JP3228830U - 足踏み式手指消毒装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】足への負担が少なく、ペダルが踏み易く、構成が単純な足踏み式手指消毒装置を提供する。【解決手段】テーブル部本体20と、テーブル部本体20の床面側に設けられる足踏み式のペダル26と、ペダル26の踏込みと解放によって上下にスライド可能な連結部材27と、スプレー式噴霧器10の消毒液容器を設置するための容器設置台31と、テーブル部本体20の容器設置台上方に設けられる押下部材28と、テーブル部本体20の容器設置台背面側に設けられると共に、ペダル26のテーブル部本体20背面側の部位に連結された復元力用ゴム29とを備える。押下部材28は、ペダル26の足踏みと連動して、容器設置台31に設置されたスプレー式噴霧器10の押しヘッドを押し込む。【選択図】図1
Description
本考案は、スプレー式噴霧器を用いた手指消毒液を噴霧する手指消毒装置に関し、特に足踏み式で操作できるようにした足踏み式手指消毒装置に関する。
現在、新型コロナウイルス感染症(COVID−19)の感染防止が、日本国内や欧米諸国・ブラジル・アフリカ諸国において大きな社会問題となっている。日本国内では、その予防策の一つとして、手指を消毒するためのアルコール消毒液を噴霧するスプレー式噴霧器が用いられている。また、アルコール消毒液のスプレー式噴霧器は、インフルエンザの感染防止にも用いられている。
スプレー式噴霧器は、樹脂製ボトル内の消毒液を手動操作で噴霧する手動式のものが広く流通しており、会社、学校、病院、図書館、公民館等、不特定多数の人が利用する施設の入り口や洗面所等に設置されて、施設利用者が自由に使用できるようになっている。
スプレー式噴霧器は、樹脂製ボトル内の消毒液を手動操作で噴霧する手動式のものが広く流通しており、会社、学校、病院、図書館、公民館等、不特定多数の人が利用する施設の入り口や洗面所等に設置されて、施設利用者が自由に使用できるようになっている。
しかし、手動式の場合、手に荷物を持っていると手動操作しにくいとか、片方の手でスプレー式噴霧器を操作するため消毒液を両手に同時に噴霧しにくいといった難点がある。
これら難点を解消すべく、ペダルを足で踏むとスプレー式噴霧器の押しボタン(ヘッド)が押されて、消毒液が噴霧されるようにした足踏み式手指消毒装置が開発されている(特許文献1〜3参照)。
これら難点を解消すべく、ペダルを足で踏むとスプレー式噴霧器の押しボタン(ヘッド)が押されて、消毒液が噴霧されるようにした足踏み式手指消毒装置が開発されている(特許文献1〜3参照)。
特許文献1に開示された足踏み式手指消毒装置は、ペダルを踏むとスプレー式噴霧器の押しボタンが押されてスプレー式噴霧器内の消毒液が噴霧される。しかし、押しボタンを押す力がそのまま足にかかるため足への負担が大きいという難点があった。特に、押しボタンの降下速度よりも速くペダルを踏むと、足にかかる負担が大きくなるという課題があった。
特許文献2に開示された足踏み式手指消毒装置は、特許文献1に開示された足踏み式手指消毒装置の課題を解決したものである。しかし、シャフトの一部に撓み部が設けられ、撓み部はペダルを足踏みすることによりシャフトが無理に引き下げられると撓むようにした構成としたので、構成が複雑になるという課題を生ずる。
特許文献2に開示された足踏み式手指消毒装置は、特許文献1に開示された足踏み式手指消毒装置の課題を解決したものである。しかし、シャフトの一部に撓み部が設けられ、撓み部はペダルを足踏みすることによりシャフトが無理に引き下げられると撓むようにした構成としたので、構成が複雑になるという課題を生ずる。
また、特許文献1に開示された足踏み式手指消毒装置では、消毒液を噴霧する毎に、消毒液ボトルの頭頂部に配置するノズルが下降するため、ノズルから噴霧する消毒液を受け取りにくいという課題がある。そこで、特許文献3に開示された足踏み式手指消毒装置では、ペダルを足踏みする消毒液ボトルが上昇する構成として、ノズルが静止した状態でも消毒液を噴霧できる構成としている。しかし、消毒液ボトルが大型化した場合、消毒液ボトルを押し上げるためのペダルを足踏みする力が必要になるという課題がある。
本考案は、上記の従来装置の課題を解決したもので、足への負担が少なく、ペダルが踏み易く、構成が単純な足踏み式手指消毒装置を提供することにある。
本考案は、上記の従来装置の課題を解決したもので、足への負担が少なく、ペダルが踏み易く、構成が単純な足踏み式手指消毒装置を提供することにある。
本考案の足踏み式手指消毒装置は、例えば図1〜図2に示すように、ペダルを踏込みすることによってスプレー式噴霧器10を加圧して、スプレー式噴霧器内の液体を噴霧可能な足踏み式手指消毒装置であって、テーブル部本体20と、テーブル部本体20の床面側に設けられる足踏み式のペダル26と、ペダル26の踏込みと解放によって上下にスライド可能な連結部材27と、スプレー式噴霧器10の消毒液容器12を設置するための容器設置台31と、テーブル部本体20の容器設置台上方に設けられる押下部材28と、テーブル部本体20の容器設置台背面側に設けられる復元力用ゴム29であって、ペダル26のテーブル部本体20背面側の部位に連結された復元力用ゴム29と、を備え、押下部材28は、ペダル26の足踏みと連動して、容器設置台31に設置されたスプレー式噴霧器10の押しヘッド15を押し込むと共に、ペダル26を足踏みから解放すると、押下部材28は前記押しヘッドの押し込みを解除するように構成してある。
本考案の足踏み式手指消毒装置において、好ましくは、容器設置台31は昇降機構部32を有し、昇降機構部32によって、前記スプレー式噴霧器の押しヘッドと押下部材28の高さ方向の位置合わせをできるように構成するとよい。
本考案の足踏み式手指消毒装置において、好ましくは、容器設置台31は、高さ寸法が500mm〜900mmであるとよい。
本考案の足踏み式手指消毒装置において、好ましくは、容器設置台31は、高さ寸法が500mm〜900mmであるとよい。
本考案の足踏み式手指消毒装置は次のような効果がある。
(1)テーブル部本体は、鏡台付の化粧台と類似の形状をしており、これに足踏み式ペダルとスプレー式噴霧器の容器の操作機構を設ければよいので、構造が簡単であると共に、デザイン性も良好にできる。
(2)昇降機構部によって、スプレー式噴霧器の押しヘッドと押下部材の高さ方向の位置合わせをできるように構成すると、様々な形状のスプレー式噴霧器に適合するように、昇降機構部と押下部材の位置合わせの調整ができる。
(1)テーブル部本体は、鏡台付の化粧台と類似の形状をしており、これに足踏み式ペダルとスプレー式噴霧器の容器の操作機構を設ければよいので、構造が簡単であると共に、デザイン性も良好にできる。
(2)昇降機構部によって、スプレー式噴霧器の押しヘッドと押下部材の高さ方向の位置合わせをできるように構成すると、様々な形状のスプレー式噴霧器に適合するように、昇降機構部と押下部材の位置合わせの調整ができる。
以下、実施の形態を示す図面に基づき本考案を詳説する。
本考案に係る手指消毒装置は、図1、図2に示すように、消耗品である消毒液を噴霧する手指消毒液ボトル10と、テーブル部本体20を有している。本考案に係る手指消毒装置は、学校、病院、公共施設、オフィスビル、レストラン等の入口や、一般家庭の玄関等に設置するのに好適である。
本考案に係る手指消毒装置は、図1、図2に示すように、消耗品である消毒液を噴霧する手指消毒液ボトル10と、テーブル部本体20を有している。本考案に係る手指消毒装置は、学校、病院、公共施設、オフィスビル、レストラン等の入口や、一般家庭の玄関等に設置するのに好適である。
手指消毒液ボトル10は、例えば図4に示すような、スプレー式噴霧器に相当するもので、市販の消毒液ボトルを用いるとよい。手指消毒液ボトル10は、消毒液容器12、噴射ノズル14、押しヘッド15、復元スプリング16、噴霧用チューブ18、噴霧器キャップ19を有している。
消毒液容器12は、消毒用アルコールのような手指消毒液Aを収容している。消毒液容器12の形状は、収容する手指消毒液Aの薬液量に応じて各種の大きさがあり、例えば薬液量として500mL、1L、2L等が収容される。噴射ノズル14は、手指消毒液Aを霧状として吐出するものである。押しヘッド15は、空気圧により消毒液容器12内の手指消毒液Aを押圧できる構造とすると共に、噴射ノズル14を前方突出状に有する。
復元スプリング16は、押しヘッド15を常時上方へ弾発付勢する力を付与する。噴霧用チューブ18は、消毒液容器12の底部から噴霧器キャップ19をへて噴射ノズル14まで至るもので、消毒液容器12内の手指消毒液Aを吸い上げて噴射ノズル14まで送る。噴霧器キャップ19は、消毒液容器12の押しヘッド15側に設けられたもので、着脱式として消毒液容器12内に手指消毒液Aを補給できる構造としている。噴霧器キャップ19は、噴射ノズル14、押しヘッド15、復元スプリング16、噴霧用チューブ18と一体構造とすることで、手指消毒液Aの補給が容易になる。
消毒液容器12は、消毒用アルコールのような手指消毒液Aを収容している。消毒液容器12の形状は、収容する手指消毒液Aの薬液量に応じて各種の大きさがあり、例えば薬液量として500mL、1L、2L等が収容される。噴射ノズル14は、手指消毒液Aを霧状として吐出するものである。押しヘッド15は、空気圧により消毒液容器12内の手指消毒液Aを押圧できる構造とすると共に、噴射ノズル14を前方突出状に有する。
復元スプリング16は、押しヘッド15を常時上方へ弾発付勢する力を付与する。噴霧用チューブ18は、消毒液容器12の底部から噴霧器キャップ19をへて噴射ノズル14まで至るもので、消毒液容器12内の手指消毒液Aを吸い上げて噴射ノズル14まで送る。噴霧器キャップ19は、消毒液容器12の押しヘッド15側に設けられたもので、着脱式として消毒液容器12内に手指消毒液Aを補給できる構造としている。噴霧器キャップ19は、噴射ノズル14、押しヘッド15、復元スプリング16、噴霧用チューブ18と一体構造とすることで、手指消毒液Aの補給が容易になる。
このように構成された手指消毒液ボトル10は、感染症の流行がない状態では、押しヘッド15を手指で操作することで、手指消毒液ボトル10を単体で使用することができる。
感染症の流行がある状態では、手指消毒液ボトル10を本考案のテーブル部本体20と共に使用することで、押しヘッド15を直接手指で操作することなく使用ができ、感染防止が図られる。
感染症の流行がある状態では、手指消毒液ボトル10を本考案のテーブル部本体20と共に使用することで、押しヘッド15を直接手指で操作することなく使用ができ、感染防止が図られる。
次に、図1〜図3を参照して、本考案のテーブル部本体20を説明する。
テーブル部本体20は、正面脚部21、背面脚部22、底面フレーム部23、置台フレーム部24、天井フレーム部25、足踏みペダル26、連結部材27、押下部材28、復元力ゴム29、テーブル部30、容器設置台31、設置台昇降機構32を備えている。
テーブル部本体20は、上部に手指消毒液ボトル10を設置するための容器設置台31を有し、手指消毒液ボトル10を押下げる昇降自在の押下部材28と、下方位置に配設した足踏みペダル26とを連動させる連結部材27を有している。
テーブル部本体20は、正面脚部21、背面脚部22、底面フレーム部23、置台フレーム部24、天井フレーム部25、足踏みペダル26、連結部材27、押下部材28、復元力ゴム29、テーブル部30、容器設置台31、設置台昇降機構32を備えている。
テーブル部本体20は、上部に手指消毒液ボトル10を設置するための容器設置台31を有し、手指消毒液ボトル10を押下げる昇降自在の押下部材28と、下方位置に配設した足踏みペダル26とを連動させる連結部材27を有している。
テーブル部本体20は、テーブル部30の高さ寸法Hは、利用者が両手を差し出し易い高さ寸法とし、例えば500mm〜900mmとして、テーブル部30の上に消毒液容器12を載置している。テーブル部本体20は、テーブル部30を保持する4脚よりなる支持機構と、テーブル部30の上方から手指消毒液ボトル10を押下げる機構を保持する上部構造とよりなる。
支持機構は、2脚よりなる正面脚部21と、2脚よりなる背面脚部22を有する。正面脚部21は、下側端面が床面に接触した状態で設置され、上側端面がテーブル部30を保持する状態で装着される。背面脚部22は、下側端面が床面に接触した状態で設置され、上側端面が天井フレーム部25を保持する状態で装着されると共に、テーブル部30の装着位置で置台フレーム部24が装着される。
底面フレーム部23と置台フレーム部24は、テーブル部30を堅固に保持すると共にテーブル部本体20を軽量化するために、設けられたものである。底面フレーム部23は、正面脚部21と背面脚部22の床面に近い側に設けられた水平部材で、足踏みペダル26を装着するための空間を形成している。置台フレーム部24は、正面脚部21と背面脚部22のテーブル部30に近い側に設けられた水平部材である。天井フレーム部25は、背面脚部22の上端に設けられた水平部材である。
支持機構は、2脚よりなる正面脚部21と、2脚よりなる背面脚部22を有する。正面脚部21は、下側端面が床面に接触した状態で設置され、上側端面がテーブル部30を保持する状態で装着される。背面脚部22は、下側端面が床面に接触した状態で設置され、上側端面が天井フレーム部25を保持する状態で装着されると共に、テーブル部30の装着位置で置台フレーム部24が装着される。
底面フレーム部23と置台フレーム部24は、テーブル部30を堅固に保持すると共にテーブル部本体20を軽量化するために、設けられたものである。底面フレーム部23は、正面脚部21と背面脚部22の床面に近い側に設けられた水平部材で、足踏みペダル26を装着するための空間を形成している。置台フレーム部24は、正面脚部21と背面脚部22のテーブル部30に近い側に設けられた水平部材である。天井フレーム部25は、背面脚部22の上端に設けられた水平部材である。
足踏みペダル26は、図3(C)に示すように、正面脚部21の底面前方に張り出した支持端部26aが床面に接触し、背面脚部22側の床面から所定のストローク高さhの位置に移動端部26bが位置するもので、上面26dには足形画像26eが設けられている。連結部材27が枢着される枢結部26cが、足形画像26eと移動端部26bの間に設けられている。
連結部材27は、一端27aが足踏みペダル26の移動端部26b近傍に枢着され、他端27bが押下部材28の略中央位置28bに枢着されたもので、例えば鋼やアルミ等の金属、プラスチック部材のような構造材で構成される棒材である。連結部材27は、足踏みペダル26の上下動を、押下部材28の上下動に伝えている。連結部材27の一端27aと他端27bは、足踏みペダル26の揺動がスムーズに押下部材28の動きと連動するように、遊嵌状に枢着されたものであるとよい。
連結部材27は、一端27aが足踏みペダル26の移動端部26b近傍に枢着され、他端27bが押下部材28の略中央位置28bに枢着されたもので、例えば鋼やアルミ等の金属、プラスチック部材のような構造材で構成される棒材である。連結部材27は、足踏みペダル26の上下動を、押下部材28の上下動に伝えている。連結部材27の一端27aと他端27bは、足踏みペダル26の揺動がスムーズに押下部材28の動きと連動するように、遊嵌状に枢着されたものであるとよい。
押下部材28は、図3(A)に示すように、天井フレーム部25に蝶番を用いて回動可能に係止される支持端28aと、連結部材27に枢着される操作入力端28bと、手指消毒液ボトル10を押下げる操作出力端28cを有する。
復元力ゴム29は、テーブル部本体20の背面脚部22の更に背面側に設けられるもので、一端29aが足踏みペダル26の移動端部26bに固定され、他端29bが天井フレーム部25に固定されたもので、足踏みペダル26に復元力を与える。即ち足踏みペダル26の支持端部26aが床面に接触した状態が、復元力ゴム29の無負荷状態の長さであり、足踏みペダル26が踏み込まれた状態では復元力ゴム29が伸張して足踏みペダル26に復元力を与える。
復元力ゴム29は、テーブル部本体20の背面脚部22の更に背面側に設けられるもので、一端29aが足踏みペダル26の移動端部26bに固定され、他端29bが天井フレーム部25に固定されたもので、足踏みペダル26に復元力を与える。即ち足踏みペダル26の支持端部26aが床面に接触した状態が、復元力ゴム29の無負荷状態の長さであり、足踏みペダル26が踏み込まれた状態では復元力ゴム29が伸張して足踏みペダル26に復元力を与える。
テーブル部30は、図3(B)に示すように、正面脚部21側に位置する手前部30aと、床面側から天井フレーム部25まで通し部材である背面脚部22を収容可能とする切欠き部30bと、連結部材27が貫通する貫通孔30cを有している。
容器設置台31は、テーブル部30の上に昇降可能に設けられた台で、手指消毒液ボトル10を設置する。設置台昇降機構32は、テーブル部30を固定部、容器設置台31を移動部とするもので、容器設置台31を上下方向に高さ調整して、手指消毒液ボトル10の高さと押下部材28との高さ合わせをする。設置台昇降機構32では、例えば棒材の外周にネジ山を設けて、テーブル部30に設けたネジ穴と螺合させて、高さ合わせをする。
容器設置台31は、テーブル部30の上に昇降可能に設けられた台で、手指消毒液ボトル10を設置する。設置台昇降機構32は、テーブル部30を固定部、容器設置台31を移動部とするもので、容器設置台31を上下方向に高さ調整して、手指消毒液ボトル10の高さと押下部材28との高さ合わせをする。設置台昇降機構32では、例えば棒材の外周にネジ山を設けて、テーブル部30に設けたネジ穴と螺合させて、高さ合わせをする。
上述した本考案の手指消毒装置の使用方法(作用)について説明する。
図1〜図3に示すように、足踏みペダル26の自然状態では支持端部26aが床面Bに接触しており、押下部材28も上昇した位置にある。そこで、設置台昇降機構32により容器設置台31をテーブル部30と接触した状態まで押し下げて、押下部材28と容器設置台31との隙間を充分にあける。そして、手指消毒液ボトル10を容器設置台31の上において、設置台昇降機構32により容器設置台31の高さを調整して、押下部材28が手指消毒液ボトル10の押しヘッド15に接触するような状態とする。
このとき、足踏みペダル26を踏み込み、押下部材28を介して手指消毒液ボトル10を押圧して、所望の噴射量が得られることを確認する。実際の噴射量と所望の噴射量との間に乖離があるときは、設置台昇降機構32により容器設置台31の高さを調整して、押下部材28が手指消毒液ボトル10の押しヘッド15に適切な圧力で接触するような状態に調整する。
図1〜図3に示すように、足踏みペダル26の自然状態では支持端部26aが床面Bに接触しており、押下部材28も上昇した位置にある。そこで、設置台昇降機構32により容器設置台31をテーブル部30と接触した状態まで押し下げて、押下部材28と容器設置台31との隙間を充分にあける。そして、手指消毒液ボトル10を容器設置台31の上において、設置台昇降機構32により容器設置台31の高さを調整して、押下部材28が手指消毒液ボトル10の押しヘッド15に接触するような状態とする。
このとき、足踏みペダル26を踏み込み、押下部材28を介して手指消毒液ボトル10を押圧して、所望の噴射量が得られることを確認する。実際の噴射量と所望の噴射量との間に乖離があるときは、設置台昇降機構32により容器設置台31の高さを調整して、押下部材28が手指消毒液ボトル10の押しヘッド15に適切な圧力で接触するような状態に調整する。
足踏みペダル26の踏み込みを解除すると、操作出力端28cが上昇して、手指消毒液ボトル10の押圧が解除される。すると、復元スプリング16により弾発付勢される押しヘッド15が上昇して、手指消毒液ボトル10からの手指消毒液Aの噴霧が停止する。押下部材28の操作出力端28cの上昇に伴って、足踏みペダル26の移動端部26bは、跳ね上がった状態で保持される。これで、手指消毒液ボトル10の設置は、完了する。
次に、操作者が、両手を噴射ノズル14の前に差し出しつつ、跳ね上がった足踏みペダル26を踏み込むと、連結部材27を介して押下部材28に下方向きの力が加わり、手指消毒液ボトル10の押しヘッド15が押し下げられる。押しヘッド15は、降下しつつ噴射ノズル14から手指消毒液Aを噴射(噴霧)し、操作者の手指を消毒する。操作者の手指に当たらなかった手指消毒液Aは、消毒用アルコールなので、仮に容器設置台31から漏れたとしても、すぐに蒸発して周囲に飛び散ることがない。
操作者が、足踏みペダル26から足を離すと、押下部材28は、再び上昇する。図4に示すように、押下部材28は、押下部材28及び連結部材27の重量Gを、手指消毒液ボトル10に常時負荷しつつ、復元スプリング16により弾発付勢される押しヘッド15の弾発付勢力Fをもって持ち上げられる構成としているので、押しヘッド15と押下部材28とが離反することなく常に当接して上昇し、噴射ノズル14が切欠部12との係合状態を離脱することがない。
テーブル部本体20に、手指消毒液Aを収納した手指消毒液ボトル10を設置しておけば、足踏みペダル26を踏んで繰り返し使用できる。また、テーブル部本体20の正面脚部21と背面脚部22から定まる外側面には、新型インフルエンザ等の感染症への注意を喚起する文章を表示したり、又は使用方法の説明、美観的デザインを施す等の装飾加工をして設置してもよい。さらに、足踏みペダル26で手指消毒液Aの噴霧を操作するので、手指にて手指消毒液ボトル10の押しヘッド15に接することがなく、衛生上好ましい。
図4に示すように、手指消毒液ボトル10は、手指消毒液ボトル10上部の押しヘッド15を下方に押し込むことで、内部に収容した手指消毒液Aを噴射ノズル14から噴霧するように構成され、一旦、押し込まれて降下した押しヘッド15を復元スプリング16の弾発付勢力Fをもって押し返し、再び押しヘッド15が上昇して、繰り返し手指消毒液Aを吐出するように構成されている。
本考案の変形実施例として、手指消毒液ボトル10に常時負荷される押下部材28及び連結部材27の重量Gを、復元スプリング16の弾発付勢力Fよりも小さく設定するとよい。このように構成すると、連結部材27の中継パイプ30に引き下げられて降下した押下部材28は、復元スプリング16の弾発付勢力Fにより持ち上げられて上昇可能である。
以上説明したように、本考案の足踏み式手指消毒装置は、噴射ノズル14を有する押しヘッド15を、常時上方へ弾発付勢する復元スプリング16を内蔵した消毒液容器12を有する手指消毒液ボトル10を設置するためのテーブル部本体20を具備する。テーブル部本体20の構成は、テーブル部30の上部に手指消毒液ボトル10を設置する容器設置台31を有し、手指消毒液ボトル10を押下げる昇降自在の押下部材28と、下方位置の足踏みペダル26とを連動させる連結部材27を有する構成としている。好ましくは、容器設置台31の高さ寸法Hを500mm〜900mm程度として、利用者が立った状態で両手に消毒液の噴霧を受け易いように構成している。
テーブル部本体20の正面脚部21と背面脚部22から定まる外側面に化粧板を設けると、連結部材27を包囲した状態でテーブル部本体20内に収納することができ、整った容姿に創作でき、景観を損なうことなく外観上の見栄えが良くなる。
また、電源等に接続することなく、繰り返し手指消毒液Aを噴霧でき、設置場所を選ばない。さらに、テーブル部本体20の外側面を装飾して色等を変更でき、デザイン性に優れる。
テーブル部本体20の正面脚部21と背面脚部22から定まる外側面に化粧板を設けると、連結部材27を包囲した状態でテーブル部本体20内に収納することができ、整った容姿に創作でき、景観を損なうことなく外観上の見栄えが良くなる。
また、電源等に接続することなく、繰り返し手指消毒液Aを噴霧でき、設置場所を選ばない。さらに、テーブル部本体20の外側面を装飾して色等を変更でき、デザイン性に優れる。
また、本考案の変形実施例のように、手指消毒液ボトル10に常時負荷される押下部材28及び連結部材27の重量Gを、復元スプリング16の弾発付勢力Fよりも小さく設定すると、弾発付勢力Fをもって押下部材28を持ち上げられる。よって、押しヘッド15と押下部材28とが離反することなく当接しながら上昇し、噴射ノズル14が切欠部12との係合状態を脱することがない。
本考案の足踏み式手指消毒装置は、スプレー式噴霧器を用いた手指消毒液を足踏み式で操作できるように構成したので、特に新型コロナウイルス感染症(COVID−19)の感染防止のように、手指や皮膚を介した接触感染のような態様への感染防止に好適である。
10 手指消毒液ボトル(スプレー式噴霧器)
12 消毒液容器
14 噴射ノズル
15 押しヘッド
16 復元スプリング
18 噴霧用チューブ
19 噴霧器キャップ
20 テーブル部本体
26 足踏みペダル
27 連結部材
28 押下部材
29 復元力ゴム
30 テーブル部
31 容器設置台
32 昇降機構部
H テーブル高さ寸法
12 消毒液容器
14 噴射ノズル
15 押しヘッド
16 復元スプリング
18 噴霧用チューブ
19 噴霧器キャップ
20 テーブル部本体
26 足踏みペダル
27 連結部材
28 押下部材
29 復元力ゴム
30 テーブル部
31 容器設置台
32 昇降機構部
H テーブル高さ寸法
Claims (4)
- ペダルを踏込みすることによってスプレー式噴霧器を加圧して、スプレー式噴霧器内の液体を噴霧可能な足踏み式手指消毒装置であって、
テーブル部本体と、
前記テーブル部本体の床面側に設けられる足踏み式のペダルと、
前記ペダルの踏込みと解放によって上下にスライド可能な連結部材と、
前記スプレー式噴霧器の容器を設置するための容器設置台と、
前記テーブル部本体の容器設置台上方に設けられる押下部材と、
前記テーブル部本体の容器設置台背面側に設けられる復元力用ゴムであって、前記ペダルの前記テーブル部本体背面側の部位に連結された前記復元力用ゴムと、
を備え、前記押下部材は、前記ペダルの足踏みと連動して、前記容器設置台に設置された前記スプレー式噴霧器の押しヘッドを押し込むと共に、前記ペダルを足踏みから解放すると、前記押下部材は前記押しヘッドの押し込みを解除するように構成してある、
ことを特徴する足踏み式手指消毒装置。 - 前記容器設置台は昇降機構部を有し、
前記昇降機構部によって、前記スプレー式噴霧器の押しヘッドと前記押下部材の高さ方向の位置合わせをできるように構成したことを特徴する請求項1に記載の足踏み式手指消毒装置。 - 前記容器設置台は、高さ寸法が500mm〜900mmであることを特徴する請求項1又は2に記載の足踏み式手指消毒装置。
- 前記スプレー式噴霧器の噴霧器に常時負荷される前記押下部材及び前記連結部材の重量Gを、前記スプレー式噴霧器の復元スプリングの弾発付勢力Fよりも小さく設定することを特徴する請求項1乃至3の何れか1項に記載の足踏み式手指消毒装置。
Priority Applications (1)
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