経糸のグループの動きを制御する。最も単純な織物(fabric)、いわゆる布(cloth)を製造する場合、綜絖枠は2つであり、経糸は、交互に一方又は他方の綜絖枠に連結される。より複雑なパターンの織物の場合、最大24個の綜絖枠など、より多くの綜絖枠があり、それぞれがより少ない数の経糸で動作し、異なる品質又は色の経糸と緯糸とを使用してより複雑なパターンを作製する。
綜絖枠は、適当な側方のガイド内で、織物面に対して垂直な方向に、織物面に対して上方の位置と下方の位置との間でスライドする。綜絖枠に引っ掛けられたタイロッドを駆動させることによって、この動きが制御される。織機は、所望及び所定の織物パターンを形成するために、既知の方法で前記タイロッドに動きを付与する。
各綜絖枠は、2つのクロスバーと、2つのサイドピースとで構成される。2つのクロスバーには、鋼又は他の材料の細いロッド(実際には「綜絖」)が特定の遊びを有して挿入され、1つ以上の経糸が通る中央小穴(central eyelet)が設けられている。2つのサイドピースは、綜絖枠の規則的な交互の動きを決定するために、上述の側方のガイドと連携する部材である。安定した枠構造を得るために、サイドピースとクロスバーとは、適当な連結継手によって、綜絖枠の4つのコーナー部で相互に固定される。
サイドピース/クロスバー連結継手の構造は、これらの部材間の強固な連結を可能にし、製織機の動作中に枠が受ける非常に高速な交互動作の間、枠が変形することを可能な限り回避する必要がある。しかしながら、この連結は、枠を横方向に開き、個々の製織動作毎に所望の数の綜絖のクロスバーに挿入又は取り外しできるように、簡単且つ迅速に取り外し可能でなければならない。
この目的のために、従来技術において、上述した2つの要求間の最適な妥協点を見つけるための努力がなされ、クロスバーを作製するために使用される材料が、機構全体の慣性低減するために必然的に非常に軽い材料であり、高い局所的負荷に耐えられないという事実を更に考慮に入れた様々な解決策が提案されている。時間の経過とともに、これらの異なる対照的な要求により、異なる解決策は、1つのタイプのクロスバー/サイドピースの機械的連結のみに向けて収束する。前記機械的連結は、強度、迅速な組立、及び信頼性の観点で、より良い全体的な結果を保証できるものであることを示す。実際、この機械的連結は、クロスバーの端部に形成された対応するキャビティ内で、サイドピースから突出し且つサイドピースと一体であるほぞを定位置で固定する単一のねじ手段を提供する。クロスバーと綜絖枠のサイドピースとの間のこのタイプの機械的結合は、例えば、欧州特許出願公開第0513281号明細書、欧州特許出願公開第1646742号明細書、欧州特許出願公開第2009158号明細書、及び欧州特許出願公開第2653594号明細書に開示されている。
より精巧な解決策では、付加的な中間部材が提供される。この中間部材は、クロスバーのキャビティに収容され、ほぞとクロスバーとの間の相互固定を改善し、その離脱及び/又はより良い応力分布を確保するために、ほぞと協働する。綜絖枠のクロスバーとサイドピースとの間のこのタイプの機械的結合は、例えば、欧州特許出願公開第328953号明細書、欧州特許出願公開第1526198号明細書、及び欧州特許出願公開第3191633号明細書に開示されている。欧州特許出願公開第328953号明細書は、揺動アームを有するこのタイプの中間部材を開示し、本実用新案に最も近い従来技術とみなされ、その主たる請求項は、その前文において、本明細書に開示された特徴を含む。
現在、上述の連結継手は、サイドピースとクロスバーとの連結において優れたレベルの剛性に達しているため、枠の急速な交互動作の全体を通してこれらの構成部材間の安定した垂直性を確保している。しかしながら、それらは、まだ完全に欠陥や不便性がないわけではない。
具体的には、一方では、既知の連結継手の高い剛性は、2つの枠のクロスバー間の一定の良好な平行性を確保するが、他方では、それは、特に綜絖枠の反転ステップ中に、連結継手内で特に高い応力ピークを生じさせる。エア織機などの高速織機用の綜絖枠において、この欠点は、より高い応力が集中するクロスバー領域の頻繁な疲労破壊を引き起こし、綜絖枠の耐用年数が過度に短くなるため、特に重要である。
したがって、本実用新案の根底にある技術的問題は、性能が向上したサイドピース/クロスバー連結継手を備える綜絖枠を提供することにある。すなわち、サイドピース/クロスバー連結ゾーンに集中する応力のピーク値を大幅に減少させ、疲労破壊の開始時間を大幅に長くして、綜絖枠の耐用年数を大幅に長くする。明らかに、この目的は、綜絖枠の幾何学的剛性や継手の簡単で迅速な開閉など、既知のタイプの連結継手のプラスの性能を変更せずに維持しながら達成する必要がある。
この問題の一部として、本実用新案の第1の目的は、クロスバーとサイドピースとの対向する構成部材間の接触面積を拡大して、より広い表面での応力分布を達成し、それにより単位面積当たりの最大値を低減することにある。
実用新案のもう一つの目的は、織りの観点では綜絖枠の全体的な剛性を変えないにもかかわらず、特に綜絖枠が実際に最も高い応力を受ける綜絖枠の交互動作の反転ステップで生じる集中応力のピーク値を大幅に低減するのに十分である程度の僅かな連結弾性が提供される所定の締め付け位置を提供するように、サイドピース/クロスバー連結継手を製造することにある。
最後に、実用新案の更なる目的は、単一のねじ式留め具を緩めると、連結継手を簡単に開放し、クロスバーへ/からのサイドピースの着脱をより簡単且つ迅速にすることができる連結継手閉鎖装置を提供することにある。
この問題及びこれらの目的は、請求項1で定義された特徴を有する織機用の綜絖枠によって解決され、達成される。前記綜絖枠の他の好ましい特徴は、従属請求項で定義される。
しかしながら、本実用新案に係る綜絖枠の更なる特徴及び利点は、単なる非限定的な例として与えられ且つ添付の図面に示された、その好適な実施形態の以下の詳細な説明からより明らかになるであろう。
本実用新案に係る綜絖枠のサイドピース/クロスバー連結継手の斜視図であって、クロスバーの外面が接合継手構造を示すために部分的に除去されている図である。 図1のサイドピース/クロスバー連結継手の、クロスバーの正中面に沿った縦断面図である。 図1のサイドピース/クロスバー連結継手の第1の部材を形成するサイドピースの上端部及び関連するほぞの斜視図である。 図1のサイドピース/クロスバー連結継手の中間部材の一部を形成する支持体の斜視図である。 図1のサイドピース/クロスバー連結継手の中間部材の別の部分を形成する揺動アームの斜視図である。 本実用新案の連結継手が設けられ、外側補強部材を更に備えるクロスバー端部の斜視図である。
本実用新案によれば、上記問題を解決するために、上記のより精巧なタイプのサイドピース/クロスバー連結継手(例えば、欧州特許出願公開第328953号明細書に開示されている)が使用される。サイドピースとクロスバーとの間の連結を可能にする中間部材は、揺動アームを備える。本実用新案の重要な革新的特徴によれば、揺動アームは、連結継手が締め付けられたときにサイドピースのほぞに形成された2つの対向する傾斜面に係合するくさびを備えている。これにより、サイドピースとクロスバーとの間の所定の相互連結位置が提供される。この位置は、従来技術の継手の場合のように、サイドピースとクロスバーの側端部との間の直接接触から完全に独立している。
本実用新案の別の重要な特徴によれば、揺動アームは、クロスバーの本体部に直接的にヒンジ連結されているため、くさびの位置は、時間の経過とともに完全に安定し、中間部材の組み立て位置やこの部材の応力下での取り得る弾性ひずみに依存しない。
添付の図面を参照してより詳細に説明すると、まず、綜絖枠のサイドピースFの両端部(図面には1つのみが示されている)に、クロスバーTの端部に設けられた収容キャビティCに向かって側方に突出する平坦なほぞ1が設けられ、当技術分野で既に広く知られているサイドピース/クロスバー連結継手の一般的な構成に従うことに注目することができる。サイドピースFは、例えば、アルミニウム合金又は他の軽合金などの軽金属材料で作製されている。
ほぞ1は、平坦な内縁部1iと、V字形の切欠き部が設けられ、それにより2つの反対に傾斜した係合面を形成する反対側の外縁部1eとを有している。本明細書で使用するとき、ほぞの「内縁部」は、サイドピースFの中心線に面するほぞ1の縁部を指し、ほぞの「外縁部」は、反対方向に面する、すなわちサイドピースFの端部に面するものを指す。
次に、クロスバーTのキャビティC内に収容され、サイドピース/クロスバー連結継手の締め付けを実行するためにほぞ1と協働することを意図する、平坦な中間部材が設けられている。そのような中間部材は、支持体2と、制限された円弧で自由に回転する揺動アーム4とを備えている。アーム4の自由端部は、くさび5として形成されている。くさび5は、揺動アーム4の自由端部上で動作するねじVの制御端部によって引き起こされる制限された円弧のアーム4の前記回転に続いて、サイドピースFの2つのほぞ1が対応するキャビティCに自由に挿入及び取り外し可能な係合解除位置と、前記ほぞ1が前記中間部材内にしっかりと固定される係合位置との間を移動する。前記固定される位置において、くさび5とほぞ1の外縁部1eに設けられたV字形の切欠き部とは互いに一致し、くさび5の2つの対向する操作面は、ほぞ1の外縁部1eに設けられたV字形の切欠き部の2つの対応する反対に傾斜した係合面で静止する。
図示された実施形態において、揺動アーム4の反対側の基端部4cは、部分的に円形の輪郭を備えており、支持体2に形成された対応する部分的に円形の座部2cに遊びをもって収容されている。「部分的に円形の座部」とは、基端部4cの周りに180°以上、好ましくは少なくとも210°延在する座部を意図している。揺動アーム4の基端部4cには、ブッシュ6が収容される前記円形の輪郭と同軸の円形穴が更に設けられている。ブッシュ6は、クロスバーTの壁に固定されたピン3にヒンジ連結されている。したがって、ピン3は、ブッシュ6のヒンジとして作用し、結果として揺動アーム4のヒンジとして作用し、クロスバーTに対する固定位置に直接的に拘束される。一方、揺動アーム4の基端部4cと部分的に円形の座部2cとの間の連結は、キャビティC内の中間体2の正しい組み立てを容易に且つ加速するのに有用である。キャビティは、クロスバーTの側部の開口によってのみアクセス可能である。実際のところ、この連結は、支持体2と揺動アーム4とが、支持体2がキャビティCの底面Cfをスライドするその下方平坦部によって及びキャビティCの反対側の上面をスライドするその薄型上方弾性部によってガイドされながらキャビティC内へこれらの構成部材が挿入される間、互いに結合し続けることを可能にする。支持体2がキャビティC内に所定の深さまで挿入されると、ブッシュ6は、クロスピースTに設けられたそれぞれの穴に対応して見出され、当該穴にはピン3が挿入され且つ固定されることができ、それにより、ピン3はクロスバーTに対する揺動アーム4の動作位置を正確に定義する。
支持体2及びブッシュ6は、例えば、ポリオキシメチレン、ポリアミド、又はポリエステルなどの適当な熱可塑性材料で成形される。一方、揺動アーム4は、例えば、鋼などのより剛性の高い材料で作製される。更に、揺動アーム4のくさび5の傾斜した操作面には、ほぞ1の外縁部1eに形成されたV字形の切欠き部の対向面と係合することを意図した領域に、熱可塑性材料のカバー8が設けられている。また、同様の熱可塑性材料の拡張部材9が、サイドピース/クロスバー連結継手が締め付けられたときに、クロスバーTの側部に接触することを意図したサイドピースFの表面に固定される。
連結継手の締め付けは、適当なトルク制御レンチを使用して、くさび5がほぞ1に形成されたV字形の切欠き部と相互に噛み合い、ほぞ1を支持体2と揺動アーム4との間に形成された座部内にほぞ1を固定し、所定の相互位置でサイドピースFとクロスバーTとを一体にするまで、ねじVをねじ込むことによって達成される。実際のところ、くさび5の対向する傾斜面とほぞ1に形成されたV字形の切欠き部の対応する面との相互係合は、クロスバーTに対するサイドピースFの望ましい位置を、サイドピースFとクロスバーTの側端部との間の接触とは無関係に、自動的に決定する。また、前記相互係合は、サイドピース/クロスバー連結継手の連結及び締め付けのステップにおいて、所望の最終連結位置まで、ほぞ1の下縁部1iが支持体2の対応する軸受面2s(同様に平坦)上で自由に移動できるおかげである。最終連結位置では、ほぞ1の前端部1fは、支持体2の当接面2rに接近するが、接触しない。揺動アーム4の長さ、又は、ほぞ1のV字形の溝の位置を変えることによって、クロスバーTの側端部とサイドピースFとの間の所望の間隔を正確に決定し、熱可塑性材料9への適切な圧縮を加え、これにより、連結継手の剛性と接触面の全体にわたる均一な応力分布との間の所望のバランスを達成することが可能になる。
ねじVによるアーム4の締め付けは、一端部が支持体2に形成されたスリット2gに収容され、他端部が揺動アーム4に作用する薄板ばね7の作用に対抗して行われる。サイドピース/クロスバー連結継手が開放されると、ねじVを緩めることによって、揺動アーム4が、ばね7の作用の下で、図の反時計回りに、ほぞ1が自動的に解放される離脱位置まで回転する。それにより、クロスバーTのキャビティCからのサイドピースFの迅速且つ容易な取り外しが可能になるとともに、綜絖上での織り動作の完了時に、同じ位置への迅速且つ容易な再挿入が可能になる。
本実用新案のサイドピース/クロスバー連結継手は、綜絖枠の4つのコーナー部のうちの1つのみ、正確には上方のクロスバーとサイドピースの1つとの間のコーナー部のみを参照して説明されている。しかしながら、綜絖枠の水平中央軸に対して対称構造の同じタイプの連結が、同じサイドピースの下端部と下方のクロスバーとの連結のために、同じように使用されることは明らかである。同様に、2つのクロスバーと綜絖枠の他のサイドピースとの連結継手は、綜絖枠の垂直中央軸に対して、上述のものと対称的な構造を有してもよい。
ねじVを締めることによってクロスバーTのより広い表面上に誘導される集中的な機械的応力を分散させるために、図1及び図2に示された従来のねじ付き金属挿入具10に加えて、クロスバーTの上方内側部にのみ上述の応力の分散を可能にするクロスバーTの端部の外側補強部材を設けることが可能である。図示の実施形態において、この補強部材は、好ましくはアルミニウム合金製のスリーブ11で構成されている。スリーブ11は、クロスバーTの輪郭を外側で覆い、図6に概略的に示されるように、ねじVを収容するための上部に貫通孔12を有する。この目的のために、クロスバーTには、従来の上方切欠き部13に加えて、下方切欠き部14も設けられている。切欠き部13,14を設けることにより、クロスバーTの端部へのスリーブ11の挿入を達成することが可能である。
スリーブ11は、適当な押出アルミニウム合金の輪郭を切断することによって容易に得ることができ、ねじVの締め付けにより誘発されるクロスバーTの変形に対抗することに大きく貢献する。このスリーブのおかげで、応力は、従来の内部挿入具10のみを使用するよりもクロスバーTの非常に広い表面に分散され、更に、クロスバーTの局所的な変形が防止される。この解決策によって、クロスバー自体の壁厚を増加させることなく、サイドピース/クロスバー連結機構の機械的強度の望ましい改善が更に達成され、綜絖枠の全体の重量の増加が回避される。
上述の説明から、本実用新案の綜絖枠がどのようにして意図した目的を十分達成したかは明らかである。実際、サイドピースとクロスバーとの間の接触面は全て、
−V字形の切欠き部を有するほぞ1の外縁部1eとアーム4のくさび5−、及び、
−ほぞ1の内縁部1iと支持体2の表面2s−
の係合のおかげで大幅に拡大されている。
更に、連結継手のより剛性の高い部材、すなわち、サイドピースF、クロスバーT、及びアーム4は、全て熱可塑性材料で作製されたカバー8,9、ブッシュ6、及び支持体2の介在によって、相互に直接接触することはない。そのような材料は、連結継手の剛性部材の相互微小変位を可能にするほど十分に低い弾性率によって特徴付けられ、製織に関して完全に剛性のある綜絖枠のように振る舞う綜絖枠の巨視的形状を変更することなく、そのような部材の構造的完全性にとって危険な応力のピークの開始を回避する。
更に、支持体2と、クロスバーTに直接的にヒンジ連結され、薄板ばね7によって開放位置に維持される揺動アーム4とを備える中間部材の特定の構成によって、ねじVが外されるとすぐにサイドピースFが即時に取り外し可能になり、綜絖枠の開閉動作が大幅に高速化する。
最後に、スリーブ11は、綜絖枠の全体の重量を大きく増加させることなく、より広い表面にクロスバーの局所的応力を分散させるのに大きく寄与する補強部材を形成する。
しかしながら、本実用新案は、その例示的な実施形態にすぎない上述の特定の構成に限定されると考えられるべきではなく、本実用新案自体の範囲から逸脱することなく、当業者が想到する全ての範囲内で、以下の請求項によってのみ定義される、異なる変形形態が可能である。

Claims (13)

  1. 4つの開放可能なサイドピース/クロスバー連結継手によって互いに一体化される2つのサイドピース(F)と2つのクロスバー(T)とを備えた製織機用の綜絖枠であって、
    各サイドピース/クロスバー連結継手は、
    前記サイドピース(F)から突出し、前記サイドピース(F)に一体化されたほぞ(1)と、
    前記ほぞ(1)の座部を共に形成する支持体(2)と揺動アーム(4)とで構成され、前記クロスバー(T)の端部の対応するキャビティ(C)内に収容及び固定される中間部材と、
    前記クロスバー(T)にねじ結合され、前記揺動アーム(4)の自由端部に作用し、一端部が前記ほぞ(1)を前記座部内の定位置に固定するねじ手段(V)と、
    を備え、
    前記揺動アーム(4)の自由端部は、前記揺動アーム(4)の締め付け位置において、前記ほぞ(1)の外縁部(1e)に形成されたV字形の切欠き部に係合するくさび(5)を備え、前記くさび(5)の2つの対向する操作面が、前記ほぞ(1)の外縁部(1e)に形成されたV字形の切欠き部の2つの対応する反対側に傾斜した係合面で静止する、
    製織機用の綜絖枠。
  2. 前記揺動アーム(4)は、前記クロスバー(T)の本体部に直接的にヒンジ連結されている、請求項1に記載の製織機用の綜絖枠。
  3. 前記ねじ手段(V)の作用に対抗して、前記揺動アーム(4)を離脱位置に向けて押すばね手段を更に備える、請求項2に記載の製織機用の綜絖枠。
  4. 前記ばね手段は、一端部が支持体(2)に形成されたスリット(2g)に収容され、他端部が前記揺動アーム(4)に作用する、薄板ばね(7)で構成される、請求項3に記載の製織機用の綜絖枠。
  5. 前記揺動アーム(4)の自由端部の反対側の基端部(4c)が、部分的に円形の輪郭を有し、前記支持体(2)に形成された対応する部分的に円形の座部(2c)に遊びをもって収容される、請求項2に記載の製織機用の綜絖枠。
  6. 前記揺動アーム(4)の基端部(4c)は、前記円形の輪郭と同軸の円形穴を更に備え、前記円形穴には、前記クロスバー(T)の壁に固定されたピン(3)を中心に回転するブッシュ(6)が収容される、請求項5に記載の製織機用の綜絖枠。
  7. 前記支持体(2)は、前記キャビティ(C)の底面(Cf)で静止する下方平坦部と、前記キャビティ(C)の反対側の上面で静止する薄型上方弾性部とを有する、請求項6に記載の製織機用の綜絖枠。
  8. 前記支持体(2)及び前記ブッシュ(6)は、ポリオキシメチレン、ポリアミド、又はポリエステルなどの熱可塑性材料で作製されている、請求項6又は7に記載の製織機用の綜絖枠。
  9. 前記揺動アーム(4)は、鋼などの剛性材料で作製され、前記くさび(5)の傾斜する操作面には、前記ほぞ(1)の外縁部(1e)に形成されたV字形の切欠き部の対向面と係合することを意図した領域に、ポリオキシメチレン、ポリアミド、又はポリエステルなどの熱可塑性材料で作製されたカバー(8)が設けられている、請求項1〜8のいずれか1つに記載の製織機用の綜絖枠。
  10. 前記サイドピース(F)には、前記サイドピース/クロスバー連結継手の締め付け位置において前記クロスバー(T)の側端部と接触する表面に、ポリオキシメチレン、ポリアミド、又はポリエステルなどの熱可塑性材料で作製されたカバー(9)が設けられている、請求項1〜9のいずれか1つに記載の製織機用の綜絖枠。
  11. 前記ねじ手段(V)を収容するための貫通孔(12)が設けられた前記クロスバー(T)の端部の外側補強部材を更に備える、請求項1〜10のいずれか1つに記載の製織機用の綜絖枠。
  12. 前記外側補強部材は、前記クロスバー(T)の端部の少なくとも一部を覆う金属製のスリーブ(11)で構成される、請求項11に記載の製織機用の綜絖枠。
  13. 前記スリーブは、略長方形の押出アルミニウム合金の輪郭を含む、請求項12に記載の製織機用の綜絖枠。
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