JP3227077B2 - クラッチ機構 - Google Patents

クラッチ機構

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JP3227077B2
JP3227077B2 JP23092795A JP23092795A JP3227077B2 JP 3227077 B2 JP3227077 B2 JP 3227077B2 JP 23092795 A JP23092795 A JP 23092795A JP 23092795 A JP23092795 A JP 23092795A JP 3227077 B2 JP3227077 B2 JP 3227077B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、駆動する歯車の回
転を非駆動状態の歯車に断続的に伝達するクラッチ機構
に関する。
【0002】
【従来の技術】1つの駆動源で複数の装置を断続的に駆
動する場合、装置の間にクラッチ機構を設けることは一
般的な手法である。例えば、本願出願人が提案している
磁気情報の記録再生を行なう媒体記録再生装置に用いる
カード強制排出機構では、媒体記録装置側からの出力歯
車と、カード強制排出機構への入力歯車の間に、クラッ
チ歯車を配置している。クラッチ歯車は、アクチュエー
タによって係脱方向に摺動可能な支持軸に回転自在に設
けられていて、通常、出力歯車と噛合し、入力歯車と噛
合しない状態とされており、カード強制排出機構への駆
動力を断っている。そしてカード強制排出機構の使用時
となってアクチュエータが動作して支持軸が摺動する
と、クラッチ歯車が入力歯車と噛合して出力歯車からの
回転を入力歯車へ伝達してカード強制排出機構を動作さ
せている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
クラッチ機構では、入力歯車が通常フリーの状態に置か
れているので、入力歯車に何らかの形で回転力が加わる
とカード強制排出機構が非作動時であっても誤作動して
しまうというおそれがある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、請求項1記載の
発明では、駆動モータで回転駆動される出力歯車と、基
部に回転可能に支持された入力歯車と、上記基部に摺動
自在に支持され、上記入力歯車と常に噛合状態に置かれ
たクラッチ歯車と、上記クラッチ歯車を上記出力歯車に
対して係脱させる方向に変位移動させる駆動手段と、上
記入力歯車と一体回転可能に設けられ、媒体搬送路に挿
入された記録媒体を、上記クラッチ歯車と上記出力歯車
との噛合時に強制的に排出する強制排出部材と、上記ク
ラッチ歯車と上記出力歯車との非噛合時に上記クラッチ
歯車と接触して上記入力歯車の回転を防止する当接部材
とを有する。
【0005】請求項2記載の発明では、当接部材をゴム
や樹脂等の弾性部材で構成した。請求項3記載の発明で
は、当接部材を表面摩擦係数の大きな部材で構成した。
請求項4記載の発明では、駆動手段が上記入力歯車を固
着した支持軸に設けた移動板を上記出力歯車と上記クラ
ッチ歯車との係脱方向に摺動するアクチュエータと、上
記クラッチ歯車に出力歯車との離脱方向への移動習性を
与える付勢部材とを有する。
【0006】請求項5記載の発明では、上記出力歯車を
支持する駆動軸に、媒体搬送路内に挿入される記録媒体
を搬送するローラ部材を設けた。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を用いて説明
する。図1に符号1で示す媒体記録再生装置は、媒体搬
送路2上に挿入される記録媒体としての磁気カードCを
搬送ローラ対6、7、8で挟持して搬送し、媒体搬送路
2に臨んで配置された磁気ヘッド4、5により磁気情報
としての記録再生信号の授受を行なうものである。媒体
記録再生装置1は、処理を終えたカードCを挿入口2a
から排出する往復走行方式を採用されている。この媒体
記録再生装置1には、媒体搬送路2内に詰まった磁気カ
ードCを取出すカード強制排出機構10と媒体記録再生
装置1とを断続的接続するクラッチ機構3が設けられて
いる。
【0008】媒体搬送路2は、図2に示すように、互い
に対向して並列されたフレーム1A、1Bの間に形成さ
れている。媒体搬送路2の挿入口2aには、プリヘッド
9A、9Bが媒体搬送路2を介して対向配置されてい
る。プリヘッド9A、9Bは、挿入される磁気カードC
の磁気信号の有無により磁気カードCであるか否かを検
知するもので、ここでは、駆動源となる駆動モータ11
の起動や媒体搬送路2内に進退自在な図示しない周知の
シャッター機構の開閉動作のトリガーの1つとなってい
る。
【0009】搬送ローラ対6、7、8は、図1、図2に
示すように、媒体搬送路2の下方に配置されたローラ部
材としての主駆動ローラ6A、7A、8Aと、媒体搬送
路2の上方に配置された副駆動ローラ6B、7B、8B
とからそれぞれ構成されている。主駆動ローラ6A、7
A、8A及び副駆動ローラ6B、7B、8Bは、その外
周にゴム層を有するゴムローラであって、後述する駆動
力伝達手段によりそれぞれ個別に駆動される両面駆動方
式となっている。
【0010】主駆動ローラ6A、7A、8Aは、フレー
ム1Aとフレーム1Cとに一対の軸受18a、18b、
18cを介して支持された駆動軸12、13、14にそ
れぞれ固定されている。駆動軸12、13、14には、
主駆動側の駆動力伝達手段19を構成するベルトプーリ
191、192、193が設けられている。ベルトプー
リ191、193は駆動軸12、14に対してそれぞれ
軸受を介して回転自在に支持され、ベルトプーリ192
は駆動軸13に固定されている。ベルトプーリ191、
192、193には、歯付駆動ベルト190が掛けられ
ている。歯付駆動ベルト190には、ベルトプーリ19
2の両側に回転自在に配置したテンションプーリ21
a、21b及びテンションプーリ22によってテンショ
ンが与えられており、駆動力伝達手段19による主駆動
ローラ6A、7A、8Aへの駆動力の伝達ロス防止措置
を採られている。
【0011】駆動軸12、14には、副駆動側の駆動力
伝達手段20を構成する歯車201と出力歯車202が
固定されている。歯車201と出力歯車202のスリー
ブ201a、202aには、半径方向に延出するピン2
01b、202bがそれぞれ駆動軸12、14を貫通し
て設けられている。ピン202bは、ベルトプーリ19
3に設けた軸方向に延出する突部193aの回転範囲内
に配置されており、同プーリ193の回転により突部1
93aと係合可能となっている。出力歯車202は、媒
体記録再生装置1における出力部を構成している。
【0012】駆動軸12の最外端には、手動で駆動軸1
2を回転させるツマミ36が固定されている。歯車20
1とフレーム1Aの間には、歯車203が軸受を介して
回転自在に支持されている。歯車203には、ベルトプ
ーリ191と一体回転可能とされていて、歯車201の
ピン201bと係合可能な突部203aが形成されてい
る。ピン201bは、突部203bの回動範囲内に配置
されている。つまり、歯車203は、回転して突部20
3bがピン201bと係合すると、歯車201を一体回
転させて主駆動ローラ6Aを回転駆動するようになって
いる。また、出力歯車202は、ベルトプーリ193が
回転して突部193aとピン202bとが係合すると回
転して主駆動ローラ8Aを回転駆動するようになってい
る。
【0013】駆動軸13には、大径プーリ194が固定
されていて、この大径プーリ194には、無端状のタイ
ミングベルト196aが駆動モータ11の出力軸11A
に固定された小径プーリ195との間で巻きかけられて
いる。
【0014】副駆動ローラ6B、8Bは、図3に示すよ
うに、フレーム1Aとフレーム1Cに一対の軸受18
d、18eを介して支持された駆動軸15、17にそれ
ぞれ固定され、副駆動ローラ7Bは、軸31を中心に揺
動可能とされたパッドアーム30に支持された駆動軸1
6に固定されている。
【0015】パッドアーム30には、先端にねじ部を有
するアームガイド軸33が上方に向かって摺動可能に設
けられている。アームガイド軸33は、パッドアーム3
0の上方に配置されたパッドフレーム1Dに螺合してお
り、パッドアーム30を移動可能に釣支している。ねじ
部には、パッドフレーム1Dの上方側から緩み止め用の
ロックナット35が螺合されている。パッドフレーム1
Dとパッドアーム30との間には、圧縮コイルバネ32
が設けられていて、駆動軸16を下方に向かって付勢し
て磁気カードCに対する押圧力を出している。
【0016】駆動軸15、17には、歯車201と出力
歯車202と噛合する歯車204、205がそれぞれ固
定されている。駆動軸15には、歯車204とフレーム
1Aの間に駆動力伝達手段20と駆動力緩衝手段23の
双方の一部を構成する歯車206を有する歯車プーリ2
31が軸受を介して回転自在に支持されている。歯車2
06は、主駆動側の歯車203と噛合するようになって
いる。駆動軸16には、プーリ233が固定されてい
る。このプーリ233と歯付プーリ231には、2本の
円周溝231a、233aがそれぞれ形成されていて、
各溝には、2本の丸ベルト232が掛け渡されている。
【0017】駆動モータ11は、カード取込み時に搬送
ローラ対6,7,8を矢印aで示すカード搬送方向に回
転駆動するように回転し、磁気ヘッド4,5による磁気
カードCの記録再生動作が終了すると取込み時と逆回転
するように図示しない制御手段の制御下に置かれてい
る。また、駆動モータ11は、磁気カードCが媒体搬送
路2内に所定時間以上挿入状態に置かれると停止し、後
述する電磁ソレノイドが駆動すると再駆動するようにな
っている。この所定時間の検出には、媒体搬送路2に沿
って設けられた光学式の複数のカードセンサSが用いら
れおり、各カードセンサSの間を図示しない制御手段に
設定される所定時間で磁気カードCが通過しないと、カ
ード詰まり信号を発し後述するクラッチ機構3を駆動す
るようになっている。
【0018】磁気ヘッド4,5は、搬送ローラ対7の軸
線上に配置されていて、媒体搬送路2内にそのヘッド面
を臨ませており、磁気カードCの磁気ストライプと媒体
搬送路2を介して対向配置されている。磁気ヘッド4
は、図示しない押圧手段によって磁気ヘッド5に向かっ
て付勢されており、搬送される磁気カードCを両ヘッド
の間に一定のパッド圧で挟持するようになっている。
【0019】次に、クラッチ機構3とカード強制排出機
構10とについて説明する。クラッチ機構3は、図1、
図2に示すように、駆動軸14に支持された出力歯車2
02、枢軸102に設けた入力歯車301、入力歯車3
01と出力歯車202とを接続するクラッチ歯車30
2、クラッチ歯車302を出力歯車202に対して係脱
させる方向に移動する駆動手段303、クラッチ歯車3
02と出力歯車202との非噛合時に、クラッチ歯車3
02と接触する当接部材304を備える。駆動手段30
3は、支持軸307と係合した移動板306、同移動板
306を歯車202とクラッチ歯車302との係脱方向
に摺動するアクチュエータとしての電磁ソレノイド30
5及び付勢部材としてのコイルバネ309を備えてい
る。
【0020】出力歯車202は、図4に示すように、側
板11の外側で駆動軸14に固定されていて、クラッチ
歯車302よりも軸方向にやや幅広に形成されている。
支持軸307は、基部をなすフレーム1Aに形成された
スリーブ1Fに摺動自在に支持されている。この軸の先
端307a側には、ストッパーリング307b,307
cが間隔を置いて設けられている。
【0021】クラッチ歯車302は、ストッパーリング
307b,307cの間の支持軸307上に回転且つ摺
動自在に設けられている。クラッチ歯車302の外端面
302aとストッパーリング307bとの間には、ねじ
りコイルバネ37が巻装されている。このねじりコイル
バネの一端37aは外端面302aに、他端37bはス
トッパーリング307bにそれぞれ係止されており、ク
ラッチ歯車302を出力歯車202に噛合させる向きに
付勢している。
【0022】移動板306は、支持軸307の軸方向に
延出形成されていて、その基端306aをピン38を介
して電磁ソレノイド305の可動ロッド305aに連結
されている。移動板306の先端306bは、ピン39
を介して支持軸307に連結されている。電磁ソレノイ
ド305は、フレーム1A,1Bに固定されるブラケッ
ト308に取付けられている。ブラケット308には、
その長手方向に向かって長孔40A,40Bが形成され
ている。この長孔40A,40Bには、ピン38,39
が遊嵌されていて、移動板306の移動時に案内されて
いる。
【0023】電磁ソレノイド305は、磁気カードCが
媒体搬送路2内に詰まったとき駆動されるもので、ここ
では、カードセンサSがカード詰まりを検知すると通電
されて駆動するようになっている。電磁ソレノイド30
5の可動ロッド305aには、ピン38と本体との間に
コイルバネ309が巻装されるいる。可動ロッド305
aは、通常、図5に示すクラッチ歯車302と出力歯車
202と離脱し、かつクラッチ歯車302の端面302
aが当接部材304と圧接する初期位置にコイルバネ3
09によって付勢されている。電磁ソレノイド305
は、通電されると可動ロッド305aを引き込むPUL
Lタイプのものが用いられており、移動板306を矢印
bで示すクラッチ歯車302と出力歯車202とが噛合
する方向に摺動するようになっている。つまり、クラッ
チ歯車302には、出力歯車202との離脱方向への移
動習性が与えられている。
【0024】入力歯車301は、図4に示すように、フ
レーム1A、1Eに軸受42,43を介して回転自在に
支持されて枢軸102に固定されている。入力歯車30
1は、クラッチ歯車302の移動(変位)量よりも軸方
向に幅広く形成されていて、常時、図5に示すようにク
ラッチ歯車302と噛合した状態とされている。
【0025】カード強制排出機構10は、図1、図2に
示すように枢軸101,102にそれぞれ設けられたス
プロケット103、104に掛け渡されたチェーン10
5に図4に示すように、強制排出部材としての係合突片
106が設けられている。スプロケット103は、フレ
ーム1Cに支持された枢軸101に設けられて媒体搬送
路2の下方でスプロケット104と平行に配置されてい
る。チェーン105は、スプロケット103、104に
媒体搬送路2に対して平行となるように巻き掛けられて
おり、係合突片106を媒体搬送路2内に進入可能とし
ている。
【0026】係合突片106は、図7に示すように、磁
気カードCの厚さよりも媒体搬送路2の上下方向に向か
って幅広に形成されており、チェーン105を構成する
1つのリンク105aに固定されている。係合突片10
6は、通常、媒体搬送路2から外れた部位に配置されて
いる。ここでは、係合突片106を1つのリンク105
aだけに設けたが、隣合うリンクにもそれぞれ設けて複
数としても良い。
【0027】当接部材304は、図4、図5、図6に示
すように、出力歯車202とクラッチ歯車302との離
脱方向に位置するブラケット308の折曲げ部308a
に接着固定されている。当接部材304は、ゴムや樹脂
等の弾性体、好ましくしは摩擦係数の大きい部材で構成
された板状部材であって、ストッパーリング307bよ
りも大きい半円開口部304aを形成されている。この
他、当接部材304の表面をサンドブラスト処理などで
面粗としたり、あるいは凹凸状に形成して表面の摩擦係
数を高めたものでも良い。当接部材304は、クラッチ
歯車302の端面302aと当接された状態に置かれて
いる。折曲げ部308aには、半円開口部304aと略
同径の開口部308bが形成されている。
【0028】このような構成の媒体記録再生装置1とク
ラッチ機構3の動作を説明する。磁気カードCがカード
挿入口2aに挿入されてプリヘッド9Aまたは9Bによ
って磁気信号が検出されると、駆動モータ11が起動し
て、ここでは磁気カードCをカード搬送方向Aに搬送す
べく、図1において時計回り方向に回転駆動すると共
に、図示しないシャッタ部材が媒体搬送路2内から退避
する。駆動モータ11の回転は、タイミングベルト19
6を介して大径プーリ194に伝達され、駆動軸13が
回転して主駆動ローラ7Aが回転駆動する。
【0029】駆動軸13の回転は、歯付ベルト190を
介してベルトプーリ191、193に伝達される。ベル
トプーリ191の回転は一体の歯車203から歯車20
6、丸ベルト232、プーリ233を介して駆動軸16
に伝達されて副駆動ローラ7Bが回転駆動する。歯車2
03が回転して突部203bがピン201bに係合する
と、歯車201が回転して駆動軸12が回転し、歯車2
01、歯車204を介して駆動軸15も回転され、主駆
動歯車6Aと副駆動ローラ6Bが回転駆動される。ベル
トプーリ193が回転して突部193aがピン202b
に係合すると、歯車202が回転して駆動軸12が回転
すると共に、同歯車202、歯車205を介して駆動軸
17が回転し、主駆動ローラ8Aと副駆動ローラ8Bが
回転駆動し、搬送ローラ対6、7、8がそれぞれ駆動状
態となる。
【0030】挿入されたカードCは、搬送ローラ対6、
7、8の順に挟持されて媒体搬送路2内を搬送され、カ
ード種類に応じて磁気ヘッド4,5の何れか一方で磁気
情報の記録や再生等の一連の処理が行なわれる。この処
理が終了すると駆動モータ11の反転駆動により磁気カ
ードCがカード挿入口2aに向かって搬送される。
【0031】一方、取込まれた磁気カードCが、所定時
間以上媒体搬送路2内に位置したり、あるいは、媒体搬
送路2内での移動速度が著しく遅くなると、媒体搬送路
2に配置されたカードセンサSがカード詰まりと検知
し、一旦駆動モータ11を停止する。そして、電磁ソレ
ノイド305が駆動して可動ロッド305aを図5に示
す位置から矢印b方向に向かって移動し、移動板306
が矢印b方向に摺動されて支持軸307が、ストッパリ
ング307bでコイルバネ37を押し縮めながらスリー
ブ1F内を摺動する。すると、入力歯車301と噛合状
態のクラッチ歯車302が、図4に示すように、出力歯
車202と噛合する位置まで変位されて歯車202にコ
イルバネ37のバネ力によって弾性的に当接される。
【0032】電磁ソレノイド305が駆動されると、駆
動モータ11は再駆動されて出力歯車202を回転させ
る。クラッチ歯車302は、出力歯車202に対してコ
イルバネ37によって付勢されているので、同歯車20
2が回転して当接している歯が1つ分ずれると、出力歯
車202に押し込まれて噛合する。この時、出力歯車2
02とクラッチ歯車302の歯の噛み合いがあえば、出
力歯車202が回転しなくても両者は噛合状態となる。
そして、出力歯車202の駆動回転がクラッチ歯車30
2を介して入力歯車301に伝達されると、スプロケッ
ト104を介してチェーン105が回転する。すると、
係合突片106が媒体搬送路2内に進入して図7に示す
ように、詰まった磁気カードCと当接し、同カードを引
っ掻けて媒体搬送路2内を搬送する。
【0033】一方、磁気カードCがカード挿入口2まで
戻されると、駆動モータ11の駆動が停止されると共
に、電磁ソレノイド305への通電が断たれ、回動ロッ
ド305aに巻装したコイルバネ309のバネ力により
移動板306が移動して、支持軸307が図4に矢印d
で示す離脱方向に摺動する。すると、軸の先端307a
が、図5に示すように、半円開口部304a及び開口部
308bを突き抜けて、クラッチ歯車302は入力歯車
301と噛合した状態で出力歯車202との噛合が解除
され、同時に、端面302aが当接部材305にスプリ
ング309のバネ力によって圧接される。
【0034】このように、出力歯車202に対してフリ
ーの状態の時にクラッチ歯車305を当接部材305に
押圧することで、クラッチ歯車305には、当接部材3
05との摩擦抵抗により回転規制力が与えられ、不用意
な回転を防止できる。よって、入力歯車301と常時噛
合状態にあっても、同入力歯車301の回転を防止でき
カード強制排出機構10の誤作動を防止できる。また、
入力歯車301の回転を防止できることは、係合突起1
06の移動を防止できることにもなるので、係合突起1
06を初期位置を容易に制御することが可能となる。
【0035】詰まった磁気カードCと当接する係合突片
106を駆動する入力歯車301をクラッチ歯車302
を介して出力歯車202と連結することで、駆動モータ
11で入力歯車40を駆動できるので、1つのモータで
詰まった磁気カードCの強制排出を行なうことができ
る。また、入力歯車301は、クラッチ歯車302を介
して出力歯車202と連結していることから出力歯車2
02と同一方向に回転駆動されるので、係合突片106
の移動力と共に搬送ローラ対5、6、7による搬送駆動
力も補助的に詰まった磁気カードCに作用することにな
り、詰まったカードを確実に搬送することができる。
【0036】支持軸307にコイルバネ37を巻装して
出力歯車202に対してクラッチ歯車302を付勢して
いるので、出力歯車302が僅かに回転するだけで両者
が確実に噛合状態となるので、不用意な回転による歯欠
けを防止できる。なお、本実施例では、出力歯車202
に対してクラッチ歯車302を係脱させているが、歯車
205に対して係脱させる構成としても構わない。ま
た、駆動手段303にアクチュエータとして電磁ソレノ
イド305を用いたが、この他、電磁クラッチやロータ
リソレノイド等が挙げられる。
【0037】
【発明の効果】本発明によれば、基部に回転可能に設け
られた入力歯車と噛合状態に置かれたクラッチ歯車と、
駆動モータで回転駆動される出力歯車とが非噛合状態に
ある場合、クラッチ歯車は当接部材に当接した状態とな
り入力歯車に回転規制力が与えられる。従って、入力歯
車が駆動歯車と離脱したフリーの状態に置かれている時
に同入力歯車に何らかの回転力が加わっても入力歯車の
回転を防止できる。加えて、上記入力歯車にカード強制
排出機構を連動させた場合、同カード強制排出機構の誤
作動を防止することができる。
【0038】さらに、クラッチ歯車には、駆動手段に設
けた付勢部材により出力歯車との離脱方向への移動習性
が与えられているので、クラッチ歯車が当接部材により
強く押圧される。加えて、当接部材を弾性部材や表面摩
擦係数の大きな部材で構成したので、入力歯車への回転
規制力(摩擦力)が大きくなり、より確実にカード強制
排出機構の誤作動を防止することができる。
【0039】本発明では、出力歯車を支持する駆動軸に
ローラ部材を設け、入力歯車と一体回転可能に設けられ
た枢軸にクラッチ歯車と出力歯車との噛合により媒体搬
送路内に導入される強制排出部材を設けたので、クラッ
チ歯車と出力歯車とが噛合状態となると、強制排出部材
が媒体搬送路内に導入されて、詰まった記録媒体と係合
して同記録媒体を排出する。また、入力歯車が駆動歯車
と離脱したフリーの状態であると、入力歯車の回転はク
ラッチ歯車と当接部材との当接によりに規制されるの
で、強制排出部材の位置決めを容易に設定することが可
能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示すクラッチ機構が装着さ
れた媒体記録再生装置の概略構成側面図である。
【図2】媒体記録搬送の主駆動伝達系とクラッチ機構の
構成を示す平面図である。
【図3】媒体記録搬送の副駆動伝達系の構成を示す平面
図である。
【図4】クラッチ機構の構成及び動作を示す拡大図であ
る。
【図5】クラッチ機構の初期位置を示す拡大図である。
【図6】当接部材の取付け状態を示す斜視図である。
【図7】カードの強制排出状態を示す側面図である。
【符号の説明】
1A 基部 2 媒体搬送路 3 クラッチ機構 8A ローラ部材 11 駆動モータ 14 駆動軸 102 枢軸 106 強制排出部材 202 出力歯車 301 入力歯車 302 クラッチ歯車 303 駆動手段 304 当接部材 305 アクチュエータ 306 移動板 307 支持軸 309 付勢部材 b 係合方向 d 離脱方向 C 記録媒体
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F16D 11/00 - 23/14 F16H 1/00 - 1/26 F16H 35/00 G07D 9/00

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】駆動モータで回転駆動される出力歯車と、 基部に回転可能に支持された入力歯車と、 上記基部に摺動自在に支持され、上記入力歯車と常に噛
    合状態に置かれたクラッチ歯車と、 上記クラッチ歯車を上記出力歯車に対して係脱させる方
    向に変位移動させる駆動手段と、 上記入力歯車と一体回転可能に設けられ、媒体搬送路に
    挿入された記録媒体を、上記クラッチ歯車と上記出力歯
    車との噛合時に強制的に排出する強制排出部材と、 上記クラッチ歯車と上記出力歯車との非噛合時に、上記
    クラッチ歯車と接触して上記入力歯車の回転を防止する
    当接部材とを有するクラッチ機構。
  2. 【請求項2】上記当接部材は、ゴムや樹脂等の弾性部材
    で構成されたことを特徴とする請求項1記載のクラッチ
    機構。
  3. 【請求項3】上記当接部材は、表面摩擦係数の大きな部
    材で構成されたことを特徴とする請求項1記載のクラッ
    チ機構。
  4. 【請求項4】上記駆動手段は、上記入力歯車を固着した
    支持軸に設けた移動板と、同移動板を上記出力歯車と上
    記クラッチ歯車との係脱方向に摺動するアクチュエータ
    と、上記クラッチ歯車に出力歯車との離脱方向への移動
    習性を与える付勢部材とを有することを特徴とする請求
    項1、2または3記載のクラッチ機構。
  5. 【請求項5】上記出力歯車を支持する駆動軸に、媒体搬
    送路内に挿入される記録媒体を搬送するローラ部材を設
    けたことを特徴とする請求項1、2、3または4記載の
    クラッチ機構。
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