JP6021401B2 - 空気調和機およびその制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、空気調和機およびその制御装置に関するものである。
従来、圧縮機、室内熱交換器、室外熱交換器、膨張弁等の要素を備えた冷媒回路を用い、都市ガス等を燃料として駆動するガスエンジンにより圧縮機を駆動して室内の冷房及び暖房などの空調運転を行うガスヒートポンプ式空気調和機が知られている。
一般的に、冷媒回路に設けられる膨張弁は、ステッピングモータなどにより駆動される電子膨張弁が用いられ、ステッピングモータに与えるパルス数を増減させることによって弁開度が制御され、冷媒回路を流れる冷媒流量が調整される。
膨張弁の弁開度は、ステッピングモータに与えた累計パルス数に基づいて判断される。しかし、一定時間以上運転を継続していると、機械的な振動、流路内のゴミ等による引っかかりの原因により、累積パルス数と実際の弁開度とに次第にずれが生じ、弁開度制御の精度が低下する。
従来、このような膨張弁の制御誤差を解消するために、例えば、電源投入後所定時間経過毎の最初の運転停止時に、膨張弁を一旦全開状態とした後、全開状態に相当するパルス数に所定の加算数を追加したパルス数を閉方向に出力することにより、膨張弁を確実に全閉状態とし、この状態を基準位置として設定する電子膨張弁の制御方法が提案されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特開平9−280696号公報 特開平9−89387号公報
ところで、連続運転が必要とされる空気調和機に対して特許文献1に記載の電子膨張弁の制御方法を適用した場合、電源投入から所定時間経過しても運転が停止されないため、膨張弁の制御誤差を解消することができない。このため、膨張弁の制御精度が次第に低下し、制御上では膨張弁を全閉にしたつもりが、実際には全閉状態とされておらず、これに起因して、液冷媒が圧縮機へ戻る液バックが繰り返し発生し、圧縮機を損傷させてしまう可能性があった。
本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであって、膨張弁の制御誤差に起因する液バックの繰り返し発生を防止し、圧縮機の損傷を未然に防ぐことのできる空気調和機およびその制御装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明は以下の手段を採用する。
本発明は、冷媒回路と、前記冷媒回路に設けられた圧縮機と、前記圧縮機から吐出される冷媒に含まれる潤滑油を分離するオイルセパレータと、前記オイルセパレータにより分離された潤滑油を貯えるオイルタンクと、前記冷媒回路に設けられた電子膨張弁とを備える空気調和機の制御装置であって、液バックを検知するための所定の液バック判定条件を満たした場合に、前記圧縮機を停止させる液バック保護制御手段と、前記液バック保護制御手段によって前記圧縮機が停止された場合に、前記電子膨張弁に対してリセットパルス数を閉める方向に与えて前記電子膨張弁を全閉状態とし、この状態の位置を全閉基準位置として設定する基準位置校正制御を行う膨張弁制御手段とを備え、前記リセットパルス数は、前記電子膨張弁を全閉状態から全開状態へするためのパルス数よりも大きなパルス数に設定され、前記液バック保護制御手段は、前記圧縮機の吐出過熱度が所定の第1規定過熱度未満となった状態が所定の第1期間経過した場合に、液バック判定フラグをオンとし、前記液バック判定フラグがオンの状態において、前記圧縮機の吐出過熱度が前記第1規定過熱度未満となった状態が前記第1期間よりも長く設定されている第2期間継続した場合、または、前記圧縮機の高圧側圧力が所定の第1規定圧力未満の場合において前記オイルタンクの温度が第1規定温度未満であり、前記圧縮機の高圧側圧力が前記第1規定圧力以上の場合において前記オイルタンクの温度が前記第1規定温度よりも高い第2規定温度未満であり、かつ、前記オイルタンクの温度の低下割合が所定の第1規定レート以下で、かつ、オイルタンク下の過熱度が所定の第2規定過熱度未満である場合、または、前記圧縮機の高圧側圧力が前記第1規定圧力未満の場合において前記オイルタンクの温度が前記第1規定温度未満であり、前記圧縮機の高圧側圧力が前記第1規定圧力以上の場合において前記オイルタンクの温度が前記第2規定温度未満であり、かつ、前記オイルタンクの温度の低下割合が前記第1規定レートよりも大きく、かつ、前記オイルタンクの温度の低下割合が前記第1規定レートよりも小さく設定されている第2規定レート以下の状態が所定の第3期間継続し、かつ、オイルタンク下の過熱度が前記第2規定過熱度未満である場合に、前記圧縮機を停止させる制御装置を提供する。
本発明によれば、液バック保護制御手段により圧縮機が停止された場合に、電子膨張弁に対してリセットパルス数を閉める方向に与える。リセットパルス数は、電子膨張弁を全閉状態から全開状態へするためのパルス数よりも大きなパルス数に設定されているので、電子膨張弁を確実に全閉状態とすることができる。そして、確実に全閉状態とされたときの位置を基準位置として新たに設定するので、長時間連続運転などに起因する位置制御誤差を解消することができ、膨張弁の制御精度を回復させることができる。
これにより、電子膨張弁の制御誤差に起因して、換言すると、電子膨張弁が確実に全閉状態とされていないことに起因して液バックが検知された場合には、液バックを防止することが可能となる。この結果、液バック保護制御手段による液バックの繰り返し検知を回避することができ、圧縮機の損傷を抑制することができる。
更に、前記液バック判定条件は、前記圧縮機の吐出側過熱度、前記オイルタンクの温度、および前記オイルタンクの温度低下の割合が判定要素として設定されている。したがって、オイルタンク温度の低下により、液バックの有無を判断でき、また、その低下割合によって液バック度合いを判断することができる。また、吐出側過熱度により、液バックによる吸入ガス飽和温度の低下を判断することができる。
上記制御装置において、前記膨張弁制御手段によって前記基準位置校正制御が実施されている期間は、前記圧縮機の運転を停止させることとしてもよい。
これにより、電子膨張弁の基準位置校正制御を正常に終了でき、電子膨張弁の制御誤差を確実に解消することができる。
上記制御装置において、前記電子膨張弁が複数設けられている場合に、前記膨張弁制御手段は、各前記電子膨張弁の基準位置校正制御を同時に行うこととしてもよい。
複数の電子膨張弁の基準位置校正制御を同時に行うので、基準位置校正制御を効率的に実行できる。
本発明は、上記いずれかの制御装置を備える空気調和機を提供する。
本発明によれば、膨張弁の制御誤差に起因する液バックの繰り返し発生を防止でき、圧縮機の損傷を未然に防ぐことができるという効果を奏する。
本発明の一実施形態に係る空気調和機の概略構成を示した図である。 本発明の一実施形態に係る空気調和機の制御装置の機能ブロック図を示した図である。
以下、本発明の一実施形態に係る空気調和機について、図を参照して説明する。本実施形態に係る空気調和機1は、ガスエンジンにより圧縮機を駆動して室内の冷房及び暖房などの空調運転を行うガスヒートポンプ式空気調和機である。なお、本発明の空気調和機はガスヒートポンプ式空気調和機に限らず、例えば、電動駆動される圧縮機を備える空気調和機であってもよい。
図1は、本発明の一実施形態に係る空気調和機の概略構成を示した図である。図1に示すように、空気調和機1は、冷媒回路2を備えている。冷媒回路2には、圧縮機3、オイルセパレータ4、四方弁5、室外熱交換器6、暖房用膨張弁7、室内熱交換器8、及び冷房用膨張弁9、レシーバ16が設けられている。このうち、圧縮機3、オイルセパレータ4、四方弁5、室外熱交換器6、レシーバ16および暖房用膨張弁7は室外機10内に、室内熱交換器8及び冷房用膨張弁9は、室内機15内に設けられている。
圧縮機3は、ガスエンジン11により駆動される。具体的には、ガスエンジン11は、圧縮機3とシャフトにより直結されており、ガスエンジン11から圧縮機3に動力が伝達されるようになっている。圧縮機3は、冷媒回路2の低圧側から低圧低温の冷媒を吸い込み、高温高圧に圧縮して高圧側へと吐出する。オイルセパレータ4は、圧縮機3から吐出された高温高圧の冷媒中に含まれている潤滑油を分離する。オイルセパレータ4により分離された潤滑油は、オイルタンク12に蓄えられ、圧縮機3へと戻される。オイルタンク12から圧縮機3へ戻される潤滑油の流量は、オイル配管Lに設けられた流量調節弁(図示略)の弁制御により調整される。
四方弁5は、例えば、パイロット圧によって駆動し、圧縮機3から吐出される高温高圧の冷媒を、冷房運転時には、室外熱交換器6側に送出し、暖房運転時には、室内熱交換器8側に送出する。
室外熱交換器6は、外気を送風する室外ファン13が付設され、冷房運転時には、圧縮機3から供給される高温高圧の冷媒と外気とを熱交換させ、冷媒を凝縮液化させる凝縮器として機能する。一方、暖房運転時には、室外熱交換器6は、暖房用膨張弁7を経ることによって断熱膨張した低温低圧の二相冷媒と外気とを熱交換させ、冷媒を蒸発ガス化させる蒸発器として機能する。
室内熱交換器8は、室内空気を送風する室内ファン14が付設され、冷房運転時には、冷房用膨張弁9を経ることによって断熱膨張した低温低圧の気液二相冷媒と空調する室内の空気とを熱交換させ、冷媒を蒸発させることにより室内空気を冷却する蒸発器として機能する。一方、暖房運転時には、室外熱交換器8は、圧縮機3から供給される高温高圧の冷媒と空調する室内の空気とを熱交換させ、冷媒を凝縮させることにより室内空気を加熱する凝縮器として機能する。
暖房用膨張弁7および冷房用膨張弁9は、例えば、図示しないステッピングモータからのパルス電流によって弁開度が制御される電子膨張弁である。より具体的には、暖房用膨張弁7および冷房用膨張弁9は、全閉状態が基準位置(0パルス)として設定され、ステッピングモータへの累計パルス数によって弁開度が制御される。例えば、開く方向へ制御される場合には正のパルスが与えられ、閉じる方向へ制御される場合には負のパルスが与えられる。
このような空気調和装置1では、冷房運転時においては、実線矢印で示すように、室外機10に設けられた圧縮機3から吐出された高温・高圧の冷媒が、オイルセパレータ4、四方弁5を経て室外熱交換器6に送られ、ここで外気と熱交換することによって凝縮液化して液冷媒となり、室内機15内に流入する。そして、液冷媒は、冷房用膨張弁9を通過する過程で、断熱膨張した後、室内熱交換器8へ送られ、ここで室内空気を冷却することによって蒸発気化する。室内熱交換器8において吸熱してガスになった冷媒は、室外機10内に戻され、四方弁5、レシーバ16を経て、圧縮機3に送られる。
一方、暖房運転時においては、点線矢印で示すように、室外機10に設けられた圧縮機3から吐出された高温・高圧の冷媒が、オイルセパレータ4、四方弁5を経て室内機15内に設けられた室内熱交換器8に送られる。室内熱交換器8において外気と熱交換することによって凝縮液化された液冷媒は、室外機10に戻される。室外機10において、液冷媒は、暖房用膨張弁7を通過する過程で、断熱膨張した後に、室外熱交換器6へ送られ、ここで大気と熱交換することで採熱し、蒸発気化する。室外熱交換器6において吸熱してガスになった冷媒は、四方弁5、レシーバ16を経て、圧縮機3に送られる。
空気調和装置1には、オイルタンク12内の圧力を計測する圧力センサ21、オイルタンク内の温度を計測する温度センサ22、圧縮機3から吐出される高圧側の冷媒圧力を計測する圧力センサ23、圧縮機3の吐出側の冷媒温度を計測する温度センサ24が設けられている。これらセンサによる計測値は、空気調和機の制御装置30に出力される。
制御装置30は、四方弁5の切り替え、圧縮機3の回転数、室内ファン14の回転数、室外ファン13の回転数、冷房用膨張弁9の開度、暖房用膨張弁7の開度等を制御する。
制御装置30は、例えば、コンピュータであり、CPU(中央演算処理装置)、RAM(Random Access Memory)等の主記憶装置、補助記憶装置、外部の機器と通信を行うことにより情報の授受を行う通信装置などを備えている。
補助記憶装置は、コンピュータ読取可能な記録媒体であり、例えば、磁気ディスク、光磁気ディスク、CD−ROM、DVD−ROM、半導体メモリ等である。この補助記憶装置には、各種プログラムが格納されており、CPUが補助記憶装置から主記憶装置にプログラムを読み出し、実行することにより種々の処理を実現させる。
図2は、制御装置30が備える機能の一部を示した機能ブロック図である。図2に示されるように、制御装置30は、液バック保護制御部31と、膨張弁制御部32とを備えている。ここで、図2に示した各部により実現される後述の各種処理は、CPUが補助記憶装置に記憶されている各種プログラムを主記憶装置に読み出して実行することにより実現されるものである。
液バック保護制御部31は、液バックを判定するための液バック判定条件を予め保有しており、この液バック判定条件を満たした場合に、圧縮機3を停止させる。
液バック判定条件には、圧縮機3の吐出側過熱度、オイルタンク12の温度、およびオイルタンク12の温度低下の割合が判定要素として設定される。
例えば、液バック保護制御部31は、圧力センサ24および温度センサ24からの計測値を用いて圧縮機3の吐出側過熱度を得、この吐出側過熱度が予め設定されている第1規定過熱度未満である状態が所定の第1期間維持されているか否かを判定する。ここで、第1規定過熱度、第1期間は、運用に応じて任意に決定される値であり、例えば、第1規定過熱度は2℃以上12℃以下の範囲で設定され、第1期間は20秒以上40秒以下の範囲で設定される。
上記条件を満たした場合には、液バック判定フラグをオンとし、この状態において、更に、以下の条件1から条件3のいずれかの条件を満たすか否かを判定し、いずれかの条件を満たした場合に圧縮機を停止させる。
条件1:圧縮機吐出過熱度<第1規定過熱度の状態が第2期間継続。
条件2:圧縮機吐出側圧力<第1規定圧力の場合にオイルタンク温度<第1規定温度、かつ、圧縮機吐出側圧力≧第1規定圧力の場合にオイルタンク温度<第2規定温度、かつ、オイルタンク温度の低下割合≦第1規定レート、かつ、オイルタンク下の過熱度<第2規定過熱度。
条件3:圧縮機吐出側圧力<第1規定圧力の場合にオイルタンク温度<第1規定温度、かつ、圧縮機吐出側圧力≧第1規定圧力の場合にオイルタンク温度<第2規定温度、かつ、オイルタンク温度の低下割合>第1規定レート、かつ、オイルタンク温度の低下割合≦第2規定レートの状態が第3期間継続し、かつ、オイルタンク下の過熱度<第2規定過熱度。
上記条件1から条件3において、第1規定圧力、第1規定温度、第2規定温度(第1規定温度<第2規定温度)、第1規定レート、第2規定レート(第1規定レート>第2規定レート)、第2規定過熱度、および第3期間は、運用に応じて任意に決定される値である。
例えば、第1規定圧力は2.0MPa以上3.0MPa以下の範囲で設定され、第1規定温度は45℃以上50℃以下の範囲で設定され、第2規定温度は55℃以上65℃以下の範囲で設定され、第1規定レートは−1℃/10秒以下に設定され、第2規定レートは−0.5℃/10秒に設定され、第2規定過熱度は15deg以上25deg以下の範囲で設定され、第3期間は60秒に設定される。
また、条件2におけるオイルタンク下の過熱度は、圧力センサ21および温度センサ22の計測値から算出される。具体的には、圧力センサ21の計測値から圧力温度表を用いて飽和温度を得、飽和温度と温度センサ22の計測値との差分を算出することで過熱度を得る。
ここで、液バック保護制御部31は、上記条件1から条件3のいずれかの条件が満たされた場合であっても、(a)起動時における圧縮機の回転数上昇制御中、(b)起動時における圧縮機の回転数上昇制御終了から5分間、(c)冷房油戻し制御終了から5分間、(d)暖房油戻し制御終了から5分間、(e)デフロスト制御終了から5分間のいずれかの場合に該当する場合には、液バック保護制御を行わない。すなわち、上記(a)から(e)のいずれかに該当する場合には、圧縮機3を停止させず、運転状態を維持する。
液バック保護制御部31は、液バック保護により圧縮機3を停止させた場合、所定期間(例えば、3分)経過すると、スタータによる液追い出し運転を実施し、その後、圧縮機3を再起動させる。そして、再起動の後も上述した液バック判定条件を満たすか否かを繰り返し判定し、条件を満たした場合には圧縮機3を停止させる。この場合において、液バック保護制御部31は、連続して液バック判定が検知され、所定期間内に圧縮機3を4回停止した場合には、エラー通知を行うと共に空気調和機の運転を停止する。
膨張弁制御部32は、液バック保護制御部31によって液バック判定条件を満たすと判定され、圧縮機3が停止された場合に、基準位置校正制御を行う。
基準位置校正制御では、暖房用膨張弁7および冷房用膨張弁9に対して、リセットパルス数を閉める方向に与え、暖房用膨張弁7および冷房用膨張弁9を全閉状態とする。そして、この全閉状態での位置を全閉基準位置として設定する。
ここで、リセットパルス数は、通常運転時において、その電子膨張弁を全閉状態から全開状態へするためのパルス数よりも大きなパルス数に設定されている。例えば、電子膨張弁が480パルスで全閉状態から全開状態とされる場合、リセットパルス数は少なくとも480パルスよりも大きな値に設定される。リセットパルス数は、例えば、全閉状態から全開状態とするパルス数の1.5倍程度に設定されており、一例として、704パルスが挙げられる。
このような空気調和機1によれば、空気調和機の運転中において、液バック保護制御部31により液バックが発生しているか否かが判定され、上述した液バック判定条件を満たした場合、すなわち、液バックフラグがオンの状態において、上記条件1から条件3のいずれかの条件を満たした場合に、圧縮機3が停止される。
液バック保護制御により圧縮機3が停止された場合には、膨張弁制御部32により基準位置校正制御が開始され、暖房用膨張弁7および冷房用膨張弁9に対して閉める方向にリセットパルス数が与えられる。これにより、暖房用膨張弁7および冷房用膨張弁9は確実に全閉状態とされ、全閉状態の位置が基準全閉位置として設定される。
基準位置校正制御が終了すると、膨張弁制御部32は、液バック保護制御部31に対して基準位置校正制御が終了した旨を通知する。液バック保護制御部31は、液バック保護制御による圧縮機3の停止が4回未満であり、かつ、圧縮機3の停止から3分経過後であり、かつ、膨張弁制御部32から基準位置校正制御の終了通知を受信した場合に、液バックフラグをオフにして、圧縮機3を再起動させる。これにより、少なくとも基準位置校正制御が終了するまでは、圧縮機3は再起動されないこととなる。
そして、圧縮機3の運転中において液バック保護制御部31では上述した液バックの判定処理が繰り返し行われ、この判定結果に応じて圧縮機の運転停止が行われることとなり、液バック保護制御による圧縮機停止が行われる度に、膨張弁制御部32による基準位置校正制御が実行されることとなる。
以上説明したように、本実施形態に係る空気調和機1によれば、液バック保護制御により圧縮機3が停止された場合に、暖房用膨張弁7および冷房用膨張弁9に対してリセットパルス数を弁が閉じる方向に与えるので、これら電子膨張弁を確実に全閉状態とすることができる。そして、確実に全閉状態とされたときの位置を基準位置として新たに設定するので、位置制御誤差を解消することができ、膨張弁の制御精度を回復させることができる。
これにより、暖房用膨張弁7および冷房用膨張弁9を弁開度指令に基づいて一定の精度をもって制御することができ、全閉指令の場合には確実に全閉状態とすることが可能となる。この結果、これらの電子膨張弁が制御誤差により全閉状態とされていないことに起因する液バックを防止することが可能となる。
この結果、液バック保護制御部31により連続して液バックが判定されることを防止することができ、液バックに起因する、及び、液バック保護制御が繰り返し実施されることによる圧縮機の損傷を回避することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に限定されるものではなく、本発明の技術的思想を逸脱しない範囲で、適宜必要に応じて変形実施、変更実施、および組み合わせて実施することができる。
1 空気調和機
2 冷媒回路
3 圧縮機
4 オイルセパレータ
5 四方弁
6 室外熱交換器
7 暖房用膨張弁
8 室内熱交換器
9 冷房用膨張弁
11 ガスエンジン
12 オイルタンク
16 レシーバ
21、23 圧力センサ
22、24 温度センサ
30 制御装置
31 液バック保護制御部
32 膨張弁制御部

Claims (4)

  1. 冷媒回路と、前記冷媒回路に設けられた圧縮機と、前記圧縮機から吐出される冷媒に含まれる潤滑油を分離するオイルセパレータと、前記オイルセパレータにより分離された潤滑油を貯えるオイルタンクと、前記冷媒回路に設けられた電子膨張弁とを備える空気調和機の制御装置であって、
    液バックを検知するための所定の液バック判定条件を満たした場合に、前記圧縮機を停止させる液バック保護制御手段と、
    前記液バック保護制御手段によって前記圧縮機が停止された場合に、前記電子膨張弁に対してリセットパルス数を閉める方向に与えて前記電子膨張弁を全閉状態とし、この状態の位置を全閉基準位置として設定する基準位置校正制御を行う膨張弁制御手段と
    を備え、
    前記リセットパルス数は、前記電子膨張弁を全閉状態から全開状態へするためのパルス数よりも大きなパルス数に設定され
    前記液バック保護制御手段は、前記圧縮機の吐出過熱度が所定の第1規定過熱度未満となった状態が所定の第1期間経過した場合に、液バック判定フラグをオンとし、
    前記液バック判定フラグがオンの状態において、
    前記圧縮機の吐出過熱度が前記第1規定過熱度未満となった状態が前記第1期間よりも長く設定されている第2期間継続した場合、または、
    前記圧縮機の高圧側圧力が所定の第1規定圧力未満の場合において前記オイルタンクの温度が第1規定温度未満であり、前記圧縮機の高圧側圧力が前記第1規定圧力以上の場合において前記オイルタンクの温度が前記第1規定温度よりも高い第2規定温度未満であり、かつ、前記オイルタンクの温度の低下割合が所定の第1規定レート以下で、かつ、オイルタンク下の過熱度が所定の第2規定過熱度未満である場合、または、
    前記圧縮機の高圧側圧力が前記第1規定圧力未満の場合において前記オイルタンクの温度が前記第1規定温度未満であり、前記圧縮機の高圧側圧力が前記第1規定圧力以上の場合において前記オイルタンクの温度が前記第2規定温度未満であり、かつ、前記オイルタンクの温度の低下割合が前記第1規定レートよりも大きく、かつ、前記オイルタンクの温度の低下割合が前記第1規定レートよりも小さく設定されている第2規定レート以下の状態が所定の第3期間継続し、かつ、オイルタンク下の過熱度が前記第2規定過熱度未満である場合に、前記圧縮機を停止させる制御装置。
  2. 前記膨張弁制御手段によって前記基準位置校正制御が実施されている期間は、前記圧縮機の運転を停止させる請求項1に記載の制御装置。
  3. 前記冷媒回路に複数の前記電子膨張弁が設けられている場合において、前記膨張弁制御手段は、各前記電子膨張弁の基準位置校正制御を同時に行う請求項1または請求項2に記載の制御装置。
  4. 請求項1から請求項のいずれかに記載の制御装置を備える空気調和機。
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