JP3229159B2 - カラー印画方法 - Google Patents

カラー印画方法

Info

Publication number
JP3229159B2
JP3229159B2 JP07920195A JP7920195A JP3229159B2 JP 3229159 B2 JP3229159 B2 JP 3229159B2 JP 07920195 A JP07920195 A JP 07920195A JP 7920195 A JP7920195 A JP 7920195A JP 3229159 B2 JP3229159 B2 JP 3229159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
color
dots
dot
dot pattern
printing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP07920195A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH08279917A (ja
Inventor
宏和 宮武
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sharp Corp filed Critical Sharp Corp
Priority to JP07920195A priority Critical patent/JP3229159B2/ja
Publication of JPH08279917A publication Critical patent/JPH08279917A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3229159B2 publication Critical patent/JP3229159B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Color, Gradation (AREA)
  • Color Electrophotography (AREA)
  • Processing Or Creating Images (AREA)
  • Facsimile Image Signal Circuits (AREA)
  • Color Image Communication Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、パーソナルコンピュー
タの印画装置などに好適に実施され、ディザ法を用いて
フルカラーでの印画を行うための方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、出版用の印刷は、スクリーンの
網点の大小によって濃淡が表現されており、カラー印刷
の場合には前記スクリーンは、各原色、すなわち、シア
ン、マゼンタ、イエロー、黒の4枚が使用され、それら
が順次記録紙に重ねられて印刷が行われている。ただ
し、このとき、全ての色を同じ点に重ねてしまうと黒色
になってしまうので、4色が重ならないように、それぞ
れ各網点の配列方向が相互に異なるように、スクリーン
の角度を、たとえば黒を0°とすると、イエローのスク
リーンをその黒のスクリーンに対して15°、シアンの
スクリーンを30°、マゼンタのスクリーンを60°だ
け回転させて用いている。
【0003】上述のような手法を2値プリンタに適用し
た例が、特公平3−59623号公報に示されている。
前記2値プリンタは、発色するか否かを各ドット毎に選
択するものであり、したがって、たとえば10×10=
100ドットの領域を単位領域として、その単位領域に
おける各原色毎のドットパターンを組合せて所望とする
色表現を行い、単位領域毎にそのドットパターンを出力
することによって、所望とする領域の印画を行うように
構成されている。
【0004】図8は、ディザ法による階調表現の手法を
説明するための図である。前記単位領域には、各原色の
基本セルが設けられるようになっており、その基本セル
は、濃度が濃くなる程、この図8で示すように、中心位
置のドットP1,P2に近接しているドットから発色さ
せてゆく集中型ディザ法によって階調表現を行うように
構成されている。
【0005】前記従来技術では、このような手法を利用
して、記録紙の搬送方向21に対して、黒の基本セルの
配列方向を0°とするとき、イエローの基本セルの配列
方向を45°とし、マゼンタの基本セルの配列方向を2
6.6°とし、シアンの基本セルの配列方向を63.4
°として、このようなスクリーン角度を保持するため
に、各原色毎に個別のディザパターンデータを持たせて
いる。
【0006】一般的に、ディジタル印画では、解像度と
階調性とは相反するために、網点間隔を狭くすると階調
性は取りにくいという問題がある。この点を考慮して、
上述の従来技術では、スクリーン角度を用いて解像度と
階調性とを両立しようとしている。
【0007】しかしながらこの従来技術では、図9で示
すように、解像度が低いと円模様が目立ってしまうとい
う問題がある。この図9では、イエローの基本セルを前
記単位領域の中心としている。この図9から明らかなよ
うに、イエロー単独では目立たないために参照符β1で
示す領域が白く見えてしまい、そのβ1で示す領域の外
方の参照符β2で示す領域がマゼンタ、シアン、緑、赤
からなる円模様となり、さらにその参照符β2で示す領
域の外方を白領域が囲うようになるためである。
【0008】このような不具合を防止するために、本件
出願人は先に特願平6−270996号によって、特に
前記基本セルの配列方法を工夫した画像処理装置を提案
している。その従来技術では、シアンの中心位置のドッ
トと、マゼンタの中心位置のドットとを結ぶ線分上にイ
エローの中心位置のドットを設定し、かつそれらが相互
に2ドットずつずれて配置されている。すなわち、イエ
ローのドットパターンは図10(a)で示すようにな
り、マゼンタのドットパターンは図10(b)で示すよ
うになり、シアンのドットパターンは図10(c)で示
すようになっている。
【0009】また、各原色毎に階調を表すために複数種
類のドットパターンが設けられており、すなわち図10
において最も左方のドットパターンを基本ドットパター
ンとし、右方となる程、濃度が高いドットパターンを表
している。これら各原色毎の複数種類のドットパターン
を選択的に組合わせることによって、所望とする色の所
望とする濃度でのフルカラーの印画が可能となるように
構成されている。特に低濃度では、マゼンタとシアンと
の混色である青およびマゼンタとシアンとイエローとの
混色である黒の比較的暗い色に対して、イエローとシア
ンとの混色である緑およびイエローとマゼンタとの混色
である赤の比較的明るい色の面積が多くなり、視覚的に
色のバランスが取れたカラー印画を可能としている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】上述の従来技術では、
各原色毎にそれぞれ個別にドットパターンのデータを保
持しており、したがってメモリ容量が増大するという問
題がある。また、各原色の中心位置のドットの配列は上
述のように固定されており、したがって色や濃度の違い
に対して、微妙な表現ができないという問題がある。
【0011】しかしながら、各原色毎にドットパターン
を記憶するメモリを備えていることによって、各原色毎
に階調に対応したドットパターンのデータを読出すだけ
でよい。したがってデータへの加工は何ら行う必要はな
く、前記メモリからドットパターンのデータを読出して
印画用のドットパターンデータを作成するビットパター
ン生成部から、実際に印画ヘッドを駆動するデータを作
成する印画用ビットパターン展開バッファに、レジスタ
を使用することなくそのままデータを転送する、いわゆ
るストリング操作命令を使用することができ、データの
転送速度、すなわち印画速度が速いという特徴を有して
いる。
【0012】また従来から、共通のドットパターンデー
タを記憶しているメモリを用い、データの転送順序を各
原色毎に異ならせるなどの何らかの加工を施して印画用
ドットパターンデータを作成するようにした印画方法も
用いられている。しかしながらこの印画方法では、上述
の従来技術と比較して、印画速度が遅いという問題があ
る。
【0013】本発明の目的は、印画速度の低下を抑え
て、ドットパターンデータを記憶するためのメモリ容量
を削減することができるとともに、微妙な色表現を可能
とするカラー印画方法を提供することである。
【0014】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明に係るカ
ラー印画方法は、予め定めるドット数分の単位領域を規
定し、シアン、マゼンタ、イエローの各色およびその
濃度毎に前記単位領域におけるドットパターンを選択的
にメモリから出力することによって、単位領域当りの濃
度を表現するカラー印画方法であって、前記メモリ
色共通に用いられる、前記単位領域よりも広い領域
各濃度毎のドットパターンを記憶、前記メモリに記
憶されている各濃度毎のドットパターンを順次走査して
読出してゆくにあたって、各原色に応じた読出開始位置
から読み出すことを特徴とする。
【0015】また請求項2の発明に係るカラー印画方法
では、上記メモリに記憶されているドットパターンが、
各原色の中心位置のドットに近接して順次発色すべきド
ットを指定することによって濃度を表現しているものと
し、前記シアン、イエロー、マゼンタの各色の中心位置
のドットは、シアンの中心位置のドットとマゼンタの中
心位置のドットとを結ぶ線分上にイエローの中心位置の
ドットを設定し、かつ順次2ドットずつずれて配置され
ることを特徴とする。
【0016】さらにまた請求項3の発明に係るカラー印
画方法では、前記読出開始位置が、先頭アドレスとなる
ドットを基準として、その基準からの読出しの走査方
向、および/または、該走査方向に垂直な方向のずれ量
で表され、発色すべき色毎に、前記ずれ量を表すテーブ
ルが濃度参照テーブル領域に記憶されていることを特徴
とする。
【0017】また請求項4の発明に係るカラー印画方法
では、前記単位領域における、読出しの走査方向に対す
ドット数上記メモリからデータを読み出す際に用
いられるレジスタのビット数とが相互に異なり、かつ比
較的小さい最小公倍数を求めることができる値とされ、
前記ずれ量は、前記ドット数とビット数との差の整数倍
であることを特徴とする。
【0018】
【作用】請求項1の発明に従えば、感熱式のカラープリ
ンタなどで実施され、予め定めるドット数の単位領域を
規定し、シアン、マゼンタ、イエローの各色およびその
階調毎に前記単位領域におけるドットパターンを規定し
ておき、その規定されたドットパターンを選択的にメモ
リから出力することによって所望とする領域の印画を行
うようにしたカラー印画方法において、前記ドットパタ
ーンを記憶しておくメモリを各色共通に設けている
【0019】したがって、そのまま印画を行うと、各色
で発色するドットが重なる可能性が高く、このため本発
明では、前記メモリを前記単位領域よりも広い領域のド
ットパターンを記憶することができる容量とし、その記
憶内容を順次走査して読出してゆくにあたって、各色お
よび濃度毎に単位領域分の領域を包含するように、任意
の読出開始位置から読み出すようになっている
【0020】したがって、各原色で共通のドットパター
ンをメモリから読み出していても、印画すべき色および
濃度毎に最適な読出開始位置を設定しておくことによっ
て、その印画すべき色および階調毎にドットパターンが
変化することになり、あるいはまた、低濃度の複数の色
を全く同じドットに塗ることも可能となり、解像度を犠
牲にすることなく、微妙な色の表現が可能な良好な階調
性を、少ないメモリ容量で得ることができる。また、メ
モリの読出開始位置を変更するだけであるので、データ
に複雑な加工を行う必要はなく、印画速度の低下も抑え
ることができる。
【0021】また請求項2の発明に従えば、シアン、イ
エロー、マゼンタの各色の中心位置のドットを、シアン
の中心位置のドットと、マゼンタの中心位置のドットと
を結ぶ線分上にイエローの中心位置のドットを設定し、
各ドット間を2ドットとして配置する。
【0022】したがって、生成される混色は、シアンと
マゼンタとの混色による青およびイエローとマゼンタと
シアンとの混色による黒の比較的暗い色に対して、イエ
ローとシアンとの混色による緑およびイエローとマゼン
タとの混色による赤の比較的明るい色の面積が多くな
り、比較的濃度が薄い色を印画する場合に、特に視覚的
に色のバランスが取れたカラー印画を行うことができ
る。
【0023】さらにまた請求項3の発明に従えば、前記
読出開始位置は、先頭アドレスとなるドットを基準とし
て、各色および濃度毎にその基準からの読出しの走査方
向、および/または、該走査方向に垂直な方向のずれ量
で表されており、したがって上述のように相互に2ドッ
トのずれのあるときには読出開始位置が2行ずつずれて
設定される。このずれ量を表すテーブルが、発色すべき
色毎に、たとえば濃度が低いときには前記ずれ量を大き
くして微妙な色の発色を可能とするように、濃度参照テ
ーブル領域に記憶されている。
【0024】したがって、発色すべき色毎に、テーブル
を変更するだけで各色および濃度毎に最適なずれ量を設
定することができ、特に低濃度でのさらに微妙な色表現
が可能となる。
【0025】また請求項4の発明に従えば、前記単位領
域における、読出しの走査方向に対するドット数
記メモリからデータを読み出す際に用いられるレジスタ
のビット数とは相互に異なり、かつ比較的小さい最小公
倍数を求めることができる値とされ、かつ前記ずれ量
は、前記ドット数とビット数との差の整数倍に選ばれ
る。したがって、たとえばレジスタのビット数を8ビッ
トとし、単位データのドット数を10ドットとすると、
前記ずれ量は2ビットの整数倍される。
【0026】これによって、メモリに記憶されているド
ットパターンデータを各色毎にその読出開始位置をずら
して読出してゆくにあたって、たとえば前記ビット数が
8ビットであり、ドット数が10ビットであり、ずれ量
が2ドットであるときには、最後の単位データをまず最
初に読出し、続いて先頭から単位データを順次読出して
ゆくことによって印画データを作成することができ、前
記画像処理装置へのデータ転送の際に、行うべきシフト
演算を最小限に抑えることができ、転送時間、すなわち
印画時間を、各色毎に専用のメモリを設けた場合とほぼ
等しくすることができる。
【0027】
【実施例】本発明の一実施例について、図1〜図5に基
づいて説明すれば以下のとおりである。
【0028】図1は本発明の一実施例のカラー印画方法
を説明するための基本ドットパターンを示す図であり、
図2はそのカラー印画方法を用いるカラー印画装置1の
電気的構成を示すブロック図である。このカラー印画装
置1では、キーボード2の印画開始キー3への操作に応
答して、マイクロコンピュータなどで実現される処理装
置4は、印画用ビットデータ生成部5を介して、記憶装
置6から、シアン、マゼンタ、イエローの各原色のビッ
トデータを読出す。
【0029】前記記憶装置6は、リードオンリメモリな
どで実現され、印画用ビットデータ領域7および濃度参
照テーブル領域8を有する。印画用ビットデータ領域7
には、図1で示すような基本ドットパターンを一例とし
て、各濃度毎のドットパターンが各原色に共通に記憶さ
れている。なお、この印画用ビットデータ領域7に記憶
されるドットパターンは、後述するように印画部12で
実際に印画されるドットパターンが、該印画用ビットデ
ータ領域7におけるドットパターンの一部分となるよう
に、そのパターン領域は、実際に印画されるパターン領
域である40×10=400ドットよりも広い、40×
15=600ドットに選ばれている。
【0030】また、濃度参照テーブル領域8には、印画
すべき色に対応した各原色の濃度データが記憶されてい
る。すなわち、たとえばグレーを表す色番号のときに
は、シアン、マゼンタ、イエローの各原色の濃度データ
が相互に等しく、かつ小さい値とされ、黒に近付いてゆ
くに従って、各原色の濃度データが大きくなるように設
定されている。
【0031】前記印画用ビットデータ生成部5は、処理
装置4による読出要求に応答して、印画すべき色に対応
して、濃度参照テーブル領域8から各原色毎の濃度デー
タを読出し、その濃度データに対応した各原色のドット
パターンを印画用ビットデータ領域7から読出して処理
装置4へ転送する。転送されたドットパターンデータ
は、ランダムアクセスメモリなどによって実現される記
憶装置9の印画用ビットデータ展開領域10に入力され
る。この印画用ビットデータ展開領域10では、前記印
画用ビットデータ生成部5から転送されてきたデータ
を、実際に印画ヘッドを駆動するドットパターンデータ
に展開する。
【0032】こうして作成された印画用ドットパターン
データに対応して、処理装置4は、印画制御部11を介
して印画部12を駆動する。前記印画部12は、発熱抵
抗体が配列されて構成される印画ヘッドおよびその走査
駆動機構ならびにプラテンローラおよびその回転駆動機
構などを備えて構成されている。前記印画制御部11
は、図1において参照符20で示されるような、前記各
発熱抵抗体をON/OFF駆動するビットデータや、使
用すべきインクリボンおよびモータの回転速度などを表
す信号を出力する。前記印画ヘッドには、図1において
参照符13で示される記録紙の搬送方向と平行に、10
個の発熱抵抗体が配列されている。この印画ヘッドが前
記搬送方向13と垂直な走査方向14に走査変位され
る。
【0033】本発明では、単位領域当りの発色すべきド
ット数に応じて濃度を表現するディザ法によって階調表
現を行うにあたって、シアン、マゼンタ、イエローの各
原色の基本となるドットパターンを、図3(a)、図3
(b)、図3(c)でそれぞれ示すように設定する。こ
の基本ドットパターンは、各原色毎に、中心位置のドッ
トC1,C2;M1,M2;Y1,Y2とともに、該ド
ットに隣接した4つのドットが発色する第5階調の濃度
である。
【0034】本発明では、単位領域は10×10=10
0ドットに設定されており、この単位領域の1辺の長さ
L1は、実際の印画画面で、たとえば0.635mmに相
当する。この図3から明らかなように、基本ドットパタ
ーンでは、一直線上に各原色の中心位置のドットパター
ンC1,Y1,M1;C2,Y2,M2が配列されてお
り、各中心位置間の距離は、2ドット分とされる。した
がって、この各基本ドットパターンを重ね合わせると、
図4で示すようになる。
【0035】この図4から明らかなように、シアンとマ
ゼンタとの中心位置C1,M1;C2,M2間を結ぶ線
分上にイエローの中心位置Y1,Y2がそれぞれ配置さ
れ、かつそれらの間隔が2ドットとされている。これに
よって、低濃度では、シアンとマゼンタとの混色である
青およびシアンとマゼンタとイエローとの混色である黒
の比較的暗い色に比べて、イエローとシアンとの混色で
ある緑およびイエローとマゼンタとの混色である赤の比
較的明るい色がより大きい面積となり、前記図9で示す
従来技術に関連して述べたような問題が生じることな
く、解像度を確保して、低濃度での階調性をも向上し、
微妙な色表現を可能とすることができる。
【0036】また、前記図3(a)、図3(b)、図3
(c)で示すような各基本ドットパターンを繰返し形成
した場合には、シアン、マゼンタ、イエローの各中心位
置のドットの配列パターンは同一形状となる。このこと
を利用して本発明では、印画用ビットデータ領域7に記
憶されるドットパターンを、各原色で濃度毎に共通とす
る。ただし、中心位置のドットM1,Y1,C1;M
2,Y2,C2の単位領域上での座標位置が前記搬送方
向13に対して相互に2ドットずれており、したがって
図1で示すように、前記印画用ビットデータ領域7に
は、前記走査方向14に対して5倍の領域の40ドッ
ト、前記搬送方向13に対して5ドット拡大した15ド
ットを単位領域として、そのドットパターンを記憶して
いる。そしてその単位領域における印画用ビットデータ
生成部5によるドットデータの読出開始位置を、各原色
毎に2行ずつずれて設定する。
【0037】すなわち、図1において参照符M3で示さ
れるドットをマゼンタのドットパターンの読出開始位置
とし、Y3で示されるドットをイエローのドットパター
ンの読出開始位置とし、C3で示されるドットをシアン
のドットパターンの読出開始位置とする。この印画用ビ
ットデータ領域7に対応して、前記印画用ビットデータ
生成部5は、単位データである1バイトのレジスタを1
つ以上備えて構成されている。
【0038】上述のようなマゼンタのドットパターンに
対してイエローのドットパターンが搬送方向13に2ド
ットずれて、またさらにシアンのドットパターンが2ド
ットずれた基本パターンを始めとして、本発明では、生
成すべき色毎に、各原色のドットパターンの読出開始位
置のずれ量が、図5で示すように、濃度データとともに
テーブルに作成されて、前記濃度参照テーブル領域8内
に記憶されている。
【0039】この図5において、色番号25で示される
データは前記図1で示す基本ドットパターンの第5階調
を表しており、シアン、マゼンタ、イエローの各濃度は
比較的小さく、かつ等しい値とされ、すなわち各原色が
均等に混ざった黒を薄くした灰色である。また、マゼン
タ、イエロー、シアンの各原色毎に、前述のように読出
開始位置は、先頭アドレスのドットM3から、それぞれ
0ドット、2ドット、4ドットずつずれて設定される。
【0040】したがって、マゼンタのドットパターンは
図1で示す単位領域のドットパターンの先頭アドレスと
なるドットM3から読出すことによって実現され、イエ
ローのドットパターンは前記ドットM3から10バイト
だけ後方のドットY3から読出すことによって実現さ
れ、さらにシアンのドットパターンは前記イエローのド
ットY3から10バイト後方のドットC3から読出すこ
とによって実現される。なお、読出されるデータ量は、
前記搬送方向13に対して10ドット分であり、色濃度
および読出開始位置のずれ量などに拘わらず、一定の5
0バイトとなる。
【0041】同様に、図5における色番号50のドット
パターンは、マゼンタ、イエローともに第10階調の濃
度のドットパターンが先頭位置から読出され、これに対
してシアンのドットパターンは第64階調のドットパタ
ーンが先頭から15バイト後方の、すなわち第4行目か
ら読出が開始されることを表している。
【0042】このように本発明に従うカラー印画方法で
は、各原色の中心位置のドットC1,M1,Y1および
C2,M2,Y2がそれぞれ相互に同一のドットに、ま
たはシアンの中心位置のドットC1,C2とマゼンタの
中心位置のドットM1,M2とを結ぶ線分上にイエロー
の中心位置のドットY1,Y2をそれぞれ設定する。し
たがって各原色の中心位置のドットの配列パターンは同
一であり、これに対応して印画用ビットデータ領域7内
に記憶されるドットパターンを、単位領域よりも広く冗
長性を持たせて形成しておき、該印画用ビットデータ領
域7の読出開始位置を記録紙の搬送方向13に対して変
位させることによって各原色およびその階調毎のドット
パターンを形成する。
【0043】したがって、特に低濃度時において、各原
色の中心位置のドットC1,M1,Y1およびC2,M
2,Y2に相互にずれを持たせることによって、解像度
を犠牲にすることなく、微妙な色表現を可能とするにあ
たって、共通のドットパターンデータを用いることがで
き、記憶装置6の記憶容量を削減することができる。ま
た、共通のドットパターンデータを使用しても、その読
出開始位置を5バイト単位で変更するだけであり、した
がってシフト演算などの複雑な加工を行う必要はなく、
印画速度の低下も抑えることができる。
【0044】本発明の他の実施例について、図6および
図7を参照して説明すれば以下のとおりである。
【0045】図6は、本発明の他の実施例のカラー印画
方法を説明するための基本ドットパターンの変化を説明
するための図である。上述の実施例では、前記図5で示
すように、各原色毎に濃度に対応したドットパターンを
搬送方向13にずれて読出すことによって、微妙な色表
現を可能としている。これに対して、本実施例では、前
記ドットパターンを前記走査方向14にもずれて読出す
ことによって、さらに微妙な色表現を可能とする。
【0046】たとえば、図3(b)で示されるマゼンタ
の場合、前記走査方向14に1ドットずらしたパターン
は図6(a)で示され、2ドットずらしたパターンは図
6(b)で示され、3ドットずらしたパターンは図6
(c)で示される。これによって、特に低濃度時におけ
るさらに微妙な色表現が可能となる。このような走査方
向14に対するずれ量も、前記図5で示すような印画濃
度参照テーブル内に併せて記憶される。
【0047】また前述のように、前記図3で示す単位領
域の走査方向14に対するドット数が10ドットに対し
て、印画用ビットデータ生成部5には、1バイト、すな
わち8ビットを単位データとして、そのレジスタが1つ
以上設けられている。こうして該印画用ビットデータ生
成部5内には図1の1行分のドットデータが印画用ビッ
トデータ領域7から読出されて、該印画用ビットデータ
生成部5内に図7(a)で示すように記憶されている。
そのレジスタ内のデータは、記憶装置9の印画用ビット
データ展開領域10に転送されて、前記各発熱抵抗体を
駆動制御するためのデータに展開される。
【0048】したがって、この印画用ビットデータ生成
部5から記憶装置9へのデータ転送時に本実施例では、
特に前記ずれ量がドット数とビット数との差の2ドット
の整数倍であるときに、印画用ビットデータの転送順序
を変更する。すなわちたとえば、図6(b)で示すよう
に前記走査方向14にドットパターンを2ドットずらす
と、そのドットデータは図7(b)で示すようになり、
この図7(a)のドットデータと図7(b)で示すドッ
トデータとの関係から明らかなように、本実施例ではま
ず第5バイト目を最初に転送し、続いて第1〜第4バイ
トを転送する。
【0049】これによって、レジスタ内の記憶内容のシ
フト演算を行うことなく、シフトしたビットデータを得
ることができ、印画速度の低下を抑えるこができる。ま
た、前記搬送方向14に対するずれ量が4ドットである
ときには同様に4バイト目のドットデータから転送を行
い、ずれ量が6ドットであるときには3バイト目のドッ
トデータから転送を行うことによって、シフト演算を行
うことなく、シフトしたデータを作成することができ
る。
【0050】なお、前記レジスタのビット数は16ビッ
トなどの他のビット数であってもよく、前記単位領域の
走査方向14のドット数も前記ビット数と比較的小さい
公倍数を求めることができる値であればよい。
【0051】
【発明の効果】請求項1の発明に係るカラー印画方法
は、以上のように、シアン、マゼンタ、イエローの各色
のドットパターンを記憶するメモリを濃度毎に各色共通
に設け、かつそのメモリを単位領域よりも広い領域のド
ットパターンを記憶することができる容量としておき、
印画にあたってその記憶内容を順次走査して読出してゆ
くときに、各色毎に単位領域分の領域を包含するよう
に、印画すべき色に最適となる読出開始位置から読出を
行うようにする。
【0052】それゆえ、各色毎に個別にメモリを設ける
場合に比べて、メモリ容量をほぼ1/3程度にまで削減
することが可能となり、かつ解像度を犠牲にすることな
く、微妙な色表現を行うことができる。また、データに
複雑な加工を行う必要はなく、メモリの読出開始位置を
変更するだけであるので、印画速度の低下も抑えること
ができる。
【0053】また、請求項2の発明に係るカラー印画方
法は、以上のように、シアンの中心位置のドットと、マ
ゼンタの中心位置のドットとを結ぶ線分上にイエローの
中心位置のドットを設定し、かつ各ドット間を2ドット
とする。
【0054】それゆえ、生成される混色は、シアンとマ
ゼンタとの混色による青およびイエローとマゼンタとシ
アンとの混色による黒の比較的暗い色に対して、イエロ
ーとシアンとの混色による緑およびイエローとマゼンタ
との混色による赤の比較的明るい色の面積が多くなり、
特に比較的濃度が薄い色を印画する場合に好適に、視覚
的に色のバランスが取れた印画を行うことができる。
【0055】さらにまた、請求項3の発明に係るカラー
印画方法は、以上のように、前記読出開始位置を、先頭
アドレスとなるドットを基準として、その基準からの
出しの走査方向、および/または、該走査方向に垂直な
方向のずれ量で表し、そのずれ量を表すテーブルを濃度
参照テーブル領域に記憶しておく。
【0056】それゆえ、発色すべき色毎にテーブルを変
更するだけで各色毎に最適なずれ量を設定することがで
き、特に低濃度でのさらに微妙な色表現を可能とするこ
とができる。
【0057】また、請求項4の発明に係るカラー印画方
法は、以上のように、前記単位領域における、読出しの
走査方向に対するドット数と、上記メモリからデータを
読み出す際に用いられるレジスタのビット数とが相互に
異なり、かつ比較的小さい最小公倍数を求めることがで
きる値とされ、前記ずれ量は、前記ドット数とビット数
との差の整数倍となっている
【0058】それゆえ、前記ずれ量とビット数の整数倍
とを加算した値がドット数の整数倍となる値を求め、た
とえば前記ずれ量が2ドットであり、ビット数を8ビッ
トとし、ドット数を10ビットとするときには、前記値
は1となり、5つの単位データのうちの最後の単位デー
タをまず最初に読出し、続いて先頭から単位データを順
次読出してゆくことによって、印画データを作成するこ
とができる。また、前記ずれ量が4ドットであり、ビッ
ト数が8ビットであり、ドット数が10ビットであると
きには、最後から2つ目の単位データをまず最初に読出
し、続いて最後の単位データおよび先頭からの単位デー
タを順次読出してゆくことによって、印画データを作成
することができる。
【0059】こうして、画像処理装置へのデータ転送の
際に行うべきシフト演算を最小限に抑えることができ、
転送時間、すなわち印画時間を、各色毎に専用のメモリ
を設けた場合とほぼ等しくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のカラー印画方法を説明する
ための基本ドットパターンを示す図である。
【図2】前記カラー印画方法を用いるカラー印画装置の
電気的構成を示すブロック図である。
【図3】前記図1で示す基本ドットパターンを構成する
各原色毎の基本ドットパターンを示す図である。
【図4】図3で示す各原色毎の基本ドットパターンを重
ね合わせた図である。
【図5】図1で示す基本ドットパターンを含む本発明に
従うカラー印画方法を実現するための印画濃度参照テー
ブルを示す図である。
【図6】本発明の他の実施例のカラー印画方法を説明す
るための基本ドットパターンの変化を説明するための図
である。
【図7】図6で示される実施例における所定の条件での
シフトデータの作成手順を説明するための図である。
【図8】ディザ法による階調表現の手法を説明するため
の図である。
【図9】典型的な従来技術による印画方法の問題点を説
明するためのドットパターンの図である。
【図10】前記図9で示す従来技術の問題点を解決する
ことができる本発明の基礎となる他の従来技術を説明す
るためのドットパターンの例を示す図である。
【符号の説明】
1 カラー印画装置 2 キーボード 3 印画開始キー 4 処理装置 5 印画用ビットデータ生成部 6 記憶装置 7 印画用ビットデータ領域 8 濃度参照テーブル領域 9 記憶装置 10 印画用ビットデータ展開領域 11 印画制御部 12 印画部 13 搬送方向 14 走査方向 C1 シアンの中心位置のドット C2 シアンの中心位置のドット C3 基本ドットパターンにおけるシアンの読出開始
ドット M1 マゼンタの中心位置のドット M2 マゼンタの中心位置のドット M3 基本ドットパターンにおけるマゼンタの読出開
始ドット Y1 イエローの中心位置のドット Y2 イエローの中心位置のドット Y3 基本ドットパターンにおけるイエローの読出開
始ドット

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め定めるドット数分の単位領域を規定
    し、シアン、マゼンタ、イエローの各色およびその
    毎に前記単位領域におけるドットパターンを選択的に
    メモリから出力することによって、単位領域当りの濃度
    を表現するカラー印画方法であって、 前記メモリ、各色共通に用いられる、前記単位領域
    よりも広い領域の各濃度毎のドットパターンを記憶、 前記メモリに記憶されている各濃度毎のドットパターン
    を順次走査して読出してゆくにあたって、各原色に応じ
    読出開始位置から読み出すことを特徴とするカラー印
    画方法。
  2. 【請求項2】上記メモリに記憶されているドットパター
    ンが、各原色の中心位置のドットに近接して順次発色す
    べきドットを指定することによって濃度を表現している
    ものとし、 前記シアン、イエロー、マゼンタの各色の中心位置のド
    ットは、シアンの中心位置のドットとマゼンタの中心位
    置のドットとを結ぶ線分上にイエローの中心位置のドッ
    トを設定し、かつ順次2ドットずつずれて配置されるこ
    とを特徴とする請求項1記載のカラー印画方法。
  3. 【請求項3】前記読出開始位置が、先頭アドレスとなる
    ドットを基準として、その基準からの読出しの走査方
    向、および/または、該走査方向に垂直な方向のずれ量
    で表され、 発色すべき色毎に、前記ずれ量を表すテーブルが濃度参
    照テーブル領域に記憶されていることを特徴とする請求
    項1記載のカラー印画方法。
  4. 【請求項4】前記単位領域における、読出しの走査方向
    に対するドット数上記メモリからデータを読み出す
    際に用いられるレジスタのビット数とが相互に異なり、
    かつ比較的小さい最小公倍数を求めることができる値と
    され、 前記ずれ量は、前記ドット数とビット数との差の整数倍
    であることを特徴とする請求項2または3記載のカラー
    印画方法。
JP07920195A 1995-04-04 1995-04-04 カラー印画方法 Expired - Fee Related JP3229159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07920195A JP3229159B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 カラー印画方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP07920195A JP3229159B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 カラー印画方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH08279917A JPH08279917A (ja) 1996-10-22
JP3229159B2 true JP3229159B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=13683351

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP07920195A Expired - Fee Related JP3229159B2 (ja) 1995-04-04 1995-04-04 カラー印画方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3229159B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH08279917A (ja) 1996-10-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH08321964A (ja) 色補正装置
US5122872A (en) Picture data memory system for storing both black and white and color picture data with different resolutions
JPS60240277A (ja) 中間調記録方法
JP3835037B2 (ja) カラー電子写真の画像処理方法及びその電子写真装置
EP0215471B1 (en) Thermal recording apparatus
JP3229159B2 (ja) カラー印画方法
JPH05338242A (ja) サーマルプリント方法及びサーマルプリンタ
JP3873590B2 (ja) カラー電子写真装置
JP2003051940A (ja) 画像処理方法及びその装置
JPS60180370A (ja) カラ−記録方法
JPH09284579A (ja) 色信号処理装置および複写装置
JP2911341B2 (ja) プリンタ制御装置
JP3627318B2 (ja) 熱転写型記録装置
JP3210816B2 (ja) 画像処理装置
JP2004249549A (ja) 画像形成装置
JP4157437B2 (ja) 画像形成装置
JPS61293070A (ja) 画像情報の色変更方式
JPH06255159A (ja) 画像記録方法及び装置
JP3117771B2 (ja) カラー画像形成方法
JP2592104B2 (ja) カラ−画像の記憶方法
JP2720444B2 (ja) カラープリンタ装置
JPH11261830A (ja) 画像処理方法および画像処理装置
JP2001277574A (ja) 画像記録装置および記憶媒体
JPH10108029A (ja) カラー画像形成装置
JPH11309894A (ja) プリンタ

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080907

Year of fee payment: 7

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090907

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100907

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110907

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120907

Year of fee payment: 11

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees