JP2698057B2 - 紙葉類搬送装置 - Google Patents

紙葉類搬送装置

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JP2698057B2
JP2698057B2 JP7189213A JP18921395A JP2698057B2 JP 2698057 B2 JP2698057 B2 JP 2698057B2 JP 7189213 A JP7189213 A JP 7189213A JP 18921395 A JP18921395 A JP 18921395A JP 2698057 B2 JP2698057 B2 JP 2698057B2
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義春 岩下
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協和電子工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は紙葉類搬送装置(以
下、単に搬送装置という)に関する。さらに詳しくは、
たとえば紙幣や伝票などの紙葉類を搬送する搬送装置で
あって、紙葉類を確実に搬送させることができる搬送装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、複数のパチンコ台やスロット
マシンなどの遊戯台を所定の間隔をおいて背中合わせに
並べた遊戯設備では、各遊戯台に設けられる両替用の紙
幣投入機からの紙幣などは、遊戯台列の背面側に配置さ
れる搬送装置により遊戯台列の一端側に設けられる収納
装置へ搬送される。かかる搬送装置として、たとえば断
面ほぼコ字状のフレームと該フレームの開放側に取り付
けられるフタ板とからなるケーシングに搬送ローラを固
定した一対のシャフトをフレームの両端部から貫通して
突出させるとともに、シャフトの外側に回転体を固定さ
せた搬送ユニットを複数個並設し、外側の回転体の1つ
をモータで回転し、フレームの内側のローラ間にかけわ
たしてある搬送ベルトによって紙幣を搬送しつつ、もう
1つの外側の回転体により隣接するユニットに駆動力を
伝達させるものがある(特公平6−104514号公
報)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記搬
送ユニットのあいだに設けられる紙幣投入機は、紙幣が
該投入機内を通過中に、別の紙幣が紙幣投入機に投入さ
れると、紙詰りを起こす惧れがある。またかかる不具合
を防止するために、先に通過中の紙幣が検出されると、
紙幣投入機への紙幣の投入を禁止するものもあるが、使
い勝手がわるいという問題がある。
【0004】本発明は、叙上の事情に鑑み、紙葉類が紙
葉類投入機を通過中に、別の紙葉類が投入されても、確
実に搬送させることができる搬送装置を提供することを
目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の搬送装置は、断
面コ字状の搬送フレームと該搬送フレームに嵌着される
搬送フレームカバーとからなる搬送本体と、前記搬送フ
レームと搬送フレームカバーが対向する内壁面にそれぞ
れ形成されるガイド部材と、前記搬送本体内の長手方向
に配設される搬送ベルトと、該搬送ベルトに押圧される
よう配置された搬送ローラとからなり、紙葉類投入機か
ら投入された紙葉類を搬送させる搬送ユニットが駆動力
伝達機構により複数個連結される搬送装置であって、前
記紙葉類投入機が、搬送ベルトの上流側における紙葉類
投入口の近傍に配置される補助駆動機構を備えており、
該補助駆動機構が、前記搬送ベルトに巻き回わされる駆
動プーリと同時に回転駆動するプーリを中心に揺動する
ベルトを前記搬送ベルトの下流側に当接させてなること
を特徴としている。
【0006】
【発明の実施の形態】本発明の搬送装置によれば、紙幣
などの紙葉類が投入される紙葉類投入機内に、補助駆動
機構が内蔵されているため、紙葉類が紙葉類投入機内を
通過しているばあいに、前記紙葉類投入機に別の紙葉類
が投入されても、この別の紙葉類を一時保持させたの
ち、通過中の紙葉類を先に通過させるようにしている。
その結果紙葉類が重なって搬送されなくなり、紙詰まり
を起こすことがない。
【0007】以下、添付図面に基づいて本発明の搬送装
置を説明する。
【0008】図1は本発明の搬送装置の一実施例を示す
部分概略斜視図、図2は図1における駆動力伝達機構を
示す斜視図、図3は図1におけるa−a断面図、図4は
図1におけるb−b断面図、図5は上カバーおよび下カ
バーの他の実施例を示す断面図、図6は上カバーおよび
下カバーのさらに他の実施例を示す断面図、図7は図1
における紙幣投入機の一実施例を示す横断面図である。
【0009】図1に示すように、本発明の搬送装置は、
たとえばパチンコ遊戯設備における遊戯台列の背面側に
配置される複数個の搬送ユニットAから構成され、そし
て、紙幣搬送方向に対し、紙幣の取り込みができる紙葉
類投入機である紙幣投入機BのモータM付搬送ユニット
Aから長手方向の距離を自在に変えられる駆動力伝達機
構1により連結した紙幣の取り込みができる紙幣投入機
Bのモータ無し搬送ユニットAを経由し、さらに駆動力
伝達機構によりモータ付搬送ユニットAなどを接続させ
るようにしている。各搬送ユニットAにより、遊戯台列
の1台(図1中Rで示す範囲)または2台置きに配置さ
れるパチンコ玉貸出機(図示せず)から送り込まれた紙
幣を紙幣投入機Bの紙葉類投入口である紙幣投入口B1
a、B1bから受け入れて、遊戯台列の一端に設けられ
る紙幣収納装置まで搬送させている。なお、本実施例に
限らず、各搬送ユニットごとにモータを設けるようにし
てもよい。
【0010】前記搬送ユニットAは、図1〜4に示すよ
うに断面コ字状の搬送フレーム2と該搬送フレーム2に
嵌着される搬送フレームカバー3とからなる搬送本体4
と、前記搬送フレーム2と搬送フレームカバー3が対向
する内壁面5、6にそれぞれ形成されるガイド部材7、
8と、前記搬送本体4内の長手方向に配設される断面丸
形状の搬送ベルト9と該搬送ベルト9に押圧されるよう
配置された搬送ローラ10から構成されている。なお9
aは前記搬送ベルト9を案内させるプーリである。
【0011】前記駆動力伝達機構1は、対向する各搬送
フレーム2内に配置される先端プーリ11と後端プーリ
12からなる一対の上下2段プーリ13と、該プーリ1
3のシャフト14を回転自在に支持する軸受部15と、
前記先端プーリ11に巻き回わされる連結用ベルト16
から構成されており、各後端プーリ12には前記搬送ベ
ルト9が巻き回わされている。この連結用ベルト16
は、駆動力を伝達するとともに紙幣の搬送も兼ねて行な
うものである。この駆動力伝達機構1における連結用ベ
ルト16の長さ調整により、遊戯台の機種などによる搬
送ユニットの取付けが長手方向に移動しても容易に長手
方向の寸法を所定寸法に合わせることができる。なお本
実施例では、駆動力伝達機構は、搬送フレーム2内の下
支持板18bに配置されているが、本発明においては、
これに限定されることなく、上支持板18aに配置する
こともできる。
【0012】前記駆動力伝達機構1の外周には、連結カ
バー17が嵌着されている。連結カバー17は、対向す
る搬送フレーム2,2に嵌着される断面コ字状の背面カ
バー18と、前記搬送フレームカバー3,3の前面側か
ら背面カバー18の上下支持板18a,18bの端部に
係合部19を介して着脱自在な前面カバー20から構成
されている。前記係合部19としては、上下支持板18
a,18bに形成される係合突起21と前面カバー20
に形成される係合爪22を用いることができるが、本発
明では、これに限定されるものではなく、たとえば係合
突起を前面カバーに形成するとともに、係合爪を上下支
持板に形成することもできる。また前記連結カバー17
における背面カバー18および前面カバー20には、対
向する内壁面にガイド部材23,24が形成されてお
り、そして各ガイド部材23,24は搬送フレーム2お
よび搬送フレームカバー3と接する部分の長手方向に形
成される切欠25,26に嵌まり込まれている。搬送ユ
ニットAは、前記連結用ベルト16の長さ調整ととも
に、切欠25,26内での相対移動により、長手方向の
寸法を簡単に調整し、設定することができる。
【0013】前記搬送フレームカバー3は、搬送フレー
ム2の下部に固定される下カバー30と、搬送フレーム
2の上壁31の端部に弾性を利用した係合部32を介し
て着脱自在な上カバー33と、該上カバー33を開閉自
在にする開閉部材34とから構成されている。下カバー
30の内壁には別体に作製された下ガイド部材8aが設
けられている。これにより、たとえば紙幣Sが詰ったば
あいに上カバー33を開けても紙幣Sは下ガイド部材8
aとガイド部材7により案内されているため、紙幣Sが
飛出して落下するのを防止することができる。このた
め、保守点検や調整などが非常に簡単になり、作業性が
向上する。なお、係合部33としては前記係合部19と
同様に、係合突部35と係合爪36を用いることができ
る。また前記開閉部材34としては、蝶番を用いること
ができるが、本発明ではこれに限定されるものではな
く、たとえば図5に示すように、上カバー33aの下端
に蝶番状の軸回転部37aと該軸回転部37aを嵌め込
むために下カバー30aの上端に形成される受部37b
を樹脂で一体に形成したものとすることもできる。ま
た、その他回転による開閉にこだわらず、たとえば図6
に示すように、搬送フレームカバー33bの上下端に形
成した一対の突起38aを搬送フレーム2の上下壁2
a,2bに形成した一対の孔38bにさし込むようにし
たさし込式にしてもよいし、前記下壁2bに孔38bの
代わりに長孔のスリットにし、搬送フレームカバー33
bを落し込むようにした落し込式なども用いることがで
きる。
【0014】搬送ユニットAの材質として、透明なプラ
スチック材、たとえば塩化ビニル樹脂、ABS樹脂、ポ
リカーボネートなどを用いることにより、係合部19,
33の係合をワンタッチに行なうことができ、また搬送
中の紙幣が見えるため、保守点検がやりやすくなる。
【0015】また本発明の搬送装置における紙幣投入機
Bには、搬送中の紙幣と紙幣投入口B1から投入された
紙幣との搬送を制御する補助駆動機構を備えることがで
きる。
【0016】まず図7に示すように、紙幣投入機B内に
は、搬送ベルト9を回動させるプーリ40、40a、案
内プーリ41、41aおよび紙幣を案内させるガイド板
42が設けられており、そして前記補助駆動機構43が
搬送ベルト9の上流側における紙幣投入口B1bの近傍
に配置されている。この補助駆動機構43は、駆動プー
リ44と従動プーリ45からなる一対のプーリと、該駆
動プーリ44を中心に従動プーリ45を揺動自在に保持
する保持枠46と、一対のプーリ44,45に巻き回わ
される丸ベルト47から構成され、スプリング48によ
りプーリ45を常時搬送ベルト9側へ押し付けるように
されている。プーリ40,44は、図1に示すように、
ボックス49の下部に設けられるモータMから一対のギ
ア50を介して同時に回転駆動される。
【0017】つぎに本発明における補助駆動機構43の
動作を説明する。
【0018】図7に示すように、補助駆動機構43は紙
幣S1が紙幣投入機B内へ通過する際に、紙幣投入口B
1aまたはB1bから紙幣S2aまたはS2bが投入さ
れたばあいに、紙幣S2aおよびS2bを紙幣識別機
(図示せず)において待機状態にしておき、紙幣S1が
紙幣投入機B内を通過後、紙幣S2aまたはS2bを搬
送させるようにするものである。
【0019】まず紙幣S2aが投入されたばあいについ
て説明する。前述の待機状態は、紙幣S1が紙幣投入機
Bの上流側に設けられるセンサ60により、紙幣S1の
先端が検出されると、紙幣S2aの終端部を紙幣識別機
の紙幣保持機構(図示せず)により紙幣S2aを紙幣投
入機B内に一時的に保持させるようにしている。このと
きは、紙幣投入口B1aから投入された待機状態の紙幣
S2aは上流側の搬送ベルト9の外周に沿った位置で待
機状態となっている。そして通過中の紙幣S1が進入し
てくると、紙幣S1の先端部は紙幣S2aに接し重なっ
た状態となり、搬送ベルト9と接することができず、待
機状態の紙幣S2aにより搬送ベルト9が紙幣S1を駆
動させず、紙幣S1の搬送がされなくなる状態が生じる
不具合が発生する。しかしながら、この不具合の発生す
る前(紙幣S1がとまる前)に補助駆動機構43により
通過中の紙幣S1がプーリ44の丸ベルト47に接し待
機中の紙幣S2の上を滑りながら紙幣S1をその終端ま
で搬送する。そして紙幣S2aは、搬送ベルト9および
丸ベルト47に接しているが、保持機構55により紙幣
の終端を保持されているので、通過中の紙幣S1と重な
って搬送されることはなく、紙幣S1のみが搬送され
る。紙幣S1が紙幣投入機Bを通過後、下流側に設けら
れるセンサ70により、紙幣S1の後端が検出される
と、紙幣S2aの保持機構を解除し引き続いて紙幣S2
aの搬送が行なわれる。これにより、紙幣1枚ずつ確実
に搬送することができる。なお前記センサ60,70と
しては、発光素子と受光素子とから構成されるものを用
いることができ、たとえば発光素子としては、発光ダイ
オードや半導体レーザなどを、発光素子としては、ホト
ダイオードやホトトランジスタなどを用いることができ
る。
【0020】また紙幣投入口B1bから投入された紙幣
S2bの待機状態は、紙幣S2bが搬送ベルト9を紙幣
S1との接することをさまたげない位置であり、搬送ベ
ルト9と紙幣S2bのあいだに紙幣S1が進入して、搬
送ベルト9の駆動力により連続的な搬送ができる。すな
わち、このばあい紙幣S1は搬送ベルト9から駆動力を
受けて搬送されることになり、紙幣S1の終端が紙幣投
入機B内を通過後、紙幣S2bの保持機能が解除され、
ついで紙幣S2bの搬送が開始される。その結果紙幣S
1とS2bは重なることなく一枚ずつ確実に搬送され
る。
【0021】なお本発明においては、前記搬送フレーム
内の駆動力伝達機構を用いることなく、前記特公平6−
104514号公報のごとく搬送フレーム外で動力を伝
達してもよい。
【0022】
【発明の効果】以上説明したとおり、本発明の搬送装置
では、搬送ユニットのあいだに配置される紙葉類投入機
が、通過中の紙幣などの紙葉類を先に通過させるための
補助駆動機構を備えているため、紙葉類投入機内で紙詰
りを起こすことがなく、確実に1枚ずつ搬送させること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の搬送装置の一実施例を示す部分概略斜
視図である。
【図2】図1における駆動力伝達機構を示す斜視図であ
る。
【図3】図1におけるa−a断面図である。
【図4】図1におけるb−b断面図である。
【図5】上カバーおよび下カバーの他の実施例を示す断
面図である。
【図6】搬送フレームカバーの他の実施例を示す断面図
である。
【図7】図1における紙幣投入機の一実施例を示す横断
面図である。
【符号の説明】
1 駆動力伝達機構 2 搬送フレーム 3 搬送フレームカバー 4 搬送本体 5、6 内壁面 7、8 ガイド部材 9 搬送ベルト 10 搬送ローラ 11 先端プーリ 12 後端プーリ 13 上下2段プーリ 16 連結用ベルト 17 連結カバー 43 補助駆動機構 44 駆動プーリ 45 従動プーリ A 搬送ユニット B 紙幣投入機(紙葉類投入機) B1a、B1b 紙幣投入口(紙葉類投入口) S1、S2a、S2b 紙幣(紙葉類)

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面コ字状の搬送フレームと該搬送フレ
    ームに嵌着される搬送フレームカバーとからなる搬送本
    体と、前記搬送フレームと搬送フレームカバーが対向す
    る内壁面にそれぞれ形成されるガイド部材と、前記搬送
    本体内の長手方向に配設される搬送ベルトと、該搬送ベ
    ルトに押圧されるよう配置された搬送ローラとからな
    り、紙葉類投入機から投入された紙葉類を搬送する搬送
    ユニットが複数個連結される搬送装置であって、前記紙
    葉類投入機が、搬送ベルトの上流側における紙葉類投入
    口の近傍に配置される補助駆動機構を備えており、該補
    助駆動機構が、前記搬送ベルトに巻き回わされる駆動プ
    ーリと同時に回転駆動するプーリを中心に揺動するベル
    トを前記搬送ベルトの下流側に当接させてなることを特
    徴とする紙葉類搬送装置。
  2. 【請求項2】 前記補助駆動機構が、駆動プーリと従動
    プーリからなる一対のプーリと、駆動プーリを中心に従
    動プーリを揺動自在に保持する保持枠と、前記一対のプ
    ーリに巻き回わされるベルトからなる請求項1記載の紙
    葉類搬送装置。
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