JP3230184B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents

半導体装置の製造方法

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    • H01L29/42368Gate electrodes for field effect devices for field-effect transistors with insulated gate characterised by the insulating layer, e.g. thickness or uniformity the thickness being non-uniform

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、MOSトランジス
タ及び半導体装置の製造方法に関し、より詳細には、低
電圧駆動が可能で高耐圧であるゲート絶縁膜を有するM
OSトランジスタ及びこのMOSトランジスタを備えて
なる半導体装置の製造方法。
【0002】
【従来の技術】従来から、数十V以上の電源電位で駆動
される高耐圧MOSトランジスタは、図6(e)に示し
たように、数V程度の電源電位で駆動される通常のMO
Sトランジスタに比べて次のような構造上の変更を行う
ことにより高耐圧化を実現している。
【0003】ゲート絶縁膜を厚くする。つまり、高耐
圧MOSトランジスタでは、ゲート電極3と基板1又は
ウエルの間にも高い電位差が生じるため、ゲート絶縁膜
を厚くすることにより、ゲート絶縁膜の破壊を防止す
る。なお、ゲート絶縁膜の破壊は、絶縁膜内部における
電界の強度が数MV/cmを越えると起こるとされてお
り、例えばゲート電極3に100Vが印加されるトラン
ジスタの場合には、最低限必要なゲート絶縁膜の厚さは
約200nmである。また、特にゲート絶縁膜の端部は
通常ソース/ドレイン領域4と重なり合っており、この
部分の絶縁膜内部に電界が特に集中しやすいことから、
少なくともゲート電極最端部下の絶縁膜を特別に厚くし
ている(図6(e)中、7c)。
【0004】ソース/ドレイン領域4周辺の不純物濃
度の変化を緩やかにする。これにより、主としてPN接
合部における接合耐圧(PN接合におけるキャリアの異
常発生が生じない電圧)を向上させることができる。通
常の低電圧駆動MOSでは、基板1又はウエル等は約1
17atoms/cm3程度の不純物濃度を有してお
り、そこにソース/ドレイン領域4が約1020atom
s/cm3程度の不純物濃度で形成されている。これら
は、例えばPMOSトランジスタの場合、ソース/ドレ
イン領域4がP型半導体、基板1又はウエル領域がN型
半導体と、お互いに相反する型の領域で形成されている
ため、その境界部分における不純物濃度の変化は急峻
(段階状)である。従って、ソース/ドレイン領域4と
基板1又はウエルとの間に電圧を印加した場合には、こ
の境界部分(PN接合)に電界が集中してインパクトイ
オン化等のキャリア発生現象が起こりやすくなり、PN
接合の耐圧は、せいぜい10〜20V程度となる。
【0005】これに対し、ソース/ドレイン領域4から
基板1又はウェルに向かって不純物濃度の変化が緩やか
となるよう、ソース/ドレイン領域4と同じ導電型で、
ソース/ドレイン領域4よりも濃度が低い(例えば10
18atoms/cm3程度)領域をソース/ドレイン領
域4の周囲に形成する(図6(e)中、5)。これによ
りソース/ドレイン領域4と基板1又はウエル間の接合
部分における電界の集中が緩和されてインパクトイオン
化等のキャリア発生現象が起こりにくくなるため、耐圧
を向上させることができることとなる。
【0006】上記の及びの2種類の改良を加えて作
製される高耐圧PMOSトランジスタの製造方法を図6
に基づいて説明する。まず、図6(a)に示したよう
に、シリコン基板1上にSiN膜6を形成する。次い
で、素子分離膜を形成する領域とともに、図6(b)に
示したように、厚い絶縁膜を形成する領域、すなわち後
工程で、ゲート電極が形成される領域の両最端部を含む
1.5μm〜3μm程度の領域にあるSiN膜6を除去
する。その後、開口部を形成したSiN膜6をマスクと
してボロンイオンを注入し、シリコン基板1表面にP型
領域5aを形成する。
【0007】続いて、図6(c)に示したように、Si
N膜6をマスクとして選択酸化を行い、SiN膜6の開
口部に厚さ1μm程度のゲート絶縁膜7cを形成する。
なお、この酸化の際に、先に注入したボロンイオンが拡
散し、ゲート絶縁膜7c下方に低濃度P型領域5が形成
されることとなる。この低濃度P型領域5は、最終的に
ソース/ドレイン領域から基板1に向かう不純物濃度の
変化を緩やかにする部分として用いられる。
【0008】その後、図6(d)に示したように、Si
N膜6を除去し、膜厚200nm程度のゲート絶縁膜7
bを介して、所望の形状のポリシリコンによるゲート電
極3を形成する。続いて、ゲート電極3をマスクとして
用いて、所望の領域にボロンイオンを注入してソース/
ドレイン領域4となる高濃度P型領域を形成する。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】液晶ディスプレイは、
液晶を駆動する電圧が高いほどディスプレイの画面を良
く、しかも画面を大型にすることができる。一方、液晶
を駆動するトランジスタ以外のロジック部分は通常の低
電圧(例えば5V程度)の論理回路によって構成する方
が微細化が可能となりLSIの面積が縮小できる。従っ
て、大型液晶ディスプレイを駆動するトランジスタとロ
ジック回路とを1つのチップに搭載したLSIでは、高
耐圧MOSトランジスタを通常の低電圧のトランジスタ
によってコントロールすることが要求される。そして、
このような液晶ディスプレイ駆動用の高電圧系と論理回
路を構成する低電圧系との接続部分においては、低電圧
で制御可能であり、かつ、高電圧の出力の得られるトラ
ンジスタ、すなわち、ゲートには低電圧しか印加されな
いが、ソース/ドレインには高電圧が印加可能なトラン
ジスタが必要となる。
【0010】しかし、上述の高耐圧MOSトランジスタ
の場合には、ゲート絶縁膜が厚いことから通常は|Vt
h|が3〜4V程度と高く、例えば5V系の論理回路に
よりこの高耐圧MOSトランジスタを駆動する(ON/
OFFさせる)ことは、制御性が良くないため、電流量
や動作スピードという面からは実用的に満足できる特性
とは言えない。
【0011】つまり、高電圧系と低電圧系との接続部分
に用いるトランジスタとしては、電流量、動作スピード
及び回路の構成し易さという点から、低電圧駆動のトラ
ンジスタと同程度の|Vth|(例えば、|Vth|=
0.6V〜0.8V)を有する高耐圧MOSトランジス
タが要求されている。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、半導体
基板上に形成されたゲート絶縁膜、ゲート電極及びソー
ス/ドレイン領域とからなり、前記ゲート絶縁膜が、前
記ゲート電極端部近傍下ではゲート電極中央部下での膜
厚よりも厚く、ゲート電極端部下では前記ゲート電極端
部近傍下での膜厚よりもさらに厚く形成されてなるMO
Sトランジスタが、少なくとも高耐圧高閾値MOSトラ
ンジスタと同一基板上に形成された半導体装置の製造に
際して、前記高耐圧高閾値MOSトランジスタのゲート
絶縁膜形成と同一工程で前記MOSトランジスタのゲー
ト電極中央部下での膜厚よりも厚いゲート電極端部近傍
下のゲート絶縁膜を形成することからなる半導体装置の
製造方法が提供される。
【0013】
【0014】
【発明の実施の形態】本発明においては、従来のMOS
トランジスタ内部の電位分布を、シミュレーションを用
いて観察し、耐圧を規定する項目を明らかにすることに
よって、低電圧駆動の高耐圧MOSトランジスタを実現
するものである。上述した従来の高耐圧MOSトランジ
スタにおいては、ゲートには5V程度の電圧しか印加さ
れないため、単純に考えれば、ゲートとソース/ドレイ
ン領域とが重なっている部分を厚くすることを除いて
は、ゲート絶縁膜全体を厚くする必要はないと考えられ
る。よって、ゲート絶縁膜は、通常の低電圧駆動のMO
Sトランジスタと同程度の薄い膜厚にし、ゲートとソー
ス/ドレイン領域とが重なる部分のみを厚膜とすること
が考えられる(図4(a)参照)。ところが、そのよう
な構造では、ソース/ドレイン領域の耐圧までもが低下
してしまうこととなる。
【0015】つまり、図4(b)に示したようにゲート
電極端部下以外のゲート絶縁膜7bを200nm程度と
厚くして高耐圧化し、ソース(図示せず)及びゲート1
3に0V、ドレイン14には−55Vを印加した場合、
MOSトランジスタ内部の電位分布は、図4(b)のシ
ュミレーションにおける等電位線16bに示されたよう
に、等電位線16bの間隔の狭い部分(すなわち電界強
度の高い部分)ではインパクトイオン化が発生する。
【0016】一方、図4(a)に示したようにゲート電
極端部下以外のゲート絶縁膜7aを20nm程度と薄く
し、ソース、ゲート、ドレインに上記と同様の電圧を印
加した場合、MOSトランジスタ内部の電位分布は、図
4(a)のシュミレーションにおける等電位線16aに
示されたようになる。等電位線16aの間隔の狭い部分
(すなわち電界強度の高い部分)では、図4(b)の等
電位線16aの間隔よりも狭く、より電界が高くなって
いることがわかる。
【0017】特に、図4(a)及び図4(b)における
楕円で囲まれた部分を比較すると、ゲート絶縁膜17b
が200nm程度のMOSトランジスタの場合において
は、ゲート絶縁膜17b中において電位が10V程度変
化しており、その分ドレイン14内の電界が緩和されて
いるのに対し、ゲート絶縁膜17aが20nm程度のM
OSトランジスタの場合には、ゲート絶縁膜17a中で
の電位の変化はほとんどなく、そのためドレイン14内
部の電界が強くなっていることがわかる。
【0018】なお、図4(a)及び図4(b)に示した
ように、電界の最も強い部分が、ゲート絶縁膜17cの
直下ではなく、幾分チャネル側にずれているのは、電界
を緩和するために形成された低濃度領域15が、ゲート
絶縁膜17cが形成された領域よりも大きく広がってゲ
ート絶縁膜17a又は17b下方に達しているためであ
る。この現象は、上述の図6の製造プロセスで説明した
ように、ロコス酸化に伴って先に注入した不純物イオン
が拡散するという必然的に生じる現象であり、プロセス
そのものを変更しない限り避けることができない。
【0019】また、トランジスタの構造を変更し、例え
ば厚さ1μm程度の厚いゲート絶縁膜7cを、従来のゲ
ート電極13最端部から長さ1.5μm〜3μm程度と
せずに、さらに数μm〜10μm程度にまで大きくする
とともに、電界を緩和するための低濃度領域もそれに伴
って長くすることにより、いくらかの耐圧改善が期待さ
れる。しかし、この方法によれば、ソース/ドレイン領
域間の長さが大きくなるためトランジスタを流れる電流
が少なくなり、回路動作上好ましくない現象をもたら
す。一方、それを補うためにトランジスタのチャネル幅
を大きくせざるを得ず、結局トランジスタの占有する面
積が従来に比べて2倍〜数倍の大きさとなってしまうと
いう問題がある。
【0020】上記のシミュレーション結果から、ゲート
絶縁膜のドレイン側の端部近傍の直下に電界の集中する
部分が発生し、この部分においてインパクトイオン化等
のキャリアの異常発生が起こり、接合耐圧に影響してい
ることが確認された。そこで本発明は、ゲート絶縁膜
を、ゲート電極端部近傍下ではゲート電極中央部下での
膜厚よりも厚く、ゲート電極端部下ではゲート電極端部
近傍下での膜厚よりもさらに厚く形成することにより、
高耐圧かつ低電圧駆動のMOSトランジスタを実現する
ことができる。
【0021】本発明において、MOSトランジスタは、
半導体基板上に形成されたゲート絶縁膜、ゲート電極及
びソース/ドレイン領域とからなる。半導体基板として
は、特に限定されるものではないが、シリコン基板が好
ましい。また、この半導体基板にはP型又はN型の不純
物拡散領域(ウェル)が1つ以上形成されていてもよ
く、MOSトランジスタは、この領域内に形成されてい
てもよい。
【0022】本発明におけるMOSトランジスタは、例
えば、液晶表示装置の駆動用LSI、ロジック回路、半
導体記憶装置の周辺回路等、どの様な種類の半導体装置
に組み込まれていてもよい。ゲート絶縁膜としては、高
耐圧でかつ低閾値を実現することができるように、ゲー
ト電極端部近傍下ではゲート電極中央部下での膜厚より
も厚く、ゲート電極端部下ではゲート電極端部近傍下で
の膜厚よりもさらに厚く形成されている。つまり、本発
明のMOSトランジスタにおけるゲート絶縁膜は、少な
くとも3種の膜厚部分を備えており、ゲート絶縁膜中央
部から外周部にかけて段階的又は傾斜的に膜厚化する構
造を有している。なお、本発明において、低電圧駆動、
高電圧駆動、中電圧駆動、低閾値、高閾値、低耐圧、高
耐圧、中耐圧等の用語は、一般に当該分野で使用されて
いる意味と同義である。例えば、低電圧駆動とは、1.
5〜5V程度、高電圧駆動とは、40〜100V程度の
電圧で駆動が可能なこと、低閾値とは0.3〜0.8V
程度、高閾値とは2〜4V程度の域を有すること、低耐
圧とは5〜15V程度、高耐圧とは50〜200V程度
の電圧により破壊されてしまうこと等をそれぞれ表す
が、必ずしもこれらの値に限定されるものではなく、2
以上の値を比較した場合に低、中、高として表される場
合をも包含する意味である。
【0023】ゲート電極中央部下におけるゲート絶縁膜
の膜厚は、通常数V程度の電源電位で駆動することがで
きる膜厚を有するものであり、例えば、10〜25nm
程度が挙げられる。また、ゲート電極端部近傍下におけ
る、ゲート電極中央部下のゲート絶縁膜よりも厚いゲー
ト絶縁膜は、MOSトランジスタのソース/ドレイン領
域に電圧を印加した場合に特に電界が集中しやすい位置
において、この電界集中を緩和するのに十分な膜厚で形
成されており、かつゲート電極中央部のゲート絶縁膜よ
りも高耐圧かつ高閾値を得るのに十分な膜厚を有してい
ることが必要であり、印加電圧、MOSトランジスタの
サイズ、ソース/ドレイン領域の不純物濃度、ゲート電
極中央部下のゲート絶縁膜の膜厚等によって、適宜調整
することができる。例えば、50〜100V程度の場合
には、200〜400nm程度の膜厚が挙げられる。ま
た、その位置は、例えば、ゲート電極最端部から1〜2
μm程度の位置からゲート電極中央部に向かって0.5
〜1.5μm程度の長さが挙げられる(図1中、C参
照)。ここで、この膜厚のゲート絶縁膜の長さが短かす
ぎると、ゲート絶縁膜によって電界を緩和するという目
的が達成されず、逆に、長すぎると、得られるMOSト
ランジスタの|Vth|が上昇することとなり好ましく
ない。よって、この膜厚のゲート絶縁膜が形成される位
置及び長さは、これら双方の要求を満足するために最適
化することが必要である。なお、このゲート絶縁膜の膜
厚は、厚くすれば電界強度を一層緩和することができ
る。
【0024】さらに、ゲート電極端部における、ゲート
電極端部近傍下での膜厚よりもさらに厚いゲート絶縁膜
は、十分に高い耐圧及び閾値を得るのに十分な膜厚であ
り、言い換えると素子分離を行うのに十分な膜厚と同程
度の膜厚を有していることが好ましい。この膜厚及び長
さも、上記のような種々の条件により適宜調整すること
ができるが、例えば800〜1500nm程度の膜厚
で、ゲート電極最端部から1〜2μm程度の長さ(図1
中、B参照)で形成することが好ましい。
【0025】なお、上述においては、いわゆる通常の低
電圧駆動MOSトランジスタと高耐圧MOSトランジス
タとのゲート絶縁膜及び素子分離膜に対応する膜厚の3
種の膜厚を有するゲート絶縁膜を有するMOSトランジ
スタを説明したが、本発明においては、中耐圧MOSト
ランジスタ、さらに低耐圧のMOSトランジスタ、さら
に高耐圧のMOSトランジスタ等のゲート絶縁膜に対応
する膜厚を組み合わせた4種以上の膜厚を有するゲート
絶縁膜を有するMOSトランジスタをも包含するもので
ある。
【0026】本発明におけるMOSトランジスタのゲー
ト電極としては、特に限定されるものではなく、ポリシ
リコン、高融点金属とのシリサイド、これらシリサイド
とポリシリコンとによるポリサイド等、その材料は適宜
選択して用いることができる。また、その膜厚も特に限
定されるものではなく、例えば100〜500nm程度
が挙げられる。
【0027】ソース/ドレイン領域としても、特に限定
されるものではなく、例えば1×1020〜5×1021
-3程度の不純物濃度で形成されているものが挙げられ
る。また、本発明においては、ソース/ドレイン領域の
周辺部に、ソース/ドレイン領域と同じ導電型の低濃度
拡散領域を有していることが好ましい。このような低濃
度拡散領域の存在により、ソース/ドレイン領域と基板
又はウエル等との間の接合部分における電界の集中が緩
和されてインパクトイオン化等のキャリア発生現象が起
こりにくくなり、耐圧を向上させることができる。この
低濃度拡散領域の不純物濃度は、例えば、1017〜10
19cm-3程度が挙げられる。さらに、この低濃度拡散領
域は、ゲート絶縁膜がゲート電極中央部下での膜厚より
も厚く形成されているゲート電極端部近傍下にまでわた
って形成されていることが好ましい。
【0028】本発明のMOSトランジスタは、2種の閾
値電圧を有するMOSトランジスタと併設される場合に
は、これら2種のMOSトランジスタを製造する工程と
同一工程によって形成することができる。つまり、本発
明のMOSトランジスタは、(i) 半導体基板上に、所望
の領域に開口を有する第1窒化シリコン膜を形成し、こ
の第1窒化シリコン膜をマスクとして基板又は基板に形
成された不純物領域とは異なる導電型の不純物を注入
し、(ii)続いてこの第1窒化シリコン膜をマスクとし
て、第1選択酸化によりゲート電極端部直下に形成され
るべき厚膜(素子分離膜と同程度の膜厚)のゲート絶縁
膜を形成するとともに、先に注入された不純物を拡散さ
せて低濃度領域を形成し、(iii) 第1窒化シリコン膜を
除去した後、新たに所望の領域に開口を有する第2窒化
シリコン膜を形成し、この第2窒化シリコン膜をマスク
として、第2選択酸化によりゲート電極端部近傍直下に
形成されるべきやや厚膜(高耐圧かつ高閾値を得るのに
十分な膜厚)のゲート絶縁膜を形成し、(iv)第2窒化シ
リコン膜を除去した後、基板上全面に薄膜(低電圧で駆
動が可能な膜厚)のゲート絶縁膜、ゲート電極を順次形
成し、先に形成された低濃度領域内に高濃度領域として
ソース/ドレイン領域を形成することにより形成するこ
とができる。よって、上記工程において、第1選択酸化
により形成されるゲート絶縁膜は、2種の閾値電圧を有
するMOSトランジスタの内の高閾値MOSトランジス
タのゲート絶縁膜形成工程と、第2選択酸化により形成
されるゲート絶縁膜は、2種の閾値電圧を有するMOS
トランジスタの内の低閾値MOSトランジスタのゲート
絶縁膜形成工程と同一の工程で形成することができる。
【0029】以下に本発明のMOSトランジスタを説明
する。本発明のMOSトランジスタは、図1に示したよ
うに、半導体基板1上に形成されたゲート絶縁膜2a、
2b、2c、ゲート電極3及びソース/ドレイン領域4
とからなる。ゲート電極3の最端部Aからゲート電極3
中央部に向かって1.2μm程度の位置までのゲート電
極3端部B直下には、膜厚1000nm程度のゲート絶
縁膜2cが配置され、ゲート電極3最端部から1.2μ
m程度の位置からゲート電極3中央部に向かって2.2
μm程度の位置までのゲート電極3端部近傍C直下に
は、その部分の電界を緩和して高耐圧を実現するために
膜厚200nm程度のゲート絶縁膜2bが配置され、ゲ
ート電極3の中央部下には、|Vth|が低い低電圧駆
動を実現するために20nm程度の膜厚のゲート絶縁膜
2aが配置されており、ゲート絶縁膜2a、2b及び2
cは一体的に形成されている。
【0030】図1に示したゲート絶縁膜2a、2b、2
cを有するMOSトランジスタの電流電圧特性を測定し
た。その結果を図2に示す。また、比較例として、図4
(a)に示した、ゲート電極中央部下のゲート絶縁膜が
20nm程度の膜厚、かつゲート電極端部下のゲート絶
縁膜が1000nm程度の膜厚のMOSトランジスタの
電流電圧特性を測定した。
【0031】本発明のMOSトランジスタでは、−85
Vの耐圧を有しているのに対し、比較例のMOSトラン
ジスタでは−55Vの耐圧しか有しておらず、本発明の
実施例におけるMOSトランジスタの耐圧が大幅に改善
されていることがわかる。次に、この構造を実現するた
めの製造方法について説明する。まず、図3(a)に示
したように、シリコン基板1上にゲート電極が形成され
る領域の両最端部が位置する領域近傍に、長さ1.5〜
3μm程度の開口を有するSiN膜6を形成し、そのS
iN膜6をマスクとしてボロンイオンを1013〜1015
cm-2程度注入して、シリコン基板1表面にP型領域5
aを形成する。
【0032】続いて、図3(b)に示したように、Si
N膜6をマスクとして選択酸化を行い、SiN膜6の開
口部に厚さ1μm程度の酸化膜2cを形成するととも
に、先に注入したボロンイオンの拡散により酸化膜2c
下方に低濃度P型領域5を形成する。次いで、SiN膜
6を除去した後、新たにSiN膜8を形成し、ゲート電
極が形成される領域の端部近傍に位置する領域上のSi
N膜8に0.5〜1.5μm程度の開口を形成する。
【0033】その後、図3(c)に示したように、Si
N膜8をマスクとして選択酸化を行い、SiN膜8の開
口部に厚さ200nm程度の酸化膜2bを形成する。シ
リコン膜8を除去する。続いて、図3(d)に示したよ
うに、膜厚20nm程度のゲート絶縁膜2aを形成し、
ゲート絶縁膜2a、2b及び2cを介して、所望の形状
のポリシリコンによるゲート電極3を形成する。
【0034】次いで、図3(e)に示したように、ゲー
ト電極3をマスクとして用いて、所望の領域にボロンイ
オンを注入してソース/ドレイン領域4となる高濃度P
型領域を形成する。上記の本発明のMOSトランジスタ
におけるゲート絶縁膜形成工程は、高耐圧高閾値MOS
トランジスタと低電圧駆動MOSトランジスタとを有す
る同一チップに形成する際に、使用するマスクの開口の
形状を変更又は追加することのみで、同一工程で実現す
ることができ、製造コストの上昇を抑制することができ
る。
【0035】すなわち、まず、素子分離領域とともに、
ゲート電極端部直下の厚膜のゲート絶縁膜を、所望の領
域に、例えばLOCOS法により形成した後、マスクと
して用いた窒化シリコン膜を除去する。次いで、図5の
プロセスフローに示したように、基板上全面にSiN膜
を形成し、高耐圧高閾値MOSトランジスタ形成領域に
おけるゲート電極形成領域に開口を形成するとともに、
本発明のMOSトランジスタ形成領域におけるゲート電
極端部領域、つまりやや厚膜のゲート絶縁膜を形成する
領域に開口を形成する。これら開口を形成したSiN膜
を用いて選択酸化を行い、開口した領域にやや膜厚、例
えば約200nm厚の高耐圧用ゲート絶縁膜を形成す
る。
【0036】続いて、SiN膜を除去して、基板上全面
に薄膜、例えば約20nmのゲート絶縁膜を形成する。
これにより、高耐圧高閾値MOSトランジスタ形成領域
においては、ゲート絶縁膜全体に、薄膜のゲート絶縁膜
が追加形成され、低電圧駆動MOSトランジスタ形成領
域では、薄膜のゲート絶縁膜が形成され、本発明のMO
Sトランジスタ形成領域では、3種の膜厚を有するゲー
ト絶縁膜が一体的に順次形成されることとなる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、ゲート絶縁膜が少なく
とも3種の膜厚を有する部分から形成されてなるため、
低電圧で駆動と高耐圧との両方の機能を備え、かつ従来
からある高耐圧高電圧駆動MOSトランジスタと同程度
の占有面積でのMOSトランジスタを実現することがで
きる。
【0038】また、本発明のMOSトランジスタが、高
耐圧高閾値MOSトランジスタと、通常の低電圧駆動M
OSトランジスタとともに併設される場合には、これら
MOSトランジスタの製造の際に、ゲート絶縁膜形成の
ためのマスク形状を変更又は追加するのみで、何ら工程
を追加することなく同一工程により形成することがで
き、製造コストの上昇を抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のMOSトランジスタの要部を示す概略
断面図である。
【図2】本発明のMOSトランジスタと比較例のMOS
トランジスタとの電流電圧特性を示す図である。
【図3】本発明のMOSトランジスタの製造工程を示す
要部の概略断面図である。
【図4】ゲート絶縁膜の膜厚が異なる場合のMOSトラ
ンジスタの内部電界分布を説明するための要部の概略断
面図である。
【図5】本発明のMOSトランジスタと製造工程を説明
するためのプロセスフローである。
【図6】従来の高耐圧PMOSトランジスタの製造工程
を示す要部の概略断面図である。
【符号の説明】
1、11 半導体基板 2a、2b、2c ゲート絶縁膜 3、13 ゲート電極 4、14 ソース/ドレイン領域 5、15 低濃度拡散領域 6、8 SiN膜 7a、7b、7c、17a、17b、17c ゲート絶
縁膜 16a、16b 等電位線 A ゲート電極最端部 B ゲート電極端部 C ゲート電極端部近傍
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭59−161871(JP,A) 特開 昭58−89865(JP,A) 特開 平6−268162(JP,A) 特開 平4−154171(JP,A) 特開 昭57−83060(JP,A) 特開 昭61−166154(JP,A) 実開 平1−97567(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 29/78 H01L 21/8234 H01L 27/088 H01L 21/336

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体基板上に形成されたゲート絶縁
    膜、ゲート電極及びソース/ドレイン領域とからなり、
    前記ゲート絶縁膜が、前記ゲート電極端部近傍下ではゲ
    ート電極中央部下での膜厚よりも厚く、ゲート電極端部
    下では前記ゲート電極端部近傍下での膜厚よりもさらに
    厚く形成されてなるMOSトランジスタが、少なくとも
    高耐圧高閾値MOSトランジスタと同一基板上に形成さ
    れた半導体装置の製造に際して、 前記高耐圧高閾値MOSトランジスタのゲート絶縁膜形
    成と同一工程で前記MOSトランジスタのゲート電極中
    央部下での膜厚よりも厚いゲート電極端部近傍下のゲー
    ト絶縁膜を形成することからなる半導体装置の製造方
    法。
  2. 【請求項2】 (i) 半導体基板上に、所望の領域に開口
    を有する第1窒化シリコン膜を形成し、この第1窒化シ
    リコン膜をマスクとして基板又は基板に形成された不純
    物領域とは異なる導電型の不純物を注入し、(ii)続いて
    この第1窒化シリコン膜をマスクとして、第1選択酸化
    によりゲート電極端部直下に形成されるべき厚膜のゲー
    ト絶縁膜を形成するとともに、先に注入された不純物を
    拡散させて低濃度領域を形成し、(iii) 第1窒化シリコ
    ン膜を除去した後、新たに所望の領域に開口を有する第
    2窒化シリコン膜を形成し、この第2窒化シリコン膜を
    マスクとして、第2選択酸化によりゲート電極端部近傍
    直下に形成されるべきやや厚膜のゲート絶縁膜を形成
    し、(iv)第2窒化シリコン膜を除去した後、基板上全面
    に薄膜のゲート絶縁膜、ゲート電極を順次形成し、先に
    形成された低濃度領域内に高濃度領域としてソース/ド
    レイン領域を形成することにより、 高耐圧高閾値MOSトランジスタのゲート絶縁膜形成と
    同一工程でMOSトランジスタのゲート電極中央部下で
    の膜厚よりも厚いゲート電極端部近傍下のゲート絶縁膜
    を形成することからなる請求項1に記載の半導体装置の
    製造方法。
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