JP3225707B2 - 人造石の製造方法 - Google Patents

人造石の製造方法

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廣明 山口
直樹 高橋
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東陶機器株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製品の表面からピンホ
ールが見えない、外観の美しい製品を製造可能な人造石
の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記を目的とした人造石の製造方
法として、特公平3-18806号公報及び特公平2-33499号
公報に記載のものがある。
【0003】特公平3-18806号公報に記載の人造石の製
造方法は、不飽和ポリエステル樹脂等の樹脂材料からな
る主剤に顔料等の副材を添加して成形用素材を得、同素
材のうち受型の2〜8割内容量に相当する量の素材に硬
化剤を添加して受型内に注入し、同注入素材が半硬化す
るまでの間、受型を微振動させて注入素材内の気泡を注
入面寄りに移動させ、しかる後、前記成形用素材の残り
量分に硬化剤を添加して前記受型内が充満する如く半硬
化体上に補充し、次に、同受型と押型とを合型して上下
反転させるとともに、同合型体を微振動させて補充素材
内の気泡を補充界面寄りに移動させ、前記注入素材及び
補充素材の硬化後に受型及び押型から器物成形体を脱型
させることを特徴とする。
【0004】一方、特公平2-33499号公報記載の人造石
の製造方法は、ベースカラー用不飽和ポリエステル混和
物内に、1ないし数種類の模様用不飽和ポリエステル混
和物を適当な大きさに投入し、これを撹拌して、模様用
不飽和ポリエステル混和物をベースカラー用不飽和ポリ
エステル混和物内に分散せしめる作業を所要回数繰り返
して得た成形材料をスリット状の供給口を有するホッパ
ー内に入れ、そのスリット状供給口より成形材料を、一
対で成形品を構成する表型、裏型のそれぞれに、その開
放側より連続落下状態で、帯状に供給し、型面全面に成
形材料を沿わしめて、先に、裏 (又は表) 型を半硬化状
態にならしめ、半硬化状態の裏( 又は表) 型を未硬化状
態の表 (又は裏) 型に反転して組み合わせて、表型品と
裏型品とを一体化し、製品の表裏両面に光沢のある流れ
模様を形成させることを特徴とする。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記した人造
石の製造方法は、未だ、以下の解決すべき課題を有して
いた。
【0006】即ち、特公平3-18806号公報に記載の人造
石の製造方法にあっては、最初に下型に注型したものが
半硬化してからしか二度目の注型ができないため、最初
の半硬化を待たねばならず、時間的なロスが多い。ま
た、下型は重量のある金型を使用することが多く、下型
に上型を重ね型組みした後、型全体を反転させて脱泡さ
せるのは装置的に大掛かりになるため、製造は小物製品
に限定される。また、上型を覆う際、型とベース材との
界面に空気が入り込み、脱泡が困難となる。 一方、特
公平2-33499号公報記載の人造石の製造方法にあって
は、上型、下型、それぞれ、材料を充填注型した後脱泡
する。それぞれの型の材料が半硬化と未硬化の状態で型
組みしなければ接合しないため、上型、下型で注型の開
始時間をずらさなければならず、ロスタイムが発生す
る。一方、開始と終了を合わせるためには、各型の温度
差の調整が必要となり、装置的に大掛かりになるため、
製品は小物製品に限定されることになる。さらに、注型
する場合、厚みを薄く( 1〜5mm以下に) すること、及
び、厚みを均一にすることは困難である。また、上型・
下型どちらの型も凹型に限定されるため、型合わせの継
目が製品中央部に現れ、製品価値を落とすことにもなっ
ていた。
【0007】本発明は、上記した課題を解決することが
できる人造石の製造方法を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、凹面形状の下
型に、樹脂材料と充填材とからなるベース材を充填する
とともに、平板又は凸面を持つ形状とした上型の内面側
に前記ベース材と略同一素材のベース材を薄膜状に塗布
し、それぞれのベース材から気泡を脱泡させ、下型に注
型されたベース材が未硬化のうちに、上型のベース材を
硬化させた後下型に型組みし、上型及び下型のベース材
同士を接合させ人造石を製造することを特徴とする人造
石の製造方法に係るものである。
【0009】本発明は、また、平板形状の上・下型の各
内面側に、樹脂材料と充填剤とからなるベース材を薄膜
状に塗布すると共に脱泡させ、上下型のいずれかのベー
ス材が未硬化の内に上下型を型合わせし、ベース材同士
を接合させ人造石を製造することを特徴とする人造石の
製造方法に係るものである。
【0010】本発明は、さらに、上記した人造石の製造
方法において、前記平板または凸面を持つ形状とした上
型もしくは前記平板形状の上下型のいずれかに薄膜状に
塗布したベース材を、ヒーター等で加熱することにより
硬化させるようにしたこと、及び、前記上型及び下型の
それぞれの内面にゲルコートを塗布した後、前記製造方
法を実施するようにしたことにも特徴を有する。
【0011】
【作用】下型に充填したベース材から、注型時の空気が
上部に上がり、上面 (裏面) にピンホールが発生する。
同様に、上型に薄膜状に塗布した樹脂の上面 (裏面) に
ピンホールが発生する。この裏面同士を合わせること
で、ピンホールは内面に閉じ込められ、表側には現れな
い。
【0012】薄膜状に形成したベース材は、脱泡も速い
とともに、速硬化力のある遠赤外線ヒーター又はマイク
ロウエーブヒーターを直接照射して硬化させることがで
きるため、従来の一回注型の成形時間内で、両面使用可
能な人造石を製造することができる。又、速硬化能力の
ある加熱手段を用いてベース材に直接照射させても、薄
膜状であるため、全体が均一に硬化し、歪み、曲り等の
変形もない。
【0013】
【実施例】以下、添付図に示す実施例を参照して、本発
明に係る人造石の製造方法を具体的に説明する。なお、
本実施例は、長さ4m, 幅600mm,厚さ12mmの平板状のカ
ウンターAを製造する場合である。
【0014】(実施例1)図1(a) に示すように、凹部10
を有する矩形形状の下型11と、図1(b) に示すような平
板状の上型12とを用意する。
【0015】図1(a) に示すように、下型11の凹部10内
に、不飽和ポリエステル樹脂(30 重量%) と、水酸化ア
ルミニウム(70 重量%) と、硬化剤 (1重量%) とを混
合して得られた樹脂組成物からなるベース材13を一定厚
さ( 例えば10mm) に達するまで充填する。
【0016】一方、上記作業と並行して、図1(b) に示
すように、上型12の表面に、スプレーガン14で、上記し
たベース材13と同一又は同様な組成からなるベース材15
を2mm厚さで塗布する。
【0017】図1(c)(d)に示すように、上下型11,12
に、それぞれ図示しないバイブレータ等を用いて振動を
加え、凹部10内のベース材13及びベース材15中の気泡を
脱泡する。ここに、ベース材13中の気泡は、一部、ベー
ス材13の表面側に移動することになるとともに、ベース
材14中の気泡は、同ベース材14が薄膜状なので完全に脱
泡されることになる。
【0018】その後、図1(e) に示すように、ベース材
14のみに、ベース材14を塗布した側から、同ベース材14
が半硬化状態になるまで、遠赤外線ヒーターを用いて、
遠赤外線を照射し、加熱する。
【0019】次に、図1(f) に示すように、上型12を下
型11に型組みし、図1(g) に示すようにヒーター等を用
いて、或いは自然状態で硬化させる。
【0020】その後、図1(h) に示すように、上下型1
1,12 から脱型して、製品としてのカウンターAを取り
出す。
【0021】(実施例2)図2(a) に示すように、上型22
に、スプレーガン40でゲルコート樹脂30を塗布し硬化さ
せ、その上からスプレーガン40で不飽和ポリエステル樹
脂(30 重量%)と、水酸化アルミニウム(70 重量%)
と、硬化剤 (1重量%) とを混合して得られた樹脂組成
物からなるベース材24を3mm厚さで塗布する。
【0022】図2(b) に示すように、上型22に図示しな
いバイブレータ等を用いて振動を加え、ベース材24中の
気泡を脱泡する。なお、脱泡は完全に行う必要はなく、
図2(c) に示すように、泡の一部がベース材24の一側表
面に集まるようにすれば充分である。
【0023】その後、図2(d) に示すように、ベース材
24に、ベース材24を塗布した側から、同ベース材24が半
硬化状態になるまで、マイクロウエーブヒーターを用い
て、マイクロウエーブを10分間照射して加熱する。
【0024】又、図2(e) に示すように、下型21に、上
型22の場合と同様に、スプレーガン40でゲルコート樹脂
31を塗布し硬化させ、その上からスプレーガン13で不飽
和ポリエステル樹脂(30 重量%) と、水酸化アルミニウ
ム(70 重量%) と、硬化剤(1重量%) とを混合して得
られた樹脂組成物からなるベース材25を3mm厚さで塗布
する。
【0025】図2(f) に示すように、下型21に図示しな
いバイブレータ等を用いて振動を加え、ベース材25中の
気泡を脱泡する。なお、脱泡は完全に行う必要はなく、
図2(g) に示すように、泡の一部がベース材25の一側表
面に集まるようにすれば充分である。
【0026】その後、図2(h) に示すように、未硬化状
態のベース材25を塗布した下型21に、半硬化状態のベー
ス材24を塗布した上型22を型組し、ベース材24,25 同士
を一体化するとともに、硬化させる。
【0027】一体化物から上下型21,22 を剥離して脱型
し、カッターを用いて所望の寸法に切断し、図2(i) に
示すようなカウンターAを製造する。
【0028】
【効果】上記したように、本発明は、以下の効果を奏す
る。
【0029】上型内面にベース材を薄膜状に塗布し、
下型と合わせることにより、表裏両表面にピンホールの
ない、外観の美しい製品を製造することができる。ま
た、速やかな脱泡及び効果ができるため、一回注型の成
形時間内で、両面使用可能な人造石製品を成形すること
ができる。遠赤外線ヒーター又はマイクロウエーブヒー
ターの使用が可能となるため、速やかな硬化ができ、半
硬化または未硬化の調整及び型組みさせて硬化するタイ
ミング調整が自由かつ簡単にでき、時間及び作業の短縮
ができ、能率向上が図れる。
【0030】上型を平板又は凸面を持つ形状としたこ
とで、上下型の型合わせの継目が、人目に付きやすい製
品の中央部にくることがないため、外観のよい人造石製
品ができる。
【0031】平板状に形成した上下型に、前記ベース
材を薄膜状に塗布すると共に脱泡させ、型合わせして硬
化させるという簡単な方法で、両面使用可能な平板状の
人造石製品が得られる。
【0032】上下型の型内面側にゲルコートを塗布す
ることで、透明感が得られ、表面に光沢のある人造石製
品が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例1に係る人造石の製造方法の工
程説明図である。
【図2】同実施例2に係る人造石の製造方法の工程説明
図である。
【符号の説明】
A カウンター 11 下型 12 上型 13 ベース材 15 ベース材 21 下型 22 上型 24 ベース材 25 ベース材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平2−160515(JP,A) 特開 昭63−15712(JP,A) 特開 昭59−11233(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B29C 39/02 - 39/12 B29C 39/22 - 39/34 B29D 31/00 C04B 26/02

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 凹面形状の下型(11)に、樹脂材料と充填
    材とからなるベース材(13)を充填するとともに、平板又
    は凸面を持つ形状とした上型(12)の内面側に前記ベース
    材(13)と略同一素材のベース材(15)を薄膜状に塗布し、
    それぞれのベース材(13)(15)から気泡を脱泡させ、下型
    (11)に注型されたベース材(13)が未硬化のうちに、上型
    (12)のベース材(15)を硬化させた後下型(11)に型組み
    し、上型(12)及び下型(11)のベース材(13)(15)同士を接
    合させ人造石を製造することを特徴とする人造石の製造
    方法。
  2. 【請求項2】 平板形状の上・下型(21)(22)の各内面側
    に、樹脂材料と充填剤とからなるベース材(24)(25)を薄
    膜状に塗布すると共に脱泡させ、上下型のいずれかのベ
    ース材(24)(25)が未硬化の内に上下型(21)(22)を型合わ
    せし、ベース材(24)(25)同士を接合させ人造石を製造す
    ることを特徴とする人造石の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記平板または凸面を持つ形状とした上
    型(12)もしくは前記平板形状の上下型(21)(22)のいずれ
    かに薄膜状に塗布したベース材(24)(25)を、加熱手段を
    用いて加熱することにより硬化させることを特徴とする
    請求項1又は2のいずれかの請求項記載の人造石の製造
    方法。
  4. 【請求項4】 前記上型(12)(22)及び下型(11)(21)のそ
    れぞれの内面にゲルコートを塗布し硬化させた後、前記
    製造方法を実施することを特徴とする請求項1又は2の
    いずれかの請求項記載の人造石の製造方法。
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CN109435277B (zh) * 2018-12-07 2024-02-20 中南大学 一种树脂基复合材料的加热固化装置
CN114654641A (zh) * 2022-02-19 2022-06-24 中国船舶重工集团公司第七一五研究所 一种实现聚氨酯胶灌封表面平整的方法

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