JP3225367U - 物品包装体 - Google Patents

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泰明 松田
耕太郎 長原
耕太郎 長原
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優太 内山
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Abstract

【課題】物品を環境負荷の小さい紙材により低コストでしっかりと包装でき、かつ、容易に取り出すことができる包装体を提供する。【解決手段】第1面板1の両側辺にそれぞれ順次連設された第2面板2及び第3面板3をスリーブ状に折り曲げて複数個の集積した物品を包み込み、第3面板3同士を接合し、両端面の開口部から物品を抜け止めする物品包装体において、第1面板1及び第3面板3の端辺にそれぞれ折目線13、14を介して第1端止板4及び第2端止板5を連設し、第1端止板4と第2端止板5とは、第2面板2の端辺から延出された折込板6により連結し、折込板6には、底面側及び天面側の角部から斜めに延びる斜谷折線6aを入れる。折込板6が斜谷折線6aに沿って谷折りされつつ、第2面板2の内面に重なるように折り込まれ、第1端止板4及び第2端止板5が端面側へ折れ曲がった状態に固定される。【選択図】図2

Description

この考案は、物品を包み込むように包装する包装体に関するものである。
下記特許文献1には、図11に示すようなラップアラウンド式の段ボール製包装体が記載されている。この包装体は、複数個の集積した箱型の物品Gを包み込み、天面板51の前端の継代片52を前面板53の外面上部に貼り付けて包装状態とするものである。
この包装体では、後側上部に物品Gの形状に応じて面取り状の傾斜部54が形成されている。また、継代片52の先端から天面板51を経て傾斜部54へ至る2本の切目線55に挟まれた部分が蓋部56とされ、前面板53の上端から下端に至る2本の切目線57に挟まれた部分が前開部58とされている。
上記のような包装体を開梱する際には、継代片52の蓋部56を引き上げ、切目線55を切断して傾斜部54まで蓋部56を開いた後、切目線57を切断して前開部58を手前に開く。これにより、包装体の内部に隙間なく詰め込まれていた物品Gを、前面板53の開口部から前方へスライドさせて容易に取り出すことができる。
また、下記特許文献2には、図12に示すような板紙製の包装体が記載されている。この包装体は、複数個の集積した箱型の物品Gを包み込み、対向する側面板61の上端からそれぞれ延びる天面板62同士を接合し、両端面の下部に起立する端止板63により端面の開口部から物品Gを抜け止めするものである。
この包装体では、端面を全面的に閉じていないため、通常の箱よりも紙材の使用面積を抑制できる。そして、開梱して物品Gを取り出す際には、天面板62同士の接合部を分離すると、両方の側面板61が折曲部分の反発により自動的に同時に開くので、物品Gを迅速かつ容易に取り出すことができる。
また、上記のような段ボール製や板紙製の包装体を使用することなく、複数個の集積した物品をシュリンクフィルムで包囲し、これをワークとしてシュリンクトンネルに送り込み、シュリンクトンネルの内部でワークへ熱風を吹き付け、シュリンクフィルムを収縮させて物品に密着させる包装形態が採用されることもある。
特開2011−93601号公報 特表平7−501300号公報
しかしながら、図11に示す包装体の場合、物品Gを取り出す際、前開部58を開いても、前面の開口部の両側方に前面板53が起立状態で残存するため、その残存部に遮られる位置に収納された物品Gが取り出しにくいという問題がある。
また、図12に示す包装体の場合、包装状態において、端面の端止板63より上方の部分では、物品Gの揺動が規制されていないため、運搬時に手荒く扱われた場合や落下等の事態が起こった場合、端面から露出した物品Gが飛び出す恐れがある。
また、シュリンクフィルムによる包装では、専用の包装機械が必要となり、導入時にコストが嵩むほか、開封後に廃棄されたシュリンクフィルムが海洋汚染等の原因になるのではないかとの疑念が生じ、近年の包装資材に対する脱プラスチック化の流れに逆行するとの印象を与える恐れがある。
そこで、この考案は、物品を環境負荷の小さい紙材により低コストでしっかりと包装でき、かつ、容易に取り出すことができる包装体を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、この考案は、第1面板の対向する側辺にそれぞれ順次連設された第2面板及び第3面板をスリーブ状に折り曲げて複数個の集積した物品を包み込み、第3面板同士を接合し、両端面の開口部から物品を抜け止めする物品包装体において、
前記第1面板及び前記第3面板の端辺に折目線を介して第1端止板及び第2端止板がそれぞれ連設され、前記第1端止板と前記第2端止板とは、前記第2面板の端辺から延出された折込板により連結され、前記折込板には、底面側及び天面側の角部から斜めに延びる斜谷折線が入れられており、
前記第1面板、第2面板及び第3面板をスリーブ状に折り曲げる際、前記折込板が前記斜谷折線に沿って谷折りされつつ、前記第2面板の内面に重なるように折り込まれて、前記第1端止板及び前記第2端止板が端面側へ折れ曲がった状態に固定されるものとし、開口部を有する端面の第1端止板及び第2端止板で物品を押さえることとしたのである。
また、前記第1面板と前記第1端止板の境界の折目線に対し、前記第3面板と前記第2端止板の境界の折目線が内側に位置して段違いになっているものとし、第1面板の両端の折目線の間隔を物品の両端間の寸法よりも大きく設定して、包装作業時における物品の位置決めがしやすくなるようにし、また、先に起立させた一方の第2面板が第2端止板による物品の挟持力で倒れないように保持された状態で、他方の第2面板を起立させることができるようにしたのである。
さらに、前記第3面板と前記第2端止板の境界の折目線は、前記第2面板寄りの基線部から開放縁へ向かう先線部が外側へ傾斜しているものとし、包装作業時に、上述のような物品の挟持性を確保しつつ、第2端止板の間に集積した物品が誘導されて嵌まり込むようにしたのである。
また、前記第2面板には、両端の中間部にわたって延びる中間谷折線が入れられ、前記折込板には、前記中間谷折線に続いて中間山折線が入れられ、
前記第2面板の中間谷折線の途中に臨む部分に、前記中間谷折線に交差する2本の切目線が入れられて、その間の部分が組立用の仮止ロックとされ、
前記中間谷折線における仮止ロックの内側のロック折部とその外側の板折部とは、段違いにずらされているものとし、
包装作業時に、起立させた一方の第2面板を中間谷折線に沿って谷折りすると共に、折込板を中間山折線に沿って山折りすると、その折曲状態が仮止ロックで保持されて、第1面板に連なる第1端止板及び折込板の折込状態が維持され、その状態で他方の第2面板を起立させて、折込板の折り込みができるようにしたのである。
この考案に係る物品包装体は、環境汚染の原因とならない段ボール等の紙材を材料として構成し、物品を包装すると、折込板が第2面板と物品との間に挟まれ、第1端止板と第2端止板が端面側へ折れ曲がった状態で固定されることにより、端面の開口部が狭くなった状態で保形される。
このため、物品が端面の下部と上部で開口部から抜け止めされるので、紙材の使用面積を抑制しつつ、物品を運搬時に飛び出さないようにしっかりと保持して包装できる。
また、物品を取り出す際には、第3面板同士の接合部分を分離すると、折込板の折曲部の反発により、両方の第2面板が自動的に同時に開くので、物品を迅速かつ容易に取り出すことができる。
また、開梱後には、偏平なブランクに戻るため、解体の手間を要することなく、嵩張らない状態で容易に再生資源ごみとして廃棄することができる。
この考案の第1実施形態に係る物品包装体のブランクを示す図 同上の物品の包装過程を示す斜視図 同上の物品の包装状態を示す斜視図 同上の開梱過程を示す斜視図 同上の開梱状態を示す斜視図 この考案の第2実施形態に係る物品包装体のブランクを示す図 同上の物品の包装過程を示す斜視図 同上の物品の包装状態を示す斜視図 同上の開梱過程を示す斜視図 同上の開梱状態を示す斜視図 特許文献1に記載の物品包装体の開梱状態を示す斜視図 特許文献2に記載の物品包装体の包装状態を示す斜視図
<第1実施形態>
(実施形態の概要)
この考案の第1実施形態を図1乃至図5に基づいて説明する。この包装体は、図1に示す段ボール製のブランクを折り曲げ、図2及び図3に示すように、複数個の集積した物品Gを包み込んで包装するものである。
(ブランク)
図1に示すこの包装体のブランクでは、矩形状の第1面板1の長さ方向の対向する両側辺に第2面板2及び第3面板3がそれぞれ折目線11,12を介して順次連設され、これらの連設方向に段ボールの段目方向が向けられている。段目方向は、表裏のライナー間に挟まれた中しんの波形の頂部が延びる方向であり、段目方向の圧縮強度がこれに直交する方向の圧縮強度よりも大きくなっている。
第1面板1の幅方向の寸法Wに対して、第3面板3の幅方向の寸法Wは、基準となる端縁において、約1/2となっており、それぞれの第3面板3の開放縁には、包装時に互いに噛み合うように、先端側の幅が広くなった係合凸部3a及び奥側の幅が広くなった係合凹部3bが形成されている。
折目線11,12は、段ボールを裏面から押圧した押罫である直線の折目と弧状の切目とが比較的大きなピッチで交互に断続するものとされている。これにより、折曲抵抗が減少し、かつ、切目からの中しんの波形の露出が抑制される。
一方、第1面板1の幅方向の対向する両端辺には、折目線13を介して第1端止板4が連設され、第3面板3の幅方向の対向する両端辺には、折目線14を介して第2端止板5が連設されている。第1端止板4と第2端止板5とは、第2面板2の端辺から折目線15を介して延出された折込板6により連結されている。
第1端止板4及び第2端止板5と折込板6の境界には、それぞれ折目線16が入れられており、第1端止板4及び第2端止板5に近接した折込板6の両端部には、それぞれ角部の逃穴7から斜めに延びる斜谷折線6aが入れられている。逃穴7は、折込板6の折込時の抵抗を抑制するために段ボールを打ち抜いた貫通穴である。
第1端止板4及び第2端止板5は、包装状態で端面の高さ方向に開口部が残存するように、それぞれ第1面板1及び第3面板3からの延出寸法E,Eが包装状態における第2面板2の高さ方向の寸法Hの1/2よりも短く設定されており、折込板6の第2面板2からの延出寸法Eも同様となっている。第1端止板4及び第2端止板5の端縁は、包装状態で幅方向中間側が大きく開口するように、緩い角度で斜めに切断されている。
折目線13,14は、段ボールを裏面から押圧した短い押罫である直線の折目と短い直線の切目とが交互に断続するものとされ、折目線15は、段ボールを裏面から押圧した短い押罫である直線の折目と長い直線の切目とが交互に断続し、各切目の両端に破止用として交差する短い切込が入れられたものとされている。
折目線16は、段ボールを裏面から押圧した短い押罫である直線の折目の間に、比較的長い直線の切目が介在するものとされている。
斜谷折線6aは、段ボールを表面から押圧した短い押罫(逆罫)である直線の折目の間に、比較的長い直線の切目が介在するものとされている。
折目線13乃至16及び斜谷折線6aの切目は、それぞれ折曲抵抗を軽減するために入れられ、押罫の折目に対する切目の長さの比率により折曲抵抗が調整されている。これにより、折目線15に沿った180°の山折りが可能となっている。
そして、折目線13に対して折目線14は、第2面板2寄りの基線部14aが内側に位置して段違いとなっており、第1面板1の両端の折目線13間の長さLよりも第3面板3の両端の折目線14の基線部14a間の長さLが短くなっている。
また、折目線14は、基線部14aから開放縁へ向かう先線部14bが外側へ傾斜しており、第3面板3においては、両端の折目線14の基線部14a間の長さLよりも先線部14bの開放縁側の両端間の長さLが拡大されている。
また、両側の第3面板3及びこれに連なる第2端止板5には、両端の折目線14の基線部14aと先線部14bの境界を通るように、開封用の切目線17が入れられている。切目線17は、開封時に段ボールの切断が途切れる現象を防止するため、直線の切目と弧状の切目とが交互に断続するものとされている。
そのほか、両側の第2面板2には、折目線11,12に近接して長さ方向に延びる座屈誘導線2aが入れられ、座屈誘導線2aの両端寄り部分は、折目線11,12から離れるようにV字状に屈曲している。座屈誘導線2aは、段ボールを裏面から押圧した短い押罫である直線の折目と短い直線の切目とが交互に断続するものとされている。
また、両側の第2面板2には、対向する座屈誘導線2aのV字状部分の谷部間にわたり中間部が折目線15に接近するように弧状に湾曲した座屈誘導線2bが入れられている。座屈誘導線2bは、段ボールを裏面から押圧した押罫から成るものとされている。
(包装過程)
上記のようなブランクから成る包装体は、図2及び図3に示すように、折り曲げることにより、複数個の物品Gを纏めて包装する。ここで、山折りとは、段ボールの表面側が突き出す方向への折り曲げを意味し、谷折りとは、段ボールの表面が窪む方向への折り曲げを意味する。
この包装作業に際しては、図2に示すように、第1面板1の上面に複数個の物品Gを集積して載置し、両端の第1端止板4とこれに順次連なる折込板6及び第2端止板5を、折目線13,15,14に沿った山折りに伴い起立させる。なお、集積した物品Gは、第1面板1の内側に収まる平面形状及び寸法になるものとする。
次に、いずれか一方(図2では奥側)の第2面板2を起立させ、これに連なる折込板6を、斜谷折線6aに沿って谷折りしつつ、折目線16に沿って山折りし、折目線15に沿って180°内側へ折り曲げ、第2面板2の内面に重なるように折り込む。
そして、一方の第3面板3を物品Gの集積体の上面に被せると、第3面板3から下方へ折れ曲がった両端の第2端止板5が集積した物品Gの両端面に被さり、折込板6が第2面板2と物品Gとの間に挟まれる。
このとき、第3面板3の両端の折目線14は、基線部14aから開放縁へ向かう先線部14bが外側に傾斜しているので、第1面板1に対して物品Gを厳密に位置決めすることなく載置しても、第3面板3の両端に連なる第2端止板5の間に集積した物品Gが誘導されて嵌まり込む。
また、第1面板1の両端の折目線13よりも第3面板3の両端の折目線14が内側に位置して段違いになっているので、第1面板1の両端の折目線13の間隔を集積した物品Gの両端間の寸法よりも大きく設定することにより、第1面板1に対する物品Gの位置決めがしやすくなっており、集積した物品Gの両端面が第2端止板5で挟み込まれ、その圧接面の摩擦により、起立させた一方の第2面板2が倒れないように保持される。
このため、一方の第2面板2を手で支えておかなくても、他方(図2では手前側)の第2面板2を起立させ、これに連なる折込板6を、斜谷折線6aに沿って谷折りしつつ、折目線16に沿って山折りし、折目線15に沿って180°内側へ折り曲げ、第2面板2の内面に重なるように折り込むことができ、作業性の向上が図られる。
その後、図3に示すように、他方の第3面板3を物品Gの集積体の上面に被せ、折込板6が第2面板2と物品Gとの間に挟まれるようにし、両方の第3面板3の係合凸部3aと係合凹部3bとを互いに噛み合わせ、その噛合部から第2端止板5の突合部にかけてテープTを貼り付けると、包装作業が完了する。
(包装状態)
上記のような包装体は、段ボールを材料として構成され、集積された複数個の物品Gを包装した状態において、折込板6が第2面板2と物品Gとの間に挟まれて、第1端止板4が第1面板1から上方へ、第2端止板5が第3面板3から下方へそれぞれ折れ曲がった状態に固定される。
このため、物品Gが端面の下部と上部で開口部から抜け止めされるので、段ボールの使用面積を抑制しつつ、集積した複数個の物品Gを運搬時に飛び出さないようにしっかりと保持して包装できる。
また、第2面板2に座屈誘導線2a,2bが入れられているため、大きな積上荷重が作用しても、座屈誘導線2a,2bの折れ曲がりにより変形が吸収され、第2面板2の座屈誘導線2a,2bに囲まれた範囲には外見上目立つ変形が生じない。
(開梱及び廃棄)
また、物品Gを取り出す際には、図4に示すように、第2端止板5の突合部の端縁から切目線17に挟まれた部分を引き上げて、両方の第2端止板5から第3面板3を切目線17に沿って切断し、第3面板3同士の接合部分を分離する。
これに伴い、図5に示すように、折込板6の斜谷折線6aに沿った折曲部が反発し、折目線15に沿った折曲部も反発するので、両方の第2面板2が自動的に同時に開き、物品Gを迅速かつ容易に取り出すことができる。
また、開梱後には、偏平なブランクに戻るため、解体の手間を要することなく、嵩張らない状態で容易に再生資源ごみとして廃棄することができる。
<第2実施形態>
(実施形態の概要)
次に、この考案の第2実施形態を図6乃至図10に基づいて説明する。なお、この第2実施形態は、上記第1実施形態と基本形態が共通するため、これらの実施形態に共通する部分には、同一の符号を付して説明を省略する。
(ブランク)
図6に示すこの包装体のブランクでは、第1面板1の両側の第2面板2に、それぞれ両端の折目線15の中央部を結ぶように中間谷折線18が入れられ、第2面板2の両端に連なる折込板6には、中間谷折線18に続いて中間山折線19が入れられている。中間谷折線18は、段ボールを表面から押圧した押罫(逆罫)とされ、中間山折線19は、段ボールを裏面から押圧した押罫とされている。
第2面板2の中間谷折線18の途中に臨む部分には、中間谷折線18に交差する2本の切目線20が入れられて、2本の切目線20間の部分が仮止ロック21とされている。
中間谷折線18における仮止ロック21の内側のロック折部18aとその外側の板折部18bとは、段違いにずれている。また、仮止ロック21は、中間谷折線18のロック折部18aを境界として、中間谷折線18がずれた側が狭幅部とされ、その反対側がテーパー状に広くなる広幅部とされている。
また、両方の第2面板2に入れられた座屈誘導線2bは、直線がV字状に第2面板2の両端の折目線15と中間谷折線18の交点で屈曲した形状とされている。
(包装過程)
上記のようなブランクから成る包装体は、図7に示すように、複数個の物品Gを纏めて包装する際、いずれか一方(図7では手前側)の第2面板2を少し起こし、第1端止板4とこれに順次連なる折込板6及び第2端止板5を起立させ、折込板6を第2面板2の内面に重ねるように折り曲げた状態で、この第2面板2を中間谷折線18に沿って谷折りすると共に、その両端部の内面に重なる折込板6を中間山折線19に沿って山折りする。
このとき、中間谷折線18のロック折部18aと板折部18bとが段違いにずれていることから、ロック折部18aと板折部18bに沿った折曲位置がずれて、仮止ロック21の狭幅部の抜出跡に広幅部が圧入され、これに伴い、第2面板2の折曲状態が仮止ロック21で保持され、第1端止板4、第2端止板5及び折込板6の折曲状態が維持される。
このため、一方の第2面板2を手で支えておかなくても、反発で折曲が復元してしまうことがなく、その状態で、他方(図7では奥側)の第2面板2を起立させて、包装作業を続行することができる。
そして、図8に示すように、中間谷折線18及び中間山折線19に沿った第2面板2及び折込板6の折り曲げを戻し、両方の第3面板3の係合凸部3aと係合凹部3bとを互いに噛み合わせ、その噛合部から第2端止板5の突合部にかけてテープTを貼り付けると、包装作業が完了する。
(包装状態)
上記のような包装体は、第1実施形態のものと同様、段ボールを材料として構成され、集積された複数個の物品Gを包装した状態において、折込板6が第2面板2と物品Gとの間に挟まれて、第1端止板4が第1面板1から上方へ、第2端止板5が第3面板3から下方へそれぞれ折れ曲がった状態に固定される。
このため、物品Gが端面の下部と上部で開口部から抜け止めされるので、段ボールの使用面積を抑制しつつ、集積した複数個の物品Gを運搬時に飛び出さないようにしっかりと保持して包装できる。
また、第2面板2に座屈誘導線2a,2bが入れられているため、大きな積上荷重が作用しても、座屈誘導線2a,2bの折れ曲がりにより変形が吸収され、第2面板2の座屈誘導線2a,2bに囲まれた範囲には外見上目立つ変形が生じることがない。
また、第2面板2の高さ方向中間部に中間谷折線18が入れられているため、積上荷重の作用に伴い、第2面板2が中間谷折線18に沿って内側へ窪む方向の力が作用し、樽型の変形である胴膨れが抑制される。
(開梱及び廃棄)
また、物品Gを取り出す際には、図9に示すように、第2端止板5の突合部の端縁から切目線17に挟まれた部分を引き上げて、両方の第2端止板5から第3面板3を切目線17に沿って切断し、第3面板3同士の接合部分を分離する。
これに伴い、図10に示すように、折込板6の斜谷折線6aに沿った折曲部が反発し、折目線15に沿った折曲部も反発するので、両方の第2面板2が自動的に同時に開き、物品Gを迅速かつ容易に取り出すことができる。
また、開梱後には、偏平なブランクに戻るため、解体の手間を要することなく、嵩張らない状態で容易に再生資源ごみとして廃棄することができる。
<その他のバリエーション>
なお、上記実施形態では、段ボール製の包装体を例示したが、この包装体の構成は、包装対象の物品Gの大きさや重量に応じて、波状構造の中しんのない板紙を材料とするものにも適用することができる。
また、重量の大きい物品Gの包装を想定して、第2面板2に座屈誘導線2a,2bを有するものを例示したが、輸送時や保管時に段積みしない場合や、包装対象の物品Gが軽い場合には、座屈誘導線2a,2bを省略してもよい。
また、第1面板1が底面となり、第3面板3が天面となるものを例示したが、包装状態において、第1面板1が天面となり、接合される第3面板3が底面となるものとしてもよく、対向する第2面板2が底面及び天面となり、第1面板1と第3面板3がそれぞれ側面となるものとしてもよい。
1 第1面板
2 第2面板
2a,2b 座屈誘導線
3 第3面板
3a 係合凸部
3b 係合凹部
4 第1端止板
5 第2端止板
6 折込板
6a 斜谷折線
7 逃穴
11,12,13 折目線
14 折目線
14a 基線部
14b 先線部
15,16 折目線
17 切目線
18 中間谷折線
18a ロック折部
18b 板折部
19 中間山折線
20 切目線
21 仮止ロック
G 物品
T テープ

Claims (4)

  1. 第1面板(1)の対向する側辺にそれぞれ順次連設された第2面板(2)及び第3面板(3)をスリーブ状に折り曲げて複数個の集積した物品を包み込み、第3面板(3)同士を接合し、両端面の開口部から物品を抜け止めする物品包装体において、
    前記第1面板(1)及び前記第3面板(3)の端辺に折目線(13,14)を介して第1端止板(4)及び第2端止板(5)がそれぞれ連設され、前記第1端止板(4)と前記第2端止板(5)とは、前記第2面板(2)の端辺から延出された折込板(6)により連結され、前記折込板(6)には、底面側及び天面側の角部から斜めに延びる斜谷折線(6a)が入れられており、
    前記第1面板(1)、第2面板(2)及び第3面板(3)をスリーブ状に折り曲げる際、前記折込板(6)が前記斜谷折線(6a)に沿って谷折りされつつ、前記第2面板(2)の内面に重なるように折り込まれて、前記第1端止板(4)及び前記第2端止板(5)が端面側へ折れ曲がった状態に固定されることを特徴とする物品包装体。
  2. 前記第1面板(1)と前記第1端止板(4)の境界の折目線(13)に対し、前記第3面板(3)と前記第2端止板(5)の境界の折目線(14)が内側に位置して段違いになっていることを特徴とする請求項1に記載の物品包装体。
  3. 前記第3面板(3)と前記第2端止板(5)の境界の折目線(14)は、前記第2面板(2)寄りの基線部(14a)から開放縁へ向かう先線部(14b)が外側へ傾斜していることを特徴とする請求項2に記載の物品包装体。
  4. 前記第2面板(2)には、両端の中間部にわたって延びる中間谷折線(18)が入れられ、前記折込板(6)には、前記中間谷折線(18)に続いて中間山折線(19)が入れられ、
    前記第2面板(2)の中間谷折線(18)の途中に臨む部分に、前記中間谷折線(18)に交差する2本の切目線(20)が入れられて、その間の部分が組立用の仮止ロック(21)とされ、
    前記中間谷折線(18)における仮止ロック(21)の内側のロック折部(18a)とその外側の板折部(18b)とは、段違いにずらされていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の物品包装体。
JP2019004829U 2019-12-20 2019-12-20 物品包装体 Active JP3225367U (ja)

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