JP3228892B2 - 冷凍装置 - Google Patents

冷凍装置

Info

Publication number
JP3228892B2
JP3228892B2 JP10850597A JP10850597A JP3228892B2 JP 3228892 B2 JP3228892 B2 JP 3228892B2 JP 10850597 A JP10850597 A JP 10850597A JP 10850597 A JP10850597 A JP 10850597A JP 3228892 B2 JP3228892 B2 JP 3228892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
oil
temperature
solenoid valve
refrigerant compressor
separator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP10850597A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH10300246A (ja
Inventor
浩 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Mitsubishi Electric Corp filed Critical Mitsubishi Electric Corp
Priority to JP10850597A priority Critical patent/JP3228892B2/ja
Publication of JPH10300246A publication Critical patent/JPH10300246A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3228892B2 publication Critical patent/JP3228892B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25BREFRIGERATION MACHINES, PLANTS OR SYSTEMS; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS
    • F25B2400/00General features or devices for refrigeration machines, plants or systems, combined heating and refrigeration systems or heat-pump systems, i.e. not limited to a particular subgroup of F25B
    • F25B2400/22Refrigeration systems for supermarkets

Landscapes

  • Control Of Positive-Displacement Pumps (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、スーパーマーケ
ットのショーケース、冷蔵庫、冷凍庫等に用いられる冷
凍装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図3は、従来の冷凍装置を示す冷媒回路
図である。図において、1は冷媒回路で、吸入口2を有
する冷媒圧縮機3、下部接続部4を有する油分離器5、
凝縮器6、減圧装置7、蒸発器8及び上部接続部9を有
する気液分離器10を順次接続した循環回路が構成され
ている。11は吸入管路で、冷媒回路1の要部を構成し
気液分離器10の上部接続部9と冷媒圧縮機2の吸入口
2とを接続する。
【0003】12は油戻し管路で、吸入管路11と油分
離器5の下部接続部4とを接続する。13は油戻し管路
12に設けられて吸入管路11寄りに配置された電磁
弁、14は毛細管で、油戻し管路12に設けられて電磁
弁13と油分離器5の間に配置されている。
【0004】従来の冷凍装置は上記のように構成され
て、冷媒圧縮機3で圧縮された高温高圧ガスと油の混合
体が油分離器5により高温高圧ガスと油に分離される。
そして、凝縮器6で高温高圧ガスが凝縮されて液化す
る。次いで、液冷媒が減圧装置7で減圧されて気液二相
の状態となり、蒸発器8で外気と熱交換して冷蔵庫や冷
凍庫、スーパーマーケット等のショーケース内の負荷を
冷却する。
【0005】そして、外気と熱交換した冷媒はガス化し
て気液分離器10を経て吸入管路11をとおって冷媒圧
縮機3へ還流するサイクルを繰り返す。一方、油分離器
5で分離された油は、油分離器5の下部接続部4から送
出され毛細管14及び電磁弁13を経て冷媒圧縮機3の
吸入口2へ入って冷媒圧縮機3内に滞留する。なお、冷
媒圧縮機3には油不足による故障を生じないように適正
油量が確保されるようになっている。
【0006】また、毛細管14は油分離器5の下部接続
部4からガス冷媒が冷媒圧縮機3の吸入口2へバイパス
することによる冷凍能力の低下を最小限に抑制するため
の抵抗として設けられている。このような構成によっ
て、冷凍装置の運転条件が正常であれば冷媒圧縮機3に
充分油を戻すことができる。しかし、運転条件によって
は油を戻す際にも毛細管14が大きい抵抗となって冷媒
圧縮機3に充分油を戻すことができない場合があって、
このときには冷媒圧縮機3の油量が減少する。
【0007】このような状態に対して、冷媒圧縮機3の
油面計(図示しない)によって、油の減少を知った冷凍
装置の管理者が油を補充することが多い。また、電磁弁
13は冷媒圧縮機3の運転中は開き、停止時には閉じる
ように制御される。そして、冷凍装置の場合には通常、
冷媒圧縮機3の運転が蒸発器8の低圧値によって制御さ
れる。
【0008】このため、冷媒圧縮機3の停止時に電磁弁
13が開いていたとすると、高圧側から低圧側へガスが
流れるので、低圧値が上昇して冷媒圧縮機3が再起動す
る。したがって、冷媒圧縮機3の制御上では停止すべき
低圧値であるにも関わらず、再起動することを防止する
ために電磁弁13が上述のように制御される。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来の冷
凍装置において、運転条件によっては油を戻す際に毛細
管14が大きい抵抗となって冷媒圧縮機3に充分油を戻
すことができない場合がある。このときには冷媒圧縮機
3の油量が減少し、油量が減少が長時間継続すると油の
枯渇によって冷媒圧縮機3に故障が発生するという問題
点があった。
【0010】また、冷媒圧縮機3に充分油を戻すことが
できない運転条件のときに、冷媒圧縮機3の油面計(図
示しない)によって、油の減少を知った冷凍装置の管理
者が油を補充する場合がある。このようなときに運転条
件が正常状態に復帰して冷媒圧縮機3に油が正常に戻っ
たときに、油量の減少とは逆に油量過多によって冷媒圧
縮機3に故障が発生することになる。
【0011】この発明は、かかる問題点を解消するため
になされたものであり、冷凍装置の運転条件の影響を受
けることなく冷媒圧縮機に油が戻され、かつ冷媒圧縮機
の油面低下に基づく二次的な不具合が生じない冷凍装置
を得ることを目的とする。
【0012】この発明に係る冷凍装置においては、冷媒
圧縮機、油分離器、凝縮器、減圧装置、蒸発器及び気液
分離器を順次接続して循環路を形成した冷媒回路を備
え、上記冷媒回路は、上記気液分離器の上部接続部と
冷媒圧縮機の吸入口とを接続する吸入管路と、この吸
入管路と上記油分離器の下部接続部とを接続し上記吸入
管路寄りに第一電磁弁が次いで毛細管が配置された油戻
し管路とを備え、上記油戻し管路は、上記毛細管と並列
に配置された第二電磁弁をさらに備え、上記冷媒圧縮機
は、この冷媒圧縮機内の油量を認識するための油面計を
備え、外部から油を給油することができるように形成さ
れ、上記油分離器は、この油分離器内の温度を検出する
温度検出器を備え、上記第二電磁弁は、上記温度検出器
の検出する温度に対応して開閉するように制御器により
制御される。
【0013】また、この発明に係る冷凍装置において
は、冷媒圧縮機、油分離器、凝縮器、減圧装置、蒸発器
及び気液分離器を順次接続して循環路を形成した冷媒回
路を備え、上記冷媒回路は、上記気液分離器の上部接続
部と上記冷媒圧縮機の吸入口とを接続する吸入管路と、
この吸入管路と上記油分離器の下部接続部とを接続し上
記吸入管路寄りに第一電磁弁が次いで毛細管が配置され
た油戻し管路とを備え、上記油戻し管路は、上記毛細管
と並列に配置された第二電磁弁をさらに備え、上記油分
離器は、この油分離器内の温度を検出する温度検出器
と、この油分離器内の圧力を検出する圧力検出器とを備
え、上記第二電磁弁は、上記温度検出器の検出する温度
と上記圧力検出器の検出する圧力に対する飽和温度との
高低に対応して開閉するように制御器により制御され
る。
【0014】また、この発明に係る冷凍装置において
は、冷媒圧縮機、油分離器、凝縮器、減圧装置、蒸発器
及び気液分離器を順次接続して循環路を形成した冷媒回
路を備え、上記冷媒回路は、上記気液分離器の上部接続
部と上記冷媒圧縮機の吸入口とを接続する吸入管路と、
この吸入管路と上記油分離器の下部接続部とを接続し上
記吸入管路寄りに第一電磁弁が次いで毛細管が配置され
た油戻し管路とを備え、上記油戻し管路は、上記毛細管
と並列に配置された第二電磁弁をさらに備え、上記油分
離器は、この油分離器内の温度を検出する温度検出器
と、この油分離器内の圧力を検出する圧力検出器とを備
え、上記第二電磁弁は、上記温度検出器の検出する温度
と、上記温度検出器の検出する温度と上記圧力検出器の
検出する圧力に対する飽和温度との高低と、に対応して
開閉するように制御器により制御される。
【0015】
【発明の実施の形態】
実施の形態1.図1は、この発明の実施の形態の一例を
示す冷媒回路図である。図において、1は冷媒回路で、
吸入口2を有する冷媒圧縮機3、下部接続部4を有する
油分離器5、凝縮器6、減圧装置7、蒸発器8及び上部
接続部9を有する気液分離器10を順次接続した循環回
路が構成されている。11は吸入管路で、冷媒回路1の
要部を構成し気液分離器10の上部接続部9と冷媒圧縮
機2の吸入口2とを接続する。12は油戻し管路で、吸
入管路11と油分離器5の下部接続部4とを接続する。
【0016】13は油戻し管路12に設けられて吸入管
路11寄りに配置された第一電磁弁、14は毛細管で、
油戻し管路12に設けられて第一電磁弁13と油分離器
5の間に配置されている。15は油戻し管路12に設け
られての毛細管14と並列に配置された第二電磁弁、1
6は油分離器5に設けられた温度検出器、17は第二電
磁弁15及び温度検出器16に接続された制御器であ
る。
【0017】上記のように構成された冷凍装置におい
て、冷媒圧縮機3で圧縮された高温高圧ガスと油の混合
体が油分離器5により高温高圧ガスと油に分離される。
そして、凝縮器6で高温高圧ガスが凝縮されて液化す
る。次いで、液冷媒が減圧装置7で減圧されて気液二相
の状態となり、蒸発器8で外気と熱交換して冷蔵庫や冷
凍庫、スーパーマーケット等のショーケース内の負荷を
冷却する。
【0018】そして、外気と熱交換した冷媒はガス化し
て気液分離器10を経て吸入管路11をとおって冷媒圧
縮機3へ還流するサイクルを繰り返す。一方、油分離器
5で分離された油は、油分離器5の下部接続部4から送
出され毛細管14及び第一電磁弁13を経て冷媒圧縮機
3の吸入口2へ入って冷媒圧縮機3内に滞留する。な
お、冷媒圧縮機3には油不足による故障を生じないよう
に適正油量が確保される。
【0019】また、毛細管14は油分離器5の下部接続
部4からガス冷媒が冷媒圧縮機3の吸入口2へバイパス
することによる冷凍能力の低下を最小限に抑制するため
の抵抗として設けられている。このような構成によっ
て、冷凍装置の運転条件が正常であれば冷媒圧縮機3に
充分油を戻すことができる。しかし、運転条件によって
は油を戻す際にも毛細管14が大きい抵抗となって冷媒
圧縮機3に充分油を戻すことができない場合があって、
このときには冷媒圧縮機3の油量が減少する。
【0020】例えば、冷凍装置が長時間停止していた場
合に、冷媒圧縮機3内の油中に液冷媒が溶け込んだ状態
から起動するときがある。なお、この起動状態を以下、
「寝込み起動」と記述する。この寝込み起動時には冷媒
圧縮機3内の油と冷媒が一挙に持ち出され、通常よりも
温度の低い油と冷媒の混合物が油分離器5に溜まる。
【0021】この油と冷媒の混合物は、油分離器5の下
部接続部4から送出されるが、毛細管14内で冷媒が蒸
発して油のみが流れる場合に比べ抵抗が増す。このた
め、本来、冷媒圧縮機3へ返されるべき油量も減少する
ので、この状態が長時間続くと冷媒圧縮機3内の油量が
減少して故障が発生する。
【0022】このような不具合を防止するため、油分離
器5の温度検出器16によって検出された温度を制御器
17に入力して、通常運転時よりも低い温度、例えば2
0°Cに達したときに制御器17の動作によって第二電
磁弁15を開放する。これによって、油の大部分は毛細
管14を通過せずに第二電磁弁15側を通る。したがっ
て、前述のように油と液冷媒が混合した際の起動時にお
ける油戻り不良によって、冷媒圧縮機3内の油が不足す
ることに起因して生じる故障を未然に防止することがで
きる。
【0023】また、油分離器5の下部接続部4からの冷
媒圧縮機3の吸入口2へ毛細管14をバイパスすると冷
媒圧縮機3の能力低下が大きくなる。このため、第二電
磁弁15を常時開けておくことはできないので、油分離
器5の温度検出器16が検出した温度が通常値、例えば
60°C程度に達したときに、第二電磁弁15を閉じる
ように制御器17による制御が行われる。
【0024】また、寝込み起動すると冷媒圧縮機3内の
油と冷媒が一挙に持ち出されるので、冷媒圧縮機3の油
面計(図示しない)内に油面が見えなくなる。この状態
が長時間続くと冷凍装置の管理者が油を補充する。しか
し、油の補充後に運転状態が正常に復帰して油分離器5
から冷媒圧縮機3へ油が正常に戻るようになると、冷媒
圧縮機3内が油量過多となって故障発生の原因となる。
【0025】このような不具合に対して、前述のように
制御器17による制御が行われることにより、短時間の
間に油が冷媒圧縮機3へ戻される。このため、冷凍装置
に適正な油量が保持されているにも関わらず、管理者が
油を補充する行為が抑制されるので、冷媒圧縮機3内が
油量過多になることによって発生する故障、すなわち冷
媒圧縮機の油面計の低下に基づく、人為的であって二次
的な不具合の発生を未然に防止することができる。
【0026】実施の形態2.図2は、この発明の他の実
施の形態の一例を示す冷媒回路図である。図において、
前述の図1と同符号は相当部分を示し、18は油分離器
5に設けられた圧力検出器である。17は第二電磁弁1
5、温度検出器16及び圧力検出器18に接続された制
御器である。
【0027】上記のように構成された冷凍装置におい
て、寝込み起動時には冷媒圧縮機3内の油と冷媒の混合
物が一挙に持ち出され、低温の油と冷媒の混合物が油分
離器5に溜まる。そして、油分離器5において冷媒は液
化して油中に溶け込んでいて、冷媒の圧力と温度の関係
によって飽和状態又は飽和に近い状態になっいる。
【0028】したがって、油分離器5の温度検出器16
で検出した温度と圧力検出器18の圧力検出値に対する
飽和温度の差が飽和状態、すなわち0〜2deg程度に
達したときに制御器17の動作によって第二電磁弁15
を開放する。これによって、油の大部分は毛細管14を
通過せずに第二電磁弁15側を通る。したがって、図2
の実施の形態においても、寝込み起動時における油戻り
不良によって、冷媒圧縮機3内の油が不足することに起
因して生じる故障を未然に防止することができる。
【0029】また、前述の図1の実施の形態の場合のよ
うに、油分離器5の下部接続部4からの冷媒圧縮機3の
吸入口2へ毛細管14をバイパスすると冷媒圧縮機3の
能力低下が大きくなる。このため、第二電磁弁15を常
時開けておくことはできないので、油分離器5の温度検
出器16が検出した温度と圧力検出器18で検出した圧
力に対する飽和温度の差が、例えば10deg以上にな
ったときに、第二電磁弁15を閉じるように制御器17
による制御が行われる。
【0030】また、寝込み起動時に冷媒圧縮機3内の油
と冷媒の混合物が一挙に持ち出される現象に関連し、温
度検出器16の検出値と圧力検出器18の圧力検出値に
対する前述の所定条件が成立する。このときの制御器1
7の動作による第二電磁弁15の開放によって、短時間
の間に油が冷媒圧縮機3へ戻される。このため、冷凍装
置に適正な油量が保持されているにも関わらず、管理者
が油を補充する行為が抑止されるので、冷媒圧縮機3内
が油量過多になることによって発生する故障、すなわち
冷媒圧縮機の油面計の低下に基づく、人為的であって二
次的な不具合の発生を未然に防止することができる。
【0031】実施の形態3.前述の図1の実施の形態1
及び図2の実施の形態2を応用して容易に次に述べるよ
うに制御することができる。すなわち、油分離器5の温
度検出器16が検出した温度と圧力検出器18で検出し
た圧力に対する飽和温度の差が飽和状態、すなわち0d
eg程度に達し、かつ油分離器5の温度検出器16が検
出した温度が所定温度、例えば20°Cに達したときに
第二電磁弁15を開くように制御する。すなわち、図1
の実施の形態1及び図2の実施の形態2を併用した制御
によって確実に油を冷媒圧縮機3に戻すようにすること
ができる。
【0032】以上述べたような制御によっても、図1の
実施の形態1及び図2の実施の形態2と同様に、寝込み
起動時の油戻り不良によって、冷媒圧縮機3内の油が不
足することに起因して生じる故障を未然に防止すること
ができる。また、図1の実施の形態1及び図2の実施の
形態2で述べたように、油分離器5の下部接続部4から
の冷媒圧縮機3の吸入口2へ毛細管14をバイパスする
と冷媒圧縮機3の能力低下が大きくなる。
【0033】このため、第二電磁弁15を常時開けてお
くことはできないので、油分離器5の温度検出器16が
検出した温度と圧力検出器18で検出した圧力に対する
飽和温度の差が、例えば10deg以上になり、かつ油
分離器5の温度検出器16が検出した温度が60°C程
度に達したときに、第二電磁弁15を閉じるように制御
器17による制御が行われる。
【0034】また、寝込み起動時に冷媒圧縮機3内の油
と冷媒の混合物が一挙に持ち出される現象に関連し、温
度検出器16の検出値と圧力検出器18の圧力検出値に
対する前述の所定条件が成立する。このときの制御器1
7の動作による第二電磁弁15の開放によって、短時間
の間に油が冷媒圧縮機3へ戻される。このため、冷凍装
置に適正な油量が保持されているにも関わらず、管理者
が油を補充する行為が抑止されるので、冷媒圧縮機3内
が油量過多になることによって発生する故障、すなわち
冷媒圧縮機の油面計の低下に基づく、人為的であって二
次的な不具合の発生を未然に防止することができる。
【0035】この発明は以上説明したように、冷媒圧縮
機、油分離器、凝縮器、減圧装置、蒸発器及び気液分離
器を順次接続して循環路を形成した冷媒回路を備え、冷
媒回路は、気液分離器の上部接続部と冷媒圧縮機の吸入
口とを接続する吸入管路と、この吸入管路と油分離器の
下部接続部とを接続し吸入管路寄りに第一電磁弁が次い
で毛細管が配置された油戻し管路とを備え、油戻し管路
は、毛細管と並列に配置された第二電磁弁をさらに備
え、冷媒圧縮機は、この冷媒圧縮機内の油量を認識する
ための油面計を備え、外部から油を給油することができ
るように形成され、油分離器は、この油分離器内の温度
を検出する温度検出器を備え、第二電磁弁は、温度検出
器の検出する温度に対応して開閉するように制御器によ
り制御されたものである。
【0036】これによって、油分離器の温度検出器によ
って検出された温度が、通常運転時よりも低い所定温度
に達したときに制御器の動作によって第二電磁弁を開放
する。これにより、油の大部分は毛細管を通過せずに第
二電磁弁側を通って冷媒圧縮機に還流する。したがっ
て、油と液冷媒が混合した状態での起動時における油戻
り不良により、冷媒圧縮機内の油が不足することに起因
して生じる故障を未然に防止する効果がある。
【0037】また、寝込み起動すると冷媒圧縮機内の油
と冷媒が一挙に持ち出されるので、冷媒圧縮機の油面計
内に油面が見えなくなる。この状態が長時間続くと冷凍
装置の管理者が油を補充する。しかし、油の補充後に運
転状態が正常に復帰して油分離器から冷媒圧縮機へ油が
正常に戻るようになると、冷媒圧縮機内が油量過多とな
って故障発生の原因となる。
【0038】このような不具合に対して、油分離器の下
部接続部からの冷媒圧縮機の吸入口へ毛細管をバイパス
すると冷媒圧縮機の能力低下が大きくなる。このため、
第二電磁弁を常時開けておくことはできないので、油分
離器の温度検出器が検出した温度が通常値からなる所定
値に達したときに、第二電磁弁を閉じるように制御器に
よる制御が行われる。
【0039】このため、短時間の間に油が冷媒圧縮機へ
戻されるので、冷凍装置に適正な油量が保持されている
にも関わらず、管理者が油を補充する行為が抑制され
る。したがって、冷媒圧縮機内が油量過多になることに
よって発生する故障、すなわち冷媒圧縮機の油面計の低
下に基づく、人為的であって二次的な不具合の発生を未
然に防止する効果がある。
【0040】また、この発明は以上説明したように、
媒圧縮機、油分離器、凝縮器、減圧装置、蒸発器及び気
液分離器を順次接続して循環路を形成した冷媒回路を備
え、冷媒回路は、気液分離器の上部接続部と冷媒圧縮機
の吸入口とを接続する吸入管路と、この吸入管路と油分
離器の下部接続部とを接続し吸入管路寄りに第一電磁弁
が次いで毛細管が配置された油戻し管路とを備え、油戻
し管路は、毛細管と並列に配置された第二電磁弁をさら
に備え、油分離器は、この油分離器内の温度を検出する
温度検出器と、この油分離器内の圧力を検出する圧力検
出器とを備え、第二電磁弁は、温度検出器の検出する温
度と圧力検出器の検出する圧力に対する飽和温度との高
低に対応して開閉するように制御器により制御されたも
のである。
【0041】これによって、温度検出器の検出温度と圧
力検出器の検出圧力に対する飽和温度の差が飽和状態相
当の所定値に達したときに制御器の動作によって第二電
磁弁を開放する。したがって、油の大部分は毛細管を通
過せずに第二電磁弁側を通って冷媒圧縮機に還流する。
そして、油と液冷媒が混合した状態を精度よく検出する
ことができ、油と液冷媒の混合状態での起動時における
油戻り不良によって、冷媒圧縮機内の油が不足すること
に起因して生じる故障を未然に防止する効果がある。
【0042】また、寝込み起動すると冷媒圧縮機内の油
と冷媒が一挙に持ち出されるので、冷媒圧縮機の油面計
内に油面が見えなくなる。この状態が長時間続くと冷凍
装置の管理者が油を補充する。しかし、油の補充後に運
転状態が正常に復帰して油分離器から冷媒圧縮機へ油が
正常に戻るようになると、冷媒圧縮機内が油量過多とな
って故障発生の原因となる。
【0043】このような不具合に対して、油分離器の下
部接続部からの冷媒圧縮機の吸入口へ毛細管をバイパス
すると冷媒圧縮機の能力低下が大きくなる。このため、
第二電磁弁を常時開けておくことはできないので、油分
離器の温度検出器が検出した温度が通常値からなる所定
値に達したときに、第二電磁弁を閉じるように制御器に
よる制御が行われる。
【0044】このため、短時間の間に油が冷媒圧縮機へ
戻されるので、冷凍装置に適正な油量が保持されている
にも関わらず、管理者が油を補充する行為が抑制され
る。したがって、冷媒圧縮機内が油量過多になることに
よって発生する故障、すなわち冷媒圧縮機の油面計の低
下に基づく、人為的であって二次的な不具合の発生を未
然に防止する効果がある。
【0045】また、この発明は以上説明したように、
媒圧縮機、油分離器、凝縮器、減圧装置、蒸発器及び気
液分離器を順次接続して循環路を形成した冷媒回路を備
え、冷媒回路は、気液分離器の上部接続部と冷媒圧縮機
の吸入口とを接続する吸入管路と、この吸入管路と油分
離器の下部接続部とを接続し吸入管路寄りに第一電磁弁
が次いで毛細管が配置された油戻し管路とを備え、油戻
し管路は、毛細管と並列に配置された第二電磁弁をさら
に備え、油分離器は、この油分離器内の温度を検出する
温度検出器と、この油分離器内の圧力を検出する圧力検
出器とを備え、第二電磁弁は、温度検出器の検出する温
度と、温度検出器の検出する温度と上記圧力検出器の検
出する圧力に対する飽和温度との高低と、に対応して開
閉するように制御器により制御されたものである。
【0046】これによって、温度検出器の検出値が低下
し通常運転時よりも低い所定値に達し、かつ温度検出器
の検出温度と圧力検出器の検出圧力に対する飽和温度の
差が飽和状態相当の所定値に達したときに制御器の動作
によって第二電磁弁を開放する。したがって、油の大部
分は毛細管を通過せずに第二電磁弁側を通って還流す
る。そして、油と液冷媒が混合した状態を精度よく検出
することができ、油と液冷媒の混合状態での起動時にお
ける油戻り不良によって、冷媒圧縮機内の油が不足する
ことに起因して生じる故障を未然に防止する効果があ
る。
【0047】また、寝込み起動すると冷媒圧縮機内の油
と冷媒が一挙に持ち出されるので、冷媒圧縮機の油面計
内に油面が見えなくなる。この状態が長時間続くと冷凍
装置の管理者が油を補充する。しかし、油の補充後に運
転状態が正常に復帰して油分離器から冷媒圧縮機へ油が
正常に戻るようになると、冷媒圧縮機内が油量過多とな
って故障発生の原因となる。
【0048】このような不具合に対して、油分離器の下
部接続部からの冷媒圧縮機の吸入口へ毛細管をバイパス
すると冷媒圧縮機の能力低下が大きくなる。このため、
第二電磁弁を常時開けておくことはできないので、油分
離器の温度検出器が検出した温度が通常値からなる所定
値に達したときに、第二電磁弁を閉じるように制御器に
よる制御が行われる。
【0049】このため、短時間の間に油が冷媒圧縮機へ
戻されるので、冷凍装置に適正な油量が保持されている
にも関わらず、管理者が油を補充する行為が抑制され
る。したがって、冷媒圧縮機内が油量過多になることに
よって発生する故障、すなわち冷媒圧縮機の油面計の低
下に基づく、人為的であって二次的な不具合の発生を未
然に防止する効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1を示す冷媒回路図。
【図2】 この発明の実施の形態2を示す冷媒回路図。
【図3】 従来の冷凍装置を示す冷媒回路図。
【符号の説明】
1 冷媒回路、3 冷媒圧縮機、5 油分離器、6 凝
縮器、7 減圧装置、8 蒸発器、10 気液分離器、
11 吸入管路、12 油戻し管路、13 第一電磁
弁、14 毛細管、15 第二電磁弁、16 温度検出
器、17 制御器、18 圧力検出器。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 冷媒圧縮機、油分離器、凝縮器、減圧装
    置、蒸発器及び気液分離器を順次接続して循環路を形成
    した冷媒回路を備え、 上記冷媒回路は、 上記気液分離器の上部接続部と上記冷
    媒圧縮機の吸入口とを接続する吸入管路と、この吸入管
    路と上記油分離器の下部接続部とを接続し上記吸入管路
    寄りに第一電磁弁が次いで毛細管が配置された油戻し管
    路とを備え、 上記油戻し管路は、上記 毛細管と並列に配置された第二
    電磁弁をさらに備え、 上記冷媒圧縮機は、この冷媒圧縮機内の油量を認識する
    ための油面計を備え、外部から油を給油することができ
    るように形成され、 上記油分離器は、この油分離器内の温度を検出する温度
    検出器を備え、 上記第二電磁弁は、上記温度検出器の検出する温度に対
    応して開閉するように制御器により制御されたことを特
    徴とする 冷凍装置。
  2. 【請求項2】 冷媒圧縮機、油分離器、凝縮器、減圧装
    置、蒸発器及び気液分離器を順次接続して循環路を形成
    した冷媒回路を備え、 上記冷媒回路は、上記気液分離器の上部接続部と上記冷
    媒圧縮機の吸入口とを接続する吸入管路と、この吸入管
    路と上記油分離器の下部接続部とを接続し上記吸入管路
    寄りに第一電磁弁が次いで毛細管が配置された油戻し管
    路とを備え、 上記油戻し管路は、上記毛細管と並列に配置された第二
    電磁弁をさらに備え、 上記油分離器は、この油分離器内の温度を検出する温度
    検出器と、この油分離器内の圧力を検出する圧力検出器
    とを備え、 上記第二電磁弁は、上記温度検出器の検出する温度と上
    記圧力検出器の検出する圧力に対する飽和温度との高低
    に対応して開閉するように制御器により制御されたこと
    を特徴とする 冷凍装置。
  3. 【請求項3】 冷媒圧縮機、油分離器、凝縮器、減圧装
    置、蒸発器及び気液分離器を順次接続して循環路を形成
    した冷媒回路を備え、 上記冷媒回路は、上記気液分離器の上部接続部と上記冷
    媒圧縮機の吸入口とを接続する吸入管路と、この吸入管
    路と上記油分離器の下部接続部とを接続し上記吸入管路
    寄りに第一電磁弁が次いで毛細管が配置された油戻し管
    路とを備え、 上記油戻し管路は、上記毛細管と並列に配置された第二
    電磁弁をさらに備え、 上記油分離器は、この油分離器内の温度を検出する温度
    検出器と、この油分離器内の圧力を検出する圧力検出器
    とを備え、 上記第二電磁弁は、上記温度検出器の検出する温度と、
    上記温度検出器の検出する温度と上記圧力検出器の検出
    する圧力に対する飽和温度との高低と、に対応して開閉
    するように制御器により制御されたことを特徴とする
    凍装置。
JP10850597A 1997-04-25 1997-04-25 冷凍装置 Expired - Fee Related JP3228892B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10850597A JP3228892B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 冷凍装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10850597A JP3228892B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 冷凍装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH10300246A JPH10300246A (ja) 1998-11-13
JP3228892B2 true JP3228892B2 (ja) 2001-11-12

Family

ID=14486489

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10850597A Expired - Fee Related JP3228892B2 (ja) 1997-04-25 1997-04-25 冷凍装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3228892B2 (ja)

Families Citing this family (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP3485006B2 (ja) * 1998-12-22 2004-01-13 三菱電機株式会社 可燃性冷媒を用いた冷凍空調装置
JP4110818B2 (ja) * 2002-04-09 2008-07-02 ダイキン工業株式会社 冷凍装置
JP5473213B2 (ja) * 2007-12-07 2014-04-16 三星電子株式会社 空気調和装置
JP5308205B2 (ja) * 2009-03-26 2013-10-09 三菱重工業株式会社 空気調和機
JP6021401B2 (ja) * 2012-04-16 2016-11-09 三菱重工業株式会社 空気調和機およびその制御装置
CN103743157B (zh) * 2014-01-09 2016-08-31 广东美的制冷设备有限公司 压缩机系统、空调器和压缩机的回油控制方法
JP6437220B2 (ja) * 2014-06-25 2018-12-12 日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 油分離装置及びこの油分離装置を用いたスクリュー圧縮機
CN105135752B (zh) * 2015-08-06 2017-11-17 Tcl空调器(中山)有限公司 压缩机系统、压缩机系统回油控制方法及装置
CN105972868B (zh) * 2016-05-19 2019-06-14 珠海格力电器股份有限公司 空调系统、空调系统控制方法及空调器
CN106440436B (zh) * 2016-11-17 2022-11-25 珠海格力电器股份有限公司 空调系统及其压缩机回油结构
CN107560238B (zh) * 2017-10-18 2023-07-04 伊马莱富(北京)制药系统有限公司 一种制冷系统的回油装置和回油方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH10300246A (ja) 1998-11-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3228892B2 (ja) 冷凍装置
JPH11118266A (ja) 冷媒回路
JPH1163694A (ja) 冷却サイクル
CN108954501B (zh) 空调机
JP2005083704A (ja) 冷凍サイクル、空気調和機
JPH10253203A (ja) 冷媒回収方法
JP4195120B2 (ja) 空気調和機
JPH07305921A (ja) 空気調和装置
JPH0526526A (ja) 二段圧縮式冷凍装置
JPH102640A (ja) 冷凍装置
JP2002364937A (ja) 冷蔵庫
JP2003194427A (ja) 冷却装置
JPH07294073A (ja) 冷凍装置
JP4153203B2 (ja) 冷却装置
JP2508842B2 (ja) 空気調和機
JP3505209B2 (ja) 冷凍装置
JP2000274840A (ja) 冷凍機
JP2001289519A (ja) 冷凍装置
JPH0282057A (ja) ヒートポンプ式空気調和機
JPH0439574A (ja) 冷凍装置
JP2001091064A (ja) 冷凍装置
JPH03263556A (ja) 多元冷凍装置
JP3360311B2 (ja) 空気調和装置
JPH1163711A (ja) マルチ空気調和装置
JP2001021242A (ja) 冷凍機

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees