JP3228337B2 - エキスパンションジョイント部切断方法及び切断装置 - Google Patents

エキスパンションジョイント部切断方法及び切断装置

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JP3228337B2 JP16164699A JP16164699A JP3228337B2 JP 3228337 B2 JP3228337 B2 JP 3228337B2 JP 16164699 A JP16164699 A JP 16164699A JP 16164699 A JP16164699 A JP 16164699A JP 3228337 B2 JP3228337 B2 JP 3228337B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、建物躯体間に配置
されるエキスパンションジョイント部に用いられる縁切
り材及びセパレータの除去に関し、より詳細にはエキス
パンションジョイント部の切断方法及びそのために用い
られる切断装置に関する。
【0002】
【従来の技術】建物が一方向に長大であったり、複雑な
構造をしている場合、例えば、マンションといった建物
の温度変化による膨張、伸縮や、地震時の振動による躯
体損傷を防止するため、建物をいくつかの躯体に分割し
て相対的な変位に建物を追従させるべく、従来では、建
物の各部分の間にエキスパンションジョイント部が設け
られている。このようなエキスパンションジョイント部
を設ける方法としては、一般にコンクリート打設前に各
躯体の間に100mm程度の縁切り材を挟み込み、その
後コンクリート打設を行う方法が用いられている。
【0003】このような縁切り材としては、これまで発
泡スチロール、スチレンボードといったプラスチック材
料等の弾性部材が用いられている。図1は、このような
従来の建物の躯体及びエキスパンションジョイント部の
構成を示した図である。図1には、一方向に長いマンシ
ョンといった建物1の2つの躯体1a,1bが、互いに
隣接しているのが示されている。これ等の各躯体1a,
1bには、それぞれ開放廊下2a,2bと、居住部3,
4と、バルコニー5a,5bとが設けられている。エキ
スパンションジョイント部6は、躯体1aと、躯体1b
の間に設けられており、このエキスパンションジョイン
ト部6の間には、縁切り材7が配設されている。このエ
キスパンションジョイント部6は、躯体1a,1bの間
の型枠を発泡スチロール等の弾性部材を挟んでセパレー
タで連結して縁切りさせることにより設けられており、
これらのブロック1a,1b間の膨張、伸縮、振動によ
る影響を防止している。
【0004】図2は、図1に示したエキスパンションジ
ョイント部6を拡大して示した図である。図2に示され
るように、エキスパンションジョイント部6は、発泡ス
チロール等で構成された縁切り材7と、この縁切り材7
を中心として互いに左右に配設され、コンクリート打設
により形成された壁8a,8bと、セパレータ9とから
構成されている。ここで、壁8aが後行打設部であり、
壁8bが先行打設部である。壁8a,8bの内側面は、
縁切り材7に密接し、壁8a,8bの外側面には、クロ
ス貼り、塗装仕上げ等が施され居住部の壁仕上げ10
a,10bとされている。図2には、さらに壁8a,8
b及び縁切り材7に挿通され、各壁8a,8bを形成す
るためのコンクリート打設の際の型枠を固定するための
セパレータ9が残されているのが示されている。壁8b
の側のセパレータ9には、セパレータ9の端部詳細が示
されている。壁8a,8bには、その内側面及び外側面
のセパレータ9の位置に対応する部分に型枠の位置決め
用部材(Pコン)を除去した凹部11a,11b,11
bが形成されているのが示されている。これらの凹部1
1a,11b,11cのうち、居住部側の凹部11a,
11bには、内装の便宜を図るためモルタルが充填され
ているのが示されている。なお、エキスパンションジョ
イント部6では、断熱材押さえ用パッド12が縁切り材
7に隣接して配設されているのを示しているため、壁8
aの内側壁の凹部は図示されていない。
【0005】従来図2に詳細を示したエキスパンション
ジョイント部6を介して躯体1a,1bの膨張等の影響
を防止しているが、縁切り材7を挟んで互いに隣接する
建物1の躯体1a,1bは、温度変化によるコンクリー
ト建物の変形や、微振動等の外力により互いに揺動し、
別々の運動挙動を行う場合がある。この様な場合、縁切
り材7は、コンクリート壁8a,8bに密接しているた
め発泡スチロールといった縁切り材7とコンクリートあ
るいはセパレータ9とが互いに擦れ合って異音が発生
し、これが室内へと伝達されて居住者に不快感を与える
要因となっている。また、居室側の壁10が直のクロス
貼りや、塗装仕上げとされている場合には、型枠工事に
おいて使用されたセパレータ9が室内側に向かって押し
出され、この結果、セパレータ9の位置決め部を除去し
た後にモルタル詰めを行った部分が押し出されて室内側
壁の内装に悪影響を与える場合がある。上述したような
異音や、室内壁への悪影響を防止するため、エキスパン
ションジョイント部6における縁切り材7及びセパレー
タ9の撤去を行うことが要求されている。
【0006】従来、これら縁切り材7やセパレータ9を
除去するためには、以下の方法が用いられている。例え
ば、エキスパンションジョイント部6から発泡スチロー
ルといった縁切り材7を除去するためには、発泡スチロ
ール等を溶剤によって溶解する方法や、鋼棒等を用いて
作業者により手作業で強引に掻き出す方法が採られてい
る。しかしながら、溶剤で溶解する方法は、石油製品を
溶解するため、異臭が出たり作業環境の点で問題が多
い。また、作業員により手作業で掻き出す方法では、作
業の確実性や、作業効率、さらに発泡スチロールの破片
が大量に生じてしまう等の問題が生じる。また、セパレ
ータ9の除去については、油圧カッターやハンドカッタ
ー等を長い柄等の先端に取り付けることにより、同様に
人力で切断がされているのが現状である。このようなセ
パレータ9の切断についても従来の方法では、作業効
率、作業の確実性の点から問題が多い。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】したがって、本発明
は、従来の縁切り材除去及びセパレータ除去の問題を解
決し、建物の高さ、奥行きが大きい場合でも確実に切断
でき、発泡スチロール等の切断くずといった廃棄物の発
生を最小限とし、作業環境、作業効率、作業の確実性を
改善し、施工誤差等により切断位置部分にコンクリート
等が回り込んでいる場合であっても問題なくエキスパン
ションジョイント部6を切断する方法及びそのための切
断装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明の上記課題は、本
発明のエキスパンションジョイント部の切断方法及びエ
キスパンションジョイント部の切断装置を提供すること
によって解決される。
【0009】すなわち、本発明の請求項1の発明によれ
ば、建物のエキスパンションジョイント部に対応する位
置に該建物の高さ方向に沿って対向する支持構造体を仮
設し、対となった回転部材と該回転部材の間に架け渡さ
れ少なくとも上記エキスパンションジョイント部の間隔
を有する柔軟な切断領域と該切断領域を駆動するための
駆動手段とを備える切断手段を上記エキスパンションジ
ョイント部に沿って位置決めすると共に上記支持構造体
に沿って移動可能に配置し、上記切断領域を上記エキス
パンションジョイント部に隣接させ、上記エキスパンシ
ョンジョイント部に対する上記切断手段の上記支持構造
体に沿った方向の移動速度を変化させることにより切断
することを特徴とするエキスパンションジョイント部の
切断方法が提供される。
【0010】本発明の請求項2の発明によれば、上記切
断手段は、支持部材を介して移動可能にガイド部材に連
結され、昇降手段により上記ガイド部材に沿って移動可
能に保持されることを特徴とするエキスパンションジョ
イント部の切断方法が提供される。
【0011】本発明の請求項3の発明によれば、上記昇
降手段は、上記ガイド部材の上側端部に着脱可能に取り
付けられることを特徴とするエキスパンションジョイン
ト部の切断方法が提供される。
【0012】本発明の請求項4の発明によれば、上記ガ
イド部材は、所定長さを有していることを特徴とするエ
キスパンションジョイント部の切断方法が提供される。
【0013】本発明の請求項5の発明によれば、上記切
断手段は、エンドレスに形成され上記切断領域を画成す
る切断部材を備えることを特徴とするエキスパンション
ジョイント部の切断方法が提供される。
【0014】本発明の請求項6の発明によれば、上記切
断手段は、ワイヤソーイングとされ、上記回転部材は、
上記ワイヤソーイングに配設されたプーリとされてお
り、上記切断部材は、端部が互いに連結されてエンドレ
スとされるダイヤモンドワイヤソーであることを特徴と
するエキスパンションジョイント部の切断方法が提供さ
れる。
【0015】本発明の請求項7の発明によれば、建物の
エキスパンションジョイント部に対応して該建物高さに
沿って対向して仮設された支持構造体と、対となった回
転部材と該回転部材の間に架け渡され少なくとも上記エ
キスパンションジョイント部の間隔を有する柔軟な切断
領域と該切断領域を駆動するための駆動手段とを備え上
記支持構造体の間において上記切断領域が上記エキスパ
ンションジョイント部に沿って延在するように配置され
た切断手段と、上記切断手段を可動に保持する昇降手段
とを備え、上記切断手段の上記エキスパンションジョイ
ント部に対する上記支持構造体に沿った方向の移動速度
を変化させることにより上記エキスパンションジョイン
トを切断することを特徴とするエキスパンションジョイ
ント部切断装置が提供される。
【0016】
【発明の実施の形態】図3は、図2の切断線A−Aに沿
ったエキスパンションジョイント部6の断面図である。
図3においては、エキスパンションジョイント部6を本
発明の切断装置が切断しているところを同時に示してい
る。本発明の方法に用いられるエキスパンションジョイ
ント部切断装置は、本発明の支持構造体として用いら
れ、建物1のエキスパンションジョイント部6に沿って
対向して仮設された複数の作業用足場13a,13b
と、本発明の切断手段として用いられるワイヤソー装置
14と、ワイヤソー装置14を移動させるための昇降装
置として用いられる小型ウインチ15a,15bと、ワ
イヤソー装置14を可動に支持するガイド部材であるガ
イドレール16a,16bと、これらのガイドレール1
6a,16bを着脱自在に固定し、作業用足場に取り付
けられた受け材17a,17bとを備えている。
【0017】図3に示される作業用足場13a,13b
は、ワイヤソー装置14を保持する他、ワイヤソー装置
14を取り付けたり、縁切り材7及びセパレータ9を除
去するための作業用足場とされており、通常の鋼製の枠
組足場を用いることができるが、本発明においては、こ
れ以外にもワイヤソー装置14を良好に取り付けること
ができ、縁切り材7、セパレータ9の除去といった作業
が効率よく行うことができれば、いかなる足場でも用い
ることができる。この作業用足場13a,13bは、切
断作業を行う建物1の高さよりも地面から計った高さが
高くされており、建物全体にわたって建物上部から下方
向に向かって切断することができるようにされている。
【0018】本発明に用いられるワイヤソー装置14
は、エキスパンションジョイント部6を挟んでエキスパ
ンションジョイント部6の幅手方向に対向して配設され
た1対のプーリ18a,18bと、これらのプーリ18
a,18bを枢軸回転可能に支持すると共に、ガイドレ
ール16a,16bにプーリ18a,18bを可動に連
結させる支持部材19a,19bと、プーリ18a,1
8bの間に着脱自在に架け渡され少なくとも上記エキス
パンションジョイント部6の間隔を有する切断領域を備
えるダイヤモンドワイヤソー20とを備えている。
【0019】プーリ18a,18bの少なくともいずれ
か一方には、プーリ駆動手段として用いられる駆動モー
タ21が配設されており、図3においては、この駆動モ
ータ21は、プーリ18bに配置されているのが示され
ている。しかしながら、この駆動モータ21は、必ずプ
ーリ18bに配置される必要はなく、プーリ18aに配
置することも可能である。この駆動モータ21として
は、従来ワイヤソーイング用途に用いられている交流あ
るいは直流電動モータを適宜用いることができる。
【0020】プーリ18a,18bは、プーリ18a,
18bの各直径の和を建物1のエキスパンションジョイ
ント部6の幅に加えたよりも少なくとも広い離間で配置
されており、建物1に妨げられずにワイヤソー装置14
がエキスパンションジョイント部6全体を同時に水平方
向に切断することが可能とされている。
【0021】また、これらプーリ18a,18bには、
ダイヤモンドワイヤソー20が架け渡されてエンドレス
とされていて、縁切り材7、セパレータ9を切断するよ
うにエンドレスに駆動モータ21によりプーリ18a,
18bの周囲を巡回駆動されている。また、このダイヤ
モンドワイヤソー20は、1本の直線状のダイヤモンド
ワイヤからその端部を互いに連結させることによってエ
ンドレスにすることが可能にされており、エキスパンシ
ョンジョイント部6の幅、又はダイヤモンドワイヤソー
20の摩耗等に応じて交換自在とすることができるよう
になっている。
【0022】また、ダイヤモンドワイヤソー20は、プ
ーリ18a,18b間において、所定のたわみを与える
ような長さとされており、縁切り材7及びセパレータ9
の切断に際して、縁切り材7やセパレータ9に当接する
下側切断領域20aが上側に変位して、適切な切断荷重
を縁切り材7及びセパレータ9に加えるようにされてい
る。また、このように所定のたわみを与えることによ
り、小型ウインチ15a,15bによりワイヤソー装置
14が下降される際の下降速度及び静止位置等の相違が
緩和され、切断操作の効率が向上されている。なお、小
型ウインチ15a,15bについてはより詳細に後述す
る。
【0023】支持部材19a,19bは、プーリ18
a,18bをその一端において枢軸回転可能に保持して
おり、その他端は、ワイヤソー装置14のためのガイド
レール16a,16bに可動に連結されている。このよ
うにプーリ18a,18bを可動に保持することによっ
て、ワイヤソー装置14の上方向から下方向への移動を
可動にさせていると共に、セパレータ9付近の所定位置
において必要に応じて小型ウインチ15a,15bを減
速又は静止させるように、垂直方向の速度を変化させる
ことができるようにされている。このようなガイドレー
ル16a,16bと、支持部材19a,19bとして
は、ワイヤソー装置14の運転時に、ダイヤモンドワイ
ヤソー20の水平方向の位置を変化させないように保持
可能な部材であれば、いかなる支持部材19a,19b
及びガイドレール16a,16bを組み合わせても用い
ることができる。
【0024】このガイドレール16a,16bは、所定
長さを有しており、その上端付近及び下端付近が受け材
17a,17bに固定手段22により着脱自在に固定さ
れている。この固定手段22は、ワイヤソー装置14の
ストッパとしても機能し、ワイヤソー装置14が所定範
囲を超えて移動しないようにしている。このガイドレー
ル16a,16bの所定長さは、作業効率を考慮して適
宜設定することができ、例えば、図3に示しているよう
に3つの作業用足場区間にわたった延ばすことも可能で
あるが、さらに長くされていても良いし、短くされてい
ても良い。また、ガイドレール16a,16bに取り付
けられる固定手段22、すなわちストッパの取付位置に
ついても作業効率を考慮して適宜設定することができ
る。
【0025】ガイドレール16a,16bは、受け材1
7a,17bに着脱自在に固定されているのでワイヤソ
ー装置14が所定の範囲を切断すると、次の切断部分に
対応する建物1の下側の位置へと小型ウインチ15a,
15bによって移動されるようにされている。このよう
にすることによってすでに切断を終了した部分からワイ
ヤソー装置14を移動させることができるので、縁切り
材7及びセパレータ9の切断後の除去が迅速、かつ効率
よく行うことが可能となる。ガイドレール16a,16
bを受け材17a,17bに固定するための手段として
は、例えばボルト、ナット等を用いた固定手段を挙げる
ことができるが、これ以外の適切な手段であっても適宜
用いることができる。
【0026】受け材17a,17bの上端部には、プー
リ18a,18bを垂直方向に吊下げるための小型ウイ
ンチ15a,15bが固定されている。この小型ウイン
チ15a,15bは、ワイヤといった部材23a,23
bを介して支持部材19a,19bへと連結されてい
て、プーリ18a,18bを垂直方向に所定速度で下降
させて縁切り材7を切断する他、セパレータ9の切断に
際しては、下降動作を必要に応じて停止してセパレータ
9が切断されるまで一定の切断荷重がセパレータ9に加
えられるようにしており、セパレータ9を切断するまで
に切断荷重が加えられすぎてダイヤモンドワイヤソー2
0に過剰な力が加えられないようにして、ダイヤモンド
ワイヤソー20の破損等を防止し、縁切り材7とセパレ
ータ9の材質に応じた最適な切断速度を与えるようにさ
れている。また、この小型ウインチ15a,15bは、
受け材17a,17bの頂部へと取り付けられているの
で、ワイヤソー装置14が所定範囲の切断を行うと、プ
ーリ18a,18bと共にガイドレール16a,16b
が下側部分へと移動されて、すでに切断作業が終了した
部分の縁切り材7及びセパレータ9の除去作業が行える
ため、作業効率が著しく向上する。
【0027】また小型ウインチ15a,15bの駆動
は、ダイヤモンドワイヤソー20が略水平になるように
行われ、また、プーリ18a,18bの静止に際しても
同期して停止するようにすることができる。この同期を
得るために公知の位置センサや、エンコーダを用い、各
小型ウインチ15a,15bの回転、停止位置をマイク
ロコンピュータ等によって制御することもできる。ま
た、小型ウインチ15a,15bは、エキスパンジョン
ジョイント部6の切断に際して常に同時に下降されるの
ではなく、交互に下降動作を行わせるようにすることも
可能である。さらに、これらの小型ウインチ15a,1
5bを、図3中において例えば小型ウインチ15aを小
型ウインチ15bよりもある程度高い位置になるように
停止させ、下側切断領域20aによりセパレータ9の切
断を行うようにさせることも可能である。これらの小型
ウインチ15a,15bの上述した下降動作、位置決め
等は適宜適切なエキスパンションジョイント部6の切断
を行わせるようにすることができれば、適宜組み合わせ
て用いることができる。このような双方の小型ウインチ
15a,15bの位置決め及び下降動作の多様性は、本
発明のようにセパレータ9といった被切断材料にダイヤ
モンドワイヤソー20が当接すると変形する柔軟な下側
切断領域20aを構成させることで可能とされており、
従来に増して効率的なエキスパンションジョイント部6
の切断方法及び装置が提供できることになる。
【0028】受け材17a,17bは、上述した作業用
足場13a,13bの建物側に面した部分に取り付けら
れている。この受け材17a,17bは、作業用足場1
3a,13bに沿って延在していて、その上端がエキス
パンションジョイント部6を建物上端部から建物下端ま
で切断できるように建物1よりも上側まで延ばされてい
ることが好ましい。
【0029】図3には、ワイヤソー装置14が、上述の
小型ウインチ15a,15bにより降下されて、切断さ
れたセパレータ24と、切断された縁切り材25とが示
されている。さらに、ダイヤモンドワイヤソー20の下
側切断領域20aは、次に切断されるセパレータ9に当
接しているのが示されている。本発明の切断装置は、こ
のセパレータ9を切断した後、図中仮想線で示されるよ
うに順次セパレータ9及び縁切り材7を切断しながら移
動速度を変化させつつ降下して行く。以下、本発明のエ
キスパンションジョイント部6の切断方法についてさら
に詳細に説明を加える。
【0030】図4には、エキスパンションジョイント部
6が設けられた建物1と、作業用足場13a,13bと
が示されている。図4(A)は、ワイヤソー装置14の
取付前、図4(B)は、ワイヤソー装置14の初期取付
位置を示している。図4(A)では、エキスパンション
ジョイント部6は、図中紙面の面内方向に沿って延在し
ている。本発明のエキスパンションジョイント部切断方
法では、まず、建物1のエキスパンションジョイント部
6を挟んだ両側に対向する作業用足場13a,13bを
仮設する。この際、作業用足場13a,13bは、本発
明の切断装置が、エキスパンションジョイント部6を建
物の上側から順次切断できるように建物を超えて垂直方
向に延びるようにして設けられる。また、各作業用足場
13a,13bの建物1からの離間は、上述したように
両作業用足場13a,13bを挟んでワイヤソー装置1
4の各部材が自由に移動できる様な離間とされる。
【0031】図4(B)には、ワイヤソー装置14が作
業用足場13a,13bに取り付けられ、その初期位置
とされたところが示されている。ワイヤソー装置14の
取付は、まず作業用足場13a,13bの双方の建物1
に面した側に受け材17a,17bを取り付ける。この
際、ワイヤソー装置14が、エキスパンションジョイン
ト部6に正確に配置できるように取付を行う。次いで、
受け材17a,17bの最上部に小型ウインチ15a,
15bを取付ける。
【0032】次いで、ワイヤソー装置14のダイヤモン
ドワイヤソーの下側領域20aが、建物の最上部より上
側になるような位置にガイドレール16a,16bを取
り付ける。次いでこのガイドレール16a,16bに支
持部材19a,19bを介してプーリ18a,18bを
取り付ける。次いで、受け材最上部の小型ウインチ15
a,15bのワイヤ23a,23bといった保持部材の
先端部を支持部材19a,19bに連結してワイヤソー
装置14を保持させる。このようにすることで、プーリ
18a,18bのすべり落ちを防止すると共に、小型ウ
インチ15a,15bの巻き出し速度を調節して、ワイ
ヤソー装置14の下降速度が調節できるようにされてい
る。
【0033】次いで、プーリ18a,18bの間にダイ
ヤモンドワイヤーソー20を架け渡し、ダイヤモンドワ
イヤソー20の中間部に設けられた図示しない連結部を
連結してエンドレスとする。この際、ダイヤモンドワイ
ヤソー20は、エンドレス状態とされた場合に所定のた
わみを有する様な長さとされる。このようなエンドレス
ワイヤソーイングを用いることにより、小型ウインチ1
5a,15bのある程度の下降速度の相違や、静止位置
の装置が相殺されるようにされている。
【0034】図5には、本発明の切断方法により切断さ
れているエキスパンションジョイント部6を図2の切断
線A−Aに沿って示した図である。図5(A)は、ダイ
ヤモンドワイヤ20の下側切断領域20aが建物1のエ
キスパンションジョイント部6にちょうど当接したとこ
ろを示し、図5(B)は、エキスパンションジョイント
部6の切断がある程度まで進行したところが示されてい
る。また、プーリ18a,18bの移動方向が矢線で示
されており、プーリ18a,18bは、仮想線で示され
た方向へと移動する。なお、建物1と作業用足場13
a,13bの間の相対的高さ関係は、説明の便宜のため
図5(A)と図5(B)で異なって示されている。
【0035】本発明のエキスパンションジョイント部6
の切断に際しては、まず図5(A)に示すようにダイヤ
モンドワイヤ20の架設が済んだ後、適切な張力がダイ
ヤモンドワイヤ20に加えられるようにエキスパンショ
ンジョイント部6に対してプーリ18a,18bの高さ
位置を調節する。ついで、プーリ18bに取り付けられ
た駆動モータ21を駆動させてプーリ18a,18bを
回転し、エキスパンションジョイント部6の縁切り材7
の切断を開始する。縁切り材7を順次切断させて行くよ
うに充分な張力をダイヤモンドワイヤ20に与えると共
に、最適な切断効率が得られる速度でプーリ18a,1
8bを降下させて行く。この際、小型ウインチ15a,
15bの巻き出し速度は、ワイヤソー装置14のダイヤ
モンドワイヤソー20が略水平になるように同期した速
度で降下されるようになっている。この際、降下速度
は、用いられている縁切り材の硬度、弾性率等を考慮し
て適宜設定することができる。
【0036】プーリ18a,18bが、セパレータ9の
位置に達した時点で、小型ウインチ15a,15bの巻
き出しを停止させ、セパレータ9の切断を行う。このセ
パレータ9の切断が終了した時点で、さらに小型ウイン
チ15a,15bを起動してワイヤソー装置14を下降
させ、切断したセパレータ9の下側の縁切り材7の切断
を続ける。プーリ18a,18bは、上述の移動・静止
動作を繰り返して所定範囲のエキスパンションジョイン
ト部6の切断を行う。しかしながら、セパレータ9の材
質、形状によっては、必ずしも静止させず、小型ウイン
チ15a,15bの垂直方向の移動速度を充分に低下さ
せることによっても適切な切断を行うことができる。支
持部材19a,19bがガイドレール16a,16bの
下端に取り付けられた固定部材22、すなわちストッパ
に突き当たると、プーリ18a,18bの移動が停止
し、所定範囲での切断作業が終了する。
【0037】この位置までプーリ18a,18bが移動
すると、まずワイヤソー装置14の駆動を停止し、ガイ
ドレール16a,16bをプーリ18a,18bととも
に受け材17a,17bの下方向に盛り替えして、さら
に下側の切断を行わせる。この際、ガイドレール16
a,16bの盛り替えの後、受け材17a,17bの最
上部の小型ウインチ15a,15bを巻き出し、ワイヤ
ソー装置14を下降させて行う。この結果、プーリ18
a,18bとガイドレール16a,16bとを同時に下
側に移動させることができることから、すでに切断され
たエキスパンジョン部6の切断作業を容易、かつ迅速に
行うことが可能となり、よりいっそうの効率化が可能と
なる。
【0038】上述の工程をエキスパンジョイント部6の
最下部まで切断されるまで繰り返し、建物1のエキスパ
ンションジョイント部6の切断が終了する。切断終了
後、ワイヤソー装置14を撤去し、縁切り作業を終了さ
せる。
【0039】図6には、本発明のエキスパンションジョ
イント部切断方法に用いられるエキスパンションジョイ
ント部切断装置の第2の実施例を示す。この第2の実施
例の切断装置では、小型ウインチ15a,15bは、ガ
イドレール16a,16bの上部に固定されている。こ
のようなエキスパンションジョイント部切断装置を用い
ることによっても図3に示したエキスパンションジョイ
ント切断装置と同様に建物に対するワイヤソー装置14
の移動速度を変化させつつエキスパンジョンジョイント
部6を切断することが可能となる。この際、ワイヤソー
装置14と、ガイドレール16a,16bと、小型ウイ
ンチ15a,15bとを一度に受け材17a,17bの
下側へと盛り返すことで、エキスパンションジョイント
部6の切断が建物最上部から最下部まで連続して行うこ
とが可能とされる。
【0040】図7は、本発明のエキスパンションジョイ
ント部切断装置の第3の実施例を示す。第3の実施例の
エキスパンションジョイント部切断装置は、補助プーリ
26a,26bが支持ステー27a,27bに取り付け
られ、補助プーリ28a,28bが第2の支持ステー2
9a,29bに保持されている。この第3の実施例の構
成のように複数のプーリを対として用いることで、対象
構造物の形状によりプーリ18a,18b等が構造物よ
り離間が比較的大きくならざるを得ない場合でも、ダイ
ヤモンドワイヤソー20の長さ調整を行うことを容易と
すると共に、ダイヤモンドワイヤソー20にさらに適切
な張力を与えることが可能となり、この結果より良好な
エキスパンションジョイント部の切断を行うことが可能
とされている。
【0041】
【発明の効果】本発明の請求項1の発明によれば、建物
のエキスパンションジョイント部に対応する位置に該建
物の高さ方向に沿って対向する支持構造体を仮設し、対
となった回転部材と該回転部材の間に架け渡され少なく
とも上記エキスパンションジョイント部の間隔を有する
柔軟な切断領域と該切断領域を駆動するための駆動手段
を備えるを備える切断手段を上記エキスパンションジ
ョイント部に沿って位置決めすると共に上記支持構造体
に沿って移動可能に配置し、上記切断領域を上記エキス
パンションジョイント部に隣接させ、上記エキスパンシ
ョンジョイント部に対する上記切断手段の上記支持構造
体に沿った方向の移動速度を変化させることにより切断
することを特徴とするエキスパンションジョイント部の
切断方法が提供されるので、エキスパンションジョイン
ト部を建物の最上部から最下部まで切断でき、エキスパ
ンションジョイント部の縁切り材、セパレータといった
部材に対応した最適な切断速度が提供できる。また、エ
キスパンションジョイント部の縁切り材、セパレータ等
を水平方向に一度に切断できるので切断作業の確実性が
改善でき、施工誤差等により切断位置部分にコンクリー
ト等が回り込んでいても問題なく切断可能とする作業環
境、作業効率、作業の確実性を改善したエキスパンショ
ンジョイント部の切断方法が提供される。
【0042】本発明の請求項2の発明によれば、上記切
断手段は、支持部材を介して移動可能にガイド部材に連
結され、昇降手段により上記ガイド部材に沿って移動可
能に保持されることを特徴とするエキスパンションジョ
イント部の切断方法が提供されるので、切断手段は、す
でに切断されたエキスパンションジョイント部から撤去
でき、このため直ちに切断された縁切り材、セパレータ
の除去作業を行うことができ、作業効率を改善すること
ができるエキスパンションジョイント部の切断方法が提
供できる。
【0043】本発明の請求項3の発明によれば、上記昇
降手段は、上記ガイド部材の上側端部に着脱可能に取り
付けられることを特徴とするエキスパンションジョイン
ト部の切断方法が提供されるので、切断されたエキスパ
ンションジョイント部には昇降装置の可動部分が存在せ
ず、直ちに縁切り材、セパレータの除去作業を行うこと
ができさらに作業効率を改善することができるエキスパ
ンションジョイント部の切断方法が提供できる。
【0044】本発明の請求項4の発明によれば、上記ガ
イド部材は、所定長さを有していることを特徴とするエ
キスパンションジョイント部の切断方法が提供されるの
で、切断手段は、一定区間の切断を行った後、下方向へ
と移動できよりいっそう作業効率の改善されたエキスパ
ンションジョイント部の切断方法が提供できる。
【0045】本発明の請求項5の発明によれば、上記切
断手段は、エンドレスに形成され上記切断領域を画成す
る切断部材を備えることを特徴とするエキスパンション
ジョイント部の切断方法が提供されるので、エキスパン
ションジョイント部の幅に柔軟に対応できるエキスパン
ションジョイントの切断方法が提供できる。
【0046】本発明の請求項6の発明によれば、上記切
断手段は、ワイヤソーイングとされ、上記回転部材は、
上記ワイヤソーイングに配設されたプーリとされてお
り、上記切断部材は、端部が互いに連結されてエンドレ
スとされるダイヤモンドワイヤソーであることを特徴と
するエキスパンションジョイント部の切断方法が提供さ
れるので、エキスパンションジョイント部を建物の最上
部から最下部まで切断でき、エキスパンションジョイン
ト部の縁切り材、セパレータといった部材に対応した最
適な切断速度が提供できる。また、エキスパンションジ
ョイント部の縁切り材、セパレータ等を水平方向に一度
に切断できるので切断作業の確実性が改善でき、施工誤
差等により切断位置部分にコンクリート等が回り込んで
いても問題なく切断可能となる。さらに、切断手段は、
すでに切断されたエキスパンションジョイント部から撤
去でき、このため直ちに縁切り材、セパレータの除去作
業を行うことができ、エキスパンションジョイント部の
幅に柔軟に対応できるエキスパンションジョイント部の
切断方法が提供できる。
【0047】本発明の請求項7の発明によれば、建物の
エキスパンションジョイント部に対応して該建物高さに
沿って対向して仮設された支持構造体と、対となった回
転部材と該回転部材の間に架け渡され少なくとも上記エ
キスパンションジョイント部の間隔を有する柔軟な切断
領域と該切断領域を駆動するための駆動手段とを備え上
記支持構造体の間において上記切断領域が上記エキスパ
ンションジョイント部に沿って延在するように配置され
た切断手段と、上記切断手段を可動に保持する昇降手段
とを備え、上記切断手段の上記エキスパンションジョイ
ント部に対する上記支持構造体に沿った方向の移動速度
を変化させることにより上記エキスパンションジョイン
トを切断することを特徴とするエキスパンションジョイ
ント部切断装置が提供されるので、エキスパンションジ
ョイント部を建物の最上部から最下部まで切断でき、エ
キスパンションジョイント部の縁切り材、セパレータと
いった部材に対応した最適な切断速度が提供できる。ま
た、エキスパンションジョイント部の縁切り材、セパレ
ータ等を水平方向に一度に切断できるので切断作業の確
実性が改善でき、施工誤差等により切断位置部分にコン
クリート等が回り込んでいても問題なく切断可能とな
る。さらに、切断手段は、すでに切断されたエキスパン
ションジョイント部から撤去できるので、直ちに縁切り
材、セパレータの除去作業を行うことができ、エキスパ
ンションジョイント部の幅に柔軟に対応し、作業環境、
作業効率、作業の確実性を改善したエキスパンションジ
ョイント部の切断装置が提供できる。
【0048】上記点を総じて、本発明によれば、従来の
縁切り材除去及びセパレータ除去の問題を解決し、建物
の高さ、奥行きが大きい場合でも確実に切断でき、発泡
スチロール等の切断くずといった廃棄物の発生を最小限
とし、作業環境、作業効率、作業の確実性を改善し、施
工誤差等により切断位置部分にコンクリート等が回り込
んでいる場合であっても問題なくエキスパンションジョ
イント部を切断する方法及びそのための切断装置を提供
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】エキスパンションジョイント部を備えた建物躯
体の平面図。
【図2】エキスパンションジョイント部の拡大断面図。
【図3】エキスパンションジョイント部断面及び本発明
の切断装置を示した図。
【図4】本発明の切断方法を示し、(A)は、ワイヤソ
ー装置設置前、(B)は、ワイヤソー装置設置後を示し
た図。
【図5】図4の後の本発明の切断方法を示した図であ
り、(A)は、縁切り材にダイヤモンドワイヤソーが当
接したところを示し、(B)は、切断しようとするセパ
レータにダイヤモンドワイヤソーが当接したところを示
す。
【図6】本発明のエキスパンションジョイント部切断装
置の第2の実施例を示した図。
【図7】本発明のエキスパンションジョイント部切断装
置の第3の実施例を示した図。
【符号の説明】
1…建物 1a,1b…躯体 2a,2b…開放廊下 3,4…居住部 5a,5b…バルコニー 6…エキスパンションジョイント部 7…縁切り材 8a,8b…壁 9…セパレータ 10a,10b…居住部壁仕上げ 11…凹部 12…断熱材押さえ用パッド 13a,13b…支持構造体(作業用足場) 14…ワイヤソー装置 15a,15b…小型ウインチ 16a,16b…ガイド部材 17a,17b…受け材 18a,18b…プーリ 19a,19b…支持部材 20…ダイヤモンドワイヤソー 20a…下側切断領域 21…駆動モータ 22…固定手段 23a,b…ワイヤ 24…切断されたセパレータ 25…切断された縁切り材 26a,26b…補助プーリ 27a,27b…支持ステー 28a,28b…補助プーリ 29a,29b…第2の支持ステー
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) E04G 23/08

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物のエキスパンションジョイント部に
    対応する位置に該建物の高さ方向に沿って対向する支持
    構造体を仮設し、 対となった回転部材と該回転部材の間に架け渡され少な
    くとも前記エキスパンションジョイント部の間隔を有す
    る柔軟な切断領域と該切断領域を駆動するための駆動手
    段とを備える切断手段を前記エキスパンションジョイン
    ト部に沿って位置決めすると共に前記支持構造体に沿っ
    て移動可能に配置し、 前記切断領域を前記エキスパンションジョイント部に隣
    接させ、 前記エキスパンションジョイント部に対する前記切断手
    段の前記支持構造体に沿った方向の移動速度を変化させ
    ることにより切断することを特徴とするエキスパンショ
    ンジョイント部の切断方法。
  2. 【請求項2】 前記切断手段は、支持部材を介して移動
    可能にガイド部材に連結され、昇降手段により前記ガイ
    ド部材に沿って移動可能に保持されることを特徴とする
    請求項1に記載の方法。
  3. 【請求項3】 前記昇降手段は、前記ガイド部材の上側
    端部に着脱可能に取り付けられることを特徴とする請求
    項2に記載の方法。
  4. 【請求項4】 前記ガイド部材は、所定長さを有してい
    ることを特徴とする請求項2又は3に記載の方法。
  5. 【請求項5】 前記切断手段は、エンドレスに形成され
    前記切断領域を画成する切断部材を備えることを特徴と
    する請求項1、2、3又は4に記載の方法。
  6. 【請求項6】 前記切断手段は、ワイヤソーイングとさ
    れ、前記回転部材は、前記ワイヤソーイングに配設され
    たプーリとされており、前記切断部材は、端部が互いに
    連結されてエンドレスとされるダイヤモンドワイヤソー
    であることを特徴とする請求項5に記載の方法。
  7. 【請求項7】 建物のエキスパンションジョイント部に
    対応して該建物高さに沿って対向して仮設された支持構
    造体と、 対となった回転部材と該回転部材の間に架け渡され少な
    くとも前記エキスパンションジョイント部の間隔を有す
    る柔軟な切断領域と該切断領域を駆動するための駆動手
    段とを備え前記支持構造体の間において前記切断領域が
    前記エキスパンションジョイント部に沿って延在するよ
    うに配置された切断手段と、 前記切断手段を可動に保持する昇降手段とを備え、前記
    切断手段の前記エキスパンションジョイント部に対する
    前記支持構造体に沿った方向の移動速度を変化させるこ
    とにより前記エキスパンションジョイントを切断するこ
    とを特徴とするエキスパンションジョイント部切断装
    置。
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