JP3225327B2 - 含クロム溶鋼の減圧脱炭処理方法 - Google Patents

含クロム溶鋼の減圧脱炭処理方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は含クロム溶鋼の脱炭精錬
において、溶鋼中の[Cr]の酸化を抑え、効率よく、
高速で脱炭を行い、かつ極低炭素濃度まで脱炭を行う含
クロム溶鋼の減圧脱炭処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ステンレス鋼のごとき11mass%以
上のクロムを含むような含クロム溶鋼の脱炭法として
は、浴面下より酸素ガスまたは酸素ガス(以下、単に酸
素という)と不活性ガスの混合ガスを吹込むAOD法が
広く用いられている。AOD法では、脱炭が進行して溶
鋼中の[C]濃度が低下してくると[Cr]が酸化され
やすくなることから、[C]濃度の低下にともなって吹
込みガス中のArガスなどの不活性ガスの比率を高く
し、酸素の比率を低くして[Cr]の酸化を抑える方法
がとられている。しかし、低[C]濃度域では脱炭速度
が低下するために所望の[C]濃度に到達するのに長時
間を要し、かつ吹込みガス中の不活性ガスの比率を高く
するために不活性ガスの消費量が大幅に増大することか
ら、経済的にも不利になる。
【0003】このような低[C]濃度域における脱炭を
促進する方法として、真空精錬法の利用が挙げられる。
例えば、特公昭60−10087号公報には、高クロム
・ステンレス鋼を0.03mass%以下の低[C]濃
度まで脱炭するために、大気圧下での酸素による脱炭を
[C]=0.2〜0.4mass%まで行い、その後は
非酸化性ガスによる攪拌は続けるが酸素吹込みは停止
し、鋼浴上の圧力を約10Torrまで連続的に低下さ
せ、ボイリングを起こさせることによって所望の脱炭を
行う方法が記載されている。
【0004】該方法は比較的高[C]濃度より酸素の供
給を止めるために[Cr]の酸化による損失は少なくな
るが、急激な真空精錬の適用によりCOガスを大量に発
生して爆発の危険を招く。このために真空吸引をゆるや
かにすれば危険はなくなるが、経過時間が長くなって溶
鋼温度が低下し、かつ反応が遅くなる。また、圧力を1
0Torr以下の高真空にすれば、溶鋼のスプラッシュ
が激しくなり、合金材料投入用ホッパーの閉塞などの問
題が生じる。
【0005】これらの問題点を解決する方法が、特開平
3−68713号公報および特開平4−254509号
公報に記載されている。これらに記載されている含クロ
ム溶鋼の精錬方法は、[C]濃度0.2〜0.05ma
ss%までは吹込みガスとして非酸化性ガスと酸素の混
合ガスを使用し、[C]濃度がこの範囲内に低下した後
は、200〜15Torrに減圧し、かつ吹込みガスと
して非酸化性ガスのみを使用するものである。
【0006】該方法は、比較的低[C]濃度まで大気圧
下で精錬を行うために[Cr]の酸化損失が大きく、ま
た真空下での脱炭は不活性ガスのみを用いることで[C
r]の酸化は抑えられるが、脱炭の酸素源は溶鋼中の
[O]あるいはスラグ中の酸素となり、特にスラグが固
化した場合には酸素の供給速度が遅くなるために脱炭速
度の低下を招き、効率的な脱炭精錬法とは言えない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、真空精錬を
用いる含クロム溶鋼の脱炭精錬において、真空精錬を開
始する[C]濃度、スラグ中(Cr2 3 )濃度、真空
精錬時の真空度および真空精錬時に吹込むガスの種類を
好適な範囲に維持することにより、溶鋼中の[Cr]の
酸化を抑え、効率よく高速で脱炭を行い、併せて還元用
Si原単位の低減、精錬時間の短縮および極低炭素濃度
鋼の精錬を可能にするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上述の課題を有
利に解決したものであり、その要旨とするところは.下
記のとおりである。 (1) 同一精錬容器内で吹込みガスを供給しながら大
気圧下での脱炭処理後真空下での脱炭処理を行う含クロ
ム溶鋼の精錬方法において、真空下での脱炭処理の開始
は溶鋼中の[C]濃度が0.5mass%以下、かつス
ラグ中の(Cr 2 3 )濃度が30mass%以下の条
件とし、真空度は200Torr以下とし、吹込みガス
としては[C]濃度0.1mass%までは酸素ガスま
たは酸素ガスと不活性ガスとの混合ガスを用い、[C]
濃度がこの値以下に低下した後は吹込みガスとして不活
性ガスのみを供給することを特徴とする含クロム溶鋼の
減圧脱炭処理方法。
【0009】(2) 溶鋼中の[C]濃度が0.5ma
ss%以下、かつスラグ中の(Cr 2 3 )濃度が30
mass%以下の条件で、精錬容器内を200Torr
以下に減圧し、吹込みガス流量を溶鋼1トン当り0.1
Nm3 /min・T以上として吹込みガスを供給しなが
ら脱炭することを特徴とする前項1記載の含クロム溶鋼
の減圧脱炭処理方法。
【0010】以下本発明について詳細に説明する。本発
明の含クロム溶鋼の脱炭精錬は[C]濃度が0.5ma
ss%以下の範囲において、図1に例示するような製錬
容器を用いる精錬方法である。精錬容器1内で含クロム
溶鋼4中に底吹き羽口2を通して精錬ガス5を吹込む。
また、精錬容器1は脱着可能な排気フード3を有してお
り、200Torr以下の減圧が可能である。
【0011】本発明は真空精錬を用いる含クロム溶鋼の
脱炭精錬において、比較的高[C]濃度の0.5mas
s%以下で真空度200Torr以下であれば、吹込み
ガスとして酸素または酸素と不活性ガスの混合ガスを用
いることで、溶鋼中[Cr]の酸化を抑え、脱炭速度を
高位に保つことが可能であり、かつスラグ中(Cr2
3 )濃度を30mass%以下とすれば、さらに脱炭が
促進されることに着目したものである。
【0012】図2にSUS304ステンレス鋼を処理し
た場合の大気圧下精錬における[C]濃度と脱炭酸素効
率の関係を示す。なお、脱炭酸素効率は吹込み酸素のう
ちで脱炭に使用された酸素の割合を示す。また、吹錬前
の[Si]濃度は0.1mass%以下であり、吹込み
ガスとして酸素とArガスを用い、O2 /Ar比=4/
1で吹錬を行った場合の結果である。図2より[C]濃
度0.5mass%以下で脱炭酸素効率が急激に低下す
ることが分かる。従って、[C]濃度0.5mass%
以下で真空精錬を適用すれば脱炭酸素効率の低下を防止
することが可能となる。
【0013】図3にSUS304ステンレス鋼を真空度
100〜200Torr、吹込みガスとしてArのみを
0.2Nm3 /min・T吹込み、脱炭処理した場合の
[C]濃度0.1〜0.4mass%におけるスラグ中
(Cr2 3 )濃度と脱炭速度指数の関係を示す。な
お、脱炭速度指数は(Cr2 3 )濃度30mass%
での平均脱炭速度を100として換算した値である。図
3より(Cr2 3 )濃度30mass%以下で脱炭速
度は高位に安定することが分かる。
【0014】図4にSUS304ステンレス鋼をO2
Arガス比率=1/1で処理した場合の[C]濃度0.
2〜0.5mass%における真空度と脱炭酸素効率の
関係について示す。なお、この時のスラグ中(Cr2
3 )濃度は15〜25mass%の範囲にあった。図4
より真空度200Torr以下で脱炭酸素効率は高位に
安定することが分かる。
【0015】従って、真空精錬で適用する真空度は20
0Torr以下とすることが必要である。なお、急激な
真空度の上昇は溶鋼スプラッシュを大量に発生させるた
めに、真空精錬では[C]濃度の低下にともない200
Torrから徐々に低下させることが好ましい。図5に
SUS304ステンレス鋼を100〜200Torrの
真空下で処理した場合の[C]濃度と脱炭酸素効率の関
係について、吹込みガスのO2 /Ar比率を1/1、1
/4の2水準でふらした結果を示す。なお、全吹込みガ
ス流量は0.3Nm3 /min・Tであり、スラグ中
(Cr2 3 )濃度は15〜25mass%の範囲にあ
った。図5より吹込みガスとして酸素を混合する場合に
は[C]濃度0.1mass%以下で急激に脱炭酸素効
率が低下することが分かる。従って、[C]濃度0.1
mass%以下では吹込みガスとして不活性ガスを用い
た方が効率的な脱炭が可能となる。
【0016】図6にSUS304ステンレス鋼をスラグ
中(Cr2 3 )濃度15〜25mass%で、かつ1
00〜200Torrの真空下でArガスのみを吹込ん
で処理した場合の[C]濃度0.05〜0.15mas
s%の範囲における吹込みガス流量と脱炭速度指数の関
係を示す。なお、脱炭速度指数はガス流量0.2Nm 3
/min・Tでの脱炭速度の平均値を100として換算
した値である。図6よりガス流量0.1Nm3 /min
・T以下では急激に脱炭速度が低下することが分かる。
従って、高速で脱炭を行うには吹込みガス流量として
0.1Nm3 /min・T以上が必要である。
【0017】以上より、溶鋼中の[Cr]の酸化を抑
え、効率よく高速で含クロム溶鋼の脱炭を行うには
[C]濃度0.5mass%以下、スラグ中(Cr2
3 )濃度30mass%以下で真空精錬を適用し、真空
度200Torr以下に減圧して、吹込みガスとして酸
素または酸素と不活性ガスの混合ガスを0.1Nm3
min・T以上吹込む必要があるが分かる。また、
[C]濃度0.1mass%以下では不活性ガスのみを
用いることで効率的な脱炭が可能である。
【0018】操業においては粗溶鋼の装入時の溶鋼組成
および溶鋼温度を把握し、真空精錬を開始する時期を予
測する。その後大気圧精錬の終了前にサンプリング等に
より、[C]濃度、(Cr2 3 )濃度および溶鋼温度
を把握する。スラグ中(Cr 2 3 )濃度が30mas
s%を超える場合にはCaO、CaF2 Al2 3
のフラックスを添加して30mass%以下を確保する
ようにする。また、真空精錬中は炉内状況を把握して、
ガス吹込み条件および真空度の条件を決定することが可
能である。該操業方法により、溶鋼のスプラッシュの大
量発生は防止可能であり、安定した高速吹錬操業が可能
である。脱炭精錬終了後は雰囲気を大気圧に戻しなが
ら、(Cr2 3 )中のCrを回収するための還元材を
添加して、還元精錬を行った後に取鍋への出鋼を行う。
【0019】
【作用】含クロム溶鋼の脱炭精錬では、吹込まれた酸素
は下記式で示される脱炭反応と同時に式で示される
溶鋼中[Cr]の酸化反応にも使用される。なお、式
の反応平衡定数Kは式で表示される。また式で生成
した(Cr2 3 )は条件によっては脱炭反応に作用
し、式の反応が進行する。
【0020】 [C]+[O]=CO(g) … K=PCO/(aC ・aO) … 2[Cr]+3[O]=(Cr23) … (Cr2 3 )+3[C]=3CO(g) … ここで、aC 、aO は溶鋼中[C]、[Cr]の活量を
示し、PCOは雰囲気中のCO分圧を示す。
【0021】脱炭反応は[C]濃度によって律速過程が
変化する。[C]濃度0.7mass%以上の高炭域で
は酸素供給律速、[C]濃度0.3mass%以下の低
炭域では[C]の移動律速と言われ、[C]濃度0.3
〜0.7mass%の領域では混合律速と言われてい
る。従って、[C]濃度0.7mass%以上で真空精
錬を適用しても効果が少ない。本発明では[C]濃度
0.5mass%以下で適用することが効果的な条件で
あることを見出した。低[C]濃度側では酸素の供給速
度が遅くなるために、式の(Cr2 3 )による脱炭
が進行しやすくなる。式の反応はスラグの状態に影響
を受け、スラグが固体化した状態では脱炭反応は殆ど進
行しない。スラグによる脱炭は(Cr2 3 )濃度を3
0mass%以下として、スラグを液体化あるいは半溶
融状態にすることで促進できることを見出した。
【0022】さらに低[C]濃度側で脱炭を促進するに
は、式よりaO を増大させ、P COを低下させること
が有効である。非酸化性ガスのみでは酸素の供給が遅れ
るためにaO が小さくなると考えられ、非酸化性ガスに
酸素を混合する方が有効であることを見出した。また、
酸素は[C]濃度0.1mass%以下での供給は却っ
て式の反応を進行させるために、この濃度以下では不
活性ガスのみの供給が有効である。なお、真空度として
は図4に示したように、200Torr以下で効果的で
あり、[C]濃度の低下にともない真空度を低下させる
ことが好ましいことがわかった。
【0023】
【実施例】SUS304ステンレス鋼(8mass%N
i−18mass%Cr)60tonの処理を図1に示
す実施態様で実施した。図7に本発明による実施例−1
を示す。脱炭開始時の[C]濃度は1.5mass%で
あり、[C]濃度0.5mass%までは大気圧下での
脱炭を行い、その後真空精錬を適用した。真空精錬中O
2 /Arガスの比率は1/1から1/4、0/1に、真
空度は200Torrから100Torr、50Tor
rまで低下させて、[C]0.04mass%まで脱炭
した。その後、真空度を大気圧まで戻しながら、脱炭中
に酸化したクロムを還元するための還元材としてFe−
Siを添加して、Arガスのみの吹込みにより還元処理
を行い、取鍋へ出鋼した。
【0024】図8には本発明による実施例−2を示す。
[C]濃度0.5mass%までは実施例−1と同一の
処理を行った。[C]濃度0.5mass%の時点でス
ラグ中(Cr2 3 )濃度が30mass%を超えてい
たためにフラックスを添加して、(Cr2 3 )濃度を
28mass%まで低下させた。その後、[C]濃度
0.5mass%以下で真空精錬を適用し、[C]濃度
の低下にともないO2 /Ar比は1/1、1/4、0/
1、真空度は200、100、50Torrと低下させ
た。還元処理は実施例−1と同一の方法で行った。
【0025】図9には、スラグ中(Cr2 3 )濃度が
本発明の条件を外れる比較例−1を示す。[C]濃度
0.5mass%までは図8の本発明の実施例−2と同
一であったが、スラグ中(Cr2 3 )濃度が30ma
ss%を超えていたにもかかわらず、そのまま真空精錬
に移った。真空精錬の精錬パターンおよび還元処理のパ
ターンは図8と同一の方法で行った。
【0026】図10には従来法として示されている特開
平3−68713号公報に従った実施例(比較例−2)
を示す。本方法では[C]濃度0.15mass%まで
は大気圧下で精錬し、[C]濃度0.15mass%以
下で真空度100Torrの条件で、Arガス吹込みで
0.04mass%までの脱炭処理を行い、その後大気
圧下での還元処理を行い、取鍋に出鋼した。
【0027】なお、各実施例では大気圧下処理では全ガ
ス吹込み流量を1.0Nm3 /min・Tとし、真空下
処理では酸素吹込み流量を0.3Nm3 /min・T以
下、Arガス吹込み流量を0.3Nm3 /min・T以
下として処理を実施した。図7、8、9、10には各実
施例における精錬時間、[C]および[Cr]濃度の推
移も示しているが、従来法に比べ本発明の方が全精錬時
間が短くなり、かつ[Cr]濃度の低下量も小さくなっ
た。これらの精錬結果をまとめて表1に示す。なお、表
1の値は比較例−2による結果を100としたときの指
数で示す。
【0028】
【表1】
【0029】
【発明の効果】本発明によると含クロム溶鋼の脱炭精錬
において、脱炭酸素効率が向上するために同一酸素供給
量で脱炭速度の向上がはかれる。また、還元用Si原単
位の低減とともに、精錬時間が短縮できるために、大幅
な精錬コストの低減および生産性の向上がはかれる。
【0030】さらに、真空処理を用いるのでArガスの
代替としての窒素ガスの使用の拡大および、例えば
[C]濃度0.01mass%以下の極低炭素域までの
精錬が容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施態様例の精錬容器を示す図であ
る。
【図2】本発明における真空精錬開始時の[C]濃度の
限定理由を示す図である。
【図3】本発明における真空精錬開始時のスラグ中(C
2 3 )濃度の限定理由を示す図である。
【図4】本発明における真空精錬時の真空度の限定理由
を示す図である。
【図5】本発明における真空精錬時の酸素吹込み下限の
[C]濃度の限定理由を示す図である。
【図6】本発明における真空精錬時の吹込みガス流量の
限定理由を示す図である。
【図7】本発明の実施例−1の精錬パターンを示す図で
ある。
【図8】本発明の実施例−2の精錬パターンを示す図で
ある。
【図9】本発明の条件から外れる比較例−1の精錬パタ
ーンを示す図である。
【図10】従来法による実施例(比較例−2)の精錬パ
ターンを示す図である。
【符号の説明】
1…精錬容器 2…底吹き羽口 3…排気フード 4…溶鋼 5…精錬ガス
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩崎 央 山口県光市大字島田3434番地 新日本製 鐵株式会社光製鐵所内 (56)参考文献 特開 昭53−94212(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C21C 7/068 C21C 7/00 C21C 7/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一精錬容器内で吹込みガスを供給しな
    がら大気圧下での脱炭処理後真空下での脱炭処理を行う
    含クロム溶鋼の精錬方法において、真空下での脱炭処理
    の開始は溶鋼中の[C]濃度が0.5mass%以下、
    かつスラグ中の(Cr2 3 )濃度が30mass%以
    下の条件とし、真空度は200Torr以下とし、吹込
    みガスとしては[C]濃度0.1mass%までは酸素
    ガスまたは酸素ガスと不活性ガスとの混合ガスを用い、
    [C]濃度がこの値以下に低下した後は吹込みガスとし
    て不活性ガスのみを供給することを特徴とする含クロム
    溶鋼の減圧脱炭処理方法。
  2. 【請求項2】 溶鋼中の[C]濃度が0.5mass%
    以下、かつスラグ中の(Cr2 3 )濃度が30mas
    s%以下の条件で、精錬容器内を200Torr以下に
    減圧し、吹込みガス流量を溶鋼1トン当り0.1Nm3
    /min・T以上として吹込みガスを供給しながら脱炭
    することを特徴とする請求項1記載の含クロム溶鋼の減
    圧脱炭処理方法。
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