JP3228122B2 - オーバーベンド加工装置 - Google Patents

オーバーベンド加工装置

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JP3228122B2 JP08199796A JP8199796A JP3228122B2 JP 3228122 B2 JP3228122 B2 JP 3228122B2 JP 08199796 A JP08199796 A JP 08199796A JP 8199796 A JP8199796 A JP 8199796A JP 3228122 B2 JP3228122 B2 JP 3228122B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、縮みフランジ成
形部、伸びフランジ成形部および直線状のフランジ部を
折曲加工する際に、加工後のスプリングバック量を見込
んで直角より若干鋭角に折曲成形するオーバーベンド加
工装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図7は、トラック用サイドフレームに使
用される断面コ字型のフレーム材Wを示すもので、この
フレーム材Wは、底面と同一平面内で湾曲した部分があ
るため、この両側部をフランジ成形する際に、その曲線
の内側が伸びフランジ成形部W2 となり、また曲線の外
側は縮みフランジ成形部W1 となる。したがって、この
伸びフランジ成形部W2 と縮みフランジ成形部W1 のフ
ランジ外縁側における線長不足および線長余りによるス
プリングバックを補正して、コ字型断面の幅精度の向上
およびフレーム材Wの反り防止を図っている。すなわ
ち、上型と下型との一組の曲げ刃のうち、下型を上下に
二分してその上側(製品フランジ先端側)部分をカムス
ライド刃として、前記上型に固定したカムドライバによ
り水平方向に前進駆動し、上型の下死点付近で、前記カ
ムスライド刃によりフレーム材Wの縮みフランジ成形部
W1 を下型の平面プロファイルラインより内側に曲げ込
む、いわゆるオーバーベンド加工が従来より行われてい
る。
【0003】図8ないし図12は、断面コ字型のフレー
ムのフランジ部を折曲成形する従来のオーバーベンド加
工装置を示すもので、図8に示すように、このオーバー
ベンド加工装置1は、上型2と下型3とからなり、上型
2には、ポンチ4とカムドライバ5とがそれぞれ下方へ
突出した状態に固設されている。また下型3には、前記
ポンチ4との間にフレーム材Wを挟持して断面コ字型に
折曲するダイ6と、前記ポンチ4との間でフレーム材W
を挟持して下降するとともに、上昇時にはノックアウト
を兼ねるダイクッション7とを備えている。
【0004】さらに、前記ダイ6の縮みフランジ成形部
W1 側には、鉛直方向に下降するカムドライバ5のテー
パ部と係合して水平方向に押動されるカムスライダ8が
設けられている。このカムスライダ8にオーバーベンド
カム刃9が一体に設けられており、上型2の下死点付近
で、ほぼ直角に折曲された縮みフランジ成形部W1 を側
方から押圧することにより、成形後のフランジ部のスプ
リングバックを見越して、スプリングバックした後の状
態で折曲部が直角となるように若干鋭角側まで折曲する
ようになっている。なお、図1において符号10は、カ
ムドライバ5がカムスライダ8を押動する際の反力受部
となるヒールブラケットである。
【0005】また、前記オーバーベンドカム刃9の平面
プロファイルラインYは、下降するカムドライバ5が下
降することによって水平方向に駆動された際に、前進限
(上型2の下死点)において、両隣りの直線部分のフラ
ンジ成形用の固定式曲げ刃11,12の各平面プロファ
イルラインZと滑らかに繋がるように形成され、このオ
ーバーベンドカム刃9は、オーバーベンドさせる角度に
合せてその上部前端を前方へ張り出させた連続した曲面
に形成されている。
【0006】そして、このオーバーベンド加工装置1に
よってフレーム材Wの縮みフランジ成形部W1 を折曲形
成した場合には、上型2とともに下降するポンチ4と固
定されたダイ6とによって、先ず縮みフランジ成形部W
1 がほぼ直角に折曲された後、カムドライバ5に駆動さ
れてカムスライダ8と一体に前進するオーバーベンドカ
ム刃9の先端側部分によって、前記ほぼ直角に折曲され
た部分が、鋭角側にさらに折曲される(図12参照)。
その結果、外側に湾曲したフレーム材Wの縮みフランジ
成形部W1 は、ダイ6から脱型した際にスプリングバッ
クした後のフランジ部の折曲角度がほぼ直角となる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した従来
のオーバーベンド加工装置によってフレーム材Wの湾曲
した部分を加工した場合には、オーバーベンドカム刃9
の平面プロファイルラインYが、このオーバーベンドカ
ム刃9が前述のように前進限(上型2の下死点)に達し
た状態で、両隣りの固定式曲げ刃の平面プロファイルラ
インZと滑らかに繋がるように形成されているため、オ
ーバーベンドカム刃9が後退限(待機位置)のときのプ
ロファイルラインを曲線Y′で示したように、固定式両
曲げ刃の近傍となる両翼部においてオーバーベンドカム
刃9の本来のプロファイルライン(図10において破線
で示したライン)より逃げた形状となっている。
【0008】したがって、オーバーベンドカム刃9は、
その上部前端を張り出させた形状に形成されているが、
オーバーベンドさせる角度に合わせて形成されているた
め、前方へ緩やかに突出しており、したがって、オーバ
ーベンドカム刃9の後退限においては、このオーバーベ
ンドカム刃9の前端とポンチ4との間に過大なクリアラ
ンスCが生じてしまい、フレーム材Wに対する拘束力は
得られなかった。そのため、オーバーベンドカム刃9が
前進限付近へ移動するまで、このオーバーベンドカム刃
9とポンチ4との間に過大なクリアランスCが生じるこ
ととなり、その結果、縮みフランジ成形部W1 において
は、クリアランス過大部、すなわち折曲部付近に余肉が
集中し、オーバーベンドカム刃9の追い込みでは潰しき
れない大きな皺が発生して品質不良の原因となってい
た。
【0009】この発明は、上記の事情に鑑みなされたも
ので、加工部に皺や亀裂等の成形不良の発生しないオー
バーベンド加工装置を提供することを目的としている。
【0010】この目的は、オーバーベンド刃の後退位置
において、ポンチとの間のクリアランス量を適正とする
ことによって達成される。
【0011】
【課題を解決するための手段およびその作用】上記の課
題を解決するための手段として請求項1記載の発明は、
ワークの側縁部を折曲形成するポンチおよびダイと、前
記ポンチのストローク方向と交わる方向に前進して前記
ポンチおよびダイによって折曲された側縁部を更に折曲
して鋭角に形成するオーバーベンド刃とを備えたオーバ
ーベンド加工装置において、前記オーバーベンド刃が厚
板状を呈し、このオーバーベンド刃の前端の前記ポンチ
復帰位置側に、前記ポンチと共働してワークの側縁部を
曲げ起す初期成形部が設けられ、前記前端のポンチ復帰
位置から遠くなる側に、折曲された前記側縁部をさらに
折曲して鋭角に形成するオーバーベンド部が設けられる
とともに、前記初期成形部が、前記オーバーベンド部よ
り前方へ、かつオーバーベンド部に対して不連続となる
よう突出させて形成されていることを特徴としている。
【0012】また、請求項2記載の発明は、ワークの側
縁部を折曲形成するポンチおよびダイと、前記ポンチの
ストローク方向と交わる方向に前進して前記ポンチおよ
びダイによって折曲された側縁部を更に折曲して鋭角に
形成するオーバーベンド刃とを備えたオーバーベンド加
工装置において、前記オーバーベンド刃が厚板状を呈
し、このオーバーベンド刃の前記ポンチ復帰位置側に、
前記ポンチと共働してワークの側縁部を曲げ起す初期成
形刃が、前記オーバーベンド刃の後退限においてこのオ
ーバーベンド刃の前端より前方へ、かつオーバーベンド
刃に対して不連続となるよう突出させて形成されている
ことを特徴としている。
【0013】したがって、請求項1記載の発明のオーバ
ーベンド加工装置においては、オーバーベント部の前端
より初期成形部が前方へ、かつオーバーベント部に対し
て不連続、すなわち段差あるいは屈曲点を有するか、ま
たは曲率変化を伴う等によって急激に突出させて形成さ
れているため、オーバーベンド刃の後退位置において
も、ポンチと初期成形部との間およびワークと初期成形
部との間のクリアランスを適正とできる。したがって、
加工初期からポンチが下死点付近に達するまでの間にお
いてもワークの板材が拘束されるため、クリアランス量
が多過ぎた際に生じる余肉の集中が防止され、この余肉
の集中によって生じる皺の発生が防止される。そして、
ポンチの下死点付近において、オーバーベンド部と初期
成形部とからなるオーバーベンド刃が一体に前進して、
既に折曲されている側縁部を側方から押圧して鋭角に折
曲形成する。
【0014】また、請求項2記載の発明のオーバーベン
ド加工装置においては、オーバーベンド刃が後退限のと
き、このオーバーベンド刃の前端より前方へ突出するよ
うに初期成形刃が形成されているので、加工初期におい
て、オーバーベンド刃の後退位置においても、ポンチと
初期成形刃との間のクリアランスが多過ぎずに適正量と
なり、したがって、加工初期よりワークの板材が拘束さ
れるため、クリアランス量が多過ぎた際に生じる余肉の
集中が防止され、この余肉の集中によって生じる皺の発
生が防止される。そして、ポンチの下死点付近におい
て、初期成形刃が固定された状態でオーバーベンド刃の
みが前進して、既に折曲されている縮みフランジ成形部
をさらに押圧して鋭角に折曲形成する。
【0015】
【発明の実施の形態】以下、この発明のオーバーベンド
加工装置を、断面コ字型の自動車用フレームの縮みフラ
ンジ成形部W1 をオーバーベンド加工する場合に適用し
た一実施例を図1ないし図5に基づいて説明する。な
お、この実施例は、図8に示した従来のオーバーベンド
加工装置におけるオーバーベンドカム刃の形状を変更し
たものであり、したがってオーバーペンドカム刃を除く
装置全体の構成については図8を参照して説明する。
【0016】この実施例のオーバーベンド加工装置は、
上型2と下型3とからなり、上型2には、ポンチ4とカ
ムドライバ5とがそれぞれ下方へ突出した状態に固設さ
れている。また下型3には、前記ポンチ4との間にフレ
ーム材Wを挟持して断面コ字型に折曲するダイ6と、前
記ポンチ4との間でフレーム材Wを挟持して下降すると
ともに、上昇時にエジェクタを兼ねるダイクッション7
とを備えている。さらに、前記ダイ6の縮みフランジ成
形部W1 側には、鉛直方向に下降するカムドライバ5の
テーパ部と係合して水平方向に押動されるカムスライダ
8が設けられている。このカムスライダ8にオーバーベ
ンドカム刃19が一体に設けられている。
【0017】このオーバーベンドカム刃19は、このオ
ーバーベンドカム刃19が後退限のときに、ポンチ4と
によって平板状のフレーム材Wの側縁部を曲げ起す初期
成形部19aと、上型2の下死点付近で前進駆動される
このオーバーベンドカム刃19が前進限に達するまでの
間に、既に、ほぼ直角に折曲された縮みフランジ成形部
W1 (側縁部)を側方から押圧して、更に鋭角側に折曲
するオーバーベンド部19bとを備えており、この初期
成形部19aとオーバーベンド部19bとは、カムドラ
イバ5に駆動されて一体にスライドするようになってい
る。
【0018】また、初期成形部19aは、前記オーバー
ベンド部19bが前進限のときに、折曲されている側縁
部に干渉しないように、この側縁部の上端より上方から
前方へ突出形成されている。
【0019】そして、図3に断面形状を示すようにオー
バーベンド部19bは、オーバーベンドカム刃19の前
面に、その上部前端が張り出すとともに、下方側が漸次
後退するように傾いた湾曲面に形成されており、その平
面プロファイルラインYは、オーバーベンドカム刃19
の前進限(上型2が下死点)の時に、両隣の曲げ加工装
置11,12の固定式の曲げ刃の平面プロファイルライ
ンZに滑らかに繋がるように、前記初期成形部19aの
プロファイレラインXより大きな半径の曲線に形成され
ている。
【0020】また、初期成形部19aは、オーバーベン
ドカム刃19の前面上部から、オーバーベンド部19b
に対して不連続面となるように、断面ほぼC字形に前方
へ急激に突出させて形成されており、その突出量は両翼
部で最大となり、その平面プロファイルラインXは、成
形するフレーム材Wの設計に基づく湾曲形状にほぼ一致
するとともに、オーバーベンドカム刃19の後退限(待
機位置)の時に、両隣の直線部分のフランジ成形を行う
曲げ加工装置11,12の固定式の曲げ刃の平面プロフ
ァイルラインZにそれぞれ滑らかに繋がる曲線に形成さ
れている。なお図2において符号Y′は、オーバーベン
ドカム刃19の後退限におけるオーバーベンド部19b
の平面プロファイルライン、X′は、オーバーベンドカ
ム刃19の前進限における初期成形部19aの平面プロ
ファイルラインである。
【0021】次に、上記のように構成されるこの実施例
の作用を図面に基づいて説明する。
【0022】この実施例のオーバーベンド加工装置によ
ってフレーム材Wの縮みフランジ成形部W1 を折曲形成
した場合には、上型2の下降に伴って下降するポンチ4
と、待機位置のオーバーベンドカム刃19の前方に突出
した初期成形部19aとによって、先ず、フレーム材W
の縮みフランジ成形部W1 の範囲を側縁部が曲げ起され
る(図3参照)。
【0023】この時、初期成形部19aがオーバーベン
ド部19bに対して不連続となるように、オーバーベン
ド部19bより前方へ突出形成されているため、オーバ
ーベンドカム刃19の後退限においても、初期成形部1
9aとポンチ4との間のクリアランスが適正に形成され
る。また、この所期成形部19aの平面プロファイルラ
インXが、フレーム材Wの本来の湾曲形状に一致すると
ともに、その両翼部においては、隣接する直線部分をフ
ランジ成形する曲げ加工装置11,12の固定式の曲げ
刃の平面プロファイルラインZと滑らかに繋がるように
形成されている。その結果、初期成形部19aとポンチ
4との間のクリアランス量が適正に設定できるため、ク
リアランス過大部が生じず、余肉の集中による折曲部分
の皺の発生を防止することができる。
【0024】次いで、上型2が下死点付近まで降下する
と、ポンチ4と下型3のダイ6とによって縮みフランジ
成形部W1 がほぼ直角に折曲されるとともに、カムドラ
イバ5に駆動されてオーバーベンドカム刃19が前進を
開始する(図4参照)。
【0025】そして、上型2が下死点に達すると同時
に、オーバーベンドカム刃19が前進限に達して、その
オーバーベンド部19bが、ほぼ直角に折曲されている
縮みフランジ成形部W1 を側方から押圧することによっ
て、鋭角側に更に折曲させる(図5参照)。
【0026】したがって、縮みフランジ成形部W1 を、
成形不良を生じることなく、また成形後のスプリングバ
ック量に応じた適正量だけ鋭角側へオーバーベンド加工
することができる。
【0027】なお、この実施例においては、初期成形部
19aの両翼部を、オーバーベンド部19aとの境に段
差が形成されるように突出させるとともに、この初期成
形部19aの中央部が、オーバーベンド部19aの中央
部と同一面上となるように突出量を漸次減少させて形成
されている。すなわち、オーバーベンドカム刃19のオ
ーバーベンド部19bの最大ストローク部(下端)の平
面プロファイルラインYの幅方向中央のポイントを、こ
のオーバーベンド部19bの上端の平面プロファイルラ
インYの幅方向中央のポイントと平面図上で一致するよ
うに形成し、また、初期成形部19aの下端部を、前記
オーバーベンド部19bの幅方向中央のポイントと一致
させ、そこから両側に向けて徐々に上方へ逃す形状とな
るように形成されている。
【0028】したがって、縮みフランジ成形部W1 は、
加工初期より、ポンチ4と初期成形部19aの両翼部と
によって両端部分が挟持されるため、湾曲部への折れ込
みおよび材料の流れを抑制して余肉の集中が防止される
ため、皺等の成形不良を生じることなく縮みフランジ成
形できるとともに、加工終了後のダイクッション7がま
た上昇する時に、製品(フレーム材W)のエッジが、初
期成形部19aのオーバーハングした部分に引っ掛かる
ことがなく、上昇する製品によってオーバーベンドカム
刃19がスムーズに押し戻されるようになっている。
【0029】そして、加工を終了した製品を、変形させ
ることなく搬出できるとともに、カムドライバ5によっ
て前進駆動されたオーバーベンドカム刃19を戻すため
のリターンスプリングや往復係合式のカムドライバ等の
戻し機構を用いることなくオーバーベンドカム刃19
(カムスライダ8)を待機位置に復帰させることができ
る。
【0030】そして、加工終了後にダイ6から脱型され
た製品(フレーム材W)の縮みフランジ成形部W1 は、
オーバーベンド加工装置によって予め折曲部を鋭角に形
成してあるため、スプリングバックした際に折曲角度が
ほぼ直角になる。
【0031】以上説明したようにこの実施例のオーバー
ベンド加工装置は、オーバーベンド刃19を初期成形部
19aとオーバーベンド部19bとの2つの部分で構成
し、初期成形部19aの平面プロファイルラインXを、
オーバーベンド刃19が後退限のとき両隣の曲げ刃1
1,12の平面プロファイルラインZとそれぞれ滑らか
に繋がるようにし、かつオーバーベンド部19Bの平面
プロファイルラインYを、オーバーベンド刃19が前進
限のとき両隣の曲げ刃11,12の平面プロファイルラ
インZと滑らかに繋がるようにしたので、加工初期には
ポンチ4と初期成形部19aとのクリアランスが適正と
なり、クリアランスが過大とならないため余肉が集中せ
ず、したがって折曲部の皺等の成形不良の発生を防止す
ることができる。
【0032】また、上記実施例では、オーバーベンドカ
ム刃19を、初期成形部19aとオーバーベンド部19
bとの2つの部分で構成し、これら初期成形部19aと
オーバーベンド部19bとを一体にスライド可能に形成
したが、図6に示すように、オーバーベンドカム刃29
と初期成形部30とを別体に構成し、所期成形部30を
下型3のダイ6と一体とし、オーバーベンドカム刃29
のみを、カムドライバ5によって前進駆動するようにし
ても同様の作用効果が得られる。
【0033】また上記実施例においては、初期成形部1
9aを、オーバーベンド部19bに対して前方へ、かつ
不連続に突出させるために、曲率が大きく変化するよう
に断面C型に突出形成したが、初期成形部19aとオー
バーベンド部19bとの間に段差部が生じるように大幅
に突出させるか、あるいは断面形状において両者間に屈
曲点が形成されるようにしても良い。
【0034】更に、上記実施例においてはオーバーベン
ド刃をカム駆動する場合について説明したが、油圧機構
やリンク機構等の他の駆動手段によって駆動する構成と
することができる。
【0035】また、上記実施例においては、縮みフラン
ジ成形部W1 を加工する場合について説明したが、伸び
フランジ成形部W2 あるいは直線部をフランジ加工する
装置に適用することもできる。
【0036】
【発明の効果】以上説明したように請求項1および2記
載の発明のオーバーベンド加工装置は、加工初期にワー
クを曲げ起す初期成形部を、オーバーベント部に対して
不連続となるように前方へ大きく突出させて形成したの
で、加工初期のオーバーベンド刃の後退位置において
も、ポンチと初期成形部あるいは初期成形刃との間のク
リアランスを適正化できフランジ加工時の余肉の集中を
防いで、余肉の集中に起因する皺等の成形不良の発生を
防止できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例のオーバーベンド加工装置
に使用されるオーバーベンドカム刃を示す斜視図であ
る。
【図2】オーバーベンドカム刃の平面プロファイルライ
ンを示す説明図である。
【図3】加工初期におけるポンチとオーバーベンドカム
刃との関係を示す要部断面側面図である。
【図4】上型の下死点付近におけるポンチとオーバーベ
ンドカム刃との関係を示す要部断面側面図である。
【図5】上型の下死点におけるポンチとオーバーベンド
カム刃との関係を示す要部断面側面図である。
【図6】オーバーベンドカム刃の別の例を示す斜視図で
ある。
【図7】縮みフランジ成形部を有するトラック用フレー
ム材の斜視図である。
【図8】オーバーベンド加工装置の上死点の状態を示す
断面側面図である。
【図9】同じく下死点の状態を示す断面側面図である。
【図10】従来のオーバーベンド加工装置にオーバーベ
ンドカム刃の平面プロファイルラインを示す説明図であ
る。
【図11】従来のオーバーベンド加工装置の加工初期に
おけるポンチとオーバーベンドカム刃との関係を示す要
部断面側面図である。
【図12】同じく上型の下死点におけるポンチとオーバ
ーベンドカム刃との関係を示す要部断面側面図である。
【符号の説明】
2 上型 3 下型 4 ポンチ 5 カムドライバ 6 ダイ 7 ダイクッション 8 カムスライダ 19 オーバーベンドカム刃 19a 初期成形部 19b オーバーベンド部 29 オーバーベンドカム刃 30 初期成形刃 W フレーム材 W1 縮みフランジ成形部 W2 伸びフランジ成形部 X 初期成形部の平面プロファイルライン Y オーバーベンド部の平面プロファイルライン

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの側縁部を折曲形成するポンチお
    よびダイと、前記ポンチのストローク方向と交わる方向
    に前進して前記ポンチおよびダイによって折曲された側
    縁部を更に折曲して鋭角に形成するオーバーベンド刃と
    を備えたオーバーベンド加工装置において、 前記オーバーベンド刃が厚板状を呈し、このオーバーベ
    ンド刃の前端の前記ポンチ復帰位置側に、前記ポンチと
    共働してワークの側縁部を曲げ起す初期成形部が設けら
    れ、前記前端のポンチ復帰位置から遠くなる側に、折曲
    された前記側縁部をさらに折曲して鋭角に形成するオー
    バーベンド部が設けられるとともに、前記初期成形部
    が、前記オーバーベンド部より前方へ、かつオーバーベ
    ンド部に対して不連続となるよう突出させて形成されて
    いることを特徴とするオーバーベンド加工装置。
  2. 【請求項2】 ワークの側縁部を折曲形成するポンチお
    よびダイと、前記ポンチのストローク方向と交わる方向
    に前進して前記ポンチおよびダイによって折曲された側
    縁部を更に折曲して鋭角に形成するオーバーベンド刃と
    を備えたオーバーベンド加工装置において、 前記オーバーベンド刃が厚板状を呈し、このオーバーベ
    ンド刃の前記ポンチ復帰位置側に、前記ポンチと共働し
    てワークの側縁部を曲げ起す初期成形刃が、前記オーバ
    ーベンド刃の後退限においてこのオーバーベンド刃の前
    端より前方へ、かつオーバーベンド刃に対して不連続と
    なるよう突出させて形成されていることを特徴とするオ
    ーバーベンド加工装置。
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