JP2000012851A - 電界効果型トランジスタ及びその製造方法 - Google Patents
電界効果型トランジスタ及びその製造方法Info
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Abstract
圧Vthを自由に設定することを可能とする。 【解決手段】 電界効果型トランジスタにおいて、中央
部に位置する第一のゲート電極7と、その両側に位置す
る第二のゲート電極8を持ち、第二のゲートの少なくと
も一部はチャネル形成領域上に位置する。第一、第二の
ゲート電極には仕事関数の異なる材料を用いる。第一の
ゲート電極からの電界と、第二のゲート電極の電界が互
いに干渉を起こす範囲に、第一のゲート電極長を設定す
る。好ましくは40nm以下とする。
Description
ジスタにおける、しきい値電圧の制御に関する。特に高
速、高集積LSIに用いられる電界効果型トランジスタ
に関する。
ランジスタ(MOSFET)の断面図を示す。p-型シリ
コン基板101上に薄いゲート酸化膜102を介して、
n+ポリシリコンよりなるゲート電極103が設けられ
る。ゲート電極103の両側のシリコン基板101の表
面に、n+型のソース・ドレイン領域105が設けられ
る。このトランジスタにおいて、しきい値電圧よりも高
い電圧がゲート電極に印加されると、ゲート電極下部の
シリコン基板(チャネル形成領域104)に、電子濃度の
高い領域(反転層)が形成され、それが電流の経路(チ
ャネル)となる。
電圧は、チャネル形成領域104及びその付近のシリコ
ン基板101中における不純物(例えばホウ素)の濃度
に依存する。これは不純物濃度を変えると、不純物イオ
ンがもたらす電界の大きさが変わり、その結果しきい値
電圧が変わるためである。従って、不純物濃度を調整す
ることにより、しきい値電圧を所望の電圧に設定でき
る。一般にnチャネルトランジスタは正のしきい値電圧
を、pチャネルトランジスタは負のしきい値電圧を持つ
ように設定される。
い値電圧を設定する方法が、例えば牛木らによって、1
996年IEDMテクニカルダイジェスト、117ペー
ジ(T.Ushiki et.al.,1996IED
M Tech Dig.,p.117)に示されてい
る。その構造を図35に示す。シリコン基板101上に
埋め込み酸化膜110、単結晶半導体からなるSOI層
111が積層されたSOI基板上に、ゲート絶縁膜10
2を介してゲート電極113を設け、ゲート電極の両側
のSOI層の表面に、n+型のソース・ドレイン領域1
05を設ける。ゲート電極113の側面には、絶縁膜1
12よりなる側壁を持ち、チャネルはゲート電極下部の
SOI層(チャネル形成領域104)に形成される。この
トランジスタは、不純物濃度を調整する代わりに、n+
ポリシリコンよりも仕事関数の大きいTaをゲート電極
113の材料として用いることにより、しきい値電圧の
設定を行う。
なく、ゲート電極の仕事関数にも依存するという性質を
利用したものである。これについて詳しく説明する。ゲ
ート電極の電位は仕事関数が大きい程低下する。したが
って、nチャネルトランジスタにおいて、n+ポリシリ
コンよりも仕事関数の大きい材料をゲート電極として用
いると、チャネルを形成するためには、より高い電圧を
ゲート電極にかける必要が生じる。すなわち、チャネル
の形成させるしきい値電圧が上がる。通常のnチャネル
トランジスタでは、チャネル形成領域に不純物を導入し
なければしきい値電圧は0V以下となる。しかし、Ta
等をゲート電極に用いると、しきい値電圧が上がるの
で、不純物を導入せずともnチャネルトランジスタにお
いて、しきい値電圧を正の値にできる。
はないので、本発明とは目的が異なるが、短チャネル効
果の抑制、電界集中の緩和を目的とした図36に示す電
界効果型トランジスタが、特開昭60−43863号公
報に記されている。このトランジスタは、半導体基板1
01と、基板とは異なる導電型のソース・ドレイン領域
105と、半導体基板上にゲート絶縁膜102を介して
設けられた第一のゲート電極(図ではp+ポリシリコンゲ
ート115)と、第一のゲート電極の側壁に接して設け
られた第一のゲート電極と仕事関数の異なる第二のゲー
ト電極(図ではn+ポリシリコン116)を備える。そし
て半導体基板をp型(ソース・ドレイン領域はn型。n
チャネルトランジスタ)とするときは、第二のゲート電
極の仕事関数を第一のゲート電極の仕事関数より小さく
する。半導体基板をn型(ソース・ドレイン領域はp
型。pチャネルトランジスタ)とするときは、第二のゲ
ート電極の仕事関数を第一のゲート電極の仕事関数より
も大きくする。また、第一のゲート電極、第二のゲート
電極の一方をMo、あるいはMoシリサイドとする例も
示されている。図36に示す発明は、第二のゲート電極
の下に浅い反転層を誘起させることによりドレイン電界
を緩和し、信頼性の向上あるいは短チャネル効果を抑制
を実現するものである。なお、ここで述べた材料では、
p+シリコン(あるいはp+ポリシリコン)の仕事関数が
最も大きく、MoあるいはMoシリサイドがそれに続
き、n+シリコン(あるいはn+ポリシリコン)が最も小
さい。
562号公報、特開平6−151828号公報にも記さ
れている。特開平3−227562号公報に記載の発明
の目的は、ソース・ドレイン領域上にゲートがオーバー
ラップする領域において、ドレイン領域のディープディ
プレッションした領域に誘起される電界を緩和し、漏れ
電流を低減すること、特開平6−151828号公報に
記載の発明の目的は、短チャネル効果の抑制である。
nチャネルトランジスタにおいて、図36の従来例とは
逆に、上記第一のゲート電極よりも、第二のゲート電極
の仕事関数を大きくなるよう、ポリシリコン、金属等か
らそれぞれの材料を選択する方法が、特開昭59−20
0465号公報、特開平6−232389号公報、特開
平8−340104号公報等に記されている。これを図
37に示す。これらの発明の目的は、特開昭59−20
0465号公報では電界の緩和、特開平6−23238
9号公報、特開平8−340104号公報では短チャネ
ル効果の抑制である。
領域(ソース・ドレイン領域に隣接し、ソース・ドレイ
ン領域と同一導電型でソース・ドレイン領域よりも不純
物濃度の低い領域)上の位置において、ゲート電極とは
異なる導電性材料により側壁を設ける方法が、特開昭6
3−144574号公報、特開昭64−89461号公
報、特開平1−232765号公報、特開平5−226
361号公報に記されている。これらは、LDD部にお
いて電子(ホットキャリア)がトラップされることによ
る、経時劣化を防ぐことを目的とする。
不純物は、ドレイン電流(ドレイン領域に流入する電流)
を減少させる作用がある(第一の課題)。不純物の導入に
より電流が低下する理由は、不純物濃度が低い場合に
は、主に不純物イオンにより形成されるチャネル面に垂
直な方向の電界が原因であり、不純物濃度が高い場合に
は不純物イオンによるキャリアの散乱(不純物散乱)が
主たる原因となる。 この問題は、電界効果型トランジ
スタが微細化し、薄いゲート酸化膜が用いられると(あ
るいは単位面積当たりのゲート容量が大きくなると)よ
り深刻化する。ゲート長さが0.25μmより小さいト
ランジスタで、厚さ5nm以下のゲート酸化膜を使うこ
とが検討されているが、しきい値電圧の絶対値はゲート
酸化膜が薄くなるに従い小さくなるので、しきい値電圧
を確保するためには、不純物濃度を上げる必要が生じ
る。すると、第一の課題はより深刻になる。また特に、
絶縁膜上の薄い半導体層(SOI)に素子を形成するS
OI電界効果型トランジスタでは、しきい値電圧の設定
に必要なだけの不純物を、薄い半導体層中に配置する必
要があるので、その結果キャリアが流れる領域における
不純物濃度が高くなり、電流の低下が深刻化する。
ンジスタごとに不純物の分布が異なり、その結果しきい
値電圧等の特性がトランジスタごとに異なってしまうと
いう問題(統計的バラツキ)が発生する。この問題は、素
子の微細化に伴い顕著になることが知られている。
るという方法には問題があり、これは素子の微細化や、
SOI構造の適用によって顕在化する。
値を設定できるので、前記第一、第二の課題が解消され
る。しかし、この方法では、しきい値電圧はゲート電極
を構成する材料に固有の仕事関数により決まってしま
う。しきい値電圧を調整するためには、ゲート電極の材
料を選び直す必要がある。材料の変更は製造装置、製造
工程、原料の変更の伴うので、しきい値電圧を簡単に変
更することが難しくなる。また、必要なしきい値が得ら
れるゲート電極材料が必ず存在するとは限らない。本
来、しきい値電圧は、トランジスタにより構成する回路
の動作が最適になるように決めることが望ましいが、こ
の方法では、しきい値電圧の最適化が難しくなるとい
う、第三の課題が発生する。
類似の技術は、不純物の導入を抑制することや、しきい
値電圧の制御を目的としたものではなく、もとより第
一、第二の課題は解決されない。これらの技術は電界の
緩和、短チャネル効果の抑制を目的としたものである。
しかし、しきい値電圧に着目すると、これらの技術にお
いては、トランジスタを形成した場合に、通常のしきい
値電圧が得られないという、本質的な欠陥がある(第四
の課題)。従って、これら公報に記載された電界効果型
トランジスタを作製しても、通常のしきい値電圧が得ら
れないので、正常に回路を動作させることができない。
技術において、nチャネルトランジスタを例にとると、
第一のゲート電極に比べ、第二のゲート電極のしきい値
電圧を低くする。第二のゲート電極には、n+ポリシリ
コン又はこれより仕事関数の大きな材料を用いる。第一
のゲート電極には、第二のゲート電極よりもさらに仕事
関数の大きな材料を用いる。通常のトランジスタのゲー
ト電極はn+ポリシリコンであるので、この結果、第一
のゲート電極の仕事関数は通常のトランジスタのゲート
電極よりも大きくなる。図36のトランジスタにおい
て、しきい値電圧は第一のゲート電極下部に形成される
電位障壁で決まるが、第一のゲート電極の仕事関数が大
きいために、しきい値電圧が通常のトランジスタに比べ
て、高くなりすぎる。しきい値電圧が第一のゲート電極
の仕事関数に依存するので、しきい値電圧の設定が自由
に行えないという第三の課題と同様の問題が発生する。
また、一般にトランジスタが微細化すると、パンチスル
ー(漏れ電流が流れる異常動作)を防ぐために、チャネ
ル形成領域またはその下部に、不純物(ホウ素等)をや
や高い濃度で導入する。この不純物はしきい値電圧を高
くする作用があるので、その上第一のゲート電極に仕事
関数の大きい材料を用いると、しきい値電圧が高くなり
すぎる。従って、第一のゲート電極の仕事関数が、通常
のトランジスタの場合より大きい場合にも、しきい値電
圧を所望の値に設定できるよう、構造上の工夫が必要に
なる。図37の発明においても、第一、第二の課題は同
様に発生する。また、中央にn+ポリシリコンよりも仕
事関数の大きな材料(nチャネルの場合)を用いると、
図36の技術と同様に第三、第四の課題が発生する。し
きい値の制御には、前記図34の構造(不純物の導
入)、又は図35の構造(ゲートの仕事関数の利用)の
いずれかと同一の方法を用いている。不純物を導入する
と、前記第一、第二の課題が発生する。また、ゲートの
中央部を通常とは異なる材料により構成した場合には、
第三の課題が発生し、しきい値電圧が高くなり過ぎ、必
要な値に調整できないという問題が生じる。
ることであり、不純物のドーピングを行わずに、しきい
値電圧を自由に設定可能な電解効果型トランジスタ及び
その製造方法を提供することである。
に示す通り、電界効果型トランジスタのゲート電極を、
中央部の第一のゲート電極7と、その両側の第二のゲー
ト電極8により構成される三層構造にする。第一のゲー
ト電極と第二のゲート電極は、互いに仕事関数の異なる
材料を用いる。第一のゲート電極長(Tm、図1の横方
向の長さ)を、ある長さより小さくすると、第一のゲー
ト電極による電界と、第二のゲート電極による電界が互
いに干渉を起こし、ゲート電極の仕事関数が、第一のゲ
ート電極を構成する材料の仕事関数と、第二のゲート電
極を構成する材料の仕事関数の、あたかも中間的な値
(実効的な仕事関数)を持つようにふるまう。すると、
この構造では、第一のゲート電極7の幅を変えることに
より、実効的な仕事関数を変化させ、しきい値電圧を自
由に調整することができる。
するためのチャネルドーピングを必要としないので前記
第一、第二の課題が解決され、また、しきい値を自由に
調整することができるので、第三の課題が解決される。
さらに、ゲート電極の実効的な仕事関数が、第一のゲー
ト電極を構成する材料の仕事関数よりも実効的に小さく
なるので、第四の課題を軽減できる。また、本発明は、
ポリシリコンと金属等、通常の材料の組み合わせで構成
可能であり、特殊な材料(例えばn+ポリシリコンより
仕事関数の低い材料)を必ずしも必要としない。
ート電極による電界が互いに干渉を起こし、本発明の効
果が顕著になるのは、しきい値電圧がゲート電極に印加
された状態で、ソース・ドレイン領域がn型の場合は半
導体層の電位がゲート電極よりも高くなるような電界
を、ソース・ドレイン領域がp型の場合は半導体層の電
位がゲート電極よりも低くなるような電界を、ゲート電
極の中央において第二のゲート電極が形成するような、
第一のゲート電極において第二のゲート電極に接触する
両界面の間隔すなわち第一のゲート電極の長さを持つ場
合、第一のゲート電極において第二のゲート電極に接触
する両界面の間隔すなわち第一のゲート電極の長さが4
0nm以下である場合、であり、チャネル領域に不純物
を導入しないSOIMOSFETでは、後述のようにこ
の二つの条件は一致する。
に、第一のゲート電極において第二のゲート電極に接触
する両界面の間隔すなわち第一のゲート電極の長さをT
m、トランジスタのしきい値電圧をVthとしたとき、V
thをTmで微分した係数dVth/dTmの絶対値(|dV
th/dTm|)が4×10-3V/nmより大きくなる範
囲に、Tmを設定する。
を介してゲート電極(7、8)が設けられ、ゲート電極
の下部の半導体層はチャネル形成領域9を成し、チャネ
ル形成領域を挟んで第一導電型のソース・ドレイン領域
6が形成される電界効果型トランジスタにおいて、ゲー
ト電極は、その中央部に位置する第一のゲート電極7
と、その両側に位置する第二のゲート電極8からなり、
第二のゲート電極において、その少なくとも一部はチャ
ネル形成領域上に位置し、該第一導電型がn型の場合
は、第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電極の
仕事関数よりも小さく、該第一導電型がp型の場合は、
第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電極の仕事
関数よりも大きく、しきい値電圧がゲート電極に印加さ
れた状態で、ソース・ドレイン領域がn型の場合は半導
体層の電位がゲート電極よりも高くなるような電界を、
ソース・ドレイン領域がp型の場合は半導体層の電位が
ゲート電極よりも低くなるような電界を、ゲート電極の
中央において第二のゲート電極が形成するような、第一
のゲート電極において第二のゲート電極に接触する両界
面の間隔すなわち第一のゲート電極の長さを持つことを
特徴とする。この条件は、具体的にはTmが40nm以
下の場合に明確に現れ(図44、図45参照)、この条
件は、第一のゲート電極の幅を変えることによって、し
きい値電圧を調整するという効果が顕著になる条件に一
致する(図39、図41参照)。
膜4を介してゲート電極(7、8)が設けられ、ゲート
電極の下部の半導体層はチャネル形成領域9を成し、チ
ャネル形成領域を挟んで第一導電型のソース・ドレイン
領域6が形成される電界効果型トランジスタにおいて、
ゲート電極は、その中央部に位置する第一のゲート電極
7と、その両側に位置する第二のゲート電極8からな
り、第二のゲート電極において、その少なくとも一部は
チャネル形成領域上に位置し、該第一導電型がn型の場
合は、第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電極
の仕事関数よりも小さく、該第一導電型がp型の場合
は、第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電極の
仕事関数よりも大きく、第一のゲート電極において第二
のゲート電極に接触する両界面の間隔すなわち第一のゲ
ート電極の長さが40nm以下であることを特徴とす
る。この条件を満たす時に、第一のゲート電極の幅を変
えることによって、しきい値電圧を調整するという効果
が顕著になる(図39、図41参照)。
縁膜4を介してゲート電極(7、8)が設けられ、ゲー
ト電極の下部の半導体層はチャネル形成領域9を成し、
チャネル形成領域を挟んで第一導電型のソース・ドレイ
ン領域6が形成される電界効果型トランジスタにおい
て、ゲート電極は、その中央部に位置する第一のゲート
電極7と、その両側に位置する第二のゲート電極8から
なり、第二のゲート電極において、その少なくとも一部
はチャネル形成領域上に位置し、該第一導電型がn型の
場合は、第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電
極の仕事関数よりも小さく、該第一導電型がp型の場合
は、第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電極の
仕事関数よりも大きく、第一のゲート電極において第二
のゲート電極に接触する両界面の間隔すなわち第一のゲ
ート電極の長さをTm、トランジスタのしきい値電圧を
Vthとしたとき、VthをTmで微分した係数dVth/d
Tmの絶対値(|dVth/dTm|)がが4×10-3V/n
mより大きくなる範囲に、Tmを設定することを特徴と
する。この条件を満たす時に、第一のゲート電極の幅を
変えることによって、しきい値電圧を調整するという効
果がより顕著になる(図39、図41参照)。
二のゲート電極53の上部に、第一のゲート電極54の
延長部を設ける。これは第一のゲート電極と第二のゲー
ト電極の接触面積を増し、両電極間の導通を良くするこ
とができ、両電極の電位を安定させられる。
ように、第一のゲート電極54、64と第二のゲート電
極53の間に、絶縁膜を挟むことを特徴とする。これは
両電極相互間の不純物の拡散、あるいは両電極を構成す
る材料間の化学反応を抑制する効果を持つ。
一のゲート電極64と第二のゲート電極53の上部に、
これら双方に接続した導電体66を設けることを特徴と
する。これは、両ゲート電極間の導通を改善し、両ゲー
ト電極の電位を安定させる作用を持つ。
示すように、ダミーパターンを形成し、ダミーパターン
をマスクに半導体中にソース・ドレイン領域を形成し、
全面を絶縁膜で覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜に開
口部を設け、開口部からのエッチングによってダミーパ
ターンを除去して開口部を下に延長し、延長された開口
部に第一の導電性材料を堆積してこれをエッチバックす
ることにより、開口部に側壁を設け、続いて第二の導電
性材料を堆積し、これをパターニングすることにより、
側壁を前記第二のゲート電極、第二の導電性材料を前記
第一のゲート電極とすることを特徴とする。
2、図23、図25、図26が示すように、延長された
開口部に第一の導電性材料を堆積してこれをエッチバッ
クすることにより、開口部に側壁を設けた後、その側壁
表面に絶縁膜を形成し、続いて第二の導電性材料を埋め
込むことを特徴とする。
のゲート電極、第二のゲート電極の上部に、これら双方
と接続した導電体を成長させることを特徴とする。
ングによって該ダミーパターンを除去するために開口部
を設ける際に、該ダミーパターン上の絶縁膜をCMPに
より除去することを特徴とする。
ダミーパターンをマスクにダミーパターンの両側の半導
体中にソース・ドレイン領域を形成し、全面を絶縁膜で
覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜をCMPにより除去
することにより、該ダミーパターン上部に絶縁膜の開口
部を設け、開口部からのエッチングによってダミーパタ
ーンを除去して開口部を下に延長し、延長された開口部
に、導電性材料を埋め込み、これをゲート電極とするこ
とを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法に関
する。
両側に位置する第二のゲート電極を有する電界効果型ト
ランジスタの製造方法であって、上記製造方法におい
て、延長された開口部に、第一の導電性材料を堆積して
これをエッチバックすることにより、開口部に側壁を設
け、続いて第二の導電性材料を堆積し、これをパターニ
ングすることにより、側壁を前記第二のゲート電極、第
二の導電性材料を前記第一のゲート電極とする電界効果
型トランジスタの製造方法に関する。
ダミーパターンをマスクにダミーパターンの両側の半導
体中にソース・ドレイン領域を形成し、全面を絶縁膜で
覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜に開口部を設け、開
口部からのエッチングによってダミーパターンを除去し
て開口部を下に延長し、少なくとも開口部を含む領域に
導電性材料を堆積した後、開口部を除く領域に堆積され
た導電性材料をCMPにより除去し、開口部に埋め込ま
れた導電性材料をゲート電極とすることを特徴とする電
界効果型トランジスタの製造方法に関する。
両側に位置する第二のゲート電極を有する電界効果型ト
ランジスタの製造方法であって、ダミーパターンを形成
し、ダミーパターンをマスクにダミーパターンの両側の
半導体中にソース・ドレイン領域を形成し、全面を絶縁
膜で覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜に開口部を設
け、開口部からのエッチングによってダミーパターンを
除去して開口部を下に延長し、延長された開口部に、第
一の導電性材料を堆積してこれをエッチバックすること
により、開口部内に側壁を設け、少なくとも開口部を含
む領域に第二の導電性材料を堆積した後、開口部を除く
領域に堆積された第二の導電性材料をCMPにより除去
し、開口部内の側壁を前記第二のゲート電極、開口部に
埋め込まれた第二の導電性材料を前記第一のゲート電極
とすることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造
方法に関する。
ンジスタ構造を容易に形成できる。
方法は、第一及び第二のゲート電極を持つトランジスタ
で、図1の構造とは第一のゲート電極の寸法や仕事関数
の設定が異なるもの(例えば図36の従来例など目的が
異なるもの)に適用してもよい。これらの製造方法の長
所は、第一にはパターンの形成が容易であることであ
る。一般にゲート電極は大きいほど加工が容易である。
しかし、先に第一のゲート電極を形成し、その側壁に第
二のゲート電極を設ける工程では、ゲート長(第一及び
第二のゲート電極を合わせた全長)よりも小さい寸法
に、第一のゲート電極をリソグラフィにより形成するこ
とが強いられる。しかし、本発明の製造方法は、ゲート
の全長に等しいダミーパターンをリソグラフィにより形
成すればよいので、リソグラフィ工程の負担が軽減され
る。第二には熱の影響の低減である。ダミーパターンを
マスクにソース・ドレイン領域を形成後に第一及び第二
のゲート電極を形成するので、ソース・ドレイン領域を
形成する際の熱処理によって、第一及び第二のゲート電
極の界面で化学反応、あるいは界面間のイオンの移動が
起きることがない。
CMPにより除去してダミーパターンを露出させる製法
を用いると、その上部の絶縁膜を除去してダミーパター
ンを露出させる際にフォトリソグラフィ工程を行う必要
がなく、工程が簡略化され工程における負担が軽減され
るとともに、フォトリソグラフィに伴うパターンの位置
ズレによる不良を削減できる。開口部中に導電性材料を
埋め込んだ後、CMPにより導電性材料を加工し、ゲー
ト電極を得る製法を用いると、平坦な構造が得られる。
なお、ここに述べたCMP工程の長所は、ゲートが単一
の材料より成る場合に適用した場合にも得られる。
ンよりも幅の広い開口部を設けると、形成されるゲート
電極の上部において、その幅を広くできるので、ゲート
抵抗を低減できる。
する。
に、ゲート絶縁膜4を介し、第一のゲート電極7が設け
られる。第一のゲート電極の両側のゲート絶縁膜上に
は、第一のゲート電極の側面に接して第二のゲート電極
8が設けられ、第二のゲート電極の外側の半導層の表面
に、第一導電型のソース・ドレイン領域6が設けられ
る。第一導電型がn型の場合は、第二のゲート電極の仕
事関数は第一のゲート電極の仕事関数よりも小さく、第
一導電型がp型の場合は、第二のゲート電極の仕事関数
は第一のゲート電極の仕事関数よりも大きくなるよう
に、第一、第二のゲート電極の材料を選ぶ。第一、第二
のゲート電極は互いに導通し、同じ電圧が印加される。
第一のゲート電極長(Tm、図1の水平方向における第
一のゲート電極の長さ)は40nm以下とする。
ゲート電極長(Tm)依存性をデバイスシミュレータに
より求めた結果を、図38及び図40に示す。シミュレ
ーションは、n+型のソース・ドレイン領域を持つトラ
ンジスタ(nチャネルトランジスタ)に対して行った。
ゲート長(L:第一のゲート電極7と二つの第二のゲー
ト電極8を合わせたゲートの全長であって、図1の横方
向の幅)はそれぞれ0.1μmおよび0.2μmであ
る。ゲート酸化膜厚は1.5nm、3nm、5nm、S
OI膜厚は10nm、ドレイン電圧は0.1Vとした。
第二のゲート電極はn+ポリシリコン、第一のゲート電
極の仕事関数はシリコンの禁制帯中央とした。チャネル
形成領域9のSOI層3中にはドーピングを行っていな
い。なお、しきい値電圧は、ゲート長と同じゲート幅を
持つトランジスタにおいて、ドレイン電流が10-7Aと
なるゲート電圧とした。
い値電圧Vthが変わることがわかる。この効果はTmが
40nm以下の時に特に顕著である。この理由について
説明する。Tmが50nm以上では、しきい値電圧はゲ
ート酸化膜が厚くなると上昇している。これは通常のト
ランジスタと同じ振る舞いである。この振る舞いは、ゲ
ート電極の電位を、電子が流れるチャネルの電位よりも
高くする方向の電界がゲート酸化膜中に形成され、チャ
ネルとゲート電極を隔てるゲート酸化膜が厚くなればな
るほど、ゲート酸化膜の両界面の電位差が大きくなり、
ゲート電極の電位が高くなることを反映している。しか
しTmが40nm以下では、しきい値電圧はゲート酸化
膜が厚くなると低下し、通常のトランジスタとは振る舞
いが異なる。これは第一のゲート電極の電界と第二のゲ
ート電極の電界が互いに干渉し、ゲート電極とチャネル
の間に、通常のトランジスタとは異なる電位分布が形成
されていることを反映したものである。この領域では、
トランジスタのしきい値電圧は、第一または第二のいず
れか一方のゲート電極からの電界によって決まるのでは
なく、両者の電界が混合されて形成される電界によって
決まる。これは、あたかも、ゲート電極の仕事関数が、
第一のゲート電極を構成する材料と、第二のゲート電極
を構成する材料との中間の値を持つ、実効的な仕事関数
に変化したようにふるまうものである。その結果、図3
8及び図40に示すように、第一のゲート電極の幅を変
え、電界の干渉状況を変えることにより、しきい値電圧
を大きく変えることができるようになる。そしてこれら
の図に示すように、第一のゲート電極の電界と第二のゲ
ート電極の電界が互いに干渉を起こす条件(Tmが40
nm以下)において、第一のゲート電極長を変化させる
ことにより、しきい値電圧を大きく変化させることがで
きる。また、ゲート長を変化させた場合にも同様なシミ
ュレーション結果が得られるので、この関係はゲート長
が異なる場合でも成り立つといえる。従って本発明のよ
うに、第一のゲート電極長を、第一のゲート電極の電界
と第二のゲート電極の電界が互いに干渉を起こす範囲
(40nm以下)において変化させれば、しきい値電圧
を自由に設定することができる。また、上記のシミュレ
ーション結果は、チャネル形成領域に不純物を導入しな
くても、nチャネルトランジスタにおいて、正のしきい
値電圧が得られることを示している。
は、極性をすべて逆にすれば、同様の事が成り立つ。
ランジスタは、不純物の導入を必要とせずに、しきい値
電圧を自由に設定できるので、第一、第二の課題が解決
される。また第一のゲート電極の幅を変えることによ
り、しきい値電圧を自由に調整できるので、しきい値を
変更するために第一のゲート電極を構成する材料を変え
る必要が無く、第三の課題が解決される。
極の電界との干渉について、具体的に説明する。
示す。nチャネルトランジスタの場合、第二のゲート電
極165の仕事関数は第一のゲート電極164の仕事関
数よりも小さいので、第二のゲート電極の電位は第一の
ゲート電極よりも高い。このため、第一のゲート電極の
下部の電位は、図42の矢印に示すように、第二のゲー
ト電極からの電界により上昇する。これが、上に述べた
電界の干渉であり、これは第一のゲート電極長が小さい
ほど顕著になる。また、第一のゲート電極の直下では、
第一のゲート電極の影響が大きく、電位は低くなるの
で、この効果は第一のゲート電極の下部の、第一のゲー
ト電極から少し距離を置いた部分、具体的には例えばチ
ャネル形成領域において顕著になる。
は、第一のゲート電極の中央部において、垂直方向の電
位分布を示したものである。素子構造は、図39におけ
るものとと同様であり、図43の中央の曲線(b)がT
m=30nmの場合である。ドレイン電圧は0.1Vで
ある。図43中の曲線(a)はゲート電極の全体がn +
ポリシリコンである場合、曲線(c)はゲート電極の全
体が金属の場合(仕事関数はシリコンの禁制体中央と仮
定した場合)である。曲線(b)の構造に対して、曲線
(a)の構造はゲート電極の全体が第二のゲート電極と
同じ材料である場合、曲線(c)の構造はゲート電極の
全体が第一のゲート電極と同じ材料である場合に相当す
るが、図43を見ると、曲線(b)におけるSOI層中
の電位は、曲線(a)と曲線(b)の中間になり、曲線
(b)の構造における電界は、n +ポリシリコンの場合
の電界と金属の場合の電界とがあたかも混合されたよう
な振る舞いを示すことがわかる。 ゲート電極に、トラ
ンジスタのしきい値電圧となる電圧を印加した場合の、
垂直方向の電位分布を図44、図45に示す。素子構造
は図39におけるものと同様であり、ドレイン電圧は
0.1Vである。第一のゲート電極の長さTmが30n
m及び40nmの場合(図44)は、SOI層の電位が
ゲート電極よりも高くなっており、前記電界の混合が起
きている。この場合には第二のゲート電極からの電界の
干渉が顕著であり、Tmを10nm変化させると、しき
い値電圧は40mV以上変化する(図右端の電位の変化
量に相当。)。これに対して、第一のゲート電極の長さ
Tmが50nm、60nm及び70nmの場合(図4
5)は、SOI層よりもゲート電極の電位が高く、通常
のMOSFETにおいて、同様のバイアス条件を与えた
場合と何ら変わらない。すなわち、上に述べたような顕
著な電界の干渉、混合は無く、Tmを10nm変化させ
た場合のしきい値電圧の変化は10〜15mVと小さ
い。
著になる条件(Tmが40nm以下。SOI層の電位が
ゲート電極よりも高い。ゲート酸化膜中の電位がゲート
電極側で低くなる。)を積極的に用いることにより、第
一のゲート電極長Tmを制御することにより、しきい値
電圧を大きく制御することを可能とするものである。
に、SOI層の電位がゲート電極よりも高くなる電位分
布は、通常のSOIMOSFETにおいても、ドレイン
電圧が極めて高い場合において、特にソース・ドレイン
領域に近い領域等において認められるが、本発明は第
一、第二のゲート電極の電界の干渉によって発生するも
のであり、ドレイン電圧が低くとも発生する。また、本
発明では、これがゲートの中央(図43、図44では、
ゲート長0.1μmのトランジスタにおいて、ソースか
ら0.05μmの位置)でも認められる。また、SOI
層の電位がゲート電極よりも高くなる電位分布は、SO
I層に大量のドナーを導入した場合(この場合、第一、
第二の課題が発生)にも認められるが、本発明はドナー
を導入せず第一、第二の課題が発生しないという点にお
いて優れる。また、SOI層の電位がゲート電極より高
くなる電位分布は、支持基板に正の電圧を印加した場合
にも発生するが、この場合は基板に電圧を印加するため
の電源、配線が必要となる欠点がある。本発明はこれら
の欠点も持たない。
スタのしきい値電圧Vthを第一のゲート電極幅Tmで微
分した値(dVth/dTm)を示す。図39はゲート長
0.1μm、図41は0.2μmの場合である。Tmが
40nmより大きくなると、その値がTmが小さい領域
(Tm=10nm)の20%以下まで低下する。dVth
/dTmの値は、Tm=10nmでは1〜2×10-2V/
nmであるが、Tm=50nmでは2×10-3V/nm
以下となり、Tm=60nmではほぼTm=10nmでの
値の1/10程度となる。従って、Tmを50nm以上
に厚くしても、VthのTm依存性は小さく、Tmを変える
ことによってしきい値を制御するという効果は薄れる。
これに対して、Tm=40nmではdVth/dTmの値は
1.5×10 -3V/nmから4×10-3V/nmの範囲
にあり、Tmが40nm未満ではこれよりも大きくな
る。従って、第一、第二のゲート電極の電界が干渉を起
こす範囲(Tmが40nm以下)では、VthのTm依存性
は大きく、第一のゲート電極の幅を調整することによっ
てVthを有効に調整できる。
ゲート電極が干渉を起こす範囲であっても、dVth/d
Tmの値はゲート酸化膜厚が薄いと低下するので、しき
い値電圧を大きく制御したい場合には、ゲート酸化膜が
厚い場合と同じ値が得られる範囲にTmを設定してもよ
い。例えば、Tm=40nm、ゲート酸化膜厚5nmで
は、dVth/dTmの値は3×10-3V/nmから4×
10-3V/nmの範囲にあるので、ゲート酸化膜等の素
子の構造条件が変わった場合においても、dVth/dT
mの値が4×10-3V/nmを越える範囲にTmを設定す
る。この場合、図39より、ゲート酸化膜厚3nmでは
Tmを37nm以下、ゲート酸化膜厚1.5nmではTm
を32nm以下に設定することになる。こうすることに
より、Vt hがTmに対して敏感な領域を利用できる。
及びdVth/dTmの値が負になるので、その絶対値に
ついて上と同様の関係を持つようにTmを設定するばよ
い。従って、上述のVth及びdVth/dTmをそれぞれ
の絶対値に置き換えることで、nチャネルトランジスタ
とpチャネルトランジスタの両方に対して成り立つ関係
が得られる。また、nチャネルトランジスタに対して決
めたTmを、そのままpチャネルトランジスタに適用し
てよい。
することには、しきい値の設定と、パンチスルーの抑制
の二つの目的がある。また逆に不純物濃度は、しきい値
とパンチスルーの両者に影響する。すなわち、通常のM
OSFETでは、しきい値の設定に加えて、パンチスル
ーの抑制という観点からも不純物を導入する。従って、
仮にしきい値電圧を設定するために不純物を導入しなく
てもよい構造が形成できたとしても、パンチスルー抑制
のために導入した不純物が、しきい値に影響を与え、前
記第一、第二の課題を引き起こすという問題がある。し
かし、上に述べた本発明の実施例では、パンチスルーを
起こしにくいSOI構造を用いるので、パンチスルー抑
制の観点からも不純物を導入する必要がなく、前記第
一、第二の課題が解決される。 なお、Tmの値は、上
に述べた範囲内において、必要なしきい値電圧を満たす
ように設定すればよい。例えば、nチャネルトランジス
タでしきい値電圧が正の値となるように設定する。図3
8から、これはTm以上の場合であるから、Tmの値を
3.5nm以上とするのが望ましい。このことは、特に
CMOS回路等、正のしきい値電圧を必要とする回路に
おいて重要である。また、オフ電流(ゲート電極に0V
を印加した場合のドレイン電流)を、ゲート電極にしき
い値電圧を印加した場合にくらべて2桁小さくしようと
すると、しきい値電圧は約0.12V以上とする必要が
あるので、これを満たすようにTmを設定する。この場
合、図38からTmは11nm以上であることが好まし
い。また、一般に1.2〜1.5V程度の電源電圧で動
作するCMOS回路では、しきい値電圧を0.2〜0.
3Vに設定することで、動作速度、リーク電流およびノ
イズマージンを同時に良好に保ことができると考えられ
ているので(タウア他、1997、アイ・イー・ディー
・エム テックニカルダイジェスト、215頁)、これ
を満たすようにTmを設定することが望ましい。この場
合、図38から、Tmは18nm〜30nmの範囲が望
ましい。
ゲート電極(p+ポリシリコン、Mo、Moシリサイ
ド)の仕事関数が、通常のトランジスタでゲート電極と
して用いられる材料であるn+ポリシリコンよりも大き
い。この場合、トランジスタのしきい値電圧が高くなり
すぎるという問題が発生する。しきい値電圧は、チャネ
ル形成領域の不純物濃度とゲートの仕事関数に依存する
が、チャネル形成領域への不純物ドーピングはパンチス
ルー(不要な導通による漏れ電流の発生)の抑制のため
にも必要であるので、パンチスルーを抑制するためのド
ーピングを行うと、しきい値電圧が高くなりすぎ、実際
の素子に適用することができない。これはしきい値が第
一のゲート電極の仕事関数に依存するために、前記第三
の課題と同様の問題が発生するものと言える。これにつ
いても本発明では、第一のゲート電極長を40nm以下
にすると、第一、第二のゲート電極による電界が顕著に
干渉することを利用し、しきい値が高くなり過ぎること
を防ぎ、最適なしきい値を得られるように設定すること
ができる。従って、本発明を図36の従来例に適用する
と、第一のゲート電極の仕事関数を実効的に下げること
ができるので、しきい値電圧が高くなり過ぎるという問
題を解決し、回路への適用が可能になる。
第一のゲート電極の電界と、第二のゲート電極のうち第
一のゲート電極に隣接する領域の電界との干渉によって
決まる。従って、第二のゲート電極長(図1中の水平方
向における第二のゲート電極の横方向の長さ)が大きい
場合には、第二のゲート電極のうち外側部分(ソース・
ドレイン領域に隣接する部分)はしきい値電圧に関与し
ない。従って、第一のゲート電極長が一定であれば、第
二のゲート電極長が大きくなっても、しきい値に関与し
ない外側部分の長さが変化するだけであるので、しきい
値電圧はゲートの全長に依存しなくなる。すなわち短チ
ャネル効果が抑制される。図36、図37の従来例にお
いても、短チャネル効果の抑制(電界を緩和することに
よる効果)が主張されているが、本発明はこれらとは異
なる原理(第二のゲート電極の長さが、しきい値に与え
る影響が小さいという効果)によって短チャネル効果を
抑制するものであり、その効果は従来例よりも優れる。
なおこの効果は、本発明の主張する第一、第二のゲート
電極の電界の干渉が起きる構成によって得られるもので
ある。
は、ソース・ドレイン領域が不純物の拡散によって、ゲ
ート電極の下に入り込むと、二つのソース・ドレイン領
域間の距離(実行チャネル長)が小さくなり、その結果
しきい値電圧が変動する。しかし、本発明の構造では、
第一のゲート電極の下部の電位が第二のゲート電極の電
界の干渉を受けて変化するものであるから、第二のゲー
ト電極の下部の構造はしきい値電圧にあまり影響しな
い。従って、ソース・ドレイン領域が不純物の拡散によ
って、ゲート電極の下に入り込んでも、それが第二のゲ
ート電極下部に一部入り込む程度であれば、しきい値電
圧の変動が小さいので、ソース/ドレイン不純物の横方
向の拡散に起因する、素子の特性バラツキが抑制され
る。
極に挟まれた組み合わせを二組以上連続して接続しても
同じ効果が得られるが、ゲートの全長を短くするために
は、ゲート電極の構成要素は少ないほうがよい。従っ
て、第一のゲート電極を二つの第二のゲート電極で挟ん
だ上記三層構造が、素子の微細化から最も望ましい。ま
た、ソース・ドレイン領域の入れ替えに対して対称にな
るという要請も、この三層構造は満たしている。
開昭60−43863号公報の記述とは異なり、ソース
・ドレイン領域の導電型を第一導電型と呼ぶ。これは、
SOIトランジスタ等において、チャネル形成領域の導
電型が必ずしもソース・ドレイン領域とは逆の導電型と
はならない場合があり、特開昭60−43863号公報
のように、チャネル形成領域をなす基板を第一導電型、
ソース・ドレイン領域を第二導電型と定義できない場合
があるためである。なお、電界効果型トランジスタの導
電型(チャネルタイプ)は、ソース・ドレイン領域の導電
型と必ず一致するので、本発明の説明において第一導電
型と説明される導電型は、トランジスタのチャネルタイ
プと一致する。
させた構造例を説明する。
ート電極の境界部の下に達しなければ、その一部が、第
二のゲート電極の下に入り込んでもよい(図3)。これ
は、第一、第二のゲート電極による電界を干渉させ、し
きい値電圧を設定するものであるから、第二のゲート電
極の少なくとも一部がチャネル形成領域上にあればよい
からである。
ト絶縁膜の厚さが、第一のゲート電極の下部よりも薄く
てもよい(図4)。第二のゲート電極下の酸化膜を薄くす
ると、ソース・ドレイン領域からの電界がゲート電極で
終端されるので、短チャネル効果の抑制に対して有利に
なる。一方、第一のゲート酸化膜は、それが厚いほどし
きい値が低くなるので、しきい値を高めに設定し、かつ
短チャネル効果を抑制したい場合にこの構造は有効であ
る。
製造方法において、第一のゲート電極のエッチング後に
酸化膜をオーバーにエッチングした場合、あるいは後述
の図19〜図26に示す製造方法において、第二のゲー
ト電極を形成後に中央部の酸化膜を酸化等により厚くし
た場合、酸化膜をCVD等により再度堆積した場合に形
成される。
は、ゲート絶縁膜の厚さが、第一のゲート電極の下部よ
りも厚くてもよい(図5)。第二のゲート電極の下の絶縁
膜を厚くすると、第二のゲート電極とソース・ドレイン
領域間の電界が弱くなる。但し、この場合、ソース・ド
レイン領域からの電界を第二のゲート電極が終端する効
果は弱くなる。従って、ゲート長が比較的長い場合(例
えば0.25μm)等、短チャネル効果を抑制する必要
は低く、そのかわりリーク電流を抑制する必要等からソ
ース・ドレイン領域とゲート間の電界を抑制したい場合
(例えばダイナミックメモリに用いられる素子)には、
この構造が有効となる。この構造は、後述の図10〜図
18の製造方法において、第一のゲート電極のエッチン
グ後に再度の酸化を行った場合、あるいは後述の図19
〜図26の製造方法において、第二のゲート電極を形成
後に中央部の酸化膜をエッチング等により薄膜化した場
合等に形成される。
向)は、第一のゲート電極長と同じでもよく(図6)、ま
た第一のゲート電極よりも薄くてもよい(図7)。また、
ソース・ドレイン領域のうち一部が、第一導電型でソー
ス・ドレイン領域よりも不純物濃度の低いLDD領域2
1であってもよい(図8)。また、ソース・ドレイン領域
のうち一部が、第一導電型でソース・ドレイン領域と同
程度に不純物濃度が高く、ソース・ドレイン領域の他の
部分よりも浅く形成された、エクステンション領域22
(図9)であってもよい。但し、いずれの場合において
も、本発明においては第二のゲート電極の少なくとも一
部は、LDD領域やエクステンション領域ではない、チ
ャネル形成領域の上部に必ず位置しなければならず、第
一のゲート電極長Tmは、第一、第二のゲート電極から
の電界が顕著に干渉する範囲(40nm以下)に設定さ
れなければならない。
実施形態の一例として示す。
スタの断面図である。シリコンウエハよりなる支持基板
1上に厚さ400nmのSiO2よりなる埋め込み酸化
膜2を介して、厚さ10nmの単結晶シリコンよりなる
半導体層3(SOI層)が設けられるSOI基板におい
て、半導体層上に厚さ3nmの熱酸化膜よりなるゲート
絶縁膜4を介して、幅(図1の断面における水平方向)2
0nm、厚さ(高さ方向)100nmの、TiNよりなる
第一のゲート電極7が設けられる。第一のゲート電極7
の両側には、ゲート絶縁膜4上に、ゲート電極7の側面
に接して、幅(図1の断面における水平方向)50nmの
第二のゲート電極8が設けられる。第二のゲート電極の
両側の半導体層3には、リンが高濃度(例えば1019c
m-3)に導入されたn+型のソース・ドレイン領域6が形
成される。第一、第二のゲート電極の下部、ソース・ド
レイン領域6に挟まれた領域は、電子によるチャネルが
形成される、チャネル形成領域9を成す。
から100nmの範囲である。5nm以上とするのは量
子力学的サイズ効果(サブバンド準位の変動)の影響を
抑制するためであり、100nm以下とするのは、素子
特性の良い完全空乏化型素子を形成しやすいからであ
る。短チャネル効果の抑制効果をより強く求め、量子力
学的サイズ効果の影響が出てもよい場合はこれよりも薄
くしてもよい。また、高耐圧MOS等においてゲート長
が長く(例えば1ミクロン以上)、短チャネル効果が発生
しにくい場合や、LSIにおいても完全空乏化型素子を
形成しない場合(部分空乏化型素子を用いる場合)等
は、半導体層の厚さを100nm以上としてもよい。ソ
ース・ドレイン領域に導入される不純物は、ひ素でもよ
い。また、ソース・ドレイン領域は、チャネル形成領域
表面よりも、上に突起する、エレベーティッド型の構造
を持っていてもよい。また、半導体層は多結晶半導体で
あってもよい。この場合、単結晶層である場合と比べ
て、漏れ電流の増加、粒界散乱による電流の減少などが
起きるが、基板を容易に製造できるという、長所を持
つ。
を得るに当たって、特に制限はない。通常、張り合わせ
技術によって作製されたSOI基板では、埋め込み酸化
膜は1ミクロンから2ミクロン程度、SIMOX技術に
よって作製されたSOI基板では、80nmから400
nm程度であるが、これらより薄い場合、厚い場合にお
いても、本発明は適用できる。また、埋め込み酸化膜に
代えて、サファイア等の厚い絶縁基板を持ち、支持基板
1を持たない構造にも適用できる。
nm程度である。これより薄いと、トンネル電流によ
り、ゲート電極からの漏れ電流が発生するが、素子の用
途上漏れ電流が多くてもよい場合は、これより薄い絶縁
膜を用いてもよい。また、20nm以下とするのはLS
I用の素子として一般に要求されるだけのドレイン電流
を得るためであるが、高耐圧素子等において、ドレイン
電流よりもゲート酸化膜中の電界緩和が重要な場合はこ
れよりも厚くてもよい、また、ゲート絶縁膜はSiO2
であっても、それ以外の絶縁体、例えばSi3N4、Ta
2O5等であってもよい。また、複数の材料が積層された
ものであってもよい。
つの第二のゲート電極の合計、図1断面の水平方向の長
さ)は、例えば30nmから0.6ミクロン程度の範囲
とする。これはLSI用のトランジスタを想定した場
合、通常使われている寸法、及び将来使われるといわれ
ている寸法であるが、高耐圧MOS等、他の用途に適用
する場合は、これより大きくてもよい。
一のゲート電極はp+ポリシリコン、Mo、W、Ta等
の金属、金属シリサイド、TiN等の金属化合物等であ
ってもよい。また、第一のゲート電極がp+ポリシリコ
ンの場合は、第二のゲート電極がMo、W、Ta等の金
属、金属シリサイド等であってもよい。これらの材料の
中では、p+ポリシリコンの仕事関数が最も大きく、次
がMo、W、Ta、あるいはタングステンシリサイド等
の金属シリサイド、TiNであり、n+ポリシリコンの
仕事関数が最も小さい。これらの材料、あるいはこれら
以外の材料も含めて、第二のゲート電極の仕事関数が第
一のゲート電極よりも小さくなるように設定されればよ
い。なお、しきい値を0.5V以下に設定する場合は、
第一のゲート電極を金属、または金属シリサイドとし、
第二のゲート電極をn+ポリシリコンとする組み合わせ
が、必要なしきい値電圧が得られるためには適当であ
る。pチャネルトランジスタの形成する場合、ソース・
ドレイン領域はホウ素を導入したp+型とし、第二のゲ
ート電極の仕事関数が第一のゲート電極よりも大きくな
るように設定する。例えば、第一のゲート電極をTi
N、第二のゲート電極をp+ポリシリコンで形成する。
合、nチャネルトランジスタにおいてしきい値電圧が正
の値を持つためには、第一のゲート電極の材料が、ソー
ス・ドレイン領域よりも仕事関数が大きくなければなら
ない。pチャネルトランジスタにおいてしきい値電圧が
負の値を持つためには、第一のゲート電極の材料が、ソ
ース・ドレイン領域よりも仕事関数が小さくなければな
らない。
レイン領域が幅10nmに渡って第二のゲート電極の下
部に入り込んだ場合を示す。第二のゲート電極の一部が
チャネル形成領域上にかかっていれば、先に述べたよう
に、その一部が図3のようにソース・ドレイン領域上に
あっても、本発明の効果は代わらない。
例えば、第一のゲート電極の下においては5nm、第二
のゲート電極の下では3nmとする。図5の構造では、
ゲート絶縁膜の厚さを、例えば、第一のゲート電極の下
においては3nm、第二のゲート電極の下では5nmと
する。
ト電極の幅が第一のゲート電極と同じ場合(例えば幅2
0nm)を示す。また図7に、図1の構造において、第
二のゲート電極の幅が第一のゲート電極よりも小さい場
合を示す。例えば、第一のゲート電極の幅を20nm、
第二のゲート電極の幅を15nmとする。
を説明する。
に厚さ400nmのSiO2よりなる埋め込み酸化膜3
2を介して、厚さ12nmの単結晶シリコンよりなる半
導体層33(SOI層)が設けられるSOI基板におい
て、半導体層33の表面を熱酸化し、厚さ3nmのSi
O2よりなるゲート絶縁膜34を形成する。続いて、全
面にCVD法またはスパッタ法により厚さ100nmの
TiN膜を堆積し、その上部にフォトレジスト36を幅
30nmにパターニングする。ここで30nmという微
細なパターンを得るには、レジストの露光には電子ビー
ムによる直接描画技術(EB直描、例えば、日経マイク
ロデバイス、1997年11月号、141〜144ペー
ジに記載)を用い、レジストとしてはカリックスアレー
ン、クロルメチル化カリックスアレーン等の環状の分子
構造を持つ材料を用いればよい。フォトレジスト36を
マスクにRIE(反応性イオンエッチング)によりTiN
膜をパターニングし、TiNよりなる、厚さ50nm、
幅30nmの第一のゲート電極35を形成し、図10の
構造を得る。
段差が小さいので、TiNをパターニングする際に、素
子分離端の段差部にTiNのエッチング残りが生じにく
い。従ってエッチング残りを防ぐことを目的としたオー
バーエッチングを少くできる。オーバーエッチングは第
一のゲート電極の両側の領域でゲート酸化膜にダメージ
を与えるが、オーバーエッチングを抑制できるので、ゲ
ート酸化膜へのダメージを抑制できる。バルク基板上に
素子を形成する場合は、トレンチ分離等の段差の少い素
子分離を用いることにより、同様にオーバーエッチング
の問題を解決できる。
0nmのn+ポリシリコン37(ドープトポリシリコン)
を、CVDにより堆積する。次に、RIEによる異方性
エッチングにより、n+ポリシリコンを厚さ50nmに
わたってエッチバックし、第一のゲート電極35の側面
に、幅50nmのn+ポリシリコン37よりなる、第二
のゲート電極を形成する。続いて、第一、第二のゲート
電極をマスクに、半導体層33に高濃度のリンを導入
し、第一、第二のゲート電極の外側にn+型のソース・
ドレイン領域38を形成する(図12)。ゲート電極の下
部が、チャネル形成領域39となる。 ソース・ドレイ
ン領域の形成は、例えば低加速電圧のイオン注入を用い
る。あるい、第一、第二のゲート電極をマスクに、ゲー
ト電極の外側の領域のゲート絶縁膜をRIEにより除去
し、続いて全面にリンガラス(PSG)を堆積し、850
℃で10秒の熱処理を行うことにより、リンをPSGか
ら半導体層33に拡散させ、ソース・ドレイン領域を形
成する。また、PSG堆積前に、第二のゲート電極の外
側に酸化膜の側壁を設けることにより、リンの拡散が第
二のゲート電極の下部に侵入することを抑制してもよ
い。第二のゲート電極は、最初不純物を含まないポリシ
リコン(ノンドープポリシリコン)を堆積し、ソース・ド
レイン領域の形成と同時にPSGからリンを拡散して、
これをn+型になるようにしてもよい。
厚めに設定し、第一のゲート電極形成のためのRIEに
おいてオーバーエッチングを行い、第一のゲート電極の
両側の酸化膜を少し削りとるか、あるいは、第一のゲー
ト電極をマスクに、短時間の酸化膜エッチングを行う
と、図4に示すように、第二のゲート電極下部でゲート
絶縁膜が薄くなるような構造が得られる。
る酸化膜の削り取りは、RIE工程において、酸化膜に
対するTiNの選択性が低い場合に顕著である。また、
第一のゲート電極加工後に、短時間の熱酸化を行うと、
第一のゲート電極の外側では酸化膜厚が大きくなり、図
5のような形状が得られる。
の半導体層および埋め込み酸化膜を、通常のバルク基板
に置き換えてもよい。その例を図2の断面図に示す。
ン基板10上に、厚さ3nmの熱酸化膜よりなるゲート
絶縁膜4を介して、幅(図2の断面における水平方向)2
0nm、厚さ(高さ方向)100nmの、TiNよりなる
第一のゲート電極7が設けられる。 第一のゲート電極
7の両側には、ゲート絶縁膜4上に、ゲート電極7の側
面に接して、幅(図2断面における水平方向)50nmの
第二のゲート電極8が設けられる。第二のゲート電極の
両側のシリコン基板上には、ひ素が高濃度(例えば10
19cm-3)に導入された、深さ0.15ミクロンのn+型
のソース・ドレイン領域6が形成される。第一、第二の
ゲート電極の下部、ソース・ドレイン領域6に挟まれた
領域は、電子によるチャネルが形成される、チャネル形
成領域9を成す。
る構造(SOI構造)に代えて、通常の半導体基板10
を用い、ソース・ドレイン領域は半導体基板表面に設け
たものである。この場合、不純物はパンチスルーの抑制
に必要なだけの量でよいので、ドーピング量を抑制で
き、第一、第二の課題を軽減できる。例えば、パンチス
ルーを抑制するための不純物を導入した場合、図35の
従来例のように、ゲートの仕事関数によってしきい値を
制御しようとすると、しきい値が高くなりすぎるが、本
発明では第一のゲート電極による障壁形成能力が弱めら
れることを利用し、しきい値が高くなり過ぎることを防
ぎ、最適なしきい値を得ることができる。
記の製造工程において、第二のゲート電極の形成後に、
その側面に厚さ20nmの酸化膜をCVD法により堆積
し、これをエッチバックして酸化膜側壁40を形成す
る。エッチバック時に、酸化膜側壁よりも外側に位置す
るゲート絶縁膜は、同時に除去される。次に、選択エピ
タキシャル法によって、酸化膜側壁40の外側の半導体
層33上に、n+型シリコンよりなるエピタキシャル層
41を厚さ30nmに成長させる。エピタキシャル成長
時にリンを含むガスを混入させることにより、エピタキ
シャル層41をn+型とすることができる。この時、n+
ポリシリコン層37の上部にもn+型の多結晶層42が
成長するが、これは素子特性に影響を与えない。続い
て、短時間の熱処理(例えば850℃で10秒)によ
り、エピタキシャル層からリンを半導体層33に拡散さ
せることにより、ソース・ドレイン領域33を形成す
る。
び製造方法を説明する。 シリコン基板31上に、厚さ
400nmのSiO2よりなる埋め込み酸化膜32を介
して、厚さ10nmの単結晶シリコンよりなる半導体層
33(SOI層)が設けられるSOI基板において、全
面にCVD法により厚さ100nmのSiO2膜を堆積
し、これをEB露光によるリソグラフィと、RIEによ
るエッチング等によって、幅120nmに加工し、図1
4に示すようにダミー酸化膜51を形成する。
14に示すように、ダミー酸化膜51の両側に高濃度の
リンを含んだn+型単結晶シリコンよりなる厚さ50n
mのエピタキシャル層41を形成する。
を除去する。続いて、厚さ30nmの酸化膜をCVDに
より全面に堆積し、RIEによりこれをエッチバックす
ることにより、エピタキシャル層41の側面に、図15
に示すように、側壁酸化膜52を設ける。短時間の熱処
理を行い(例えば850℃で10秒)、エピタキシャル
層41中のリンを半導体層33中に拡散させ、n+型の
ソース・ドレイン領域38を形成する(図15)。
さ3nmのSiO2よりなるゲート絶縁膜34を形成す
る。続いて、全面にCVD法またはスパッタ法により厚
さ50nmのn+ポリシリコン(ドープトポリシリコ
ン)層53を堆積する(図16)。
3をエッチバックし、これを図17に示すように側壁酸
化膜52の側面にのみ残し、n+ポリシリコン層53よ
りなる第二のゲート電極を形成する。次に、厚さ70n
mのW層54をCVDまたはスパッタにより堆積する
(図17)。
等を用いて幅120nmに加工し、これをマスクにW層
をRIE等によって加工すれば、第二のゲート電極(n
+ポリシリコン53)に挟まれた領域のW層が第一のゲ
ート電極54となる(図18)。ここで、図16に示す
形状の形成後、n+ポリシリコン層53をエッチバック
した後に、オーバーエッチングにより露出部の酸化膜を
削り取るか、RIE等により酸化膜を軽くエッチングす
ると、図5に示すような、第一のゲート電極下のゲート
酸化膜が第二のゲート電極下のゲート酸化膜より薄い形
状が得られる。
造方法を説明する。
SiO2よりなる埋め込み酸化膜32を介して、厚さ1
0nmの単結晶シリコンよりなる半導体層33(SOI
層)が設けられるSOI基板において、その表面に熱酸
化により厚さ20nmのパッド酸化膜60を形成し、続
いて全面にCVD法により厚さ100nmのSi3N4膜
を堆積し、これをEB露光によるリソグラフィとRIE
によるエッチング等によって幅120nmに加工し、ダ
ミー窒化膜61を形成する。次に、ダミー窒化膜61の
両側の半導体層に高濃度のリンを導入し、ソース・ドレ
イン領域38を形成し、全体を厚さ120nmのCVD
酸化膜62で覆う(図19)。ここでソース・ドレイン
領域は、イオン注入、プラズマドーピング、PSGから
の拡散等を用いて形成してもよく、また、図14及び図
15に示す実施形態のようにエピタキシャル成長を用い
てもよい。
膜62に、フォトリソグラフィとRIEにより開口部7
0を設け、ダミー窒化膜61の上部を露出させる。この
時、ダミー窒化膜の上部にCVD酸化膜が残ることの無
いように、開口部70はダミー窒化膜よりも広くする。
例えば、両側に0.2μmずつ広くとる。このとき、R
IEによってダミー窒化膜を露出させるのでは無く、C
MP(ケミカルメカノポリッシュ:化学機械的研磨)に
よって窒化膜上部のCVD酸化膜による突起を削りとる
ことによって、ダミー窒化膜61の上部を露出させても
よい(図21)。CMPによって窒化膜上部を露出させ
る方法では、開口部70を設けるためのリソグラフィを
行う必要が無くなり、工程を短縮できる。また、形成さ
れる形状が平坦になるという長所がある。一方リソグラ
フィとRIEによりダミー窒化膜を露出させる工程で
は、CMP装置を新たに導入せずに、既存の装置により
製造できるという長所がある。
グにより、ダミー窒化膜61を除去する。そして希フッ
酸によりパッド酸化膜60を除去する。この時、CVD
酸化膜62の表面も一部エッチングされる。続いてCV
Dにより、厚さ20nmの酸化膜を堆積し、これをエッ
チバックすることにより、酸化膜側壁40を形成する
(図22)。酸化膜側壁40は、窒化膜61とパッド酸
化膜60のエッチングにより形成されたCVD酸化膜開
口の側壁部の表面形状を整えるためのものであり、省略
してもよい。
を45nm堆積し、RIEによりこれをエッチバックし
て、CVD酸化膜62の側面(あるいは酸化膜側壁40
の側面)に、n+ポリシリコン層53を設ける(図2
3)。ここで、n+ポリシリコンに代えて、n+型ドープ
トアモルファスシリコンを用いてもよい。
等の金属、金属化合物を堆積し、これをフォトリソグラ
フィとRIEにより加工し、図24に示すようにゲート
電極を形成する。ここで、W層54は第一のゲート電
極、n+ポリシリコン53は第二のゲート電極となる。
また、第一のゲート電極の加工は、フォトリソグラフィ
とRIEを用いるのではなく、CMPによるエッチバッ
クを行い、後述する図26と同様に、第一のゲート電極
の上端と、第一のゲート電極を埋め込んだCVD酸化膜
62等の絶縁膜の表面が平坦になる形状としてもよい。
CMPを用いることの長所/短所は前述と同じである。
載の各製造方法は、第一、第二の実施形態の各種構造、
寸法、材料からなる素子の製造に適用することができ
る。また、各製造方法を構成する一部の工程を選択し
て、第一、第二の実施形態の各種構造の製造に用いても
よい。また、第四、第五の実施形態に記載の、第一のゲ
ート電極を形成する材料が第二のゲート電極上に延長さ
れる構造を、第一、第二の実施形態の各種構造、寸法、
材料からなる素子に適用してもよい。
ーンの上部の絶縁膜をCMPにより除去することによ
り、ダミーパターンを露出させる工程、ダミーパターン
除去後の開口部の空隙中にゲート電極材料を埋め込んだ
後、これをCMPにより平坦化する工程は、ゲート電極
が単一の材料から構成されるトランジスタの製造に用い
てもよい(図46、図47)。
開口部は、少なくとも、ダミーパターンの一部が露出す
るように形成されていればよい。これにより、ウェット
エッチングによるダミーパターンの除去と、CVD等に
よるゲート電極材料の埋め込みが可能となり、ゲート電
極を形成することができる。但し、第一のゲート電極と
第二のゲート電極が組み合わされたゲート電極を形成す
る場合には、第二のゲート電極となる側壁を異方性エッ
チバックによって形成する必要から、少なくとも第一の
ゲート電極を形成しようとする位置の上部には、開口部
が設けられていることが好ましい。より好ましくは、ダ
ミーパターン上の絶縁膜に設けられる開口部は、ダミー
パターンの上部全体を露出させるように設けることが望
ましい。ダミーパターン上の絶縁膜に設けられる開口部
がダミーパターンよりも狭すぎると、導電性材料をCV
D等により埋め込む時に、開口部内に導電性材料が均一
に埋め込まれるより以前に、開口部の上部が導電性材料
によって塞がれる虞があるが、ダミーパターンの上部全
体を露出させることで、より均一に開口部内に導電性材
料を埋め込むことができる。その際、開口部を設ける工
程はCMPにより行うことが好ましい。CMPにより開
口部を設ける工程は、ダミーパターンの上部全体を露出
させることが容易であるという長所を持つ。また、ダミ
ーパターン上の絶縁膜に設けられる開口部がダミーパタ
ーンより大きくてもよい。これにより、形成されるゲー
ト電極の上部の幅が広くなり、ゲート電極の断面積(図
24参照。図24の断面における断面積)が大きくなる
ので、寄生抵抗の低減に寄与する。
と、ダミーパターン上部の絶縁膜を除去してダミーパタ
ーンを露出させる際に、フォトリソグラフィ工程を行う
必要がなく、工程が簡略化され工程における負担が軽減
されるとともに、フォトリソグラフィに伴うパターンの
位置ズレによる不良を削減できる。また、上に述べたよ
うに、平坦な形状が得られる。また、開口部の空隙中に
導電性材料を埋め込んだ後、CMPにより導電性材料を
加工し、ゲート電極を得る製法を用いると、平坦な構造
が得られる。
り、ダミーパターンをマスクにソース・ドレイン領域を
加工することができるので、ソース・ドレイン領域を形
成するための熱処理の影響をゲート電極が受けない。
の実施形態に述べたトランジスタの製造に対しても、そ
れら以外のトランジスタの製造に対しても同様である。
いる製造方法は、第一及び第二のゲート電極を有し、図
1の構造とは異なる目的を持ち、異なる寸法、仕事関数
の構成を持つトランジスタ(例えば図36の構造等)に
適用してもよい。これらの製造方法の長所は、第一には
パターンの形成が容易であることである。一般にゲート
電極は大きいほど加工が容易である。しかし、先に第一
のゲート電極を形成し、その側壁に第二のゲート電極を
設ける工程では、ゲート長(第一及び第二のゲート電極
を合わせた全長)よりも小さい寸法に、第一のゲート電
極をリソグラフィにより形成することが強いられる。し
かし、本発明の製造方法は、ゲートの全長に等しいダミ
ーパターンをリソグラフィにより形成すればよいので、
リソグラフィ工程の負担が軽減される。第二には熱の影
響の低減である。ダミーパターンをマスクにソース・ド
レイン領域を形成後に第一及び第二のゲート電極を形成
するので、ソース・ドレイン領域を形成する際の熱処理
によって、第一及び第二のゲート電極の界面で化学反
応、あるいは界面間のイオンの移動が起きることがな
い。
て、第一のゲート電極と第二のゲート電極の間に薄い酸
化膜(または窒化膜等の他の絶縁膜)を挟んでもよい
(例えば図26、図27、図28)。また、上述の各製
造方法において、第一のゲート電極と第二のゲート電極
の間に薄い酸化膜(または窒化膜等の他の絶縁膜)を挟
み込む工程を付加してもよい。これについて説明する。
の薄い酸化膜63が厚すぎると、その下部ではチャネル
が形成され難くなるので、この膜厚は薄いほうがよい。
シミュレーションからは、膜厚が1nm以下であれば電
流への影響はなく、10nm以下であれば電流の劣化は
あるがその影響は軽微であることが確かめられた。
ゲート電極と第二のゲート電極間の不純物の拡散や、化
学的反応(例えば、第一のゲート電極の金属と第二のゲ
ート電極のポリシリコンが反応してシリサイド化するこ
と)を抑制できる。第一のゲート電極と第二のゲート電
極間の不純物拡散が低減できるので、第一のゲート電極
にp+ポリシリコン、第二のゲート電極にn+ポリシリコ
ンを用いる等、第一、第二のゲート電極として導電型の
異なる半導体を用いることもできる。
ついて述べる。図23の形状を形成後、n+ポリシリコ
ン53の表面を2nm酸化し、図25に示すように薄い
酸化膜63を形成する。この時、ゲート酸化膜4も中央
部において厚くなる。続いて、Wを埋め込み、CMPに
より平坦化して図26の形状を得る。この時、n+ポリ
シリコン53上部の薄い酸化膜63は、熱酸化後に、例
えばRIEにより除去する。この時、ゲート酸化膜の中
央部の厚さも再び薄くなる。あるいは、少量のWをCV
DとRIEにより一旦n+ポリシリコン53の間に埋め
こみ、ゲート酸化膜4を保護した後にRIEやウエット
エッチングによって、n+ポリシリコン53上部の薄い
酸化膜63を除去してもよい。ここで、n+ポリシリコ
ン53が第二のゲート電極、W54が第一のゲート電極
となる。
3の工程において、第一のゲート電極としてp+ポリシ
リコン、第二のゲート電極としてn+ポリシリコンを用
いて、これらの間に薄い酸化膜63を挿入した構造を示
す。ここで、薄い酸化膜63は、p+ポリシリコン64
をパターニング後、その表面を酸化(例えば1nm)し
て形成される。この酸化は、加熱を用いて行うものであ
ってもよいし、単に空気中または酸素を含む環境に暴露
することによるものであってもよい。
の薄い酸化膜63は、酸化膜側壁65を形成するための
エッチバック工程において、同時に除去される。
導電体を形成する構造例を図29に示す。図29におい
ては、第一のゲート電極と第二のゲート電極の導通をと
るために、これらの上部に厚さ20nmタングステン層
66を選択成長させた。タングステン層は横方向にも成
長するので、薄い酸化膜63の上部で、第一のゲート電
極及び第二のゲート電極上のタングステンがそれぞれ成
長して連結し、互いの導通がとれる。同様の効果は、W
等の金属を非選択的な条件によって堆積し、これをシリ
サイド化し、余剰な金属を王水等で除去する通常のシリ
サイドプロセスによっても得られる。これは、第一のゲ
ート電極および第二のゲート電極上のシリサイドがそれ
ぞれ成長して連結することによるものである。
間に絶縁層を挟む場合、図10〜図18に示す工程を有
する製造方法では、第二のゲート電極下部の位置に相当
するゲート酸化膜を、図19〜図26に示す工程を有す
る製造方法では、第一のゲート電極の下部の位置に相当
するゲート酸化膜を、それぞれ一旦除去した後、第一の
ゲート電極と第二のゲート電極との間に挿入する絶縁膜
と同時に、もう一度形成しなおしてもよい。例えば、図
19〜図26に示す工程を有する製造方法では、図23
に示す形状を形成する際にRIE等のエッチングにより
第二のゲート電極の存在しない領域のゲート酸化膜を一
度除去し、続いて第一のゲート電極の下に位置すること
になるゲート酸化膜を、薄い酸化膜63の形成と同時に
形成する。この場合、薄い酸化膜の厚さは例えば3nm
程度とする。また、薄い酸化膜63とゲート絶縁膜を同
時に形成する工程には熱酸化を用いてもよいし、CVD
法を用いてもよい。また、ここで形成し直す絶縁膜は、
当初に形成されたゲート絶縁膜4とは異なる材質であっ
てもよい(図30)。例えば、Si3N4、Ta2O5等で
あってもよい。この場合、第一及び第二のゲート電極の
隔離には、薄い酸化膜63に代えて、これらの薄い絶縁
膜を用いることになる。
除去したのち、第一及び第二のゲートの間に挟む絶縁膜
を形成する際に、ゲート絶縁膜の一部を同時に再度形成
するという製造方法を、図27の構造に適用した例を図
30に示す。これは半導体層33上に、熱酸化によりゲ
ート絶縁膜4を形成後、CVDにより堆積したp+ポリ
シリコン64をパターニングすることにより、第一のゲ
ート電極とし、第一のゲート電極64の形成と同時に、
又は形成後に、RIEにより第一のゲート電極64が存
在しない領域上に残ったゲート絶縁膜を除去し、続いて
CVDにより、Si3N4膜71を7nm堆積し、続いて
CVDによりn+ポリシリコン53を堆積し、n+ポリシ
リコンとSi3N4膜をエッチバックすることにより、第
二のゲート電極53を形成し、その上部にタングステン
層66を形成する(タングステン層はソース・ドレイン
領域上にも設けてもよい。)また、Si3N4膜に代え
て、SiO2等の他の絶縁膜を用いてもよい。
ト電極64と第二のゲート電極53との間に挟まれる薄
い絶縁膜と、第二のゲート電極下のゲート絶縁膜とが一
体的に形成されているが、これに対して、図23の構造
を形成した後に、中央部のゲート絶縁膜を除去した後、
半導体層33の表面と第二のゲート電極の側面の両方に
絶縁膜を堆積すれば、第一のゲート電極64と第二のゲ
ート電極53との間に挟まれる薄い絶縁膜と、第一のゲ
ート電極下のゲート絶縁膜とが一体的に形成される構造
が得られる。
ングステン層66あるいはそれ以外の金属、シリサイ
ド、半導体等の導電体を、第一及び第二のゲート電極の
双方の上に設ける構造および設ける製法は、薄い絶縁膜
63を有しない、前記第一及び第二の実施形態の各種構
造、寸法を有する素子に適用してもよい。これは、ゲー
ト電極の寄生抵抗を低減する効果をもたらす。
成を説明する。
図1に示す素子構造を有し、同様のゲート電極がSOI
層3の上下にある構造が挙げられる。この場合、短チャ
ネル効果をより強く抑制することができるという効果が
加わる。この構造は、張り合わせを用いたダブルゲート
SOIMOSFET製造工程を応用することにより形成
できる。図1に示すように一旦片側のゲート電極を形成
した後、その上部に埋め込み酸化膜2を堆積し、続いて
その上部に支持基板を張り合わせ工程により付着させ、
ウエハを反転して元の支持基板と埋め込み酸化膜を除去
し、SOI層3を露出させ、改めて、その上部に図1と
同様のゲート電極を形成すればよい。上部のゲート電極
の位置合わせは、素子領域(フィールド層)か、下部の
ゲートに対して行えばよい。 図1に示す素子構造を有
する他の例は、図32に示すように、SOI層の下部が
SiO2よりも誘電率の低い材料層81で形成された構
成である。例えば、多孔質SiO2や有機膜であっても
よい。また、図33に示すように、SOI層の下部が空
洞82であり、SOI層が絶縁体83(例えばSiO2
やSi3N4の側壁)によって支持されるものでもよい。
この場合、ソース・ドレイン領域から埋め込み酸化膜を
通ってチャネルに至る電界が緩和されるので、短チャネ
ル効果をより強く抑制できる。図33に示す構造は、図
1に示す構造を形成後、Si3N4の側壁83をCVDと
RIEによるエッチバックにより設け、Si3N4側壁の
一部にフォトリソグラフィにより開口部を設け、開口部
からSiO2をフッ酸等によりエッチングして除去すれ
ば形成できる。
形態の構造、あるいはこれらを組み合わせて得られる各
種構造に適用しても、図1の構造に適用した場合と同様
な効果が得られる。
のような寸法、材料、条件等を用いてもよい。
スタを例に述べたが、pチャネルトランジスタにおいて
は、極性をすべて逆にすればよい。例えば、ソース・ド
レイン領域はホウ素を導入したp型とし、第一のゲート
電極はTiN、W等、第二のゲート電極はp+ポリシリ
コンによって形成すればよい。第二のゲート電極の仕事
関数は第一のゲート電極の仕事関数よりも大きければよ
い。第一のゲート電極長を40nm以下とすることはn
チャネルトランジスタの場合と同様である。
ン領域に導入する不純物は上に述べた限りではなく、n
チャネルトランジスタにおいてはリン、ヒ素またはその
他のドナー、pチャネルトランジスタにおいてはホウ素
またはその他のアクセプタを用いればよい。ソース・ド
レイン領域に導入するこれらの不純物の濃度は、一般に
5×1018cm-3から2×1021cm-3、典型的には1
×1019cm-3から2×1020cm-3の範囲にあり、ソ
ース・ドレイン領域の低抵抗化、結晶性の確保が実現で
きるように設定されればよい。
観点からは、チャネル領域には不純物を導入しないこと
が最も好ましいが、バルク基板上のトランジスタのパン
チスルー抑制や、あるいはSOIトランジスタのバック
チャネル形成の抑制を目的として、少量の不純物を導入
してもよい。チャネル領域に導入する不純物は、nチャ
ネルトランジスタにおいてはホウ素またはその他のアク
セプタ、pチャネルトランジスタにおいてはリン、ヒ素
またはその他のドナーを用いればよい。これらの不純物
の濃度は、典型的には2×1017cm-3から2×1018
cm-3の範囲である。このような少量の不純物を導入す
る場合においても、本発明のトランジスタにおいては、
通常の構造(nチャネルトランジスタに対してn+ポリ
シリコン、pチャネルトランジスタに対してp+ポリシ
リコンをゲート電極として用いる構造)に比べて、しき
い値を設定するために多量の不純物を導入する必要がな
いので不純物濃度を抑制できるという長所がある。
てリン、ヒ素またはその他のドナーを、pチャネルトラ
ンジスタにおいてはホウ素またはその他のアクセプタを
半導体層(または半導体基板)に少量導入してもよい。
これは、主にnチャネルトランジスタに対してn+ポリ
シリコン以外の材料を、pチャネルトランジスタに対し
てp+ポリシリコン以外の材料をゲート電極に用いた場
合に必要となる措置である。本発明では第一のゲート電
極の電界が弱められるので、これらの不純物の導入を省
略できるが、これらを導入する方法と組み合わせる場合
においても必要となる不純物量を低減できる。
の不純物濃度は、ソース・ドレイン領域に導入する濃度
の範囲と同様である。また、これらをn+アモルファス
シリコン、p+アモルファスシリコンに置き換えてもよ
い。
素子構造によれば、不純物の導入を必要とせず、あるい
は不純物の濃度を抑制することができ、かつ、しきい値
電圧を自由に設定することが可能になる。また、本発明
の素子構造によれば、独自の原理により短チャネル効果
を抑制することができる。
効果が得られる電界効果型トランジスタを良好に作製す
ることができる。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
断面図。
スタの断面図。
を示す図。
を示す図。
を示す図。
を示す図。
を示す図。
Claims (16)
- 【請求項1】 半導体上に絶縁膜を介してゲート電極が
設けられ、 ゲート電極の下部の半導体層はチャネル形成領域を成
し、 チャネル形成領域を挟んで第一導電型のソース・ドレイ
ン領域が形成される電界効果型トランジスタにおいて、 ゲート電極は、その中央部に位置する第一のゲート電極
と、その両側に位置する第二のゲート電極からなり、 第二のゲート電極において、その少なくとも一部はチャ
ネル形成領域上に位置し、該第一導電型がn型の場合
は、第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電極の
仕事関数よりも小さく、 該第一導電型がp型の場合は、第二のゲート電極の仕事
関数が第一のゲート電極の仕事関数よりも大きく、 しきい値電圧がゲート電極に印加された状態で、第一導
電型がn型の場合は半導体層の電位がゲート電極よりも
高くなるような電界を、第一導電型がp型の場合は半導
体層の電位がゲート電極よりも低くなるような電界を、
ゲート電極の中央において第二のゲート電極が形成する
ような、 第一のゲート電極において第二のゲート電極に接触する
両界面の間隔すなわち第一のゲート電極の長さを持つこ
とを特徴とする、電界効果型トランジスタ。 - 【請求項2】 半導体上に絶縁膜を介してゲート電極が
設けられ、 ゲート電極の下部の半導体層はチャネル形成領域を成
し、 チャネル形成領域を挟んで第一導電型のソース・ドレイ
ン領域が形成される電界効果型トランジスタにおいて、 ゲート電極は、その中央部に位置する第一のゲート電極
と、その両側に位置する第二のゲート電極からなり、 第二のゲート電極において、その少なくとも一部はチャ
ネル形成領域上に位置し、該第一導電型がn型の場合
は、第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電極の
仕事関数よりも小さく、 該第一導電型がp型の場合は、第二のゲート電極の仕事
関数が第一のゲート電極の仕事関数よりも大きく、 第一のゲート電極において第二のゲート電極に接触する
両界面の間隔すなわち第一のゲート電極の長さが40n
m以下であることを特徴とする、電界効果型トランジス
タ。 - 【請求項3】 半導体上に絶縁膜を介してゲート電極が
設けられ、 ゲート電極の下部の半導体層はチャネル形成領域を成
し、 チャネル形成領域を挟んで第一導電型のソース・ドレイ
ン領域が形成される電界効果型トランジスタにおいて、 ゲート電極は、その中央部に位置する第一のゲート電極
と、その両側に位置する第二のゲート電極からなり、 第二のゲート電極において、その少なくとも一部はチャ
ネル形成領域上に位置し、該第一導電型がn型の場合
は、第二のゲート電極の仕事関数が第一のゲート電極の
仕事関数よりも小さく、 該第一導電型がp型の場合は、第二のゲート電極の仕事
関数が第一のゲート電極の仕事関数よりも大きく、 第一のゲート電極において第二のゲート電極に接触する
両界面の間隔すなわち第一のゲート電極の長さをTm、 トランジスタのしきい値電圧をVthとしたとき、 VthをTmで微分した係数dVth/dTmの絶対値が4×
10-3V/nmより大きくなる範囲に、Tmを設定する
ことを特徴とする請求項1記載の電界効果型トランジス
タ。 - 【請求項4】 第二のゲート電極の上部には、第一のゲ
ート電極の延長部が設けられることを特徴とする、請求
項1、2又は3記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項5】 第一のゲート電極と第二のゲート電極の
間に、絶縁膜を挟んだ請求項1、2、3又は4記載の電
界効果型トランジスタ。 - 【請求項6】 第一のゲート電極と第二のゲート電極の
上部に、これら双方に接続した導電体を持つことを特徴
とする請求項5記載の電界効果型トランジスタ。 - 【請求項7】 第一のゲート電極とその両側に位置する
第二のゲート電極を有する電界効果型トランジスタを製
造する方法であって、 ダミーパターンを形成し、ダミーパターンをマスクにダ
ミーパターンの両側の半導体中にソース・ドレイン領域
を形成し、 全面を絶縁膜で覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜に開
口部を設け、 開口部からのエッチングによってダミーパターンを除去
して開口部を下に延長し、 延長された開口部に、第一の導電性材料を堆積してこれ
をエッチバックすることにより、開口部内に側壁を設
け、 続いて第二の導電性材料を堆積し、これをパターニング
することにより、 側壁を前記第二のゲート電極、第二の導電性材料を前記
第一のゲート電極とすることを特徴とする電界効果型ト
ランジスタの製造方法。 - 【請求項8】 請求項1記載の電界効果型トランジスタ
を製造する方法であって、ダミーパターンを形成し、ダ
ミーパターンをマスクにダミーパターンの両側の半導体
中にソース・ドレイン領域を形成し、 全面を絶縁膜で覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜に開
口部を設け、 開口部からのエッチングによってダミーパターンを除去
して開口部を下に延長し、 延長された開口部に、第一の導電性材料を堆積してこれ
をエッチバックすることにより、開口部内に側壁を設
け、 続いて第二の導電性材料を堆積し、これをパターニング
することにより、 側壁を前記第二のゲート電極、第二の導電性材料を前記
第一のゲート電極とすることを特徴とする電界効果型ト
ランジスタの製造方法。 - 【請求項9】 延長された開口部に第一の導電性材料を
堆積してこれをエッチバックすることにより、開口部に
側壁を設けた後、その側壁の表面に絶縁膜を形成し、続
いて第二の導電性材料を堆積することを特徴とする、請
求項7又は8記載の電界効果型トランジスタの製造方
法。 - 【請求項10】 前記第一のゲート電極、第二のゲート
電極の上部に、これら双方と接続した導電体を成長させ
ることを特徴とする、請求項7又は8記載の電界効果型
トランジスタの製造方法。 - 【請求項11】 ダミーパターンを形成し、ダミーパタ
ーンをマスクにダミーパターンの両側の半導体中にソー
ス・ドレイン領域を形成し、 全面を絶縁膜で覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜をC
MPにより除去することにより、該ダミーパターン上部
に絶縁膜の開口部を設け、 開口部からのエッチングによってダミーパターンを除去
して開口部を下に延長し、 延長された開口部に、導電性材料を埋め込み、これをゲ
ート電極とすることを特徴とする電界効果型トランジス
タの製造方法。 - 【請求項12】 第一のゲート電極とその両側に位置す
る第二のゲート電極を有する電界効果型トランジスタを
製造する方法であって、 延長された開口部に、第一の導電性材料を堆積してこれ
をエッチバックすることにより、開口部内に側壁を設
け、 続いて第二の導電性材料を堆積し、これをパターニング
することにより、 側壁を前記第二のゲート電極、第二の導電性材料を前記
第一のゲート電極とする、請求項11記載の電界効果型
トランジスタの製造方法。 - 【請求項13】 請求項1記載の電界効果型トランジス
タを製造する方法であって、 延長された開口部に、第一の導電性材料を堆積してこれ
をエッチバックすることにより、開口部内に側壁を設
け、 続いて第二の導電性材料を堆積し、これをパターニング
することにより、 側壁を前記第二のゲート電極、第二の導電性材料を前記
第一のゲート電極とする、請求項11記載の電界効果型
トランジスタの製造方法。 - 【請求項14】 ダミーパターンを形成し、ダミーパタ
ーンをマスクにダミーパターンの両側の半導体中にソー
ス・ドレイン領域を形成し、 全面を絶縁膜で覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜に開
口部を設け、 開口部からのエッチングによってダミーパターンを除去
して開口部を下に延長し、 少なくとも開口部を含む領域に導電性材料を堆積した
後、開口部を除く領域に堆積された導電性材料をCMP
により除去し、 開口部に埋め込まれた導電性材料をゲート電極とするこ
とを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方法。 - 【請求項15】 第一のゲート電極とその両側に位置す
る第二のゲート電極を有する電界効果型トランジスタを
製造する方法であって、 ダミーパターンを形成し、ダミーパターンをマスクにダ
ミーパターンの両側の半導体中にソース・ドレイン領域
を形成し、 全面を絶縁膜で覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜に開
口部を設け、 開口部からのエッチングによってダミーパターンを除去
して開口部を下に延長し、 延長された開口部に、第一の導電性材料を堆積してこれ
をエッチバックすることにより、開口部内に側壁を設
け、 少なくとも開口部を含む領域に第二の導電性材料を堆積
した後、開口部を除く領域に堆積された第二の導電性材
料をCMPにより除去し、 開口部内の側壁を前記第二のゲート電極、開口部に埋め
込まれた第二の導電性材料を前記第一のゲート電極とす
ることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方
法。 - 【請求項16】 請求項1記載の電界効果型トランジス
タを製造する方法であって、 ダミーパターンを形成し、ダミーパターンをマスクにダ
ミーパターンの両側の半導体中にソース・ドレイン領域
を形成し、 全面を絶縁膜で覆い、該ダミーパターン上の絶縁膜に開
口部を設け、 開口部からのエッチングによってダミーパターンを除去
して開口部を下に延長し、 延長された開口部に、第一の導電性材料を堆積してこれ
をエッチバックすることにより、開口部内に側壁を設
け、 少なくとも開口部を含む領域に第二の導電性材料を堆積
した後、開口部を除く領域に堆積された第二の導電性材
料をCMPにより除去し、 開口部内の側壁を前記第二のゲート電極、開口部に埋め
込まれた第二の導電性材料を前記第一のゲート電極とす
ることを特徴とする電界効果型トランジスタの製造方
法。
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-
1998
- 1998-06-24 JP JP17751198A patent/JP3147161B2/ja not_active Expired - Fee Related
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